【初心者向け】英語での電話応対を完全マスター!友人との会話フレーズ集【誘い方・断り方】
Hello! さあ、今日も元気に英語でコミュニケーションの時間です♪
今日のテーマは、多くの学習者が「苦手だ…」と感じがちな「英語での電話」です。特に親しい友人との会話で、自然で気の利いたフレーズがパッと出てこない、と悩んでいませんか?
レッスンの内容
なぜ英語の電話は難しく感じる?3つの理由と克服法
そもそも、なぜ英語での電話は対面での会話より難しく感じるのでしょうか?主な理由は3つあります。
- ① 表情やジェスチャーが見えない:相手の表情や身振り手振りが分からないため、言葉だけが頼りになります。
- ② 音声が不鮮明なことがある:電波状況によっては、音声が途切れたり、ノイズが入ったりして聞き取りにくいことがあります。
- ③ 即応性が求められる:メッセージのように考える時間がなく、すぐに返事をしなければならないというプレッシャーがあります。
でも、心配はいりません!電話英語には定番の「型」があります。この型さえ覚えてしまえば、落ち着いて対応できるようになります。この記事で、友人との電話で使える実践的なフレーズをマスターしていきましょう。もし、より体系的に会話力を身につけたいなら、英語教室でプロの指導のもと練習するのも、自信をつけるための近道ですよ。
シチュエーション別!電話をかける時の必須フレーズ
まずは、自分から友人に電話をかける時の流れと定番フレーズを見ていきましょう。

まずは最初の第一声をマスターしましょう!
① まずは名乗りと相手の確認:「もしもし、〇〇です。△△さんはいらっしゃいますか?」
友人の携帯に直接かける場合は不要ですが、家の固定電話や、本人以外の人が出る可能性がある場合は、このフレーズが基本です。
基本フレーズ
“Hello, this is [自分の名前]. Can I speak to [相手の名前]?”
(もしもし、[自分]です。[相手]さんをお願いします。)
② 相手が出た時の第一声:「〇〇だよ!元気?」
相手が電話に出たら、自分が誰であるかを伝え、簡単な挨拶を交わします。
基本フレーズ
“Hi [相手の名前], it’s [自分の名前]. How’s it going?”
(やあ、[相手]![自分]だよ。元気?)
“Hey, it’s me.”
(やあ、僕/私だよ。)※声で分かってくれる親しい間柄で使います。
③ 要件を切り出す:「実は〜の件で電話したんだ」
簡単な挨拶が終わったら、本題に入ります。電話した理由を明確に伝えることで、会話がスムーズに進みます。
基本フレーズ
“The reason I’m calling is…”
(電話した理由は…)
“I was wondering if you’re free this weekend.”
(今週末、空いてるかなと思って。)
【例文で学ぶ】友人との電話会話① 久しぶりの相手にかける
では、実際の会話例を見てみましょう。恭子が、しばらく連絡を取っていなかった友人のパットに電話をかけました。
Kyoko: Hello, can I speak to Pat?
(もしもし、パットをお願いします。)Pat: It’s me. Who is this?
(僕だよ。誰?)Kyoko: Oh, hi Pat. It’s Kyoko. Where have you been? I’ve been trying to call you all week.
(あら、パット。恭子よ。あなたどこへ行っていたの?1週間ずっとあなたに電話をかけていたのよ。)Pat: Hi, Kyoko. I’m sorry. I’ve been out of town for work and just got back now. I haven’t had a chance to listen to the messages. What’s up?
(やあ、恭子。ごめん。仕事で町を出ていて、たった今戻ったところなんだ。メッセージを聞く機会もなかったんだ。どうかしたの?)Kyoko: I wanted to invite you to my birthday party. But the party has just finished.
(私の誕生日会に招待したかったの。でも、たった今終わっちゃったの。)Pat: Oh that’s too bad. I’m sorry I missed it. Was it fun?
(ああ、それは悪かった。行けなくてごめん。楽しかった?)Kyoko: Yeah. But too bad you weren’t there.
(ええ。でも、あなたがいなくて残念だったわ。)
会話のポイント解説:現在完了形 “have been” の使い方
この会話では「現在完了形」が何度も登場しました。現在完了形は 「have/has + 過去分詞」 の形で、「過去のある時点から現在までの繋がり」を表す便利な時制です。
- 継続(ずっと~している): “I’ve been trying to call you all week.” (1週間ずっと電話しようとしていた) → 過去から今までの継続した試みを表します。
- 経験(~したことがある): “I’ve never been to Canada.” (カナダに行ったことがない)
- 完了・結果(ちょうど~したところだ): “The party has just finished.” (パーティーがたった今終わった) → 過去に始まったパーティーが、今完了したことを示します。
“Where have you been?” は「今までどこにいたの?」というニュアンスで、相手が今目の前に現れた、あるいは連絡が取れたという「今」との繋がりを意識した表現です。単純な過去形 “Where were you?” (どこにいたの?) よりも、心配していた気持ちや、ずっと連絡を取りたかったという気持ちが込められています。
シチュエーション別!電話がかかってきた時の必須フレーズ
次に、自分に電話がかかってきた場合の対応フレーズです。落ち着いて対応すれば、聞き取りもスムーズにできます。

相手の言っていることが聞き取れなくても、焦らないことが大切です。
① 誰からの電話か確認する:「どちら様ですか?」
知らない番号からかかってきた時や、相手が名乗らなかった時に使います。
基本フレーズ
“Who’s calling, please?” / “Who is this?”
(どちら様でしょうか?)
“May I ask who’s calling?”
(どちら様かお伺いしてもよろしいですか?)※より丁寧な表現
② 取り次ぐ・本人不在を伝える:「少々お待ちください」「今、席を外しています」
自分以外の人への電話だった場合に使うフレーズです。
基本フレーズ
“Hold on a moment, please.” / “Just a minute.”
(少々お待ちください。)
“I’m sorry, she’s not here right now.”
(申し訳ありません、彼女は今ここにはいません。)
“Can I take a message?”
(ご伝言を承りましょうか?)
③ 聞き取れなかった時の神フレーズ:「もう一度言っていただけますか?」
これは電話英語で最も重要なフレーズかもしれません。聞き取れなかった時に、黙ってしまうのが一番良くありません。正直に聞き返しましょう。
神フレーズ
“Sorry, could you say that again?”
(すみません、もう一度言っていただけますか?)
“I’m sorry, I didn’t catch what you said.”
(すみません、おっしゃったことが聞き取れませんでした。)
“The connection is bad. Could you speak a little louder?”
(電波が悪いです。もう少し大きな声で話していただけますか?)
【例文で学ぶ】友人との電話会話② 忙しい時にかかってきた
次は、サオリが自宅で仕事をしている時に、友人のキャシーから電話がかかってきた場面です。
Saori is at home. Her cell-phone rang.
(サオリが家に居ます。携帯電話が鳴りました。)Saori: Hello.
(もしもし。)Kathy: Hi, Saori. What are you doing?
(ハイ、サオリ。何をしているの?)Saori: Hi, Kathy. I’m sitting on my bed with my laptop computer.
(ハイ、キャシー。ベッドの上でノートパソコンを使っているの。)Kathy: Are you busy now?
(今忙しいの?)Saori: Yes. I’m doing my work.
(うん。仕事をしているの。)Kathy: I’m having coffee with my friend Sara at the coffee shop. Can you go to see a movie with us this weekend?
(私はコーヒーショップで友人のサラとコーヒーを飲んでいるの。今週末私たちと映画を観に行かない?)Saori: Let me see… I’m sorry, but I can’t. I have to finish another report by next Monday.
(ええと……。ごめんなさい、行けないわ。来週月曜までに別のレポートを終わらせないとならないの。)Kathy: When would be convenient for you?
(いつだったら都合が良い?)Saori: I don’t know now. But I’ll call you later.
(今は分からないわ。でも、後で連絡する。)
会話のポイント解説:断る時・代替案を出す時の便利表現
サオリはレポートで忙しく、キャシーの誘いを断らなければなりませんでした。ただ “No” と言うのではなく、理由を添えて丁寧に断っているのがポイントです。
- “I’m sorry, but I can’t.” は、誘いを断る時の定番で丁寧な表現です。「ごめんなさい、でも行けないんだ」という気持ちが伝わります。
- “by next Monday” の “by” は「~までに」という期限を表します。”I have to finish it until Monday” (月曜日までずっと終わらせなければならない) と言うと不自然なので、期限を示す “by” を使いましょう。
- “When would be convenient for you?” (いつがご都合よろしいですか?) は、相手の都合を尋ねる非常に丁寧なフレーズです。友人同士なら “When is a good time for you?” (いつなら都合いい?) もよく使われます。
もっと使える!電話で予定を調整する便利フレーズ集
友人との電話で最も多いのが、予定を決めたり調整したりする会話です。ここで紹介するフレーズをセットで覚えておくと、どんな状況でもスムーズに対応できます。

予定の調整は電話会話のハイライトです!
誘う時のフレーズ
- Are you free on Saturday? (土曜日は空いてる?)
- Do you want to go for a drink tonight? (今夜、飲みにいかない?)
- I was wondering if you’d like to see a movie with me. (もしよければ、一緒に映画でもどうかなと思って。)
誘いに乗る時のフレーズ
- Sure, sounds fun! (もちろん、楽しそう!)
- I’d love to! What time? (ぜひ!何時にする?)
- I’m free on Saturday. (土曜日、空いてるよ。)
丁寧に断る時のフレーズ
- I’m sorry, but I have other plans. (ごめん、別の予定があるんだ。)
- I’d love to, but I’m afraid I’m busy. (行きたいんだけど、残念ながら忙しいんだ。)
- Thanks for asking, but I can’t make it. (誘ってくれてありがとう、でも行けそうにないや。)
代替案を提案する時のフレーズ
- How about next weekend? (来週末はどう?)
- Maybe another time. (また別の機会に。)
- I’m free on Sunday, though. (でも、日曜日なら空いてるよ。)
まとめ:自信を持って英語の電話にチャレンジしよう!
英語での電話は、いくつかの「型」となるフレーズを覚えるだけで、驚くほど楽になります。今回ご紹介したフレーズは、どれもネイティブが日常的に使う自然なものばかりです。
大切なのは、完璧な英語を話そうと気負いすぎないこと。少し間違えても、聞き返しても大丈夫です。一番の目的は「相手とコミュニケーションをとること」。その気持ちを忘れずに、まずは親しい友人との電話から、気軽にチャレンジしてみてくださいね!