ファーストフード店の注文を英語でしてみよう

  1. 会話で学ぶ英語表現

海外で少し何か食べたい時はファーストフードが一番でしょう。メニューに写真と値段が表示されており、注文もしやすいのでおすすめです。

今回はファーストフード店での注文に関する英語表現を紹介。スムーズに注文できるように練習してみてください。

ファーストフード店の注文を英語でしてみよう

ファーストフード店なら英語力に自信がなくても大丈夫!?

日本にあるほとんどのファーストフード店はアメリカが資本。商品名もカタカナ文字が多く、「これくらいなら海外へ行ってもなんとかなりそう!」と思う方も多いでしょう。

ところが、日本のファーストフード店での注文で私たちが使っている表現・発音の多くは、和製英語やカタカナ英語です。そのため、英語圏では思っていたよりも意思疎通が図れない…と焦ってしまうこともあるでしょう。

海外旅行や語学留学をした人に話を聞くと、「ファーストフード店での英語注文は、他のレストランやスーパーマーケットと比べて難しい」という声も多く聞かれます。

  • 時間をかけてゆっくりとメニューを見られなかった
  • 店員さんが早口で聞き取れなかった。
  • 何度も聞き返していたら面倒くさそうにされた

ファーストフード店ならではの“全てのお客さんを平等に、短時間でサクサクと接客する”というカジュアルな営業スタイルが、注文の難しさに影響しているのでしょう。

しかしながらファーストフード店は低価格で気軽に食事ができるため、海外滞在時には欠かせないスポットです。躓きやすいポイントを重点的に勉強し、臆することなくチャレンジしてみましょう。

ファーストフード店でもチップは必要?

海外渡航時に躓くポイントの一つに“チップ制度”があります。チップと聞くと「お礼」や「お気持ち」とイメージする方も多いですが、チップ制度のある国からすると「必ず払うもの」であることを理解しましょう。

ファーストフード店やテイクアウト専門店のような、テーブルまでの配膳や食器の片づけなどを必要としないお店では“チップは不要”という認識がありました。

しかし2022年~2023年頃の俗にいうアフターコロナの環境では、飲食店を応援しようという考え方や労働者の環境をもっと良くしようという考え方から、ファーストフード店でも積極的にチップを払う傾向が出てきています。

「ファーストフード店だからチップは不要」と決めてかかるのではなく、チップの相場をきちんと調べてから行くようにしましょう。

赤い制服を着た配達員が、黄色い背景に、食品の包みと飲み物を持って、自分の横を指差している。

ファーストフード店に関する英単語

  • Order 注文
  • Hash browns ハッシュドポテト
  • Chicken nugget チキンナゲット
  • Limited time menu 期間限定メニュー
  • Onion rings オニオンリング
  • Shake、Milkshakes シェイク
  • Kids meal 子ども用のセット
  • Pickles ピクルス
  • Buns バンズ(ハンバーガーの上下で挟むためにつかうパンの部分)
  • Patty ハンバーガーの中の肉
  • Sour Cream サワークリーム
  • Mobile order モバイルオーダー
  • Register レジ
  • Food court フードコート
  • Drive through ドライブスルー

レシートの発音は要注意

レシートは英語で Receipt です。日本語での“レシート”とは若干異なり、発音は「rɪsíːt」で、カタカナで表現すると「リスィート」となります。P は発音しませんので気を付けましょう。

Do you need a receipt?

Do you want your receipt?

Do you need a receipt for it?

ファーストフード店のようなカジュアルなお店では、Do you need~ を使ってレシートがいるかどうかを聞いてきます。

ちょうど会計のタイミングということもあり、急に Do you need~ と聞かれると、「何のことだろう」「よくわからないまま Yes と言ってしまって大丈夫だろうか」と不安になり何度も聞き返してしまうといったケースも見られます。

レシートの有無の聞かれ方・レシートの正しい発音を頭に入れておくと、早口で対応されてもスマートに注文を済ませることができるでしょう。

ちなみに、日本ではレシートと領収書を使い分けていますが、アメリカではどちらも同じように扱われています。

日本のレジにて「領収書をください」と言うと、宛名や但し書きの欄がある手書きの領収書がもらえますが、アメリカでは“レシート=領収書”という感覚が強いため、普段通りのレシートを渡されて終わりになってしまうでしょう。

どうしても手書きの領収書が必要な場合には「Hand written receipt」と伝えてください。

帽子をかぶったバリスタが、カフェのカウンターで英語を話す客にバッグとコーヒーカップ2つを渡している。

会話

Keiさんが、ファーストフード店で店員さん(Crew)に注文を伝えています。

Crew:Hello. 

こんにちは

Kei:I would like to have one hamburger and one French fries, and a coke, please.

ハンバーガー1つとポテト1つとコーラをお願いします。

Crew:What size of French fries and coke would you like?

どのようなサイズのポテトとコーラにしますか。

Kei:Well, let me think. I will take a large one for French fries, and a small one for coke.

そうだね、ちょっと考えようかな。ポテトはLサイズでコーラはSサイズをお願いします。

Crew:Anything else?

他には何かありますか?

Kei:Do you have any new dessert?

何か新しいデザートはありますか。

Crew:The chocolate pie with a cranberry is started from this week.

クランベリーが入ったチョコパイが今週から始まりました。

Kei:That sounds nice.  I’ll take that one too.

それいいね。それももらうよ。

Crew:Is that all?

以上でよろしいですか?

Kei:That’s all.

以上です。

Crew:For here or to go?

店内で食べますか、それとも持ち帰りますか。

Kei:To go, please.

持ち帰ります。

Crew:Your total comes to $15.

お会計が15ドルになります。

Kei:I’ll pay with card.

クレジットカードで払います。

Crew:Sure. Wait a moment please.

わかりました。商品が出来上がるまで少々お待ちください。

ポイント

会話の中に出てきた表現や単語をおさらいしましょう。

Well, let me think そうね、ちょっと考えます。

考える時に無言の状態を長いこと続けると、質問した方も困ってしまいます。考えている旨を伝えてみるのはいかがでしょうか。

Anything else? ご注文は以上ですか?

店員さんの定番フレーズです。同じ意味で That’s all? と聞かれることもあります。どちらも非常に早口で言われることが多いため、一部聞き取れたら「あ、これは!」と閃けるように、頭に入れておきましょう。

That’s all. 以上です。

同じ意味で、いくつかの言い回しがあります。

  • That’s it.
  • That’ll be it.
  • That should do it.

どのフレーズを使ってもニュアンスの違いはありませんので、言いやすいものを覚えておきましょう。

Large、Small Lサイズ、Sサイズ

日本では、ドリンクやポテトのサイズのことをエス・エム・エルと言いますが、伝わりにくいので注意しましょう。頭文字を読むのではなく、Small・Medium・Large と言うのが一般的です。

Your total comes to~ お会計は~円です。

濃い緑色の背景に、笑顔で大きなハンバーガーにかぶりついている若い女性。彼女は英語で話しています。

本場アメリカのファーストフード店とは

アメリカのファーストフード店というと、ボリューミー!食べきれない!といったイメージを抱く方も多いでしょう。確かにアメリカは日本と比べて様々なものがビックサイズなので、ハンバーガーも大きいものが主流です。

しかしマクドナルドやウェンディーズなど、日本でもなじみの深いチェーン店は、アメリカだからといってありえないほどビックサイズになるということはありません。

サイズや味付けに規定が設けられており、同じメニューで地域差が出ないようになっているお店も多いのだとか。

そこを補うためなのか、ハンバーガー2つ+ドリンク+ポテトのような、日本では珍しいボリューミーなセットメニューが売られていることもあります。

日本と同じ感覚で注文するのは危険なのが、ドリンクです。

バーガー系のメニューは、写真を見て選べるためどのようなボリューム感かあらかじめ分かりますが、ドリンクはサイズを指定するだけです。このサイズが、日本の感覚とは大きく異なります。

【ファーストフード店のドリンク量の目安】

 日本アメリカ
SSmall250~300㎖700㎖
MMedium400~500㎖1,000㎖
LLarge650㎖1,300㎖

このように、Sサイズでも圧倒的な大きさです。日本の感覚で頼んだら飲みきれなかった…というのはあるあるなので、周りの人のドリンクの大きさなどを見ながら大きさを予想して注文するのがおすすめです。

世界のファーストフード事情

ファーストフードとは、調理時間が短くてすぐに食べられる簡単な食品のことです。ハンバーガーやポテトなどをイメージしがちですが、実は国によって様々なバリエーションがあります。

アメリカやカナダでは、キッチンカータイプのホットドック屋を町中でよく見かけます。また、日本ではピザというとホールでのデリバリー購入が定番ですが、1切れから気軽に買えるピザ屋も多く存在します。

日本ならではのファーストフードは、やはりうどんやそばといった麺類でしょう。駅周辺にある立ち食いスタイルのお店は、海外の人からすると非常に珍しく、Japanese Fast food と喜んで写真を撮る姿も見られます。

他にもイギリスの Fish and Chips(フィッシュアンドチップス)、ドイツの Kebab(ケバブ)、メキシコの Taco(タコス)、中国の Dim sum(飲茶)や Rice porridge(おかゆ)など、たくさんのファーストフードがあります。

海外渡航時には、現地のファーストフードを楽しんでみてはいかがでしょうか?

赤いカートンから溢れ出るフライドポテトと、背景にレタスとトマトのハンバーガーが描かれたファーストフードのクローズアップ。英語で説明されています。

伝わりそうで伝わらない!和製英語

ペットボトル(英語:Plastic bottle)やセロハンテープ(英語:Scotch tape)のように、英語のように聞こえるものの、実は和製英語で英語圏で使っても伝わらない単語は多く存在します。

和製英語の中でも、ファーストフード店の注文時に使われる単語や表現をまとめて紹介します。

ポテト

日本ではポテトやフライドポテトと表現しますが、Potato は「じゃがいも」を意味するため、伝わらないこともないですが「何のこと?」という反応が返ってくるでしょう。

アメリカ英語では、French fries もしくはこれを省略して Fries と表現し、イギリス英語では Chips と言います。なお、Chips はアメリカ英語ではポテトチップを意味する単語なので、混同しないよう注意しましょう。

I would like to order a burger and fries please.

ハンバーガーとポテトをください。

Would you like French fries with that?

ご一緒にポテトはいかがですか?

コーラ

日本では「コーラ」というと飲み物の種類の一つですが、実はこれは商品名です。コカコーラ社が作ったドリンク Coca-Cola のコーラの部分に由来します。

日本語の発音でコーラと言うと、英語の Water に聞こえてしまうというのは、非常にあるあるなので気を付けましょう。

英語では、Coca-Cola のことを Coca-Cola もしくは Coke “コーク”と呼び、ペプシコーラのことは Pepsi と呼びます。

Coke, please.

コーラをください。

I want to drink some coke.

コーラが飲みたいです。

テイクアウト

商品を持ち帰りたい時に「テイクアウトで!」と言いますが、これも和製英語です。正しくは、アメリカ英語で To go、イギリスでは Take away といいます。

店内飲食か持ち帰りかを聞く際の店員さんの決まり文句は2種類あります。

For here or to go? 

Eat in (Eat here) or take away?

どちらを言われても、聞き取れるようにしましょう。

I’d like four cheese burger to go.

チーズバーガーを4つ、持ち帰りでお願いします。

Take away please.

持ち帰りでお願いします。

ビニール袋

ビニール袋を英語にすると、単純にビニールバックでは?と思う方も多いでしょう。実はこの“ビニール”の部分は和製英語で、英語圏でビニールバックと言っても伝わりません。

英語では Plastic bag と言います。また、店員側から Paper or plastic? と聞かれることがあるでしょう。これは「紙袋?ビニール袋?」と聞いているので、自分の欲しい方を選択して答えましょう。

Please give me a plastic bag.

ビニール袋をください。

Can I have a plastic bag?

ビニール袋もらえますか?

セット

ハンバーガーに飲み物やポテトが付いた商品を「セット」と言いますよね。ハンバーガーセットやチーズバーガーセットと言って注文することも多いでしょう。

セットも和製英語で、英語では“Combo”または“Meal”と言います。

Can I get a number 4 combo with a medium coke and large fries, please?

4番のセットを、コーラМ・ポテトLでお願いします。

Fries? Combo?

ポテトはいりますか?セットにしますか?

ソフトクリーム

機械から絞り出すようにして作られる、柔らかさが特徴のアイスのことを「ソフトクリーム」と呼びます。英語でいうと、Soft serve で、発音は「sˈɔːft sˈɚːv」です。

Soft serve ice cream と表現することもあるため、ソフトクリームと言っても伝わらないこともありませんが、

You mean soft serve right?

ソフトクリームのことですか?

と、Soft serve という単語を使って聞き返されることもあるため、「ソフトクリーム=Soft serve」と覚えておきましょう。

Do you sell soft serve here?

ソフトクリームは売ってますか?

I’d like a vanilla soft serve in a cup, please.

バニラのソフトクリームを、カップでお願いします。

ファーストフード店で使える例文

ファーストフード店での注文で使える英語フレーズを紹介します。繰り返し声に出して覚え、実際に活用してみてください。

Can I get that without pickles?

ピクルス抜きでお願いします。

No pickles, please.

ピクルス抜きでお願いします。

Can I get just a ○○?

○○を単品でください。

Can I change the drink to large size?

ドリンクをLサイズに変更できますか?

Can I change my mind?

やっぱり変更してもいいですか?

Excuse me, is there mayo on it?

これにマヨネーズは入ってますか?

This is not what I ordered.

頼んだものと違うようです。

Can I have some extra napkins, please?

紙ナフキンを追加でもらえますか?

Can you wipe the table down?

テーブルを拭いてください。

What flavors are there?

何味がありますか?

Easy on the mustard, please.

マスタードは少な目でお願いします。

Eazy on は、控えめに・ほどほどにという意味をもつ表現です。反対に、多めに入れてほしい時には Heavy onExtra を使いましょう。

Heavy on mayonnaise, please.

マヨネーズを多めにお願いします。

Are you in line?

並んでますか?

Next stand by, please.

お次にお待ちの方、どうぞ。

まとめ

一般的に料理店の注文で大事なことは、注文する物と大きさ、数量を正確に伝える事です。始めはなかなか通じなくても、必要な部分を強めに正確に発音して頑張って注文してみて下さい。

文法も大事ですが、会話では相手に自分の意図を正確に伝えることが一番大事です。

また1回目はまだまだだったとしても、2回目は通じるかもしれません。あきらめずに頑張って会話に挑戦しましょう。

では、また。See you!

関連リンク

「ファストフードの英語|マクドナルドの注文で使える英会話」
この記事では、マクドナルドでの注文時に使える英語フレーズが提供されています。例えば、「What can I get for you?」や「Does that come with 〇〇?」などがあります。

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