アメリカ社会のお墓との付き合い方

  1. 日常会話で覚える英単語

こんにちは。日本人はお盆やお彼岸、年末など、ご先祖のお墓参りをします。お花を持っていき、お線香をあげてお参りをします。

海外では、どのように亡くなったご先祖と接しているのでしょうか。

基本は亡くなった時の埋葬

どこの国でもたいていお墓は存在し、亡くなられた人々を埋葬します。アメリカでもお墓は存在し、死者を埋葬します。アメリカではどのような時にお墓参りにいくのでしょうか。

会話

ブライアンが最近お墓に行ったのはいつでしょうか。ケイとブライアンの会話をみてみましょう。

Kei: There are many graves in a church yard.  Where is your ancestor’s grave, Brian?

教会のお庭にはたくさんのお墓があるね。君の先祖のお墓はどこにあるの、ブライアン?

Brian: My ancestor’s grave is in Kansas.  My grandfather was from Kansas.  I visit Kansas often, but I hardly go to the graves.

僕の先祖のお墓はカンザスにあるよ。僕のおじいちゃんはカンザス出身なんだ。カンザスにはよく行くけど、お墓にはほとんど行かないよ。

Kei: You don’t visit the graves?

お墓参りしないの?

Brian: There is no custom of visiting the ancestor’s grave, for us.  Last time I went there was about two years ago.  

僕たちはお墓参りをする習慣がないんだよ。最後に僕がそこにいったのは、だいたい2年前かな。

My dad had a call from my uncle because my grandmother passed away.

おばあちゃんが亡くなったんだよ、っておじさんがお父さんに電話をくれたんだ。

Kei: I’m sorry to remind you the sad memory.

悲しい記憶を思い出させてしまってごめんなさい。

Brian: It’s all right.  I think she lived her life happily.  Her face was laughing.

大丈夫だよ。彼女は幸せに人生を送ったと思うよ。彼女の顔は笑っていたんだ。

We go to Kansas to see our family but we do not go Kansas for visiting our grave.

僕たちは家族に会いにカンザスには行くけど、お墓参りをする為にカンザスには行かないよ。

Kei: The way of thinking about the grave is different from Japanese. 

お墓についての考え方が日本人とは違うんだね。

ブライアンが最後にお墓に行ったのは、約2年前におばあちゃんが亡くなった時でした。お墓に対する考え方で、日本人とアメリカ人に違いがあるようですね。

英会話中に花の咲く木の前でアメリカ国旗を掲げる女性。

 ポイント

  • ancestor’s grave 先祖のお墓
  • I hardly go ほとんど行かない
  • custom 習慣

習慣はこのほかにも”habit”という言い方もあります。こちらは癖や個人の好みに対してよく使われます。その代わり、”custom”は形式的な習慣に使われます。

今回はブライアンの家族でのお墓参りに対する習慣、でしたので”custom”を使用しています。

  • passed away 亡くなる
  • I’m sorry to remind you the sad memory. 悲しい記憶を思い出させてしまってごめんなさい。

今回は2年間と過去の話なのでこのような言い方をしました。

一般的によく使用されるのは、” I’m sorry to hear that”、「それはお気の毒です」のような意味合いをもちます。質問をした回答が、辛い場合によく使用されます。

  • the way of thinking 考え方

埋葬方法によるお墓参りの敬遠

さて、日本人とアメリカ人の考え方と書きましたが、今回は日本人とブライアン一家が信仰する、宗教での考え方の違いになります。

アメリカは多民族国家であり、様々な宗教の人々が暮らしています。ブライアン一家はアメリカの65%をしめるキリスト教ですが、キリスト教は基本土葬です。

このことより、疫病が広がるなどして、お墓参りの習慣がなくなっていった地方もあります。

また、キリスト教でも、ローマンカトリックやプロテスタント等あり、この中でもお墓に対する考えは様々です。

更にはキリスト教以外にも、ユダヤ教、ヒンドゥー教、イスラム教、仏教もあります。各宗派によってお墓に対する考え方は様々です。

教会で信者たちと英会話(英語での会話)をしながら祈りを捧げるアジア系の女性。

お墓に行かなくても先祖は大切に

どのような宗派であっても、先祖を敬う敬意は存在しています。日本人もお盆やお彼岸にお墓参りをすることも、もちろんこれも仏教からきています。

日本人は宗教とあまり縁がないと考えられていますが、日常に仏教の教えが溶け込んでいるのも事実です。

【近年の傾向】

しかし現在、お墓参りの習慣は、近代化が進むにつれて敬遠され始めています。お墓にも入れる人の制限があり、狭い日本などでは新たに墓地を取得することに、お金がかかるのも事実です。

宗教による考え方の違いだけでなく、親族やお墓に対する尊敬の意識が薄れてきているのも、日本だけではなく、近代化した各国で見られる傾向です。

様々な考え方があるなかでも、今の自分があることがこれまで頑張ってきた先祖の人々のおかげ、であることを忘れないようにするのが大切ではないでしょうか。

それではまた、See you!

author avatar
オリビア (Olivia) この記事を書いた人

英語講師として10年以上の指導経験を持つ。イギリスにルーツを持ち、多様な文化背景を活かした視点からの英語指導が得意。実践的な英会話力の育成はもちろん、丁寧な発音・文法指導で学習者の目標達成をサポートすることに情熱を注ぐ。
自身の経験に基づき、キャリアアップや異文化理解に繋がる英語学習のヒント、言語を通したコミュニケーションの魅力などを発信していく。モットーは「楽しく、着実に」。教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

  
\ まずは、お試しレッスン!  /

英語教室をお探しの方へ、ネイティブ講師を条件を絞り込んで全国から探すことができます。英語を学ぶのに最適なカフェマンツーマンレッスンです!教室よりも簡単・経済的に学べる!まずは、無料体験レッスン

 英語教室 をお探しの方へ。全国から英人先生を条件に合わせて絞り込んで探すことができます。
 英語を学ぶのに最適なカフェでのマンツーマンレッスン!教室よりも簡単かつ経済的に学べます。優秀な講師によるプライベートレッスンが評判。

  • まずは無料体験レッスン>

    英語マンツーマン

    納得いくまで何度でも!無料体験レッスン

    無料体験レッスンをお受けになっても、ご入会の義務はございません。

    講師からの強引・一方的な勧誘は一切ありません。

    入会後も相性が合わないと思ったら、いつでも先生を変更可。

  • 近くの英語先生を検索する>

    英語マンツーマン

    場所・時間を選ばない柔軟な受講スタイル

    担任制で挫折知らず!目標達成まで伴走

    LINEでいつでも質問OK!自宅学習を徹底サポート

    自分のやりたいペースでオーダーメイド安心して学べる。

  • 卒業生のご感想はこちら>

    英語マンツーマン

    「友人と英語で気兼ねなく会話を楽しむ」ことが、可能になりました。

    カフェのリラックスした雰囲気の中で、先生との自然な会話を通じて、生きた言葉を身につけることができました

    すぐに質問でき、その場で丁寧な解説を受けることができ効率的。

    言語を向上させるだけでなく、異文化理解にも繋がった。

\ まずは、お試しレッスン!  /

関連記事

「ボランティア」と書かれたプラカードを持った人々のグループ。

アメリカの学校で学ぶボランティア活動

こんにちは。アメリカではボランティア活動がさかんに報じられています。よく聞くのは、お金持ちの奉仕、軽度の罪を犯した人の奉仕などです。しかしアメリカ人のこのボランティア…

患者が足に包帯を巻いている。

怪我について話す

Hello!こんにちは、事務局佐藤です。さあ、今日も元気に英語でコミュニケーション♪今回のテーマは「怪我について話す」です。テッドがサクラの怪我について聞…

英会話の練習に最適な、単語の名前が入った日本語の木製ブロックです。

英語の名字は先祖を表わすって知ってた?

こんにちは。日本人の名字の多くは、先祖の職業や居住地が由来となっています。また昔から存在する名字には、どこの一族に属していたかもわかります。そしてアメリカは移民…

ピンクの背景に「留学」と書かれた星条旗を持った女の子。

What do you mean?「どういうことですか」を使…

こんにちは。最近は日本でも英語力を高める為に、公立の小学校から英語の授業が始まりました。日本人の一生も、日本国内のみという時代ではなく、世界に広がっています。英語を覚…

サンゴ礁のイラストです。

サンゴ礁はオーストラリアの象徴

こんにちは。オーストラリアは南半球にある自然がとても豊かな国です。最近ではウルルと呼ばれるエアーズロックにサンゴ礁、そしてカンガルーやコアラなどの動物など、自然の豊か…

「話せる・使える英語」をリーズナブルに学ぶ!
無料体験レッスンに申し込む
「話せる・使える英語」をリーズナブルに学ぶ!
無料体験レッスンに申し込む