英語で話してみよう:朝の夫婦の会話

  1. 会話で学ぶ英語表現

英語力アップのためには、日頃から英語に触れる環境を作ることが大切。自然に使える会話文を習得し日常の中に生かしていくことがおすすめです。

今回のテーマは「朝の夫婦の会話」夫が朝出かける時の妻との会話です。早速その会話を覗いてみましょう。

英語で話してみよう:朝の夫婦の会話

会話:朝の会話

夫(Husband)と妻(Wife)の会話です。奥さんは、朝の用意に子どもの世話で大忙しの様子です。

Husband:Do you think this shirt goes well with this tie?

このシャツとネクタイよく合うと思う?

Wife:Well, I’m busy now. I have to help our children put on their clothes. Can you take out the garbage?

え~と、私今忙しいの。子供たちが服を着るのを手伝わなくちゃ。ゴミを出してくれる?

Husband:I don’t like doing it. Because it stinks.

それをするのはいやだな。くさいから。

Wife:What are you saying? It’s your part!

何を言っているの?あなたの役割でしょ!

Husband:Hey, Just joking! Take it easy.

冗談だって!イライラするなよ。

According to the weather forecast it is going to rain soon. Shall I drive the kids to school on my way to work?

天気予報によると、もうすぐ雨が降るみたいだ。仕事へ行く途中で子どもたちを車で学校へ連れて行こうか?

Wife:I appreciate it! Don’t forget to carry your lunchbox I made.

それはありがたいわ!私が作ったお弁当も忘れないでね。

Husband:Sure! I love it very much. Having that, I always feel uplifted.

もちろん!僕は弁当が大好きなんだ。弁当を食べるといつも元気が出るよ。

Wife:I‘m glad to hear that. It will make my power.

そう言ってもらえると嬉しいわ。とても励みになる。

Husband:I will work hard today too for my family. Are you guys ready to roll?

僕も家族のために頑張るよ~。子どもたち、準備はできたかい?

ポイント

会話の中に出てきた単語や表現を確認しましょう。

Go well with~ ~とよく合う、似合う

“何かと何かの相性が良い”と言いたい時に使える定番熟語です。With の部分を Together に変えても同じ意味で使えます。また、Go の前に Not を入れると、「合わない」を表現できます。

例)This cookie goes well with milk. このクッキーは、ミルクとよく合う。

例)Black shoes don’t go well with this suit. 黒い靴は、このスーツに合わない。

Take out~ ~を外に出す

ゴミをゴミ箱に“捨てる”と言いたい時には、Throw away Throw を使います。一方で、まとめたゴミをゴミ捨て場まで捨てに行く時の“捨てる”や“出す”には、Take out が適しています。

Stink 悪臭を放つ、臭い

It’s your part! それはあなたの役割でしょ!

直訳すると「それはあなたの部分!」となりますが、ここでの Part は役割という意味で使われています。

日本では、家事を分担した際に「皿洗いは僕の仕事」といったように“仕事”というワードを使うことがあります。これを英語にして、家事に対して JobWork を使うのは若干の不自然さを与えるため、Part を使うのがおすすめです。

例)He played a major part in the project. 彼は、そのプロジェクトで重要な役割を果たした。

例)Let’s decide each part by lots. それぞれの役割をクジで決めましょう。

According to~ ~によると

人づてに聞いた事柄や知ったことについて話題にあげるとき、非常によく使われる表現です。応用として、In according with ~ で、~の通り・~に一致という意味になりますので、合わせて覚えておくと便利です。

例)According to Emily, the store will open at 9am. エミリーによると、このお店は朝の9時にオープンするって。

例)According to the records what he is saying is a true. この記録によると、彼の言っていることは本当です。

Weather forecast 天気予報

Feel uplifted 元気が出る

Roll 準備・行こう

英語で「さぁ行こう」と言いたい時、日本人の多くは Let’s go. をイメージするでしょう。ネイティブが好んで使うのは、 Go ではなく Roll です。

Let’s roll. で「さぁ行こう」「出発しよう」という意味を持ちます。

また、Are you guys ready to roll? で「(出発する)準備はいい?」という意味でも使えます。日常会話や映画のセリフなどでも非常によく見かける言い回しなので、覚えておくと便利です。

注意したいのは、このようなニュアンスでの Roll は、あくまでもこの2パターンのみという点。ほかの文章中では Go と置き換えて使うことはできませんので注意してください。

明るい緑色の背景に、さまざまな肌の色の両手が握りしめられています。1 人は花柄のシャツを着ており、もう 1 人は英語をテーマにしたオレンジ色のセーターを着ています。

会話:今晩の予定

夫(Husband)と妻(Wife)の会話をもう一つご紹介。こちらの夫婦は、今晩の予定について話をしているようです。

Wife:I‘m really excited about dinner today.

今晩のディナーは楽しみだわ。

Husband:You have been wanting to go to that restaurant, don’t you? I’m looking forward too.

君がずっと行きたがっていたお店だもんね。僕も楽しみだよ。

Wife:Was it front of the station at 6pm?

6時に駅前でいいのよね?

Husband:Yes. I also leave work on time today without working overtime.

うん。僕も今日は残業しないで定時で退勤してくるから。

Wife:Remember!

忘れないでよね!

Husband:I know that. Hey, it’s time to leave the house.

わかってるって。ほら、もう家を出る時間だ。

Wife:Give me a sec. Let’s feed the kitty before we go out.

ちょっと待って。ねこちゃんに餌をあげてから行かなくちゃ。

Husband:Be nice and stay at home.

いい子にお留守番しているんだよ。

Wife:I’m back. Let us try to enjoy this week!

お待たせ。さぁ、今週も頑張りましょ!

ポイント

会話の中に出てきた単語や表現を確認しましょう。

Have been wanting to go ずっと行きたがっていた

「まだその場所に行っておらず、今も行きたいと思っている」そんなシーンで使える表現です。Go の部分を SeeMeet など別の動詞に変えることで、表現のバリエーションが広がります。

例)I have been wanting to see this movie. 私はずっとこの映画を見たいと思っていた。

例)He has been wanting to meet you for a long while. 彼はずっとあなたに会いたがっていた。

Was it ~ ~だったっけ?

前に聞いたことや決めたことを、確認の意味も含めて尋ねる時に便利な表現です。また、Wasn‘t it~ にすることで「~じゃなかったっけ?」という表現にアレンジすることも可能。

夫婦間や仲の良い友人同士など、カジュアルな間柄でよく使われる表現です。

例)Was it my turn to wash the dishes? お皿を洗うの、僕の番だっけ?

例)Wasn’t His home is here? 彼の家ってここじゃなかったっけ?

Overtime 残業

ネット上などでは、頭文字をとって OT と表現することがあります。同じく残業を意味する単語として、Work extra hoursExtra time があります。

Leave the house 家を出る(出発する)

これを Leave home としてしまうと“家を出る(別の場所で暮らす)”というニュアンスになってしまうので注意。同じ家に住んでいる人に対しては Home は使わずに The house とするか、単に Leave だけでもOKです。

似たような表現で Go out も(家から)出かけるという意味で使えます。

例)What time will you leave the house tomorrow? 明日は何時に家を出るの?

例)What time are you going out tomorrow? 明日は何時にでかけるの?

例)I got a job so I’m leaving home. 就職が決まったので、家を出ることにします。

Kitty 猫ちゃん

Be nice and stay at home. いい子でお留守番していてね。

お留守番をするペットに対してかける定番フレーズです。

日本では、小さな子供にお留守番をさせる家庭もありますが、海外では国や地域にもよりますが子供を1人で家に居させることが法律上アウトなことも。

そのため、主にペットのワンちゃんやネコちゃんに対して使われるフレーズです。

居心地の良い明るいリビングルームで、ソファに座りながら赤いマグカップを持って笑顔で英語で会話する幸せなカップル。

コミュニケーションを大切にするアメリカの夫婦像

アメリカでは半数以上の夫婦は共働きであり、夫のみ・妻のみのように1人だけが労働人口に該当する夫婦の形は、日本と比べて圧倒的に少ない傾向にあります。

そのため「家事は夫婦で協力しあって分担して行うもの」という意識が強く、ヘルパーさんや時短家電なども使いながら、効率よく家事に取り組んでいます。

仕事に家事に忙しい生活は万国共通のようですが、夫婦のコミュニケーション時間を大切にするのがアメリカ流。

市販のピザやデリバリーのお惣菜を頼むのは、イベントの時だけではありません。「ちょっとゆっくりしたいよね」「今日はデリバリーでいいか」と、ハードルはかなり低めです。

外食も頻繁で、キッチンにこもって料理する時間を夫婦で楽しく過ごすために充てる人が多いのです。

忙しいながらも、お互いを尊重しあい助け合う、まさに人生のパートナーと言える関係性が垣間見えるでしょう。

朝の会話に使える例文

朝の夫婦の会話に使える、便利な例文をまとめました。繰り返し声に出して練習し、使ってみてください。

Around what time are you gonna be home?

何時ごろに帰ってくるの?

What do you want for dinner?

夜ごはん、何がいい?

We’re having Sukiyaki for dinner today, your favorite!

今夜は、あなたの大好きなすき焼きよ!

Nice weather today.

今日はいい天気だね。

Can you give the plates a quick swill?

そのお皿を軽くゆすいでおいてくれる?

Can you take in the laundry if it rains?

雨が降ってきたら、洗濯物取り込んでおいてくれる?

I will be able to go home early.

今日は早く帰れるよ。

Did you see my wallet anywhere?

ぼくの財布見なかった?

Do you want me to pick anything up on the way home?

帰りに何か買ってくるものある?

Can you get eggs on your way home?

帰りに卵を買ってきてくれない?

It’s likely to rain today. Don’t forget to bring your folding umbrella.

今日は雨が降りそうよ。折り畳み傘忘れないでね。

Thank you for making a delicious lunch today.

今日も美味しいお弁当を作ってくれてありがとう。

I overslept! I don’t think I’m going to make it on time.

寝坊した!間に合わなそうだ。

Today I am working from home remotely.

今日はリモート勤務です。

男性が女性の頬にキスをしながら、キッチンのテーブルで紅茶とペストリーを楽しんでいます。2人とも温かく微笑みながら英語で会話しています。

カジュアルな表現に温かみを追加しよう

夫婦間の会話で大切なのは適度なカジュアル感と温かみです。今回紹介している文章は、どれも堅苦しさがなく自然でフランクな印象を与える文章ばかりです。

だからこそ、イントネーションや表情次第では、そっけなく乱暴な言い方に捉えられてしまうこともあるので注意が必要。

そこで誰でも簡単に言葉に温かみを持たせる方法として『相手を呼びかける』方法をおすすめします。

これは英語の持つ独特の感覚なのですが、文頭や文末に相手の名前や呼びかけの言葉を付けることで、表現の温かみがグンとアップします。

Good morning. 

おはよう。

Good morning, Anna. 

アンナおはよう。

同じ文章でも、名前を入れるか否かで雰囲気が格段に柔らかくなります。家族ということでフランクな表現が増えるからこそ、温かみを持たせる工夫を忘れずに。

夫婦間で使える呼びかけのバリエーション

フレーズに温かみを持たせる工夫として「名前を呼びかける」を紹介しましたが、いつもいつも相手の名前ばかりを文章に盛り込んでいると不自然になってしまうもの。

英語には相手を呼びかける際に使える単語がたくさんあります。これらを上手に使って、名前ばかりにならずかつフレーズに温かみを持たせていきましょう。

【夫に使える表現】

  • Handsome
  • Hubby
  • Knight

【妻に使える表現】

  • Beautiful
  • Gorgeous
  • Angel
  • Queen
  • Sugar
  • Wifey

【夫婦でお互いに使える表現】

  • Honey
  • Sweetheart
  • Sweetie
  • Dear
  • Darling
  • My love
  • Adorable
  • Baby

Come home soon sweetheart.

愛するあなた早く家に帰ってきてね。

Hey honey, what are you doing?

ねぇねぇハニー、何してるの?

相手のことを“愛する人”や“愛しい君”と呼ぶことはほとんどない日本人の感覚からすると、ちょっと恥ずかしいと思ってしまいますね。でも、ネイティブにとっては何も恥ずかしがることではなくごく当たり前のようにお互いを愛称で呼び合っています。

英語圏に行った際には、文化や感性の違いだと割り切って、思い切ってチャレンジしてみてください。

4人家族がダイニングテーブルで一緒に食事を楽しみながら、笑顔で英語で会話をしています。

世界の朝ごはん事情

日本の定番朝ごはんと聞くと「ごはん、お味噌汁、焼き魚、卵焼き」といった和食をイメージする方も多いはずです。しかし、ライフスタイルの変化と共にパン派の人も増えてきています。

共働きなどバタバタと慌ただしい朝を過ごす人にとっては、パンやシリアルを中心としたメニューは調理に時間がかからないのが嬉しいポイントです。

アメリカではシリアルとフルーツが定番。誰でも簡単に用意でき、サッとお腹に流し込んで、学校や職場に駆け込んでいけるからです。子どもも大人も、自分でお皿を出してシリアルを用意している様子は、映画やドラマなどでもよく見かけますね。

他にも、パンにたっぷりのピーナッツクリームやチョコレートクリームを塗って食べることも。どちらのメニューにも共通しているのは、お母さんが全員分の食事を作って提供するという概念が薄いということです。

個性を尊重し大切にするアメリカでは、自分で起きて自分で食事を用意するのが一般的となっています。

オーストラリアでも、定番はシリアルやトーストといったメニューです。そんなシンプルな中でもしっかりと栄養をとるために、ベジマイトという野菜を発酵させた塩味の聞いたペーストが人気。栄養価が高くパンに塗って食べるのですが、癖になる独特の風味があります。

中国では朝ごはんからしっかりと食べる文化があり、食堂やレストランも早朝から営業している所が多いのが特徴です。おかゆや揚げパン+豆乳など、サッと食べられるのに腹持ちが良いものが人気です。

まとめ

一番近くにいる相手だからこそ、お互いを気遣った気持ちの良いコミュニケーションを心がけましょう。1日のスタートを気分よくきるためにも、笑顔を忘れずに過ごしてください。

それではまた、See you!

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