海外の病院で「注射が怖いです」と伝えたいのに、shotとneedleのどちらを使えばよいか分からない。予防接種を受けたと言うつもりで、意味の異なる英文を口にしそうで不安になる。このような悩みは、日本語の「注射」が処置、針、注射器、予防接種まで広く指せることから生まれます。
まず覚えたいのは、日常会話の「注射」ならshot、医療的な「注射」ならinjection、針そのものならneedleという区別です。「注射を受けました」はI got a shot.、「注射が怖いです」はI’m scared of needles.が自然です。
この記事では、単語の違いだけでなく、予約、受付、接種直前、副反応の相談までを一続きの場面として学べます。短い表現を口から出せるようにしたい場合は、英語教室で会話練習を取り入れる方法もありますが、まずは自分が実際に使いそうな一文から始めれば十分です。
医療に関する英語は、難しい専門用語をすべて暗記するより、「何を受けるのか」「どこが痛むのか」「何をしてほしいのか」を短く正確に伝えることが大切です。では、最初に「注射」を表す語を整理しましょう。
「注射」を表す英語は指しているものによって変わる
- 日常会話ではshot、医療的な説明ではinjectionが使いやすい
- needleは針、syringeは薬液を入れて押し出す注射器を指す
- 予防接種の行為とワクチンという製剤も区別する
英語では、日本語の「注射」に一対一で対応する万能な単語があるわけではありません。何を指しているかを確認し、処置・器具・薬剤を分けると、単語を選びやすくなります。
| 英語 | 主な意味 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| shot | 注射、予防接種 | 日常会話、特にアメリカ英語 |
| injection | 注射、薬剤の注入 | 病院の説明、書類、改まった会話 |
| needle | 針、注射針 | 器具や針への恐怖を話す場面 |
| syringe | 注射器 | 器具を正確に説明する場面 |
| jab | 注射、予防接種 | 主にイギリス英語のくだけた会話 |
| vaccine | ワクチンという製剤 | 種類や接種対象を話す場面 |
| vaccination | ワクチンを接種する行為 | 予約、接種証明、予防接種全般 |
| immunization | 免疫をつける過程、予防接種 | 学校、行政、医療記録 |
- フレーズ
- I got a flu shot yesterday.
- 日本語訳
- 昨日、インフルエンザの予防接種を受けました。
- 使う場面
- 友人や職場の人に、インフルエンザの接種を受けたことを話す場面です。
- 注意点・誤用例
- I got shot.と冠詞なしで言うと、通常は「撃たれました」という意味になります。注射ならa shot、my flu shotなどの形にします。
- 発音・ニュアンス
- shotは「ショット」に近い音ですが、日本語より短く区切ります。get aは会話でつながり、「ゲラ」のように聞こえることがあります。
injectionは、予防接種に限らず、インスリン、鎮痛薬、局所麻酔などの注入にも使われます。an insulin injectionは「インスリン注射」、a local anesthetic injectionは「局所麻酔の注射」です。方法を示すby injectionでは、「一回の注射」ではなく「注射という方法で」という意味になるため、冠詞を付けません。
needleとsyringeの違いも大切です。needleは皮膚に刺す針の部分、syringeは薬液を入れて押し出す筒状の器具です。日常会話では器具全体をneedleと呼ぶこともありますが、正確な説明が必要なら分けて使います。

主にイギリス英語では、予防接種をa jabと呼ぶことがあります。Have you had your flu jab?なら「インフルエンザの予防接種は受けましたか」です。ただし、jabを動詞として使うと「ぐいっと突く」という感触を伴うことがあるため、自分が接種を受ける話では名詞のa jabが使いやすいでしょう。
迷ったときは、会話ならshot、医療機関の説明ならinjectionを第一候補にできます。次は、患者と医療従事者で変わる動詞を見ていきましょう。
「注射を打つ・受ける」は立場に合わせて動詞を選ぶ
- 患者側はget、have、receive、be givenを使う
- 医療従事者側はgive、administer、injectを使う
- injectでは何を誰に、またはどこへ注入するのかを示す
日本語では患者も医療従事者も「注射を打つ」と表現できますが、英語では立場によって動詞が変わります。患者が処置を受けるならget a shot、医療従事者が処置をするならgive someone a shotが基本です。
患者側で使いやすいget・have・receive
getは日常会話で使いやすく、I need to get a tetanus shot.なら「破傷風の予防接種を受ける必要があります」です。haveも医療処置を受ける意味で使え、I had an injection in my shoulder.は「肩に注射を受けました」となります。
receiveは改まった響きがあり、説明書や記録にもなじみます。The patient received an injection in the upper arm.は「患者は上腕に注射を受けました」です。会話で使っても誤りではありませんが、友人との会話ならgetのほうが軽やかです。
- フレーズ
- Where can I get a flu shot?
- 日本語訳
- どこでインフルエンザの予防接種を受けられますか?
- 使う場面
- 滞在先の案内所、薬局、診療所などで接種場所を尋ねるときに使えます。
- 注意点・誤用例
- Where can I do a shot?とは言いません。do a shotは酒を一杯飲む意味に取られることがあります。
- 発音・ニュアンス
- Where can Iは会話では滑らかにつながります。一語ずつ強く読むより、flu shotをはっきり発音すると要件が伝わります。
医療従事者側で使うgive・administer・inject
giveは分かりやすい日常表現です。The nurse gave me a shot.なら「看護師が私に注射をしました」となり、語順はgive+人+a shotです。受け身にするとI was given an injection.となり、患者が受けた処置に意識が向きます。
administerは薬剤を決められた方法で投与する医療的な語です。The vaccine is administered by injection.は「そのワクチンは注射で投与されます」です。病院の案内や書面で目にする可能性があります。
injectは「注入する」という動作を表し、inject a person with a substance、またはinject a substance into a body partという形を取ります。The doctor injected me with a local anesthetic.なら「医師は私に局所麻酔薬を注射しました」です。
患者として注射を受けたことをI injected yesterday.とは通常言いません。I had an injection yesterday.またはI got a shot yesterday.とします。自分でインスリンを注射したなら、I injected myself with insulin.のように対象と薬剤を示します。
誰の立場で話しているかを先に決めれば、動詞選びは難しくありません。続いて、予防接種に関連するvaccine、vaccination、immunizationを整理します。
vaccine・vaccination・immunizationの違いを整理する
- vaccineは接種される製剤を指す
- vaccinationはワクチンを接種する行為を指す
- immunizationは免疫を得る過程を含む表現として使われる
vaccineはワクチンという製剤、vaccinationは接種という行為です。Which vaccine did you receive?と尋ねられたらワクチンの種類を答え、I’d like to make an appointment for a vaccination.なら予防接種の予約を希望していることになります。
immunizationは免疫をつける過程に意識を置く言葉で、学校や行政の書類ではimmunization recordという表現がよく使われます。vaccination recordも「予防接種記録」として通じます。実際の運用では両者が重なることもあります。
- フレーズ
- Do I need any vaccinations before traveling?
- 日本語訳
- 渡航前に必要な予防接種はありますか?
- 使う場面
- 渡航前の診察や旅行医療を扱う診療所で、必要な接種を確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- 必要な接種は渡航先、滞在形態、本人の健康状態などで変わります。この英文は確認のための表現であり、医学的な判断そのものを置き換えるものではありません。
- 発音・ニュアンス
- vaccinationは「ヴァクスィネイション」に近く、naの部分ではなくneiに強勢が置かれます。複数の可能性を尋ねるためvaccinationsと複数形にしています。
接種回数にはdoseも使います。first doseは初回分、second doseは2回目、booster doseまたはbooster shotは追加接種です。How many doses do I need?で「何回接種する必要がありますか」、Do I need a booster dose?で「追加接種は必要ですか」と確認できます。
- flu shot / flu vaccine:インフルエンザ予防接種、インフルエンザワクチン
- tetanus shot:破傷風予防接種
- measles vaccine:はしかワクチン
- MMR vaccine:麻疹・おたふく風邪・風疹の混合ワクチン
- hepatitis vaccine:肝炎ワクチン
- rabies vaccine:狂犬病ワクチン
- yellow fever vaccine:黄熱ワクチン
- proof of vaccination:予防接種を受けた証明
- vaccination certificate:予防接種証明書
- immunization record:予防接種記録
fully vaccinatedは、必要とされる接種を完了している状態を表します。ただし、常に特定の回数を指すとは限りません。何回必要なのかは、対象のワクチンや条件を確認する必要があります。
注射の方法と部位に関する英語を読み取る
- intramuscularは筋肉内、subcutaneousは皮下を表す
- intravenousは静脈内を表し、IVと略される
- 短時間の注射と時間をかける点滴は区別される
医療機関の説明では、薬を体のどこへ投与するかを示す語が使われます。すべてを会話で使いこなす必要はありませんが、書類や説明を読み取る語として知っておくと安心です。
- intramuscular injection / IM injection:筋肉注射
- subcutaneous injection:皮下注射
- intradermal injection / ID injection:皮内注射
- intravenous injection / IV injection:静脈注射
- injection site:注射部位
- upper arm:上腕
- shoulder:肩
The vaccine is given as an intramuscular injection in the upper arm.は「そのワクチンは上腕への筋肉注射で投与されます」です。This medicine is given by subcutaneous injection.なら「この薬は皮下注射で投与されます」となります。
IVはintravenousの略です。一度に薬液を注入するIV injectionと、時間をかけて投与するIV infusionまたはIV dripは区別されます。The nurse put me on an IV drip.は「看護師が私に点滴をつけました」、How long will the infusion take?は「点滴にはどのくらい時間がかかりますか」です。
- フレーズ
- My arm is sore at the injection site.
- 日本語訳
- 注射した部位の腕が痛みます。
- 使う場面
- 接種後に、どこが痛むのかを医療従事者へ伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- soreは触れたり動かしたりすると痛む感覚に使いやすい語です。強い痛みならsevere pain、悪化しているならgetting worseを加えます。
- 発音・ニュアンス
- soreは「ソア」に近い一音節です。siteは「サイト」で、injection siteを一まとまりとして覚えると便利です。
専門語が聞き取れないときは、無理に推測しないことも重要です。Could you say that again more slowly?やCould you write that down for me?と頼めば、速度や伝達方法を変えてもらえます。では、実際に予約を取るところから会話を組み立ててみましょう。
病院の予約と受付でそのまま使える英語
- 病院や診療所の予約にはappointmentを使う
- 予約不要の受付はwalk-inで確認できる
- 記録、費用、保険、証明書も短い文で質問できる
病院や診療所の予約には、一般にreservationではなくappointmentを使います。I’d like to make an appointment for a vaccination.を一文で覚えておけば、電話でも受付でも目的を伝えられます。
- フレーズ
- I’d like to make an appointment for a vaccination.
- 日本語訳
- 予防接種の予約を取りたいのですが。
- 使う場面
- 診療所への電話、受付窓口、問い合わせメールで、接種予約を希望するときに使います。
- 注意点・誤用例
- make a reservationでも意図を推測してもらえる可能性はありますが、医療機関ではmake an appointmentが自然です。
- 発音・ニュアンス
- I’d like toは直接的すぎない希望の伝え方です。appointmentは第2音節のpointをやや強く読みます。

- Do I need an appointment, or do you accept walk-ins?:予約が必要ですか、それとも予約なしでも受け付けていますか?
- I’m here for my vaccination appointment.:予防接種の予約で来ました。
- Where should I check in?:どこで受付をすればよいですか?
- What documents do I need to bring?:どの書類を持参する必要がありますか?
- Should I bring my immunization record?:予防接種記録を持参したほうがよいですか?
- Is the vaccination covered by insurance?:その予防接種には保険が適用されますか?
- How much will I have to pay out of pocket?:自己負担はいくらになりますか?
- Can I get a vaccination certificate?:予防接種証明書を発行してもらえますか?
医療機関の呼び方にも地域差があります。clinicは診療所、hospitalは比較的大きな病院を指します。北米ではdoctor’s office、イギリスなどでは一般開業医をGPまたはgeneral practitionerと呼ぶことがあります。
受付での会話例
- 会話
- 受付担当者: Good morning. How can I help you?
学習者: I’d like to make an appointment for a vaccination.
受付担当者: Which vaccination do you need?
学習者: I need a tetanus shot. Do you accept walk-ins?
受付担当者: Yes, but there may be a wait.
学習者: That’s fine. What documents should I bring? - 日本語訳
- 受付担当者: おはようございます。どのようなご用件ですか?
学習者: 予防接種の予約を取りたいのですが。
受付担当者: どの予防接種が必要ですか?
学習者: 破傷風の予防接種が必要です。予約なしでも受け付けていますか?
受付担当者: はい。ただし、お待ちいただく場合があります。
学習者: 大丈夫です。どの書類を持参すればよいですか? - 使う場面
- 診療所で予約の可否と持参物を確認する流れです。
- 注意点・誤用例
- walk-inは予約なしで来院する人や、その受付方式を指します。待ち時間がないことを意味するわけではありません。
- 発音・ニュアンス
- That’s fine.は「それで問題ありません」という落ち着いた返答です。早口にせず、必要な語を区切って伝えて構いません。
予約ができたら、次に必要になるのは接種直前のやり取りです。短い指示を知っておくと、緊張しているときでも対応しやすくなります。
注射の直前に聞く表現と希望の伝え方
- 医療従事者からは腕、姿勢、痛みに関する短い指示が出る
- 患者側はCould you…?で希望を丁寧に伝えられる
- 針への恐怖や失神経験は接種前に伝える
接種直前には、Which arm would you prefer?「どちらの腕がよいですか」、Please roll up your sleeve.「袖をまくってください」、Relax your arm.「腕の力を抜いてください」などの表現が使われます。すべてを完全に聞き取れなくても、arm・sleeve・relaxが聞こえると動作を推測しやすくなります。
- Keep your arm still.:腕を動かさないでください。
- You’ll feel a small pinch.:少しチクッとします。
- This might sting a little.:少ししみるように痛むかもしれません。
- Take a deep breath.:深呼吸してください。
- All done.:終わりました。
- Please press here for a moment.:ここを少しの間、押さえてください。
- フレーズ
- Could you tell me before you give me the shot?
- 日本語訳
- 注射する前に声をかけていただけますか?
- 使う場面
- 急に針を刺されると驚いてしまうため、直前の合図を希望するときに使います。
- 注意点・誤用例
- beforeの後ろには主語と動詞を置けます。before giving me the shotとしても伝えられます。
- 発音・ニュアンス
- Could youは会話で「クッジュ」のようにつながります。丁寧な依頼なので、落ち着いた声でそのまま使えます。
左右を指定するならCould you use my left arm?、痛みを尋ねるならWill it hurt?、横になりたいならCan I lie down for the injection?が使えます。「針を見せないでください」はPlease don’t let me see the needle.です。
注射が怖いことを先に伝える
注射への恐怖を伝える代表的な表現はI’m scared of needles.です。一般的な注射針全般が怖いため、needlesを複数形にします。I hate needles.は強い言い方なので、少し柔らかく伝えるならI’m not good with needles.が使いやすい表現です。
- フレーズ
- I tend to feel faint around needles.
- 日本語訳
- 注射針を見ると気が遠くなりやすいです。
- 使う場面
- 針を見るとめまいや失神に近い感覚が出やすいことを、処置前に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 実際に過去に気を失ったことがあるなら、I’ve fainted during an injection before.と具体的に伝えます。単なる緊張と失神経験を分けて話せます。
- 発音・ニュアンス
- faintは「フェイント」に近い一音節で、最後のtは強く母音を加えません。tend toは「〜する傾向がある」という控えめで具体的な伝え方です。
診察室での会話例
- 会話
- 看護師: Which arm would you prefer?
学習者: My left arm, please. I’m right-handed.
看護師: Please roll up your sleeve and relax your arm.
学習者: I’m not good with needles, and I sometimes feel faint.
看護師: Thank you for telling me. Would you like to lie down?
学習者: Yes, please. Could you tell me before you give me the shot?
看護師: Certainly. Take a slow breath. You’ll feel a small pinch.
学習者: Is it done already?
看護師: Yes, all done. Please press here for a moment. - 日本語訳
- 看護師: どちらの腕がよいですか?
学習者: 左腕でお願いします。右利きなので。
看護師: 袖をまくって、腕の力を抜いてください。
学習者: 注射が苦手で、ときどき気が遠くなります。
看護師: 伝えてくださってありがとうございます。横になりますか?
学習者: はい、お願いします。注射する前に声をかけてもらえますか?
看護師: もちろんです。ゆっくり息をしてください。少しチクッとします。
学習者: もう終わったのですか?
看護師: はい、終わりました。ここを少し押さえてください。 - 使う場面
- 利き腕を避けたい希望と、針への苦手意識を同時に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 体調や失神経験は遠慮せずに伝えます。横になれるかどうかは施設や状況によるため、Would you like to lie down?またはCan I lie down?で確認します。
- 発音・ニュアンス
- right-handedは「右利き」、left-handedは「左利き」です。My left arm, please.のような短い返答でも十分に丁寧です。
接種前には、アレルギーや服薬状況を尋ねられることもあります。次の章では、安全に関わる情報を簡潔に伝える表現を確認します。
アレルギー・服薬・副反応を英語で伝える
- アレルギーや服薬状況はI’m allergic to…、I’m taking…で伝える
- 日常会話の副反応・副作用にはside effectsが広く使われる
- 症状は部位、程度、開始時期、継続時間の順で伝えると明確になる
注射や予防接種の前には、アレルギー、以前の反応、服用中の薬、妊娠の可能性などを確認される場合があります。重要な情報は、難しい長文にせず短い事実として伝えましょう。
- I’m allergic to latex.:ラテックスアレルギーがあります。
- I had an allergic reaction to a vaccine before.:以前、ワクチンでアレルギー反応が出ました。
- I’m taking blood thinners.:血液を固まりにくくする薬を服用しています。
- I’m currently taking antibiotics.:現在、抗生物質を服用しています。
- I have a bleeding disorder.:出血性の疾患があります。
- I’m pregnant.:妊娠しています。
- I may be pregnant.:妊娠している可能性があります。
- I have a weakened immune system.:免疫機能が低下しています。
- I’ve never had this vaccine before.:このワクチンを接種したことがありません。
- I don’t remember when I had my last dose.:最後に接種した時期を覚えていません。
薬の名前が発音しにくいときは、薬の容器、処方内容、スマートフォンに保存した情報などを見せながらPlease check the name of this medication.と伝える方法があります。聞き取れない場合はWhat does that mean?、通訳が必要ならIs there an interpreter available?と尋ねられます。
副反応や副作用を尋ねる
日常会話では、「副反応」も「副作用」もside effectと表現することが多く、複数の症状を想定してside effectsがよく使われます。医学的な文脈では、好ましくない反応をadverse reactionと呼ぶこともあります。
- フレーズ
- What side effects should I expect?
- 日本語訳
- どのような副反応が起こる可能性がありますか?
- 使う場面
- 接種前に、起こり得る症状や注意すべき変化を確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- side reactionよりside effectのほうが日常会話では一般的です。アレルギー反応ならallergic reactionと具体的に表現します。
- 発音・ニュアンス
- effectは後半のfectに強勢があります。expectは「予想しておく」という意味で、症状が必ず起こると断定する表現ではありません。
症状を具体的に伝える単語
- a sore arm:腕の痛み
- pain at the injection site:注射部位の痛み
- redness:赤み
- swelling:腫れ
- a fever:発熱
- a low-grade fever:微熱
- a headache:頭痛
- fatigue / tiredness:倦怠感、疲労感
- chills:悪寒
- muscle aches:筋肉痛
- joint pain:関節痛
- nausea:吐き気
- dizziness:めまい
- a rash:発疹
- swollen lymph nodes:リンパ節の腫れ
症状は「何が」「どの程度」「いつから」「どう変化したか」の順で組み立てると伝わりやすくなります。The pain is mild.は「痛みは軽いです」、The swelling is getting worse.は「腫れが悪化しています」、The symptoms started a few hours after the injection.は「症状は注射の数時間後に始まりました」です。
- フレーズ
- The injection site is red and swollen, and the swelling is getting worse.
- 日本語訳
- 注射した部位が赤く腫れていて、腫れが悪化しています。
- 使う場面
- 接種後の変化について診療所へ電話したり、受診時に症状を伝えたりする場面です。
- 注意点・誤用例
- redは状態を表す形容詞、rednessは「赤み」という名詞です。swollenは「腫れた」、swellingは「腫れ」です。
- 発音・ニュアンス
- swollenは「スウォウレン」に近い音です。getting worseを加えることで、単に症状があるだけでなく進行していることを示せます。
体温を伝えるときは、My temperature went up to 38 degrees Celsius.のように数値と単位を示します。アメリカでは華氏が使われることもあるため、CelsiusかFahrenheitかを明確にすると誤解を避けられます。
呼吸のしづらさ、顔や喉の腫れ、意識が遠のく感覚などがある場合は、I’m having trouble breathing.、My face and throat are swelling.、I feel like I’m going to faint.、I need medical help right away.のように緊急性を明確に伝えてください。症状が重い、急速に進む、判断に迷う場合は、現地の医療機関や緊急窓口へ連絡することが大切です。
間違えやすい表現を正しい一文に直す
- I got shot.は通常「撃たれた」という意味になる
- 注射を受ける意味ではdo a shotやtake a shotを避ける
- injectは目的語や注入する物を伴って使う
最も注意したいのは、I got a shot.とI got shot.の違いです。注射を表すshotは数えられる名詞なので、単数ならa、the、myなどが必要です。冠詞のないI got shot.では、shotが動詞shootの過去分詞となり、「撃たれた」という意味になります。
| 避けたい表現 | 自然な表現 | 理由 |
|---|---|---|
| I got shot. | I got a shot. | 冠詞なしでは「撃たれた」の意味になる |
| I did a flu shot. | I got a flu shot. | 患者が接種を受ける場合はgetを使う |
| I injected yesterday. | I had an injection yesterday. | injectだけでは何を注入したのか不明確 |
| The doctor injected into me. | The doctor injected me with the medicine. | 人にはinject someone with somethingを使う |
| I’m afraid of syringe. | I’m afraid of needles. | 一般的な針への恐怖はneedlesが自然 |
| I had a side reaction. | I had some side effects. | 日常会話ではside effectsが広く使われる |
take a shotには「シュートを打つ」「写真を撮る」「試してみる」「酒を一杯飲む」など複数の意味があります。医療の話だと明確にするにはget a shot、have a shot、receive an injectionなどを使うほうが安全です。
また、shot自体にも「一杯の酒」「一回の試み」「写真」などの意味があります。文脈がないときはflu shot、tetanus shot、booster shotのように種類を付けると、医療の話だと分かりやすくなります。
短い練習で病院英語を口から出せる形にする
- 自分が使う可能性の高い五つの文から練習する
- 意味、音読、場面再現の順に反復する
- 症状の文は単語を入れ替えて応用する
医療英語は、単語一覧を眺めるだけでは緊張した場面で出にくいものです。最初は自分専用の五文を選び、意味を確認してから声に出し、最後に受付や診察室を想像して言ってみましょう。
- I’d like to make an appointment for a vaccination.
- I’m scared of needles.
- Could I lie down for the shot?
- What side effects should I expect?
- The injection site is red and swollen.
一回目は英文を見ながらゆっくり読みます。二回目は主語と動詞のまとまりを意識し、I’d like to / make an appointment / for a vaccinationのように区切ります。三回目は画面から目を離し、受付担当者が目の前にいるつもりで話します。

発音練習で意識したい点
shot、sore、siteのような一音節の語は、日本語のように母音を追加して長くしすぎないようにします。一方、injection、vaccination、appointmentは強く読む音節を意識すると伝わりやすくなります。速さよりも、要点となる語をはっきり言うことを優先してください。
- shot:短い「ショット」。最後に余分な母音を加えない
- needle:最初のneeをやや長くし、「ニードゥル」に近づける
- injection:jecの部分を強く読む
- vaccination:naではなくneiの部分を強く読む
- appointment:pointの部分を強く読む
- syringe:一音節で「スィリンジ」に近い音
単語を入れ替える応用練習
My arm is sore.のarmをshoulderに替えれば「肩が痛い」、The injection site is swollen.のswollenをredに替えれば「注射部位が赤い」となります。症状の単語だけを替える練習は、短時間でも表現の幅を広げられます。
- 練習フレーズ
- I’ve had a headache and chills since last night.
I feel tired and a little dizzy.
The fever lasted for two days.
The symptoms haven’t gone away. - 日本語訳
- 昨夜から頭痛と悪寒があります。
だるくて、少しめまいがします。
熱は二日間続きました。
症状が治まりません。 - 使う場面
- 接種後に症状の種類、開始時期、継続期間、現在の状態を説明する練習です。
- 注意点・誤用例
- sinceは開始時点、forは継続期間に使います。since last nightは「昨夜から」、for two daysは「二日間」です。
- 発音・ニュアンス
- 症状名をやや強く読み、since last nightやfor two daysは時間情報として後ろに添えます。急がず、症状と時間を分けて言って構いません。
復習の進め方
最初の日は五つの基本文を音読し、次の日は日本語を見て英語を言います。その後は受付、接種直前、接種後という三つの場面に分け、一人二役で練習します。間違えた文だけをカードやメモに残すと、必要な部分へ戻りやすくなります。
練習では完璧な発音を目標にするより、shotとneedleを区別できること、症状と時間を言えること、聞き返せることを優先します。実際の会話では、Could you say that again more slowly?という一文も立派な対応力になります。
「注射」の英語に関するよくある質問
- shotとinjectionは場面の改まり方で選べる
- 針への恐怖には複数形のneedlesを使う
- 伝わらないときは言い換えと聞き返しを活用する
最後に、学習中につまずきやすい点をQ&A形式で確認します。特に重要なのは、I got a shot.、I’m scared of needles.、I’d like to make a vaccination appointment.の三つです。
「注射」は英語でshotとinjectionのどちらを使いますか?
日常会話、特にアメリカ英語ではshotが使いやすく、病院の説明や書面など改まった場面ではinjectionがよく使われます。予防接種ならflu shot、薬剤の注入ならan insulin injectionのように、種類を付けると明確です。
I got shot.で「注射を受けた」という意味になりますか?
通常はなりません。I got shot.は「撃たれました」という意味です。「注射を受けました」なら、名詞のshotに冠詞を付けてI got a shot.と言います。特定の接種ならI got my flu shot.とも表現できます。
「注射が怖いです」は英語で何と言いますか?
I’m scared of needles.が自然です。少し柔らかく言うならI’m not good with needles.、緊張することを伝えるならI get nervous around needles.が使えます。失神経験がある場合はI’ve fainted during an injection before.と具体的に伝えます。
needleとsyringeは同じ意味ですか?
同じではありません。needleは皮膚に刺す針、syringeは薬液を入れて押し出す筒状の注射器です。shotとinjectionは主に注射という処置を表します。器具を正確に説明するときは区別してください。
予防接種の予約はreservationで通じますか?
意図を推測してもらえる可能性はありますが、病院や診療所の予約にはappointmentが一般的です。I’d like to make an appointment for a vaccination.と言えば、予防接種の予約を希望していることを丁寧に伝えられます。
「副反応」はside reactionと言いますか?
日常会話ではside effectsが広く使われます。Does this vaccine have any side effects?で「このワクチンには副反応がありますか」と尋ねられます。アレルギー反応ならallergic reaction、医療上注意が必要な好ましくない反応にはadverse reactionが使われることもあります。
イギリス英語では注射を何と呼びますか?
くだけた会話ではjabが使われます。Have you had your flu jab?は「インフルエンザの予防接種は受けましたか」という意味です。injectionも使われ、場面の改まり方や話し手によって選択が変わります。
医療従事者の英語が聞き取れないときはどう言えばよいですか?
Could you say that again more slowly?で、もう一度ゆっくり言ってもらえます。書いてほしい場合はCould you write that down for me?、意味を確認したい場合はWhat does that mean?、通訳の有無を尋ねる場合はIs there an interpreter available?が使えます。
日常会話の「注射」はshot、医療的な表現はinjection、針はneedle、注射器はsyringeです。患者側はgetやhave、医療従事者側はgiveやadministerを使うという軸を持てば、多くの文を整理できます。
まずはI got a shot.、I’m scared of needles.、What side effects should I expect?を声に出してください。その後、自分のアレルギー、服薬、起こりやすい症状に合わせて一文を追加すると、実際の医療場面に備えた表現集になります。

