こんにちは。日本でアルバイトを始められるのは高校生からですが、やはりバイトデビューは、大学生からの方が多いのではないでしょうか。
高校生でアルバイトをしないのは、勉強の妨げになるため、という理由がほとんどでしょう。
バイトも教育の一環
このような日本のアルバイト事情とは違い、アメリカでは高校の教師が勧めるアルバイトがいくつかあります。その1つがベビーシッターです。
アメリカの教育や一般的な社会活動で推奨されるのが、奉仕活動です。ベビーシッターやベークセールなどは学生でも行える奉仕活動であり、教師がベビーシッターのアルバイトを生徒に紹介しています。
また学校も生徒に奉仕活動の場を提供するように、ベビーシッター募集の掲示を貼り出したりしています。
ケイティと友達のミランダが放課後、話をしています。何を話しているのでしょうか。
会話
Miranda: Did you hear the evaluation of the new movie?
新しい映画の評価聞いた?
Katie: Which movie are you talking about?
どの映画のこと?
Miranda: I forgot the tile. But the story was about the space matters.
タイトルは忘れちゃった。でも話は宇宙の事だったよ
Katie: I understand it. I hear only good evaluations. Did you see it?
わかったわ。良い評価しか聞かないわ。もう見ちゃった?
Miranda: No, I didn’t. If you are interested in, do you want to watch it with me?
まだよ。もし興味があるなら、私と見に行かない?
Katie: I would love to!
ケイティ:そうするわ!
Miranda: How about tomorrow, after school?
明日の放課後はどう?
Katie: Sorry, I have babysitter tomorrow. I can’t cancel it. How about the day after tomorrow?
ごめん、明日はベビーシッターがあるの。キャンセルできないわ。明後日はどう?
Miranda: I’m fine with that day, too. Let’s go together. But you are engaging in work seriously.
その日でも大丈夫よ。一緒に行こう。でも真面目に仕事に取り組んでいるのね。
Katie: I need to be serious, because I’m watching a child.
真面目にならなきゃ、だって子供をみているでしょ。
Miranda: That’s why you are asked by many new family for babysitting.
だからたくさんの新しい家族にも、ベビーシッターをしてって頼まれるのね。
Mrs. McDonald is in trouble because many parents want you. You are very famous.
たくさんの両親が、あなたが欲しがっているから、マックドナルド先生困っているわよ。あなたとっても有名よ。
Katie: I’m glad to hear that. I want to be a kindergarten teacher. So, babysitting is the best work for me.
それはよかったわ。私は幼稚園の先生になりたいの。だからベビーシッターは私にとっては最高の仕事よ。
Miranda: But don’t forget the time to spend with your friend!
でもお友達と過ごす時間は忘れないでね!
Katie: Yes, of course! I’m looking forward to go to the movie with you.
ええ、もちろんよ!あなたと映画に行くの楽しみにしているわ。
ケイティの夢にベビーシッターが大きな役割をはたしている事がわかりました。映画も見に行きたいけれど、アルバイトも責任を持って行う。この心構えは国柄に問わず大切です。
ポイント
では、会話で出てきた単語や言い回しをみてみましょう。
- evaluation 評価
- Which movie are you talking about? どの映画のこと?
会話をしている際に、主語がわからなくなった時によく使われる言葉です。この文の”movie”を変えて使用すると、会話のなかのウヤムヤが少なくなります。
- matters 関連、~の事、問題
- I would love to! そうするわ!
親しい人たちの会話で、質問に対して、「とってもしたい」と強く回答するときに、用いられます。
- the day after tomorrow 明後日
- I’m glad to hear that それはよかったわ
法律とアルバイト
アメリカでは基本的に13歳以下の子供を一人で家に置いておくのは、法律違反になります。しかし両親も大人の時間を楽しむので、ベビーシッターという仕事がでてきます。
このベビーシッターですが、特別な資格はいりません。しかし、見てくれる人の人間性がかなり重視されます。その為「近所のお兄さん、お姉さん」が担当となる事が多いです。
両親は大人の時間を満喫し、高校生はお金を得る事ができ、共に満足した結果が得られます。
人間性と大学受験
日本で大学受験というと、ほとんどがペーパーテストです。しかしアメリカの場合は、成績はもちろんのこと、それより重視されるのが、その人の「人となり」です。
高校生の頃、勉強以外に何をしていたかを論文として大学に提出します。朝から晩まで勉強だけの毎日を送っていた学生は、たいてい受かりません。
スポーツにも精を出していた、アルバイトに取り組んでいた、ボランティアをしていた、などの人格形成や社会に関わる取り組みをしていた人間に高評価が付きます。
その為、学校が推薦するアルバイトやそれ以外の奉仕活動は、大学受験にとても有利になります。
国が違えば、教育に関する考え方もだいぶ違います。どこの国で育つにしても、良い子に育ってくれるのが一番ですね。
それではまた、See you!