英単語を繋ぎ合わせるなどして、日本で作られた言葉を『和製英語』と呼びます。これは英語本来の使い方とは異なることが多いため、英単語としてはなかなか意味が伝わりません。
一見英語のように聞こえる、間違いやすい和製英語について学んでいきましょう。
和製英語の定番「ガソリンスタンド」
日本で使われている言葉の中には、“スプーン”や“ワイン”のように英語がそのまま単語として馴染んでいるものも多くあります。これらを外来語と呼びます。
一方で和製英語は、英語などの外国語をアレンジした造語や聞き間違いが元で発生したものが定着したケースなど由来は様々です。
英語圏でも通じる外来語とは異なり、諸外国では意味が伝わらないことがほとんどです。和製英語を言い替えるのならば、『英語風の日本語』といった所でしょう。
そんな和製英語の定番として挙げられるのが“ガソリンスタンド(給油所)”です。英語で給油所は“Gas station(ガスステーション)”です。
海外で「Where is the ガソリンスタンド?」と言っても伝わりません。
また、“パン”もカタカナ表記で英語のように感じますが、英語では“Bread(ブレッド)”ですね。パンと言うと“Pan(フライパン)”という意味になってしまいます。
会話
コーヒーショップにて、Bill と Aya が話をしています。
Aya:I forgot to charge my smart card!
ICカードにチャージするの忘れちゃった!
Bill:Did you say “charge”?
“チャージ”って言った?
Aya:Well… Does“charge”means the as “put money on one’s card” right?
え~と。カードにお金を入金することを“チャージ”っていうでしょ?
Bill:Oh, I got it! You might be better to say“load” or “top up”or like that.
そういう意味か!それなら、load とか top up って言った方が良いかな。
Aya:Is that right? I never knew this!
そうなのね。全然知らなかったわ!
Bill:Speaking of which, “Pettobotoru” and “serohantēpu” also not English ,you know?
ちなみに、ペットボトルとかセロハンテープも英語じゃないって知ってた?
Aya:What?! How do you say this in English?
そうなの? 英語ではなんていうの?
Bill:In English, Pettobotoruis “Plastic bottle” and, serohantēpu is “Scotch tape”.
英語では、ペットボトルは“プラスチックボトル”、セロハンテープは“スコッチテープ”って言うよ。
ポイント
今回の Aya のように交通系ICやバーコード決済システムなどに現金を入金することを“チャージする”と表現するのは日本独特の使い方です。Charge と言うと、充電や請求という意味で使われることが一般的でしょう。
入金すると英語でスマートに表現するのであれば、以下の例文を参考にしてください。
I’ll just top up my card.
カードにお金入れてくる(入金)
I want to load $20 on my smart card.
ICカードに20ドル入金したい
会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。
smart card
SuicaやPASMO・WAONなどの電子マネー機能のあるカードのこと
他にも、Chip card と呼ばれることもある。
I got it!
そうゆうことか/わかった/理解した
You might be better to ~
~した方が良い
同じ意味である、should be や had better よりもかなり優しく穏やかな表現
Speaking of which
そういえば/ちなみに/噂をすれば
同じような意味で使われることの多い by the way よりも、前の話からの繋がりが強い時に使われる
他にもいろいろ和製英語
和製英語 | 英単語 |
アレルギー | Allergy(アレジー) |
コンセント | Outlet(アウトレット) |
テイクアウト | To go ※アメリカ英語 Take away ※イギリス英語 |
アプリ | App(アップ) application(アプリケーション) |
ジャージ | tracksuit(トラックスーツ) |
ビーチサンダル | flip-flops(フリップフラップ) |
ライブハウス | Musicpub(ミュージックパブ) |
ガソリンスタンドやパンといった定番の和製英語だけでなく、他にもたくさんの英語風日本語がありますね。
まとめ
一見、英語のように見える単語でも、実は和製英語ということも!正しい英語表現を、しっかりと覚えておきましょう。
それではまた、See you!