アメリカの絶品牡蠣「クマモト」

    1. 日常会話で覚える英単語

    こんにちは。近年のスシブームで、欧米にも生魚が浸透してきましたが、食べられているのはサーモンだったりトビコだったりと、やはり欧米人は生魚が苦手です。

    実は、そのような中でも牡蠣は昔から欧米人が好んで食べている生モノなんです。

    牡蠣は大人の食べ物

    世界には「オイスターバー」といって、お酒と共に牡蠣を食べるレストランが存在します。

    特にアメリカでは1つの大皿に様々な牡蠣が並べられるので、その中から好きな牡蠣を選んでお酒と会話と共に嗜みます。

    バーでありお酒を提供されることから、牡蠣は大人の食べ物に分類されてしまいます。

    しかし、そのような牡蠣についての話を高校生のブライアンとケイがしています。会話をみてみましょう。

    会話

    Kei: Hi, Brian!  How was the party?  Did you enjoy?

    やあ、ブライアン!パーティはどうだった?楽しめた?

    Brian: Hi, Kei!  The party was awesome and I learned a good story about the oysters.

    やあ、ケイ!パーティはすごかったよ、それで牡蠣についていい話を学んだよ。

    Kei: A good story about the oysters?  I like oysters very much.  Tell me about it, come on!

    牡蠣についてのいい話?僕牡蠣大好きなんだよね。話してよ、さあ!

    Brian: Okay.  Yesterday’s party was my Dad’s company’s party and it was the feast. 

    わかったよ。昨日はお父さんの会社のパーティで、豪華な食事会だったんだ。

    Many deluxe dishes are set at the buffet.  I ate oyster at the first time, and it was very delicious!

    たくさんの贅沢な料理がビュッフェには並んでいたよ。僕は初めて牡蠣を食べて、それでとっても美味しかったんだ。

    Kei: I know you will like it.  Go on.

    君が好きになるだろうって思っていたよ。続けて。

    Brian: The name of the oyster I ate was “Kumamoto”.  I know it is a place name in Japan.

    僕が食べた牡蠣の名前は「クマモト」だったんだ。それが日本の場所の名前って知っていたよ。

    So, I thought that this oyster is from Japan, but it is an American oyster.

    だからこの牡蠣は日本の牡蠣かと思ったんだけど、アメリカの牡蠣だったんだ。

    Kei: I guess it was cultivated Japanese oyster in America!

    もしかして、アメリカで養殖された日本の牡蠣だったんでしょ!

    Brian: You are right! 

    その通り!

    During the WWⅡ, the American oysters were overhunted because of the food shortage, and after the war, the government ordered Japan to bring the seed oysters.  

    第二次世界大戦の時、アメリカの牡蠣は食糧不足で乱獲されて、戦後、政府が日本に種牡蠣を持ってくるように命じたんだ。

    At that time, Kumamoto’s oysters were the best oysters which Americans like. 

    その時熊本の牡蠣が、一番アメリカ人が好きな牡蠣だったんだ。

    So, many oysters came here form Kumamoto and that’s why there is a name of “Kumamoto” to the oysters.

    だからたくさんの牡蠣が熊本からここに来て、それによって「クマモト」って名前の牡蠣ができたんだ。

    Kei: I didn’t know that we gave oysters to America.  I can understand that the oysters have high nutritional quality. 

    アメリカに牡蠣をあげたことは知らなかったよ。牡蠣は高い栄養価を持っているからわかるよ。

    People can’t stop to eat all of them when it is at the food shortage.

    食糧不足になったらすべてを食べつくすまで止まらないよね。

    Brian: That’s why my sister is absent today.  She had an upset stomach because she ate too much oysters yesterday.

    それだから僕の妹は今日お休みなんだ。昨日牡蠣を食べすぎてお腹を壊してしまったんだ。

    牡蠣は生の貝であり欧米では高級食材になるので、オイスターバー以外で食べられるのはとても珍しいです。

    ブライアンのように会社のパーティなどで目にすることもあります。

    女性が手に食べ物を持ち、日本語で会話をしています。

    ポイント

    それでは会話で出てきた単語や言い回しをみてみましょう。

    • oysters 牡蠣
    • Tell me about it, come on! 話してよ、さあ!

    Come on は相手をせかす時によく使われます。

    • feast 豪華な食事
    • Go on 続けて

    相手の話の続きを早く聞きたい時に使われます。

    • cultivated 養殖された
    • overhunt 乱獲する
    • food shortage 食糧不足
    • seed oysters 種牡蠣
    • high nutritional quality 高い栄養価
    • absent お休み、不在、欠席
    • upset stomach お腹を壊す

    アメリカの牡蠣「Kumamoto」

    熊本から輸入された理由

    日本でも知られている通り、牡蠣は栄養価が高く昔から欧米、特にアメリカとフランスで好んで食べられています。

    その為、食糧難になると種牡蠣まで食べられてしまい、絶滅の危機に迫られます。

    第二次世界大戦後もやはり牡蠣が絶滅に近くなり、アメリカ政府が日本の牡蠣を取り寄せる計画を命令しました。

    しかし戦争による被害で、宮城県の牡蠣は人手不足なこと、広島は原爆の影響のことで日本の名産地での出荷が不可能になりました。

    そこで他の産地でアメリカ人の目に留まったのが、熊本でした。

    木製のテーブルの上にカキが山積みになっています。

    牡蠣の特徴

    日本の大きな牡蠣が基になっていますが、アメリカの牡蠣は小ぶりで一口で食べられるサイズです。熊本の牡蠣が選ばれた理由も、このアメリカ人の好みに合ったからです。

    この種牡蠣の輸出から戦後落ち着いてきた頃、アメリカは独自に牡蠣の養殖を始め、アメリカの牡蠣を復活させていきました。

    しかし、熊本から輸出した牡蠣の中に、特にアメリカ人を引き付けたシカメ牡蠣が稀に存在していました。

    「クマモト」は西方の宝

    このシカメ牡蠣を養殖した牡蠣が「クマモトオイスター」と呼ばれ、”Western Jem”、つまり「西方の宝」と称され、アメリカで最も美味しい牡蠣として表彰されました。

    日本の地名がついた牡蠣が名品にされるのは日本人としてはとてもうれしいことです。アメリカに行ったら食べてみるのもいいかもしれませんね。

    それではまた、See you!

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