【イラストで完全マスター】英語の時間・時計の読み方!もう迷わない”past”と”to”の使い方
「今、何時?」と聞かれて、英語でスラスラ答えられますか?「7時15分」や「8時50分」など、日常的な時間表現も、いざ英語で言おうとすると「あれ、どう言うんだっけ?」と戸惑ってしまうことは少なくありません。特に “past” や “to” を使った表現は、日本人学習者がつまずきやすいポイントです。この記事では、そんな英語の時間表現をイラスト付きで徹底解説!基本の “o’clock” から、ネイティブが使う自然な言い方まで、この記事を読めばすべてマスターできます。表現の幅を広げたい方は、英語教室でネイティブの講師と実際に話してみるのも上達への近道ですよ。さあ、もう時間表現で迷わない自分になりましょう!
レッスンの内容
なぜ英語の時間は難しい?日本語との根本的な違い
日本語では、基本的に「〇時〇分」と数字を順番に言うだけで時間が伝わります。しかし英語では、いくつかの表現方法があり、状況やニュアンスによって使い分けられます。
- シンプルな数字読み: カジュアルで一番簡単な言い方。(例: 7:10 → seven ten)
- “past” / “to” を使う方法: 最もネイティブらしく、フォーマルな場でも使われる言い方。(例: 7:10 → ten past seven)
特に後者の “past” / “to” を使う表現は、日本語にはない独特の考え方に基づいているため、難しく感じる原因となっています。しかし、ルールさえ覚えてしまえば簡単です。一つずつ見ていきましょう。
まずは基本から!「〇時ちょうど」と午前・午後の表現
複雑な表現の前に、時間の基礎をしっかり固めましょう。

amは午前、pmは午後。太陽と月をイメージすると覚えやすいですね。
「~時ちょうど」は “o’clock”
「〇時ちょうど」を表現するには、数字の後ろに o’clock を付けます。”o’clock” は “of the clock” の略で、「時計の示す~時」という意味です。
It’s one o’clock. (1時ちょうどです。)
The meeting starts at three o’clock. (会議は3時ちょうどに始まります。)
24時間表記は使わない!am / pm の基本
英語では、日本語の「14時」や「21時」のような24時間表記は、軍隊や航空関係など特殊な場合を除き、日常会話ではほとんど使いません。代わりに am と pm を使って午前と午後を区別します。
- am: 午前 (0:00~11:59)。ラテン語の “ante meridiem” (正午前) の略。
- pm: 午後 (12:00~23:59)。ラテン語の “post meridiem” (正午後) の略。
It’s 8 am. (午前8時です。)
See you at 2 pm. (午後2時に会いましょう。)
朝・昼・夜を付け加える言い方
“am” や “pm” の代わりに、より具体的に「朝」「昼」「夜」を表現することもできます。
seven in the morning (朝の7時)
one in the afternoon (昼の1時)
eight in the evening (夕方・夜の8時)
ten at night (夜の10時)
特にat night は、寝る時間に近い夜更けのニュアンスで使われることが多いです。
【最重要】ネイティブ流!”past” と “to” を使った表現
ここが英語の時間表現のクライマックスです。アナログ時計を思い浮かべてください。このイメージが理解の鍵となります。
時計の右側(1分~30分)は “past (after)” を使う
長針が時計の右半分(12時から6時まで)にあるときは、「分 + past + 時」の形で表現します。「~時を~分過ぎた」という意味です。past の代わりに after も使えますが、past の方が一般的です。
7:10 → ten past seven (7時を10分過ぎ)
2:20 → twenty past two (2時を20分過ぎ)
11:05 → five past eleven (11時を5分過ぎ)
時計の左側(31分~59分)は “to (before)” を使う
長針が時計の左半分(6時から12時まで)にあるときは、「(次の時までの)分 + to + 次の時」の形で表現します。「次の~時まであと~分」という意味です。ここでのポイントは、時間が次の時刻になることです。
6:50 → ten to seven (7時まであと10分)
8:40 → twenty to nine (9時まであと20分)
12:55 → five to one (1時まであと5分)
“quarter” (15分) と “half” (30分) は特別ルール
15分と30分には、特別な単語があります。これらを使うと、よりネイティブらしい表現になります。
- quarter: 1/4、つまり15分のこと。
- half: 1/2、つまり30分のこと。
3:15 → a quarter past three (3時を15分過ぎ)
7:30 → half past seven (7時を30分過ぎ)
9:45 → a quarter to ten (10時まであと15分)
30分は “past” しか使わず、”thirty to eight” のような言い方はしませんので注意しましょう。
なぜこの表現が好まれるのか?聞き間違い防止の知恵
なぜネイティブは、この少し複雑な言い方を好むのでしょうか?一つの理由として、数字の聞き間違いを防ぐためと言われています。例えば、”fifty” (50) と “fifteen” (15) は発音が非常に似ています。「six fifty (6:50)」と「six fifteen (6:15)」は聞き間違える可能性がありますが、「ten to seven (6:50)」と「a quarter past six (6:15)」なら、間違うことはありません。重要な約束の時間などを正確に伝えるための、生活の知恵なのです。
シンプルで簡単!数字を読むだけのカジュアルな言い方
「”past”と”to”はまだ難しい…」という方もご安心ください。もっと簡単な言い方もあります。特にカジュアルな場面では、こちらの表現が頻繁に使われます。
「時」→「分」の順で読むだけ
これはデジタル時計の表示を読むのと同じです。シンプルに「時」の数字、次に「分」の数字を言うだけです。
3:15 → three fifteen
7:30 → seven thirty
9:45 → nine forty-five
1桁の分には “oh” を入れる
「分」が1桁(1分~9分)の場合、聞き取りやすいように、分の数字の前に“oh”(ゼロ”0″の読み方)を入れるのが一般的です。
4:05 → four oh five
10:09 → ten oh nine
リアルな会話で使い方をチェック!
TonyとHanakoの会話から、実際の使われ方を見てみましょう。

遅刻してしまっても、誠意を伝えることが大切です。
【会話で学ぶ】TonyとHanakoの待ち合わせ
Hanako: I’m so sorry I’m late. I left home at 4 o’clock, but I couldn’t make it in time.
(遅れちゃって本当にごめんなさい。4時には家を出たのに、時間通りに間に合わなかったわ。)
Tony: Don’t worry about it. It’s only five oh nine now. I got here around 5 o’clock, so I’ve barely waited ten minutes.
(気にしないで。今まだ5時9分だよ。僕が着いたのも5時ごろだったから、10分も待ってないよ。)
Hanako: Thank you for being so understanding. By the way, what time does the movie start?
(わかってくれてありがとう。ところで、映画は何時からだっけ?)
Tony: It starts at eight twenty in the evening.
(夜の8時20分からだよ。)
Hanako: Then, shall we go for dinner first?
(じゃあ、先に夜ご飯でも食べに行きましょうか。)
Tony: Sure, sounds good!
(もちろん、いいね!)
会話で役立つキーフレーズ解説 (`make it`, `in time` vs `on time`)
- make it: 「間に合う」「都合がつく」「成功する」など、文脈によって様々な意味で使われる便利なフレーズです。
- in time vs on time: どちらも「時間通りに」と訳せますが、ニュアンスが異なります。on time は「(予定通りの)時刻ぴったりに」というニュアンス(例: The train arrived on time. 電車は定刻通りに到着した)。一方、in time は「(締め切りや何かが起こる前に)間に合って」というニュアンスで、ギリギリ間に合ったという響きがあります。(例: I arrived just in time for the movie. 映画にちょうど間に合うように到着した。)
もっと表現豊かに!「~時ごろ」の曖昧な言い方
正確な時間だけでなく、「だいたい~時」という表現も日常会話では頻繁に使います。

「だいたい」「〜くらい」といった表現も覚えておくと便利です。
“around” / “about” の使い方
Around と about は、どちらも「~ごろ」「およそ~」という意味で使え、ほとんど同じ意味です。時間の前に付けます。
I’ll be there around 5 pm. (午後5時ごろにそっちへ行きます。)
He woke up about 8 am. (彼は午前8時ごろに起きました。)
“like” を使ったカジュアルな表現
Like も「~くらい」という意味で使えますが、around や about よりもカジュアルな響きがあり、友人同士の会話などでよく使われます。
Let’s meet up, like 3 pm? (3時とかに会わない?)
「〇時過ぎ」「〇時前」の言い方
「ちょっと過ぎ」「少し前」といった、さらに細かいニュアンスを伝えたい場合は、以下のような表現が便利です。
It’s a little after six. (6時を少し過ぎたところです。)
Come a little before ten. (10時少し前に来てください。)
質問の仕方と答え方の実践フレーズ集
最後に、時間を尋ねる質問と、それに答えるためのフレーズをまとめてご紹介します。
「今、何時ですか?」と尋ねる
- What time is it? (一番スタンダードな聞き方)
- What’s the time? (What time is it? と同じ意味)
- Do you have the time? (少し丁寧な聞き方。「時間ありますか?」と間違えないように注意)
- Could you tell me the time, please? (最も丁寧な聞き方)
時間に関する様々な質問と答え方
Q: What time does the store open?
(その店は何時に開きますか?)
A: It opens at 10 am.
(午前10時に開きます。)Q: When does the next train to Tokyo leave?
(次の東京行きの電車は何時に出ますか?)
A: It leaves at half past three. (3:30)
(3時半に出発します。)Q: How long does it take to get to the airport?
(空港までどのくらい時間がかかりますか?)
A: It takes about 45 minutes.
(だいたい45分かかります。)
まとめ:時計のイメージを掴んで、時間の表現をマスターしよう!
英語での時間の言い方は、一見複雑に見えるかもしれませんが、基本ルールは意外とシンプルです。特にネイティブがよく使う “past” と “to” の表現は、アナログ時計の文字盤を頭に思い浮かべるのがマスターへの近道です。「右半分は past、左半分は to」このイメージをしっかり掴みましょう。
もちろん、最初は簡単な数字の読み方から始めて、慣れてきたら “past” や “to”、”quarter”、”half” を使った表現に挑戦していくのがおすすめです。今回ご紹介したフレーズを何度も口に出して練習すれば、いざという時に自然と口から出てくるようになりますよ。
時間のやりとりは、日常会話からビジネスシーンまで、コミュニケーションの基本です。自信を持って使いこなせるようになりましょう!
それではまた、See you!