「2たす3は5」を英語でとっさに言えますか。中学校で plus や minus は習ったはずなのに、レジの前や料理の途中で「あと2つ足して」「返品した分を引いて」と言おうとすると、口が止まってしまう。そんな経験をした人は少なくありません。

計算の英語は、単語そのものは易しいのに、動詞の使い方と語順、そして一緒に出てくる数字の読み方がセットで要求されます。だからこそ、単語だけを暗記しても実際の会話では使えないままになりがちです。

この記事では、足す・引くの基本語彙、数式の音読、記号の読み方、日常会話での自然な言い回し、そして日本語話者がつまずく「万の壁」までを順番に整理していきます。読み終えたときには、レシートの合計を英語でつぶやけて、割り勘の相談も数字で回せる状態を目指します。英語教室で数字のやり取りを練習する前の下地づくりにも使える内容です。

まずは、混乱の原因になっている「三つの層」を分けることから始めましょう。

目次 [ close ]
  1. 足し算は addition、引き算は subtraction ― 三層構造で覚える
    1. 動詞と名詞はペアで覚える
    2. なぜ四則をまとめて覚えるほうが早いのか
  2. 足し算の英語:add と plus はどう使い分けるか
    1. 数式を読み上げるときは plus
    2. 行為を指示するときは add ― 二つの型を押さえる
    3. 料理・作業の指示で生きる add
  3. 引き算の英語:subtract・minus・take away・deduct
    1. 数式を読むときは minus
    2. subtract A from B の語順を体に入れる
    3. 会話では take away / take off / deduct を使い分ける
  4. 計算記号の読み方一覧
    1. = は equals・is・makes の三通り
    2. 括弧が入った式の読み方
  5. 掛け算・割り算もセットで押さえる
    1. 掛け算:times と multiplied by
    2. 割り算:divided by と余りの remainder
  6. 計算の答えを表す単語 ― sum・difference・product・quotient
    1. equation と expression の違い
  7. 「計算する」を表す動詞の使い分け
  8. 日常会話で使う足し算・引き算の型
    1. 買い物・支払い
    2. 割り勘・分担
    3. 量の増減
    4. ビジネス文書での増減
  9. 会話例で流れをつかむ
    1. 会話例1:パーティーの準備(ホスト役と手伝い役)
    2. 会話例2:レジでの会計(店員と客)
    3. 会話例3:算数の宿題(保護者役と子ども役)
  10. 数字の読み方 ― 桁が増えても崩れない考え方
    1. 2桁・3桁は日本語と同じ感覚
    2. 4桁は「上2桁・下2桁」に分ける
    3. 5桁以上には「万」がない
  11. 小数・分数・パーセント・累乗の読み方
  12. minus と negative を区別する
  13. つまずきやすいポイントを先に潰す
  14. 身につけるための練習法と7日間プラン
  15. よくある質問(FAQ)
  16. まとめ:押さえておきたい要点

足し算は addition、引き算は subtraction ― 三層構造で覚える

この章の要点
  • 英語では「名詞(addition/subtraction)」「動詞(add/subtract)」「記号の読み(plus/minus)」が別の語になる
  • 日本語は「プラス」「マイナス」で三層すべてを兼用できるため、そのまま英語に持ち込むと不自然になる
  • 四則演算は四つセットで表にして覚えたほうが、あとで混ざらない

最初に押さえたい結論は、英語の計算表現が名詞・動詞・記号の三層構造になっている、という点です。ここを分けて覚えるだけで、混乱の大半は消えます。

理由は日本語の便利さにあります。日本語は「プラス」の一語で、記号の読み(+)も、増える方向(プラス思考)も、加算の動作もカバーできてしまいます。英語はそれぞれに別の単語を割り当てているため、日本語の感覚のまま置き換えると、必ずどこかがずれるのです。

日本語 名詞 動詞 記号の読み
足し算 addition add plus
引き算 subtraction subtract minus
掛け算 multiplication multiply times / multiplied by
割り算 division divide divided by

動詞と名詞はペアで覚える

add と addition、subtract と subtraction。この二組を必ずペアで口に出しておくと、記憶の定着が一気に良くなります。動詞だけ覚えていると「彼は足し算が速い」と言いたい場面で詰まってしまうからです。

フレーズ
He is quick at addition.
日本語訳
彼は足し算が速い。
使う場面
子どもの学習について話すとき、暗算の得意不得意を評価するとき。
注意点・誤用例
✕ He is quick at plus. / ○ He is quick at addition. 学科・分野としての「足し算」に plus は使えません。
発音・ニュアンス
addition は「アディション」ではなく第2音節に強勢が来る「ア・ディ↑ション」[əˈdɪʃən]。冒頭の a は弱く飲み込むように出します。
フレーズ
She is not good at subtraction.
日本語訳
彼女は引き算が苦手です。
使う場面
学習の進度を伝えるとき、苦手分野を説明するとき。
発音・ニュアンス
subtraction は「サブ・トラ↑クション」[səbˈtrækʃən]。tr は「トラ」より唇を丸めた「チュラ」に近い音になります。

なぜ四則をまとめて覚えるほうが早いのか

足し算と引き算だけを切り出して覚えると、実際の会話で困ります。値段の話をすれば「3倍」が出てきますし、割り勘の話になれば割り算が必要になるからです。四つを表の形で一度に入れておけば、あとから探し直す手間がありません。

つまり、三層構造という縦の軸と、四則演算という横の軸で格子状に覚えるのが最短ルートです。では、その中でもっとも使用頻度が高い足し算から、具体的な使い分けを見ていきましょう。

木のテーブルに開かれた語学ノートを真上から撮影し、手描きの枠と矢印が三層に分かれて整理されている様子
名詞・動詞・記号を分けてノートに並べると、混同が起きにくくなります

足し算の英語:add と plus はどう使い分けるか

この章の要点
  • 数式を音読するときは plus、動作を指示するときは動詞の add
  • add には「add A and B(対等に合算)」と「add A to B(既にあるものに加える)」の二つの型がある
  • 料理や買い物などの生活場面では add が自然で、plus は使わない

足し算の使い分けは、読むなら plus、やるなら addと役割で切り分けると迷いません。

plus は前置詞的に働く語で、数式に書かれた「+」の音です。一方 add は動詞で、「〜を加える」という動作そのものを表します。品詞が違うので、混ぜると文が壊れてしまうのです。

数式を読み上げるときは plus

フレーズ
Two plus three equals five.
日本語訳
2+3は5です。
使う場面
黒板やノートの式を読み上げるとき。子どもに算数を教えるとき。英語圏の小学校でもこの読み方が標準です。
注意点・誤用例
✕ Two add three equals five. 古い教材で見かける書き方ですが、日常の英語としては不自然です。
発音・ニュアンス
「トゥー・プラス・スリー・イークォルズ・ファイヴ」。plus と equals は軽く速く、数字を強く長めに出すと聞き取ってもらいやすくなります。
フレーズ
Two and three make five.
日本語訳
2と3で5になります。
使う場面
幼い子どもに数を教えるとき、口語でくだけて言うとき。
注意点・誤用例
試験やビジネスの場では plus と equals を使った標準形が無難です。and 型は柔らかい響きになります。

行為を指示するときは add ― 二つの型を押さえる

add を使うときの型は二つあります。対等に合算するなら add A and B、すでにあるものに加えるなら add A to B です。前置詞 to のあとには「加える先」が来ます。

フレーズ
Add three and five. / Add three to five.
日本語訳
3と5を足してください。/ 5に3を足してください。
使う場面
計算の手順を口で指示するとき。前者は二つの数を並べて合算、後者は基準となる数に上乗せするイメージです。
注意点・誤用例
「AにBを足す」は add B to A の順です。足し算は順序を入れ替えても答えが変わらないため実害は小さいものの、指示としては正確さが出ます。
フレーズ
If you add three and five, you get eight.
日本語訳
3と5を足すと8になります。
使う場面
計算の仕組みを説明するとき。you get 〜 で「答えが出る」を表せます。
発音・ニュアンス
add は短く鋭い[æ]。「アッド」と伸ばさず、口を横に広げて一瞬で切ります。

料理・作業の指示で生きる add

add の「すでにあるものに加える」という感覚は、キッチンや作業現場でそのまま役立ちます。この文脈で plus を使う人はいません。

フレーズ
Add water and mix well.
日本語訳
水を足して、よく混ぜてください。
使う場面
レシピの手順、一緒に料理をしているときの指示。
フレーズ
If it’s too bland, add some more salt.
日本語訳
味が薄かったら塩を足して。
使う場面
味見のあとのやり取り。bland は「味が薄い・淡白な」。
発音・ニュアンス
some more は「サムモァ」とつなげて一語のように出すと自然です。
フレーズ
Add a little milk to the batter.
日本語訳
生地に牛乳を少し足して。
使う場面
お菓子作りやパンケーキ作り。add A to B の型が生活の中で使われる典型例です。
フレーズ
Maybe I should add more sugar.
日本語訳
もう少し砂糖を足したほうがいいかな。
使う場面
独り言のように迷いを口に出すとき。Maybe I should 〜 は「〜したほうがいいかな」という柔らかい提案です。
注意点

数式の読み上げで add を使うと、理屈っぽく不自然に響きます。逆に料理の指示で plus を使うと意味が通じません。「式は plus、動作は add」という境界線だけは、最初にはっきり引いておいてください。

足し算はここまでで十分実用になります。次は、学習者がもっとも間違えやすい引き算に進みます。

引き算の英語:subtract・minus・take away・deduct

この章の要点
  • 数式の「−」は minus、動詞の「引く」は subtract
  • subtract A from B は「BからAを引く」。日本語と語順が逆になる
  • 日常会話では take away、割引なら take off、給与控除なら deduct が自然

引き算でもっとも重要なのは、subtract A from B は「BからAを引く」という語順です。ここだけは体に入れておく価値があります。

理由は単純で、足し算と違って引き算は順序を入れ替えると答えが変わってしまうからです。言い間違いがそのまま金額の間違いにつながる場面もあります。

数式を読むときは minus

フレーズ
Six minus one equals five. / Eight minus five is three.
日本語訳
6−1は5です。/ 8−5は3です。
使う場面
板書された式の読み上げ、暗算の途中を声に出すとき。equals の代わりに is でも通じます。
発音・ニュアンス
minus は「マイナス」ではなく「マ↑イナス」[ˈmaɪnəs]。第2音節は曖昧母音で軽く流します。

subtract A from B の語順を体に入れる

フレーズ
Subtract five from eight.
日本語訳
8から5を引いてください。(答えは3)
使う場面
計算の指示、算数の問題文。
注意点・誤用例
✕ Subtract eight from five.(これは5−8=−3の意味になります) from のあとに来るのは「引かれる側の数」だと覚えます。
フレーズ
Subtract the deposit from the total.
日本語訳
合計から手付金を引いてください。
使う場面
見積書や請求書のやり取り。deposit は「手付金・預け金」。
注意点・誤用例
from のあとが total(大きい方)である点を確認してください。逆にすると請求額が変わってしまいます。
注意点

同じ「from のあとが大きい数」という構造は take away と deduct にも当てはまります。take five away from eight、deduct the fee from the total。三つまとめて同じ型として覚えておくと、金額の話で取り違える危険を減らせます。

会話では take away / take off / deduct を使い分ける

subtract はやや硬い響きを持ちます。日常会話や子ども向けの算数では、別の言い方のほうが自然に聞こえる場面が多いのです。

フレーズ
Take five away from eight.
日本語訳
8から5を引いて。
使う場面
子どもへの算数の指示として非常に一般的な言い方です。物を取り去るイメージが伴います。
発音・ニュアンス
take away は「テイカウェイ」とつなげます。away の a は軽く、we に強勢が乗ります。
フレーズ
They took ten percent off the price.
日本語訳
値段から10パーセント引いてくれた。
使う場面
値引きの報告、買い物の感想。割引の文脈では take off が定番です。
注意点・誤用例
percent は複数形にしません。✕ ten percents / ○ ten percent。
フレーズ
The fee will be deducted from your salary.
日本語訳
手数料は給与から差し引かれます。
使う場面
給与、税金、経費の控除。名詞は deduction です。
注意点・誤用例
お店での値引き交渉に deduct を使うと事務的で硬すぎる印象になります。その場合は discount や take off が向きます。
フレーズ
What’s the total after subtracting the returned item?
日本語訳
返品した分を引いたらいくらになりますか。
使う場面
店頭での返品手続き、精算の確認。after 〜ing で「〜したあとで」を簡潔に表せます。
フレーズ
Please issue an invoice after you subtract that.
日本語訳
それを引いた金額で請求書を出してください。
使う場面
取引先との金額調整。硬い文脈なので subtract がむしろ適切に働きます。

語彙の住み分けが見えてきたところで、次は式を声に出すための記号の読み方を確認しましょう。

計算記号の読み方一覧

この章の要点
  • 記号の読みを覚えれば、数式はそのまま音読できる
  • × を cross、÷ を division と読むのは誤り。times / multiplied by、divided by が正解
  • 括弧は通常読み上げないが、口頭だけで伝えるときは in brackets を添える

数式の音読は、記号の読みを知っていれば左から順に読むだけで成立します。日本語のように語順を組み替える必要がありません。

記号 読み方 備考
plus 口語では and も使われる
minus 負の数の符号としては negative
× times / multiplied by cross は「エックス印」の意味
÷ divided by division は名詞「割り算」
equals / is / makes equals の s を落とさない
( ) open parenthesis / close parenthesis in brackets という言い方も一般的
% percent 複数形にしない
. point 小数点。以下は1桁ずつ読む

= は equals・is・makes の三通り

イコールの読みは equals が基本ですが、会話では is や makes もよく登場します。Two plus two equals four. も Two plus two is four. も Two and two makes four. も、すべて通じる言い方です。

注意点

✕ Two plus three equal five. equals の主語は「式全体」という一つのかたまりと見なされるため、三人称単数の s が必要です。裸の equal で言うと文法的な誤りになります。試験でも減点対象になりやすい箇所です。

括弧が入った式の読み方

括弧は、式が目の前に書かれていれば見て分かるので、通常はわざわざ読みません。(1+3) × (2+2) = 16 なら One plus three times two plus two equals sixteen. とそのまま読み下します。

電話など口頭だけで正確に伝えたいときは in brackets を添えます。one plus three in brackets, times two plus two in brackets のように区切れば、相手が括弧の位置を復元できます。

記号が読めるようになったら、足し算・引き算と混ざって出てくる残りの二つも一気に片づけてしまいましょう。

掛け算・割り算もセットで押さえる

この章の要点
  • 掛け算は会話なら times、説明的な場面なら multiplied by
  • 動詞は multiply A by B(AにBを掛ける)、divide A by B(AをBで割る)
  • 余りは remainder。into を使った言い方は聞いて分かれば十分

実際の会話では四則が混ざって飛んできます。四つ同時に覚えたほうが結果的に楽だというのは、そのためです。

掛け算:times と multiplied by

フレーズ
Two times three equals six. / Four multiplied by five is twenty.
日本語訳
2×3は6です。/ 4×5は20です。
使う場面
前者は日常の暗算や九九、後者は授業や技術的な説明。
注意点・誤用例
✕ Two cross three. × を cross と読むのは記号名としての用法で、計算式では使いません。
フレーズ
This costs three times as much as that one.
日本語訳
これはあれの3倍の値段です。
使う場面
買い物での値段比較。倍数表現は times as much as 〜 の型で作れます。
発音・ニュアンス
as much as は「アズマッチャズ」と一息で。three times を強めに出すと対比が伝わります。

割り算:divided by と余りの remainder

フレーズ
Eight divided by two equals four. / Divide ten by five.
日本語訳
8÷2は4です。/ 10を5で割ってください。
使う場面
式の読み上げと、計算の指示。動詞は divide A by B の順です。
フレーズ
Ten divided by three is three with a remainder of one.
日本語訳
10÷3は3余り1です。
使う場面
筆算の「3 R 1」表記の読み上げ。Nine divided by two is four, remainder one. のように短く言うこともできます。
注意点・誤用例
remainder は「残り」全般ではなく、割り算の余りを指す語として使われます。
フレーズ
Two into nine is four, remainder one.
日本語訳
9を2で割ると4余り1。
使う場面
筆算の手順を口に出すときの言い方で、英語圏の学校でよく耳にします。割る数を先に言う点が divided by と逆です。
注意点・誤用例
自分から使う必要はありません。聞いて意味が取れれば十分です。順序を勘違いすると答えが逆になります。
フレーズ
Split it into four equal parts.
日本語訳
4等分してください。
使う場面
ケーキやピザを分けるとき、作業を分担するとき。equal parts で「等しい分量」を示します。

四則が読めるようになると、次に必要になるのは「答え」を指す名詞です。テストやビジネス文書に頻出する語をまとめます。

計算の答えを表す単語 ― sum・difference・product・quotient

この章の要点
  • 答えを指す名詞は演算ごとに違う(和・差・積・商・余り)
  • 買い物やレシートの「合計」は total が日常的
  • =を含む等式は equation、=のない式は expression

答えを表す語は専門的に見えますが、覚えておくと説明の精度が一段上がります。学校のテストにも、仕事の資料にも顔を出す語彙です。

日本語 英語 対応する演算
sum 足し算
difference 引き算
product 掛け算
quotient 割り算
余り remainder 割り算
合計 total 日常の集計全般
フレーズ
The sum of three and five is eight.
日本語訳
3と5の合計は8です。
使う場面
数学的な説明、集計結果の報告。sum は3つ以上の数の総和にも使えます。
フレーズ
The difference between five and three is two.
日本語訳
5と3の差は2です。
使う場面
数値の開きを説明するとき。difference between A and B の型で使います。
注意点・誤用例
✕ the difference of five and three。差を言うときは between を使うのが標準です。
フレーズ
The product of six and two is twelve. / The quotient of eight divided by two is four.
日本語訳
6と2の積は12です。/ 8を2で割った商は4です。
使う場面
算数・数学の説明、試験問題。product は「製品」の意味でも使う多義語です。
発音・ニュアンス
quotient は「クォウシェント」[ˈkwoʊʃənt]。ti を「ティ」と読まないよう注意します。

レシートやお店で使う「合計」は、sum よりも total のほうが日常的です。What’s the total? は買い物の定番フレーズとして、そのまま覚えておく価値があります。

equation と expression の違い

細かい点ですが、=を含む「等式」は equation、=がなく数と記号を組み合わせただけの「式」は expression と呼びます。2 + 3 = 5 は equation、2 + 3 だけなら expression です。

数学の話題で英語を使う機会がある人は、この区別だけでも表現がぐっと正確になります。では、「計算する」という動詞そのものはどう選べばよいのでしょうか。

「計算する」を表す動詞の使い分け

この章の要点
  • もっとも汎用的なのは calculate。電卓を使うような計算全般に使える
  • compute は機械的・高度な計算、reckon は主にイギリス英語で概算や推量
  • count は一つずつ数える、total は合計する

「計算する」も一語では足りません。迷ったら calculateを選べば大きく外れることはありませんが、場面ごとの相性を知っておくと表現が自然になります。

フレーズ
Could you calculate this for me?
日本語訳
これを計算してもらえますか。
使う場面
店頭や職場で依頼するとき。Could you 〜 で丁寧さを添えられます。
発音・ニュアンス
calculate は第1音節に強勢「キャ↑ルキュレイト」。cal を強く短く出します。
フレーズ
We need to calculate the projected revenue for the next term.
日本語訳
来期の予想収益を計算する必要があります。
使う場面
会議や社内メール。projected は「予想の・見込みの」。
フレーズ
This computer can compute complex equations in seconds.
日本語訳
このコンピューターは複雑な数式を数秒で計算できます。
使う場面
機械による処理や学術的な文脈。日常の暗算に compute は使いません。
フレーズ
We reckon the repairs will come to about 600,000 yen.
日本語訳
修理費は60万円くらいと見込んでいます。
使う場面
主にイギリス英語。費用や見込みをざっくり見積もる場面、「〜だと思う」という推量にも使われます。
注意点・誤用例
正式な見積書の文面には calculate や estimate のほうが向きます。come to 〜 は「合計〜になる」。
フレーズ
We count the money in the register at closing. / I’ll total the expenses and send you the final figure.
日本語訳
閉店時にレジのお金を数えます。/ 経費を合計して最終額をお送りします。
使う場面
count は一つずつ数える動作、total は合計する動作。figure は「数値・額」を表す便利な語です。

語彙の整理はここまでです。ここからは、実際の生活場面でそのまま口に出せる型を集めていきます。

日常会話で使う足し算・引き算の型

この章の要点
  • 買い物では What’s the total? と add 〜 up が中心になる
  • 割り勘は divide より split the bill、split it four ways が自然
  • 増減の幅は by + 数値で表せる(increase by, cut by)

計算の英語は、教室よりむしろ生活の中で必要になります。使用頻度の高い型を場面別に並べます。

買い物・支払い

フレーズ
Can you add these numbers up?
日本語訳
この数字を合計してもらえますか。
使う場面
レシートや複数の見積もりを合算してもらうとき。add up は「合計する」という句動詞です。
発音・ニュアンス
numbers up は「ナンバーザップ」とつなげます。up に軽く音が乗ります。
フレーズ
Can you take the discount off the total?
日本語訳
割引分を合計から引いてもらえますか。
使う場面
クーポンや会員割引を適用してもらうとき。off のあとに「引かれる元の額」が来ます。
フレーズ
What’s five plus seven? / Does that include tax?
日本語訳
5足す7はいくつ。/ それは税込みですか。
使う場面
前者は子どもへの出題やクイズ、後者は会計時の確認。海外では税別表示が多いため使用頻度が高い一言です。

割り勘・分担

フレーズ
Let’s split the bill four ways.
日本語訳
4人で割り勘にしよう。
使う場面
食事の会計。〜 ways で「〜等分に」を表します。Divide the bill by four. も計算としては正しいですが、会話では split が自然です。
注意点・誤用例
split the bill は「均等に分ける」意味です。自分の注文分だけ払いたいときは Can we pay separately? と伝えます。

量の増減

フレーズ
Double the amount. / Cut it in half.
日本語訳
量を2倍にして。/ 半分にして。
使う場面
レシピの分量調整、作業量の指示。double は動詞としてそのまま使えます。
フレーズ
Add one more, just in case.
日本語訳
念のためもう1つ足しておこう。
使う場面
人数分の準備、買い足しの判断。just in case は「万が一のために」。
発音・ニュアンス
one more は「ワンモァ」。文末の just in case は少しトーンを下げると自然です。

ビジネス文書での増減

フレーズ
This new system enables us to cut administrative costs by a third.
日本語訳
この新システムで管理費を3分の1削減できます。
使う場面
提案書やプレゼン。by + 数値で「どれだけ変化したか」を示せます。
注意点・誤用例
by は「変化の幅」、to は「変化後の到達点」。cut costs to a third なら「3分の1の水準まで下げる」で意味が変わります。
フレーズ
If you deposit three million yen or more, we’ll add 0.2% to your interest rate.
日本語訳
300万円以上のお預け入れで金利を0.2パーセント上乗せします。
使う場面
金融商品の説明。add A to B の型が金額の文脈で使われる例です。0.2% は point two percent と読みます。

increase、go up、rise と、decrease、decline、reduce、drop はセットで使われる動詞です。増減の話題では by と一緒に覚えておくと、資料の数字をそのまま英語で説明できます。

単発のフレーズが揃ったところで、会話の流れの中でどう組み合わさるのかを見てみましょう。

キッチンのカウンターに並べた皿とワイングラスを二人の大人が数えながら相談している場面
人数の増減は、足す・引くの表現がもっとも自然に登場する場面です

会話例で流れをつかむ

この章の要点
  • 物の数を減らす日常場面では subtract より take away が会話らしく響く
  • in all(全部で)や all set(準備完了)といった周辺表現も一緒に覚える
  • 店頭では合計・税・割引の三点を確認できれば会計が回る

ここからは役割別の会話例です。単語の意味だけでなく、どの語がどの場面で選ばれるかに注目して読んでください。

会話例1:パーティーの準備(ホスト役と手伝い役)

会話
手伝い役: Do you think this is enough?
ホスト役: Hmm… Please add two more plates. Two more guests are coming.
手伝い役: I got it. Seven in all.
ホスト役: Yes. But you can take away one wine glass — one guest is coming by car.
手伝い役: OK. Is there anything else I should do?
ホスト役: We’re all set, thanks. I can’t wait for the party.
手伝い役: Same here!
日本語訳
手伝い役: これで足りると思う。
ホスト役: えっと、お皿をあと2つ足してちょうだい。あと2人来るから。
手伝い役: 了解。じゃあ全部で7つだね。
ホスト役: そう。でもワイングラスは1つ引いていいわ。1人は車で来るから。
手伝い役: わかった。ほかにやることはある。
ホスト役: もう大丈夫よ、ありがとう。パーティーが楽しみだわ。
手伝い役: ほんとうだね。
注意点・学習ポイント
「1つ引いていい」を take away one で表しているのが要点です。ここで subtract one wine glass と言うと、算数の授業のように硬く聞こえます。in all は「全部で」、all set は「準備完了」。

会話例2:レジでの会計(店員と客)

会話
客: What’s the total?
店員: That’ll be forty-five dollars and twenty cents.
客: Does that include tax?
店員: Yes, tax included.
客: I have a coupon. Can you take ten percent off the total?
店員: Sure. That brings it down to forty dollars and sixty-eight cents.
客: Sorry, could you say that again more slowly?
店員: Of course. Four, zero, point six, eight.
日本語訳
客: 合計はいくらですか。
店員: 45ドル20セントになります。
客: それは税込みですか。
店員: はい、税込みです。
客: クーポンがあります。合計から10パーセント引いてもらえますか。
店員: もちろんです。40ドル68セントになります。
客: すみません、もう少しゆっくり言ってもらえますか。
店員: はい。4・0・ポイント・6・8です。
注意点・学習ポイント
聞き取れなかったときの Could you say that again more slowly? を持っておけば会話が止まりません。That brings it down to 〜 は「〜まで下がる」という便利な言い方です。

会話例3:算数の宿題(保護者役と子ども役)

会話
保護者役: Let’s try one. What’s seven plus six?
子ども役: Thirteen!
保護者役: Nice. Now take five away from thirteen.
子ども役: Eight.
保護者役: Right. And what’s the difference between thirteen and eight?
子ども役: Um… five?
保護者役: Exactly. Subtraction and difference mean the same thing here.
日本語訳
保護者役: 1問やってみよう。7足す6はいくつ。
子ども役: 13。
保護者役: いいね。じゃあ13から5を引いて。
子ども役: 8。
保護者役: 正解。じゃあ13と8の差は。
子ども役: えっと、5。
保護者役: その通り。ここでは引き算と差は同じことを指しているんだよ。
注意点・学習ポイント
出題は What’s 〜? の型で作れます。take away from の語順と difference between の型を、同じ数字で続けて使うと定着しやすくなります。

会話の型が見えてきました。ただし、ここから先が本当の関門です。計算表現と切り離せない「数字そのものの読み方」に進みます。

数字の読み方 ― 桁が増えても崩れない考え方

実践的な学習ポイント
学習内容を日常生活で定着させるための実践トレーニング風景
この章の要点
  • 2桁・3桁は日本語と同じ感覚で組み立てられる
  • 4桁は上2桁・下2桁に区切る読み方が会話でよく使われる
  • 英語に「万」はない。コンマ区切りで thousand・million・billion に切り替える

数字の読み上げでつまずく最大の原因は、日本語の4桁区切りと英語の3桁区切りのずれです。コンマの位置がそのままヒントになると理解すれば、処理が機械的になります。

2桁・3桁は日本語と同じ感覚

20から99の2桁は、twenty one(21)、twenty two(22)、fifty four(54)、fifty five(55)のように、切りのよい数に一の位を組み合わせます。日本語の「二十一」「五十四」と同じ発想なので迷いません。

3桁も、one hundred ninety(190)、six hundred seventy four(674)のように「何百」を言ってから残りの2桁を続けるだけです。アメリカ英語では and を省くことが多く、イギリス英語では one hundred and ninety と and を入れる傾向があります。どちらでも通じます。

4桁は「上2桁・下2桁」に分ける

4桁になると規則が変わります。会話では上2桁と下2桁に区切って読む方法がよく使われます。1987 なら nineteen eighty-seven、7351 なら seventy three fifty one、2500 なら twenty five hundred です。

西暦はこの読み方が標準で、1987 は nineteen eighty-seven と読みます。ただし 2000 から 2009 までは two thousand、two thousand and five のように読みます。

金額や個数を正式に言う場面では one thousand nine hundred eighty-seven とフルで読むこともあります。相手や文脈に応じて使い分けてください。

5桁以上には「万」がない

英語には日本語の「万」という単位がありません。10,000 は「10個の千」と捉えて ten thousand と言います。ここが日本語話者にとって最大の壁です。

数字 英語 日本語
10,000 ten thousand 一万
45,000 forty five thousand 四万五千

5、2、9ってことですか。

使う場面
相手の言った数字を確認するとき。語尾の right? で軽く同意を求められます。
発音・ニュアンス
数字を一つずつ区切り、間に短い休止を置きます。最後の right? は上げ調子にします。

フレーズ
It’s three thousand yen. Three, zero, zero, zero.
日本語訳
3000円です。3・0・0・0です。
使う場面
金額が伝わっていないと感じたとき。まず通常の読み方で言い、続けて1桁ずつ補うのが親切な伝え方です。
フレーズ
Let me repeat that: one, four, seven, two.
日本語訳
繰り返します、1・4・7・2です。
使う場面
電話での予約番号や部屋番号の伝達。Let me repeat that は相手に構える時間を与える一言です。
注意点・誤用例
0は zero または oh(オウ)と読みます。イギリス英語では 44 を double four、777 を triple seven と言う方法もよく使われます。

電話番号、部屋番号、クレジットカード番号、郵便番号などは、もともと1桁ずつ読むのが普通です。整数の読み方が固まったら、次は小数・分数・パーセントに進みます。

小数・分数・パーセント・累乗の読み方

この章の要点
  • 小数点は point。小数点以下は1桁ずつ読む
  • 分数は分子が基数、分母が序数。迷ったら over で両方を基数にできる
  • 2乗は squared、3乗は cubed、4乗以上は to the power of 〜

数式には整数以外も登場します。ここでのポイントは、小数点以下をまとめて読まないという一点です。

小数(decimals)

小数点は point と読み、小数点以下は1桁ずつ発音します。1.5 は one point five、3.14 は three point one four です。

0.1 は point one、zero point one、あるいはイギリス英語で nought point one。0.01 は point oh one、zero point zero one と読みます。整数部分が0のときは省略して point 〜 から始めることもよくあります。

注意点

✕ three point fourteen。3.14 を「サーティーン」のようにまとめて読むのは誤りです。three point one four と1桁ずつ区切ります。小数点以下は「数量」ではなく「並んだ数字」として扱う、と考えると納得しやすくなります。

フレーズ
One plus two point five equals three point five.
日本語訳
1+2.5=3.5 です。
使う場面
小数を含む式の読み上げ。数量の計算や単位換算の説明でも使います。
注意点・誤用例
四捨五入は round を使い、「小数第2位までにする」なら round to two decimal places と言います。
分数(fractions)

分子を先、分母をあとに読みます。分子は基数(one, two, three)、分母は序数(third, quarter, fifth)で表し、分子が2以上なら分母が複数形になります。分母は denominator、分子は numerator と呼びます。

分数 読み方
1/2 one half / a half / one over two
1/3 one third / one over three
1/4 one quarter / a quarter / one over four
2/3 two thirds / two over three
3/4 three quarters / three over four

序数が思い出せないときは、分数線を over と読んで両方を基数で言えば通じます。2/3 なら two over three。この逃げ道があるだけで、会話が止まらなくなります。

フレーズ
One half plus one quarter equals three quarters.
日本語訳
1/2+1/4=3/4 です。
使う場面
分数計算の読み上げ、レシピの分量説明。a half cup(2分の1カップ)のように名詞と組み合わせても使えます。
注意点・誤用例
✕ three quarter。分子が2以上なら分母は複数形です。three quarters が正しい形です。
パーセントと累乗

20% of 50 = 10 は Twenty percent of fifty is ten. と読みます。「〜の何パーセント」は percent of 〜 の型です。増減を言うなら Prices went up by five percent.(価格が5パーセント上がった)のように by を添えます。

累乗には専用の言い方があります。2² は two squared または two to the power of two、3³ は three cubed、2¹⁰ は two to the tenth power です。2乗と3乗だけ特別な語があり、4乗以上は to the power of 〜 で統一されます。

数の形が変わっても読み方の規則は決まっています。では、引き算と紛らわしい「マイナス」のもう一つの顔を確認しておきましょう。

minus と negative を区別する

この章の要点
  • 引き算の記号としては minus、負の数の符号としては negative
  • 数学の文脈や試験では negative が正確
  • 気温はイギリス英語で minus five、アメリカ英語で five below (zero) とも言う

「−」には二つの働きがあります。演算記号なら minus、符号なら negativeと使い分けるのが正式です。

フレーズ
Three minus eight equals negative five.
日本語訳
3−8=−5 です。
使う場面
負の数が答えになる計算。一つの式の中で minus と negative が同時に登場する典型例です。
注意点・誤用例
答えを minus five と言っても日常では通じますが、数学の文脈では negative five が正確です。
フレーズ
The temperature dropped to negative five degrees.
日本語訳
気温がマイナス5度まで下がった。
使う場面
天気の話題。dropped to 〜 で「〜まで下がった」という到達点を示します。
発音・ニュアンス
negative は「ネ↑ガティヴ」と第1音節に強勢。会話では minus five degrees と言う人も多く、five below (zero) という言い方も耳にします。
フレーズ
Negative five times five equals negative twenty-five.
日本語訳
−5×5=−25 です。
使う場面
正負の数を含む計算の読み上げ。符号は数字の直前に置いて読みます。

ここまでで必要な知識はほぼ揃いました。次に、独学で陥りやすい落とし穴をまとめて確認します。

つまずきやすいポイントを先に潰す

この章の要点
  • 語順(subtract A from B)と equals の s が最頻出の誤り
  • × と ÷ の読み間違い、add と plus の混同にも注意
  • percent は複数形にしない。dozen や hundred は具体数と組むと単数形

誤りは事前に知っておけば避けられます。つまずく箇所はほぼ決まっているので、一覧で押さえてしまいましょう。

誤りやすい形 正しい形 覚え方
Subtract eight from five.(8から5を引くつもり) Subtract five from eight. from のあとは引かれる側の大きい数
Two plus three equal five. Two plus three equals five. 式全体が主語なので三単現の s
Six cross two / Six division two Six times two / Six divided by two 記号名と演算の読みは別物
Two add three equals five. Two plus three equals five. 式は plus、動作は add
four ten-thousand(40,000) forty thousand 英語に「万」はない。コンマで区切る
three point fourteen(3.14) three point one four 小数点以下は1桁ずつ
five percents five percent percent は複数形にしない
two dozens of eggs two dozen eggs 具体数と組むと単数形
dozen と hundreds of の使い分け

dozen(12)や hundred は、具体的な数を伴うと two dozen、five hundred のように単数形になります。一方、漠然とした多数を表すときは dozens of、hundreds of と複数形になり、of が付きます。

two dozen eggs は「24個の卵」、dozens of eggs は「何十個もの卵」。数が確定しているかどうかで形が変わる、と押さえておけば混同しません。

注意点

金額のやり取りで語順や桁を間違えると、実際の支払いに影響します。少しでも不安なときは So that’s forty-five dollars, right? のように必ず復唱して確認してください。確認は失礼ではなく、むしろ丁寧な態度として受け取られます。

誤りの地図が手に入ったら、あとは口に出す練習です。ここからが実践編になります。

身につけるための練習法と7日間プラン

この章の要点
  • 身の回りの数字を英語で口に出すのが最も手軽な練習
  • 九九や簡単な計算の音読で、数字と演算語のつながりを作る
  • 聞き返しの一言を用意しておけば、実際の会話が止まらない

計算の英語は、知識として知っているだけでは口から出ません。数字を英語で処理する回路を作る練習が必要になります。

今日からできる三つの練習

もっとも手軽なのは、日常の数字を英語で口に出してみることです。レシートの合計、時計の数字、部屋番号、電車の号車。特別な教材はいりません。目に入った数字を、ただ英語で言い直すだけです。

次に、九九や簡単な計算を英語で音読する方法があります。Two times three equals six. と声に出していくと、数字と演算語のつながりが自然に身につきます。子どもと一緒に取り組める点も利点です。

聞き取りの面では、値段や数量が飛び交う海外の買い物動画やニュースの経済コーナーが良い教材になります。数字は聞き取れないとその一文全体の意味が崩れるため、集中して聞く価値があります。

7日間の練習プラン例

短時間でも順序立てて進めると定着しやすくなります。1日10分程度を想定した組み立て例です。

日 やること 仕上げの確認
1日目 四則の名詞・動詞・記号の表を音読する addition と add をペアで言えるか
2日目 1桁の足し算を10問、plus と equals で音読 equals の s を落とさずに言えるか
3日目 subtract A from B の型で10問作って口に出す from のあとに大きい数を置けているか
4日目 九九を times で音読(2の段から5の段まで) つまらずに最後まで言えるか
5日目 レシートや値札の金額を10個読み上げる 4桁・5桁でコンマ区切りに切り替えられるか
6日目 小数・分数・パーセントを含む式を5つ音読 小数点以下を1桁ずつ読めているか
7日目 会計場面の会話例を役割を入れ替えて音読 聞き返しの一言が自然に出るか
聞き返しの一言を用意しておく

最後に、聞き返しの表現を一つ用意しておくこと。Could you say that again more slowly? や Do you mean one, five, zero? を持っておけば、数字が聞き取れなかった場面で会話が止まりません。

完璧に聞き取ることを目指すより、確認する術を持つほうが実践的です。数字は間違うと影響が大きいからこそ、確認する姿勢そのものが評価されます。

身近な数字を声に出すだけでも、英語で数を処理する回路が育っていきます

一人での音読で型を作ったあとは、相手のいる場で使ってみると定着が早まります。数字のやり取りは相手の反応で正しさが確認できるため、会話練習との相性がよい分野です。

数字のやり取りを会話で練習してみる

よくある質問(FAQ)

この章の要点
  • addition と adding、plus と and の違いを整理する
  • ビジネスでの「差し引く」は deduct が定型
  • 四則演算の総称や不等号の読み方も押さえておく
  • 最後に、学習者から出やすい疑問を短い答えの形でまとめます。
  • 「足し算」は addition と adding のどちらですか
  • 学科・分野としての足し算は addition です。adding は動名詞で「足すこと」という動作を指すため、He’s good at addition.(足し算が得意)のような文では addition を使います。動作そのものを述べたいときだけ adding が向きます。
  • plus と and はどちらでも使えますか

子ども向けの算数や口語では Two and three make five. のように and を使うことがあります。ただし標準的な数式の読み上げは plus です。試験や仕事の場面では plus と equals を使った形が無難です。

「差し引く」はビジネスでは何と言いますか

給与や請求から控除する意味なら deduct(名詞は deduction)が定型です。価格から割り引く意味なら take off や give a discount が使われます。純粋な計算としての引き算なら subtract です。

足し算・引き算・掛け算・割り算をまとめて何と言いますか

the four arithmetic operations、または basic arithmetic operations と呼びます。arithmetic は「算数・計算」を意味する語です。

数式の「以上」「以下」はどう言いますか

以上は or more、at least、no less than。以下は or less、at most、no more than。不等号は greater than(>)、less than(<)と読みます。

subtract A from B の語順を覚えるコツはありますか

from のあとには「引かれる側の数」、つまり元の大きい数が来ると覚えます。Subtract five from eight. は「8から5を引く」で答えは3です。同じ構造が take away from、deduct from にも当てはまるため、三つまとめて一つの型として練習すると効率がよくなります。

10,000 を英語でどう読めばよいですか

ten thousand です。英語には日本語の「万」がないため、10,000 は「10個の千」と捉えます。コンマの左の数字を読んで単位(thousand・million・billion)を足す、と機械的に処理すると混乱しません。

equation と expression はどう違いますか

=を含む等式が equation、=がなく数と記号を組み合わせただけの式が expression です。2 + 3 = 5 は equation、2 + 3 だけなら expression になります。

まとめ:押さえておきたい要点

この章の要点
  • 記号(plus / minus)、動詞(add / subtract)、名詞(addition / subtraction)の三層を分ける
  • subtract A from B の語順と、sum・difference・product・quotient を押さえる
  • 「万」の感覚をコンマ区切りに切り替え、迷ったら1桁ずつ読む

足す・引くの表現は、記号としての読み、動詞、名詞の三層構造になっています。この区別ができれば、数式の音読と会話での指示を混同せずに使い分けられます。

加えて、subtract A from B の語順と、答えを表す sum・difference・product・quotient を覚えておけば、算数の話題でも仕事の数字のやり取りでも困る場面はぐっと減ります。会話では take away や take off、split the bill といった生活寄りの言い方が活躍します。

数字の読み上げは、日本語の「万」の感覚を英語のコンマ区切りに切り替えることが最大の課題です。ここは理屈で理解したうえで、繰り返し声に出して慣れていく部分です。分からなくなったら1桁ずつ区切って読む、という逃げ道を持っておけば、実際のやり取りが止まることはありません。

人数、金額、量。足す・引くは思っている以上に毎日の会話に出てきます。言いたいときにさっと口が動くよう、まずは今日のレシートの合計から声に出してみてください。

それではまた、See you!