物や人の場所を説明する時に「これ」「あれ」「あっち」「そっち」といった言葉を使います。普段何気なく使い分けているこれらの言葉ですが、いざ意味を説明してと言われると案外難しいものです。
英語にも、このような場所を表す言葉があります。
コレは「This」アレは「That」
「これ」は英語で「This」と表現します。基本的に自分の近く(手に触れられる範囲)にあるものを指して使います。
This pen is mine.
このペンは私のものです。
This is my bag.
これは私の鞄です。
「This」は対象のものが単体である時に使います。一方で対象物が複数ある場合に日本語では「これら」と言いますよね。「これら」を英語にすると「These」です。
These pens are mine.
これらのペンは私のものです。
These are the oranges I bought today.
これらは私が今日買ってきたオレンジです。
「あれ」「それ」は英語で「That」と表現します。Thisが近くにあるものを意味していたのとは対照的に、Thatは少し遠くにあるもの・手の届かない範囲にあるものを指して使います。
That pen is mine.
あのペンは私のものです。
That is my bag.
それは私の鞄です。
「This」の複数形は「These」でした。これと同じように「That」の複数形は「Those」です。対象物が複数の場合は、「あれら・それら(Those)」を使います。
Those pens are mine.
あれらのペンは私のものです。
These are the oranges I bought today.
それらは私が今日買ってきたオレンジです。
コッチは「over here」アッチは「over there」
こちらも物や人の場所を表す時に非常によく使う言葉です。「こっち」は自分が今いる場所から比較的近くのエリアを指して使う言葉で、英語にすると「over here(こっち)」や「this way(こっちの道)」と表現します。
Is it over here?
こっちにあるかな?(探し物をしている時など)
I think it’s over here.
こっちの方だと思うんだけど。(道の話)
自分が今いるエリアから少し離れた場所を意味する「あっち」を英語にすると「over there」や「that way(あっちの道)」となります。
I think I saw it over there.
あっちにあったと思うよ。
That way is always crowded.
そっちの道はいつも混んでいる。
会話
JamesとAyaが会話をしています。
James:Are you looking for something?
何か探し物をしているの?
Aya:Yes. I don’t have a bicycle key, Didyou see it somewhere?
そうなのよ。自転車の鍵がなくて、どこかで見なかった?
James:It doesn’t seem to be here.How’s it?
ここにはなさそうだけど。どんな鍵なの?
Aya:I’m using the Spongebob keyring on it.I’ll see that room.
スポンジボブのキーホルダーが付いているの。あっちの部屋も見てくるわ。
James:Do you mean this?
これのこと?
Aya:Ah… Not that one.
あ~。それじゃないの。
James:I’ll look over here.
僕はこっちを探しておくよ。
Aya:Thank you. That would be great.
ありがとう。助かるわ。
ポイント
会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。
Somewhere どこか
How’s it? それはどんな感じ?
「色」や「大きさ」など具体的なことを尋ねるのではなく、おおざっぱに雰囲気や特徴を尋ねる時の定番フレーズです。itの部分を変えれば、かなり応用が効くので覚えておきましょう。
例)How’s this drink? この飲み物どんな感じ?
例) How’s your job? 仕事はどんな感じ?
Keyring キーホルダー
キーホルダーは和製英語なので、英語圏では通じません。英語では「key chain」や「key ring」と言います。
That would be great. 助かります。
丁寧にお願いする時や相手の協力に感謝を伝える時の定番フレーズです。直訳すると「それはとても素晴らしいことです。」となりますが、日本語でいうところの「助かります。」にとても近い使われ方をします。
まとめ
ThisとThatを間違えたところで、意味が伝わらないということではありませんのであまり重要視していないという方も多いようです。しかし同じくらいの英語力であってもこの使い分けがきちんとできているか否かで印象は大きく変わります。
あれ・これ・あれら・これらを正しく使い分けられるようになりましょう。
それではまた、See you!