ケーキを食べる(クリーム無しのクリスマスケーキ)

  1. 日常会話で覚える英単語

こんにちは。季節が移りゆく1年には、色々なイベントがあります。その中で、とても重要な役割をもつのが食べ物です。

お正月であればお雑煮、子供の日はチマキ、中秋の名月にはお団子があげられます。日本で昔から続くイベントは、やはり日本食ですね。

クリームを使わないクリスマスケーキ

では海外からきたイベントでは、どのような食事がメインとなっているのでしょうか。

日本では、海外から影響されたイベントといえば、やはりクリスマスです。

日本のクリスマスでは、ローストチキンにクリームたっぷりのクリスマスケーキ。クリスマスはキリスト教のお祭りです。

しかしキリスト教でも、日本とは違ったクリスマスケーキを食べる国があります。それがイギリスです。

会話

エマとおばあちゃんがクリスマスケーキの話をしています。会話をみてみましょう。

Emma: What are you making, nanny?

何作っているの、おばあちゃん?

Grandmother: You are just in time, Emma.  I am making a Christmas pudding for this Christmas.

おばあちゃん:ちょうど良い時に来たわね、エマ。今年のクリスマスの為のクリスマスプディングを作っているのよ。

Emma: Are you making a Christmas pudding now?  But the Christmas is one month later.

今クリスマスプディングを作っているの?でもクリスマスは一か月後だよ。

Grandmother: Oh, have you forgotten about a dry cake? 

あら、ドライケーキについて忘れてしまったの?

Christmas pudding is a dry cake, not a typical pudding. 

クリスマスプディングはドライケーキよ、一般的なプディングではないわ。

So, we make it before the Christmas and mature it some days to get much delicious 

だからクリスマスの前に作って、何日か熟成させて更に美味しくするのよ。

Emma: Oh, I forgot about it.  I thought you become senile, I’m sorry nanny.

ああ、忘れちゃっていた。ボケちゃったかと思ったわ、ごめんなさいおばあちゃん。

Grandmother: Its okay, honey.  I feel Christmas comes closer when I start making this pudding.

大丈夫よ、かわいい子。このプディングを作るとき、クリスマスが近づいてきたわって思うの。

Emma: By the way, you said you are just in time to me, how so?

ところで、ちょうど良い時に来たわって言ったけど、どうして?

Grandmother: I want you to mix this pudding once, with your wish.  Do you have any wish?

あなたのお願いごとと一緒に、このプディングを1回まぜてもらいたいの。何かお願いごとある?

Emma: I have plenty of wishes!  Wait for a second, I will choose one.  But why do I make a wish for making a Christmas pudding?

たくさんお願いごとあるよ!ちょっと待ってね、1つ選ぶから。でもどうしてクリスマスプディングを作るのにお願いごとをするの?

Grandmother: I don’t know the reason but it’s a tradition of making it.

理由はわからないけど、でも作るときの伝統なのよ。

Emma: I see.  Okay, I chose one!  Let me pass the spatula, nanny.

なるほどね。オッケー、1つ選んだよ。ヘラを渡してちょうだい、おばあちゃん。

ポイント

では、会話で出てきた単語や言い回しをみてみましょう。

母と娘が英会話のクリスマスツリーの前で日本語のクッキーを作っています。

  • You are just in time ちょうどいい所にきた
  • Christmas pudding クリスマスプディング

イギリスではクリームたっぷりのケーキではなく、たくさんのスパイスが練り込まれた、ドライケーキであるクリスマスプディングを食べます。ケーキといったらドライケーキ、というイギリスらしいクリスマスケーキです。

  • typical 一般的な、典型的な
  • mature 熟成した、熟した
  • become senile ボケた、老いぼれた
  • plenty of wishes たくさんの願い事

plenty of”は“a lot of”という「たくさん」の類義語

  • Wait for a second ちょっと待ってね
  • spatula ヘラ

プディングだけどプリンじゃない

イギリスのクリスマスケーキは、ケーキとは言わずにプディングでした。しかしプディングと言ってもフルフルのプリンではなく、ドライケーキです。少し紛らわしいですね。

昔からあるクリスマスプディングは、「家族の願い事も込める」という伝統も受け継がれていました。

イギリスのクリスマスプディングは、16世紀ごろからクリスマスに食べるケーキとして記されています。

16世紀といえば日本では戦国時代。その頃には織田信長が海外製品を日本に持ち込み始めた頃です。

現在の形になるまで、イギリス国内で試行錯誤を重ねてきたのでしょう。

魅力的なツリーのデザインが施されたクリスマス セーターを着て、英会話に興じる男性。

代表的に美味しくないケーキ

イギリスと言えば一般的に、「料理が美味しくない」と言われています。

しかし、イングリッシュブレックファーストや、数々のティータイムに出てくる料理は絶品ばかりです。

それなのに、「料理が美味しくない」という時に代表的に上がるのが、このイングリッシュプディングです。

スパイスがきつい、重い、アルコールが辛い、などイギリス人以外からは酷評を受けています。伝統的な食べ物なのに、苦手な人が多いとは皮肉な食べ物です。

ですがこのような”ironic cake”「皮肉なケーキ」も、ドライユーモアを好むイギリス人らしい食べ物かもしれません。

それではまた、See you!

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