英語で話している最中に、確認する時間がほしくなったり、相手の話をいったん止めたくなったりして、「ちょっと待って」が出てこなかった経験はありませんか。日本語では一つの表現で対応できますが、英語では、友人に待ってもらうのか、お客様に待っていただくのか、電話を保留にするのかによって言い方が変わります。
最初に覚えたいのは、日常会話の「Give me a second.」、幅広く使いやすい「Just a moment.」、丁寧な「One moment, please.」の三つです。この三つを土台にして、電話、接客、考える時間がほしい場面の表現を加えれば、急な会話でも落ち着いて対応しやすくなります。
この記事では、意味だけでなく、丁寧さ、声の調子、待ってもらう理由の伝え方、待たせた後のひと言まで順番に整理します。実際の会話で練習したい場合は、英語教室で、相手との距離や場面に応じた言い方を声に出して確かめる方法もあります。
まずは、迷った瞬間に選べる基本表現から見ていきましょう。
- 「ちょっと待って」の英語は相手と目的で選ぶ
- Just a momentとOne moment, pleaseの使い方
- Just a minute・Just a second・Give me a secondの違い
- Hold onとHang onは「そのまま待って」
- Wait a minuteは驚きや確認にも使われる
- 呼び止めるときはExcuse meとWait upを使い分ける
- 電話で「少々お待ちください」と伝える英語
- 職場と接客では理由と次の行動を添える
- 考える時間がほしいときはLet me thinkを使う
- 待ち時間を具体的に伝えるforとinの違い
- 「私を待って」はWait for meと言う
- 待ってもらった後は感謝か謝罪を伝える
- 間違えやすい英語と失礼に聞こえる原因
- 発音と会話を身につける実践トレーニング
- 「ちょっと待って」の英語に関するQ&A
「ちょっと待って」の英語は相手と目的で選ぶ
- 迷ったら、日常会話・丁寧な対応・電話の三つに分ける
- 同じ日本語訳でも、英語では相手への響きが異なる
- 待つ理由や次の行動を添えると伝わり方が柔らかくなる
英語の「ちょっと待って」は、単語を一つ決めてすべての場面に使うより、相手と待つ目的で選ぶほうが自然です。友人に準備時間をもらうなら「Give me a second.」、お客様に確認を待っていただくなら「One moment, please.」が使いやすい組み合わせです。
電話では、ただ待ってもらうだけでなく、保留にしてよいかを尋ねる必要があります。その場合は「May I put you on hold?」が適しています。また、質問への答えを考えたいなら「Let me think.」と言えば、相手に命令せず、自分が考えていることを伝えられます。
最初に使える早見表
| 英語表現 | 主な感覚 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Just a moment. | 少しだけ待って | 日常会話、職場、接客 |
| One moment, please. | 少々お待ちください | 受付、店舗、電話 |
| Give me a second. | 少し時間をちょうだい | 友人、家族、親しい同僚 |
| Hold on. | そのまま待って | 親しい会話、電話 |
| Wait a minute. | 待って、今の話は何? | 確認、驚き、異議 |
| Let me think. | 考えさせて | 質問への返答 |
ここで大切なのは、secondやminuteを必ず一秒、一分と受け取る必要はないことです。会話では、どちらも「短い間」を示すことが多く、実際の所要時間を厳密に約束する言葉ではありません。ただし、五分以上かかりそうなときは、時間を具体的に伝えるほうが親切です。
つまり、最初に判断するのは単語ではなく、「誰に」「何のために」「どのくらい」待ってもらうかです。では、それぞれの表現が持つ細かな違いを確認していきましょう。

Just a momentとOne moment, pleaseの使い方
- Just a momentは日常会話から仕事まで使いやすい
- One moment, pleaseは受付や接客で落ち着いた印象になる
- 確認内容や次の行動を続けると相手が安心しやすい
幅広い場面で使える一つを選ぶなら、Just a moment.が便利です。「ほんの少しの間」という感覚があり、友人との会話にも、職場での確認にも合わせられます。pleaseを添えれば、より丁寧な響きになります。
- フレーズ
- Just a moment, please. I’ll check that for you.
- 日本語訳
- 少々お待ちください。こちらで確認いたします。
- 使う場面
- 店舗の在庫確認、受付での担当者確認、職場で資料を調べる場面に向いています。
- 注意点・誤用例
- 「Just moment.」は冠詞が抜けています。「Just a moment.」のようにaを入れます。また、長時間かかる作業に使うと、相手がすぐ終わると期待する可能性があります。
- 発音・ニュアンス
- 「ジャスタ・モウメント」に近い流れで、justとaを切らずにつなげます。語尾を強く落とさず、穏やかに言うと丁寧です。
One moment, please.も意味はよく似ていますが、受付や電話で使われる定型的な言い方として覚えると便利です。短くても落ち着いた印象があり、その後に「I’ll get the manager.」「I’ll find out.」などを続けられます。
- フレーズ
- お客様:Do you have this jacket in a smaller size?
店員:One moment, please. I’ll check the stockroom. - 日本語訳
- お客様:このジャケットの小さいサイズはありますか。
店員:少々お待ちください。在庫室を確認いたします。 - 使う場面
- 店舗、ホテル、受付などで、お客様の依頼を確認する短い時間が必要なときに使えます。
- 注意点・誤用例
- 待たせる理由を何も伝えず、その場を離れると不親切に感じられることがあります。「I’ll check.」を添えると、何をしているのかが伝わります。
- 発音・ニュアンス
- oneを強く言いすぎず、「ワン・モウメント・プリーズ」と全体を滑らかに発音します。pleaseの語尾を少し上げると、柔らかな依頼に聞こえます。
両者の差に迷ったら、普段の会話ではJust a moment.、接客の定型表現ではOne moment, please.と分けておけば十分です。次は、友人や家族に使いやすい、さらにくだけた言い方を見てみましょう。
Just a minute・Just a second・Give me a secondの違い
- minuteとsecondは会話では厳密な時間を示さないことが多い
- Give me a secondは自分に作業時間が必要な場面に合う
- secはくだけた省略形なので相手を選ぶ
友人や家族との日常会話なら、Just a minute.とJust a second.はどちらも自然です。secondのほうが、わずかな時間で済みそうな感覚を出しやすいものの、実際には厳密な秒数を表しているわけではありません。
自分がメールを送り終える、住所を調べる、上着を取るなど、自分のために時間が必要な場合はGive me a second.がよく合います。直訳は「私に一秒ください」ですが、自然な日本語では「ちょっと時間をちょうだい」です。
- フレーズ
- Give me a second. I need to send this email.
- 日本語訳
- ちょっと待って。このメールを送らないと。
- 使う場面
- 友人、家族、親しい同僚から声をかけられ、現在の作業を終えてから対応したい場面です。
- 注意点・誤用例
- お客様や改まった相手には直接的に響く場合があります。その場合は「Could you give me a moment to check?」にすると、相手の都合を尊重する言い方になります。
- 発音・ニュアンス
- 会話ではgive meが「ギヴ・ミー」より「ギミ」に近くつながります。強い口調だと命令的になるため、Sorryを先に置くと柔らかくなります。
Just a sec.とGive me a sec.のsecはsecondを短くした形です。親しい間柄では自然ですが、店舗や正式な電話対応では軽すぎることがあります。覚えやすさを優先するなら、まず省略しないsecondの形を練習しましょう。
Give me a second.を強く言い切ると、相手を退けるように聞こえる場合があります。「Sorry, give me a second. I’m almost done.」のように謝意と状況を添えると、穏やかに伝わります。
短い表現ほど、声の高さや表情が意味に影響します。では、相手の行動や会話をいったん止めるHold onとHang onは、どのように使い分けるのでしょうか。
Hold onとHang onは「そのまま待って」
- Hold onは相手にその状態のまま待ってもらう感覚がある
- Hang onはさらにくだけた会話に向いている
- 仕事の電話では疑問文にすると丁寧になる
Hold on.は、相手に「先へ進まず、そのまま待って」と伝える表現です。出発しようとする友人を止めるとき、説明をいったん止めたいとき、電話を切らずに待ってほしいときに使われます。
Hang on.も近い意味ですが、よりくだけた響きがあります。友人や家族には自然でも、初対面の相手やお客様には軽く聞こえる場合があります。丁寧さが必要なら、Could you hold for a moment, please?と尋ねる形が使いやすいでしょう。
- フレーズ
- 友人:We’re leaving now.
学習者:Hold on a second. I forgot my keys. - 日本語訳
- 友人:もう出発するよ。
学習者:ちょっと待って。鍵を忘れた。 - 使う場面
- 一緒に出かける相手を止める、説明の続きを待ってもらうなど、行動の流れを一時停止したいときに使います。
- 注意点・誤用例
- 接客で「Hold on.」だけを強く言うと、命令に聞こえる可能性があります。丁寧な依頼にするか、One moment, please.へ置き換えます。
- 発音・ニュアンス
- hold onは「ホウルド・オン」を一語ずつ離さず、「ホウルドン」に近くつなげます。onを強くたたくより、全体を短く滑らかに言うと自然です。
Hang on a minute. I haven’t put my shoes on yet.なら、「ちょっと待って。まだ靴を履いていない」という気軽な会話になります。職場でも親しい同僚には使えますが、取引先への電話ではMay I put you on hold?のほうが安心です。
Hold onとHang onは、単なる時間の要求ではなく、現在の流れを止める感覚があると理解すると選びやすくなります。次は、同じ「待って」でも驚きや反論を表すWait a minuteを見ていきます。
Wait a minuteは驚きや確認にも使われる
- Wait a minuteは相手の話や行動を止める力が比較的強い
- 驚き、矛盾への気づき、異議を表す場合がある
- 緊急性がなければWaitだけの使用は避けると安全
Wait a minute.は実際に少し待ってほしいときにも使えますが、「今の話はどういうこと?」「何かおかしい」と相手の発言を止める働きもあります。そのため、穏やかな接客表現として使うより、会話の内容を確認したい場面に向いています。
- フレーズ
- 同僚:The deadline was moved to this afternoon.
学習者:Wait a minute. I thought it was next Monday. - 日本語訳
- 同僚:締め切りは今日の午後に変更されたよ。
学習者:ちょっと待って。来週の月曜日だと思っていたよ。 - 使う場面
- 聞いた情報に矛盾を感じたとき、驚いたとき、決定の前に確認したいことがあるときに使います。
- 注意点・誤用例
- 語気を強めると「待てよ」「それはおかしい」という反論に聞こえます。単に確認作業の時間がほしいなら、Just a moment.のほうが誤解されにくい表現です。
- 発音・ニュアンス
- waitを強く、minuteを低く言うと反論の色が濃くなります。驚きを示すなら、少し上がる調子で「ウェイタ・ミニット」のようにつなげます。
Wait!だけでは強い命令に聞こえることがあります。ただし、相手が道路へ出そうなときや、忘れ物を持たずに立ち去ろうとしているときなど、急いで止める必要がある場面では適切です。
緊急性のない接客場面で「Wait!」と叫ぶのは避けましょう。「One moment, please.」や「Could you wait here for a moment, please?」なら、相手への配慮が伝わります。
相手を呼び止めたいだけなら、待機を命じる前にExcuse me.で注意を引く方法があります。ここからは、歩いている人や知らない人を止める場面を整理します。
呼び止めるときはExcuse meとWait upを使い分ける
- 知らない人への最初の声かけはExcuse meが自然
- Wait upは先を行く親しい人に追いつきたいときに使う
- 説明が速い場合はslow downやgo overを使うと目的が明確になる
道で知らない人が物を落とした場合、日本語では「ちょっと待ってください」と呼び止めますが、英語ではExcuse me.から始めると自然です。これは「待って」の直訳ではなく、相手の注意を穏やかに引く「すみません」に当たります。
- フレーズ
- Excuse me! I think you left your umbrella.
- 日本語訳
- すみません。傘を置き忘れたと思います。
- 使う場面
- 道、駅、店内などで、面識のない相手を呼び止めて忘れ物や落とし物を知らせる場面です。
- 注意点・誤用例
- Excuse me.自体に「待つ」という意味があるわけではありません。相手が止まらない場合は「Could you wait a moment?」を続けられます。
- 発音・ニュアンス
- excuseの後半をやや明瞭にし、「イクスキューズ・ミー」に近く発音します。遠くの人には少し声量を上げても、怒った調子にならないようにします。
先を歩く友人に追いつきたいならWait up!が合います。「Wait up for me!」なら「私が追いつくまで待って」です。一方、アメリカ英語ではDon’t wait up for me.が「私の帰りを寝ずに待たなくていい」という意味になることもあります。
授業や説明の速度についていけない場合は、Wait up.より「Could you slow down a little?」のほうが具体的です。聞き逃した箇所をもう一度頼むなら「Could you go over that part again?」と言えます。
目的を言葉にすれば、相手は何をすればよいか判断できます。次は、特に言い方を選びたい電話対応に進みます。

電話で「少々お待ちください」と伝える英語
- 保留にする前にMay Iで許可を求める
- 取り次ぎや確認など、待ってもらう理由を伝える
- 保留後はThank you for holding.で感謝する
仕事の電話で相手を待たせるなら、いきなり保留にするのではなく、May I put you on hold?と許可を求めるのが丁寧です。put someone on holdは「人の電話を保留にする」というまとまりで覚えます。
- フレーズ
- 電話の相手:May I speak to someone in charge of reservations?
担当者:Certainly. May I put you on hold for a moment while I transfer your call? - 日本語訳
- 電話の相手:予約担当の方とお話しできますか。
担当者:承知いたしました。お電話をおつなぎする間、少々保留にしてもよろしいでしょうか。 - 使う場面
- 担当者への取り次ぎ、予約情報の確認、資料の検索など、電話をつないだ状態で相手に待ってもらう場面です。
- 注意点・誤用例
- 「Hold on.」だけでは指示的に聞こえることがあります。また、相手の返答を待たずに保留へ切り替えると、途中で話を遮る可能性があります。
- 発音・ニュアンス
- put youは「プット・ユー」より「プッチュ」に近くつながります。疑問文として語尾をわずかに上げ、相手の返事を待ちます。
情報を調べるだけなら「Would you mind holding while I check?」、短く尋ねるなら「Could you hold for a moment, please?」も使えます。取り次ぐ場合は「Please hold while I transfer your call.」と、待つ理由を明示できます。
Hold the line.は「電話を切らずにお待ちください」という意味です。自動音声ではよく使われますが、人が直接伝える場合はCould you hold, please?のほうが柔らかく聞こえます。
保留から戻ったら「Thank you for holding.」を最初に置きます。その後に「I have the information you requested.」と続ければ、「お待ちいただきありがとうございます。ご依頼の情報を確認できました」となります。
電話では表情が見えないため、理由、許可、感謝の三段階が特に重要です。続いて、対面の職場や接客で待ってもらう方法を確認します。
職場と接客では理由と次の行動を添える
- Could youやWould you mindを使うと依頼が柔らかくなる
- I’ll be right with youは相手に気づいていることを示せる
- 時間がかかる場合はPlease bear with meが使える
職場や接客では、pleaseを付けるだけでなく、相手が安心できる情報を加えましょう。「何を確認するのか」「誰を呼ぶのか」「どのくらいかかりそうか」がわかれば、待つ側の負担が軽くなります。
たとえば「Could you give me a moment to review the document?」なら、書類を確認するための時間を丁寧に求められます。疑問文にすることで、命令ではなく相手の都合を尊重する依頼になります。
- フレーズ
- Please have a seat. I’ll be right with you as soon as I finish this call.
- 日本語訳
- お掛けになってお待ちください。この電話が終わり次第、すぐに対応いたします。
- 使う場面
- 受付や店舗で別の対応中に来客があったとき、相手の存在に気づいていることを伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- rightは「右」ではなく、ここでは「すぐに」という意味です。長く待たせる見込みがあるなら、具体的な所要時間も伝えます。
- 発音・ニュアンス
- I’ll be right with youを一語ずつ区切らず、「アイルビ・ライッウィズユー」に近く流します。視線や軽いうなずきを添えると、相手に気づいていることが伝わります。
Please bear with me.は、単に数秒待ってもらうより、調査や機器の不具合などで少し辛抱してほしい場面に合います。「Please bear with me while I look up your account information.」なら、登録情報を調べる間の理解を求める言い方です。
bearはここでは「耐える」「辛抱する」という動詞です。数秒で終わる単純な確認なら、One moment, please.のほうが簡潔です。作業の難しさや遅れを相手にも理解してほしい場合にbear with meを選びます。
職場では表現の丁寧さだけでなく、待つ見通しを示すことが信頼につながります。では、質問への答えが出ないときは、どう間をつなげばよいのでしょうか。
考える時間がほしいときはLet me thinkを使う
- Let me thinkは会話中の短い思考時間に使える
- Let me seeは記憶や情報を確かめる感覚がある
- 返事を後日にする場合は期限を添える
質問を受けて答えを考えたい場合、相手に「待って」と命じる必要はありません。Let me think.と言えば、「今、考えています」という状態を自然に示せます。
- フレーズ
- 講師:What was the most memorable part of your trip?
学習者:That’s a good question. Let me think… Probably the local food. - 日本語訳
- 講師:旅行で最も印象に残ったことは何ですか。
学習者:いい質問ですね。少し考えさせてください……たぶん現地の料理です。 - 使う場面
- 英会話、面談、会議などで、数秒考えてから答えたいときに使います。沈黙を自然につなぐ働きもあります。
- 注意点・誤用例
- 重要な提案への返答を翌日まで保留したい場合、Let me think.だけでは返答時期が不明です。「Let me think about it and get back to you tomorrow.」のように期限を示します。
- 発音・ニュアンス
- let meは「レット・ミー」より「レミ」に近くつながることがあります。thinkの最後の音は舌先を上下の歯の間に軽く置き、息を出します。
Let me see.は、予定を思い出したり、メールを探したりするときの「ええと」「そうですね」に近い表現です。「Let me see if I can find the email.」なら、メールを見つけられるか確認するという意味になります。
Let me think about it.は、その場で少し考える場合にも、後で返事をする場合にも使えます。一晩考えたいなら「Let me sleep on it.」です。これは数秒の待機ではなく、重要な判断を急がずに行いたいときの表現です。
英語が出てこないときも、無言になる必要はありません。Let me think.を一言入れるだけで、会話の主導権を保ちながら考える時間を作れます。次は、待ち時間を正確に伝えるforとinの違いです。
待ち時間を具体的に伝えるforとinの違い
- for five minutesは五分間待つことを示す
- in five minutesは五分後またはあと五分でを示す
- 実際に時間がかかるなら短時間表現だけで済ませない
実際には数分かかるのにJust a second.だけで済ませると、相手はすぐ終わると期待してしまいます。見込みがわかるなら、「It may take a few minutes.」「I’ll be ready in five minutes.」のように伝えるほうが誠実です。
forは期間、inは完了までと考えると区別しやすくなります。「Please wait for five minutes.」は五分間待つこと、「I’ll call you back in five minutes.」は五分後に折り返すことを表します。
- フレーズ
- Could you wait for five minutes? I’ll be ready in five minutes.
- 日本語訳
- 五分間待ってもらえますか。あと五分で準備できます。
- 使う場面
- 出発準備、折り返し電話、資料の確認など、所要時間の見込みを相手に伝えられる場面です。
- 注意点・誤用例
- 「I’ll be ready for five minutes.」では、五分間だけ準備ができているような別の意味に取られます。完了までの時間はinを使います。
- 発音・ニュアンス
- forとfiveを切り離しすぎず、「フォー・ファイヴ」の流れで発音します。時間を伝える部分は少しゆっくり言うと、聞き間違いを防ぎやすくなります。
時間が読めないなら「It may take a few minutes.」と幅を持たせられます。さらに長引きそうなら、「I’m sorry, but it may take longer than expected.」と見込みの変化を伝えます。
短い表現を選ぶことより、実際の待ち時間と相手の期待を近づけることが大切です。続いて、「私を待って」「ここで待って」で間違えやすい語順を確認しましょう。
「私を待って」はWait for meと言う
- 人を待つ場合はwait for+人を使う
- 場所を示す場合はWait hereやWait outsideと言える
- Stay hereはその場所にとどまることを求める
「私を待って」はWait for me.です。日本語の「私を」につられてWait me.と言いたくなりますが、waitの後に人を置くときは通常forが必要です。
「I’m waiting for my friend.」なら「友人を待っています」、「Could you wait for the manager?」なら「責任者を待っていただけますか」です。人だけでなく、バスや返事などを待つ場合にもwait forを使えます。
場所を示す場合はforを使わず、「Wait here, please.」「Please wait outside.」と言えます。親しい相手にその場を離れないでほしいなら、「Stay here. I’ll be right back.」も自然です。
「Wait me.」は避け、「Wait for me.」と覚えましょう。一方、「ここで待って」は「Wait for here.」ではなく「Wait here.」です。人や物を待つforと、待つ場所を示す副詞を区別します。
「Don’t go anywhere. I’ll be back in a minute.」なら、「どこにも行かないで。すぐ戻るから」という親しい言い方です。ただし、仕事では「Please wait here. I’ll be back shortly.」のようにすると落ち着いた印象になります。
正しく待ってもらえたら、その後のひと言も忘れたくありません。次は、感謝と謝罪をどう選ぶかを見ていきます。
待ってもらった後は感謝か謝罪を伝える
- 短い待ち時間ならThank you for waiting.が使いやすい
- 電話の保留後はThank you for holding.を使う
- 長く待たせた場合は謝罪と感謝を組み合わせられる
相手に待ってもらった後は、何も言わずに本題へ戻るより、Thank you for waiting.を添えるとやり取りが柔らかくなります。友人にはThanks for waiting.、接客ではThank you for waiting.が使いやすいでしょう。
不具合や調査で時間がかかった場合は、Thank you for your patience.が適しています。直訳は「辛抱してくださりありがとうございます」で、長めの待機や不便への理解に感謝する表現です。
- フレーズ
- Thank you for holding. I have the information you requested.
- 日本語訳
- 保留のままお待ちいただき、ありがとうございます。ご依頼の情報を確認できました。
- 使う場面
- 電話の保留から戻り、確認結果や取り次ぎ状況を伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 対面で単に待ってもらった場合はholdingよりwaitingが自然です。holdingは主に電話を切らずに保留で待った状況に結びつきます。
- 発音・ニュアンス
- Thank you for holding.はholdingを急がず明瞭に言います。感謝を示した後、短い間を置いて確認結果を伝えると聞き取りやすくなります。
長く待たせた場合は「Sorry to keep you waiting.」や「I apologize for the delay.」が使えます。深く謝る必要がない短い待ち時間なら、感謝を中心にしたThank you for waiting.のほうが前向きに聞こえることもあります。
謝罪と感謝は併用できます。「I’m sorry for the wait, and thank you for your patience.」なら、待たせたことを詫びながら、相手の理解にも感謝できます。
ここまでで、待ってもらう前後の流れが整いました。次は、似ているようで意味が大きく異なる表現と、よくある誤りをまとめて確認します。
間違えやすい英語と失礼に聞こえる原因
- Give me a breakは一般的な待機依頼ではない
- Please waitは文法的に正しくても指示的に響く場合がある
- 丁寧さは単語だけでなく理由、時間、声の調子で決まる
特に注意したいのがGive me a break.です。Give me a second.と形が似ていますが、主に「勘弁してよ」「いい加減にして」「少し休ませて」という意味になります。数秒待ってほしいだけなら使いません。
「Give me a break.」を「ちょっと待って」のつもりで使うと、不満やうんざりした気持ちとして伝わる可能性があります。時間がほしい場合は「Give me a second.」を使います。
Please wait.は文法的に正しい表現です。ただし、掲示、案内、順番待ちの指示のような響きがあり、個人へ直接言うと命令に近く聞こえる場合があります。
柔らかくするなら、「Could you wait here for a moment, please?」「Would you mind waiting for a few minutes?」のように尋ねます。さらに「I’ll check that for you.」と次の行動を添えれば、相手は待つ理由を理解できます。
よくある誤りの言い換え
- Wait me. → Wait for me.
- Just moment. → Just a moment.
- Give me a break. → Give me a second.
- Hold on.をお客様に言う → Could you hold for a moment, please?
- Please wait.だけで終える → One moment, please. I’ll check that for you.
pleaseは大切ですが、それだけで丁寧さが決まるわけではありません。疑問文、理由、所要時間、次の行動、穏やかな声の調子を組み合わせることで、配慮のある表現になります。
知識を会話で使える形にするには、短い場面練習が役立ちます。ここからは、一人でも取り組める練習手順へ進みましょう。
発音と会話を身につける実践トレーニング
- 表現を場面と一緒に覚える
- 単語を区切らず、短いまとまりで発音する
- 録音して命令的な声になっていないか確認する
表現を覚えるときは、日本語訳だけで暗記せず、相手と目的をセットにします。「友人に準備時間をもらう」「お客様に在庫確認を待っていただく」「電話を保留にする」という三場面を作ると、会話中に選びやすくなります。
一日目:三つの基本表現を口に出す
Give me a second.、One moment, please.、May I put you on hold?を、それぞれ五回ずつ声に出します。最初はゆっくり読み、次に単語をつなげ、最後に待つ理由を一文加えます。
- Give me a second. I’m almost ready.
- One moment, please. I’ll check.
- May I put you on hold while I look that up?
二日目:声の調子を変えて比べる
同じ表現を、強い声、無表情な声、穏やかな声で録音して比べます。短い命令文は声の影響を受けやすいため、穏やかな下降調と、急かさない速度を意識します。
三日目:役割を交代して会話する
店員とお客様、受付と来客、講師と学習者の両方を一人で読みます。待つ側の台詞も言うことで、どの情報があると安心できるかを体感できます。
- フレーズ
- 来客:I’m here for my appointment.
受付:One moment, please. I’ll let the person in charge know you’re here.
来客:Thank you.
受付:Thank you for waiting. They’ll be with you shortly. - 日本語訳
- 来客:予約のために来ました。
受付:少々お待ちください。担当者にお越しになったことを伝えます。
来客:ありがとうございます。
受付:お待ちいただきありがとうございます。担当者がまもなく参ります。 - 使う場面
- 受付で来客を迎え、担当者へ連絡し、待機後に案内を再開する一連の場面です。
- 注意点・誤用例
- 待ってもらう言葉だけで練習を終えず、理由と待機後の感謝まで含めます。実際の対応で途中の表現が抜けにくくなります。
- 発音・ニュアンス
- One moment, please.の後に短く間を取り、次の行動を明瞭に言います。Thank you for waiting.は感謝が伝わるよう、早口にならないようにします。
四日目以降:表現を一つずつ入れ替える
同じ会話のOne moment, please.をJust a moment, please.へ替えたり、友人との場面ならGive me a second.へ替えたりします。一度に多くの文を増やすより、場面を固定して一か所だけ変えるほうが違いを認識しやすくなります。

練習相手がいる場合は、相手に「丁寧に聞こえたか」「何を待つのかわかったか」を確認しましょう。一人で続ける場合も、録音を翌日に聞き直すと、発音や声の強さを客観的に捉えやすくなります。
最後に、実際に迷いやすい疑問をQ&A形式で確認します。
「ちょっと待って」の英語に関するQ&A
- 迷ったときの基準を短い回答で確認できる
- 丁寧さ、電話、発音、待機後の表現を復習できる
- まず三つの基本表現を場面別に使える状態を目指す
「ちょっと待って」は、英語では一つの決まった訳に置き換えるのではなく、相手との関係と待ってもらう理由で選びます。迷ったときは、友人・丁寧な対応・電話の三分類に戻りましょう。
「ちょっと待って」を英語で一番無難に言うなら何ですか?
幅広い場面で使いやすいのは「Just a moment.」です。丁寧にしたい場合は「Just a moment, please.」とし、「I’ll check.」など待ってもらう理由や次の行動を添えると、さらに自然です。
Wait a minute.は失礼ですか?
必ず失礼になるわけではありませんが、相手の話を止める力があり、声の調子によっては反論や不満に聞こえます。単に確認のために待ってほしい場合は「Just a moment, please.」のほうが穏やかです。
電話を保留にするときは何と言いますか?
「May I put you on hold for a moment?」が丁寧です。保留へ切り替える前に相手の返答を待ち、戻ったときは「Thank you for holding.」と感謝を伝えます。
Just a second.は本当に一秒だけ待つ意味ですか?
会話では厳密な一秒ではなく、「ほんの少し」という意味で使われることが一般的です。ただし、実際に数分以上かかるとわかっている場合は、「I’ll be ready in five minutes.」のように見込みを具体的に伝えます。
Give me a second.とGive me a break.は同じですか?
同じではありません。「Give me a second.」は「少し時間をちょうだい」ですが、「Give me a break.」は「勘弁してよ」「少し休ませて」という意味です。待ってほしい場面ではsecondを使います。
知らない人を呼び止めるときもWait!でよいですか?
緊急時でなければ、「Excuse me!」で注意を引くほうが穏やかです。「Excuse me! I think you dropped this.」のように、呼び止める理由を続けると自然に伝わります。
英会話中に答えを考えたいときは何と言いますか?
「Let me think.」が自然です。質問を評価しながら時間を作るなら「That’s a good question. Let me think.」と言えます。返答を後日にする場合は、いつ返すかも添えます。
待ってもらった後は何と言えばよいですか?
対面では「Thank you for waiting.」、電話の保留後は「Thank you for holding.」が使えます。長く待たせた場合は「I’m sorry for the wait.」や「Thank you for your patience.」も添えられます。
最初から多くの表現を同時に覚える必要はありません。友人にはGive me a second.、丁寧な場面ではOne moment, please.、電話ではMay I put you on hold?を使えるようにし、慣れてからHold onやLet me thinkなどを増やしましょう。
英語らしい使い分けの中心にあるのは、「誰が待つのか」「なぜ待つのか」「どのくらい待つのか」です。表現の後に理由や次の行動を一文添え、待ってもらった後には感謝を伝える。この流れまで一組にして練習すると、実際の会話でも落ち着いて使いやすくなります。

