レッスンの内容
あいさつ
今回は、会話のカギとなる「あいさつ」について、少しお話したいと思います。
もう How are you? / I’m fine, thank you. And you? のワンパターンなオウム返しはそろそろ卒業。
ネイティブにさらに一歩近づける、さまざまな「あいさつ」のバリエーションをご紹介しますので、自然な会話のキャッチボールの導入部分に是非どんどん取り入れてみてくださいね。
初めが肝心!楽しい会話のきっかけは「あいさつ」にアリ!
日本人がまず思いつく英語のあいさつって、How are you? / I’m fine, thank you. And you? だと思いますが、このパターンは、カナダに移住してからの15年間で、私が耳にしたのはほんの数回です。
もちろん間違いではないんですが、特に親しい友達との間ではかなり違和感がある、非日常的なフレーズなんです。
ネイティブ同士の自然な会話だと、こんな感じになります。
お元気ですか?
A : Hi, how are you? (元気?)
B : Pretty good, thanks. (うん、元気だよ)/ Not bad. (悪くはないよ)
How about yourself? (そっちはどう?)
または、
A : What’s up? (調子はどう?or 何してる?)
B : Not much. (別に・・・)
この What’s up? は、相手に「何かあったの?」「どうかしたの?」と心配して声をかける時にも使えます。
A : How is it going? (調子はどう?)
B : Not too bad. / So so. (まぁそれなりかな)
おひさしぶり!
A : It’s been a while. (久しぶりだね)How have you been?(どうしてた?)
B : I’ve been very busy lately. (最近すごく忙しいよ)/ I was sick for a few days.(2~3日体調崩しちゃってたよ)
など、会っていない間に起きた出来事を報告します。
It’s been a while. はさらに砕けた言い方として、Long time no see! というバージョンもあります。(かなりカジュアルなので目上の人には使わないほうが無難です)
あいさつは、スムーズな会話に繋げていくための ice breaker(氷を砕くもの、つまり、場を和ませる言葉や行為のこと)。
いろんなパターンのあいさつを自分なりに組み合わせて、楽しい会話のきっかけを作ってみてくださいね。
PHRASE OF THE WEEK
このコーナーでは、使えるフレーズを毎週1つピックアップしてお届けします。
教科書には載っていない、でも日常的によく耳にするネイティブらしいフレーズを取り上げてご紹介していきますね。
1回目のフレーズはこちらっ!
Count me in.(私も混ぜて/頭数に入れて)
何かの活動やグループに自分も加わりたいときに使います。
A : We are going to NY on the weekend. Do you want to join us?
(週末NYへ行くんだけど、一緒に行く?)
B : Sounds great! Count me in.
(いいね~私も混ぜて)
逆に、加わるのをやめたい場合は、もちろん count me out です。
結構色々なシーンで使える便利なフレーズなので、是非覚えてください。ネイティブ度が一気にUPすること間違いなしです。
今回は「あいさつ」に関するお話でしたが、もう1つ忘れてはいけない大切なポイントがありました。
それは、“相手の目を見て、笑顔で、堂々と話す”こと。
英語を話すとき、ついどうしても緊張してうつむいてしまいがちですが、相手の目を見ずに話すことは、こちらへの不信感を募らせることにもなりかねません。
英語でニックネームを使った挨拶(あいさつ)をする
こんにちは。友人と仲良くなると互いの呼び方も変化します。苗字から名前、それからニックネームへと変わっていき、そのたび仲が深まります。
しかしあくまでもニックネームであって、それが正式名称にはなりませんよね。では、アメリカはどうなのでしょうか。
大統領もニックネーム
アメリカの第42代大統領 ”Bill Clinton”、「ビル・クリントン」の”Bill”も実はニックネームです。
本名じゃなかったのか、とびっくりする日本人も多いでしょうが、英語圏ではニックネームも公的に通用してしまうのです。本名は ”William Jefferson Clinton”です。
日本でいったら、首相をニックネームで呼ぶような複雑な状況です。そしてこのニックネーム、実は名前によって決まっているのです。なので、”Bill”と言われたらこの人の本名は”William”だということがわかります。
会話
ケイティの学年に新入生が入ってきました。あいさつを見てみましょう。
Teacher: I will introduce the new student. Come here and introduce yourself.
先生:みなさんに新しい生徒を紹介します。ここに来て自己紹介してください。
Elizabeth: Hi, my name is Elizabeth Green. I came from Chicago. I hope to spend nice days with you.
こんにちは、私はエリザベス・グリーンです。シカゴから来ました。みんなと楽しい日々を過ごせたらと思っています。
Teacher: There is a place next to Katie. Katie hands up and shows you.
ケイティの隣に場所があります。ケイティ手を上げて見せて。
Katie: Hi, my name is Katie. How can I call you?
こんにちは、私はケイティよ。あなたの事なんて呼んだらいい?
Elizabeth: Please call me Elly, Katie.
エリィって呼んで、ケイティ。
Katie: Did you belong to any clubs? We have many clubs in this school.
何かクラブに入っていたの?この学校はたくさんクラブがあるわよ。
Elizabeth: I was in cheerleading club. I wish to try out for this club here, too.
私はチアリーディングクラブにいたわ。ここでもこのクラブに挑戦してみたいわ。
Katie: That’s great! I have a good friend in that club. And the fun thing is, her name is also Elizabeth but she wants us to call her Liz.
それいいわね!私そこに友達いるわよ。でもおもしろいのが、彼女の名前もエリザベスだけど、彼女はリズって呼ばれたがっているわ。
Elizabeth: Oh, really!
そうなの!
”Elizabeth”のニックネームが”Elly”もあり、”Liz”もあります。ニックネームは決まっていますが、ただ一つというわけではないのです。
ニックネームの基準
いくつもあるニックネームには、だいたい基準があります。
元大統領の ”Bill”も”William”のニックネームですが、これだけではなく、”Billy”、”Will”、”Willy”や”Willie”などもあります。
これらのニックネームは規則に従っているので、ほとんどの人間は本名が確実にわかります。では、ニックネームをつける基準をみてみましょう。
前方短縮形
David→Dave
Samantha→Sam
後方短縮形
Anthony→Tony
Rebecca→Becca
-yをつける
Frederick→Freddy
Nicholas→Nicky
-ieをつける
Edward→Eddie
Susanna→Suzie
全く関係ない名前
Robert→Steve
Margaret→Sophie
つまり⑤を除けば、たいていのニックネームの本名がわかってしまうシステムです。
⑤については、本人がどうしても気に入らない本名だった時や、好きなキャラクターの名前を付けたい時に使われます。この最後の基準ばかりはどうしようもありません。
活用多様なニックネームの基準
さて、ここでわかるのが、会話ででてきた”Katie”も実はニックネームである事がわかります。”Katie”は”Katharine”のニックネームですね。
ニックネームが公式に通用する為、会話でも”Katie”という名称で使っています。
もし自分の友達の名前がニックネームのような気がしたら、一度本名を調べてみたらどうでしょうか?
また発音しにくい自分の名前を、海外の人に呼びやすいようにしてもらうのも、この基準を参考にするとうまくいくことが多いです。気になるようであれば試してみてはどうでしょうか。
それではまた、See you!