「顔は分かるのに名前が出てこない」「この曲を聴くと学生時代を思い出す」「明日の予定を忘れないように声をかけてほしい」。こうした場面を英語で話そうとすると、rememberだけでよいのか、それともrecallやremindを使うのか迷いやすいものです。
日本語の「思い出す」「覚える」に当たる英語は、記憶の状態や、記憶が戻るきっかけによって変わります。最初に押さえたいのは、自然に覚えているならremember、意識して情報を引き出すならrecall、何かが人の記憶を呼び起こすならremind、意図的に頭へ入れるならmemorizeという違いです。
この記事では、基本の文型から「喉まで出かかっている」「うろ覚え」「頭が真っ白」「記憶がよみがえる」まで、日常会話で使いやすい形に整理します。音読や会話練習を続けたい場合は、英語教室のような学習環境も選択肢になりますが、まずはここで場面と文型を結び付けていきましょう。
最初に覚えたい「思い出す」の英語4語
- 普段の会話ではrememberが最も広く使える
- recall、remind、memorizeは記憶の動きと文型が異なる
迷ったときの第一候補はrememberです。「覚えている」という状態にも、「忘れていたことが頭へ戻った」という変化にも使えます。ただし、誰かに思い出させてもらう場合や、努力して暗記する場合には別の語が必要です。
| 英語 | 中心となる意味 | 記憶のイメージ |
|---|---|---|
| remember | 覚えている、思い出す | 記憶が残っている、頭に戻る |
| recall | 意識して思い出す | 記憶から情報を取り出す |
| remind | 人に思い出させる | 外から記憶を刺激する |
| memorize | 暗記する | 情報を意図的に記憶へ入れる |
たとえば、顔の記憶が自然に残っているなら“I remember her face.”と言えます。一方、名前を頭の中で探しても出てこないなら“I can’t recall her name.”が合います。写真がきっかけで過去を思い出すなら“The photo reminds me of those days.”、試験のために単語を覚え込むなら“I memorized the words.”です。
つまり、英単語と日本語訳を一対一で結ぶより、記憶がどう動いたかを見るほうが選びやすくなります。では、最も出番の多いrememberから文型を確認しましょう。

rememberの意味と基本文型
- rememberは「覚えている」と「思い出す」の両方に使える
- 名詞、that節、疑問詞節を後ろに置ける
rememberは記憶表現の中心となる動詞です。過去の人や出来事の記憶がある場合にも、忘れていた予定が突然頭へ戻った場合にも使えます。日常的な「覚えている」「思い出した」で迷ったら、まずrememberで文を作ると大きく外れません。
remember+名詞
人、場所、物、出来事を覚えているときは、rememberの直後に名詞を置きます。“I remember that restaurant.”なら「あのレストランを覚えています」、“Do you remember Mr. Brown?”なら「ブラウンさんを覚えていますか」です。
- フレーズ
- I remember our first trip together.
- 日本語訳
- 一緒に行った最初の旅行を覚えています。
- 使う場面
- 共有した出来事について、今も記憶が残っていると伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- “I remind our first trip.”とは言いません。remindには、思い出させられる人を目的語として置く必要があります。
- 発音・ニュアンス
- rememberは「リメンバー」に近く、第二音節のmemをやや強く発音します。温かい回想にも、単純な記憶の確認にも使える中立的な語です。
remember+that節・疑問詞節
事実を覚えているならthat節、場所や内容を思い出せないならwhere、what、howなどの疑問詞節が便利です。“I remember that she wore a red dress.”は「彼女が赤いドレスを着ていたことを覚えています」、“I can’t remember where I left my phone.”は「携帯電話をどこへ置いたか思い出せません」となります。
- フレーズ
- Do you remember what she said?
- 日本語訳
- 彼女が何と言ったか覚えていますか。
- 使う場面
- 会話、会議、授業などで、相手が発言内容を覚えているか確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- 疑問詞節の中は通常の語順です。“what did she say”ではなく、“what she said”とします。
- 発音・ニュアンス
- Do youは会話で「ドゥユ」「ジュ」に近くつながることがあります。問い詰める印象を避けたい場合は、語尾を穏やかに上げます。
I can’t rememberとI don’t remember
I can’t remember.は、思い出そうとしているものの出てこない感覚を表しやすい言い方です。I don’t remember.は「その記憶がない」「覚えていない」という状態に重心があります。ただし、日常会話では重なる部分も多く、どちらも自然になる場面があります。
“I can’t quite remember.”とquiteを加えると、「まったく分からない」というより、あと少しで思い出せそうなのにはっきりしない響きになります。強く断定したくない仕事の会話でも使いやすい表現です。次は、形を間違えると時間関係まで変わる重要項目へ進みます。
remember doingとremember to doの違い
- remember doingは過去にした行為の記憶を表す
- remember to doは必要な行動を忘れずに行うことを表す
この二つは、後ろの形だけでなく行動と記憶の順番が異なります。remember doingでは、行動が先に起き、その行動の記憶が残っています。remember to doでは、必要なことを思い出し、その後で行動します。
- フレーズ
- I remember calling her.
- 日本語訳
- 彼女に電話したことを覚えています。
- 使う場面
- 電話という行為がすでに終わっていて、その記憶があると確認する場面です。
- 注意点・誤用例
- 「電話するのを忘れなかった」と言いたいなら、“I remembered to call her.”です。doingにすると、電話した記憶の話になります。
- 発音・ニュアンス
- callingの最初は「コー」に近い音です。過去の行為を振り返り、確かにしたという落ち着いた響きがあります。
- フレーズ
- Remember to lock the door.
- 日本語訳
- 忘れずにドアへ鍵をかけてください。
- 使う場面
- 相手がこれから行うべき用事を忘れないよう、出発前などに伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- “Remember locking the door.”では「鍵をかけたことを覚えていて」という意味になり、これからの依頼としては不自然です。
- 発音・ニュアンス
- 命令文なので、強い口調では指示に聞こえます。家族や同僚へ柔らかく言うなら、“Please remember to lock the door.”も使えます。
“I remember locking the door.”は、実際に鍵をかけ、その記憶があるという意味です。“I remembered to lock the door.”は、必要なことを忘れず、実際に鍵をかけたという意味です。日本語訳が似ていても、話し手が確認したい点は異なります。
練習するときは、「行動済みの記憶」ならdoing、「用事を忘れず実行」ならto doと短く唱えると整理しやすくなります。この区別がついたら、次はrememberよりも「記憶を探す」感覚が強いrecallを見てみましょう。
recallとrecollectは努力して記憶をたどる
- recallは情報や事実を意識的に取り出す語
- recollectは記憶をたどって思い起こす改まった語
recallには、頭の中を探して情報を呼び戻す感覚があります。rememberよりやや改まって聞こえ、会議、面接、調査、証言など、過去の事実を正確に確認したい場面とも相性がよい語です。
- フレーズ
- I remember her face, but I can’t recall her name.
- 日本語訳
- 彼女の顔は覚えていますが、名前を思い出せません。
- 使う場面
- 記憶の一部は残っているものの、特定の情報を探しても出てこない場面です。
- 注意点・誤用例
- “recall about her name”とはせず、“recall her name”と目的語を直接置きます。
- 発音・ニュアンス
- recallは後半のcallを強く発音します。「自然に覚えている顔」と「意識して探す名前」の対比が伝わる文です。
recallの後ろには名詞だけでなく、動名詞や疑問詞節も置けます。“I recall seeing him near the station.”なら「駅の近くで彼を見たことを覚えています」、“I can’t recall what she was wearing.”なら「彼女が何を着ていたか思い出せません」です。
recollectとrecollection
recollectも「思い出す」ですが、散らばった記憶を集め直すように、過去をじっくりたどる響きがあります。一般的な会話ではrecallのほうが使いやすく、recollectは改まった説明や回想に現れやすい語です。
“I’m trying to recollect exactly what he said.”は「彼が正確に何と言ったのか思い起こそうとしています」です。名詞形のrecollectionを使った“To the best of my recollection, the door was already open.”は、「私の記憶が正しければ、ドアはすでに開いていました」という慎重な言い方になります。
普段の会話ならremember、情報を意識して探すならrecall、過去をじっくり思い起こすならrecollectという順で考えると選びやすくなります。続いて、主語と目的語を取り違えやすいremindを整理します。
remindは「人に思い出させる」
- remindの主語は記憶を呼び起こす人や物
- of、to do、aboutの後ろに来る内容が異なる
rememberとremindの最大の違いは主語です。“I remember my school days.”では、思い出す人であるIが主語です。“This song reminds me of my school days.”では、記憶を呼び起こすthis songが主語になります。
remind 人 of 名詞
remind 人 of 名詞は、写真、音、香り、人の外見などが、別の人や出来事を連想させるときに使います。日本語では「私は思い出す」と訳せても、英語の文は「何かが私に思い出させる」という構造です。
- フレーズ
- The smell of bread reminds me of my grandmother’s kitchen.
- 日本語訳
- パンの香りをかぐと、祖母の台所を思い出します。
- 使う場面
- 香りがきっかけとなり、過去の場所や人物の記憶が浮かんだ場面です。
- 注意点・誤用例
- “The smell reminds my grandmother’s kitchen.”では、思い出す人が抜けています。“reminds me of”を一つのまとまりとして覚えます。
- 発音・ニュアンス
- remindsの語末は「ズ」に近い有声音です。感覚をきっかけに記憶が自然に浮かぶ、情景的な文です。
remind 人 to do
相手が必要な行動を忘れないように伝えるときは、remind+人+to doを使います。“Please remind me to call the dentist.”なら「歯医者へ電話するよう私に言ってください」です。
- フレーズ
- Could you remind me to send the report tomorrow?
- 日本語訳
- 明日、報告書を送るよう声をかけてもらえますか。
- 使う場面
- 同僚や家族に、将来行う用事を忘れないよう知らせてほしいと頼む場面です。
- 注意点・誤用例
- “Please remind to send”のように人を省かないようにします。誰に思い出させるかをto doの前へ置きます。
- 発音・ニュアンス
- Could youを使うことで、Please remind meより依頼らしい柔らかさが出ます。remindは後半のmindを強く発音します。
remind 人 about 名詞
予定、会議、締め切り、支払いなどについて再度知らせるなら、remind+人+about+名詞が使えます。“Thank you for reminding me about the meeting.”は「会議のことを思い出させてくれてありがとうございます」です。
「私は子ども時代を思い出します」を“I remind my childhood.”とは言いません。“I remember my childhood.”、またはきっかけを主語にして“This photo reminds me of my childhood.”とします。
ofは連想、to doは行動、aboutは予定や話題と整理すると、三つの形を区別できます。では、「覚えている」ではなく、情報を頭へ入れる行為を表すmemorizeへ進みましょう。
memorizeは意図的に「暗記する」
- memorizeは情報を意図的に記憶へ入れる行為
- rememberは記憶が残っている状態を表せる
memorizeは、単語、詩、台本、公式、暗証番号などを努力して覚え込むときに使います。自然に人の名前が記憶へ残っただけならrememberが普通ですが、名簿を見て全員の名前を意識的に覚えたならmemorizeが合います。
- フレーズ
- I memorized his phone number, and I still remember it.
- 日本語訳
- 彼の電話番号を暗記し、今も覚えています。
- 使う場面
- 覚え込む行為と、その後も記憶が残っている状態を一文で対比する場面です。
- 注意点・誤用例
- memorizeは暗記の過程、rememberは記憶の状態です。“I memorized it, but I don’t remember it now.”のように、暗記したものを後で忘れることもあります。
- 発音・ニュアンス
- memorizeは最初のmemを強く発音し、語末は「ライズ」に近い音です。努力や反復を伴う学習行為を感じさせます。
“I remember the poem.”なら「その詩を覚えています」、“I memorized the poem.”なら「その詩を暗記しました」です。このように、入れる過程と残る状態を分けると理解しやすくなります。
単語学習でも、一覧を眺めてmemorizeするだけでは会話で取り出しにくいことがあります。“This smell reminds me of home.”のような短い場面付きの文を声に出し、後から見ずにrecallする練習を加えると、それぞれの語の役割も体感できます。
「記憶」「思い出」を表すmemoryの使い方
- memoryは記憶、個別の思い出、記憶力を表せる
- 個別の思い出はa memoryやmemoriesとして数えられる
名詞のmemoryは、「記憶」「思い出」「記憶力」を表します。どの意味になるかは、冠詞、複数形、周囲の語から判断します。“a vivid memory”なら一つの鮮明な記憶、“happy memories”なら複数の楽しい思い出です。
- I have a vivid memory of that day.:あの日の鮮明な記憶があります。
- I have many happy memories of my childhood.:子ども時代の楽しい思い出がたくさんあります。
- My memory isn’t as good as it used to be.:私の記憶力は以前ほどよくありません。
- The memory is still fresh in my mind.:その記憶は今も鮮明です。
個別の出来事を指すならa memoryやmemoriesを使えます。一方、能力としての記憶力を指す“My memory is good.”では、通常memoryを単数で使います。「記憶が曖昧」なら“My memory is a little fuzzy.”や“My memory of that night is unclear.”と言えます。
remembranceとrecollection
remembranceは「追憶」「記念」という改まった響きがあり、“in remembrance of…”の形で追悼や記念を表すことがあります。日常的な楽しい思い出を話すならmemoryのほうが使いやすいでしょう。
recollectionは、思い出す行為や、思い返した内容を指します。“I have no recollection of saying that.”は「そんなことを言った記憶はありません」です。証言や正式な説明では、記憶の範囲を慎重に示すために使われます。
ここまでで基本語の関係が見えてきました。次は、写真や音楽によって昔の記憶が戻る場面に合う、より情景豊かな表現を取り上げます。
過去を振り返り、記憶がよみがえる英語
- think backとlook backは過去へ意識を向ける表現
- bring back memoriesは物や出来事が記憶をよみがえらせる
think backとlook back
think backは、過去の特定の時期や出来事へ意識を向けて思い返す表現です。“When I think back to my college days, I remember how busy I was.”なら「大学時代を思い返すと、どれほど忙しかったかを思い出します」となります。
look backは、ある程度まとまった期間や人生経験を現在の視点から振り返るときに向いています。“Looking back, I should have listened to her advice.”は「振り返ってみると、彼女の助言を聞くべきでした」です。過去の判断を今になって評価する流れでよく使われます。
bring back memories
- フレーズ
- Looking at these photos brings back so many memories.
- 日本語訳
- これらの写真を見ると、たくさんの思い出がよみがえります。
- 使う場面
- 古い写真、音楽、香り、故郷などがきっかけとなり、過去の場面が次々に浮かぶときに使います。
- 注意点・誤用例
- 楽しい思い出だけに限定されません。“The news brought back painful memories.”のように、つらい記憶にも使えます。
- 発音・ニュアンス
- bring backは子音が連続するため、backの音を短く区切ると伝わりやすくなります。複数の情景がよみがえる温度感のある表現です。
come back to someone
忘れていた記憶が自然に戻る過程は、“It’s coming back to me.”で表せます。「だんだん思い出してきた」という途中の動きが、現在進行形によって伝わります。完全に戻った後なら“Her name came back to me later.”のように過去形も使えます。
jog someone’s memory
ヒントや写真で記憶を刺激するならjog someone’s memoryです。“Maybe this photo will jog your memory.”は「この写真を見れば思い出すかもしれません」、“I checked my notes to jog my memory.”は「記憶を呼び起こすためにノートを確認しました」です。
reminisce
reminisceは、懐かしい出来事を楽しく思い返したり、人と昔話をしたりすることです。“We spent the evening reminiscing about our school days.”なら、「私たちは学生時代を懐かしく語りながら夜を過ごしました」となります。
単なる情報の取り出しではなく、感情を伴う回想に向いているのが特徴です。次は反対に、思い出そうとしても出てこない瞬間に役立つ表現を見ていきます。
「思い出せない」を自然に伝えるフレーズ
- 思い出せない段階や原因によって表現を変えられる
- tip of my tongue、ring a bell、draw a blankは会話で便利
It’s on the tip of my tongue
- フレーズ
- Her name is on the tip of my tongue.
- 日本語訳
- 彼女の名前が喉まで出かかっています。
- 使う場面
- 名前や単語がもう少しで出そうなのに、最後の一歩で思い出せない場面です。
- 注意点・誤用例
- 日本語では「喉」ですが、英語ではtongue、つまり「舌先」です。“on the tip of my throat”とは言いません。
- 発音・ニュアンス
- tip ofは会話でつながって聞こえます。完全に記憶がないのではなく、答えがすぐ近くまで来ている感覚です。
ring a bell
名前や話を聞いて、何となく記憶に引っかかるならring a bellが使えます。“That name rings a bell.”は「その名前には聞き覚えがあります」です。はっきり思い出したわけではなく、心当たりが生まれた段階を表します。
否定形の“It doesn’t ring a bell.”は、「聞いても思い当たりません」という意味です。“The name sounds familiar, but it doesn’t ring a bell.”なら「聞いたことがあるような名前ですが、思い出せません」と微妙な状態を伝えられます。
My mind went blankとI’m drawing a blank
緊張などで突然頭が真っ白になったなら“My mind went blank.”が自然です。面接や発表で、知っていた答えが一時的に消えたように感じる場面に合います。
考えているのに何も出てこないなら“I’m drawing a blank.”が使えます。“Who directed that movie? I’m drawing a blank.”は「あの映画の監督は誰だったかな。どうしても思い出せません」です。blankには空白という意味があり、頭の中に答えが現れない感覚が伝わります。
うろ覚えを表す言い方
- I vaguely remember meeting him.:彼に会ったことをうっすら覚えています。
- I barely remember the accident.:その事故についてはほとんど覚えていません。
- I kind of remember that place.:その場所はなんとなく覚えています。
- I only remember bits and pieces.:断片的にしか覚えていません。
- My memory of that night is a little fuzzy.:あの夜の記憶は少し曖昧です。
kind ofやa little fuzzyは会話的です。仕事の報告などで正確さが必要なら、“I don’t remember the exact details.”や“My recollection of the event is unclear.”が適しています。言い切らずに記憶の確かさを示すことが、誤解を避ける助けになります。
場面別の会話で記憶表現を使う
- 記憶が戻る段階に合わせて表現をつなげる
- 単語単体ではなく会話の流れで練習する
実際の会話では、一つの表現だけで終わるとは限りません。最初は覚えているかを尋ね、次にヒントを出し、心当たりが生まれ、最後に記憶が戻るという流れがあります。この変化に合わせて語を選ぶと、会話が自然につながります。

会議の内容を思い出す会話
- 会話
- 同僚:Do you remember what the person from accounting said yesterday?
学習者:Not exactly. Can you give me a clue?
同僚:They were talking about how to submit invoices.
学習者:That rings a bell, but I can’t recall the details.
同僚:I’m pretty sure they mentioned a deadline.
学習者:Wait, it’s coming back to me. We have to submit them by the tenth.
同僚:That’s right. Thanks for checking. - 日本語訳
- 同僚:昨日、経理の人が何と言ったか覚えていますか。
学習者:正確には覚えていません。ヒントをもらえますか。
同僚:請求書の提出方法について話していました。
学習者:聞き覚えはありますが、細かい内容を思い出せません。
同僚:締め切りについて話していたはずです。
学習者:待って、思い出してきました。10日までに提出する必要があります。
同僚:そのとおりです。確認してくれてありがとうございます。 - 使う場面
- 会議や説明の内容を、同僚と一緒にたどる場面です。remember、ring a bell、recall、come backの段階的な変化が見えます。
- 注意点・誤用例
- 正確な情報が必要な仕事では、記憶だけで断定せず、会話後に議事録や資料を確認する姿勢も大切です。
- 発音・ニュアンス
- “It’s coming back to me.”はcomingをやや伸ばすと、思い出しつつある感覚を出せます。“I’m pretty sure”は断定を少し和らげます。
古い写真を見る会話
- 会話
- 友人:Look at this old photo. Do you remember this place?
学習者:I vaguely remember it. Was it near our school?
友人:Yes. We used to buy ice cream there after class.
学習者:Oh, now I remember! This brings back so many memories.
友人:We haven’t talked about those days in a long time.
学習者:Let’s reminisce about them over coffee sometime. - 日本語訳
- 友人:この古い写真を見て。この場所を覚えていますか。
学習者:うっすら覚えています。学校の近くでしたか。
友人:そうです。授業の後、そこでよくアイスクリームを買いました。
学習者:ああ、今思い出しました。たくさんの思い出がよみがえります。
友人:あの頃について長い間話していませんね。
学習者:今度コーヒーを飲みながら懐かしく話しましょう。 - 使う場面
- 写真をきっかけに、曖昧だった記憶がはっきりし、懐かしい気持ちが生まれる場面です。
- 注意点・誤用例
- 「今思い出した」は“I just remember.”ではなく、“I just remembered.”または“Now I remember.”が自然です。
- 発音・ニュアンス
- “Oh, now I remember!”ではnowとrememberを明るく強めると、記憶が戻った瞬間が伝わります。
会話を練習するときは、英文だけを読むのではなく、「曖昧な記憶」「ヒント」「記憶が戻る瞬間」という流れを想像してください。状況と感情を含めて音読すると、必要な場面で表現を取り出しやすくなります。
forgetとの違いとよくある間違い
- forget doingとforget to doでも行動の有無が変わる
- 「今思い出した」は過去形のrememberedが自然
forgetは「忘れる」「覚えていない」を表します。“I forgot his name.”は過去のある時点で名前を忘れたこと、“I’ve forgotten his name.”は忘れた結果が今も続いていることを表しやすい形です。現在も思い出せないなら“I can’t remember his name.”も明確で自然です。
forget doingとforget to do
forget doingは、過去に行ったことの記憶を失う意味です。“I forgot locking the door.”なら、鍵はかけたものの、その記憶がありません。forget to doは必要な行動そのものをし忘れるため、“I forgot to lock the door.”では鍵をかけていません。
“I forgot to send the file.”は、ファイルを送る行為をしなかったという意味です。“I forgot sending the file.”は、送ったものの、その行為を覚えていないという意味になります。業務上は結果が大きく異なるため、形を慎重に選びます。
「今思い出した」の時制
思い出すという変化が今起きた直後なら、“I just remembered.”が自然です。justがあっても、思い出した瞬間を完了した出来事として過去形で表します。記憶が戻りつつある途中なら“I’m starting to remember.”や“It’s all coming back to me.”が使えます。
recallにaboutを付けない
recallは目的語を直接取るため、“I recall the incident.”とします。“I recall about the incident.”は不自然になりやすい形です。「その事件について話す」ならtalk aboutですが、「その事件を思い出す」ならrecall the incidentです。
記憶の確かさを添える
- As far as I remember, the store closes at eight.:私の記憶では、その店は8時に閉まります。
- If I remember correctly, her birthday is in May.:私の記憶が正しければ、彼女の誕生日は5月です。
- I’m pretty sure she said Friday.:彼女は金曜日と言ったはずです。
- I seem to remember that he lived in Boston.:彼はボストンに住んでいたように記憶しています。
過去の情報に自信がないときは、断定するより確信度を言葉にするほうが自然です。特に予定、金額、締め切りなどは、これらの表現を使ったうえで資料を確認すると安全です。
読んだ表現を会話で使う練習法
- 意味だけでなく主語、文型、場面を一緒に覚える
- 見ずに思い出す練習と音読を短く繰り返す
表現を使える状態にするには、一覧を何度も読むだけでなく、場面を見て英語を思い出す練習が必要です。ここではremember、recall、remind、memorizeを中心に、短時間で取り組める手順を示します。
手順1:四つの場面を一文にする
- 自然に覚えている場面:“I remember her face.”
- 努力して情報を探す場面:“I can’t recall her name.”
- 写真が記憶を呼ぶ場面:“This photo reminds me of school.”
- 単語を意図的に覚える場面:“I memorized ten words.”
最初はこの四文を見ながら音読します。その後、日本語訳ではなく、「顔が浮かぶ」「名前を探す」「写真を見る」「単語カードを使う」という映像だけを思い浮かべ、英文を言ってみます。
手順2:主語を確認する
rememberでは思い出す人が主語です。remindでは、写真、曲、香り、通知など、記憶を呼び起こすものが主語になります。“I remember my hometown.”と“This song reminds me of my hometown.”を交互に読むと違いが定着しやすくなります。
手順3:文の一部を入れ替える
- This song reminds me of my school days.
- This smell reminds me of my grandmother.
- This town reminds me of where I grew up.
- This photo reminds me of our first trip.
同じ文型の一部だけを変える練習は、毎回ゼロから文を組み立てる負担を減らします。慣れたらsongやphotoを、自分の身近な物へ置き換えてください。ただし、個人情報を含む内容は無理に声に出す必要はありません。
手順4:思い出せない表現を段階で並べる
- That name rings a bell.:聞き覚えがある。
- It’s on the tip of my tongue.:もう少しで出そう。
- I can’t quite remember.:はっきり思い出せない。
- I’m drawing a blank.:考えても何も出ない。
- Wait, it’s coming back to me.:思い出してきた。
この順番を短い物語として音読すると、似た表現の役割が区別できます。表情や間も加え、“Wait…”の後に少し止まると、実際の会話に近いリズムになります。

発音練習のポイント
rememberとremindは、どちらもreで始まりますが、強く読む位置が重要です。rememberはmem、remindはmindを強めます。recallはcall、recollectはlectの付近が強くなり、memorizeは最初のmemが強くなります。
- remember:ri-MEM-ber
- recall:ri-CALL
- recollect:rek-uh-LEKT
- remind:ri-MIND
- memorize:MEM-uh-rize
カタカナは音の位置をつかむ補助として使い、最終的には辞書などの音声を聞いてまねします。一語ずつ発音した後、“I can’t recall his name.”のように文全体で読み、強く読む語と弱く読む語の差をつけてください。
復習の組み立て方
学習直後は、四つの基本語を見ずに説明してみます。少し時間を空けた後は、日本語から英語を当てるだけでなく、「曲で学生時代が浮かんだ」「名前があと少しで出そう」などの場面から一文を作ります。
翌日以降も、すべてを長く復習する必要はありません。間違えた文型だけを選び、“remember doing / remember to do”“remind me of / remind me to”のように対比させて声に出します。見ずに取り出す時間を入れることが大切です。
迷ったときの選び方と確認クイズ
- 誰が思い出すか、努力したか、きっかけがあるかを確認する
- 基本の四語を文型ごと選べれば多くの場面に対応できる
単純に「覚えている」「思い出した」ならrememberが基本です。頭の中から正確な情報を意識して探すならrecall、物や人が記憶を呼び起こすならremind、情報を努力して頭へ入れるならmemorizeを選びます。
- 記憶が残っている:remember
- 情報を意識して呼び戻す:recall
- 過去をじっくり思い起こす:recollect
- 何かが人の記憶を刺激する:remind
- 意図的に暗記する:memorize
- 過去を振り返る:think back / look back
- 記憶がよみがえる:bring back memories
- 懐かしく語る:reminisce
- 言葉がもう少しで出る:on the tip of my tongue
- 何となく聞き覚えがある:ring a bell
- 考えても出てこない:draw a blank
- 緊張で頭が真っ白になる:one’s mind goes blank
確認クイズ
次の空欄に合う語を、remember、recall、remind、memorizeから選んでください。答えを見る前に、記憶の状態や主語を確認してみましょう。
- This song ( ) me of my childhood.
- I can’t ( ) the exact figure.
- Please ( ) me to call the clinic.
- I have to ( ) these lines.
- Do you ( ) where we parked?
- I ( ) meeting her at the conference.
答えは、1がreminds、2がrecall、3がremind、4がmemorize、5がremember、6がrememberです。1ではsongが主語なので三人称単数のsが付きます。3ではremindの後ろに人のme、その後ろに行動のto callが続きます。
6のmeetingは動名詞で、過去に会ったことの記憶を表します。もし「彼女に会うのを忘れない」なら“Remember to meet her.”となり、これからの行動へ変わります。文型を見るだけでなく、時間の流れを想像することが大切です。
選択に迷ったら、①記憶が残っているか、②頭の中を探しているか、③外からのきっかけがあるか、④暗記する行為か、という四点を順に確認してください。場面を一段細かく見るだけで、使う語が絞り込めます。
「思い出す」の英語に関するQ&A
- 迷いやすい文型とニュアンスを短く再確認する
- 回答の例文をそのまま音読に使える
「思い出す」は英語で何と言えばよいですか?
日常的な「覚えている」「思い出す」にはrememberが広く使えます。意識して情報を引き出すならrecall、何かが人に思い出させるならremind、意図的に暗記するならmemorizeを選びます。
rememberとrecallの違いは何ですか?
rememberは記憶が残っている状態から突然思い出す変化まで広く表せます。recallは記憶の中を探し、名前や事実などを意識的に呼び戻す響きがあり、rememberよりやや改まっています。
remember doingとremember to doはどう違いますか?
remember doingは、過去に行ったことを覚えているという意味です。remember to doは、必要なことを思い出して忘れずに行うという意味で、記憶の後に行動が続きます。
「喉まで出かかっている」は英語で何と言いますか?
It’s on the tip of my tongue.と言います。名前や単語がもう少しで出てきそうなのに思い出せない場面で使い、英語では「喉」ではなく「舌先」で表現します。
「この曲を聴くと学生時代を思い出す」はどう言いますか?
This song reminds me of my school days.と言えます。曲が記憶を呼び起こすため、曲を主語にし、remind me ofの後ろへ思い出す対象を置きます。
「今思い出した」はI just rememberでよいですか?
思い出した変化が起きた直後なので、I just remembered.が自然です。今まさに記憶が戻りつつあるなら、It’s coming back to me.やI’m starting to remember.も使えます。
「うろ覚え」は英語でどう表せますか?
I vaguely remember it.やI only remember bits and pieces.が使えます。会話ではMy memory is a little fuzzy.、改まった説明ではMy recollection is unclear.も適しています。
remind me ofとremind me toの違いは何ですか?
remind me ofは人や物を連想させる形で、This photo reminds me of home.のように使います。remind me toは必要な行動を忘れないよう知らせる形で、Remind me to call her.のように使います。
まずはremember、recall、remind、memorizeの四語を、単語だけではなく短い例文で覚えてください。そのうえで、on the tip of my tongueやring a bellなどを会話の流れへ加えると、記憶について細かく伝えられるようになります。
最後に、今日の出来事を一つ選び、“I remember…”“I can’t recall…”“This reminds me of…”の三つで声に出してみましょう。すべての文を使う必要はありません。自分の場面に合う一文を選び、翌日に見ずに言えるか確かめるところから始められます。

