「今日メイク変えた?」と英語で聞かれて、うまく返せずに笑ってごまかしたことはありませんか。あるいは「化粧直してくるね」と言いたいのに、頭の中で英文が組み立てられないまま席を立ってしまった経験はないでしょうか。
化粧の話題は、外国人の友人との会話でも驚くほど頻繁に登場します。それなのに学校の授業ではほとんど扱われません。しかも日本語では「メイク」「チーク」「ビューラー」のようにカタカナで定着しているため、そのまま口に出せば通じそうに感じてしまいます。
ところが実際には、その多くが英語では通じないか、意味がずれてしまう言葉です。ここでつまずくと、せっかく話しかけられても会話が続かず、もどかしい思いをすることになります。
この記事では、化粧を表す動詞の使い分け、化粧品とメイク道具の英語名称、通じない和製英語の言い換え、そして褒める・買い物する・メイク直しをするといった場面ごとの会話フレーズを、順を追って整理していきます。読み終えたときには、鏡の前のひとことから友人との雑談、海外のコスメカウンターまで、自分の言葉で対応できる土台ができているはずです。
独学で語彙を増やしつつ、実際に口に出して直してもらう機会もほしいという方は、英語教室のようにネイティブと話せる環境を併用する方法もあります。まずは基本となる一語から確認していきましょう。

「メイク」は英語で makeup ── make だけでは通じない
- 化粧を意味する名詞は makeup(英国式では make-up)で、make 単体では「作る」の意味しか持たない
- makeup は不可算名詞なので、makeups と複数形にしたり a makeup と冠詞をつけたりしない
- 量を表すなら much makeup、a lot of makeup のように扱う
- 名詞は一語、動詞句として「化粧をする」なら make up と分けて書くのが基本
結論から言えば、日本語の「メイク」に当たる英語は makeup です。ハイフンを入れた make-up という表記も同じ意味で使われます。
なぜ make だけでは足りないのでしょうか。理由はシンプルで、make は「作る」という動詞であり、それ単体には化粧という意味が含まれていないからです。日本語の「メイク」は makeup を短く省略した和製の言い方で、英語では省略が成立しません。
たとえば “I make every morning.” と言った場合、聞き手には「毎朝、何かを作っている」という断片的な情報だけが伝わります。「何を作っているの?」と聞き返されるのが自然な反応で、化粧の話だとは受け取ってもらえません。
表記の違いにも触れておきます。アメリカ英語では一語につなげた makeup が主流で、イギリス英語では make-up とハイフンを入れる書き方をよく見かけます。どちらを使っても意味は変わりませんので、どちらか一方に統一しておけば問題ありません。
不可算名詞であることを忘れない
もうひとつ重要なのが、makeup は 数えられない名詞 として扱われるという点です。日本語では「コスメを3つ買った」のように個数で数える感覚があるため、つい makeups としてしまいがちです。
水や砂糖と同じ扱いだと考えると納得しやすいでしょう。「水を2つ」ではなく「グラス2杯の水」と言うように、makeup も量として捉えます。個数を数えたいときは makeup products のように「製品」という可算名詞を後ろに置きます。
- フレーズ
- I don’t wear much makeup.
- 日本語訳
- あまり濃い化粧はしません。
- 使う場面
- 自分のメイクの好みを聞かれたとき。初対面の雑談でも使いやすい、当たり障りのない答え方です。
- 注意点・誤用例
- I don’t wear many makeups. とは言いません。不可算名詞なので many ではなく much を使い、複数形にもしません。
- 発音・ニュアンス
- makeup は前half に強勢が来て「メイカップ」に近く聞こえます。much makeup は語尾と語頭がつながり「マッチメイカップ」のようにまとまります。
- フレーズ
- She has a lot of makeup in her bag.
- 日本語訳
- 彼女はバッグにたくさんコスメを入れている。
- 使う場面
- 持ち物について話すとき。a lot of は可算・不可算どちらにも使えるので、迷ったときの安全な選択肢になります。
- 注意点・誤用例
- 数を明示したい場合は a lot of makeup products のように products を添えます。three makeups という言い方は避けてください。
つまり、まず押さえるべきは「化粧=makeup、量として扱う」という一点です。ではこの makeup を使って、実際に「化粧をしている」と伝えるにはどの動詞を選べばよいのでしょうか。次の章で動詞の使い分けを整理します。
状態と動作で動詞を選ぶ ── wear / do / put on / apply
- 化粧をしている状態は wear makeup、または口語的な have makeup on
- 化粧をする行為全体は do one’s makeup または put on makeup
- 個々のアイテムを肌にのせる動作は apply(ややあらたまった語)
- 落とすときは remove makeup または take off makeup
動詞選びの結論は、状態なら wear、行為なら do か put on という切り分けです。この二つを区別できれば、化粧の話題の8割は乗り切れます。
こうした使い分けが生まれる理由は、英語が化粧を「身に着けるもの」として捉えているからです。服やアクセサリー、眼鏡と同じカテゴリーに入れているため、着用状態を表す wear が自然に使われます。
化粧をしている「状態」は wear makeup
習慣として化粧をする、あるいは今この瞬間に化粧をしている状態にある、と伝えたいときは wear を使います。日本語の「化粧をする」を直訳しようとすると do を選びたくなりますが、状態の描写では wear のほうがしっくりきます。
- フレーズ
- I wear makeup every morning.
- 日本語訳
- 私は毎朝化粧をします。
- 使う場面
- 自分の習慣を説明するとき。現在形なのでふだんの習慣を表します。
- 注意点・誤用例
- I make up every morning. は避けてください。make up の別の意味と混ざり、「毎朝でっち上げる」「毎朝仲直りする」と受け取られる余地があります。
- 発音・ニュアンス
- wear は「ウェア」で、where と同じ音です。wear makeup は続けて「ウェアメイカップ」とひと息で言うと自然に響きます。
- フレーズ
- I’m wearing makeup today.
- 日本語訳
- 今日は化粧をしています。
- 使う場面
- ふだんはしないけれど今日はしている、という対比を伝えたいとき。進行形にすることで「今日限定」のニュアンスが出ます。
- 注意点・誤用例
- 進行形の wearing は「着用中」を表し、「今まさに塗っている最中」ではありません。塗っている動作なら I’m doing my makeup. を使います。
もう少し軽い言い方として have makeup on もあります。口語ではこちらのほうを耳にする機会が多く、疑問文にすると気軽な確認になります。
- フレーズ
- I don’t usually have makeup on at home.
- 日本語訳
- 家ではふだん化粧をしていません。
- 使う場面
- 友人とのくつろいだ雑談。ビデオ通話で「今すっぴんでごめんね」と前置きするときにも便利です。
- 発音・ニュアンス
- have makeup on の on を軽く上げるように言うと、着用の意味がはっきり伝わります。wear より打ち解けた響きです。
化粧をしている「動作」は do / put on
いま化粧をしている最中だと伝えるなら、do を使った do one’s makeup が最も自然です。my、her、his のように所有格を入れるのがポイントで、do makeup とだけ言うと少し不自然に響きます。
- フレーズ
- I’m going to go do my makeup.
- 日本語訳
- ちょっと化粧してくるね。
- 使う場面
- 出かける前、同居人や友人に一声かけるとき。go と do が並ぶ形は口語でごく普通に使われます。
- 注意点・誤用例
- 所有格を落として I’m going to do makeup. とすると、メイクの仕事をする人のような響きになることがあります。my を忘れないでください。
- 発音・ニュアンス
- going to は会話では「ゴナ」と縮まります。「アイムゴナゴードゥーマイメイカップ」とリズムよく言えると自然です。
- フレーズ
- I didn’t have time to put makeup on this morning.
- 日本語訳
- 今朝はメイクする時間がなかった。
- 使う場面
- 寝坊した朝の言い訳や、素顔でいる理由を軽く説明するとき。
- 注意点・誤用例
- put on makeup と put makeup on はどちらも成立します。ただし目的語が it や them のような代名詞のときは put it on の語順に限られます。
個々のアイテムを塗る動作は apply
apply は「(化粧品を肌に)塗る、のせる」というややあらたまった動詞です。美容の解説動画、商品の使用説明、プロの現場でよく登場します。
友人との雑談で apply を使っても間違いではありませんが、少し説明的に響きます。ふだんの会話では put on のほうが肩の力が抜けた印象になります。
- フレーズ
- Blush is usually applied to your cheekbones.
- 日本語訳
- チークはふつう頬骨にのせます。
- 使う場面
- 使い方を説明するとき。受動態にすると一般的な手順として中立的に伝えられます。
- 注意点・誤用例
- 塗る場所を示す前置詞は to が基本です。人にメイクを施す場合は apply makeup on the model のように on も使われます。
- 発音・ニュアンス
- apply は後ろの ply に強勢が来て「アプライ」となります。前を強く読まないよう注意してください。
「メイクを落とす」は remove / take off
夜のクレンジングは remove makeup または take off makeup です。take off は wear の反対の動作、と対にして覚えると迷いません。
- フレーズ
- I fell asleep with my makeup on.
- 日本語訳
- メイクを落とさずに寝落ちしてしまった。
- 使う場面
- 前夜の失敗を打ち明けるとき。with … on で「〜を着けたまま」という状態を表す便利な形です。
- 注意点・誤用例
- wash my makeup という言い方はしません。落とすなら remove、take off、あるいは洗顔全体を指す wash my face を使います。
整理すると、状態は wear と have on、行為全体は do と put on、個々のアイテムを塗るのは apply と put on、落とすのは remove と take off という住み分けです。この対応表を頭に入れておけば、動詞で迷う場面はぐっと減ります。
ところで、make up という句動詞には化粧以外の意味もいくつかあります。これを知らないと会話がすれ違うことがあるため、次に確認しておきましょう。
make up が持つ「化粧」以外の意味
- make up には「仲直りする」「作り話をする」「構成する」という重要な意味がある
- make up for なら「埋め合わせる、補う」
- いずれも「足りないものを組み立てて完成させる」という共通イメージから派生している
- 化粧の意味で使うときは目的語に makeup を置くと誤解を避けやすい
make up を化粧の意味だけで覚えていると、思わぬ誤解が生まれます。文脈しだいで意味が大きく変わる 句動詞だからです。
代表的な意味を四つ見ておきます。ひとつ目は「仲直りする」です。ケンカで壊れた関係を作り直すイメージから来ています。
- フレーズ
- We had a fight, but we made up the next day.
- 日本語訳
- ケンカしたけど翌日には仲直りした。
- 使う場面
- 友人や家族との関係を話すとき。目的語を取らない自動詞的な使い方です。
- 注意点・誤用例
- 目的語のない made up は「仲直りした」と受け取られやすいです。化粧の話なら did my makeup と所有格つきの名詞を必ず添えてください。
ふたつ目は「作り話をする、でっち上げる」です。Are you making that up?(それ作り話じゃないの?)や He made up an excuse for being late.(彼は遅刻の言い訳をこしらえた)のように使われます。
三つ目は「構成する、占める」です。Women make up about 60% of our staff.(女性がスタッフの約6割を占めます)のように、統計や説明の場面で頻出します。
四つ目は for を伴った make up for で「埋め合わせる、補う」です。I’ll make up for it next time.(次回で埋め合わせるね)は、約束を守れなかったときの定番フレーズです。
I make up every morning. という言い方は文法上は成立しますが、聞き手には「毎朝でっち上げている」「毎朝仲直りしている」と解釈される可能性があります。化粧の意味で伝えたいときは I do my makeup every morning. または I put on makeup every morning. と、名詞の makeup をはっきり置いてください。
これらの意味はすべて「不足しているものを組み立てて完成させる」という発想でつながっています。素顔に色をのせて仕上げる化粧も、その延長線上にあると考えると、ばらばらに見えた意味が一本の線に見えてきます。
動詞まわりが整理できたところで、次はモノの名前に移ります。まずは「化粧品」というカテゴリー全体をどう呼ぶかからです。
化粧品全体を指す言葉 ── cosmetics と skincare
- 化粧品というカテゴリー全体は cosmetics(基本的に複数形で使う)
- 日常会話でカジュアルに言うなら makeup、makeup products、beauty products
- 日本語の「コスメ」という短縮形は英語には存在せず、cosme では通じない
- 化粧水や乳液などの基礎化粧品は skincare / skincare products と区別する
商品カテゴリーとして化粧品を指すときは cosmetics を使います。デパートの売り場表示や業界の文脈で見かけるのはほぼこの語です。
この語は基本的に複数形で用いるため、a cosmetic とは言いません。単数形の cosmetic は形容詞として「美容の、うわべの」という意味で使われ、cosmetic surgery(美容整形)のような組み合わせで登場します。
- フレーズ
- She works at a cosmetics counter.
- 日本語訳
- 彼女は化粧品カウンターで働いています。
- 使う場面
- 仕事や売り場について話すとき。デパートで場所を尋ねるときにも使えます。
- 注意点・誤用例
- a cosmetic counter とはしません。cosmetics counter のように複数形のまま前に置いて修飾します。
一方、友人との会話で気軽に「コスメ」と言いたいときは makeup や beauty products のほうが自然です。I love makeup.(化粧品が大好き)や I spend too much money on beauty products.(美容グッズにお金を使いすぎている)といった形で使えます。
日本語で定着している「コスメ」という短縮形は英語には存在しません。cosme と言っても意味が伝わらないため、cosmetics か makeup に言い換えてください。同様に「デパコス」「プチプラ」も英語にはない言い方で、それぞれ high-end makeup、affordable makeup や drugstore makeup と表します。
もうひとつ押さえておきたいのが、メイクアップ製品と基礎化粧品の区別です。化粧水、乳液、美容液などは skincare または skincare products と呼び、makeup とは別のカテゴリーとして扱われます。
My skincare routine takes about ten minutes.(スキンケアは10分ほどかけます)のように、routine(毎日の手順)と組み合わせる形は会話でも動画でも頻出します。ここを区別できると、話がぐっと通じやすくなります。
では、個別のアイテム名を一気に確認していきましょう。カタカナのまま通じるものと、まったく別の語になるものが混在しています。

化粧品・メイク道具の英語名称一覧
- ベースメイクは primer、foundation、concealer、face powder が中心
- ビューラーは英語では通じず eyelash curler、つけまつげは false eyelashes
- チークは blush、シェーディングは contouring、マニキュア液は nail polish
- 化粧水は toner が確実で、lotion は乳液やボディクリームを指すことが多い
名称を覚えるコツは、カテゴリーごとにまとめて確認することです。ばらばらに暗記するより、ベースメイク、アイメイク、リップといった手順の順番で並べたほうが定着します。
ベースメイク
- 化粧下地:primer / makeup base
- ファンデーション:foundation
- クッションファンデーション:cushion foundation
- コンシーラー:concealer
- フェイスパウダー(お粉):face powder
- ルースパウダー:loose powder
- プレストパウダー:pressed powder
- BBクリーム:BB cream(Blemish Balm の略)
- CCクリーム:CC cream(Color Control の略)
- 日焼け止め:sunscreen / sunblock / SPF
- メイクキープミスト:setting spray
日本語で「下地」と呼ぶものは primer が一般的で、makeup base も通じます。BB は blemish(肌の傷やシミ)を balm(癒す)という語源で、海外でも同じ略称で流通しています。
日焼け止めは地域差があり、アメリカでは sunscreen、イギリスやオーストラリアでは sunblock や sunscreen の両方を聞きます。数値だけを取って SPF と呼ぶ人もいます。
アイメイク
- アイシャドウ:eye shadow / eyeshadow
- アイシャドウパレット:eyeshadow palette
- アイライナー:eyeliner(liquid / pencil / gel / cream の4タイプ)
- マスカラ:mascara
- マスカラのブラシ部分:mascara wand
- アイブロウペンシル:eyebrow pencil
- アイブロウパウダー:eyebrow powder
- 眉マスカラ:brow gel
- ビューラー:eyelash curler
- つけまつげ:false eyelashes / fake eyelashes(口語では falsies)
- つけまのり:lash glue
- まつげエクステ:eyelash extensions
- 二重のくぼみ:crease
- 涙袋:eye bags
「ビューラー」は日本国内で定着した商品名由来の呼び方で、英語ではまったく通じません。eyelash curler と覚えておきましょう。
まつげは eyelashes ですが、会話では短く lashes と言うことが多いです。Your lashes are so long! I’m jealous.(まつげ長い、うらやましい)のように褒め言葉としてよく登場します。
- フレーズ
- My falsies are coming off.
- 日本語訳
- つけまが取れてきちゃった。
- 使う場面
- 友人同士のくだけた会話。パーティーや飲み会の途中で助けを求めるときにも使えます。
- 注意点・誤用例
- falsies はごくカジュアルな語なので、店員や初対面の相手には false eyelashes を使ってください。また常に複数形で使います。
リップメイク
- 口紅:lipstick / lip color
- リップグロス:lip gloss
- リップティント:lip tint
- リップクリーム:lip balm
- リップライナー:lip liner
- 上唇中央のくぼみ:Cupid’s bow
唇そのものは複数形の lips で表します。片方だけを指す場面はほとんどないため、基本的に複数形で使う語だと考えてください。
単数形の lip は「口答え、生意気な言い返し」というスラングの意味を持ちます。そのため Your lip is pretty. のような言い方は避け、Your lips look pretty. と複数形で伝えてください。また「リップ」だけでは口紅かリップクリームか区別できないため、lipstick と lip balm を言い分けると誤解が減ります。
チーク・ハイライト
- チーク:blush(cheek color とも)
- ハイライト:highlighter
- シェーディング、輪郭を影で締めること:contour / contouring
- 日焼け風の陰影パウダー:bronzer
- 頬骨:cheekbones
「チーク」は和製英語です。cheek は「頬」という体の部位そのものを指すため、化粧品として頼むなら blush が正解になります。
なお blush と brush(ブラシ)は音が近いため、カウンターで伝えるときは意識して区別すると安心です。blush は母音が「ア」に近く、brush は r の音が入ります。
スキンケア(基礎化粧品)
- 化粧水:toner(skin lotion とも)
- 乳液:emulsion / lotion
- 美容液:serum / essence
- 保湿クリーム:moisturizer / moisturizing cream
- 洗顔料:face wash / face cleanser
- クレンジング:cleansing oil / makeup remover
- パック、シートマスク:facial mask / sheet mask
- 肌がきれいな状態:clear skin
ここは特に注意が必要な領域です。英語の lotion は「とろみのある乳液やボディクリーム」を指すことが多く、日本語の「化粧水」のようなさっぱりした水状のものとは印象が異なります。
海外のドラッグストアで化粧水を探すなら toner と言ったほうが確実に伝わります。You should try this hydrating toner.(この保湿化粧水、試してみて)のように、hydrating(保湿の)を添えると求めているものがより明確になります。
メイク道具・その他
- メイクスポンジ:beauty blender / blending sponge / makeup sponge
- 化粧ブラシ:makeup brush
- コットン:cotton pad
- 毛抜き:tweezers
- かっさ、美顔ローラー:jade roller / facial roller
- あぶらとり紙:blotting paper
- ポーチ:makeup bag / cosmetic pouch
- 香水:perfume
毛抜きの tweezers は、はさみやめがねと同じく常に複数形で扱う道具名です。一本だけ欲しい場合も a pair of tweezers と言います。
ネイル
- マニキュア(液):nail polish
- 除光液:nail polish remover
- ネイルチップ:false nails
- 爪を整えてもらう施術:to get a manicure / to get one’s nails done
- 手足セットの施術:mani-pedi(manicure + pedicure)
英語の manicure は「爪や指先を整える施術そのもの」を意味します。塗る液体を指したいときは nail polish と言い分けてください。
- フレーズ
- I wanted to get my nails done, but they were fully booked.
- 日本語訳
- ネイルをしたかったけど予約でいっぱいだった。
- 使う場面
- 週末の予定について話すとき。get + 目的語 + done で「〜してもらう」を表す便利な形です。
- 注意点・誤用例
- I wanted to do my nails. だと自分で塗る意味になります。サロンで施術を受けるなら get my nails done を使ってください。
アイテム名を一通り見てきましたが、この中には特に間違いやすいものが集まっています。まとめて確認しておきましょう。
通じない和製英語に気をつける
- チーク、ビューラー、シェーディング、コスメは英語では通じない
- 「ノーメイク」は no make ではなく no makeup または without makeup
- マニキュア液は nail polish、化粧水は toner に置き換える
- カタカナで定着した語ほど確認が必要になる
化粧まわりの語彙でつまずく最大の原因は、英語っぽく聞こえるカタカナ語 です。以下の対応を頭に入れておけば、大きな誤解は防げます。
| 日本語(カタカナ) | 英語 |
|---|---|
| メイク | makeup |
| ノーメイク | no makeup / without makeup |
| チーク | blush |
| ビューラー | eyelash curler |
| シェーディング | contouring |
| マニキュア(液) | nail polish |
| コスメ | cosmetics / makeup |
| リキッドファンデ(ファンデ) | liquid foundation |
| 化粧水(ローション) | toner |
| メイク落とし(クレンジング) | makeup remover |
「ノーメイク」は特に注意したい表現です。no make とは言わず、no makeup または without makeup とします。「ファンデ」のような日本語独自の省略形も英語では成立しないため、foundation と最後まで言い切ってください。
名前の次に必要になるのが、メイクの状態を言い表す語彙です。濃い、薄い、すっぴん、といった描写を見ていきます。
メイクの状態を表す表現 ── 濃い・薄い・すっぴん
- 濃い化粧は heavy makeup、thick makeup とは言わない
- 顔全体をしっかり仕上げた状態は full-face makeup や a full face of makeup
- 薄化粧は light makeup、natural makeup、minimal makeup
- すっぴんは without makeup が最も汎用的で、no makeup は口語、bare-faced は書き言葉寄り
濃さを表す形容詞の結論は heavy と light の対 です。日本語の「厚い」から thick を連想しがちですが、thick は物理的な厚みを表す語なので化粧には不自然に響きます。
厚化粧・濃いメイク
She’s wearing heavy makeup.(彼女は化粧が濃い)が基本形です。同じ内容を I think I have too much makeup on today.(今日ちょっと化粧が濃すぎたかな)のように too much で表すこともできます。
顔全体をしっかり仕上げた状態は full-face makeup、あるいは a full face of makeup と言います。Full-face makeup takes me about 30 minutes.(フルメイクは30分くらいかかります)のように所要時間の話でよく使われます。
heavy makeup は文脈によって否定的に響きます。相手に向かって You’re wearing heavy makeup. と言うと、批判として受け取られる可能性があります。褒めたいときは glamorous(華やか)や bold(大胆な)を選ぶか、Your makeup looks amazing today. のように結果を評価する言い方に切り替えてください。
薄化粧・ナチュラルメイク
薄めの仕上がりは light makeup、自然な印象なら natural makeup、最小限にとどめるなら minimal makeup です。三つとも褒め言葉として使いやすく、否定的な響きがありません。
- フレーズ
- She prefers natural makeup that enhances her features.
- 日本語訳
- 彼女は素の良さを引き立てるナチュラルメイクが好きです。
- 使う場面
- メイクの好みを説明するとき。enhance one’s features は「もとの顔立ちを引き立てる」という便利な言い方です。
- 注意点・誤用例
- features は顔の造作を指す複数形で使います。feature と単数にすると「特徴」という一般的な意味になり、意図が伝わりません。
すっぴん
すっぴんの言い方は複数あり、場面で選び分けられます。without makeup はもっとも汎用的で、どんな相手にも使えます。
no makeup は短く言い切る口語的な表現、bare-faced は「素顔の」というやや文学的で書き言葉寄りの表現です。She looks beautiful even without makeup.(彼女はすっぴんでも美しい)は褒め言葉として自然に響きます。
- フレーズ
- I’m going out with no makeup today!
- 日本語訳
- 今日はすっぴんで外に出てるの!
- 使う場面
- 友人とのくだけた会話。自分のことを軽い調子で話すときにぴったりです。
- 注意点・誤用例
- with no makeup の with を落とさないでください。no makeup だけを副詞的に使うことはできません。また no make とは言いません。
- 発音・ニュアンス
- with no の部分を軽く速く読み、makeup を強めに置くとリズムが整います。明るい調子で言うのがこの表現に合っています。
なお、no-makeup selfie(すっぴん自撮り)のようにハイフンでつないで形容詞的に使う形も定着しています。SNS の投稿でよく見かける言い方です。
状態を言い表せるようになったら、次は時間が経ったあとの話です。メイク崩れとメイク直しの言い方に進みます。
メイク崩れとメイク直しの言い方
- 日本語の「崩れる」は英語では現象ごとに動詞を選ぶ(fade / come off / melt / smudge / transfer / crease)
- メイク直しの定番は touch up、広く直すなら fix、身だしなみ全体なら freshen up
- リップなど一部を塗り直すなら reapply
- 崩れにくいことは long-lasting または動詞の last で表す
この章の結論は、崩れ方を具体的に描写する という発想です。日本語の「崩れる」一語に頼らず、何がどうなったかを動詞で示します。
崩れる・よれる・にじむ
日本語の「崩れる」は非常に幅の広い言葉です。英語では色が薄くなったのか、こすれて広がったのか、汗でとけたのかによって動詞が変わります。
- fade(色が薄くなる、落ちてくる):My makeup is fading.(メイクがよれてきちゃった)
- come off(取れる、落ちる):My makeup is going to come off.(化粧が崩れてきそう)
- melt(汗や熱でとける):My makeup is melting because of the heat.(暑さでメイクがとけてきた)
- smudge(にじむ、こすれて広がる):I smudged my mascara.(マスカラがにじんじゃった)
- transfer(口紅などが他のものに移る):My lipstick transferred onto my white shirt.(口紅が白いシャツについてしまった)
- crease(アイメイクが折り目にたまる):My concealer creases under my eyes.(目の下のコンシーラーがシワにたまる)
crease は名詞では「二重のくぼみ」、動詞では「たまる、折り目がつく」という二つの顔を持ちます。アイメイクの話題では両方の意味で登場するので、文中の位置で判断してください。
直す
touch up は「修正する、手直しする」という句動詞で、メイク直しの定番表現です。写真の加工についても使われる語ですが、化粧の文脈では部分的に整えることを指します。
- フレーズ
- I need to touch up my makeup. I’m going to the bathroom.
- 日本語訳
- 化粧直しにお手洗い行ってくるね。
- 使う場面
- 食事中や会議の合間に席を立つとき。理由を添えることで自然な断り方になります。
- 注意点・誤用例
- アメリカでは bathroom、イギリスでは toilet や loo が一般的です。公共の場では restroom が無難です。repair my makeup とは言いません。
- 発音・ニュアンス
- touch up はつなげて「タッチャップ」のように響きます。軽やかに言うと、席を立つ理由としてさりげなく伝わります。
より広く直すなら fix my makeup、身だしなみ全体を整えるニュアンスなら freshen up が使えます。Let me freshen up before we leave.(出る前にちょっと身だしなみ整えさせて)は、化粧に限らず使える便利な一言です。
リップだけを塗り直すなら reapply が的確です。I need to reapply my lipstick.(リップを塗り直さないと)のように、apply に re- を付けた形で覚えておきましょう。
逆に「崩れにくい」ことを表すなら long-lasting や動詞の last を使います。This lip tint lasts all day!(このリップティント、一日中落ちない)や I’m looking for a long-lasting foundation.(崩れにくいファンデーションを探しています)は、買い物の場面でそのまま使えます。
崩れと直しの語彙が入ったところで、感想を語るための形容詞に進みます。ここが使えると会話が一段深まります。
仕上がりの質感を表す形容詞
- ツヤ肌は dewy、マットな質感は matte
- ラメの輝きは shimmery(類語に sparkly、glittery)
- 厚塗りで粉っぽい状態は cakey、マスカラのダマは clumping
- 発色の良さは pigmented、なじませることは blend
コスメの感想を語るときに欠かせない語彙です。質感を表す形容詞 を持っているかどうかで、話の深まり方が変わります。
まず肯定的に使える語から見ていきます。dewy は dew(朝露)から来た語で、みずみずしくツヤのある状態を表します。Many people want dewy skin instead of dry skin.(乾いた肌よりツヤ肌を目指す人が多い)のように使います。
対になるのが matte で、ツヤを抑えた質感です。I prefer a matte look to a glowy look.(ツヤよりマットな質感が好み)と言えば、好みをはっきり伝えられます。
shimmery は細かなラメで上品に輝く様子を表し、sparkly や glittery が類語です。This shimmery eyeshadow is gorgeous.(このラメ入りアイシャドウ、すごくきれい)のように褒め言葉として使えます。
smokey は目のまわりを濃淡でぼかした仕上がりです。Creating the perfect smokey eye is so difficult.(きれいなスモーキーアイを作るのは本当に難しい)は、共感を呼びやすい話題です。
- フレーズ
- This lipstick is so pigmented.
- 日本語訳
- このリップ、発色がすごくいい。
- 使う場面
- 感想を伝えるとき。店員におすすめを尋ねる際に I want something pigmented. と言えば希望が明確に伝わります。
- 注意点・誤用例
- 「発色がいい」を colorful とは言いません。colorful は多色使いを指すため、意図がずれてしまいます。
- 発音・ニュアンス
- pigmented は最初の pig に強勢が置かれます。「ピグメンティッド」と、後半を軽く添えるように読みます。
否定的な状態を表す語も知っておくと便利です。cakey はファンデーションが厚塗りで粉っぽく浮いた状態、clumping はマスカラがまつげをダマにすることを指します。
I applied too much foundation and now it looks cakey.(ファンデを塗りすぎて厚塗り感が出ちゃった)や Expired mascara can cause clumping.(古いマスカラはダマの原因になる)のように使います。
cakey は自分のメイクについて自嘲的に言うのは問題ありませんが、他人に向けて Your foundation looks cakey. と言うのは失礼にあたります。相手の見た目を評価する否定的な語は、たとえ親しい間柄でも避けるほうが安全です。
最後に blend です。「色の境目をぼかしてなじませる」という動詞で、Blend it well with a sponge.(スポンジでよくなじませてね)のように使います。メイクの手順を説明する場面で頻出する重要語です。
教科書的な語彙が揃ったところで、ネイティブが日常で使うくだけた言い回しも覗いておきましょう。
ネイティブがよく使うくだけた言い回し
- put on one’s face は冗談めかして「顔を作る」=メイクをする
- brow game is strong は眉の仕上がりが完璧という褒め言葉
- hit pan は使い込んで容器の底が見えること
- on fleek はばっちり決まっている、glow up は見違えるほど良くなること
くだけた表現は、親しい相手との会話に限って使うのが安全です。意味を知っておけば、聞いたときに理解でき、会話の流れを追いやすくなります。
put on one’s face は軽い冗談として「顔を作る」つまりメイクをすること。I wish you’d told me you were coming. I would’ve put on my face.(来るって言ってくれれば、ちゃんと化粧したのに)のように、急な来客に対して使われます。
brow game is strong は眉の仕上がりが完璧という褒め言葉です。game is strong は「その分野の腕前が高い」という言い回しで、眉以外にも応用されます。
hit pan は使い込んで中身の底、つまり容器の金属部分(pan)が見えることを指します。I bought this blush last month and I’m already hitting pan!(先月買ったチークがもう底見えしてる)は、愛用ぶりを表す言い方です。
- フレーズ
- Your eyeliner is on fleek.
- 日本語訳
- アイライン、完璧だね。
- 使う場面
- 親しい友人を褒めるとき。SNS のコメントでも見かけます。
- 注意点・誤用例
- 流行語なので世代や地域によって受け取り方に差があります。目上の人や職場では Your eyeliner looks perfect. のような標準的な言い方を選んでください。
glow up は見た目が見違えるほど良くなることを表します。She really glowed up this year.(彼女、この一年でぐっと垢抜けたね)のように、成長や変化を肯定的に評価する言い方です。
語彙が揃ってきました。ここからは実際の会話の流れの中で、これらの表現がどう組み合わされるかを見ていきます。
会話例:メイクの話題で盛り上がる
- Can you tell? は変化に気づいてもらったときの定番の返し
- suit と look good on はどちらも主語がモノで「似合う」を表す
- treat myself は「自分にご褒美をあげる、奮発する」
- 褒められたら感謝を返し、相手を褒め返すと会話が続く
ここまでの表現が実際どう並ぶのかを、二人の会話で確認します。褒める、返す、話を広げる という流れに注目してください。
- 友人A
- Huh? Did you change your makeup? I like your new eyeshadow.
あれ?メイク変えた?そのアイシャドウとてもいい感じね。 - 友人B
- Thanks. Can you tell?
ありがとう。わかる? - 友人A
- Of course! It suits your eye color. So nice.
わかるわかる。目の色に合ってて素敵よ。 - 友人B
- I’m happy to hear that. I treated myself and bought it.
そう言ってもらえると嬉しい。奮発して買っちゃった。 - 友人A
- I think it’s great. I’m going out with no makeup today!
いいと思う。私なんて今日、すっぴんで外に出ているわ。 - 友人B
- Your eyes are beautiful blue. So you must look great in a bright color.
あなたの目は綺麗なブルーだから、明るい色が絶対似合うと思うよ。 - 友人A
- Why don’t we go shopping together tomorrow?
明日、一緒に買い物に行かない? - 友人B
- Yeah, for sure!
もちろん!
会話に出てきた表現のおさらい
Can you tell? は「わかる?気づいた?」という意味です。tell には「見分ける、判別する」という働きがあり、そこから違いが判別できるかを尋ねる形になります。
逆に「全然わからなかった」と言うなら I couldn’t tell at all. です。I can’t tell the difference.(違いがわからない)や You can tell she’s tired.(彼女が疲れてるのは見ればわかる)のように応用範囲が広い動詞です。
suit は名詞では「スーツ」ですが、動詞では「似合う」になります。主語は似合っているモノや色で、目的語が人になる点に注意してください。
- フレーズ
- That lipstick looks so good on you.
- 日本語訳
- そのリップ、すごく似合ってる。
- 使う場面
- 友人や同僚を褒めるとき。suit よりも口語的で、日常会話で使いやすい表現です。
- 注意点・誤用例
- You look good that lipstick. とはなりません。主語はモノで、人は on you の形で置きます。サイズが合う意味なら fit、色や服との調和なら match や go with を使い分けます。
treat myself は「自分にご褒美をあげる、ちょっと贅沢する」という意味です。treat は「もてなす、おごる」で、その対象を自分にした形と考えると覚えやすいでしょう。
I treated myself to a new perfume.(新しい香水を自分へのご褒美に買った)のように、to のあとに買ったものを置きます。相手に勧めるなら You’ve worked hard. Go treat yourself! という言い方ができます。
この会話の流れをそのまま真似できれば、褒められて終わりではなく、買い物に誘うところまで話を展開できます。次は場面ごとに使えるフレーズを揃えていきましょう。

シーン別フレーズ集
- 出かける前は do my makeup と組み合わせた表現が中心になる
- 買い物では shade(色味)と skin tone(肌の色)が鍵になる語
- 褒めるときは shade や具体的なアイテム名を入れると伝わりやすい
- 肌の悩みは breaking out や dry といった短い語で表せる
ここからは実際の場面別に、そのまま使えるフレーズを並べます。声に出して読む ことを前提に、短く言い切れるものを選んでいます。
出かける前に
- How should I do my makeup for the party tonight?(今夜のパーティー、どんなメイクにしよう?)
- Maybe try a smoky eye. It would look great with your dress.(スモーキーアイにしてみたら?そのドレスに合うと思う)
- I need to do my makeup quickly.(急いでメイクしなきゃ)
- Give me five more minutes, I’m almost done.(あと5分ちょうだい、もうすぐ終わる)
- Does my foundation look okay?(ファンデ、変じゃない?)
同居する相手や旅行先のルームメイトとの会話で使いやすい表現です。I’m almost done. は化粧に限らず、支度全般に使える一言です。
コスメを買うとき
- I’m looking for a foundation that matches my skin tone.(自分の肌の色に合うファンデーションを探しています)
- Could you help me find the right shade?(合う色を選ぶのを手伝ってもらえますか)
- Do you have a lighter shade?(もう少し明るい色はありますか)
- Do you have a darker shade?(もう少し暗い色はありますか)
- Can I try this on?(これ試してもいいですか)
- Do you have any testers?(テスターはありますか)
- Is this good for sensitive skin?(敏感肌でも使えますか)
- Is this fragrance-free?(無香料ですか)
- Which one would you recommend for dry skin?(乾燥肌にはどれがおすすめですか)
- フレーズ
- Could you help me find the right shade?
- 日本語訳
- 合う色を選ぶのを手伝ってもらえますか。
- 使う場面
- コスメカウンターで店員に相談するとき。Could you で始めると丁寧に響きます。
- 注意点・誤用例
- ファンデーションや口紅の色味は color ではなく shade と呼ぶのが業界の慣習です。color でも通じますが、shade を使うと話が早く進みます。
- 発音・ニュアンス
- shade は「シェイド」と二重母音をしっかり出します。shed(小屋)と混同されないよう、母音を伸ばすつもりで発音してください。
友達を褒める・褒められたら
- Your skin is so smooth.(肌きれいだね)
- Your lipstick is so pretty!(そのリップ素敵!)
- I love the shade of eyeshadow you’re wearing.(そのアイシャドウの色、すごくいい)
- What eyeshadow would you recommend?(おすすめのアイシャドウある?)
- Where did you get it?(それどこで買ったの?)
- Aw, thank you! That’s so sweet of you.(うれしい、ありがとう)
- You just made my day.(そう言ってもらえて一日が嬉しくなった)
褒め言葉をもらったときは、謙遜せずに素直に感謝を返すのが英語圏の会話では自然です。そのうえで Where did you get it? のように質問を返すと、会話が途切れません。
肌やコスメの悩み
- I have skin problems.(肌が荒れている)
- I’m breaking out.(ニキビができている)
- My lips are so dry.(唇が乾燥している)
- I think I applied too much blush.(チーク塗りすぎたかも)
- I forgot to bring my lipstick.(リップを持ってくるのを忘れた)
- This foundation oxidizes on me.(このファンデ、私の肌だと酸化して色が変わる)
break out は「(吹き出物が)出る」という句動詞で、進行形にして I’m breaking out. とすると今の状態を表せます。肌の話題は共感を呼びやすく、会話のきっかけにもなります。
フレーズが揃ったところで、日本語の感覚をそのまま持ち込むと起こりがちなずれを、あらためて整理しておきます。
間違いやすいポイントの整理
- I make up every morning. は避け、do my makeup か put on makeup を使う
- makeup を複数形にしない、thick makeup とも言わない
- 化粧水は lotion で押し通さず toner に言い換える
- bare skin(素肌)と without makeup(すっぴん)は指すものが違う
ここまでの内容から、つまずきやすい五つの点 を取り出しておきます。復習のチェックリストとして使ってください。
一つ目は make up の単独使用です。文法上は成立しても、でっち上げる、仲直りするという別の意味と混ざって誤解を招きます。I do my makeup every morning. か I put on makeup every morning. としてください。
二つ目は複数形です。I love makeups. ではなく I love makeup.、あるいは I love cosmetics. とします。makeup は量として扱う語だと繰り返し確認しておきましょう。
三つ目は thick makeup という言い方です。thick は物理的な厚みを表すため、化粧の濃さには不自然に響きます。heavy makeup を使ってください。
四つ目は lotion です。英語圏では lotion にとろみのある乳液やボディ用という印象が強いため、さっぱりした化粧水を求めるなら toner と言い換えると誤解が減ります。
五つ目は素肌とすっぴんの区別です。bare skin は化粧品を何もつけていない肌そのものを指し、without makeup や no makeup は化粧をしていない状態を指します。
相手のメイクへのコメントは言葉選びに注意してください。You’re wearing so much makeup. は文脈次第で批判に聞こえます。褒める意図なら Your makeup looks amazing today. や You look glowing! のように、相手の見た目そのものではなく仕上がりを評価する言い方が安全です。また、メイクの有無や肌の状態に触れる話題は相手との関係性を見て選ぶことが大切です。
誤りやすい点を確認できたら、あとは覚えた表現を使える状態に育てるだけです。具体的な練習方法を見ていきましょう。
覚えた表現を定着させる練習手順
- 毎朝の身支度で、今している動作を英語でつぶやくのが最も手軽な練習
- 手持ちのコスメに英語名を書いた付箋を貼ると視覚的に覚えられる
- 動詞は wear / do / put on / apply / remove の五つを軸に整理する
- 一週間単位で範囲を区切ると無理なく続けやすい
語彙を読んで理解しただけでは、会話の場面で口から出てきません。毎日必ず行う動作と結びつける のが、化粧まわりの英語を定着させる近道です。
理由は単純で、化粧は毎日繰り返す行為だからです。朝の数分間を練習時間に変えられれば、机に向かう時間を新たに確保する必要がありません。
ステップ1:動作を英語でつぶやく
鏡の前で、今している動作をそのまま英語にします。I’m applying primer.(下地を塗っています)、I’m putting on foundation.(ファンデを塗っています)、Now I’m doing my eyebrows.(今は眉を描いています)のように、進行形で口に出します。
最初は単語が出てこなくても構いません。詰まったところがそのまま自分の弱点なので、あとで調べて次の朝に再挑戦すれば、覚えるべき語が自然に絞られます。
ステップ2:アイテム名に付箋を貼る
手持ちのコスメに英語名を書いた小さな付箋を貼っていきます。特に blush、eyelash curler、nail polish、toner のように和製英語とずれるものから始めると効果的です。
手に取るたびに目に入るため、暗記しようと意識しなくても記憶に残ります。覚えたと感じたら剥がして、別のアイテムに移していきます。
ステップ3:五つの動詞で言い換え練習
wear、do、put on、apply、remove の五つを軸に、同じ内容を複数の言い方で表す練習をします。たとえば「今日は化粧をしている」なら、I’m wearing makeup today. と I have makeup on today. の二通りが作れます。
言い換えができると、会話で一つの表現が出てこなかったときに別の道を選べます。この余裕が、話し続ける力につながります。
ステップ4:一週間ごとに範囲を区切る
一度に全部覚えようとせず、範囲を区切ります。一週目はベースメイクとアイメイクの名称、二週目は動詞の使い分け、三週目は質感の形容詞、四週目は買い物と褒め言葉のフレーズ、という配分が一例です。
四週間で一巡したら、最初に戻って抜けを確認します。忘れていた語だけを拾い直せば、二巡目は短い時間で終わります。
こうした自主練習で語彙は増えますが、発音やニュアンスの微調整は自分ひとりでは気づきにくいものです。実際に相手に伝えてみて反応をもらう機会があると、練習の精度が上がります。

覚えた表現を実際の会話で試してみたい方は、講師と話せる環境を利用する方法もあります。自分の発音が伝わるかどうかを確かめるだけでも、練習の質は変わってきます。
よくある質問
- makeup と make-up の表記差は米英の違いで意味は同じ
- 男性が化粧について話す場合も同じ語彙を使う
- 店員への声かけは Could you で始めると丁寧になる
- 迷ったときは wear と do の二つに絞れば大きな誤りは避けられる
記事を読み進めるなかで浮かびやすい疑問を、実際の使い分けに絞って まとめました。
makeup と make-up はどちらを使えばいいですか
意味はまったく同じで、アメリカ英語では一語につなげた makeup が主流、イギリス英語ではハイフンを入れた make-up もよく使われます。どちらを選んでも誤りではありませんので、文章内で表記を統一しておけば問題ありません。会話では音として区別がつかないため、話す場面では気にする必要がありません。
wear makeup と do my makeup はどう使い分けますか
wear makeup は化粧をしている状態を表し、do my makeup は化粧をする行為を表します。I wear makeup every day. は毎日化粧をしているという習慣の話、I’m doing my makeup. は今まさに化粧をしている最中という意味になります。迷ったときは、服を着ている状態と着る動作の違いに置き換えて考えると判断しやすくなります。
「チーク」と言っても本当に通じないのですか
cheek は「頬」という体の部位を指す語なので、化粧品として cheek と言うと相手は何を求められているのか分かりません。頬紅は blush と言います。cheek color という商品表記を見かけることもありますが、会話で確実に伝えたいなら blush を使ってください。なお blush は「顔を赤らめる」という動詞の意味も持っています。
海外で化粧水を買いたいとき、どう言えば伝わりますか
I’m looking for a toner. と伝えるのが確実です。lotion と言うと、とろみのある乳液やボディクリームを案内される可能性があります。さっぱりした使用感を求めているなら、I want something light and hydrating. と付け加えると希望が伝わりやすくなります。商品の分類は国によって差があるため、実際の質感を確認してから購入するのが安心です。
相手のメイクを褒めたいとき、失礼にならない言い方はありますか
Your makeup looks amazing today. や I love the shade of your lipstick. のように、仕上がりや色を評価する言い方が安全です。You’re wearing so much makeup. のように量に言及すると、批判として受け取られることがあります。また相手の顔立ちや肌の欠点に触れる言い方は避け、選んだアイテムやその日の印象を褒めるほうが喜ばれます。
「メイク直ししてくる」と席を立つとき、何と言えばいいですか
I need to touch up my makeup. が定番です。もう少しぼかした言い方なら Let me freshen up. でも通じます。リップだけ塗り直すなら I need to reapply my lipstick. と具体的に言えます。場所を尋ねたいときは Where’s the restroom? を続けると自然な流れになります。
男性が化粧について話す場合も同じ表現を使いますか
同じ語彙をそのまま使えます。makeup、wear makeup、do my makeup といった表現に性別による区別はありません。近年は男性向けのメイク製品も広く流通しており、men’s makeup や grooming products といった言い方も使われます。日焼け止めやスキンケアの語彙も共通です。
覚える語彙が多すぎて挫折しそうです。優先順位はありますか
まず動詞の wear と do の二つ、次に和製英語とずれる四語である blush、eyelash curler、nail polish、toner から始めるのがおすすめです。この六つを押さえるだけで、日常会話での大きな誤解はかなり減ります。質感の形容詞やくだけた言い回しは、会話に慣れてから足していけば十分です。
覚えておきたい要点
- 名詞の makeup は不可算で、make 単体では化粧の意味にならない
- 状態は wear / have on、行為は do / put on、塗るのは apply、落とすのは remove / take off
- チークは blush、ビューラーは eyelash curler、マニキュア液は nail polish、化粧水は toner
- touch up、fade、come off、heavy / light makeup、without makeup が実用フレーズの中心
化粧まわりの語彙は、日本語のカタカナ表現と英語がほぼ同じに見えて微妙に違うところに落とし穴があります。押さえるべき軸は三つ です。
ひとつ目は、名詞としての makeup は不可算であり、make 単体では化粧の意味にならないこと。ふたつ目は動詞の使い分けで、状態なら wear や have on、行為なら do や put on、個々のアイテムを肌にのせるなら apply、落とすなら remove や take off です。
三つ目は、チークは blush、ビューラーは eyelash curler、マニキュア液は nail polish、化粧水は toner のように、和製英語を英語に置き換えておくこと。この三本柱があれば、細かい語彙は後から足していけます。
そのうえで touch up(直す)、fade や come off(崩れる)、heavy や light makeup(濃い、薄い)、without makeup(すっぴん)といった実用フレーズを口に出して練習しておけば、鏡の前のひとことから友人との会話、海外のコスメカウンターまで対応できます。
明日の朝、鏡の前で一つだけ英語でつぶやいてみてください。I’m doing my makeup. でも I’m applying foundation. でも構いません。その一言の積み重ねが、いつか会話の中でするりと出てくる日につながります。
それではまた、See you!

