英会話で相手の言葉が聞き取れなかったのに、反射的に笑ってうなずいた経験はありませんか。「もう一度」と言いたくても、失礼にならないか、会話を止めてしまわないかと不安になり、そのまま話を進めてしまうことがあります。
けれども、聞き返すことは失敗ではありません。音が聞こえなければ繰り返しを頼み、単語を知らなければ意味を尋ね、説明が難しければ別の言い方を求めれば、途中で分からなくなった会話を立て直せます。
この記事では、英語で聞き返すときに使える表現を、旅行、日常会話、電話、職場などの場面に分けて整理しています。独学で声に出して練習するほか、実際の対話で反応を確かめたい場合は、英語教室で講師を相手に練習する方法もあります。
最初から多くの表現を暗記する必要はありません。まずは「もう一度」「ゆっくり」「どういう意味ですか」の三つを使えるようにし、慣れてから部分確認や言い換えの依頼へ進みましょう。
最初に覚える英語の聞き返しフレーズ3つ
- 迷ったら Could you say that again? を使う
- 原因に合わせて「ゆっくり」と「意味」を使い分ける
最初に身につけたいのは、三つの基本表現です。聞き取れなかった原因の多くは、音を逃した、速度が速かった、言葉の意味を知らなかった、という三つに分けられます。
原因に合った依頼をすると、相手も何を変えればよいか判断できます。同じ英文を何度も繰り返してもらうより、速度や言葉を変えてもらう方が早く理解できることもあります。
Could you say that again?
- フレーズ
- Could you say that again, please?
- 日本語訳
- もう一度言っていただけますか。
- 使う場面
- 日常会話、旅行、学校、受付、職場など、相手の発言全体を聞き直したい場面で幅広く使えます。
- 注意点・誤用例
- Could you say again that? ではなく、that は say の直後に置いて Could you say that again? とします。please はなくても丁寧ですが、添えると依頼の調子がさらに明確になります。
- 発音・ニュアンス
- 「クッジュー・セイ・ザッ・アゲン」のように、could you がつながって聞こえます。責める調子を避け、文末を軽く上げると穏やかな質問として伝わります。
Could you speak more slowly?
- フレーズ
- Could you speak a little more slowly, please?
- 日本語訳
- もう少しゆっくり話していただけますか。
- 使う場面
- 単語は知っていそうなのに、相手の速度についていけないときに使います。電話や騒がしい場所でも役立ちます。
- 注意点・誤用例
- You speak too fast. は「あなたは速すぎる」と相手を直接評価する響きがあります。依頼の形にして、a little を添える方が柔らかく伝わります。
- 発音・ニュアンス
- more slowly の二語を同じ程度の強さで発音します。slowly だけを強く言うと、相手を注意しているように響く場合があります。
What does that mean?
- フレーズ
- What does that mean?
- 日本語訳
- それはどういう意味ですか。
- 使う場面
- 音は聞こえたものの、単語、表現、相手の意図が分からないときに使います。知らない語を繰り返してから尋ねても構いません。
- 注意点・誤用例
- What does that means? は誤りです。does の後ろでは動詞を原形にするため、mean を使います。
- 発音・ニュアンス
- does that は「ダズザッ」のようにつながります。知らない単語を指す場合は、“Postpone”? What does that mean? のように言うと対象が明確です。
この三つが口から出れば、会話が完全に止まる場面は減らせます。では、自分が何につまずいたのかを、もう少し細かく見分けてみましょう。

「分からない」の原因を見分ける
- 音、速度、語彙、説明、意図のどこで止まったかを考える
- 原因に合った聞き返し方へ切り替える
聞き返しを成功させるポイントは、何が分からなかったかを指定することです。相手の声が聞こえなかったのか、音は聞こえたのに意味を処理できなかったのかで、必要な助けは変わります。
| 困っている状態 | 相手に頼むこと | 使える表現 |
|---|---|---|
| 音を逃した | 同じ内容を繰り返してもらう | Could you say that again? |
| 速度が速い | 速度を落としてもらう | Could you speak more slowly? |
| 一部だけ聞こえない | 不明な部分だけ繰り返してもらう | Could you say the last part again? |
| 単語を知らない | 意味を教えてもらう | What does that word mean? |
| 説明が難しい | 簡単な言葉へ変えてもらう | Could you rephrase that? |
| 具体像が浮かばない | 例を挙げてもらう | Could you give me an example? |
| 固有名詞が不明 | スペルや表記を確認する | Could you spell that? |
| 理解に自信がない | 自分の理解を確かめる | Do you mean …? |
I didn’t catch that. と I don’t understand. の違い
I didn’t catch that. は、主に音や発言を十分に受け取れなかったときの表現です。I don’t understand. は、音は聞こえていても、説明や内容を理解できないときに向いています。
- 会話例
- 案内係: The next train leaves from platform thirteen.
学習者: I’m sorry, I didn’t catch the platform number. Was that thirteen or thirty?
案内係: Thirteen. One-three.
学習者: Platform thirteen. Thank you. - 日本語訳
- 案内係: 次の電車は13番ホームから出ます。
学習者: すみません、ホーム番号を聞き取れませんでした。13ですか、それとも30ですか。
案内係: 13です。1と3です。
学習者: 13番ホームですね。ありがとうございます。 - 注意点
- 数字は似た音が多いため、選択肢を示したうえで one-three のように一桁ずつ確認すると誤解を減らせます。
質問を理解できていないときに I don’t know. と答えると、「質問は理解したが、答えを知らない」と受け取られることがあります。内容が分からない場合は I’m not sure I understand. と伝え、説明や繰り返しを頼みましょう。
原因を区別できたら、次は相手の発言のうち、必要な部分だけを確認する方法へ進みます。
一部分だけ聞き取れないときのフレーズ
- 聞き取れた範囲を示すと確認が短くなる
- 数字や曜日は選択肢を出して復唱する
発言の大半が分かっているなら、最初から全部を繰り返してもらう必要はありません。分からない位置を指定すると、相手も答えやすくなります。
最後の部分だけを聞き直す
- フレーズ
- I caught the first part, but not the last part. Could you say the last part again?
- 日本語訳
- 最初の部分は聞き取れましたが、最後が分かりませんでした。最後の部分をもう一度言っていただけますか。
- 使う場面
- 説明の途中までは理解できたものの、語尾、日時、場所などを逃したときに使います。
- 注意点・誤用例
- I didn’t listen. は「注意して聞いていなかった」という意味になりやすく、音を逃した場面では I didn’t catch it. の方が適しています。
- 発音・ニュアンス
- caught は米語では「コート」または「カート」に近い音です。first part と last part を少し強くすると対比が伝わります。
聞こえた単語を目印にする
一つでも単語が聞こえたなら、その語を会話の目印にできます。What did you say after “the meeting”? は「the meeting の後に何と言いましたか」、What did you say before “Friday”? は「Friday の前に何と言いましたか」という意味です。
- 会話例
- 同僚: We’ll discuss the budget after the meeting on Thursday.
学習者: Sorry, what did you say after “the meeting”?
同僚: On Thursday.
学習者: Got it. The meeting is on Thursday. - 日本語訳
- 同僚: 木曜日の会議の後で予算について話し合います。
学習者: すみません、the meeting の後に何と言いましたか。
同僚: on Thursday です。
学習者: 分かりました。会議は木曜日ですね。 - 注意点
- 聞き取れた語をそのまま引用すると、相手はどこから言い直せばよいか判断できます。
疑問詞で空欄を示す
会話では You met him where? や She called you when? のように、相手の文を一部繰り返し、不明な箇所を疑問詞へ置き換えることがあります。通常の疑問文とは違う語順ですが、直前の情報を部分的に聞き返す方法として使われます。
- You met him where?:彼とどこで会ったのですか。
- She called you when?:彼女はいつ電話してきたのですか。
- You spoke to who?:誰と話したのですか。
- The package costs how much?:荷物はいくらかかるのですか。
語尾を上げると、驚きではなく確認として伝わりやすくなります。改まった場では Where did you meet him? のような通常の疑問文も使えます。
似た数字や曜日を二択で確認する
- フレーズ
- Was that fifteen or fifty?
- 日本語訳
- 15ですか、それとも50ですか。
- 使う場面
- 金額、時刻、部屋番号、注文数など、聞き違いが困る情報を確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- 聞こえた数字を推測だけで処理せず、単位も含めて確認します。金額なら fifteen dollars or fifty dollars? と言うと明確です。
- 発音・ニュアンス
- fifTEEN は後半、FIFty は前半に強勢が置かれるのが基本です。ただし実際の会話では聞き分けにくいこともあるため、数を復唱して確認します。
知らない単語の意味を尋ねるフレーズ
- 単語の一般的な意味と、文脈上の意図を分けて尋ねる
- 定義で分からなければ具体例を頼む
知らない単語が出てきた場合、同じ音を繰り返してもらうだけでは意味を理解できません。このときは、意味や文脈を直接尋ねる方が会話を早く立て直せます。
What does ~ mean?
- フレーズ
- What does “ethology” mean?
- 日本語訳
- ethology はどういう意味ですか。
- 使う場面
- 単語や表現の一般的な意味を知りたいときに使います。ethology は動物の行動を科学的に研究する学問を表します。
- 注意点・誤用例
- What means ethology? や What does ethology means? ではなく、What does ethology mean? の語順にします。
- 発音・ニュアンス
- ethology は「イソロジー」に近い発音で、最初の e に強勢があります。正確に再現できなければ、聞こえた音をまねして “Ethology”? と確認してから質問できます。
What do you mean by ~?
- フレーズ
- What do you mean by “casual dress”?
- 日本語訳
- casual dress とは、どのような意味で言っていますか。
- 使う場面
- 辞書的な定義ではなく、その人がその場で意図している範囲や基準を知りたいときに向いています。
- 注意点・誤用例
- 強い口調で What do you mean? とだけ言うと、相手の発言を問題視しているように響く場合があります。by の後ろに対象を置き、穏やかに尋ねます。
- 発音・ニュアンス
- mean と対象語をやや強く発音します。丁寧さを加えるなら Could you explain what you mean by “casual dress”? と言えます。
具体例を頼んで理解を深める
- フレーズ
- Could you give me an example?
- 日本語訳
- 具体例を挙げていただけますか。
- 使う場面
- 定義を聞いても具体像が浮かばないときに使います。専門分野、職場の手順、抽象的な表現の確認に便利です。
- 注意点・誤用例
- Give me an example. だけでも意味は通じますが、命令に聞こえることがあります。Could you を付けると依頼として自然です。
- 発音・ニュアンス
- give me は「ギヴミー」とつながります。an example の example に強勢を置くと、例が欲しいことが伝わります。

水族館で知らない言葉を尋ねる会話
- 会話例
- スタッフ: This exhibit shows examples of animal behavior studied in ethology.
学習者: Sorry, what does “ethology” mean?
スタッフ: It’s the scientific study of animal behavior.
学習者: Could you give me an example?
スタッフ: Researchers may study how animals find food, communicate, or protect their territory.
学習者: So, ethology includes the study of how animals communicate. Is that right?
スタッフ: Yes, that’s right. - 日本語訳
- スタッフ: この展示では、動物行動学で研究される動物の行動例を示しています。
学習者: すみません、ethology はどういう意味ですか。
スタッフ: 動物の行動を科学的に研究する学問です。
学習者: 具体例を挙げていただけますか。
スタッフ: 動物が食べ物を探す方法、意思を伝える方法、縄張りを守る方法などが研究されます。
学習者: つまり、動物行動学には、動物が意思を伝える方法の研究も含まれるのですね。合っていますか。
スタッフ: はい、そのとおりです。 - 使い方の流れ
- 意味を尋ね、具体例を求め、最後に自分の言葉で理解を確認しています。一度の説明で分からなくても、質問の種類を変えれば会話を前へ進められます。
- 発音・ニュアンス
- Is that right? は、自分の理解が正しいかを柔らかく尋ねる表現です。疑う調子ではなく、確認する調子で文末を上げます。
意味を尋ねても説明自体が難しい場合があります。そのときは、同じ説明の繰り返しではなく、表現を変えてもらいましょう。
説明が難しいときに言い換えを頼む
- 繰り返しで分からなければ、言葉、例、伝達手段を変える
- 住所や固有名詞は書いてもらう方法も使う
相手の音が明瞭でも、説明に専門用語や長い構文が含まれていると理解しにくいことがあります。この場合は、別の表現へ切り替えてもらうのが有効です。
Could you rephrase that?
- フレーズ
- Could you rephrase that in simpler terms?
- 日本語訳
- それを、もう少し簡単な表現で言い換えていただけますか。
- 使う場面
- 発言は聞こえたものの、語彙や言い回しが難しいときに使います。職場の説明や手続きの確認にも適しています。
- 注意点・誤用例
- Say it easier. は不自然になりやすいため、Could you say that another way? または Could you explain that in simpler terms? を使います。
- 発音・ニュアンス
- rephrase は「リーフレイズ」に近く、phrase の部分を強く発音します。難しければ Could you say that another way? でも同じ依頼ができます。
見せる・書く・つづるへ切り替える
操作方法なら Could you show me?、住所や予約番号なら Could you write that down for me?、人名や地名なら Could you spell that for me? が役立ちます。音声だけで理解しようとせず、視覚情報へ切り替える方法です。
- 会話例
- 受付: Your appointment is with Dr. MacLeod.
学習者: I’m sorry, I didn’t catch the name. Could you spell that for me?
受付: Certainly. M-A-C-L-E-O-D.
学習者: MacLeod. Thank you. - 日本語訳
- 受付: ご予約はマクラウド先生です。
学習者: すみません、お名前を聞き取れませんでした。スペルを教えていただけますか。
受付: もちろんです。M-A-C-L-E-O-Dです。
学習者: MacLeodですね。ありがとうございます。 - 注意点
- 固有名詞は発音とつづりが一致しない場合があります。聞こえた名前を推測せず、必要なら一文字ずつ確認します。
相手から説明を受けたら、最後に自分の理解を言葉にして確かめると、認識のずれを見つけやすくなります。
自分の理解が正しいか確認するフレーズ
- 重要事項は自分の言葉で復唱する
- 日時、金額、場所、担当範囲は明示的に確認する
聞き返しは、相手に言い直してもらう方法だけではありません。自分が理解した内容を提示し、正しいか尋ねる確認型の聞き返しもあります。
Do you mean ~?
- フレーズ
- Do you mean the aquarium is closed on Monday?
- 日本語訳
- 水族館は月曜日に休館するという意味ですか。
- 使う場面
- 相手の説明から推測した内容が合っているか、短く確認したいときに使います。
- 注意点・誤用例
- Do you mean that…? の that は入れても省いても構いません。相手の言葉をそのまま繰り返すのではなく、自分が理解した内容へ置き換えると確認の価値が高まります。
- 発音・ニュアンス
- Do you は「ドゥーユ」や「ジュ」のようにつながることがあります。確認したい情報をやや強く発音します。
Just to confirm, ~.
- フレーズ
- Just to confirm, that’s Thursday at three, not Tuesday, correct?
- 日本語訳
- 確認ですが、火曜日ではなく、木曜日の3時ですね。
- 使う場面
- 日時、予約、金額、数量など、間違えると困る情報を念のため確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- correct? は改まった響きがあります。日常会話では right? や Is that right? でも確認できます。
- 発音・ニュアンス
- confirm は後半の firm に強勢があります。Thursday と not Tuesday を明瞭に発音すると対比が伝わります。
長い説明を整理する表現
- So, you’re saying that we need to book in advance?:つまり、事前予約が必要ということですか。
- If I understand correctly, the tour starts at ten.:私の理解が正しければ、ツアーは10時開始ですね。
- Let me make sure I understand.:理解が合っているか確認させてください。
- Let me repeat that back to you.:復唱させてください。
相手が Yes と答えれば確認が完了し、No と答えればその場で修正できます。分かったつもりで会話を終えるより、短い復唱を一度入れる方が安全です。
場面別に使える聞き返し会話例
- 場面ごとに確認すべき情報を変える
- 聞き返した後は復唱と感謝で会話を閉じる
実際の会話では、一つの聞き返しだけで終わらないことがあります。依頼、相手の回答、復唱、感謝までを一つの流れとして練習すると、現場で使いやすくなります。
電話で音声が途切れるとき
- 会話例
- 担当者: The reference number is BQ-4179.
学習者: I’m sorry, you’re breaking up. Could you repeat the reference number slowly?
担当者: Certainly. B-Q-four-one-seven-nine.
学習者: Let me repeat that back to you: BQ-4179. Is that correct?
担当者: Yes, that’s correct. - 日本語訳
- 担当者: 参照番号はBQ-4179です。
学習者: すみません、音声が途切れています。参照番号をゆっくり繰り返していただけますか。
担当者: もちろんです。B、Q、4、1、7、9です。
学習者: 復唱します。BQ-4179ですね。合っていますか。
担当者: はい、合っています。 - 注意点
- You’re breaking up. は電話やオンライン通話で音が断続的に切れる状態を表します。相手の発音ではなく回線の問題だと伝えられます。
店で金額を確認するとき
- 会話例
- 店員: The total comes to thirty dollars.
学習者: Sorry, was that thirteen dollars or thirty dollars?
店員: Thirty dollars. Three-zero.
学習者: Thirty dollars. Got it, thank you. - 日本語訳
- 店員: 合計は30ドルです。
学習者: すみません、13ドルですか、それとも30ドルですか。
店員: 30ドルです。3と0です。
学習者: 30ドルですね。分かりました、ありがとうございます。 - 注意点
- thirteen と thirty は聞き違えやすいため、dollars を含めて二択にし、必要なら数字を一桁ずつ確認します。
職場で指示を確認するとき
- 会話例
- 上司: Please revise the sales file and send it to the team before Friday.
学習者: Let me make sure I understand. You’d like me to revise the sales file and send it to everyone by Thursday evening. Is that correct?
上司: Yes. Thursday evening would be best.
学習者: Understood. Thank you for confirming. - 日本語訳
- 上司: 売上ファイルを修正し、金曜日より前にチームへ送ってください。
学習者: 理解が合っているか確認させてください。売上ファイルを修正し、木曜日の夕方までに全員へ送るということですね。
上司: はい。木曜日の夕方が望ましいです。
学習者: 承知しました。確認していただき、ありがとうございます。 - 注意点
- before Friday は金曜日より前を指すため、実行可能な締め切りを具体的な日時へ置き換えて確認しています。
道案内を別の方法で頼むとき
- 会話例
- 案内係: Go past the bank, take the second left, and continue until you reach the square.
学習者: I’m sorry, I’m not sure I understand. Could you show me on the map?
案内係: Of course. You’re here, and the museum is here.
学習者: So I take the second left after the bank. Is that right?
案内係: Exactly. - 日本語訳
- 案内係: 銀行を通り過ぎ、二つ目の角を左へ曲がり、広場に着くまで進んでください。
学習者: すみません、理解できているか自信がありません。地図で示していただけますか。
案内係: もちろんです。現在地がここで、博物館はここです。
学習者: では、銀行の後の二つ目の角を左ですね。合っていますか。
案内係: そのとおりです。 - 注意点
- 方向説明は、同じ英文を繰り返してもらうより、地図や身ぶりに切り替えた方が理解しやすいことがあります。
失礼に聞こえにくい言い方と避けたい誤用
- 短い表現ほど声の調子と表情の影響を受ける
- 相手を評価せず、自分の理解を伝えて依頼する
英語の丁寧さは単語だけで決まりません。表情、声量、語尾、相手との関係によって受け取られ方が変わります。初心者は、理由と依頼を組み合わせると意図を伝えやすくなります。
Sorry? と What? の違い
Sorry? は短く、日常会話で使いやすい表現です。語尾を軽く上げ、柔らかい表情で言えば「もう一度お願いします」という意味になります。
What? も親しい間柄では使われますが、強い声で言うと無愛想に聞こえることがあります。場面を問わず使いやすい形にするなら、Sorry, what was that? または Could you say that again? を選びます。
Pardon? と Excuse me? の注意
Pardon? や Pardon me? も聞き返しに使えますが、地域や話者によって印象が異なります。I beg your pardon? は非常に改まった表現で、言い方によっては不快感や反発を示すことがあります。
Excuse me? も単純な聞き返しになる一方、「今、何と言いましたか」という驚きに聞こえる場合があります。聞こえなかっただけなら Sorry? や Could you repeat that? の方が誤解されにくいでしょう。
You speak too fast. や That doesn’t make sense. は、相手の話し方や説明を直接批判するように響く場合があります。Could you speak a little more slowly? や I’m not sure I understand. Could you explain that another way? と、自分の状態を伝えて依頼する形に変えましょう。
聞き返した後に添える言葉
- Got it. Thank you.:分かりました。ありがとうございます。
- That makes sense now.:今、意味が分かりました。
- Thanks for explaining.:説明してくれてありがとうございます。
- Thanks for your patience.:丁寧に対応してくださってありがとうございます。
- Thank you for confirming.:確認していただき、ありがとうございます。
感謝は毎回長く言う必要はありません。相手が何度か説明してくれたときや、複雑な情報を確認した後に短く添えるだけでも、会話を気持ちよく終えられます。
何度聞いても分からないときの切り替え手順
- 同じ依頼を続けず、速度、表現、手段を順番に変える
- 最後は自分の理解を示して確認する
一度聞き返しても分からないことは珍しくありません。その場合、同じ Could you say that again? を繰り返すより、相手に求める対応を変えることが大切です。
- 繰り返しを頼む:Could you say that again?
- 速度を落としてもらう:Could you speak more slowly?
- 不明な箇所を指定する:Could you say the last part again?
- 単語の意味を尋ねる:What does that word mean?
- 言い換えを頼む:Could you rephrase that?
- 具体例を求める:Could you give me an example?
- 書く、つづる、見せる方法へ変える:Could you write that down?
- 自分の理解を提示する:Do you mean …?
たとえば postpone が分からないとします。一度目は What does “postpone” mean?、説明が難しければ Could you give me an example?、最後に So, you mean we’ll meet on another day? と確認できます。
- 切り替え会話
- 同僚: We need to postpone the appointment.
学習者: Sorry, what does “postpone” mean?
同僚: It means to move an event to a later time.
学習者: Could you give me an example?
同僚: Instead of meeting on Monday, we might meet on Wednesday.
学習者: So, you mean the appointment will be on a later day?
同僚: Exactly. - 日本語訳
- 同僚: 予定を延期する必要があります。
学習者: すみません、postpone はどういう意味ですか。
同僚: 行事を後の時間へ移すという意味です。
学習者: 具体例を挙げていただけますか。
同僚: 月曜日に会う代わりに、水曜日に会うかもしれない、ということです。
学習者: つまり、予定が後の日になるという意味ですか。
同僚: そのとおりです。 - 練習の視点
- 一つの単語に対して、意味、例、理解確認の三段階を使っています。この型は専門用語や抽象的な表現にも応用できます。
聞き返しを会話力につなげる練習法
- 短い基本表現を反射的に言えるまで声に出す
- 原因記録、辞書確認、再使用までを一つの学習にする
フレーズは意味を知るだけでなく、必要な瞬間に口から出る状態へ近づける必要があります。そのためには、短い対話を丸ごと練習する方法が適しています。
一日目は三つだけ声に出す
- Could you say that again?
- Could you speak more slowly, please?
- What does that mean?
一つずつゆっくり読み、次に自然な速さで言います。その後、「相手の言葉が聞こえない」「速い」「単語が不明」という状況を想像し、適切な表現を選んで発声します。
二日目は部分確認を加える
- Could you say the last part again?
- What did you say after “the meeting”?
- Was that fifteen or fifty?
曜日、時刻、金額、部屋番号を入れ替えて練習します。Did you say Tuesday or Thursday?、Was that Room 14 or Room 40? のように、自分が遭遇しそうな情報へ変えると実用性が高まります。
三日目は意味と確認をつなげる
知らない単語を一つ選び、What does … mean?、Could you give me an example?、So, you mean …? を順番に言います。説明を受け取るだけでなく、最後に自分の言葉へ置き換える練習です。
発音は単語ではなくまとまりで練習する
- Could you / say that again?
- Could you speak / a little more slowly?
- What does / that mean?
- Just to confirm / that’s Thursday at three.
- Let me make sure / I understand.
英文を短い意味のまとまりに分けると、息継ぎの位置が安定します。最初は区切って読み、慣れたら could you や does that などの音を自然につなげます。
会話後に原因を一つ記録する
- 単語を知らなかった
- 単語は知っていたが発音を認識できなかった
- 音がつながって聞こえた
- 速度についていけなかった
- 背景知識が足りなかった
- 聞こえたが意味を処理できなかった
原因が語彙なら単語と例文を確認し、音なら音声と台本を照合します。速度が原因なら短い音声を繰り返し聞き、同じリズムで音読します。「聞けなかった」で終わらせず、次の練習へつながる情報を残します。
辞書と人への質問を組み合わせる
会話中は相手に意味や意図を尋ね、会話後は辞書で定義、品詞、発音、用例を確かめます。相手の説明は文脈を理解するのに役立ち、辞書は一般的な意味や用法を整理するのに役立ちます。
- 会話中に分からない言葉を尋ねる
- 説明や具体例を聞く
- 自分の言葉で理解を確認する
- 会話後に辞書で発音と用法を確かめる
- 短い例文を一つ作る
- 次の会話で自分から使う

一人での音読に慣れたら、相手に少し速く話してもらう、知らない単語を混ぜてもらう、数字を二択で確認する、といった練習へ進めます。実際の対話形式で試したい場合は、次の案内から学習環境を確認できます。
すぐ使える状況別フレーズ一覧
- 困った原因から使う表現を選ぶ
- 重要事項では聞き返しと復唱を組み合わせる
会話中に迷ったら、状況からフレーズを選ぶだけで構いません。すべてを同時に覚えず、自分が使いそうな項目から練習してください。
聞こえなかったとき
- Sorry?:すみません、もう一度お願いします。
- What was that?:今のは何でしたか。
- I didn’t catch that.:聞き取れませんでした。
- Could you say that again?:もう一度言っていただけますか。
- Could you repeat that, please?:繰り返していただけますか。
速すぎたとき
- Could you speak more slowly, please?:もう少しゆっくり話していただけますか。
- Could you slow down a little?:少し速度を落としてもらえますか。
- Would you mind speaking a little more slowly?:もう少しゆっくり話していただけますか。
- I’m still learning English.:まだ英語を学んでいるところです。
一部だけ分からないとき
- Could you say the last part again?:最後の部分をもう一度言っていただけますか。
- What did you say after …?:…の後は何と言いましたか。
- What did you say before …?:…の前は何と言いましたか。
- Did you say Tuesday or Thursday?:火曜日ですか、それとも木曜日ですか。
単語や説明が分からないとき
- What does … mean?:…はどういう意味ですか。
- What do you mean by …?:…とは、どのような意味で言っていますか。
- Could you explain that word?:その単語を説明していただけますか。
- Could you rephrase that?:言い換えていただけますか。
- Could you give me an example?:具体例を挙げていただけますか。
表記や固有名詞を確認したいとき
- Could you spell that for me?:スペルを教えていただけますか。
- Could you write that down?:それを書いていただけますか。
- How do you spell your name?:お名前はどのようにつづりますか。
- I didn’t catch your name.:お名前を聞き取れませんでした。
理解を確かめたいとき
- Do you mean …?:…という意味ですか。
- So, you’re saying that …?:つまり、…ということですか。
- If I understand correctly, …:私の理解が正しければ、…ですね。
- Let me make sure I understand.:理解が合っているか確認させてください。
- Just to confirm, …:確認ですが、…ですね。
すべてを一度で聞き取ることより、分からない状態から会話を戻せることが大切です。まず Could you say that again?、What does that mean?、Do you mean …? の三つを選び、今日の音読から使ってみましょう。
英語の聞き返しに関するQ&A
- 短い表現の丁寧さは声の調子にも左右される
- 二度目からは質問の種類を変える
Sorry? だけでも失礼になりませんか?
日常会話では、柔らかい声で語尾を軽く上げれば自然な聞き返しになります。初対面の相手や改まった場面では、Could you say that again, please? を使うと依頼の意図がより明確です。
何度も聞き返すと相手を困らせませんか?
同じ表現を繰り返すのではなく、ゆっくり話してもらう、言い換えを頼む、具体例を求める、書いてもらうなど方法を変えましょう。何を変えてほしいかが分かれば、相手も対応しやすくなります。
What? は使わない方がよいですか?
親しい間柄では使われますが、短く強い声で言うと無愛想に聞こえる場合があります。迷うときは Sorry, what was that? または Could you say that again? を選ぶと意図が伝わりやすくなります。
聞こえたのに意味が分からない場合は何と言いますか?
単語なら What does that word mean?、文脈上の意図なら What do you mean by …? を使えます。説明が難しければ、Could you rephrase that? や Could you give me an example? へ切り替えます。
電話で相手の声が途切れるときはどう伝えますか?
You’re breaking up. Could you say that again? と伝えられます。回線が悪いことを明示するなら、The connection is a little bad. Could you repeat that? も使えます。
数字や曜日を聞き間違えないためにはどうすればよいですか?
Was that fifteen or fifty? のように二つの候補を示し、相手の回答を復唱します。重要な日時は Just to confirm, that’s Thursday at three, correct? のように曜日と時刻をまとめて確認しましょう。
聞き返した単語は会話後に辞書で調べるべきですか?
その場では相手に文脈上の意味や例を尋ね、会話後に辞書で定義、発音、品詞、用例を確認すると理解を整理できます。最後に自分の短い例文を作り、次の会話で使うと復習になります。

