注射は英語で?Shot, Needle, Injection の違いと使い方|ワクチン・副反応の例文も満載
インフルエンザの予防接種、海外渡航前のワクチン、あるいは最近話題のコロナウイルスワクチン接種など、大人になっても病院で注射を打つ機会は意外と多いですよね。
そんな時、英語で「注射」や関連する事柄をどう表現すればいいか、ご存知ですか?「Shot」?「Needle」?それとも「Injection」?
今回は、知っているようで意外と知らない「注射」に関する英語表現にスポットを当てて、それぞれの単語のニュアンスの違い、使い方、そしてワクチン接種に関するリアルな会話例まで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、いざという時も自信を持って英語でコミュニケーションが取れるようになりますよ!
レッスンの内容
なぜ「注射」の英語表現を知っておくべきなのか?
「日本に住んでいるし、英語で注射の話なんてしないかも…」と思うかもしれません。しかし、グローバル化が進む現代では、以下のような場面で役立つ可能性が大いにあります。
海外旅行・留学での「もしも」に備える
旅先や留学先で体調を崩し、病院にかかることがあるかもしれません。その際、症状を説明したり、治療法として注射を提案されたりする場面で、正しい英語表現を知っていれば、安心して医師とコミュニケーションを取ることができます。
健康に関するグローバルな話題を理解する
新型コロナウイルスのパンデミックを経験し、私たちはワクチンや予防接種に関する情報が世界中で共有されることを実感しました。英語のニュースや記事を読んだり、海外の友人と話したりする際に、注射やワクチンに関する語彙を知っていると、より深く情報を理解し、意見交換をすることができます。
スムーズなコミュニケーションのために
日本で外国人の友人ができたり、職場で同僚になったりした際、健康に関する話題が出ることは自然なことです。予防接種の経験や副反応について話すときなど、適切な英語表現を使えれば、よりスムーズで親密なコミュニケーションが築けるでしょう。
「注射」を表す基本英単語:ニュアンスの違いを理解しよう
日本語では「注射」の一言で済みますが、英語にはいくつかの言い方があり、それぞれニュアンスが異なります。場面に応じて使い分けられるようになりましょう。
Shot – 最も一般的でカジュアルな表現
「Shot」は、日常会話で最もよく使われる「注射」の表現です。特に、予防接種やワクチン接種を指す場合によく聞かれます。比較的カジュアルな響きがあります。
I got a flu shot yesterday. (昨日、インフルエンザの注射を打ちました。)
It’s time for your tetanus shot. (破傷風の注射の時間ですよ。)
「a shot」の「a」が超重要!
ここで絶対に注意したいのが、「Shot」を注射の意味で使うときは、必ず前に冠詞の「a」を付けることです。もし「a」を付け忘れて “I got shot.” と言ってしまうと…
“I got shot.” → 「私は銃で撃たれた。」
という意味になり、大変な誤解を生んでしまいます! 注射の話をするときは、必ず「a shot」と言うように、強く意識してください。
Needle – 「針」そのものと「注射嫌い」の表現
「Needle」は、元々「針」そのものを指す単語ですが、転じて「注射」を意味することもあります。特に、注射に対する恐怖心や嫌悪感を表現する際によく使われます。この場合は複数形の「needles」が使われることが多いです。
I hate needles! (注射大嫌い!)
Don’t worry, the needle is very thin. (心配しないで、針はとても細いですよ。)
Injection – フォーマル・医療的な表現
「Injection」は、より専門的でフォーマルな響きを持つ単語です。医療従事者が使ったり、医学的な文書やニュース記事などで見かけたりすることが多いでしょう。日常会話で使うと、少し硬い印象を与えるかもしれません。
The doctor gave me an injection for the pain. (医者は痛みのために私に注射をしました。)
This medicine is administered by injection. (この薬は注射によって投与されます。)
(おまけ) Jab – イギリス英語でのカジュアル表現
イギリス英語圏では、「Jab」という単語が「Shot」と同じように、予防接種などを指すカジュアルな表現としてよく使われます。アメリカ英語ではあまり一般的ではありませんが、覚えておくと役立つかもしれません。
Have you had your flu jab yet? (もうインフルエンザの注射は打った?)
「注射を打つ」で使う動詞:Get? Have? Give?
「注射を打つ」と言うとき、誰が誰に打つのかによって使う動詞が変わります。
Get / Have – 注射を受ける側(一般的)
自分が注射を「打ってもらう」、つまり注射を受ける側の場合は、「get」または「have」を使うのが最も一般的です。「get」の方がややカジュアルな響きがあります。
I got a shot this morning. (今朝、注射を打ちました。)
I need to have an injection. (注射を打つ必要があります。)
Give – 注射をする側(医療従事者)
医師や看護師が注射を「する」側の場合は、「give」を使います。
The nurse will give you a shot. (看護師があなたに注射をします。)
Can you give me an injection? (注射を打ってもらえますか?)

ワクチン接種 (Vaccination) は世界共通の関心事です。
ワクチン接種に関する英会話例(コロナワクチン)
AnnaとLisaがコロナワクチンの接種について話しています。元の会話文をより自然に、加筆して見てみましょう。
会話文(修正・加筆版)
Anna: Hey Lisa, have you gotten the Covid vaccine yet?
ねぇリサ、もうコロナワクチンは接種した?
Lisa: Yes, I got my second shot last week, so I’m fully vaccinated now. How about you?
うん、先週2回目を打ったから、もう完全接種済みよ。Annaは?
Anna: I’m getting my second shot tomorrow. To be honest, I’m quite worried about the side effects.
私は明日2回目を打つの。正直、副反応がかなり心配だわ。
Lisa: I understand. I got a fever and had a pretty sore arm for a couple of days. Some people get headaches or feel tired too.
わかるわ。私は熱が出たし、腕が2日間くらいかなり痛かったわ。頭痛がしたり、だるさを感じたりする人もいるみたいね。
Anna: Oh really? How high was your fever?
そうなの? 熱はどれくらい高かった?
Lisa: It went up to about 38 degrees Celsius. I felt pretty weak, but honestly, I was happy to take a sick day off work!
摂氏38度くらいまで上がったわ。かなりだるかったけど、正直、病欠で仕事を休めて嬉しかったわ!
Anna: Haha, I see. But still, I’m really nervous. I hate needles!
はは、なるほどね。でもやっぱり、すごく緊張するわ。注射嫌いなの!
Lisa: Don’t worry! You are no longer a kid! It’ll be over before you know it. You got this!
心配しないで!もう子供じゃないんだから!あっという間に終わるわよ。Annaなら大丈夫!
会話のポイント解説(語彙・表現を増強)
- Covid vaccine / COVID-19: コロナウイルスワクチン。
- Fully vaccinated: (2回接種などで)完全接種済み。追加接種は「Booster shot」と言います。
- Side effects: 副反応。例: fever (熱), sore arm (腕の痛み), headache (頭痛), fatigue / tiredness (倦怠感、だるさ), chills (悪寒)。
- How high is your fever?: 熱は何度? 体温は「temperature」とも言います。
- Sick day: 病欠、病気休暇。「take a sick day」で病欠を取る。
- No longer: もう~ではない。(例: It is no longer used. – 今はもう使われていません。)
- You got this!: 君ならできる!大丈夫! 励ますときのカジュアルな表現。
もっと知りたい!注射・病院関連の英語フレーズ集
ここでは、注射や病院で役立つ様々な英語フレーズをご紹介します。

病院の予約では “Reservation” ではなく “Appointment” を使いましょう。
予防接種の種類
- Vaccination / Immunization: 予防接種
- Flu shot: インフルエンザの注射
- Tetanus shot: 破傷風の注射
- MMR vaccine: (麻疹・おたふく風邪・風疹) 新三種混合ワクチン
- Booster shot: 追加接種
病院での予約・受付
- Family doctor / GP (General Practitioner): かかりつけ医、一般開業医
- Make an appointment: 予約を取る (病院の予約は Appointment が一般的)
- I’d like to make an appointment for a vaccination.: 予防接種の予約をしたいのですが。
- Do I need an appointment?: 予約は必要ですか?
- Is it covered by insurance?: 保険は適用されますか?
- Not covered by insurance: 保険適用外
注射の際のやり取り
- Which arm would you prefer?: どちらの腕にしますか?
- Please roll up your sleeve.: 袖をまくってください。
- This might sting a little.: 少しチクっとしますよ。
- All done!: はい、終わりました!
- Does this injection have any side effects?: この注射に何か副反応はありますか?
注射が怖い!気持ちを伝える表現
- I’m scared of needles. / I hate needles.: 注射が怖いです/嫌いです。
- I get nervous around needles.: 注射を前にすると緊張します。
- Will it hurt?: 痛いですか?
- Can I lie down for the shot?: 横になって注射を打ってもらえますか?

注射が苦手な気持ちを伝えるのも大切です。
まとめ:自信を持って「注射」について話そう!
今回は、「注射」に関する様々な英語表現を見てきました。Shot, Needle, Injection の使い分け、Get や Have などの動詞、そしてワクチンや副反応に関する具体的なフレーズなど、覚えることはたくさんありますが、どれも実用的なものばかりです。
特に「a shot」の「a」を忘れないこと、そして自分の気持ち(注射が怖いなど)を伝える表現を知っておくことは、いざという時にとても役立ちます。
難しく考えすぎず、まずは自分の覚えやすい単語やフレーズから使ってみましょう。今日学んだ表現を繰り返し声に出して練習し、海外での医療シーンや友人との会話で、自信を持って「注射」について話せるようになってくださいね!
それではまた、See you!