盗難に遭った時に使う英語

  1. 会話で学ぶ英語表現

こんにちは。海外旅行に行くときは、たいてい旅行保険を契約してから旅行に行きます。この保険は怪我、災難そして泥棒に対する保険になります。

何もなければちょっともったいないお金ですが、何かあった時の安心感が違います。

スリにあったら警察に

海外でもっとも被害にあいやすいのが、スリです。観光地を歩いている時に現金を盗られたりや、貴金属を盗られてしまいます。

現金だけならまだ被害も少ないですが、パスポートやクレジットカードなどを盗られてしまうと、とても大変です。

会話

海外旅行へ行った佐藤さんが、スリにあってしまったようです。最後、佐藤さんは警察官になんと言われたのでしょうか?

佐藤さんと警察官の会話をみてみましょう。

Mr. Sato: Excuse me, please help me!

すみません、助けて下さい!

Policeman: What happened to you?

警察官:どうしましたか?

Mr. Sato: My bag was stolen.  All of my valuables are in there.

鞄を盗まれました。貴重品の全てがその中にあります。

Policeman: I see.  You have had your pocket picked. 

なるほど。スリに合われたのですね。

I will write out the certificate of theft for you.  Where was your bag stolen?

窃盗証明書を書きましょう。どこで鞄が盗まれましたか?

Mr. Sato: I was at the center plaza of this city. 

私はこの町の中央広場にいました。

I was watching the church and someone suddenly pulled my bag. 

私は教会を見ていて、そして誰かが急に鞄を引っ張りました。

It was too fast and I couldn’t pull it back.

とても速くて引き戻すことができませんでした。

Policeman: Okay, then please tell me every stolen item.

わかりました、では盗まれた全てのものを教えてください。

Mr. Sato: My bag is a black shoulder bag.  My passport, a wallet, and the flight ticket were in the bag.

私の鞄は黒いショルダーバッグです。パスポート、財布、飛行機のチケットが鞄に入っていました。

Policeman: Is that all?

それだけですか?

Mr. Sato: Yes, it is.

はい、そうです。

Policeman: How much money was in your wallet?  How about a credit card?

どれくらいのお金がお財布に入っていましたか?クレジットカードはどうですか?

Mr. Sato: There were about 200 Euro, also, two credit cards were in the wallet.

だいたい200ヨーロ入っていました、そして2枚のクレジットカードも財布に入っていました。

Policeman: If you know the credit card number, I bet you to call the card company to stop using it.

もしクレジットカードのナンバーを知っているならば、カード会社に電話して使用を停止してもらったほうがいいと思います。

Here is the certificate of theft.  Then you need to go to your country’s Embassy. 

これが盗難証明書です。それからあなたの国の大使館に行く必要があります。

Where are you from?

どちらの国の方ですか?

Mr. Sato: I’m from Japan.

私は日本人です。

Policeman: I tell you the way to go there.  A picked pocket is not a good thing, but I’m glad that you were not injured.

そこに行く道順を教えます。スリはいいことではありませんが、あなたが怪我をしなくて良かったです。

Mr. Sato: You are right.  That is the unfortunate happiness.  Thank you very much.

 そうですね。不幸中の幸いです。ありがとうございます。

佐藤さんは警察官に、怪我をしなくて良かったと言われました。では、会話ででてきた言い回しや単語をみてみましょう。

スーツを着た男性が英会話と書かれた看板を掲げている。

 ポイント

  • please help me! 助けて下さい!

海外で何かあった時に叫んでみて下さい。

  • valuables 貴重品
  • pocket picked スリ
  • certificate of theft 盗難証明書
  • I bet~ だと思う 
  • injured 怪我をした、負傷した
  • the unfortunate happiness 不幸中の幸い

盗難証明書は必ず発行

海外旅行の保険には、たいてい盗難保証が入っています。また、保証できる金額も違っています。

保険を選ぶさいには、必ず自分が所持している貴重品に見合った金額を、保証してくれる保険を選ぶことをお勧めします。

また、この保証も必ず現地の警察が発行した「盗難証明書」”Certificate of theft”が必要になります。

英語が母国語でない国でも、意外にも公共機関で英語が話せる人がいる事が多いです。必ず警察に行きましょう。

でも、盗難に遭ったあとは、気持ちが落ち着かずに、英語を話すどころでは無いこともあると思います。そんなときは、どのように切り抜けたらいいのでしょうか。英会話に慣れていても、的確な英語が口から出てこないような時は日本語を話せる人がいるかどうかを聞いてみるのも手です。今回は、その点にも留意して会話をチェックしてみてください。

ケンイチが友人のJonnyと旅をしていたところ、盗難に遭ってしまいました。早速その様子を覗いてみましょう。

★会話★

Kenichi notices he doesn’t have his passport in his bag.

Kenichi: What the hell!

Jonny: What’s the matter?

Kenichi: I’m sure I put my passport in my bag.

But I can’t find it there.

Jonny: Did you look for it well?

Kenichi: Of course, I did.

Jonny: I think a pickpocket stole your passport.

How about your purse?

Is it in your bag?

Kenichi: Oh dear. My purse isn’t here. What shall I do?

Jonny: Well, first of all, you have to go to the police station.

You have to make out a report of the theft.

Kenichi: All right.

Kenichi and Jonny arrived at the police station.

Police: What’s the matter with you?

Kenichi: My purse and passport were stolen from my bag.

Police: Well, could you fill out this form?

Kenichi: Is this a report of the theft?

Police: Yes. Do you have any question?

Kenichi: I don’t understand here.

Does anyone here understand Japanese?

Police: Doesn’t your friend understand it?

Kenichi: No, he doesn’t understand it at all.

Police: All right.

Then I’ll call a person who understand Japanese.

Wait a minute, please.                       

Kenichi: Thank you, it will save me.

★ワンポイント★

notice:「気付く」

What the hell!:「一体全体どうなっているんだ」と驚いた表現に使う。

matter:「問題」「事柄」

I’m sure~:「確かに~と思う」

look for~:「~を探す」

of course:「もちろん」

pickpocket :「スリ」

stole:steal「盗む」の過去形。

purse:「財布」

Oh dear.:「あらら」「なんとまあ」「やれやれ」

first of all:「まず先に」「第一に」

have to~:「~しなければならない」

make out~:「~を作成する」

a report of the theft:「盗難証明書」

after a while:「しばらくして」

arrive at~:「~に到着する」

fill out:「書き込む」

form:「書き込み用紙」

not~at all:「全く~ない」

a person who understand Japanese:whoは関係代名詞。先行詞personをwho以下が修飾する。

save:「救う」「助ける」

パトカーの前に立つ2人の警察官。使用言語は英語のみです。

★和訳★

Kenichi notices he doesn’t have his passport in his bag.

(ケンイチがバッグに入れておいたパスポートが無いことに気付く。)

Kenichi: What the hell!(おお、なんってことだ!)

Jonny: What’s the matter?(どうしたの?)

Kenichi: I’m sure I put my passport in my bag.

(確かに、かばんの中にパスポートを入れておいたんだけど。)

But I can’t find it there.(でも、入っていないんだ。)

Jonny: Did you look for it well?(良く探したの?)

Kenichi: Of course, I did.(もちろん、良く探したよ。)

Jonny: I think a pickpocket stole your passport.

(スリが君のパスポートを盗んだと思うんだけど。)

How about your purse?(財布はどう?)

Is it in your bag?(かばんの中にある?)

Kenichi: Oh dear.(あちゃ~。)

My purse isn’t here.(財布が入っていない。)

What shall I do?(どうしたら良いんだ?)

Jonny: Well, first of all, you have to go to the police station.

(まずは、警察へ行かなくてはならないよ。)

You have to make out a report of the theft.

(盗難証明書を作らないといけない。)

Kenichi: All right.(わかった。)

Kenichi and Jonny arrived at the police station.

(ケンイチとジョニーは警察署に到着した。)

Police: What’s the matter with you?(どうされましたか?)

Kenichi: My purse and passport were stolen from my bag.

(かばんから、財布とパスポートが盗まれてしまいました。)

Police: Well, could you fill out this form?

(ええと、この書類に書き込んでいただけますか?)

Kenichi: Is this a report of the theft?(これは、盗難証明書ですか?)

Police: Yes. Do you have any question?(はい、何か質問がありますか?)

Kenichi: I don’t understand here.(ここがわかりません。)

Does anyone here understand Japanese?

(こちらに、日本語のわかる人はいますか?)

Police: Doesn’t your friend understand it?

(あなたのお友達はわからないのですか?)

Kenichi: No, he doesn’t understand it at all.

(いいえ、彼はまったくわかりません。)

Police: All right.(承知しました。)

Then I’ll call a person who understand Japanese.

(それでは、日本語のわかる人を呼びましょう。)

Wait a minute, please. (少々お待ち下さい。)

Kenichi: Thank you, it will save me.(ありがとうございます。助かります。)

お金より

命会話で警察官が、「怪我をしなくて良かった」と言っています。これは金品を奪う為に、怪我をさせる、最悪、殺してしまうという、犯罪者がいる国も多く存在するからです。海外旅行なので、ちょっとリッチな格好をして行きたい人もいるでしょうが、そういう場合はあくまでも、危険な地域には行かないように気を付けてください。

メインストリートから一本隣が危険地区、という国も沢山ありますからね。

海外旅行は盗難などなく、楽しく始まって、楽しく終わるのが一番です。楽しさの中に危機判断能力を忍ばせて、楽しんでください。

それではまた、See you!

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