日本のスポーツを英語で説明

  1. 会話で学ぶ英語表現

相撲や柔道など、日本が発祥となったスポーツはたくさんあります。海外の人と、日本のスポーツについて話をしてみましょう。

会話で役立つ単語や英語表現を、例文を交えながら分かりやすく解説します。

日本のスポーツを英語で説明

日本発祥のスポーツ=武道?

日本の伝統的なスポーツとして世界的に最も有名なのは“柔道”でしょう。オリンピックの種目にもなっており、競技人口は2000万人ともいわれています。他にも、空手・相撲などは海外でも広く認知されています。

これらのスポーツは、日本において独自に展開した武術文化(古武道)を基に、近代的に再編して成立した運動文化という意味から「武道」というカテゴリーに入ります。

武道は、単に Budo でも伝わりますが、英語では Martial arts と表現します。

英語の辞書では、どのような説明がなされているのか見てみましょう。

Martial arts(mɑr·ʃəl ˈɑrt)

a sport that is based on traditional forms of fighting from Asia.

a form of fighting from Asia, practiced as a sport.

・Kung fu and karate are martial arts.

・Training in this art is geared to learning and practicing techniques as a martial art.

Cambridge English Dictionaryより引用

アジアの伝統的な戦いの形に基づいたスポーツ

スポーツとして実践される、アジアが由来の戦いの一形態

・カンフーと空手は武道です。

・この訓練の目的は、武道としての技術を学び実践することだ。

日本人の多くは、「武道=日本由来のスポーツ」というイメージを持っていますが、英語の Martial arts にはそのような日本に特化した意味はありません。

あくまでも「アジア発祥となった戦い形式のスポーツの総称」という意味の言葉で、日本人の持つ武道の印象とは大きく異なることが分かります。

明確に「日本の武術文化」だと伝えたい時には、Japanese martial artTraditional Japanese sports と表現するのも良いでしょう。

武道に Play は使わない?

多くのスポーツは、競技を行うことを「Play」を使って表現します。しかし、武道や相撲のことを話す場合には、“Do”や“Practice”を用います。

I do Karate.

私は空手をします。

I did Judo with my brother.

私は、兄と柔道をしました

I practice Kendo every day.

私は毎日剣道の練習をします。

He goes to sumo practice every Thursday.

彼は毎週木曜日に相撲の稽古に出かけます。

日本で使われている英語の教科書では、スポーツをやることを Play で表現する例文が多く登場するため、「スポーツをする=Play」だと思っている人も多いのでは?

しかし Play to は遊技という意味があり、“楽しみながら行う”というニュアンスの言葉であるため、戦いが元となった武道のことを話す際には適切ではないとされています。

他にも、ボクシングやフェンシング・テコンドーなども、Play 以外の動詞を使って表現します。

国技は英語で「National sport」

国技とは、歴史が古くその国の伝統文化と関連するスポーツのことです。単に競技人口だけの話ではなく、多くの人に愛され観戦者がいることや、その国固有の競技であることも「国技」の条件となります。

日本では、国技を明確に法律で定めたり国が改まって「○○は日本の国技です。」と発表したりといったことはありません。しかし、相撲が事実上の国技とみなされることが多いため、「日本の国技は何?」と聞かれたら「相撲」と答えてしまっても良いでしょう。

国技は英語で「National sport」です。スポーツの話題は、世界共通で良い話のネタとなります。

What’s America’s national sports?

アメリカの国技は何ですか?

Our national sport is Sumou.

私たちの国技は「相撲」です。

What sports are popular in your country?

あなたの国で人気の高いスポーツは何ですか?

What kinds of sports are watched by many people?

多くの人が観戦するスポーツにはどんなものがありますか?

It may not be the official national sport, but sumo is a sport loved by many people in Japan.

正式には国技ではないかもしれませんが、相撲は日本で多くの人に愛されている競技です。

他には、宮内庁から天皇杯を下賜されている武道である柔道、剣道、弓道なども日本文化を象徴するスポーツだと言えるでしょう。

英語で相撲の説明

日本発祥のスポーツについて説明する

日本発祥のスポーツは 、Jyudo:柔道 、Sumou:相撲、のようにローマ字で表記します。名称だけを伝えても伝わらない場合には、例えを用いながら説明すると良いでしょう。

日本が発祥となっている4つのスポーツについてまとめました。

相撲

相撲とは1500年以上も続く歴史深いスポーツです。力比べとして古事記や日本書紀にも記されており、日本の文化に深く根差しています。

平安時代頃には農作物の収穫を占う儀式として宮廷の行事にもなっており、文化的な祭りや宗教的な行事の一部としても親しまれてきました。

相撲が本格的にスポーツ・競技として普及し始めたのは江戸時代頃からで、歌舞伎と並んで庶民の娯楽として多くの人を楽しませてきたのです。

相撲は英語でも Sumou ですが、Sumou wrestling と表現することもあります。力士のことも Rikishi で伝わらなければ、PlayerWrestlers と言いかえると伝わりやすいでしょう。

Sumo has a long history and is even recorded in Japanese mythology.

相撲の歴史は深く、日本の神話にも載っているほどです。

The players are called Rikishi and wear Mawashi (sumo wrestling belts).

選手は「力士」と呼ばれ、腰には「まわし」と呼ばれるベルトを付けています。

It is not just a sport for Japanese wrestlers, there are also many foreign rikishi.

日本人だけの競技ではなく、外国人力士も多く存在します。

The strongest rikishi is called Yokozuna.

最も強い力士は「横綱」と呼ばれます。

柔道

オリンピックの正式競技としても人気の高い柔道は、日本発祥のスポーツです。

武道らしく「礼」を重んじる点が特徴で、対戦相手にもしっかりと敬意を払う作法・精神が日本らしさ溢れるスポーツだと高く評価されています。

柔道には級や段があり、それに応じた色の帯を着用します。最高位は赤帯の10段ですが、140年以上の歴史の中で数えるほどの人しか昇段できていない非常に高いハードルです。

Etiquette is highly valued in Judo.

柔道では、礼儀作法が重んじられています。

The strength of your opponent can be judged by the color of the belt they are wearing.

身に着けている帯の色によって、相手の強さを判断できます。

When practicing judo, you wear a uniform called a judogi.

柔道をする際は、柔道着と呼ばれるユニホームを着用します。

Ukemi is a defensive posture used to reduce damage to the person receiving the technique.

受け身とは、技を受ける側のダメージを減らすための防御体勢のことです。

It is important to decide on the technique, but it is also important to be able to take the ukemi.

技を決めることも大切ですが、上手に受け身を取ることも重要です。

Judo became an official Olympic sport at the 1964 Tokyo Olympics.

柔道は1964年の東京オリンピック以降、正式競技となりました。

英語で剣道を説明

剣道

剣道とは日本の剣術を競技化した武道です。日本=サムライというイメージを持つ人も多く、袴の上から防具を装着し竹刀を構えるそのいで立ちが日本の武士を彷彿とさせることもあり「カッコいい」と海外からも高い人気を誇ります。

相手を倒すための戦闘技術としての側面は残しつつ、自らの精神を鍛えるものとしての奥深さも兼ね備えた競技です。

剣道連盟は日本だけでなくフランス・イタリアなどヨーロッパにも設置されており、世界的にも競技人口が増えていることがわかります。

Practicing kendo is called Keiko.

剣道の練習をすることを「稽古」といいます。

The armor worn on the head is called “Men” and also worn on the stomach is called “Do.”

頭につける防具のことを「面」と、腹につけるものを「胴」と呼びます。

In Kendo, instead of a real sword, a Shinai made from bamboo is used.

剣道では本物の刀ではなく、竹で作られた「竹刀」を使います。

There are three referees for each match.

各試合には3人の審判がいます。

競輪

あまり知られていませんが、オリンピックの正式種目としても知られる競輪も、実は日本発祥のスポーツです。

日本各地で行われていた自転車レースを、サイクルスポーツの振興と発展のために競技化したのが競輪誕生のきっかけといわれています。競馬や競艇と並んで、公営の賭博の一つです。

競輪は英語でも Keirin ですが、Track cyclingTrack cycling race という表現もあります。

Keirin became an official sport at the 2000 Sydney Olympics.

競輪は、2000年のシドニーオリンピックから正式競技になりました。

Olympic keirin involves completing six laps around a 250m track.

オリンピックのケイリンは、1周250mのトラックを計6周します。

There are also races where teams of multiple people compete for ranking.

複数人のチームで順位を競うレースもあります。

英語で日本の武道を説明

会話

ShingoTomが話をしています。

Tom:I watched a SUMOU game on TV the other day. That was so impressive.

この前相撲をテレビで見たよ!とても印象的だった。

Shingo:Really? Sumou is Japan’s national sport.

本当かい?相撲は、日本の国技なんだよ。

Tom:My uncle loved watching it, and I became hooked too.

叔父さんが好きで見ていて、僕も夢中になっちゃった。

Shingo:I’m glad you’re interested in Japanese sports.

日本のスポーツに興味を持ってくれてうれしいな。

Tom:If a wrestler get out of a circle, he lose right?

あの円から出た方が負けってことなのかな?

Shingo:That’s right. We call that circle “Dohyou” in Japanese. And if a wrestler’s body touches the ground, he loses.

そうそう。あの場所は“土俵”というんだよ。あとは手や身体が地面についても負けなんだ。

Tom:Oh, I see. Do a lot of people enjoy Sumou in Japan?

そうなんだね。日本人は多くの人が相撲を楽しむのですか?

Shingo:I think so. Many people are excited for watching it on TV. But It’s much better if you watch a live.

そうだよ。テレビ中継を楽しみにしている人は多いね。実際に見るともっと楽しいよ。

Tom:Are there other traditional Japanese sports?

日本の伝統的なスポーツは他にもあるの?

Shingo:Judou and Karate are famous. There’s more Kendo, Kyudou and so on.

柔道や空手は有名だね。他にも剣道や弓道などたくさんあるよ。

Tom:Wow. That’s sounds interesting. Tell me more!!

わぁ。面白そう。もっといろいろ教えて!

ポイント

会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。

The other day この前

例)The other day I saw him at cafe. この前彼をカフェで見かけた。

例)I had dinner the other day with Tom. この前トムとディナーをしました。

Impressive 印象的

Wrestler レスラー

レスリングやプロレスなどの選手に向けて使う言葉ですが、力士にも使われます。Wrestler だけでも通じますが、Sumo wrestler でも良いでしょう。

Hook かける、夢中になる、ハマる

Hook という単語自体は、動詞で「引っかける、つり下げる」といった意味を持ちます。ホックにかけるとイメージすると分かりやすいでしょう。

今回の会話文の中での使われ方は少し違っていて、スラング的なニュアンスで「ハマった、心奪われた、夢中になった」という意味となっています。受動態であることがポイントなので、Be動詞+Hooked の形にしましょう。

具体的に何にハマっているかを伝える時には、Be動詞+hooked on+○○ の形で表現します。

例)I’m hooked on playing online game! 私はオンラインゲームにハマってるんだ!

例)She is super hooked on K-pop music. 彼女は、K-POPにとても夢中です。

例)I’m hooked! ハマったわ!(もう夢中!)

Circle 

Watch a live 生で観戦する

例)I want to watch a baseball game live. 私は野球の試合を生で観たい。

例)It was my first time watching a match live. 私は生で試合を見るのが初めてでした。

And so on ~とか/~など

例) He bought eggs, tomatoes and so on for lunch. 彼はランチのためにトマトや卵などを買った。

例)Teacher talked about nature and so on. 先生は自然などについて話してくれた。

Tell me more もっと教えて。

何かをもっと教えてほしい時の鉄板フレーズです。丁寧にしたいときは、頭に Please を付けましょう。

スポーツに関する英語

スポーツについての話題で会話を広げる

そのまま使える例文をご紹介します。英語でスポーツについて話す時や、日本のスポーツを説明する時に使ってみましょう。

Do you play any sports?

何かスポーツをやっていたりする?

Are you playing any sports?

普段、何かスポーツをする?

I used to play baseball.

私は昔野球をやっていました。

I’ve been doing Kendo since I was ten years old.

私は10歳のころから剣道を続けています。

How do you play this sports? 

これはどのようなスポーツですか?

What are the rules of this sports? 

このスポーツはどんなルールですか?

Is this sport popular in your country?

このスポーツはあなたの国で人気ですか?

Have you ever watch this sports? 

このスポーツを見たことがありますか?

When I was a child, I had Karate lessons. 

小さい頃、空手を習っていました。

It’s a kind of fencing. 

フェンシングのような感じです。(剣道)

Sumo is like a traditional Japanese wrestling. 

相撲は日本版のレスリングといった感じです。

They throw salt into the ring.

彼らは塩を撒いています。(相撲)

まとめ

留学や海外勤務などでは、色々な国の人と知り合うことができます。お互いの母国の話は、とても良いコミュニケーションの一つとなるでしょう。

動画や写真などを交えながら、日本のスポーツについて紹介してみませんか?

それではまた、See you!

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