英語で「大丈夫?」「お大事に」を伝える定番フレーズ集|状況別の使い方と会話例も解説
「同僚の顔色が悪いな…」「友人が落ち込んでいるみたい…」そんな時、英語でどう声をかければ相手を気遣う気持ちが伝わるのでしょうか?「大丈夫?」や「お大事に」といった基本的なフレーズから、より具体的な状況に応じた表現まで、知っておくと非常に役立ちます。この記事では、相手を思いやる様々な英語フレーズを、具体的な使い方や会話例と共に詳しく解説します。これらの表現を身につけて、あなたの心遣いをスムーズに伝えられるようになりましょう。
レッスンの内容
英語で相手を気遣う基本フレーズ:まずはこれを覚えよう!
誰かの様子がいつもと違う時、心配な気持ちを伝える基本的なフレーズがあります。これらを覚えておけば、様々な状況で相手に寄り添うことができます。
「大丈夫?」と心配を伝える Are you ok? / Are you all right? / Are you fine?
具合が悪そうな人や、何か困った様子を見せる人にかける最も一般的な言葉が Are you ok? です。非常にシンプルですが、相手を気遣う気持ちがストレートに伝わります。
Are you ok?
(大丈夫ですか?)
同様の表現として、Are you all right? や Are you fine? もよく使われます。これらはほとんど同じ意味合いで、状況に応じて使い分けることができます。
- Are you all right? – イギリス英語でより一般的に使われる傾向がありますが、アメリカ英語でも通じます。「ok?」よりも少し丁寧な響きを持つことがあります。
- Are you fine? – 「大丈夫?」と尋ねる際に使えますが、文脈によっては「もう結構です」といった皮肉や、少し突き放したニュアンスに聞こえる可能性もあるため、声のトーンや表情に注意が必要です。心配していることを明確に伝えたい場合は、「Are you ok?」や「Are you all right?」の方が無難でしょう。
ニュアンスの違いと使い分け
これらのフレーズは基本的に同じ「大丈夫?」という意味ですが、微妙なニュアンスの違いを理解しておくと、より自然なコミュニケーションに繋がります。
- Are you ok?: 最も一般的で、カジュアルな場面からややフォーマルな場面まで幅広く使えます。相手の心身の状態をシンプルに気遣う表現です。
- Are you all right?: 「ok」よりも少しだけ丁寧な印象を与えることがあります。特にイギリスでは頻繁に使われます。相手が何か困難な状況にあるかもしれないと、より深く気にかけているニュアンスが含まれることも。
- Is everything ok? / Is everything all right?: 「何か問題でもありましたか?」「万事順調ですか?」といった感じで、相手の状況全般について気遣う際に使えます。個人の体調だけでなく、周囲の状況も含めて心配している場合にも適しています。
例えば、友人が急に黙り込んだ時には「Are you ok? You seem a bit quiet.(大丈夫?少し静かだけど)」のように、具体的な観察を添えると、より自然な気遣いになります。
声のトーンや表情も大切
これらのフレーズを言う際には、心配している気持ちが伝わるよう、声のトーンを優しくし、心配そうな表情を見せることも重要です。ぶっきらぼうな言い方では、かえって相手を不安にさせてしまうこともあります。言葉だけでなく、非言語的なコミュニケーションも意識しましょう。
「お大事に!」と回復を願う Take care!
体調が悪い人がその場を離れる時や、病気の人へのメールの結び言葉として非常によく使われるのが Take care. です。「体に気をつけてね」「無理しないでね」といったニュアンスが含まれます。
Take care!
(お大事に! / 気をつけてね!)
このフレーズは、言い方や状況によって、相手を深く心配している真剣なトーンにも、日常的な別れ際の挨拶のようなカジュアルな感じにもなります。例えば、深刻な病状の友人には心配そうに「Please, take care.」と言い、軽い風邪の同僚には明るく「Take care! Hope you feel better soon!」と言うなど、状況に応じた使い分けが可能です。
フォーマルな場面とカジュアルな場面での使い方
- カジュアルな場面: 友人や同僚との別れ際に「Bye! Take care!」のように軽く使うことができます。この場合の「Take care」は「じゃあね、気をつけて」くらいの軽いニュアンスです。
- フォーマルな場面/心配している時: 体調が悪い人に対しては、より心を込めて「I heard you’re not feeling well. Please take good care of yourself.(体調が優れないと聞きました。どうぞご自愛ください。)」のように、take good care of yourself や take extra care といった表現を使うと、より丁寧で深い気遣いが伝わります。
Take care of yourself. との違い
Take care of yourself. は、「ご自愛ください」というニュアンスがより強く、相手に自分自身を大切にするよう促す表現です。「Take care.」よりも少し丁寧で、相手の健康を真剣に気遣っている気持ちが伝わります。手紙やメールの結びにもよく使われます。
例:“I’m sorry to hear you’ve been sick. Please take care of yourself and get plenty of rest.” (ご病気だと聞いて残念です。どうぞご自愛いただき、ゆっくり休んでください。)

温かい飲み物は、体調が悪い時の気遣いとして喜ばれます。
「どうしたの?」と状況を尋ねる What’s wrong? / What’s the problem?
相手の様子が明らかに普段と異なり、何か問題や心配事があるように見える場合に、その原因を尋ねるフレーズが What’s wrong? です。「何が悪いの?」「何か問題でもあったの?」といった意味合いになります。
What’s wrong?
(どうしたの? / 何かあったの?)
ほぼ同じ意味で What’s the problem? や What’s the matter? も使われます。「What’s wrong?」は直接的な聞き方なので、相手によっては少し詰問しているように感じさせてしまう可能性もあります。そのため、優しい口調で、心配しているという気持ちを込めて尋ねることが大切です。
より柔らかく尋ねたい場合は、Is something wrong? (何か問題でも?) や Is there anything I can help you with? (何かお手伝いできることはありますか?) のように聞くのも良いでしょう。
相手にプレッシャーを与えない尋ね方
「What’s wrong?」は便利なフレーズですが、使い方によっては相手を追い詰めてしまうことも。以下のような点に注意しましょう。
- 心配している表情や優しい声のトーンを心がける。
- 「You seem down. What’s wrong?(元気がないように見えるけど、どうしたの?)」のように、相手の様子を具体的に伝えてから尋ねると、より自然です。
- 相手が話したくなさそうな場合は、無理に聞き出そうとしない。「If you want to talk about it, I’m here for you.(もし話したくなったら、いつでも聞くよ)」のように、相手に寄り添う姿勢を示すのが良いでしょう。
発音のポイント:What’s の “s” と wrong の “r”
「wrong」の発音記号は /rɔŋ/ (米) または /rɒŋ/ (英) で、最初の “w” は発音しません。サイレントレターなので注意しましょう。「What’s」の最後の /s/ の音と、「wrong」の最初の /r/ の音が繋がって、「ワッツロング」ではなく「ワッツォロング」や「ワッサロング」のように聞こえることもあります。スムーズな発音を心がけると、より自然に聞こえます。
相手の辛さに寄り添う I’m sorry to hear that.
「ごめんなさい」という謝罪の意味でよく知られている I’m sorry. ですが、実は相手の不幸や困難な状況に対して「それはお気の毒に」「残念です」「それは辛いですね」といった同情や共感の気持ちを表す際にも頻繁に使われます。
I’m sorry to hear that.
(それを聞いて残念です。/ お気の毒に。)
例えば、友人が「I lost my wallet.(財布をなくしちゃったんだ)」と言った時に、「I’m sorry to hear that.(それは大変だったね)」と返すことで、相手の残念な気持ちに寄り添うことができます。この場合の「sorry」は謝罪ではなく、共感や同情の「sorry」です。
“I’m sorry.” だけではない共感の表現
「I’m sorry to hear that.」以外にも、共感を示す表現はたくさんあります。
- That’s too bad. (それは残念だね / お気の毒に) – 比較的カジュアルな表現。
- That’s a shame. (それは残念だ) – 期待外れなことや不運なことに対して使います。
- That sounds terrible/awful/hard. (それはひどいね / 大変そうだね) – 相手が経験したことの深刻さに応じて使い分けます。
- I can imagine how you feel. (お気持ちお察しします) – 相手の感情に寄り添う丁寧な表現です。
- My condolences. (お悔やみ申し上げます) – 主に誰かが亡くなった時など、非常にフォーマルな場面で使われるお悔やみの言葉です。
シチュエーション別・共感の深さの伝え方
相手が直面している状況の深刻さや、相手との関係性によって、共感の示し方も変わってきます。例えば、友人が試験に落ちた場合は「Oh no, I’m so sorry to hear that. That’s really tough.(ええ、それは本当に残念だね。辛かったでしょう)」のように、より感情を込めて伝えることができます。一方、同僚が軽いミスをした程度であれば、「Oh, that’s a bit unfortunate. Don’t worry too much.(あぁ、それはちょっと残念だったね。あまり気にしないで)」くらいの軽いトーンが良いかもしれません。
くしゃみや咳には Bless you!
英語圏では、誰かがくしゃみ (sneeze) をすると、周りにいる人がすかさず Bless you! と声をかける習慣があります。これは「神のご加護がありますように」という意味の God bless you! が短縮された形です。
Bless you!
(お大事に! / 大丈夫ですか? – くしゃみに対して)
現代では宗教的な意味合いは薄れ、「お大事に」や「大丈夫?」といった軽い気遣いの言葉として使われています。咳き込んでいる人に対しても使われることがあります。言われた人は「Thank you.」と返すのが一般的です。
文化的背景と由来
この習慣の由来には諸説ありますが、一説には、昔の人々はくしゃみをすると魂が体から抜け出てしまう、あるいは悪霊が体に入り込むと信じていたため、「神のご加護を」と祈ることでそれを防ごうとしたと言われています。また、ペストが流行した時代に、くしゃみが病気の初期症状とされたため、くしゃみをした人の健康を祈る意味で使われたとも言われています。現代では、このような迷信的な意味合いはほとんどありませんが、一種の礼儀として定着しています。
現代での使われ方と返答
親しい間柄でなくても、近くで誰かがくしゃみをすれば「Bless you!」と声をかけるのが一般的です。特に知らない人に言われても驚く必要はありません。笑顔で「Thank you.」や「Thanks.」と返せば大丈夫です。もし自分が連続してくしゃみをしてしまった場合は、周りの人に「Excuse me.」と一言断るのがマナーです。
また、ドイツ語では「Gesundheit!(ゲズントハイト! 健康という意味)」、スペイン語では「Salud!(サルー! 健康という意味)」のように、他の言語でもくしゃみをした人にかける同様の表現があります。
もっと伝わる!状況に応じた気遣い英語フレーズ集
基本的なフレーズに加えて、より具体的な状況で使える気遣いの言葉を知っていると、コミュニケーションの幅が広がります。
相手の体調を具体的に尋ねるフレーズ
「Are you ok?」だけでは漠然としている場合、もう少し具体的に症状を尋ねることで、相手も答えやすくなります。
- Do you have a fever? (熱はありますか?)
- Are you feeling dizzy? (めまいがしますか?)
- Where does it hurt? (どこが痛みますか?)
- How long have you been feeling this way? (いつからその症状がありますか?)
- Do you need to see a doctor? (医者に行った方がいいですか? / 医者に診てもらう必要はありますか?)
- Have you taken any medicine? (何か薬は飲みましたか?)
ただし、あまりプライベートなことまで詮索するような聞き方は避け、相手が不快に感じない範囲で尋ねることが大切です。「If you don’t mind me asking, …(もし差し支えなければお聞きしたいのですが…)」と前置きするのも良いでしょう。
手助けを申し出る温かい一言
相手が困っている様子なら、具体的な手助けを申し出ることで、あなたの気遣う気持ちがより明確に伝わります。
- Can I get you something? (何かお持ちしましょうか?) 例: “Can I get you some water?” (お水をお持ちしましょうか?)
- Is there anything I can do for you? (何か私にできることはありますか?)
- Let me know if you need anything. (何か必要なものがあれば教えてください。)
- Would you like me to…? (私が~しましょうか?) 例: “Would you like me to call a taxi?” (タクシーを呼びましょうか?)
- I can help you with that if you’d like. (もしよろしければ、それ、お手伝いしますよ。)
これらの申し出は、相手に安心感を与え、実際に助けが必要な場合に頼みやすくなります。ただし、相手が遠慮している場合は、無理強いしないようにしましょう。
相手に安心感を与える励ましの言葉
体調が悪い時や落ち込んでいる時は、誰でも不安になるものです。そんな時に、安心感を与えるような励ましの言葉をかけることは、大きな支えになります。
- Don’t worry. (心配しないで。)
- It’s going to be alright. (きっと大丈夫だよ。)
- Take it easy. (無理しないで。/ 気楽にね。)
- Get plenty of rest. (ゆっくり休んでください。)
- I hope you feel better soon. (早く良くなることを願っています。) -定番の表現です。
- Get well soon. (早く元気になってね。) – こちらもよく使われます。
- We’re all here for you. (私たちはみんなあなたの味方だよ。) – チームやグループでサポートする際に。
励ます際には、相手の気持ちを否定せず、共感しながら前向きな言葉を選ぶことが大切です。「You shouldn’t feel sad.(悲しむべきじゃないよ)」のような言い方は、相手の感情を無視しているように聞こえるため避けましょう。

職場の同僚を気遣う一言が、チームの雰囲気を良くすることもあります。
メールやチャットで使える気遣い表現
直接会えない相手に対しても、メールやチャットで気遣いの言葉を送ることができます。文面だからこそ、言葉選びはより慎重に行いましょう。
- メールの書き出し: “I hope this email finds you well.” (お元気でお過ごしのことと存じます。) – ややフォーマルな定型文ですが、相手を気遣うニュアンスがあります。体調が悪いと知っている相手には不適切なので注意。
- 相手の体調を気遣う場合: “I was sorry to hear that you’re not feeling well. I hope you’re taking it easy and getting some rest.” (体調が優れないと伺い、心配しております。どうぞ無理なさらず、ゆっくり休んでください。)
- 仕事の連絡に添える一言: “No rush on this, please prioritize your health.” (これは急ぎませんので、どうぞご自身の健康を優先してください。)
- メールの結び: “Wishing you a speedy recovery.” (一日も早いご回復をお祈りしております。) / “Thinking of you.” (あなたのことを気にかけています。)
- チャットでのカジュアルな表現: “Hope you feel better soon! 😊” (早く良くなってね!😊) / “Lmk if you need anything!” (何か必要なものがあったら教えてね! – “Let me know” の略)
絵文字や顔文字は、相手との関係性や状況に応じて適切に使いましょう。フォーマルな相手には控えるのが無難です。
長期療養中の人にかける言葉
長期にわたって療養している友人や知人には、どのような言葉をかければ良いか悩むこともあるでしょう。プレッシャーを与えず、しかし気にかけていることを伝える優しい言葉を選びましょう。
- Just wanted to let you know I’m thinking of you. (あなたのことを気にかけていると伝えたくて。)
- Sending you my best wishes for your continued recovery. (引き続きの回復を心から願っています。)
- There’s no need to rush your recovery, take all the time you need. (焦らずに、必要なだけ時間をかけて療養してくださいね。)
- I’m here for you if you ever want to chat or need a distraction. (もし話したくなったり、気分転換が必要だったりしたら、いつでも力になるよ。)
- Focus on getting better, we’ll take care of things here. (回復に専念してください、こちらのことは私たちに任せて。) – 職場などで。
「早く治してね!」という言葉は、励ましになる一方で、プレッシャーに感じる人もいます。相手の状況をよく考え、言葉を選びましょう。
実践!気遣い英語を使ったシーン別会話例
ここでは、実際の会話の中でどのように気遣いのフレーズが使われるのか、具体的なシーン別に見ていきましょう。
同僚の体調が悪そうな時 (既存の会話例を拡張・詳細化)
JamesとAyaがオフィスで会話をしています。Ayaの顔色が悪いのを見て、Jamesが声をかけます。
James: Hey Aya! Are you ok? You look a bit pale this morning.
(やあ、アヤ!大丈夫?今朝、少し顔色が悪いみたいだけど。)
Aya: Oh, hey James. Yeah, I am ok, just feeling a little under the weather.
(あぁ、ジェームズ。えぇ、大丈夫よ、ただちょっと気分が悪くて。)
James: Oh, I’m sorry to hear that. What’s wrong? Is it a headache or something?
(おや、それは良くないね。どうしたの?頭痛か何かかな?)
Aya: I think I’m feeling anemic. I need a short break. Maybe some fresh air will help.
(ちょっと貧血ぎみみたいで。少し休憩が必要だわ。新鮮な空気を吸ったら良くなるかも。)
James: Of course. Can I get you something to drink? Some water or juice?
(もちろん。何か飲み物でも買って来ようか?お水とかジュースとか。)
Aya: That’s very kind of you, James. Thank you. Water would be great.
(とても親切ね、ジェームズ。ありがとう。お水をもらえると嬉しいわ。)
James: No problem at all. You stay here and rest for a bit, I’ll be right back. Don’t hesitate to tell me if you need anything else.
(どういたしまして。ここに座って少し休んでいて!すぐに戻るから。他に何か必要だったら遠慮なく言ってね。)
Aya: Thank you so much, James. I appreciate it.
(本当にありがとう、ジェームズ。感謝するわ。)
ポイント解説
- You look pale. 「顔色が悪いよ。」相手の具体的な様子を伝えることで、心配していることがより伝わりやすくなります。他にも “You look a bit tired.” (少し疲れているように見えるね) や “You don’t seem like yourself today.” (今日、いつものあなたらしくないね) なども使えます。
- I’m feeling a little under the weather. 「ちょっと気分が悪くて。」体調が少し優れない時に使う便利なイディオムです。特定の病気ではないけれど、なんとなく調子が悪い状態を表します。
- I’m feeling anemic. 「貧血気味です。」「I’m feeling ~」の後に具体的な症状や状態 (例: a cold (風邪気味), a fever (熱っぽい), dizzy (めまいがする)) を続けることで、「~気味」「~っぽい」というニュアンスを表現できます。病院での診断ではないけれど、自分でそう感じる時に使えます。
- short break 「短い休憩」。
- That’s very kind of you. 「ご親切にどうも。」相手の親切な申し出に対して感謝を伝える丁寧な表現です。
- Don’t hesitate to tell me if you need anything else. 「他に何か必要だったら遠慮なく言ってね。」相手に気兼ねなく頼んでほしいという気持ちを伝える優しい一言です。
友人が落ち込んでいる時
友人のLisaが何やら元気がない様子。Markが心配して声をかけます。
Mark: Hi Lisa. You seem a bit down today. Is everything alright?
(やあ、リサ。今日、少し元気がないみたいだけど。何かあったの?)
Lisa: Oh, hi Mark. Not really… I just got some bad news.
(あぁ、マーク。あんまり良くないの… ちょっと悪い知らせがあって。)
Mark: I’m so sorry to hear that. What happened? If you don’t mind me asking, of course.
(それはお気の毒に。何があったの? もちろん、もし話しても 괜찮다면だけど。)
Lisa: My cat has been sick, and the vet said it’s quite serious.
(飼っている猫が病気で、獣医さんからかなり深刻だって言われちゃって。)
Mark: Oh, Lisa, I’m really sorry. That must be so worrying for you. Is there anything at all I can do? Maybe I can cover your shift if you need to be with her?
(あぁ、リサ、本当に残念だ。すごく心配だろうね。何か私にできることはあるかな? もしそばにいてあげたいなら、シフト代わろうか?)
Lisa: That’s incredibly thoughtful of you, Mark, but I think I’ll manage. Just talking about it helps a bit. Thank you for asking.
(本当に優しいのね、マーク。でも大丈夫そうよ。こうして話すだけでも少し楽になるわ。聞いてくれてありがとう。)
Mark: Of course. Remember, I’m here if you need to talk more or if you change your mind about needing help. Just let me know.
(もちろん。もっと話したくなったり、手助けが必要になったりしたら、いつでも声をかけて。遠慮なく言ってね。)
ポイント解説
- You seem a bit down today. 「今日、少し元気がないみたいだね。」相手の落ち込んでいる様子を優しく指摘しています。
- I’m so sorry to hear that. 相手の悪い知らせに対して、心からの同情を示しています。”so” を加えることで、より気持ちが強調されます。
- That must be so worrying for you. 「それはすごく心配だろうね。」相手の気持ちを推し量り、共感する言葉です。”must be” は「~に違いない」という確信に近い推量を表します。
- That’s incredibly thoughtful of you. 「本当に優しいのね / とても思慮深いわね。」相手の申し出に対する深い感謝の気持ちを表す言葉です。”incredibly” は “very” よりも強い強調です。
- I’m here if you need to talk more. 「もっと話したくなったら、いつでも聞くよ。」相手に寄り添い、サポートする意志を伝える温かいフレーズです。
家族が風邪をひいた時
夫のTomが風邪をひいてしまったようです。妻のSarahが気遣います。
Sarah: Honey, you’ve been coughing all morning. Are you feeling alright?
(あなた、朝からずっと咳をしているわね。大丈夫?)
Tom: Not great, to be honest. I think I’ve caught a cold. My throat is sore and I have a slight headache.
(正直、あまり良くないんだ。風邪をひいたみたい。喉が痛くて、少し頭痛もする。)
Sarah: Oh, you poor thing. You should definitely rest today. Have you taken your temperature?
(あら、かわいそうに。今日は絶対に安静にしなきゃだめよ。熱は測ったの?)
Tom: Not yet. I was about to.
(まだなんだ。ちょうど測ろうと思ってたところだよ。)
Sarah: Let me get the thermometer for you. And how about some warm honey lemon tea? It might soothe your throat.
(体温計、取ってくるわね。それから、温かいハチミツレモンティーはどう?喉にいいかもしれないわ。)
Tom: That sounds wonderful, thank you, sweetheart. You’re the best.
(それはいいね、ありがとう、ハニー。君は最高だよ。)
Sarah: Just relax and try to get some sleep. I’ll take care of everything else. Call me if you need anything at all.
(とにかくリラックスして、少し眠るようにしてね。他のことは私が全部やっておくから。何かあったらすぐに呼んでちょうだい。)
ポイント解説
- You’ve been coughing all morning. 「朝からずっと咳をしているわね。」具体的な症状を指摘することで、気にかけていることを伝えています。
- I think I’ve caught a cold. 「風邪をひいたみたいだ。」”catch a cold” で「風邪をひく」という定番表現です。
- My throat is sore. 「喉が痛い。」”sore throat” とも言います。
- Oh, you poor thing. 「あら、かわいそうに。」同情や哀れみの気持ちを表す口語的な表現です。親しい間柄で使われます。
- It might soothe your throat. 「喉にいいかもしれないわ。」”soothe” は「(痛みなどを)和らげる、癒す」という意味です。
- You’re the best. 「君は最高だよ。」感謝や愛情を伝える親密な表現です。
気遣う言葉をかけられた時のスマートな返答フレーズ
相手から心配する言葉をかけられたら、感謝の気持ちを伝えたり、自分の状態を伝えたりする必要があります。ここでは、そうした状況でのスマートな返答フレーズを学びましょう。
感謝を伝える基本の返事
誰かに心配されたら、まずは感謝の言葉を伝えるのが基本です。
- Thank you. (ありがとう。) – 最もシンプルで基本的な感謝の言葉。
- Thanks for asking. (聞いてくれてありがとう。) – 心配してくれたこと自体に感謝するニュアンス。
- Thank you for your concern. (ご心配いただきありがとうございます。) – 少し丁寧な言い方。
- That’s kind of you. (ご親切にどうも。)
- I appreciate your concern. (お気遣い感謝します。) – よりフォーマルな感謝の表現。
例文:
A: Are you all right?
(大丈夫ですか?)
B: I am ok. Thank you for asking.
(大丈夫だよ。聞いてくれてありがとう。)
自分の状態を伝える表現
感謝を伝えた後、現在の自分の状態を簡潔に説明できると、相手も安心します。
- I’m fine, thank you. (大丈夫です、ありがとう。)
- I’m just a little tired. (ちょっと疲れているだけです。)
- I’m feeling much better now, thanks. (おかげさまで、だいぶ良くなりました。)
- I’m not feeling well with my stomach. (なんだかお腹の調子が悪いんだ。)
- I think I just need some rest. (少し休めば大丈夫だと思います。)
- Don’t worry about me, I’ll be fine. (私のことは心配しないで、大丈夫だから。)
例文:
A: What’s wrong? You look pale.
(どうしたの?顔色が悪いよ。)
B: I’m just a little under the weather. Thanks for noticing. I think I just need some rest.
(ちょっと体調が優れないだけなんだ。気づいてくれてありがとう。少し休めば大丈夫だと思う。)
A: Ok, take care then.
(わかった、それならお大事にね。)
相手の申し出を丁寧に断る場合
相手が手助けを申し出てくれたけれど、特に必要ない場合や、自分で対処できる場合は、感謝しつつ丁寧に断る表現を使いましょう。
- Thank you, but I’m ok. (ありがとう、でも大丈夫です。)
- That’s very kind of you, but I think I can manage. (ご親切にどうも。でも、何とかなりそうです。)
- I appreciate the offer, but I’ll be fine. (お申し出はありがたいのですが、大丈夫です。)
- No, thank you. I’m alright. (いいえ、結構です。大丈夫ですから。) – 飲み物などを勧められた時に。
くしゃみをして「Bless you!」と言われた時の返答は、シンプルに「Thank you.」や「Thanks.」で十分です。
A: Achoo! Excuse me!
(ハックション!失礼!)
B: Bless you!
(お大事に!)
A: Thanks.
(ありがとう。)

言葉だけでなく、行動や態度でサポートする姿勢も大切です。
英語で気遣う際の文化的な注意点と言葉選びのコツ
相手を気遣う言葉は、文化によって受け取られ方が異なる場合があります。また、言葉選び一つで相手に与える印象も変わります。ここでは、英語で気遣いの言葉をかける際の注意点と、より良いコミュニケーションのためのコツを紹介します。
プライバシーへの配慮
一般的に、欧米文化では個人主義が尊重される傾向にあり、プライベートな質問に深入りしすぎるのは避けるべきです。体調について尋ねる際も、相手が話したくなさそうであれば無理に聞き出そうとせず、「Is there anything I can do?(何かできることはある?)」のように、サポートの意志を伝えるに留めるのが賢明です。
特に、病気の詳細や個人的な問題については、相手から話してくるまでは詮索しない方が良いでしょう。「I’m here if you want to talk.(話したくなったら聞くよ)」というスタンスが好まれます。
ポジティブな言葉選びの重要性
相手を励ますつもりでも、ネガティブな言葉や断定的な言い方は避けるようにしましょう。例えば、「You look terrible!(ひどい顔色だよ!)」は直接的すぎて相手を傷つける可能性があります。代わりに「Are you feeling ok? You seem a little tired.(大丈夫?少し疲れているように見えるけど)」のように、柔らかく、相手の感情に配慮した言葉を選ぶことが大切です。
また、「You must be so sad.(あなたはとても悲しいに違いない)」のように相手の感情を決めつけるのではなく、「That sounds really tough. How are you holding up?(それは大変そうですね。お加減はいかがですか?)」のように、相手が自分の言葉で感情を表現できる余地を残す方が良いでしょう。
非言語コミュニケーション(ジェスチャーなど)の補足
言葉だけでなく、表情、声のトーン、ジェスチャーといった非言語的な要素も、気遣いを伝える上で非常に重要です。心配そうな表情で、優しい声のトーンで話しかけることで、言葉の力がより増します。相手の目を見て話すこと(ただし、文化によっては直接的なアイコンタクトを避ける場合もあるので注意が必要)、少し身を乗り出して聞く姿勢なども、関心と共感を示します。
逆に、腕を組んでいたり、視線を合わせなかったりすると、いくら優しい言葉をかけても、本心から心配していないように受け取られかねません。
相手との関係性を考慮する
使うフレーズや気遣いの度合いは、相手との関係性(上司、同僚、友人、家族など)や、その場の状況(フォーマルかカジュアルか)によって調整する必要があります。親しい友人にはカジュアルな表現でフレンドリーに、上司やあまり親しくない相手には丁寧な言葉遣いを心がけるのが一般的です。
例えば、親しい友人には「Hey, what’s up? You look bummed.(やあ、どうしたの?落ち込んでるみたいだけど)」のような砕けた言い方もできますが、ビジネスシーンでは「Is everything alright? You seem a little preoccupied.(何か問題でもございましたか?少しお悩み事があるように見受けられますが)」といった、より丁寧な表現が適切です。
まとめ:心遣いが伝わる英語で、より良い人間関係を築こう
この記事では、英語で相手を気遣うための様々なフレーズや表現をご紹介しました。「Are you ok?」や「Take care!」といった基本的なものから、状況に応じた具体的な声かけ、さらには手助けの申し出や励ましの言葉まで、多くのバリエーションがありますね。
大切なのは、マニュアル通りに言葉を覚えるだけでなく、相手の状況や気持ちを心から思いやり、それを伝えようとする姿勢です。言葉に詰まっても、優しい表情や声のトーン、そして「何かできることはないか」と考える気持ちがあれば、きっと相手にあなたの温かい心遣いは届くはずです。
日本語でも英語でも、相手を気遣うことのできる優しい人は、周りの人からも優しくされ、より豊かな人間関係を築いていけることでしょう。今回学んだフレーズを参考に、ぜひ実際のコミュニケーションで活用してみてください。あなたの英語でのコミュニケーションが、より温かく、よりスムーズになることを願っています。
それではまた、See you!