英語学習者必見!英語圏で有名な数字の語呂合わせと覚え方

    1. 会話で学ぶ英語表現

    電話番号や歴史の年号など、数字を語呂合わせで覚えた経験はありませんか?数字の語呂あわせは、日本語だけのものではなく世界中様々な国で行われています。

    今回は、英語圏で有名な数字の語呂合わせについて学んでいきましょう。

    英語の語呂合わせの特徴

    語呂合わせとは言葉遊びの一種で、電話番号や年号・数列などの情報を覚える時や覚えてもらう時に多く用いられます。

    数字を音に例えるものや反対に音を数字に例えていくものが主流ですが、リズムや音感が似ている言葉を重ねる方法や他の音や意味を掛け合わせるものなど手法は様々あります。

    日本語の語呂合わせの基本は「読み方(音)」から数字を連想させていくものが主流です。例えば「4649(よろしく)」や「3103(さとうさん)」「840(はしれ)」など音を数字に変換してフレーズを作っています。

    一方で英語の語呂合わせの主流は、このような読み方をベースにしたものではありません。スマートフォンや携帯電話の、数字キー・英字入力をベースとしたものが主流です。

    「テンキー(Ten key)」と呼ばれる、0から9までの10個のキーからなる入力方法があります。パソコンのキーボードのように横長のアルファベット入力ではなく、フリックや複数回押すことで10個のキーで日本語の50音やアルファベットが入力できるものです。

    これを使って企業の電話番号など語呂合わせをするのが英語圏での最も有名な語呂合わせの方法です。

    テンキー入力の際に、各数字キーで入力できるアルファベットは以下の通りです。

    数字語呂
    0
    1
    2ABC
    3DEF
    4GHI
    5JKL
    6MNO
    7PQRS
    8TUV
    9WXYZ

    語呂合わせで作られた言葉を携帯電話やスマートフォンで入力していくと、元となった数字列が出てくるというものなので、主に電話番号に対して用いられる手法です。

    例えば「2」と表現したい時には、ABC どれを語呂として使っても問題ありません。置き換えたい数字列から、単語が生みだせるよう工夫して語呂を作っていきます。

    DogFog、どちらも数字にすると「364」を表します。同じ数字列でも、どのアルファベットを当てはめるかによって出来上がる単語を変化させることが可能です。

    • Life…5433
    • Kids…5437
    • Shop…7467
    • Good…4663
    テンキー

    英語に音で語呂合わせをする文化はないの?

    日本の語呂合わせでは「音→数字」に置き換えるのが主流であるのに対して、アメリカの語呂合わせは「数字の入力方法→アルファベット」が主流です。では、日本語のように「音→数字」に置き換えるケースはないのでしょうか?

    数は多くありませんが、日本語と同じように音が似ているということで、アルファベットを数字に置き換えるケースは存在します。また、見た目が似ているという理由からアルファベットではなく数字を入力するケースもあります。

    【音が似ていて置き換えられるもの】

    元となる単語数字 / 例文
    TooTwo2 / Me 2=Me too.
    For4 / Thank you 4 your kindness.=Thank you for your kindness.
    BeforeB4 / B4 dinner=Before dinner
    Ate(Eat の過去形)8 / I 8 hamburger.=I ate a hamburger.
    LaterL8e / See u l8r.=See you later.
    Night9t / Good 9t.=Good night.

    【見た目が似ていて置き換えられるもの】

    元となるアルファベット数字 / 例文
    B 8 / 8a8y=Baby
    Z2 / U r ama2ing.=You are amazing.
    S5 / 5PEAK=Speak

    Tooを2」「Forを4」に置き換えるケースはメールやSNSの投稿・ハッシュタグなどで良く見かけます。しかし、その他の置き換えは若者など一部の人には通じますがあまりメジャーではありませんので使う際には注意してください。

    英語の語呂合わせ

    英語流数字の語呂合わせの例題紹介

    日本では、企業の電話番号紹介など覚えやすい語呂がある場合には「0120-881-881」数字で電話番号を書いた上で「はやいはやい」と数字の上に小さい文字で語呂を書くのが一般的です。

    しかし英語圏では語呂合わせがある場合には「1-800-WALMART」のように、数字は書かずに語呂のみを英単語として表記するのが主流です。

    数字をアルファベットで語呂合わせするという文化に慣れていないと、初見では電話番号だとは気づかないですよね。

    テレビCMや広告用のチラシはもちろん、トラックやお店のホームページなど様々な所で、電話番号を英単語で表記する方法は使われています。渡航時には探してみて、番号を考えてみるのも楽しいですよ。

    実際に、電話番号の語呂合わせで良く使われる単語や番号を問題にしてみましたので、スマホのテンキーを想像しながら番号を予測してみてください。

    【問題】

    1. 1-800-Fitness
    2. 0800-Shuttle
    3. 0800-Eatmeat
    4. 0800-4-customs
    5. 1-800-WALMART
    6. 1-800- HILTONS
    7. 1-800-GO WORLD
    8. 1-800-USARAIL
    9. 0800-Bestway
    10. 0800-CALLUS

    【答え】

    1. 1-800-3486377
    2. 0800-7488853
    3. 0800-3286328
    4. 0800-4-287867
    5. 1-800-9256278
    6. 1-800-445866
    7. 1-800-469-6753
    8. 1-800-872-7245
    9. 0800-2378929
    10. 0800-225587

    いかがだったでしょうか?頭の中で考えるだけでは、ちょっぴり難しい問題も、スマートフォンのテンキー入力を使えば簡単にアルファベットから数字を導き出せます。

    日本語では、1つの数字に複数の読み方を当てはめることがあります。例えば「1」は「い、わん、いち、ひ」と複数あることに加えて、「0」と組み合わせることで「とお、てん、じゅ」と語呂合わせしているケースも見られます。

    そのため語呂は覚えやすくても、実際電話をかけるとなると「何番だ?」となることもあるでしょう。

    その点、アルファベットの語呂合わせは、読み方から派生させたものではないため間違いが起こりにくいというメリットがあります。

    テンキーでの英語入力に慣れていないと難しいという側面はありますが、肝心の番号を間違えないという点で理にかなった方法だと言えるでしょう。

    フリーダイヤルは英語じゃない!

    先ほどの電話番号クイズで、番号の冒頭についていた「1-800」や「0800」はフリーダイヤルの市外局番です。日本でいう0120のようなもので、企業の電話番号の多くは1-800や0800からはじまります。

    また、このフリーダイヤルという表現は和製英語です。日本のNTTコミュニケーションが提供するサービスの名称で英語ではありませんので、注意が必要です。

    英語では、Toll freeToll free number と表現するのが一般的ですが、番号をそのまま呼んで、1800 numbers (one-eight hundred numbers) と呼ぶこともあります。イギリスなどヨーロッパでは、Free phone と呼ぶ地域もあるようです。

    デリバリーの電話

    会話例で学ぶ語彙と表現

    MaiとLisaが会話をしています。

    Mai:Are you hungry? What should we have for lunch?

    お腹が空かない?ランチどうしよっか?

    Lisa:I’m too lazy to go grocery shopping, so would you like to order pizza?

    買い物へ行くのも面倒だし、ピザでも頼む?

    Mai:Sounds nice! I’ll call pizzeria soon. Well, what was the number?

    イイわね!すぐ電話するわ。えーっと何番だったかしら。

    Lisa:I’m sure it was GOPIZZA.

    たしか GO PIZZA よ。

    Mai:Thank you. GO PIZZA… Umm, it’s 4674992.

    ありがとう。GO PIZZAだから、えーっと4674992ね。

    Ok, I can get through. I’ll chose something randomly.

    あ!かかった。適当に頼んじゃうね。

    Lisa:Thank you. I can’t wait.

    よろしく。楽しみ~。

    Clerk:Hello, Papa’s Pizza. How can I help you?

    こんにちは、パパズピザです。いかがなさいますか?

    Mai:Hi. Can I make an order for delivery right now?

    こんにちは、今すぐデリバリーの注文いいですか?

    Clerk:Of course. What would you like to have?

    もちろんです、何になさいますか?

    Mai:I’d like one Pepperoni pizza and one Cheese pizza, please. Both are in medium size.

    ペパロニピザとチーズピザをください。両方、Mサイズで。

    ポイント

    会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。

    Lazy やる気がない、面倒くさい

    形容詞なので、lazy の前にbe動詞が入るのを忘れないようにしましょう。

    例) I’m too lazy to shower. シャワーをするのが面倒くさい。

    Grocery shopping 買い物(食品)

    料理をするために買い物に出かけることを Grocery shopping といいます。Shopping to buy some grocery といっても通じますが、より自然な表現をしたい場合にはGrocery shopping を使いましょう。

    Pizzeria ピザ屋

    ピザを専門として取り扱うお店のことです。ピザ以外にも様々なメニューがあるお店であれば、Restaurant(レストラン) や Order delivery (出前)といいましょう。

    また、ピザ専門店のことは Pizza shop Pizza joint と表現することもできます。

    Get through (電話が)つながる、つなげる

    この場合の Get through は、電話がつながり連絡が取れることを意味します。

    例) I called many times, but I couldn’t get through. 何回もかけたのにつながらなかった。

    Randomly 適当に、無作為に

    ランダムは日本語の中でも定着している言葉ですが、実際の英語の意味合いは若干ニュアンスが変わってきます。

    日本では「無作為に、不規則、不定期」といったタイミングや選び方に統一性がなくバラバラである様子を意味して使うのが一般的です。それに対して、英語では「適当に、いい加減」という意味で使われることも多いため、覚えておくようにしましょう。

    例) He works randomly. 彼の仕事は適当(いいかげん)だ。

    例) Randomly select 5 images from last year. 去年の写真を適当に(無作為に)5枚選んでください。

    Medium 中間、真ん中

    食べ物や飲み物、洋服のMサイズとは、この Medium の頭文字からきています。日本では「Mサイズ」というのが一般的ですが、英語圏ではきちんと「Medium size」と言わないと伝わらないので注意しましょう。同様の理由で、Sサイズは「Small size」Lサイズは「Large size」と言いましょう。

    数字とアルファベット

    英語の言葉遊び:単語の文字数で覚える方法

    円周率の覚え方

    英語の語呂合わせは他にもあり、こちらは単語の文字数で考えるものです。数学や年号を覚える時などによく使われます。

    AppleA,P,P,L,E で5文字なので「5」を 。MorningM,O,R,N,I,N,G で7文字なので「7」を表します。

    この方式で、円周率の覚え方は“May I have a large container of coffee right now?”です。

    May (3)、 I (1)、 have (4)、a (1)、large (5)、container (9)、of (2)、coffee (6)、 right(5) now(3) ですので、きちんと3.141592653となっていることがわかります。

    素数も英語で覚えよう

    円周率の他に、暗記しておくと便利な数字といえば「素数」です。素数とは、1より大きい整数で1とその数でしか割り切れない数のことです。素数を覚えておくと、中学・高校レベルの数学の様々な部分で役に立つでしょう。

    素数は英語で Prime Number と表現します。また、素数という言葉の意味を英語の辞書で調べると以下のように書かれています。

    A prime number is a positive integer having exactly one positive divisor other than 1.

    素数は、1以外の約数を1つしか持たない整数

    素数は「2、3、5、7、11、13、17、19」と続きます。これを、単語の文字数の語呂合わせで暗記する方法があります。

    We(2) eat(3)  apple(5)  (in the) morning(5). Grandmother(7)  misunderstand(11)  a (1) country(7). I(1)  introduce(9)  my(2)  car(2).

    17以降は、1と7、1と9、2と2を組み合わせることで17、19、22を表現する形となっていますが、この流れでどんどんと語呂合わせを作ることで素数も覚えることができそうですね。

    アメリカ独立宣言を覚える効率的な語呂合わせの例

    電話番号以外で語呂合わせで覚える数字の代表的なものといえば、歴史の年号ではないでしょうか?「794(なくよ)ウグイス平安京」「1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府」「1603(いちろうさん)の江戸幕府」など、歴史上の重要なポイントを語呂合わせで覚えた経験のある方も多いはずです。

    英語でも同じ様に年号を語呂合わせで覚える、有名なフレーズがあります。

    それは1776年のアメリカ独立宣言です。イギリスによって植民地として統治されていた北米13州が、「アメリカ」として独立した年です。その中心となったのがトマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)という人物です。

    現在でも、7月4日は Independence Day (アメリカ合衆国の独立記念日)として祝日になっており、各地で催しが開かれるなど盛大にお祝いが行われます。そんな独立宣言の覚える語呂合わせがこちらです。

    I sighted Thomas’s rights.

    私はトーマスの権利をいくつか見ました。

    I (1)、 sighted (7)、 Thomas’s (7)、 rights (6)で、1776年であることが覚えられるだけでなく、宣言を出した当時の3代アメリカ合衆国大統領、トマス・ジェファーソンの名前も覚えられる非常に効率的な語呂あわせです。

    他にも歴史の語呂を考えよう

    アメリカ独立宣言の他に、有名な歴史の語呂合わせとして1865年の南北戦争の終結があります。南北戦争とは、1861年から1865年にかけて南部の諸州と北部の諸州との間で起こったアメリカ国内の内乱です。

    英語では、Civil War American Civil War と表現します。Civil とは、国内の・国家のという意味を持つ単語で、直訳すると内戦や国内戦争となります。

    南北戦争が終結したのは1865年です。それを、単語の文字数で語呂合わせすると以下のようになります。

    I (1) captured (8) south’s (6) flags. (5)

    私は南部の旗を捕えた。

    A (1) neighbor (8) battle (6) ended. (5)

    隣人の戦いは終わった。

    いずれもアメリカ国内では有名な語呂合わせですが、特に知名度が高いのは上の「私は南部の旗を捕えた」です。「南部の旗を捕えた→北部が勝利した」という史実も一緒に覚えることができ、効率の良い暗記法だと言えます。

    2000年以前の出来事については、1からはじまるため A I にしか置き換えることができないため、上手い語呂合わせを考えるのも難しいものがあります。

    そのためか、英語の歴史的出来事の語呂合わせで有名なのは、アメリカ独立・南北戦争の終結の2つのみとなっています。多くの人が共通で知っているような有名なものこそないものの、単語数が合えば誰でもゴロを比較的簡単に作れるのが良い点です。

    2000年代になると、HeWeAsIf など、2文字の単語を使った語呂合わせができるようになるため表現の幅はグンと広がるでしょう。

    語呂合わせは英語学習の楽しいツール

    いかがでしたか?アメリカの語呂合わせは、日本語のものと違って一目見てすぐに数字がイメージできないという難しさがあります。初めはすぐに数字が思い浮かばなくても、慣れてしまえば日本語の語呂合わせよりも読み間違いなどがないため正確で便利かもしれません。

    渡航先などで語呂合わせを見つけてみるのも楽しいので是非やってみてください。それではまた、See you!

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