「どこでランチにする?」と聞かれて、日本語なら「任せるよ」の一言で済む場面。ところが英語にしようとすると、口が止まってしまう人はとても多いです。
Up to you. と言えばいいのは知っている。でも、上司にも同じ言い方でいいのか、そっけなく聞こえないか、そもそも up to ってどういう意味なのか——気になり出すと、結局あいまいに笑ってやり過ごすことになりがちです。
この記事では、カジュアルからビジネスまで9通りの「任せるよ」を場面別に整理し、それぞれの丁寧さ・責任の重さ・使ってはいけない相手をはっきりさせていきます。さらに、冷たく響かせないための言い添え方、Up to you. と言われたときの返し方、混同しやすい depends on you や down to you との違いまで一気に片づけます。
読み終えたときには、「相手」と「任せる中身」を思い浮かべるだけで自然にフレーズが選べる状態になっているはずです。発音の練習手順や1週間の復習プランも用意したので、知識のまま終わらせずに口から出る形にしていきましょう。実際の会話で試す場を探している方は、英語教室のようにやり取りを繰り返せる環境を併用すると定着が早くなります。
「任せるよ」の英語は9通り──まずは全体像から
- 「任せるよ」の英語は一つではなく、丁寧さと責任の重さで選び分ける
- カジュアルの代表は Up to you.、正式に委ねるなら I’ll leave it up to you.
- 相手の立場を尊重して決定権を渡すなら It’s your call.
- 選ぶ基準は「相手との距離」と「任せる中身の重さ」の2軸
先に答えを置きます。「任せるよ」は英語では場面ごとに言い換えるのが基本で、距離感と責任の重さで9通りを使い分けると考えると迷いません。
理由はシンプルで、日本語の「任せる」が背負っている意味が広すぎるからです。ランチの店選びを預けるのも「任せる」、契約条件の判断を委ねるのも「任せる」、美容師に髪型を委ねるのも「任せる」。英語ではこの三つがそれぞれ別の言い方に分かれます。
代表的な選択肢を、軽い順に並べておきます。
- Up to you./It’s up to you.:君次第だよ。もっとも気軽で、日常の小さな決め事向き。
- You decide.:決めていいよ。短く言い切る形で、親しい相手限定。
- Whatever works for you.:ご都合の良い形で。日程・場所の調整で活躍。
- I’m easy./I don’t mind either way.:こだわりはないよ。協力的な響き。
- I’ll leave it to you.:お任せします。日常もビジネスも通る定番。
- I’ll leave it up to you.:あなたの判断にお任せします。一段かしこまった形。
- It’s your call.:あなたが決めることです。決定権の所在を示す。
- Can I leave it to you?:任せてもいいかな? こちらから頼む形。
- Do as you see fit./I’m in your hands.:適切だと思うように/すべてお任せします。全面的な委任。
たとえば友人との映画選びなら Up to you. で十分ですが、同じ言い方を取引先の判断依頼に使うと軽すぎます。逆に、友人に I’ll leave it up to you at your discretion. などと言えば、冗談かと思われるほど硬く響きます。重さのつり合いを取ることが、この表現群の要点です。
つまり、9通りを丸暗記するのではなく「誰に、何を、どこまで預けるのか」を先に決めれば、対応するフレーズは自動的に絞られます。では、その土台になっている up to という組み合わせから見ていきましょう。ここが分かると、残りの表現の理解が一気に速くなります。
「up to」がつくる「〜次第」という感覚
- up to は「〜次第で」「〜に委ねられている」という意味を作る
- It’s up to you. の it は「いま話題になっている選択肢」を指す
- it の部分は具体的な内容に入れ替えられる
- 後ろに動詞の原形を続けると「〜するのは君次第だ」と広げられる
up to の働きを一言でいえば、決定権の置き場所を指し示す矢印です。up は「上」、to you は「あなたに」と単語ごとに訳しても意味がつながらないのは、この二語がひとかたまりで「〜に委ねられている」という熟語になっているからです。
だからこそ It’s up to you. は「それはあなた次第です」、すなわち「君が決めていいよ」「任せるよ」になります。主語の it は漠然としているように見えて、実際には「今まさに話題になっている選択肢そのもの」を指しています。
何を任せているのかをはっきりさせたいときは、it の位置に具体的な内容を入れれば済みます。
- フレーズ
- The final decision is up to you.
- 日本語訳
- 最終的な判断はあなたにお任せします。
- 使う場面
- 会議の締めくくりや、複数案を提示し終えたあと。何を委ねるのかを明示するため、ビジネスでもそのまま使えます。
- 注意点
- The final decision is on you. とすると「責任はあなたにある」という圧の強い響きになります。委任を伝えたいだけなら up to を選びましょう。
- 発音・ニュアンス
- up to は「アップ・トゥー」と切らず、t が軽く弾んで「アプタ」に近づきます。decision の強勢は真ん中(ディシジョン)に置きます。
- フレーズ
- Where we go for dinner is up to you.
- 日本語訳
- 夕食にどこへ行くかは君が決めていいよ。
- 使う場面
- 友人や家族との予定調整。「どこへ行くか」だけを預け、時間や人数は自分が決める、といった線引きができます。
- 注意点
- Where do we go for dinner is up to you. のように疑問文の語順を残すのは誤りです。名詞のかたまりとして Where we go 〜 と平叙の語順にします。
さらに、up to you の後ろに to+動詞の原形を続けると、「〜するのは君次第だ」という形に広げられます。
- フレーズ
- It’s up to you to decide what to do next.
- 日本語訳
- 次にどうするか決めるのは君次第です。
- 使う場面
- 相談を受けて情報を出し切ったあと、判断そのものを相手に返すとき。助言と決定を切り分けたいときに便利です。
- 発音・ニュアンス
- It’s up to you to 〜 は「イッツァプタ・ユートゥ」と流れます。to が二つ続くので、後ろの to は弱く「タ」程度に落として構いません。
- フレーズ
- It’s up to you to tell him the truth.
- 日本語訳
- 本当のことを彼に言うかどうかは君に委ねるよ。
- 注意点
- この形は「やるかやらないか、君が決めていい」という中立の委任です。強く促したい場合は You should tell him. と言い切る必要があります。

up to の感覚がつかめたら、あとは相手との距離に合わせて言い方を選ぶだけです。まずは気軽に使えるカジュアル編から並べていきます。
カジュアルな場面で使う「任せるよ」
- Up to you! は It’s を落とした省略形で、さらにくだけた響きになる
- You decide. は命令文に近いため、親しい相手だけに使う
- Whatever works for you. は「都合に合わせたい」という協力的な印象を与える
- I’m easy. や I don’t mind either way. は「こだわりはない」を柔らかく伝える
親しい相手との会話では、短く軽い言い方が自然です。ただし短いぶん、言い方や表情で印象が大きく変わるという弱点があります。
Up to you. / It’s up to you.(軽く任せる)
友人、家族、気を許した同僚との会話で使う、もっとも気軽な形です。It’s を落とした Up to you! は省略形で、テンポの良さが出ます。
- 会話例(友人同士)
- 友人A:What movie do you want to watch tonight?
友人B:Up to you! - 日本語訳
- 友人A:今夜はどの映画を観たい?
友人B:君に任せた! - 使う場面
- 映画、店選び、待ち合わせ時間など、どちらでも困らない小さな決め事。
- 注意点・誤用例
- Up to your decision. のような形にはしません。up to の後ろは人・組織を表す語(you, him, the team など)が基本です。また無表情で言うと「どうでもいい」に聞こえます。
- 発音・ニュアンス
- 「アプタ・ユー」とひとかたまりで。you を軽く上げ気味に伸ばすと、明るく協力的な響きになります。
- 会話例(家族)
- A:Should we go out for dinner or order in?
B:It’s up to you. I’m okay with either option. - 日本語訳
- A:外に食べに行く?それとも出前をとる?
B:あなた次第だよ。どっちでも大丈夫。 - 注意点
- I’m okay with either option. のような一文を足すのが安全策です。ひとことで終えないだけで、投げやりな印象がほぼ消えます。
このフレーズには「決定権を渡す」という意味しかなく、結果の責任まで相手に負わせる含みはほとんどありません。だからこそ日常の決め事にどんどん使える一方、裏を返せば「自分は関与しない」という姿勢にも聞こえます。連発は避けたいところです。
You decide.(親しい相手限定)
短く言い切る形で、響きとしては命令文に近づきます。友人同士なら軽快でむしろ好印象ですが、相手が上司や取引先だと「あなたが決めればいい」と突き放したように受け取られる恐れがあります。
- 会話例
- A:Is there anyone else you want to invite?
B:You decide. I just want to have fun! - 日本語訳
- A:他にも誰か誘う?
B:決めていいよ。私は楽しければ良い! - 柔らかくする言い換え
- You can decide.(決めてくれていいよ)/Why don’t you decide?(君が決めない?)/I’d like you to decide.(あなたに決めてほしいです)
- 発音・ニュアンス
- You を強く、decide をやや弱めに言うと「君が決めて(私ではなく)」の対比が出ます。平坦に落として言うと冷たく響きます。
目上の人や取引先に対して You decide. と言い切るのは避けた方が無難です。命令形に近い形が、判断を押し返した印象を与えることがあります。同じ内容なら I’ll leave it up to you. や It’s your call. に置き換えると、敬意を保ったまま同じ意図が伝わります。
Whatever works for you.(相手の都合に合わせる)
日程や場所の調整で「そちらのご都合に合わせます」と伝えたいときの定番です。works for you が「あなたにとって都合が良い」を表すため、譲る姿勢が自然に伝わります。
- フレーズ
- Whatever works for you is fine with me.
- 日本語訳
- あなたの都合の良い形でかまいません。
- 使う場面
- 打ち合わせの日程調整、待ち合わせ場所の相談、オンライン会議の時間決め。メールでも口頭でも使えます。
- 類似表現
- Either is fine with me.(どちらでも大丈夫です)/Any time works for me.(いつでも空いています)/Whichever is easier for you.(やりやすい方で)
- 注意点
- 本当に何時でも良い場合に限って使います。実は都合が悪い時間があるのに使うと、後で調整し直すことになり、かえって手間をかけてしまいます。
I’m easy. / I don’t mind either way.(こだわりがないと伝える)
「特に希望はないよ」を柔らかく伝える言い方です。I’m easy. は直訳すると変に感じますが、「私は気楽だから何でもいい」という意味の口語表現として使われます。
- フレーズ
- I don’t mind either way. You pick.
- 日本語訳
- どちらでも構わないよ。選んで。
- 使う場面
- 二択を示されたときの返答。どちらにも不満がないことを先に伝え、そのうえで決定を渡す流れになります。
- 注意点・誤用例
- I don’t care. と言い換えないこと。文字通りには「気にしない」ですが、実際には無関心・投げやりに響きます。mind を使えば「気に障らない」という中立の意味に収まります。
気軽な言い方が整ったところで、次は仕事や初対面の相手にも使える、一段丁寧な形に進みます。
丁寧に委ねる言い方──信頼を込めて預ける
- I’ll leave it up to you. は判断を正式に委ねる、かしこまった形
- I’ll leave it to you. は「作業ごと引き受けてもらう」含みも出せる定番
- It’s your call. は相手の方が決めるべき立場だと示す表現
- Can I leave it to you? は疑問形にすることで押しつけ感が消える
仕事や初対面のやり取りでは、leave という動詞を軸に据えると失敗が減ります。leave it to you は「それをあなたのもとに置いていく」というイメージで、丸投げではなく「預ける」という手触りがあるからです。
I’ll leave it up to you.(判断を正式に委ねる)
直訳すると「私は it から離れてあなたに委ねます」で、「お任せします」の定番フレーズです。相手の判断力を信頼して預けるという含みがあり、一定の責任も伴います。会議、メール、専門家への依頼など、少し重みのある場面で活躍します。
- フレーズ
- If you think we should change the plan, I’ll leave it up to you.
- 日本語訳
- 計画を変更すべきだと思うなら、あなたの判断にお任せします。
- 使う場面
- 現場の担当者に裁量を渡すとき、社外の専門家に方針判断を委ねるとき。条件つきで委ねる形にすると、責任の範囲が明確になります。
- 応用
- I’ll leave it up to you to choose the venue.(会場選びはあなたにお任せします)のように、to+動詞で任せる中身を明示できます。
- 発音・ニュアンス
- leave it は「リーヴィット」とつなげ、up to は「アプタ」。落ち着いたトーンでゆっくり言うと、信頼を託す響きになります。
美容室で「切り方はプロに任せます」と言いたいときや、士業・医療の専門家に「専門的なことは分からないのでお任せします」と伝えたいときにもよく合います。
I’ll leave it to you.(幅広く使える定番)
up を抜いた leave it to you も、日常からビジネスまで通用する使いやすい形です。判断だけでなく「作業ごと引き受けてもらう」ニュアンスも出せます。
- 会話例(同僚同士)
- 同僚A:Who will handle the presentation?
同僚B:I’ll leave it to you. - 日本語訳
- 同僚A:プレゼンは誰が担当する?
同僚B:お任せします。 - 応用フレーズ
- I’ll leave the rest to you.(残りはよろしく頼むね)/I’m leaving it to you, so do it however you like.(任せるから、好きなやり方でやってね)
- 注意点
- 担当がまだ決まっていない段階で使うと、押しつけに聞こえることがあります。相手の了承を取りたいなら Can I leave it to you? と疑問形にしましょう。
It’s your call.(決定権が相手にあることを示す)
call は動詞では「電話する・呼ぶ」ですが、名詞では「決定・決断・判定」の意味を持ちます。もともとはスポーツの審判の判定を指す語で、そこから「判断を下すのはあなたの役目」という含みが生まれました。
- 会話例
- A:Which one do you want to buy?
B:Umm, it’s your call. - 日本語訳
- A:どっち買う?
B:う〜ん、君が決めて。 - ビジネス例
- You’re the manager, so it’s your call.(あなたが責任者ですから、判断はお任せします)
- 注意点・誤用例
- 決めるべき立場が自分側にあるのに使うと、責任転嫁のように聞こえます。また It’s your phone call. のような言い換えは通じません。名詞の call をそのまま使います。
- 発音・ニュアンス
- your を弱く、call を強く長めに。「イッツヤ・コーゥ」に近い響きで、落ち着いた敬意が出ます。
Can I leave it to you?(丁寧に頼む)
こちらから「任せてもいいかな?」とお願いする形です。疑問文にすることで相手に断る余地を残せるため、押しつけ感が消えます。物腰柔らかく伝えたいときの第一候補です。
- フレーズ
- Could I leave it to you? I know you’re busy.
- 日本語訳
- お任せしてもよろしいでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが。
- 使う場面
- 相手の負担が大きい依頼、立場が上の人への依頼。Can より Could にすると丁寧さが増します。
- 類似表現
- Would you mind taking care of it?(それを引き受けていただけますか)/Would it be possible to leave this with you?(こちらをお願いできますでしょうか)
Do as you see fit. / I’m in your hands.(全面的に委ねる)
Do as you see fit. は「あなたが適切だと思うようにしてください」という意味で、相手の裁量を大きく認める言い方です。信頼関係のある相手に、細かい指示なしで進めてもらいたいときに使います。
- 会話例
- A:How should we organize this event?
B:Do as you see fit. - 日本語訳
- A:このイベント、どう進めましょうか?
B:適切だと思うように進めてください。 - 類似表現
- Do whatever you think is best.(一番いいと思うようにやって)/Use your own judgment.(あなたの判断で進めて)
- 注意点
- 経験の浅い相手に使うと「指示がなくて困る」状態を生みます。裁量を渡す相手を選ぶ表現です。
- フレーズ
- I’ll leave it in your hands./I’m in your hands.
- 日本語訳
- あなたにすべてお任せします。/お任せします(あなたの手の中にいます)。
- 使う場面
- ツアーガイド、医師、美容師など、自分に知識がない相手に判断も進め方も丸ごと預けるとき。
- 発音・ニュアンス
- hands を強めに置くと比喩が伝わりやすくなります。I’m in your hands — surprise me.(お任せするので、驚かせてください)のように続けると親しみが出ます。
丁寧な言い方が揃いました。ここからさらに一歩進んで、職場で「任せる範囲」まで正確に伝える語彙を押さえます。
ビジネスの「お任せします」で使う動詞と語彙
- entrust は大切なものや役割を信頼して預けるときの語
- delegate は権限や業務を部下・チームに正式に振り分ける語
- 渡すものを responsibility / task / decision / authority / control のどれかで意識する
- at your discretion は契約書やフォーマルなメールでも使える硬めの表現
職場のやり取りでは、単に「任せる」と伝えるだけでなく、任せる範囲と責任の所在をはっきりさせる方が信頼されます。そのために覚えたい動詞が二つあります。
- フレーズ
- I will entrust you with this task.
- 日本語訳
- この仕事をあなたに任せます。
- 使う場面
- 重要な役割や大切な案件を、信頼を明示して預けるとき。entrust A with B、または entrust B to A の二つの形を取ります。
- 応用
- We’ve entrusted the design work to an outside team.(デザイン業務は外部のチームに委託しています)
- 注意点・誤用例
- entrust you this task と with を落とすのは誤りです。また日常会話ではやや重いため、友人へのお願いには leave it to you を使います。
- フレーズ
- She decided to delegate the project to her team.
- 日本語訳
- 彼女はプロジェクトをチームに任せることにしました。
- 使う場面
- 管理職が権限や業務を正式に振り分ける文脈。組織運営の話題でよく登場します。
- 応用
- A good manager knows how to delegate.(優れた管理者は任せ方を知っている)
- 発音・ニュアンス
- delegate は動詞では最後を軽く「デリゲイト」、名詞(代表者)では「デリゲット」に近づきます。同僚同士の対等な依頼に使うと上から目線に響くことがあります。
あわせて覚えておくと便利な関連語には、responsibility(責任)、task(業務)、decision(決定)、authority(権限)、control(管理)があります。「任せる」を英語で語るときは、この5語のどれを渡すのかを意識すると表現がぶれません。
依頼としてお願いする場合は、クッションになる表現を前に置くと丁寧になります。
- Could I ask you to handle the arrangements?:手配をお願いできますでしょうか。
- I’d appreciate it if you could take care of this.:こちらをご対応いただけると助かります。
- We’d like to leave the details to your discretion.:細部は御社のご判断にお任せしたいと考えております。
- Please proceed at your discretion.:ご判断のうえ進めていただければ幸いです。
at your discretion(あなたのご判断で)は、契約書やフォーマルなメールでも使える硬めの言い方です。口頭の会話で使うと少し格式張って聞こえるので、書き言葉寄りと覚えておくとちょうど良い距離感で使えます。
語彙が整うと、今度は「似ているのに意味が違う表現」が気になってきます。ここが独学でつまずきやすい落とし穴なので、丁寧に切り分けていきます。
混同しやすい表現の切り分け
- up to you は決定権が完全に相手にある
- depends on you は「あなたの行動や意見で結果が左右される」
- down to you は結果の責任まで相手にあるシリアスな言い方
- up to には「〜まで」「何をする予定か」など別の意味もある
up to you と depends on you
日本語にするとどちらも「あなた次第」になりますが、決定権の所在が違います。
It’s up to you. の場合、決定権は完全に相手にあります。相手が決めたことがそのまま最終決定になります。
- フレーズ
- If you want to go to the beach or the mountains, it’s up to you.
- 日本語訳
- ビーチに行くか山に行くかは、あなた次第だよ。
- ポイント
- 選択肢を並べたうえで決定を渡す典型例。相手はその場で決めれば話が進みます。
一方 It depends on you. は、決定そのものを渡しているわけではありません。「あなたの行動や意見によって結果が左右される」という意味合いで、最終判断は別の人や今後の状況にあります。
- フレーズ
- My decision depends on you and your advice.
- 日本語訳
- 私の決断はあなたとあなたのアドバイス次第です。
- もう一例
- The success of this project depends on you.(このプロジェクトの成功は君にかかっている)
- 誤用例
- 映画を選ぶ程度の話に It depends on you. を使うと、大げさで重い響きになります。日常の軽い決め事なら up to you を選びます。
up to you と down to you
up と down が入れ替わるだけですが、重さが変わります。It’s down to you. は「あなたの行動で結果が決まり、その結果の責任もあなたにある」という含みを持ち、シリアスな場面で使われます。
- フレーズ
- It’s down to you to support your family.
- 日本語訳
- 家族を支えるのは君にかかっている。
- もう一例
- The success of this project is down to you.(このプロジェクトの成功は君次第だ)
- ニュアンス
- 「あなた次第」よりも「あなたしかいない」に近い響きです。イギリス英語でよく耳にします。
ランチの店を決めてもらうつもりで It’s down to you. と言うと、相手に「重い責任を押しつけられた」と受け取られることがあります。軽く任せたいだけの場面では down to you を選ばず、up to you に統一するのが安全です。
up to の別の意味
up to には「任せる」以外の意味もあり、文脈で読み分ける必要があります。後ろに来る語を見れば見分けられます。
- This elevator holds up to ten people.(〜まで/上限)このエレベーターは10人まで乗れます。
- What are you up to this weekend?(何をする予定か)週末は何をするの?
- He’s up to something.(よくないことを企んでいる)彼は何か企んでいるね。
- I’m not up to it today.(〜する体力・気力がある)今日はそれをこなせる状態じゃないよ。
後ろが数量なら「上限」、人なら「委ねる」、something や it なら「企む・こなせる」と、大まかな見当がつきます。慣れてくれば会話の流れで自然に判断できるようになります。
では、これらの表現が実際の会話でどう組み合わされるのか、流れごと確認してみましょう。
会話例で流れごと身につける
- 任せた後に相手が具体案を出し、こちらも決定権を返すと投げやりに聞こえない
- meet up は「目的を持って会う」ニュアンスを含む
- Then は前の発言を受けて次の提案へ移るつなぎ言葉
- Got it! / I’ll check it out later. は日常も職場も通る定番
失礼にならない「任せるよ」の理想形は、決定権のキャッチボールです。次の会話でその流れを追ってみてください。
- 会話例(友人同士・観戦の約束)
- 友人A:Someone gave me soccer tickets. Do you want to go with me?
友人B:Really? That would be great!
友人A:What time do you want to meet up?
友人B:Umm… It’s up to you.
友人A:Then, let’s meet up at the station at 11 a.m.
友人B:Got it! How about eating lunch first?
友人A:Sounds nice. You decide where to eat.
友人B:OK. I’ll check it out later. - 日本語訳
- 友人A:サッカーのチケットをもらったんだ。一緒に行かない?
友人B:本当?嬉しいな!
友人A:何時に待ち合わせる?
友人B:ん〜…任せるよ。
友人A:じゃあ、11時に駅で会おう。
友人B:了解!昼ごはん食べてからにしない?
友人A:いいね。ランチの場所は君が決めて。
友人B:オッケー。あとで調べておくね。 - 流れのポイント
- Bの It’s up to you. に対してAがすぐ具体案を出し、その後Aが You decide where to eat. と決定権を返しています。任せっぱなしにせず役割を分け合っているため、どちらも投げやりに聞こえません。
この会話に出てきた表現を、少し補っておきます。
- meet up(会う):meet は単に「会う」ですが、meet up には「目的をもって会う」ニュアンスが含まれます。
- Then(じゃあ/それなら):前の発言を受けて次の提案に移るつなぎ言葉。任された側が話を前に進めるときの合図になります。
- Got it!(了解!):短く承諾を示す口語表現。
- I’ll check it out later.(あとで調べておきます):日常でも職場でも使える定番です。
次は職場での場面です。丁寧な形と語彙が、実際にはどう並ぶのかを見てください。
- 会話例(職場・担当と上長)
- 担当者:Should we send the revised quote today or wait for the meeting?
上長:It’s your call. You’ve been handling this account.
担当者:Understood. Then I’d like to send it after the meeting.
上長:Sounds reasonable. I’ll leave the wording up to you.
担当者:Thank you. I’ll share the draft before I send it. - 日本語訳
- 担当者:修正した見積もりは今日送りますか、それとも打ち合わせを待ちますか?
上長:判断はお任せします。この取引先はあなたが担当してきましたから。
担当者:承知しました。では打ち合わせの後に送りたいと思います。
上長:妥当ですね。文面はあなたにお任せします。
担当者:ありがとうございます。送る前に草案を共有します。 - 流れのポイント
- It’s your call. に理由(You’ve been handling this account.)を添えているため、丸投げではなく信頼の表明として届きます。任された側も草案共有を申し出て、責任の線引きを明確にしています。

- 会話例(美容室・美容師と客)
- 美容師:How would you like your hair cut today?
客:I’ll leave it up to you. You know what suits me.
美容師:Sure. Would you like to keep the length?
客:Whatever works — but not too short, please. - 日本語訳
- 美容師:今日はどんなふうに切りましょうか?
客:お任せします。似合うものをご存じですから。
美容師:承知しました。長さは残しますか?
客:お任せしますが、短すぎないようにお願いします。 - 流れのポイント
- 全面的に任せながら、but not too short, please. と一つだけ条件を添えています。譲れない点を先に伝えるのは、任せ方として非常に実用的です。
流れがつかめたところで、多くの人が最も不安に感じる部分に入ります。そっけなく響かせないための工夫です。
そっけなく響かせないための4つの工夫
- 理由や好意を一言添えると、丸投げが信頼の表明に変わる
- 希望や条件を少しだけ示すと、相手は選びやすくなる
- 声のトーンと表情で印象は大きく変わる
- 連発を避け、three回に一度は自分の希望を口にするくらいのバランスを保つ
同じ言葉でも、伝え方ひとつで「あなたに合わせたい」と「どうでもいい」に分かれます。日本語で無表情に「任せるよ」と言われたときの寂しさを思い出せば、英語でも同じことが起きると想像がつくはずです。
第一に、理由や好意を添えることです。It’s up to you — you always pick great places.(君に任せる。いつもいい店を選んでくれるからね)のように一言足すだけで、丸投げではなく信頼の表明になります。
第二に、条件や希望を少しだけ示すことです。Up to you, but I’d prefer something light.(任せるけど、軽めのものがいいな)と加えれば、相手は選びやすくなります。決定権を渡しつつ手がかりを残すのが親切な任せ方です。
第三に、声のトーンと表情です。Up to you. を語尾を下げて無表情に言うと、はっきり冷たく響きます。少し語尾を上げ気味に、笑顔で言うだけで印象は一変します。
第四に、連発を避けることです。英語での会話では、意見を求められたら何かしら自分の考えを返すのが基本的な作法とされる場面が多くあります。何を聞かれても Up to you. で返していると、非協力的、あるいは会話に関心がないと受け取られかねません。三回に一回は自分の希望を口にする、くらいのバランスが安全です。
Whatever. は「どうでもいい」というぶっきらぼうな響きで、日本語の「別に」に近く、相手を苛立たせやすい返答です。I don’t care. も文字通りには「気にしない」ですが、無関心に聞こえます。同じ「こだわりはない」を伝えたいなら、I don’t mind. や Either is fine. を選びましょう。
言い添える一言を、そのまま使える形で並べておきます。
- Up to you — I trust your taste.:任せるよ、君のセンスを信頼してるから。
- It’s your call, and I’ll support whatever you decide.:判断はお任せします。決まったことに従います。
- I’ll leave it up to you, but let me know if you’d rather I decide.:お任せしますが、私が決めた方が良ければ言ってください。
- Up to you. Either way sounds fun to me.:任せるよ。どっちも楽しそうだから。
- Whatever you pick, I’m happy.:君が選ぶものなら何でも嬉しい。
ここまでは「任せる側」の話でした。次は逆の立場、つまり Up to you. と言われたときにどう返すかを押さえます。
「Up to you.」と言われたときの返し方
- 受け取って決めるなら Alright, then I’ll choose this one. で話が前に進む
- 感謝を示す Thanks for letting me decide. は関係を良くする
- 自分も決めきれないときは Let’s decide together. で押し返せる
- 意図を知りたいときは Why is it up to me? と確認できる
任せる側だけでなく、任された側の返答も知っておくと会話が止まりません。受け取る・感謝する・押し返す・確認するの四つを用意しておけば、どんな流れにも対応できます。
- 受け取って決める
- Alright, then I’ll choose this one.(分かった、じゃあこれにするね)
Okay, I’ll take care of it.(了解、こちらで対応します) - 感謝を示す
- Thanks for letting me decide.(決めさせてくれてありがとう)
I appreciate the trust.(信頼していただけて嬉しいです) - 確認を挟む
- If you’re sure, I’ll handle it my way.(それでよければ、自分のやり方で進めますね)
Just to confirm, I have the final say on this?(念のため確認ですが、最終決定は私でよいですか) - 押し返す・一緒に決める
- Let’s decide together.(一緒に決めよう)
How about we narrow it down to two?(2つに絞ろうか)
I’d rather you choose, honestly.(正直、君が選んでくれると嬉しい)
決定権を受け取ってその場で決めると、話がすぐ前に進み、責任感のある印象も残ります。逆に自分も決めきれないときは、押し返す表現で「譲り合いのループ」から抜け出せます。
任される理由が気になるときは Why is it up to me?(なぜ私に任されるのですか?)と尋ねる手もあります。相手の意図や期待していることが分かり、適切に応じやすくなります。仕事の場面では特に、この一問が手戻りを防いでくれます。
応用としてもう一つ、食事の場で使う「おまかせ」も押さえておきましょう。旅行や外食でそのまま役立ちます。
「おまかせ」で注文する場面
- Chef’s choice, please. が「おすすめでお願いします」の定番
- Surprise me. は気軽にお任せするときの決まり文句
- アレルギーや苦手な食材は先に伝えておく
- What would you recommend? なら決定権は自分に残る
飲食店で「おまかせで」と頼むのも、この表現群の応用です。日本の寿司店の omakase はそのまま通じることが増えていますが、一般には次のような言い方をします。
- フレーズ
- Chef’s choice, please./I’ll leave it up to the chef.
- 日本語訳
- シェフのおすすめでお願いします。/シェフにお任せします。
- 使う場面
- メニューが読み切れないとき、旬のものを食べたいとき。カウンターの店やコース料理の店で自然に通じます。
- 注意点
- 価格帯が気になる場合は Is there a set price for that?(それは定額ですか)と確認しておくと安心です。
- 発音・ニュアンス
- Chef’s choice は「シェフス・チョイス」と二語をはっきり。please を添えるだけで柔らかい依頼になります。
- 会話例(店員と客)
- 店員:Have you decided on a drink?
客:Surprise me. Something light, if possible.
店員:Of course. Any ingredients you’d like to avoid?
客:I’ll leave it to you, but no shellfish, please. - 日本語訳
- 店員:お飲み物はお決まりですか?
客:お任せします。できれば軽めのものを。
店員:承知しました。避けたい食材はございますか?
客:お任せしますが、貝類は抜いてください。 - ポイント
- Surprise me. は直訳すると「驚かせて」ですが、店員やバーテンダーに気軽にお任せするときの決まり文句です。アレルギーや苦手なものは必ず先に伝えます。
なお、What would you recommend?(何がおすすめですか)は、おすすめを聞くだけで決定権は自分に残る言い方です。全部委ねたいときと、参考意見だけ欲しいときで使い分けると、思わぬ品が出てくる事故も避けられます。
フレーズが揃ったら、あとは口が覚えるまで音にすることです。短い表現ほど、発音のなめらかさが印象を左右します。
音とリズムを整える発音練習
- up to は t が軽く弾んで「アプタ」に近づく
- leave it to you は「リーヴィッタ・ユー」とつなげる
- 語尾を下げ切らないことで冷たい響きを避けられる
- 強く読む語を一つ決めると意味が伝わりやすい
短いフレーズは、単語をつなげて発音するのが自然です。一語ずつ区切らないだけで、ぐっと通じやすくなります。
練習の順番はこうです。まず日本語訳を見ずに英文を3回音読し、次に強く読む語を一つだけ決めて読み、最後に語尾を少し上げて言い切ります。1フレーズ1分もかかりません。
- 音のつながり
- It’s up to you.:イッツァプタ・ユー(強く読む語=you)
I’ll leave it to you.:アイル・リーヴィッタ・ユー(強く読む語=leave)
It’s your call.:イッツヤ・コーゥ(強く読む語=call)
Whatever works for you.:ワッエヴァ・ワークスフォ・ユー(強く読む語=works) - つまずきやすい点
- up to を「アップ・トゥー」と切ると機械的に響きます。leave の ea は長め、live(住む)との違いを意識します。call の l は舌先を上の歯の裏に当てて軽く終えます。
- 印象を変える工夫
- 語尾を下げ切ると突き放した響きになります。you をやや上げ気味に伸ばし、直後に一言(I trust you. など)を足す練習をセットで行うと、実際の会話でも自然に出てきます。
音が整ったら、あとは使う機会を確保するだけです。無理のない復習の並べ方を用意しました。
1週間で使えるようにする練習プラン
- 覚える順番は「カジュアル→丁寧→ビジネス」の三段階
- 1日1フレーズ、場面と一言添えをセットで練習する
- 週末に会話形式で通し練習をして流れを確認する
- 使った表現を記録すると、自分の癖が見えて修正できる
9通りを一度に覚えようとすると、かえって口から出なくなります。1日1フレーズ、場面つきで進める方が定着しやすいはずです。
- 1日目:Up to you. / It’s up to you. 友人との予定の話で使う。必ず一言添える練習も同時に。
- 2日目:Whatever works for you. 日程調整の場面を想定し、日付を入れた文を3つ作る。
- 3日目:I’ll leave it to you. 作業を頼む場面。I’ll leave the rest to you. も口に出す。
- 4日目:I’ll leave it up to you. 美容室や専門家への依頼を想定し、条件を一つ添える形で言う。
- 5日目:It’s your call. 相手の方が決めるべき立場だと示す状況を三つ書き出す。
- 6日目:Can I leave it to you? / Could I leave it to you? 依頼のクッション表現とセットで練習。
- 7日目:会話形式で通し練習。任せる→具体案→決定権を返す、のキャッチボールを一人二役でやってみる。
記録の付け方も簡単です。使った表現、相手、うまく伝わったかどうかの三点だけメモします。Up to you. ばかり並んでいると気づけば、次の週は別の言い方に置き換える意識が働きます。
仕上げに必要なのは、相手のいるやり取りです。任せる表現は反応が返ってきて初めて手応えが分かるため、会話の機会を用意できると練習の効率が上がります。

よくある質問
- 失礼になるかどうかは、フレーズ自体より相手と言い添え方で決まる
- ビジネスなら leave it up to you や at your discretion が安全
- it が何を指すか分かると、応用の幅が一気に広がる
最後に、学習者からよく挙がる疑問をまとめて片づけておきます。迷ったときの判断基準として読んでください。
「Up to you.」は失礼になりますか?
フレーズ自体は失礼ではありませんが、かなりカジュアルな表現です。親しい相手には問題なく使え、目上の人や取引先には I’ll leave it up to you. や It’s your call. に置き換える方が無難です。また、無表情で語尾を下げて言うと「どうでもいい」と受け取られやすいため、I trust your taste. のような一言を添えると印象が大きく変わります。
ビジネスメールで使える「お任せします」はどれですか?
I’ll leave it up to you. が基本形で、社外向けにはより硬い We’d like to leave the details to your discretion. や Please proceed at your discretion. が向きます。権限や業務を正式に振り分ける文脈なら delegate、重要な役割を信頼して預けるなら entrust を使うと、任せる範囲まで正確に伝わります。
up to you と depends on you の違いは何ですか?
It’s up to you. は決定権が完全に相手にあり、相手が決めたことがそのまま最終決定になります。It depends on you. は決定そのものを渡しておらず、あなたの行動や意見によって結果が左右されるという意味です。後者は責任を強調するため、映画選びのような軽い話題に使うと大げさに響きます。
「Whatever.」や「I don’t care.」はなぜ避けた方がよいのですか?
Whatever. は「どうでもいい」というぶっきらぼうな響きで、日本語の「別に」に近く、相手を苛立たせやすい返答です。I don’t care. も文字通りには「気にしない」ですが、無関心に聞こえます。同じ「こだわりはない」を伝えるなら、I don’t mind. や Either is fine. を選ぶと中立で協力的な印象になります。
「Up to you.」と言われたとき、どう返せばよいですか?
その場で決めるなら Alright, then I’ll choose this one. や Okay, I’ll take care of it. と返すと話が前に進みます。感謝を示すなら Thanks for letting me decide.、自分も決めきれないなら Let’s decide together. や How about we narrow it down to two? で押し返せます。理由を知りたいときは Why is it up to me? と尋ねると、相手の意図が分かります。
飲食店や美容室で「お任せします」と言うときの表現は?
飲食店では Chef’s choice, please. や I’ll leave it up to the chef.、気軽な場では Surprise me. が使えます。美容室では I’ll leave it up to you. が自然です。いずれの場合も、アレルギーや譲れない条件は I’ll leave it to you, but no shellfish, please. のように先に伝えておくと安心です。
It’s up to you. の it は何を指していますか?
いま話題になっている選択肢そのものを指しています。何を任せるのか明示したいときは、The final decision is up to you. や Where we go for dinner is up to you. のように it を具体的な内容に入れ替えられます。また up to の後ろは you 以外も置けるため、It’s up to him. や It’s up to the team.、It’s up to me. と応用できます。
使い分けの軸をもう一度
- 軽く預けるなら Up to you.
- 判断と責任を含めて正式に委ねるなら I’ll leave it up to you.
- 相手の立場を尊重して決定権を渡すなら It’s your call.
- こちらからお願いする形なら Can I leave it to you?
自分では決めかねるとき、相手に決定をゆだねるためのフレーズを並べてきました。選ぶ言葉によって伝わり方が変わるので、相手との距離と任せる中身の二つを思い浮かべてから口を開くのがおすすめです。
日本語でもそうですが、そっけなく言えば「どうでもいいから勝手に決めれば」という印象を与えかねません。「あなたの好みに合わせるよ」という好意を届けるには、表情や声の調子、そして添える一言が働きます。
今日はまず、Up to you — I trust your taste. の一文を声に出してみてください。ひと言足すだけで、同じフレーズが信頼の表現に変わります。
それではまた、See you!

