英語で食事やイベントに誘われたとき、「行けない」と言うだけなのに言葉が出てこないことはありませんか。短く断ったら冷たく聞こえそうで、かといって長い言い訳をすると不自然になりそうだと迷う人も少なくありません。

感じのよい返事に必要なのは、難しい単語ではありません。「誘ってくれたことへの感謝」「参加できないという明確な返事」「必要なら短い理由」「本当に望む場合だけ次の提案」を組み合わせれば、友達との会話にも仕事上の連絡にも対応できます。

この記事では、定番表現のニュアンス、場面別の会話、メールの型、発音練習、避けたい誤用まで順に確認します。独学で言い回しを増やすだけでなく、会話の中で使う練習をしたい場合は、英語教室で講師を相手に役割練習をする方法もあります。まずは、迷った瞬間に取り出せる基本の形から見ていきましょう。

目次 [ close ]
  1. 英語で誘いを断る基本は「感謝・断り・理由・代案」
  2. まず覚えたい定番の断り方7選
    1. Sorry, I can’t make it.
    2. I’m afraid I can’t.
    3. I’d love to, but...
    4. I wish I could, but...
    5. Unfortunately, I already have plans.
    6. Thanks for thinking of me.
    7. I appreciate the invitation, but...
  3. カジュアルな断り方と失礼に聞こえない使い分け
    1. No, thanks.とI’m good.
    2. Not this time.とNot right now.
    3. I’ll pass.とI think I’ll pass.
  4. 断る理由を自然に伝える英語
    1. 「忙しい」「手が離せない」
    2. 「先約がある」
    3. 「締め切りまでに仕事を終える必要がある」
    4. 「体調がよくない」
    5. 「急な用事ができた」
  5. 「また今度」と別の日を提案する表現
    1. Can I take a rain check?
    2. Maybe next time.とPlease invite me again.
    3. Can we do it another time?
    4. Could we reschedule?
    5. 都合のよい日時を確認する
  6. 相手と場面に合わせた会話例
    1. 友達から野球観戦と食事に誘われた場合
    2. 同僚から仕事後の食事に誘われた場合
    3. 上司や取引先から招待された場合
    4. 依頼や追加業務を断る場合
  7. メールやメッセージで誘いを断る書き方
    1. 友達への短いメッセージ
    2. パーティーへの招待を断るメール
    3. 仕事関係の招待を断るメール
    4. 返事を保留したいメッセージ
  8. 避けたい言い方と誠実に断るための判断基準
    1. No.だけで終える
    2. I don’t want to go.と直接言う
    3. 曖昧な返事を続ける
    4. 細かい言い訳を並べる
    5. 実現する気のない代案を出す
    6. 好みではない誘いを柔らかく断る
  9. 発音練習と7日間の実践メニュー
    1. 意味のまとまりで区切る
    2. 理由だけを入れ替える練習
    3. 代案だけを入れ替える練習
    4. 7日間で行う短時間練習
    5. 日本語から3秒で組み立てる練習
  10. 誘いを断る英語に関するQ&A

英語で誘いを断る基本は「感謝・断り・理由・代案」

この章の要点
  • 最初に感謝を示すと、誘いそのものを拒絶する印象を和らげられる
  • 参加できないことは曖昧にせず、理由と代案は必要な分だけ添える

最初に覚えたいのは、断りの返事を一つの長い英文として暗記するのではなく、四つの部品として捉える方法です。基本の順番は、感謝→断り→理由→代案です。毎回すべてを入れる必要はなく、相手との関係や招待の重さに応じて二つから四つを選びます。

たとえば友達から当日の食事に誘われたなら、短い感謝と断りだけでも会話は成立します。予約を伴う正式な行事なら、参加できないことを早めに明示し、丁寧な感謝を添えるほうが相手も人数を調整しやすくなります。

フレーズ
Thanks for inviting me. I’d love to join you, but I already have plans. Maybe next time.
日本語訳
誘ってくれてありがとう。ぜひ参加したいのですが、すでに予定があります。また今度お願いします。
使う場面
友達、知人、同僚からの食事や気軽な集まりを、その日の都合を理由に断る場面です。
注意点・誤用例
今後も参加する意思がないなら、期待を残すMaybe next time.は付けません。感謝と明確な断りだけで十分です。
発音・ニュアンス
Thanks for inviting me / I’d love to join you / but I already have plans.のように意味のまとまりで区切ります。I’d love toを少し明るく言うと、誘いをうれしく思う気持ちが伝わります。

理由は詳しく話しすぎなくても構いません。I already have plans.なら予定の内容を明かさずに「先約がある」と伝えられます。私的な事情を守りながら、相手が必要とする「参加するのか、しないのか」という情報は明確にできます。

一方、本当に会いたい相手なら、Maybe next time.だけで終わらず、I’m free on Sunday.のように候補を出すと意図がはっきりします。具体的な代案は、「あなたではなく、その日時を断っている」と示す有効な方法です。

机で英語の丁寧な断り表現を練習する成人学習者
返事を四つの部品に分けると、相手や場面に合わせて組み替えやすくなります。

では、それぞれの部品に使える表現には、どのような違いがあるのでしょうか。次は、初心者が最初に身につけたい定番フレーズを、丁寧さとニュアンスの違いとともに確認します。

まず覚えたい定番の断り方7選

この章の要点
  • 迷ったらSorry, I can’t make it.に感謝か理由を足す
  • I’m afraidやI’d love toを使うと、残念な気持ちや参加したい気持ちを示せる

Sorry, I can’t make it.

最も応用しやすい形は、Sorry, I can’t make it.です。make itは、予定された場所や行事に「行く」「参加する」「間に合う」という意味で使われます。単なるI can’t.よりも、何ができないのかが伝わりやすい表現です。

フレーズ
Sorry, I can’t make it tonight, but thanks for asking.
日本語訳
ごめんなさい、今夜は行けません。でも誘ってくれてありがとう。
使う場面
友達や同僚からの食事、パーティー、外出など、幅広い誘いに使えます。
注意点・誤用例
make itのitは通常省きません。Sorry, I can’t make tonight.ではなく、Sorry, I can’t make it tonight.とします。
発音・ニュアンス
can’t make itは「キャント・メイク・イット」と一語ずつ切らず、make itをつなげるように発音します。Sorryを強く言いすぎず、穏やかな調子にすると自然です。

I’m afraid I can’t.

I’m afraidは、ここでは「怖い」ではありません。相手にとって望ましくない情報を伝える前の「あいにく」「残念ですが」に近い働きをします。日常会話でも仕事の会話でも使え、短い返事を少し丁寧に整えられます。

フレーズ
I’m afraid I can’t join you for dinner tonight.
日本語訳
残念ですが、今夜の夕食にはご一緒できません。
使う場面
知人、同僚、仕事関係の相手など、少し配慮を加えたい場面に向いています。
注意点・誤用例
通常、I’m afraid, I can’t.のようにafraidの直後へコンマは置きません。I’m afraid I can’t.と続けます。
発音・ニュアンス
afraidを過度に強調せず、I’m afraid I can’tまでを滑らかに言います。後ろへ具体的な予定を加えると、落ち着いた印象になります。

I’d love to, but…

I’d love toは「ぜひそうしたい」という前向きな気持ちを表します。誘い自体には魅力を感じているものの、事情があって参加できないときに適しています。ただし、I’d love to.だけで止めると承諾の返事になるため、断るならbut以下が必要です。

フレーズ
I’d love to come, but I have to work late tonight.
日本語訳
ぜひ行きたいのですが、今夜は遅くまで働かなくてはなりません。
使う場面
本当は参加したい食事、遊び、集まりを、仕事や先約のため断る場面です。
注意点・誤用例
参加したい気持ちがないのに多用すると、言葉と態度が合わなくなることがあります。その場合はThanks for asking, but I’ll pass.が明確です。
発音・ニュアンス
I’dは「アイド」に近い短い音です。I’d love to / but I have to work late.と区切り、前半を明るく、後半を落ち着いて言います。

I wish I could, but…

I wish I couldは「できればよいのに、実際にはできない」という残念さを含みます。I wish I canではなく、現実とは異なる願いを表すcouldを使うのが基本です。

I wish I could join you, but I’m not available that day.なら、「ご一緒できればよいのですが、その日は都合がつきません」となります。参加への前向きな気持ちをやや強く示したいときに役立ちます。

Unfortunately, I already have plans.

予定の中身を説明したくないときは、Unfortunately, I already have plans.が便利です。「残念ながら、すでに予定があります」という意味で、私生活の詳細を明かす必要がありません。plansは複数形で使うのが一般的です。

Thanks for thinking of me.

Thanks for thinking of me.は、「誘う相手として私を思い浮かべてくれてありがとう」という温かい表現です。Thanks for thinking of me, but I can’t make it this time.とすれば、親しい友達や同僚に対する柔らかな断りになります。

I appreciate the invitation, but…

仕事関係や改まった招待には、I appreciate the invitation, but I won’t be able to attend.が適しています。appreciateの後ろには、the invitationやyour offerのように、何に感謝しているのかを置くと明確です。

注意点

No.やI can’t.だけでも意味は通じますが、招待への返事としては強く、素っ気なく聞こえる場合があります。迷ったときは、Thanks for asking.またはSorry.を添えると、相手の好意を受け止めたことが伝わります。

定番表現が分かったら、次は友達との会話で使われる短い返事を見ていきます。短いほど声の調子や状況の影響を受けるため、使える場面を区別することが大切です。

カジュアルな断り方と失礼に聞こえない使い分け

この章の要点
  • No, thanks.とI’m good.は食べ物やその場の提案に使いやすい
  • I’ll pass.やNot this time.は明確なので、感謝を添えると柔らかくなる

カジュアルな表現は短くて便利ですが、どの誘いにも同じように使えるわけではありません。飲み物をもう一杯勧められた場面と、相手が準備した誕生日会への招待では、返事に必要な配慮が異なります。

No, thanks.とI’m good.

No, thanks.は、食べ物、飲み物、簡単な提案を断るときに自然です。I’m good, thanks.も「今は大丈夫です」「もう十分です」という意味でよく使われます。ただし、準備を伴う正式な招待への返事としては軽すぎることがあります。

フレーズ
I’m good, thanks.
日本語訳
もう大丈夫です、ありがとう。
使う場面
食事中に追加の料理を勧められたときや、その場の軽い申し出を断るときです。
注意点・誤用例
結婚式や取引先の催しをI’m good.だけで断ると、軽い印象になり得ます。その場合はI appreciate the invitation.を使います。
発音・ニュアンス
goodを必要以上に強く言わず、thanksまで一続きで穏やかに発音します。笑顔や軽いうなずきがあると意図が伝わりやすくなります。

Not this time.とNot right now.

Not this time.は「今回は」見送るという意味です。別の機会なら参加する可能性を残せます。Not right now.は「今この瞬間はやらない」という意味なので、夕食後なら映画を見る、後なら手伝うといった場面に向いています。

予定された週末旅行をNot right now.で断ると、時間の範囲が合わず不自然になりやすいため、Not this time.またはI can’t make it this weekend.を選びます。反対に、今すぐコーヒーを飲むか聞かれたなら、Not right now, thanks.が自然です。

I’ll pass.とI think I’ll pass.

I’ll pass.は「今回は遠慮します」「見送ります」という明確な返事です。親しい人との会話では便利ですが、短く強く言うと冷たく聞こえる場合があります。Thanks, but I think I’ll pass this time.のようにI thinkと感謝を加えると柔らかくなります。

フレーズ
Thanks, but I think I’ll pass this time.
日本語訳
ありがとう。でも今回は遠慮しておくよ。
使う場面
親しい相手からの飲み会、活動、追加の提案などを、理由を詳しく述べずに断る場面です。
注意点・誤用例
上司や取引先の正式な招待では軽く響く可能性があります。I’ll have to decline.やI won’t be able to attend.が適しています。
発音・ニュアンス
I’ll passを低く切り捨てるように言わず、Thanks, butから穏やかにつなぎます。this timeを添えると拒否の範囲を限定できます。
注意点

Nope.とNah.は親しい間柄で使われる非常にくだけた返事です。声の調子によってはぶっきらぼうに聞こえるため、仕事関係や正式な招待では避け、Sorry, I can’t.やNo, thanks.を選ぶほうが安全です。

短い断り方を使えるようになったら、次に必要なのは理由の伝え方です。詳しい事情を話さず、必要な情報だけを自然に示す表現を確認しましょう。

断る理由を自然に伝える英語

この章の要点
  • 理由は一文で十分であり、私的な情報まで明かす必要はない
  • busy、tied up、plans、commitmentは場面の丁寧さに合わせて選ぶ

「忙しい」「手が離せない」

日常的な「忙しい」にはbusyが使えます。I’m busy preparing for an exam.は「試験の準備で忙しい」という意味です。be busyの後ろで動作を表す場合は、to prepareではなくbusy preparingのように動名詞を使います。

tied upは、仕事や予定に拘束されて手が空かない状態です。Sorry, I’m tied up with work all weekend.なら「週末はずっと仕事で手が離せません」となります。単に予定が一つあるだけというより、身動きが取りにくい忙しさが伝わります。

「先約がある」

友達や同僚にはI already have plans.が自然です。改まった場面ではI have a prior commitment.を使うと、落ち着いた響きになります。commitmentは、約束、責任を伴う予定、すでに引き受けた用事などを広く表せます。

フレーズ
Unfortunately, I have a prior commitment that evening.
日本語訳
残念ながら、その晩は先約があります。
使う場面
上司、取引先、あまり親しくない相手からの招待を、予定の詳細を伏せて断る場面です。
注意点・誤用例
理由を補強するために架空の予定を作る必要はありません。答えたくない詳細を質問された場合も、It’s a personal commitment.と穏やかに範囲を示せます。
発音・ニュアンス
prior commitmentはやや改まった表現です。友達との会話ではalready have plansのほうが自然で、距離を感じさせにくい場合があります。

「締め切りまでに仕事を終える必要がある」

I have to finish this work by tonight.は「今夜までにこの仕事を終える必要がある」という意味です。byは期限までのどこかの時点、untilは動作や状態が続く終点を示します。I’ll be working until tonight.なら「今夜まで仕事を続けます」となります。

「体調がよくない」

明確に伝えるならI’m not feeling well.が使いやすい表現です。I’m feeling a little under the weather.も「少し体調が優れない」という意味ですが、慣用的でやや遠回しです。誤解を避けたい欠席連絡では、前者のほうが分かりやすいでしょう。

「急な用事ができた」

Something has come up.は「急な用事ができた」という表現です。I’m sorry, but something has come up and I can’t make it tonight.とすれば、事情の詳細を伏せながら、参加できないことを明確に伝えられます。

理由をぼかすことと、返事を曖昧にすることは別です。事情はぼかしても、参加できないと分かった時点で明確に伝えれば、相手は次の予定を立てられます。では、別の機会を本当に希望するときは、何を付け加えればよいのでしょうか。

「また今度」と別の日を提案する表現

この章の要点
  • take a rain checkは、今回は断るが別の機会には応じたいときに使う
  • 本当に会いたいなら、曜日や時間を一つ具体的に提案する

Can I take a rain check?

Can I take a rain check?は「今回は見送って、またの機会にしてもらえますか」というカジュアルな表現です。もともと、雨で中止になった試合の振替券を指したrain checkから生まれた言い回しです。

フレーズ
I’m afraid I can’t have lunch today. Can I take a rain check?
日本語訳
残念ですが、今日は昼食に行けません。またの機会にしてもらえますか。
使う場面
友達や親しい同僚との食事、外出、気軽な約束を別の機会へ移したい場面です。
注意点・誤用例
How about a rain check?でも推測されることはありますが、Can I take a rain check?が一般的です。正式な招待状への返信には会話的すぎる場合があります。
発音・ニュアンス
rain checkの二語をひとまとまりとして発音します。単なる拒否ではなく、次回への前向きな意思を含むため、今後も応じるつもりがない場合は使いません。

Maybe next time.とPlease invite me again.

Maybe next time.は「また今度ね」という便利な一言ですが、maybeがあるため確約ではありません。次回は参加したいという気持ちを強く示すなら、Please invite me again next time.やI’d love to join you next time.を使います。

Can we do it another time?

食事、打ち合わせ、外出などに広く使えるのがCan we do it another time?です。さらにI’m free on Thursday evening.と候補を加えると、単なる社交辞令ではなく、予定を組み直したい意図が伝わります。

Could we reschedule?

rescheduleは、すでに決まった予定を別の日時に変更する動詞です。まだ日時が決まっていない誘いより、約束済みの夕食や打ち合わせを変更するときに向いています。Could we reschedule our dinner for next week?なら「夕食を来週に変更できますか」となります。

都合のよい日時を確認する

When is it convenient for you?は「いつが都合よいですか」という丁寧な質問です。人そのものを主語にしたAre you convenient?とは通常言いません。Is Friday convenient for you?のように、日時が相手にとって都合よいという形にします。

フレーズ
I’m not available on Friday, but I’m free any time after seven on Saturday. Would that work for you?
日本語訳
金曜日は都合がつきませんが、土曜日の7時以降ならいつでも空いています。ご都合はいかがですか。
使う場面
断った後、相手と実際に別の日程を決めたい場面です。友達にも仕事関係の相手にも使えます。
注意点・誤用例
work for youは「あなたのために働く」ではなく、この文脈では「あなたにとって都合がよい」という意味です。
発音・ニュアンス
availableは「アヴェイラブル」に近い流れで、第二音節付近をやや強くします。Would that work for you?は押しつけずに相手の都合を尋ねる表現です。

次の候補を出すときは、自分が守れる日時だけを提案します。実現する気のないLet’s do it next week.は、相手に不要な期待を持たせます。次は、友達、同僚、上司や取引先で、返事をどのように変えるかを会話で見てみましょう。

相手と場面に合わせた会話例

この章の要点
  • 友達には自然な感情、仕事関係には明確さと丁寧さを重視する
  • 断った後に候補日を示すと、誘いではなく日時だけを断ったことが伝わる

友達から野球観戦と食事に誘われた場合

会話
友人:Are you free this weekend?
学習者:Let me see. I’m tied up on Saturday.
友人:How about dinner tonight?
学習者:I’m afraid I can’t. I have to finish some work by tonight. Can I take a rain check?
友人:Sure. When works for you?
学習者:I’m available tomorrow evening. Any time after seven works for me.
日本語訳
友人:今週末は空いている?
学習者:ええと。土曜日は予定が詰まっているんだ。
友人:じゃあ、今夜の夕食はどう?
学習者:残念だけど行けないんだ。今夜までに仕事を終えなくてはいけないの。またの機会にしてもらえる?
友人:もちろん。いつなら都合がいい?
学習者:明日の夕方なら空いているよ。7時以降ならいつでも大丈夫。
使う場面
親しい相手の誘いを、その日の仕事を理由に断り、翌日の予定へつなげる場面です。
注意点・誤用例
「どこで会おうか」はWhere shall we meet?です。shallの後ろにweを置き、Where shall meet?とはしません。
発音・ニュアンス
Let me see.は予定を思い出す間を作る表現です。断りの前で長く沈黙するより、Let me see…と穏やかに言うと会話が途切れにくくなります。

同僚から仕事後の食事に誘われた場合

同僚には、過度に改まらず、仕事上の理由を簡潔に伝えます。Thanks for inviting me, but I have a deadline to meet. I hope you all have a great time.なら、「誘ってくれてありがとう。ただ、締め切りに間に合わせなくてはいけません。皆さんで楽しんできてください」となります。

会話
同僚:We’re going out for dinner after work. Would you like to join us?
学習者:Thanks for asking. I’d love to join you, but I have a deadline to meet tonight.
同僚:No problem. Maybe next time.
学習者:Definitely. Please invite me again.
日本語訳
同僚:仕事の後、みんなで夕食へ行きます。一緒にどうですか。
学習者:声をかけてくれてありがとう。ぜひ参加したいのですが、今夜は守らなければならない締め切りがあります。
同僚:大丈夫です。また今度。
学習者:ぜひ。また誘ってください。
使う場面
職場での気軽な食事や飲み会を、残業や締め切りのため断る場面です。
注意点・誤用例
仕事の忙しさを長く説明すると、不満を訴えているように聞こえることがあります。a deadline to meetの一言で必要な理由は伝わります。
発音・ニュアンス
Would you like to join us?は丁寧な誘いです。返事ではThanks for asking.を先に置くと、誘いへの感謝がすぐ伝わります。
同僚から仕事後の食事に誘われて丁寧に返事をする成人学習者
仕事上の返事では、簡潔な理由と参加可否を分かりやすく伝えます。

上司や取引先から招待された場合

改まった招待では、最初に十分な感謝を示し、欠席を明確に伝えます。Thank you very much for the invitation. Unfortunately, I have a prior commitment and will be unable to attend.は、理由を詳しく述べずに丁寧な返事ができる形です。

can’tも文法的に失礼ではありませんが、will be unable to attendやwon’t be availableを使うと、より落ち着いた印象になります。正式な行事ならRegrettably, I will be unable to attend.も使えますが、日常会話では硬く響きます。

依頼や追加業務を断る場合

誘いではなく依頼を断る場合は、joinやattendではなく、help、take on、acceptなどを使います。I’m afraid I can’t take on any additional work right now.なら「申し訳ありませんが、今は追加の仕事を引き受けられません」という意味です。

Thank you for considering me, but I’ll have to decline.は、候補として考えてくれたことへ感謝しつつ辞退する表現です。declineはsay noより改まった語で、招待、提案、申し出を丁寧に断るときに使われます。

会話での使い分けが見えたところで、次は書き言葉です。メールやメッセージでは表情や声が伝わらないため、感謝と参加可否を文章の中にはっきり入れます。

メールやメッセージで誘いを断る書き方

この章の要点
  • 書面では感謝、欠席、必要なら理由、締めの言葉を順に置く
  • 参加できないと分かった時点で、相手が調整できるよう早めに返す

友達への短いメッセージ

フレーズ
Thanks for inviting me to dinner! I’d love to come, but I have to work late on Friday. Can I take a rain check? I’m free next Wednesday if that works for you.
日本語訳
夕食に誘ってくれてありがとう。ぜひ行きたいんだけど、金曜日は遅くまで仕事をしなくてはいけないんだ。またの機会にしてもらえる?都合がよければ、次の水曜日は空いているよ。
使う場面
親しい友達とのチャットや短いメールで、食事の日程を変更したい場面です。
注意点・誤用例
長い弁明は不要です。仕事があるという理由と、参加できない事実、候補日があれば十分です。
発音・ニュアンス
書き言葉なので発音は不要ですが、音読するなら文ごとに区切ります。最初の感謝と最後の代案により、前向きな印象になります。

パーティーへの招待を断るメール

英文
Dear Friend,

Thank you so much for inviting me to your birthday party. I’m sorry, but I already have plans that evening and won’t be able to attend. I hope you have a wonderful birthday, and I’d love to celebrate with you another day.

Best,

日本語訳
誕生日パーティーに誘ってくれて本当にありがとう。申し訳ないのですが、その晩はすでに予定があり、参加できません。すてきな誕生日になりますように。また別の日にぜひお祝いしたいです。
使う場面
友達や知人の誕生日会など、相手にお祝いの気持ちも伝えたい招待への返信です。
注意点・誤用例
another dayと書くなら、実際に別の日に祝う意思があることが前提です。そうでなければI hope you have a wonderful birthday.で締められます。
発音・ニュアンス
won’t be able to attendはcan’tより改まった響きですが、友人宛てでも不自然ではありません。全体を温かい言葉で挟むことで距離感を調整しています。

仕事関係の招待を断るメール

仕事関係では、感謝と欠席を早い段階で明示します。相手が参加人数や席を調整する可能性があるため、理由を長く書くことより、早めに返事をすることが重要です。

英文
Dear Sir or Madam,

Thank you very much for inviting me to the reception. I appreciate the opportunity, but unfortunately, I have a prior commitment that evening and will be unable to attend. I hope the event goes well, and I look forward to speaking with you again soon.

Sincerely,

日本語訳
レセプションにご招待いただき、誠にありがとうございます。貴重な機会に感謝しておりますが、残念ながら当日の夕方は先約があり、出席できません。会が順調に進むことを願っております。また近いうちにお話しできることを楽しみにしております。
使う場面
レセプション、式典、仕事上の会食など、改まった招待をメールで辞退する場面です。
注意点・誤用例
相手の氏名が分かる場合はDearの後ろに適切な敬称と姓を置きます。招待への感謝を省いて欠席理由から始めると、事務的に見えることがあります。
発音・ニュアンス
I appreciate the opportunity.は機会への感謝を丁寧に示します。unable to attendは参加できない事実を曖昧にせず伝える表現です。

返事を保留したいメッセージ

その場で予定を確認できないときは、Maybe.だけで終わらせず、返答期限を示します。That sounds great. I need to check my schedule. Can I get back to you tomorrow?なら、「よさそうですね。予定を確認する必要があります。明日返事をしてもいいですか」と伝えられます。

get back to youは「あなたに改めて返事をする」という意味です。指定した日までに返信することで、曖昧な保留が長引くのを防げます。次は、断るときに起こりやすい誤用を整理します。

避けたい言い方と誠実に断るための判断基準

この章の要点
  • 強すぎる否定、長すぎる言い訳、期限のない保留を避ける
  • 今後の誘いを望まない場合は、実現する気のない代案を出さない

No.だけで終える

No.は文法的に正しいものの、誘いへの返答では強く聞こえることがあります。特に、相手が準備や予約をしている場合は、Thanks for inviting me, but I can’t make it.のように感謝を先に置きます。

I don’t want to go.と直接言う

I don’t want to go.は「行きたくない」と誘いそのものを拒絶する響きがあります。率直な話し合いが必要な親しい関係を除き、I think I’ll sit this one out.のように「今回は参加しない」という言い方へ変えると角が立ちにくくなります。

曖昧な返事を続ける

Maybe.やI’ll see.だけで保留し、参加しないと分かっても連絡しない状態は、相手を困らせます。まだ決められないなら、I’m not sure yet. Can I let you know by Friday?のように期限を伝えます。

細かい言い訳を並べる

理由を詳しく並べるほど、誠実に聞こえるとは限りません。I have a family commitment that day.やSomething personal has come up.だけでも必要な説明になります。相手が判断するために必要なのは、主に参加の可否と、予定変更が可能かどうかです。

実現する気のない代案を出す

I’ll definitely come next time.やLet’s do it next week.は、具体的な期待を生みます。今後も同じ誘いを受けたくないなら、感謝して明確に断るほうが誠実です。

注意点

断る理由が「その日は都合が悪い」だけなら、別の日を提案できます。しかし、今後も参加するつもりがないなら、rain check、Maybe next time.、Please invite me again.は使わず、Thank you for asking, but I’ll pass.のように返します。

好みではない誘いを柔らかく断る

大人数の集まりが苦手なら、Thanks for asking, but large parties aren’t really my thing.と言えます。It’s not really my thing.は「それはあまり自分の好みではない」「自分には合わない」という柔らかな表現です。

I hate large parties.のように対象を強く否定するのではなく、自分の好みとして述べる点が重要です。相手の楽しみ方を否定せず、自分の境界を伝えられます。ここまで理解したら、実際に口から出せる状態へ変えていきましょう。

発音練習と7日間の実践メニュー

この章の要点
  • 単語単位ではなく、感謝・断り・理由・代案のまとまりで音読する
  • 同じ型の理由と日時だけを入れ替え、とっさに返せるまで反復する

意味のまとまりで区切る

断りの英文を一語ずつ読むと、会話で組み立てる負担が大きくなります。Thanks for inviting me, / but I already have plans.のように、意味のまとまりで区切って覚えましょう。

  • Thanks for asking, / but I can’t make it tonight.
  • I’d love to, / but I have to work late.
  • I wish I could, / but I’m not available that day.
  • Can I take a rain check? / I’m free on Sunday.
  • Thank you for the invitation. / Unfortunately, I won’t be able to attend.

butの前で軽く区切ると、参加したい気持ちと参加できない事実の対比が伝わります。ただし、butを強く言いすぎると、前半の感謝や好意を打ち消すように聞こえる場合があります。全体を穏やかな速さでつなぎます。

理由だけを入れ替える練習

基本文をThanks for asking, but I can’t make it because _____.とし、空欄だけを変えます。becauseの後ろには文を置きますが、実際の返事ではbut I already have plans.のようにbecauseを使わず、短い文を続けても自然です。

  1. I already have plans.(すでに予定があります)
  2. I have to work late.(遅くまで仕事をする必要があります)
  3. I’m not feeling well.(体調がよくありません)
  4. I have a family commitment.(家族の予定があります)
  5. Something has come up.(急な用事ができました)

代案だけを入れ替える練習

次に、I’m not free tonight, but _____.の空欄を変えます。曜日、時間帯、次回への希望を入れ替えることで、現実の予定に合わせて返しやすくなります。

  • I’m available tomorrow evening.
  • Saturday works for me.
  • I’m free any time after seven.
  • Can we do it another time?
  • Please invite me again next time.

7日間で行う短時間練習

1日目は、Sorry, I can’t make it.、I’m afraid I can’t.、I’d love to, but…の三つを各5回音読します。意味を確認した後は日本語を見ず、誰かに話しかけるつもりで言います。

2日目は、仕事、先約、体調、家庭の用事という四つの理由を入れ替えます。3日目は、明日、週末、7時以降などの候補を加え、断りから代案まで止まらずに言います。

4日目は友達向け、5日目は同僚向け、6日目は仕事上の招待向けに、同じ内容を丁寧さだけ変えて話します。たとえば友達にはSorry, I can’t make it.、仕事関係にはUnfortunately, I will be unable to attend.を選びます。

7日目はスマートフォンなどへ録音し、感謝の部分が聞こえるか、can’tやwon’tが抜けていないか、理由が長くなりすぎていないかを確認します。発音の細部だけでなく、参加できないという要点が明確かを優先してください。

スマートフォンの録音機能を使って英語の断り表現を音読する成人学習者
録音すると、断りの言葉だけが強くなっていないか、感謝まで自然に言えているかを確認できます。

日本語から3秒で組み立てる練習

次の日本語を見て、三秒以内に英語の最初の部分を言ってみましょう。全文を完璧にするより、Thanks for asking.やI’m afraid I can’t.をすぐ始めることが目的です。

  1. 誘ってくれてありがとう。でも金曜日は先約があります。
    Thanks for inviting me, but I already have plans on Friday.
  2. ぜひ行きたいけれど、今夜は遅くまで仕事があります。
    I’d love to come, but I have to work late tonight.
  3. 今日は参加できません。またの機会にしてもらえますか。
    I can’t join you today. Can I take a rain check?
  4. ご招待ありがとうございます。残念ながら出席できません。
    Thank you for the invitation. Unfortunately, I won’t be able to attend.
  5. 今夜は空いていませんが、明日の7時以降なら大丈夫です。
    I’m not free tonight, but any time after seven tomorrow works for me.

最後に、学習中に迷いやすい疑問を確認します。似た表現の違いを整理しておくと、実際の誘いに対して短時間で選べるようになります。

誘いを断る英語に関するQ&A

この章の要点
  • 短い表現でも、相手との関係と誘いの重さに合っていれば使える
  • 迷ったら感謝、明確な断り、簡潔な理由の三つを優先する

I can’t.だけで誘いを断っても失礼ではありませんか?

意味は通じますが、返事が短いため、状況や声の調子によっては素っ気なく聞こえます。Sorry, I can’t make it.やThanks for asking, but I can’t.のように謝意または感謝を添えると、誘いそのものを嫌がっているわけではないと伝えやすくなります。

I’m afraidは「怖い」という意味ではないのですか?

この用法のI’m afraidは、相手にとって望ましくない内容を伝える前の「あいにく」「残念ですが」に近い表現です。I’m afraid I can’t attend.なら「残念ですが参加できません」となり、恐怖について話しているわけではありません。

I’d love to.と言った後で断ってもよいですか?

断る場合は、I’d love to, but I can’t make it.のようにbut以下を続けます。I’d love to.だけで終えると、「ぜひ参加したい」という承諾として受け取られます。本当に参加したい気持ちがあるものの、事情によって行けないときに適した表現です。

take a rain checkは仕事のメールでも使えますか?

親しい同僚との気軽な連絡では使えますが、正式な招待や改まった相手へのメールでは会話的に響く場合があります。その場合はI hope there will be another opportunity.やCould we reschedule for another day?のように、目的に合った表現を選びます。

断る理由を詳しく説明する必要はありますか?

詳しい説明は必須ではありません。I already have plans.、I have a prior commitment.、Something personal has come up.のような一文で十分な場合が多くあります。私的な事情を守りつつ、参加できないという返事は明確に伝えましょう。

Maybe next time.は社交辞令として付けてもよいですか?

別の機会なら応じる可能性があるときに使います。今後も参加する意思がない場合は、期待を持たせないようThank you for asking, but I’ll pass.などで終えるほうが誠実です。本当に会いたいなら、具体的な曜日や時間を提案すると意思が伝わります。

予定がまだ分からないときは、どう返事をすればよいですか?

I need to check my schedule. Can I get back to you tomorrow?のように、確認が必要であることと返答する期限を伝えます。Maybe.だけで保留すると、相手が人数や予約を決めにくくなるため、いつ返事をするかまで示すのが親切です。

友達にもprior commitmentを使えますか?

使えますが、友達との日常会話ではやや改まって聞こえることがあります。I already have plans.のほうが自然で親しみやすい場合が多いでしょう。上司、取引先、正式な招待ではprior commitmentが落ち着いた印象を与えます。

誘いを断るときに最優先したいのは、難しい表現を使うことではありません。Thanks for asking.で好意を受け止め、I can’t make it.で参加できないことを伝え、必要ならI already have plans.と短い理由を添えます。

別の日に会いたいなら、I’m free on Saturday.のように具体的な候補を一つ出します。今後も誘いを望まないなら、実現する気のない約束は加えず、感謝と明確な返事で終えます。この判断ができれば、相手の好意を尊重しながら、自分の予定や希望も無理なく伝えられます。