「英語の勉強に苦戦している」「新しい仕事に手こずっている」と言いたいのに、英語がすぐに出てこないことはありませんか。日本語の「苦戦する」は便利な言葉ですが、英語では困難の種類や話し手の気持ちによって表現を選びます。

まず覚えたいのは、have a hard time、struggle、have troubleの三つです。この三つを使い分けられれば、勉強、仕事、旅行、日常生活で感じる多くの「大変」を自然に伝えられます。

この記事では、後ろに続く動詞の形、表現ごとの温度差、場面別の例文、発音練習、よくある誤りまで順番に確認します。独学で文の形を覚えにくいときは、英語教室で質問しながら、自分の状況に合う例文を作る方法もあります。

最初からすべてを暗記する必要はありません。まず「行動が大変」「努力しているが進まない」「具体的な問題が起きている」という三つの感覚を区別すると、表現を選びやすくなります。では、最初に全体像をつかみましょう。

目次 [ close ]
  1. 「苦戦する」を英語で言うときの基本的な選び方
  2. have a hard timeは「するのが大変」を幅広く表せる
    1. 後ろには動詞のing形を置く
    2. 名詞を続けるならwithを使う
  3. struggleは困難の中で努力している状態を表す
    1. struggle with+名詞
    2. struggle to+動詞の原形
  4. have troubleは具体的な問題や支障に使いやすい
    1. have difficultyとの違い
  5. be stuckやuphill battleなどの関連表現
    1. be stuck:先へ進めず行き詰まっている
    2. find something challenging:前向きな余地を残す
    3. have a tough timeとhave a rough time
    4. face an uphill battle:不利な条件での難しい挑戦
  6. 場面別に使える「苦戦する」の英語例文
    1. 英語学習に苦戦していると伝える
    2. 仕事で苦戦していると伝える
    3. 試験や授業に苦戦していると伝える
    4. 生活や人間関係の困難を伝える
  7. 英語学習に苦戦していると相談する会話例
    1. How long did it take you to ~? の使い方
    2. study abroadとat the moment
    3. 英語力を褒める表現と返答
  8. 「苦戦する」の英語で起こりやすい文法ミス
    1. have a hard timeの後ろに動詞の原形を置かない
    2. struggleの直後にing形を置かない
    3. difficultとdifficultyを混同しない
    4. hardとhardlyを取り違えない
    5. troubleを数えられる名詞のように扱わない
  9. 発音とリズムを整えて会話で伝わりやすくする
    1. 意味のまとまりで区切る
    2. struggleの子音を続ける
    3. 発音練習用の置き換え文
  10. 留学せずに英語を使う環境を作る方法
    1. 苦手を観察できる行動まで細かくする
    2. 洋楽を練習に利用する
    3. 助けを求めるところまで練習する
  11. 一週間で三つの基本表現を使えるようにする練習計画
    1. 一日目:三つの違いを一文ずつ確認する
    2. 二日目:have a hard timeを置き換える
    3. 三日目:struggle withとstruggle toを分ける
    4. 四日目:have troubleに具体的な場面を足す
    5. 五日目:依頼を一文追加する
    6. 六日目:録音して言い直す
    7. 七日目:短い相談会話を作る
  12. すぐに使える表現一覧と選び方の最終確認
    1. 苦戦していることを伝える
    2. 学習方法を尋ねる
    3. 提案する、提案を受ける
  13. 「苦戦する」の英語に関するQ&A

「苦戦する」を英語で言うときの基本的な選び方

この章の要点
  • 行動そのものが大変ならhave a hard time doingが使いやすい
  • 努力している過程を示すならstruggle、具体的な問題ならhave troubleが合う

迷ったときの基準は、何を中心に伝えたいかです。単に「するのが大変」と言いたいならhave a hard time、努力しても思うように進まないならstruggle、具体的な支障が起きているならhave troubleが自然です。

表現 中心となる感覚 基本の形
have a hard time 何かをするのが大変 have a hard time doing
struggle 困難の中で努力している struggle with 名詞/struggle to do
have trouble 問題があり、うまくできない have trouble doing/with 名詞
have difficulty 困難があることを客観的に述べる have difficulty doing
be stuck 途中で行き詰まっている be stuck on 名詞

たとえば、英語を話す行為全般が大変なら、I’m having a hard time speaking English. と言えます。努力しているのに会話がうまく続かない感覚なら、I’m struggling with spoken English. が合います。

オンライン会議で音声を聞き取れないなど、問題が具体的なら、I’m having trouble hearing you. が実用的です。同じ「苦戦」でも、選んだ表現によって聞き手が思い浮かべる状況が少し変わります。

フレーズ
I’m having a hard time learning English.
日本語訳
英語を学ぶのに苦戦しています。
使う場面
先生や友人に、英語学習全体を難しく感じていると伝える場面です。
注意点・誤用例
× I have a hard time learn English. とはせず、learnをlearningにします。
発音・ニュアンス
hard timeをやや強く読みます。having aは会話では滑らかにつながり、「ハヴィンガ」に近く聞こえることがあります。
英語で困難を表す三つの表現を学習者が比較している様子
三つの基本表現は、困難のどこを伝えるかで選びます。

全体像が見えたら、次はそれぞれの文型を詳しく確認します。最初は日常会話で幅広く使えるhave a hard timeです。

have a hard timeは「するのが大変」を幅広く表せる

この章の要点
  • 動作を続ける場合はhave a hard time doingを使う
  • 名詞を続ける場合はwithを置き、時制によってhaveやhadを変える

have a hard time doingは、勉強、仕事、生活習慣など、幅広い行動に使える会話表現です。「やろうとしているが簡単ではない」という意味になり、困難の原因を詳しく説明しなくても使えます。

後ろには動詞のing形を置く

基本形は、主語+have a hard time+動詞のing形です。今まさに困っているなら、I’m having a hard time… という進行形がよく使われます。

  • I’m having a hard time remembering these words.(これらの単語を覚えるのに苦労しています)
  • He’s having a hard time keeping up with the class.(彼は授業についていくのに苦戦しています)
  • We’re having a hard time deciding where to go.(私たちは行き先を決めるのに苦労しています)
  • She’s having a hard time getting used to her new job.(彼女は新しい仕事に慣れるのに苦労しています)

過去の苦労ならhad a hard timeを使います。今後の難しさを予想するときはwill have a hard timeが使えます。

  • I had a hard time answering the last question.(最後の問題に答えるのに苦労しました)
  • We had a hard time finding the hotel.(ホテルを見つけるのに苦労しました)
  • You’ll have a hard time finding a taxi at this hour.(この時間にタクシーを見つけるのは大変でしょう)

名詞を続けるならwithを使う

課題や仕事などの名詞を置く場合は、have a hard time with+名詞という形が便利です。I’m having a hard time with this assignment. なら、「この課題に苦戦しています」となります。

ただし、具体的な行動を伝えるならwithを挟まず、doingを直接続けるほうが簡潔です。I’m having a hard time remembering names. は自然ですが、I’m having a hard time with remembering names. は重く聞こえることがあります。

フレーズ
I’m having such a hard time concentrating today.
日本語訳
今日はなかなか集中できなくて、本当に困っています。
使う場面
普段より集中できず、作業や勉強が進まない日に使えます。
注意点・誤用例
suchを使うと苦労の程度が強まります。軽い不便ならsuchを外しても十分です。
発音・ニュアンス
suchとhardを強くすると、「本当に大変」という感情が伝わります。concentratingは最初の音節に主な強勢を置きます。

have a hard timeは難しさを柔らかく共有できる表現です。一方、「頑張っているのに進めない」という努力まで見せたい場合はstruggleが力を発揮します。

struggleは困難の中で努力している状態を表す

この章の要点
  • 課題や分野にはstruggle with+名詞を使う
  • 何とかしようとしている行動にはstruggle to+動詞の原形を使う

struggleには、難しさの中でもがきながら努力する感覚があります。ただ難しいと言うだけでなく、本人が何とかしようとしている様子も伝わります。

struggle with+名詞

苦戦している対象が文法、発音、新しい機器などの名詞ならwithを使います。対象を大きく捉えて伝えたいときに向いています。

  • I’m struggling with English grammar.(英文法に苦戦しています)
  • Many learners struggle with pronunciation.(多くの学習者が発音に苦戦します)
  • Our team is struggling with a staff shortage.(私たちのチームは人手不足に苦しんでいます)
  • He’s struggling with the new software.(彼は新しいソフトの操作に苦戦しています)

struggle to+動詞の原形

何をしようとしているのかに重点を置くなら、toの後ろに動詞の原形を置きます。I’m struggling to understand this sentence. は、「この文を何とか理解しようとしているが難しい」という意味です。

  • I’m struggling to follow the conversation.(会話についていくのに苦戦しています)
  • She struggled to express her feelings in English.(彼女は気持ちを英語で表すのに苦労しました)
  • We’re struggling to finish the project on time.(期限までに計画を終えるのに苦戦しています)
  • I struggle to remember phrasal verbs.(句動詞を覚えるのに苦労します)

会話の流れから対象が分かる場合は、I’m struggling. だけでも使えます。ただし、深刻な生活上の困難を連想させる場合もあるため、学習の話ならwith grammarやto understandなどを足すと誤解が減ります。

フレーズ
I’m struggling to speak without translating everything in my head.
日本語訳
頭の中ですべてを訳さずに話すことに苦戦しています。
使う場面
英会話で返答までに時間がかかる悩みを、講師や練習相手へ伝える場面です。
注意点・誤用例
× I’m struggling speaking… より、○ I’m struggling to speak… が自然です。
発音・ニュアンス
strugglingのstrは一息で始めます。日本語の母音を間に入れず、「ストラ」よりも子音を続ける意識を持つと近づきます。

struggleは努力の過程を見せる表現です。では、機械が動かない、声が聞こえない、場所が見つからないといった具体的な問題には何を使うのでしょうか。

have troubleは具体的な問題や支障に使いやすい

この章の要点
  • have trouble doingは「うまくできずに困る」という感覚を表す
  • 電話、移動、機器の操作など、問題が具体的な場面で特に便利

have troubleは、思ったとおりにできない問題があるときに使いやすい表現です。基本形はhave trouble doingで、名詞を続けるならhave trouble with+名詞となります。

  • I’m having trouble opening this file.(このファイルを開けなくて困っています)
  • I have trouble remembering people’s names.(人の名前を覚えるのが苦手です)
  • We had trouble finding the entrance.(私たちは入口を見つけるのに苦労しました)
  • She’s having trouble with her computer.(彼女はパソコンの問題で困っています)

have troubleは、能力の不足だけを意味するわけではありません。I’m having trouble hearing you. は、回線、周囲の騒音、音量などのために声が聞こえにくい場合にも使えます。

フレーズ
I’m having trouble hearing you. Could you speak a little louder?
日本語訳
声がよく聞こえません。もう少し大きな声で話してもらえますか。
使う場面
電話、オンライン会議、騒がしい店内などで相手の声が聞こえにくいときに使います。
注意点・誤用例
× I’m having trouble to hear you. ではなく、hearingを使います。聞き返す依頼を添えると会話が前へ進みます。
発音・ニュアンス
troubleの最初の音節を強く読みます。Could youは速い会話では「クッジュー」に近くつながることがあります。

have difficultyとの違い

have difficultyも「困難がある」という意味ですが、have troubleより客観的で、やや硬い響きがあります。職場で状況を説明するときや、文章で課題を述べるときにも合います。

I have difficulty expressing complex ideas in English. は、「複雑な考えを英語で表現するのが困難です」という落ち着いた言い方です。日常会話で親しみやすく伝えるなら、have troubleやhave a hard timeでも構いません。

三つの基本表現を理解したところで、次は「行き詰まる」「厳しい挑戦」といった関連表現を見ていきます。

be stuckやuphill battleなどの関連表現

この章の要点
  • 一時的な行き詰まりにはbe stuckが適している
  • 長期的で不利な挑戦にはan uphill battleを使える

be stuck:先へ進めず行き詰まっている

be stuckは、問題や作業の途中で止まってしまった状態です。苦戦している期間全体より、「ここから先へ進めない」という一点に意識があります。

  • I’m stuck on this question.(この問題で行き詰まっています)
  • I’m stuck. Could you give me a hint?(行き詰まりました。ヒントをもらえますか)
  • We got stuck while setting up the device.(機器の設定中に行き詰まりました)

find something challenging:前向きな余地を残す

I find English pronunciation challenging. は、「英語の発音を難しいと感じます」という意味です。challengingには、簡単ではないものの取り組む価値があるという前向きな響きが加わる場合があります。

面接や職場で課題を伝えるとき、I’m terrible at presentations. のように強く否定するより、I find presentations challenging. と言うほうが穏やかです。

have a tough timeとhave a rough time

have a tough timeは、難しさに加えて精神的、状況的なつらさを感じさせます。I’m having a tough time balancing work and study. なら、仕事と勉強の両立がかなり厳しい状態です。

have a rough timeは、特定の作業よりも一定期間の大変な経験に使われやすい表現です。He had a rough time at school. は、学校生活でつらい時期を過ごしたことを示します。

face an uphill battle:不利な条件での難しい挑戦

Learning a language without using it regularly can be an uphill battle. は、「日常的に使わずに言語を身につけるのは、厳しい挑戦になり得ます」という意味です。小さな作業より、長期的な課題や競争に向いています。

注意点

uphill battleは通常、an uphill battleという形で使います。fight a losing battleは「勝つ見込みが薄い戦い」という悲観的な響きが強いため、単に難しいと言いたい場面ではstruggleなどを選ぶほうが安全です。

表現の意味を知るだけでは、会話中にすぐ取り出せないことがあります。ここからは、英語学習、仕事、試験、生活という具体的な場面で使い方を確かめます。

場面別に使える「苦戦する」の英語例文

この章の要点
  • 場面と困難の種類を一緒に伝えると、相手が状況を理解しやすい
  • 苦戦の表現に依頼や質問を続けると、会話を止めずに済む

英語学習に苦戦していると伝える

英語学習について話すときは、「英語全体が難しい」で終わらせず、文法、発音、聞き取り、会話などに分けると、必要な助けを得やすくなります。

  • I’m struggling with English grammar.(英文法に苦戦しています)
  • I’m having trouble understanding spoken English.(話されている英語の理解に苦労しています)
  • I’m having a hard time telling similar sounds apart.(似た音を聞き分けるのに苦労しています)
  • I find phrasal verbs challenging.(句動詞を難しいと感じます)
フレーズ
I’m struggling with pronunciation. Could you say that slowly?
日本語訳
発音に苦戦しています。ゆっくり言ってもらえますか。
使う場面
講師や会話相手の発音をまねしたいとき、難しさと希望を続けて伝えます。
注意点・誤用例
slowではなく、動詞sayを説明する副詞slowlyを使うと文法的に整います。
発音・ニュアンス
Could youは丁寧な依頼です。語尾を強く下げすぎず、穏やかな調子で言うと質問として自然に聞こえます。

仕事で苦戦していると伝える

職場では、問題だけでなく現在の対応や必要な助けも添えると、建設的な報告になります。困難と次の行動を一組にすることが大切です。

  • I’m struggling to prepare the materials for the meeting.(会議資料の準備に苦戦しています)
  • I’m having a hard time meeting the deadline.(締め切りに間に合わせるのに苦労しています)
  • We’re having trouble gathering the necessary data.(必要なデータを集めるのに苦戦しています)
  • I’m still getting used to the new system.(まだ新しい仕組みに慣れている途中です)

I’m still getting used to the new system. は、苦戦という言葉を直接使わず、慣れている途中だと穏やかに伝えます。続けて、Could you show me how to export the data? のように具体的な依頼を置くと実務的です。

試験や授業に苦戦していると伝える

  • I got stuck on question five.(5番の問題で行き詰まりました)
  • She is having trouble keeping up with the lessons.(彼女は授業についていくのに苦労しています)
  • I had a hard time answering the final question.(最後の問題に答えるのに苦労しました)
  • The listening section was harder than I expected.(リスニング部分は予想より難しかったです)

生活や人間関係の困難を伝える

  • I’m having a hard time adjusting to life abroad.(海外生活に慣れるのに苦労しています)
  • He struggles to communicate with his coworkers.(彼は同僚との意思疎通に苦労しています)
  • She’s been struggling financially.(彼女は経済的に苦労しています)
  • They’re having a tough time balancing work and childcare.(仕事と育児の両立に苦労しています)
注意点

経済、健康、人間関係のstruggleは深刻な悩みを示すことがあります。相手が打ち明けたときは、すぐに軽い励ましだけを返さず、That sounds difficult. Is there anything I can do to help? のように共感と支援の意思を示すと丁寧です。

多様な文化的背景を持つ参加者と英語を練習する日本人学習者
苦戦を具体的に伝えれば、会話相手へ必要な助けを頼みやすくなります。

実際の会話では、一文だけでなく質問や返答が続きます。次は、英語学習の悩みを相談する会話を通して、表現のつなぎ方を確認しましょう。

英語学習に苦戦していると相談する会話例

この章の要点
  • 苦戦を伝えた後に方法を尋ねると、自然に会話を広げられる
  • 留学の予定がなくても、音楽や会話練習について相談できる
会話
学習者:You speak English very well. How long did it take you to become comfortable speaking it?
練習相手:It took a long time. I tried to use English whenever I could.
学習者:I’m having such a hard time learning it. What helped you the most?
練習相手:Talking with different people helped me. Are you planning to study abroad?
学習者:I’m not planning to do that at the moment.
練習相手:How about listening to English songs and talking about them with a study partner?
学習者:That sounds good. I’d like to try that.
日本語訳
学習者:英語がとても上手ですね。気楽に話せるようになるまで、どれくらいかかりましたか。
練習相手:長い時間がかかりました。できる限り英語を使うようにしました。
学習者:私は英語学習にとても苦戦しています。何が一番役に立ちましたか。
練習相手:いろいろな人と話すことが役立ちました。留学する予定はありますか。
学習者:今のところ、その予定はありません。
練習相手:英語の歌を聴いて、学習仲間と内容について話すのはどうですか。
学習者:よさそうですね。試してみたいです。
使う場面
英語が得意な友人、講師、言語交換の相手に学習方法を尋ねる場面です。
注意点・誤用例
How aboutの後ろに動詞を置くならing形にします。× How about listen to songs? ではなく、○ How about listening to songs? とします。
発音・ニュアンス
How long did it take you toは単語を一つずつ切らず、意味のまとまりで読みます。did itは子音と母音がつながり、take youも滑らかにつながります。

How long did it take you to ~? の使い方

How long did it take you to learn English? は、「英語を身につけるのにどれくらいかかりましたか」という質問です。過去の経験について尋ねるためdidを使っています。

  • How long did it take you to finish the book?(その本を読み終えるのにどれくらいかかりましたか)
  • How long did it take you to get used to life there?(そこでの生活に慣れるのにどれくらいかかりましたか)
  • It took me several months to feel comfortable.(気楽に感じられるまで数か月かかりました)

study abroadとat the moment

study abroadは「留学する」です。abroad自体に「海外で」という意味があるため、通常はstudy in abroadとは言いません。国を示すなら、study in Canada のようにinの後ろへ国名を置きます。

at the momentは「今のところ」「現時点では」という意味です。I’m not planning to do that at the moment. と言えば、将来の可能性を完全には否定せず、現在は予定していないと伝えられます。

英語力を褒める表現と返答

  • You speak English very well.(英語をとても上手に話しますね)
  • Your English is really good.(英語が本当に上手ですね)
  • You’re good at English.(英語が得意ですね)
  • Your pronunciation is excellent.(発音がとてもきれいですね)
  • You sound very natural.(とても自然に聞こえます)

褒められたら、まずThank you. と受け取ると会話が滑らかです。謙虚さを添えるなら、Thanks. I’m still learning, though. と続けられます。

会話の形が分かっても、文法を取り違えると意味が変わる場合があります。次に、独学で特に起こりやすい間違いを整理します。

「苦戦する」の英語で起こりやすい文法ミス

この章の要点
  • have a hard timeとhave troubleの後ろは動詞のing形にする
  • struggleはwith+名詞またはto+動詞の原形で組み立てる

have a hard timeの後ろに動詞の原形を置かない

× I have a hard time learn English. は、learnの形が合っていません。正しくは、○ I have a hard time learning English. です。hard timeの後ろはdoingとひとまとまりで覚えましょう。

struggleの直後にing形を置かない

× I’m struggling understanding English. は避けたほうが安全です。○ I’m struggling to understand English. または、○ I’m struggling with English. とします。

withの後ろには動名詞を置くこともできますが、I’m struggling with understanding fast speech. より、I’m struggling to understand fast speech. のほうが簡潔です。

difficultとdifficultyを混同しない

difficultは形容詞、difficultyは名詞です。It is difficult for me to speak English. と、I have difficulty speaking English. はどちらも使えますが、文の形が異なります。

注意点

I’m difficult. は「私は苦戦しています」ではなく、「私は扱いにくい人です」「私は気難しいです」という意味に受け取られる可能性があります。苦戦中ならI’m having a hard time.またはI’m struggling.を使います。

hardとhardlyを取り違えない

I study hard. は「一生懸命勉強します」ですが、I hardly study. は「ほとんど勉強しません」です。hardlyはhardを強める言葉ではありません。

troubleを数えられる名詞のように扱わない

「するのに苦労する」という意味のhave troubleでは、通常aを付けません。I have trouble sleeping. が自然です。具体的な複数の問題を指すtroublesとは用法が異なります。

文法の形を正確に覚えたら、次は口から出せる状態を目指します。発音では、単語単体よりもフレーズ全体のリズムが重要です。

発音とリズムを整えて会話で伝わりやすくする

この章の要点
  • 内容語を強め、機能語を弱く短く読む
  • 一文を意味のまとまりに分け、低速から自然な速さへ近づける

英語らしいリズムへ近づけるには、すべての単語を同じ強さで読まないことが大切です。I’m having a hard time learning English. なら、hard、time、learning、Englishを中心に伝えます。

意味のまとまりで区切る

最初は、I’m having a hard time / learning English. の二つに分けて練習します。慣れたら間を短くし、一文としてつなげます。

  1. 文を見ながら、意味を理解してゆっくり読む
  2. 強く読む語に印を付ける
  3. 二つか三つの意味のまとまりに分ける
  4. 音声を聞き、強弱とつながりをまねる
  5. 文を見ずに自分の状況へ置き換えて言う

struggleの子音を続ける

struggleの冒頭では、s、t、rの間に余分な母音を入れないようにします。最初から完璧な音を目指すより、まず語頭を一息で出し、その後に強い母音を置く練習が現実的です。

I’m struggling with grammar. は、strugglingとgrammarを目立たせ、I’mやwithを短くします。自分の声を録音し、すべての語が同じ長さになっていないか確認してみましょう。

発音練習用の置き換え文

  • I’m having a hard time sleeping.
  • I’m having a hard time concentrating.
  • I’m struggling with pronunciation.
  • I’m struggling to follow the conversation.
  • I’m having trouble hearing you.
  • I’m having trouble finding the right word.

一度に六文を流して読むより、一文を主語や目的語を変えながら数回使うほうが、会話で取り出しやすくなります。たとえばsleepingをconcentrating、remembering names、keeping up with the classへ入れ替えます。

発音は聞くだけでは定着しにくいため、声に出し、録音し、言い直す流れが必要です。ここからは、その練習を日常生活へ組み込む方法を考えます。

留学せずに英語を使う環境を作る方法

この章の要点
  • 英語を見る時間だけでなく、伝える必要がある時間を作る
  • 趣味、オンライン会話、録音を利用し、短い実践を繰り返す

英語を使えるようにするには、知識を増やすだけでなく、伝えなければならない場面を作ることが重要です。留学の予定がなくても、使う環境は小さく設計できます。

  • オンライン会話で毎回一つの話題を決める
  • 言語交換の相手と短時間の会話を続ける
  • 趣味の国際的な交流に参加する
  • 一日の出来事を一分間だけ英語で話す
  • 音声を録音して、詰まった場所を確認する
  • 覚えた表現で質問と回答を一組作る
  • 注文、予約、問い合わせを想定して練習する

苦手を観察できる行動まで細かくする

「英語が苦手」だけでは、練習内容を決めにくくなります。「音は聞こえるが意味の処理が遅い」「知っている単語が会話では聞こえない」「文を完全に作ろうとして話し始められない」のように分けましょう。

長い文を作ることに苦戦しているなら、短い文を続ける練習が役立ちます。I went to a café yesterday. It was crowded, but I found a seat. I stayed there for about an hour. のように区切っても、出来事は十分に伝わります。

洋楽を練習に利用する

音楽が好きなら、最初は歌詞を見ずに聞き、分かる語や繰り返しを探します。次に歌詞で確認し、日常で使えそうな表現を二つほど選びます。

選んだ表現は、自分の生活に置き換えます。have a hard timeが出てきたなら、I’m having a hard time waking up early. や、I had a hard time choosing a present. といった自分用の文を作ります。

歌では旋律に合わせて母音が伸びたり、語順が詩的になったりします。そのまま日常会話へ移せるか迷う表現は、辞書の用例や会話教材でも確認すると安心です。

助けを求めるところまで練習する

  • Could you explain it again?(もう一度説明してもらえますか)
  • Could you give me an example?(例を挙げてもらえますか)
  • Could you correct me if I make a mistake?(間違えたら直してもらえますか)
  • What would you say in this situation?(この状況なら何と言いますか)
  • Does this sound natural?(これは自然に聞こえますか)

「苦戦しています」で止めず、助けを求める一文を続けましょう。何が分からないかを英語で説明すること自体が、現実の会話で役立つ練習になります。

自宅で録音と週間計画を使って英語を発音練習する日本人学習者
短い発話、録音、言い直しを生活の中で繰り返します。

環境を作ったら、無理なく続けられる単位に分けます。次の練習計画では、一つの表現を理解、音読、置き換え、会話へ段階的につなげます。

一週間で三つの基本表現を使えるようにする練習計画

この章の要点
  • 一日に扱う内容を絞り、理解から発話へ進める
  • 最後は自分の苦戦と必要な助けを続けて言う

一日目:三つの違いを一文ずつ確認する

次の三文を読み、どこに意識があるかを言葉にします。I’m having a hard time speaking English. は行動の大変さ、I’m struggling with spoken English. は努力の過程、I’m having trouble speaking in meetings. は会議で起きる問題です。

二日目:have a hard timeを置き換える

learning Englishの部分を三回入れ替えます。remembering words、understanding fast speech、waking up earlyなど、実際の生活に関係する行動を選びましょう。

三日目:struggle withとstruggle toを分ける

紙を二つに分け、左へ名詞、右へ動作を書きます。左はgrammar、pronunciation、the new system、右はunderstand、finish、communicateなどです。それぞれwithとtoの後ろへ置いて声に出します。

四日目:have troubleに具体的な場面を足す

I’m having trouble hearing you. に、on this callやbecause of the noiseなどの状況を加えます。問題がどこで起きているのかを言えると、表現が実際の会話に近づきます。

五日目:依頼を一文追加する

Could you say that again?Could you give me an example?Could you check this sentence? のどれかを苦戦の表現に続けます。二文を止まらずに言えるまで練習します。

六日目:録音して言い直す

三十秒ほど、自分が苦戦していることを話します。確認するのは、文法ミスの数だけではありません。長い沈黙がある場所、聞き取りにくい語、同じ語の繰り返しにも注目します。

七日目:短い相談会話を作る

「悩みを伝える」「具体例を述べる」「助けを求める」「相手の提案に返答する」の四段階で会話を作ります。一文の暗記から会話の流れへ進むのが目的です。

練習会話
学習者:I’m having a hard time understanding fast speech.
練習相手:Which part is the most difficult?
学習者:I can hear the sounds, but I can’t process the meaning quickly. Could you speak a little more slowly?
練習相手:Of course. We can also practice with shorter sentences.
学習者:That would help. Thank you.
日本語訳
学習者:速い英語を理解するのに苦戦しています。
練習相手:どの部分が一番難しいですか。
学習者:音は聞こえますが、意味を素早く処理できません。もう少しゆっくり話してもらえますか。
練習相手:もちろんです。短い文でも練習できます。
学習者:それは助かります。ありがとうございます。
使う場面
会話練習中に、聞き取りの問題を具体的に説明して調整を頼む場面です。
注意点・誤用例
「分からない」だけで終えず、音と意味処理のどちらが難しいかを分けると、相手が練習方法を調整しやすくなります。
発音・ニュアンス
That would help.は提案を前向きに受け入れる穏やかな返答です。wouldを極端に強めず、helpを中心に読みます。

練習の成果は「英語が得意になったか」だけで判断しません。一分間話せた、質問を三つできた、聞き返して会話を続けられたなど、観察できる行動を記録しましょう。

すぐに使える表現一覧と選び方の最終確認

この章の要点
  • 行動の大変さ、努力の過程、具体的な問題のどれを伝えるか決める
  • 自分の状況に置き換え、依頼や質問まで続ける

「苦戦する」を英語にするときは、日本語に対応する一語を探すより、状況を分けて考えます。行動が大変ならhave a hard time doing、努力しているならstruggle、問題が起きているならhave troubleが基本です。

苦戦していることを伝える

  • I’m having a hard time learning English.(英語学習に苦戦しています)
  • I’m struggling with grammar.(文法に苦戦しています)
  • I’m struggling to follow the conversation.(会話についていくのに苦戦しています)
  • I’m having trouble understanding this.(これを理解できずに困っています)
  • I find pronunciation challenging.(発音を難しいと感じます)
  • I’m stuck on this question.(この問題で行き詰まっています)

学習方法を尋ねる

  • How did you improve your English?(どうやって英語力を伸ばしましたか)
  • What helped you the most?(何が一番役に立ちましたか)
  • How often did you practice?(どれくらいの頻度で練習しましたか)
  • Do you have any advice for me?(何か助言はありますか)

提案する、提案を受ける

  • How about listening to English songs?(英語の歌を聴くのはどうですか)
  • Why don’t you practice with a friend?(友人と練習してみてはどうですか)
  • You could try keeping a short diary in English.(英語で短い日記をつけてもよいでしょう)
  • It might help to record yourself.(自分の声を録音すると役立つかもしれません)
  • That sounds good.(よさそうですね)
  • I’d like to try that.(試してみたいです)

まずは次の三文から一つを選び、自分の苦手へ置き換えてください。I’m having a hard time learning English.I’m struggling with English pronunciation.I’m having trouble understanding spoken English. の三つです。

その後に、Could you give me an example? や、Could you say that again? を加えます。苦戦を具体的に伝え、必要な助けを頼めるようになると、英語を使う場面そのものが練習の機会へ変わります。

「苦戦する」の英語に関するQ&A

この章の要点
  • 表現選びで迷いやすい点を短く確認する
  • 文型、丁寧さ、時制の疑問を実際の使用場面に結びつける

「英語学習に苦戦しています」は最初にどの表現で覚えるとよいですか?

I’m having a hard time learning English.が幅広い場面で使いやすい文です。努力している過程を強く伝えたい場合はI’m struggling with English.も使えます。

have a hard timeの後ろにはto doを置けますか?

行動を続ける場合は通常、have a hard time doingの形を使います。I have a hard time understanding English.のように、動詞をing形にします。

struggle withとstruggle toの違いは何ですか?

struggle withの後ろには苦戦している課題や分野などの名詞を置きます。struggle toの後ろには、何とかしようとしている行動を動詞の原形で置きます。

have troubleとhave difficultyはどう使い分けますか?

have troubleは会話で使いやすく、具体的な問題や支障に合います。have difficultyはやや客観的で、改まった説明や文章にも使いやすい表現です。

I’m difficult.で「私は苦戦しています」と言えますか?

言えません。I’m difficult.は自分が扱いにくい人だという意味に受け取られる可能性があります。I’m having a hard time.またはI’m struggling.を使います。

「今、聞き取れなくて困っています」はどう言いますか?

I’m having trouble hearing you.が自然です。必要に応じてCould you speak a little louder?やCould you say that again?を続けます。

過去に苦戦したことはどう表しますか?

haveをhadに変えてI had a hard time doingとするか、struggleを過去形にしてI struggled to doとします。I had a hard time finding the hotel.のように使えます。