相手の英語は聞こえている。単語もだいたい分かる。それでも「今の話、結局どういうこと?」と固まってしまう。英語で人と話していると、こうした瞬間が必ずやってきます。
独学だけでは口調や表情の加減が確かめにくい表現でもあるので、実際の会話で試す場として英語教室のような相手のいる環境を組み合わせる方法もあります。まずは、この表現が何を尋ねているのかから見ていきましょう。
- What do you mean? が確認しているのは「言葉の意図」
- What does it mean? との違いは「質問の対象」
- What do you mean by…? で分からない部分を特定する
- 口調で印象が変わる ― 失礼に響かせない添え方
- 留学相談の会話で自然な流れを確かめる
- 会話に出てきた重要表現を整理する
- 「留学」を英語で言うときの形の使い分け
- 聞き返しと意味確認は別の表現を使う
- 丁寧に確認するための言い換え4パターン
- 強く響きやすい表現との境界線
- mean の周辺表現をまとめて覚える
- 発音とリズムのポイント
- 日本人が間違えやすい形と直し方
- What do you mean? と聞かれたときの答え方
- 場面別の実用例文集
- 好きな活動と結びつけて使う場面を増やす
- 7日間で口に慣らす練習プラン
- よくある質問(FAQ)
- 自然に口から出すための要点
What do you mean? が確認しているのは「言葉の意図」
そんなときに使える中心的な表現が What do you mean? です。ただ、この一言は口調によって「どういうつもり?」と響いてしまうこともあります。だから多くの学習者が、使いたいのに使えないまま黙ってしまいます。
この記事では、What do you mean? の本当の役割、似た表現との線引き、相手を身構えさせない添え方、そして場面ごとにそのまま口に出せる例文をまとめて整理しました。読み終えたときには「分からないまま黙る」という選択肢が減り、落ち着いて聞き返せる自分に近づいているはずです。
- What do you mean? は「聞こえなかった」ではなく「意図がつかめない」ときの表現
- 直訳は「あなたは何を意味していますか」だが、自然な日本語は「どういうこと?」に近い
- 相手の発言のどこに引っかかったのかを伝える入口になる
What do you mean? が尋ねているのは、音ではなく相手の発言の意図です。ここを押さえるだけで、使う場面がはっきりします。
理由は文の作りにあります。主語が you、つまり「あなた」です。「あなたは何を意味しているのか」と尋ねているので、対象になるのは辞書の意味ではなく、目の前の相手が言おうとしている中身になります。
たとえば、友人が突然こう言ったとします。You should be more careful.(もっと気をつけたほうがいいよ)。言葉は全部聞き取れています。それでも、何について気をつければよいのかが分かりません。この「意図の空白」を埋める一言が、What do you mean? です。
どういうこと?/どういう意味ですか?
「ワッダユミーン」のように音がつながる。mean を軽く上げ調子にすると、確認のやわらかい響きになる。
相手の言葉は聞き取れたが、何を伝えたいのかが分からないとき。抽象的なアドバイスや、初めて聞く提案を受けた直後など。
声が小さくて聞こえなかった場面で使うとずれた印象になる。その場合は Sorry? や Could you say that again? が合う。また、強い口調で言うと詰問に聞こえやすい。
日本語訳は場面ごとに変えると自然になる
What do you mean? を毎回同じ日本語に固定すると、かえって使いにくくなります。相手との距離感に合わせて、頭の中の訳を切り替えてみてください。
| 英語 | 自然な日本語 | 合う相手 |
|---|---|---|
| What do you mean? | どういうこと? | 友人・同年代 |
| What do you mean? | どういう意味ですか? | 先生・店員 |
| What do you mean by that? | それはどういう意味ですか? | 相手の一言を特定したいとき |
| Sorry, what do you mean? | すみません、どういう意味ですか? | 上司・初対面 |
| Could you explain what you mean? | もう少し説明していただけますか? | 会議・面談 |
同じ英語でも、日本語に落とすと丁寧さの幅が広いことが分かります。だからこそ、英語側では口調や前置きで調整する必要があるわけです。
では、よく混同される What does it mean? とはどこが違うのでしょうか。ここを分けられると、聞き方の精度が一段上がります。

What does it mean? との違いは「質問の対象」
- What do you mean? は「人の意図」を尋ねる
- What does it mean? は「言葉・記号・表示の意味」を尋ねる
- 単語の意味を知りたいときは What does ○○ mean? が自然
二つの違いは、主語が you か it かという一点に集約されます。ここだけ覚えておけば、迷う場面はかなり減ります。
you が主語なら、質問の相手は目の前の人です。it や this、単語そのものが主語なら、質問の対象は言葉や表示になります。つまり、人に向かって聞いているのか、物に向かって聞いているのかの違いです。
相手の意図を聞くとき
同僚A: この計画は少しリスクがあります。学習者B: どういうことですか?同僚A: 時間が足りないかもしれない、という意味です。
語尾をやや上げると「もう少し聞かせてください」という協力的な響きになる。
risky という単語は知っているが、なぜリスクがあると考えたのかを知りたいとき。
言葉や表示の意味を聞くとき
attractive はどういう意味ですか?/この標識はどういう意味ですか?
授業中に知らない単語が出たとき、駅や店で表示の意味が分からないとき。
単語の意味を知りたいのに What do you mean? と言うと、相手は「自分の発言の意図を疑われた」と受け取ることがある。対象を主語にするのが安全。
この使い分けを体に入れる近道は、「人に聞くのか、言葉に聞くのか」を口に出す前に一瞬だけ思い出すことです。慣れれば無意識に選べるようになります。
ところで、相手の発言のうち「この一語だけが分からない」という場面も多いはずです。次はその伝え方を見ていきます。
What do you mean by…? で分からない部分を特定する
- by の後ろに、分からない語やフレーズをそのまま入れる
- 質問の範囲が狭まるので、相手が答えやすくなる
- When you say … の形にすると、より落ち着いた響きになる
全体が分からないのではなく一部が分からないときは、by の後ろに引っかかった語を置くのが最短の解決策です。
理由は単純で、相手の負担が減るからです。What do you mean? だけだと、相手は「どこから説明すればよいのか」を推測しなければなりません。語を指定すれば、説明すべき範囲が一目で伝わります。
「すぐ」とは、どのくらいすぐですか?
by の後ろの語を少し強く、ゆっくり言うと「この語が知りたい」が明確に伝わる。
時間や量、程度を表す言葉があいまいで、予定を決められないとき。
by の後ろに文をまるごと入れると重くなる。短い語句を抜き出すのがコツ。
同じ形で、次のようにいくらでも応用できます。
- What do you mean by “sports study abroad”?(「スポーツ留学」とはどういう意味ですか?)
- What do you mean by “more natural”?(「もっと自然に」とはどういう意味ですか?)
- What do you mean by “flexible”?(「柔軟」とはどういう意味ですか?)
- What do you mean by “casual”?(「カジュアル」とはどういう意味ですか?)
When you say … を使うと落ち着いた印象になる
相手の言葉を引用しながら確かめたいときは、When you say … の形が便利です。「あなたの言う○○とは」というニュアンスが加わり、responsibility を相手に押しつけない響きになります。
- What do you mean when you say “flexible schedule”?(「柔軟な予定」と言うとき、どういう意味ですか?)
- When you say “short program,” do you mean two weeks or one month?(「短期プログラム」とは、2週間ですか、それとも1か月ですか?)
- When you say “later,” do you mean today or tomorrow?(「後で」とは、今日ですか、明日ですか?)
選択肢を添えて聞くと、相手は yes か no ではなく具体的な答えを返しやすくなります。学校、留学先、職場のように丁寧さが必要な場面で特に使いやすい形です。
ここまでは「何を聞くか」の話でした。次に、多くの学習者が不安を感じる「どう響くか」の問題に進みます。
口調で印象が変わる ― 失礼に響かせない添え方
- 表現そのものより、声の強さ・表情・前置きが印象を決める
- Sorry や I’m not sure をひと言添えると角が取れる
- 相手を否定するのではなく、自分の理解を確かめる姿勢を示す
What do you mean? が失礼になるかどうかを決めるのは、単語ではなく言い方と前置きです。
英語では声の高さ、速さ、間の取り方、表情が意味の一部として働きます。眉をひそめて強く短く言えば「どういうつもり?」に近づき、やわらかく語尾を上げれば「もう少し教えてください」になります。同じ4語でも、届く感情はまったく別物です。
同僚A: これは良い案だとは思いません。学習者B: どういうことですか?
相手が否定的な意見を述べ、その理由を知りたいとき。
意見が対立している場面でそのまま強く言うと、反発と受け取られやすい。Sorry, what do you mean? のように一枚クッションを置くと安全。
角を取るための定番の言い方をそろえておきましょう。
- Sorry, what do you mean?(すみません、どういう意味ですか?)
- I’m sorry, I don’t quite understand. What do you mean?(すみません、よく分かりません。どういう意味ですか?)
- Could you explain what you mean?(どういう意味か説明していただけますか?)
- Could you be more specific?(もう少し具体的に言っていただけますか?)
- I’m not sure I follow.(話についていけているか少し不安です。)
What do you mean? を無表情かつ強い下がり調子で言うと、相手の発言を非難しているように響くことがあります。特に意見が食い違っている場面や、相手が目上の場合は、Sorry や I’m not sure I follow. を先に置いて、自分の理解を確かめたいという姿勢を明示してください。
では、実際の会話の流れの中では、この表現がどう置かれるのでしょうか。留学相談の場面で確かめてみます。
留学相談の会話で自然な流れを確かめる
- What do you mean? は「新しい提案を受けた直後」に置くと自然
- 後ろに具体的な質問を続けると、意図がより明確に伝わる
- 相談の場面では I see. や That sounds interesting. が会話を前に進める
ここでは、高校生のヒカリがアメリカから来たウィリアムズ先生に留学について相談する場面を見ていきます。学習用に作られたやり取りなので、そのまま音読の教材としても使えます。
英文会話
生徒: こんにちは、ウィリアムズ先生。少しお話ししてもいいですか。留学についてです。先生: こんにちは、ヒカリ。もちろんです。英語をもっと本格的に学ぶことに興味があるのですか。生徒: はい。将来、英語を使う仕事に就きたいです。留学はとても魅力的に感じます。先生: なるほど。どこへ行きたいかは決めましたか。興味のある国はありますか。生徒: まだ分かりません。今はアメリカ英語を学んでいるので、アメリカ英語を学べる国がいいのかなと思っています。先生: それは自然な考えですね。でも、スポーツのような別の活動をしながら英語を学ぶことを考えたことはありますか。生徒: どういうことですか。そのようなプログラムがあるのですか。先生: はい。オーストラリアやニュージーランドなどには、スポーツと英語を組み合わせた留学プログラムがあります。英語を学びながら、同時にスポーツも楽しめます。生徒: おもしろそうですね。先生: いくつかウェブサイトのアドレスを渡します。放課後、私の机まで来てください。メモを渡します。生徒: ありがとうございます、ウィリアムズ先生。
初めて聞いた選択肢について、もう少し情報が欲しいと伝えるとき。
この会話で生徒が What do you mean? と言ったのは、先生の英語が聞こえなかったからではありません。「スポーツをしながら英語を学ぶ」という発想自体が新しく、具体像を知りたかったからです。
直後に Is there a program like that? と続けているところも重要です。「どういうことですか。本当にそのようなプログラムがあるのですか」という関心の流れが自然に伝わり、先生は答える範囲を絞れます。
聞き返しのあとに一歩踏み込んだ質問を添える。この組み合わせは、留学相談だけでなく面談や打ち合わせでもそのまま使えます。
この短い会話には、他にも使い回せる表現が詰まっています。次に整理しておきましょう。
会話に出てきた重要表現を整理する
- 単語だけで覚えず、短い文と一緒に記憶する
- 「相談する」は counsel より talk のほうが日常的
- I see. は続きの一言を添えると温度が伝わる
会話表現は、短い文の形でまとめて覚えると実戦で出てきやすくなります。単語単位の暗記では、使う場面が思い浮かびにくいためです。
| 表現 | 意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| study abroad | 留学する | I want to study abroad next year. |
| studying abroad | 留学すること | Studying abroad sounds exciting. |
| attractive | 魅力的な | The program looks attractive. |
| I have no idea. | まったく分かりません | I have no idea where to go. |
| What do you mean? | どういうことですか | What do you mean by that? |
| That sounds interesting. | おもしろそうですね | That sounds interesting. Tell me more. |
| have a talk with | 相談する、話をする | Could I have a talk with you? |
| I see. | なるほど、そうですか | I see. That makes sense. |
「相談する」は talk が使いやすい
辞書で「相談する」を引くと counsel や consult が出てきます。ただ、先生に少し話を聞いてほしいときや、友人に迷いを打ち明けたいときは talk のほうが日常的です。
- Could I talk to you for a moment?(少しお話ししてもいいですか?)
- I’d like to have a talk with you.(少し話がしたいです。)
- Can we talk about my plan?(私の計画について話せますか?)
counsel は専門的な助言や心理的な相談の場面で使われやすい語です。普段の会話で使うと、場面に対して重く響くことがあります。
I see. は受け止めの合図
I see. は「見えます」ではなく、会話では「なるほど」「そうですか」に当たります。相手の話を受け取ったことを示す、短くて便利な相槌です。
学習者A: 将来の仕事で英語を使いたいので、留学したいです。先生B: なるほど。よい目標ですね。
平坦な声で I see. だけを返すと、関心がないように受け取られる場合がある。That sounds interesting. や Tell me more. を続けると会話が広がる。
会話に出てきた「留学」という語も、日本語のまま英語に置き換えると形を間違えやすい部分です。続けて整理します。
「留学」を英語で言うときの形の使い分け
- 動詞として使うなら study abroad
- 主語にするなら studying abroad
- 「そのような留学」は program を使うと伝わりやすい
「留学」は英語では一語ではなく、文の中の役割で形が変わる表現です。ここを分けておくと、留学相談の英語がぐっと安定します。
動詞として使う study abroad
- I want to study abroad.(私は留学したいです。)
- She studied abroad in Canada.(彼女はカナダに留学しました。)
- He is studying abroad this year.(彼は今年留学中です。)
study が動詞、abroad が「海外で」という意味の副詞です。abroad の前に to や in を置かない点に注意してください。
主語として使う studying abroad
- Studying abroad sounds attractive to me.(留学は私には魅力的に感じます。)
- Studying abroad helped me make new friends.(留学は新しい友達を作る助けになりました。)
「留学すること」を文の主語に置きたいときは、動詞に ing を付けた形が自然です。日本語では同じ「留学」でも、英語では役割ごとに形を選びます。
program と組み合わせる言い方
- a study-abroad program(留学プログラム)
- a sports study-abroad program(スポーツ留学プログラム)
- an English and sports program(英語とスポーツのプログラム)
「そのような留学があるのですか」を直訳して Is there such a studying abroad? と言うと、英語としては伝わりにくくなります。Is there a program like that?(そのようなプログラムがあるのですか)や Can I study English and play sports at the same time?(英語を学びながらスポーツもできますか)のように、program や具体的な動作を使って言い換えてください。
ここからは、会話中に「もう一度言ってほしい」と伝える技術に移ります。実は、意味確認と聞き返しは別の道具です。
聞き返しと意味確認は別の表現を使う
- 音が聞こえなかったときは Sorry? や Could you say that again?
- 意味がつかめなかったときは What do you mean?
- Do you mean …? で自分の理解を言葉にすると誤解が減る
「もう一度お願いしたい」場面は、音が届かなかった場合と意味が届かなかった場合の二つに分かれます。この二つを別の表現で言えると、相手は何を直せばよいのか一瞬で分かります。
音が聞こえなかったとき
声が小さかった、周囲がうるさかった、発音が速すぎた。こうした場面では、繰り返しや速度の調整を頼みます。
- Sorry?(すみません、もう一度いいですか?)
- Pardon?(もう一度お願いします。)
- Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)
- Could you speak a little more slowly?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
- Sorry, I couldn’t catch that.(すみません、聞き取れませんでした。)
意味がつかめなかったとき
音は届いたのに意図が読めないときは、意味の側を尋ねます。ここが What do you mean? の出番です。
- Sorry, what do you mean?(すみません、どういう意味ですか?)
- What do you mean by that?(それはどういう意味ですか?)
- I’m not sure I understand.(理解できているか少し不安です。)
- Do you mean we should leave now?(今出発したほうがいいという意味ですか?)
つまり〜という意味ですか?
文末を上げて言う。Do you mean の部分は速く、確認したい内容をゆっくり言うと伝わりやすい。
自分なりに理解した内容が合っているか確かめたいとき。予定や手続きの確認に向く。
推測が外れていても問題はない。相手は Not exactly. などと訂正できるので、むしろ誤解の早期発見になる。
聞き返しの道具がそろったら、次は丁寧さの段階を調整する言い換えを覚えていきます。
丁寧に確認するための言い換え4パターン
- Could you explain what you mean? は目上の相手にも使いやすい
- I’m not sure I follow. は相手を責めない言い方
- Could you be more specific? は抽象的な指示への対応に向く
場面の硬さに応じて、丁寧さの段階を選べるようにしておくと安心です。四つ持っておけば、たいていの場面に対応できます。
1. Could you explain what you mean?
落ち着いた依頼の形です。先生、上司、初対面の相手にも使いやすく、面談や打ち合わせで重宝します。日本語では「どういう意味か説明していただけますか」に近い響きです。
2. I’m not sure I follow.
「話についていけているか少し不安です」という言い方で、主語が I なので相手の説明を責めません。会議や授業のように複数人がいる場面でも使いやすい表現です。
3. Could you be more specific?
説明が抽象的なときに使います。「もっと頑張って」と言われて、何をどう変えればよいのか分からない場面がまさにこれです。具体例を求める姿勢は、前向きな態度として受け取られやすいです。
4. Do you mean …?
自分の理解を言葉にして確かめる形です。相手は正誤を答えるだけでよいので、負担が最も小さい聞き方になります。
- Do you mean I should apply this month?(今月申し込むべきという意味ですか?)
- Do you mean I can study English and play tennis there?(そこで英語を学びながらテニスもできるという意味ですか?)
- Do you mean the deadline is Friday?(締め切りは金曜という意味ですか?)
丁寧な側を覚えたら、逆に強く響きやすい表現も知っておく必要があります。知らずに使ってしまう前に確認しましょう。
強く響きやすい表現との境界線
- What are you talking about? は反発に聞こえやすい
- What are you trying to say? は裏の意図を問うような響きになる
- 迷ったら Could you explain what you mean? に寄せる
日本語訳が似ていても、英語では相手に与える圧の強さがまったく違う表現があります。
What are you talking about?
直訳は「何の話をしているの?」です。親しい友人同士の軽い会話では出てきますが、口調によっては「何を言ってるの」という否定の響きになります。先生や上司に向けて使うのは避けたほうが無難です。
What are you trying to say?
「何が言いたいのですか」という意味ですが、相手の裏の意図を問いただすように響くことがあります。純粋に内容を確かめたいだけなら、別の言い方を選んだほうが誤解が生まれません。
What do you mean by that?
便利な形ですが、that が相手の発言全体を指すため、強い口調だと「それ、どういう意味?」と詰めるように聞こえます。やわらげたいときは前に Sorry を置いてください。
相手の発言に驚いたり納得できなかったりした瞬間に What are you talking about? が口から出ると、会話が対立に向かうことがあります。感情が動いたときこそ、Sorry, what do you mean? や Could you explain what you mean? のように穏やかな形を選んでおくと、関係を保ったまま内容を確かめられます。
ここまでで使い分けの地図ができました。次は mean という動詞そのものを広げて、会話で自在に扱えるようにします。
mean の周辺表現をまとめて覚える
- I mean … は言い直しや補足の合図
- You mean …? は相手の発言の確認
- mean to do は「〜するつもりだった」
mean を主語を変えて使える動詞として捉えると、聞く側だけでなく説明する側にも回れます。
I mean …(つまり/私が言いたいのは)
- I want to study abroad. I mean, I want to learn English in another country.(留学したいです。つまり、別の国で英語を学びたいです。)
- It’s not impossible. I mean, it will take time.(不可能ではありません。つまり、時間はかかります。)
- I mean, you don’t have to decide today.(つまり、今日決めなくてもいいということです。)
You mean …?(〜ということですか)
- You mean I can join the sports program even if I’m a beginner?(初心者でもそのスポーツプログラムに参加できるということですか?)
- You mean we don’t have class tomorrow?(明日は授業がないということですか?)
What I mean is …(私が言いたいのは)
自分の説明が伝わっていないと感じたときに使う形です。言い直しの宣言になるので、相手は「ここから要点が来る」と構えられます。
- What I mean is that you can learn English while enjoying sports.(私が言いたいのは、スポーツを楽しみながら英語を学べるということです。)
- What I mean is that studying abroad does not have to be only classroom study.(私が言いたいのは、留学は教室での学習だけでなくてもよいということです。)
mean to do(〜するつもりである)
- I didn’t mean to sound rude.(失礼に聞こえるつもりはありませんでした。)
- I meant to call you yesterday.(昨日電話するつもりでした。)
発音とリズムのポイント
- What do you は音がつながって「ワッダユ」に近づく
- 文の中心は mean。ここをはっきり言う
- 語尾を軽く上げると確認の響きになる
What do you mean? を自然に言うコツは、前半を軽く、mean を明確にという配分です。
一語ずつ区切ると「ワット・ドゥー・ユー・ミーン」になりますが、会話ではほとんどそう聞こえません。実際には「ワッダユミーン」「ワドュユミーン」のように前半が圧縮されます。
ワッダユ・ミーン(前半は一息、ミーンを長めに)
Sorry を前に添える形も、音として練習しておくと実戦で出やすくなります。Sorry を言い終えてから半拍おくと、落ち着いた印象になります。
音が整うと、間違いにも気づきやすくなります。次は、日本語から英語へ直訳したときに起きやすい形のずれを見ていきます。
日本人が間違えやすい形と直し方
- What means this? は不自然。What does this mean? が正しい形
- What do you mean this? には by が必要
- これからすることには will を使う
誤りの多くは、日本語の語順をそのまま英語に置いた結果として生まれます。典型例を先に知っておけば、自分の英語を自分で直せます。
What means this? は不自然
「これはどういう意味ですか」を訳そうとして起きやすい形です。英語では意味を持つ側が主語になるので、次のように言います。
- What does this mean?(これはどういう意味ですか?)
- What does this word mean?(この単語はどういう意味ですか?)
- What does this phrase mean?(この表現はどういう意味ですか?)
What do you mean this? には by が必要
相手の発言の一部を指して聞きたいときは、間に by が入ります。by がないと、文の形として成立しません。
- What do you mean by this?(これはどういう意味ですか=あなたの意図は何ですか)
- What does this mean?(これはどういう意味ですか=この言葉の意味は何ですか)
I give you より I’ll give you
これからする行為を伝えるときは will を使います。現在形の I give you は、その場の申し出としては不自然に響きます。
- I’ll give you the website addresses.(ウェブサイトのアドレスを渡します。)
- I’ll send you the link later.(後でリンクを送ります。)
- I’ll write it down for you.(書いて渡します。)
単語の意味を知りたい場面で What do you mean? を使うと、相手には「私の言い方がおかしかったのか」と伝わる場合があります。辞書的な意味を尋ねたいときは What does ○○ mean? に切り替え、相手の意図を尋ねたいときだけ you を主語にしてください。
逆の立場、つまり自分が What do you mean? と聞かれる場面もあります。その備えも作っておきましょう。
What do you mean? と聞かれたときの答え方
- 同じ文を繰り返さず、I mean … で言い換える
- 具体的な数字や行動を入れると伝わりやすい
- What I mean is … は要点を示す合図として使える
聞き返されたときの原則は、同じ文を繰り返さず具体化することです。相手は音ではなく意図を求めているので、繰り返しでは解決しません。
学習者A: スポーツと一緒に英語を学べます。相手B: どういうことですか?学習者A: 午前中に英語の授業を受けて、午後にテニスができるという意味です。
抽象語をそのまま言い直すのではなく、時間帯や行動に置き換えると一度で伝わる。
友人A: 明日は早く出発する必要があります。学習者B: 早くとは、どのくらい早くですか?友人A: 朝6時ごろという意味です。
程度を表す語(early, soon, a little など)が出たとき。数字に置き換えると誤解が消える。
先生A: もっと自然に練習したほうがいいです。生徒B: 自然にとはどういう意味ですか?先生A: 教科書を読んでいるようにではなく、友達と話しているように話すという意味です。
抽象的な助言を受けたら、遠慮せず by … で具体化を求めると練習の方向が定まる。
聞く側と答える側の両方をそろえたら、あとは場面ごとの実例を体に通すだけです。読みながら小さく声に出してみてください。

場面別の実用例文集
- 相手との距離に応じて Sorry や by を足し引きする
- 会話は3往復のかたまりで覚えると再現しやすい
- 自分が使いそうな場面を一つ選んで音読する
ここからは、そのまま口に出せる3往復のかたまりを場面別に並べます。全部覚える必要はありません。自分に起こりそうな場面を選んでください。
友人との日常会話
友人A: 今日、なんか雰囲気が違ったね。学習者B: どういうこと?友人A: もっと自信があるように見えたよ。
友人同士なら Sorry は不要。軽く笑いながら言うと好奇心として伝わる。
友人A: ここ、なんか変な感じがする。学習者B: どういうこと?友人A: 静かすぎるんだよ。
学校・授業中
先生: 答えは近いですが、もう少し内容が必要です。生徒: 「もう少し内容」とはどういう意味ですか?先生: 例をもう一つ入れるとよいです。
添削や講評で抽象的な指摘を受けたとき。改善点を具体化できる。
先生: 発音をもう少しはっきりさせてみましょう。生徒: すみません、どういう意味ですか?先生: 最後の単語をもう少し強く言ってください。
先生: 頭の中で一文ずつ訳さないようにしましょう。生徒: どういう意味ですか?先生: まず全体のメッセージを理解しよう、ということです。
ホームステイ先
ホストマザー: 今夜の夕食はカジュアルでいいですよ。学習者: 「カジュアル」とはどういう意味ですか?ホストマザー: きちんとした服を着なくても大丈夫です。
生活のルールや服装の基準が分からないとき。早めに確認すると気まずさを避けられる。
ホストマザー: 自由に取って食べてください。学習者: それはどういう意味ですか?ホストマザー: 自分で食べ物を取ってよいという意味です。
Make yourself at home.(くつろいでください)も直訳では分かりにくい表現。Sorry, what do you mean? で確認して問題ない。
スポーツ・部活
コーチ: ウォームアップから始めて、その後ドリルをします。学習者: 「ドリル」とはどういう意味ですか?コーチ: 基本技術の練習メニューです。
競技特有の語が出たとき。動きに関わるので早めに確認したほうが安全。
チームメイト: カバーして!学習者: どういうこと?チームメイト: 近くにいて、ボールを失ったら助けて、ということ。
運動中は短く速く言うのが自然。Sorry を付けずに What do you mean? だけで問題ない。
職場
上司: この報告書をもっとシャープにする必要があります。担当者: 「シャープ」とはどういう意味か説明していただけますか?上司: もっと短く、分かりやすくするということです。
目上の相手には Could you explain … の形が安全。作業のやり直しを防ぐ効果もある。
同僚: 締め切りが前倒しになりました。担当者: すみません、「前倒し」とはどういう意味ですか?同僚: 前より早くなったということです。
旅行中
駅員: このチケットはここでは使えません。旅行者: すみません、どういう意味ですか?駅員: この電車には別のチケットが必要です。
移動やチケットのように、誤解が実害につながる場面。必ず確認しておきたい。
係員: 搭乗口が変わりました。旅行者: どういうことですか?係員: 今は12番ゲートに行く必要があります。
例文を眺めていると、聞き返しは「弱さ」ではなく会話を前に進める技術だと分かってきます。次に、その技術が身につきやすくなる環境の作り方を考えます。
好きな活動と結びつけて使う場面を増やす
- 英語を使う理由があると、聞き返す機会も自然に増える
- スポーツや趣味は、完璧な文でなくても関われる場になる
- 質問できる姿勢は、留学生活や職場で自分を助ける
聞き返しの表現が身につく人には共通点があります。英語を使う理由を持っていることです。
暗記だけを積み上げる学習は、途中で疲れが出やすいものです。一方、好きな活動と組み合わせると、分からないことを放置できなくなります。結果として、確認する表現を使う機会が増えます。
スポーツはその一例です。練習中の短い声かけ、試合後の感想、道具の貸し借り、仲間への応援。文法が完璧でなくても、動きや表情が言葉を補ってくれます。
- Nice shot!(いいショット!)
- Pass it to me!(こっちにパスして!)
- Good job!(よくやったね!)
- Let’s try again.(もう一度やってみよう。)
- Can you show me again?(もう一度見せてもらえますか?)
留学の形も一つではありません。教室で学ぶ方法のほかに、スポーツや趣味と組み合わせたプログラムがオーストラリアやニュージーランドなどにあり、英語の時間と活動の時間を並行させる形が取られています。
国選びで「どの英語が正しいか」だけを基準にする必要もありません。英語は地域ごとに発音や語彙が少しずつ違い、多様な英語に触れる経験そのものが聞き取りの幅を広げてくれます。
そして留学先では、分からないことを黙って流さない姿勢が生活を支えます。黙っていると相手は「理解できた」と受け取るため、確認しないほうがすれ違いを生みます。
- Sorry, what do you mean?(すみません、どういう意味ですか?)
- Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)
- Could you explain that again?(もう一度説明していただけますか?)
- Do you mean I should do this by tomorrow?(明日までにこれをするべきという意味ですか?)
- Can you show me an example?(例を見せてもらえますか?)
では、この記事の内容を実際に口から出せる状態に持っていくために、具体的な練習の段取りを組みましょう。

7日間で口に慣らす練習プラン
- 1日1テーマにしぼり、声に出す時間を確保する
- by の後ろに入れる語を毎日自分で作る
- 7日目に会話の相手を見つけて実際に使ってみる
知識を使える形にするには、1日1テーマに絞るのが現実的です。以下は5分程度で回せる流れの一例です。
- 1日目:What do you mean? を「ワッダユミーン」の音で10回。mean を長めに言う練習に集中する。
- 2日目:What does this mean? と What do you mean? を交互に5回ずつ。主語の違いを口で覚える。
- 3日目:身の回りの抽象語を3つ選び、What do you mean by …? の形にして言う。たとえば busy、later、simple。
- 4日目:Sorry, what do you mean? と Could you explain what you mean? を、相手を想像しながら言い分ける。
- 5日目:Do you mean …? を3文作る。予定、締め切り、手続きなど自分に関係のある内容にする。
- 6日目:I mean … と What I mean is … を使って、自分の言いたいことを言い直す練習をする。
- 7日目:会話の相手を見つけ、実際の場面で一度だけ使ってみる。使えたら成功とする。
大切なのは完璧さではなく、迷ったときに口が動くかどうかです。うまく言えなかった日も、次の日に同じ形を1回言えば十分に前に進んでいます。
7日目の「実際に使う」段階で相手が見つからないときは、会話の練習相手がいる環境を利用する方法もあります。口調や表情の加減は、相手からの反応があってはじめて調整できる部分です。
最後に、学習者からよく挙がる疑問をまとめておきます。気になる項目だけ読んでも構いません。
よくある質問(FAQ)
- 失礼になるかどうかは表現ではなく口調と前置きで決まる
- 単語の意味は What does ○○ mean? で尋ねる
- 聞き返しの回数を気にしすぎる必要はない
読者から寄せられやすい疑問を、短い答えで確認できるように並べました。

