日本人が教育過程で学習する英単語や表現の中には、ネイティブからすると「ちょっと失礼」「不適切…」と思われてしまうものが混ざっています。
知らずに使って相手を不快にさせることのないよう、正しい使い方や適切な表現を学びましょう。
レッスンの内容
使い方が難しい単語や表現4つ
Foreigner「外国からきた人」
Foreigner は「外国からきた人」という意味の単語です。そのため、空港などで Foreigner や Foreign people という表記を見かけることがあります。
一方で「土地や地域に属さない人」という意味もあり、日常会話において「外国人」という意味で使われることはほとんどありません。
空港などのオフィシャルな場を除いては、差別的・排他的な意味で相手を否定する時に使われるネガティブなイメージの強い単語です。
外国人・海外からの渡航者と言いたい時には、
- People from overseas
- Visitor
を使うようにしましょう。
Old people「高齢者」
「お年寄り」「高齢者」と義務教育で教わった人もいるかと思いますが、使い方によっては非常に失礼になる要注意単語です。
Old は「古い」や「老いた」という意味を持ちます。この単語に敬意は一切ありませんので、Old people は単純に「老人」という意味になってしまいます。
- Older person 年長者
- Elderly person 年配者
- Senior citizen 高齢者
これらの単語は、配慮のある言い方で失礼にあたりません。
Understand「理解する」
Understand には「理解する」「分かる」という意味があります。I understand. で「理解しました」「分かりました」となります。
注意が必要なのは、Understand を使って人に尋ねる時と否定をする時です。
Do you understand?
理解できますか?
I don’t understand.
(あなたのことが)理解できません。(なにいってるのか)わかりません。
と、上から目線のカチンとくる意味になってしまいます。
Do you get it?
分かりますか?
Are you following okay?
分かりますか?
I’m not sure.
(質問への答えが)分かりません。
It doesn’t make sense to me.
(私にはちょっと)分かりません。
これらを活用し、相手を不愉快にさせないよう気を付けましょう。
~,please. / Please,~
Please をつければ、丁寧になるという考えは間違いです。例え Please をつけても、前後の文章が命令形の失礼なものであれば、失礼な文章の可能性が大です。
Please speak more slowly.
もう少しゆっくり話してください。
Please が付くことで「ください」という語尾に訳すことができるものの、実際には「ゆっくり話して、頼むよ。」と上から目線の頼み方に聞こえてしまいます。
Can you speak a little more slowly please?
Could you slow down a little for me please?
このように Can や Could を使って、丁寧に頼むことを心がけましょう。
会話
BillyとLisaが会話をしています。
Billy:Hey. We’re having a party, do you want to come?
やぁ。来週の土曜日に、パーティがあるんだけど来ない?
Lisa:Thank you for the inviting me but I already have plans with my friend.
お誘いありがとう。その日は、私の友達との約束があるの。
Billy:Okay. But I think it little bit rude, right?
わかったよ。でもその言い方、失礼じゃないか?
Lisa:Why? About what?
え?どこらへんが失礼だった?
Billy:I feel like you want to say “We are not friend”.
僕とは友達じゃないって言ってるようなもんじゃないか。
Lisa:I am sorry. I didn’t mean it. How can I say?
ごめんなさい。そういった意味じゃなかったの。何て言えばよかったの?
Billy:Umm, “I’m going to see a friend.” or” I’m gonna to see a friend of mine.” kind of like that.
う~ん、「私は友達と会う予定だ」とか「友達の一人と会う予定だ」とかじゃない?
Lisa:Oh, I see. Thank you for teach me.
そうだったのね。教えてくれてありがとう。
ポイント
My friend は「私の友達」の意味で使ってしまいがちですが人によっては「私の唯一の友達」という印象を受けます。
この場合、Lisaが My friend を使ったことで、Billyは「僕は友達だと思われていないのか」と感じてしまっています。
- A friend
- Friend of mine
を使うことで、「ある友達」「(何人もいる中の)一人の友人」という本来Lisaが伝えたかったニュアンスを正確に伝えることができます。
まとめ
英語は世界共通語で、ネイティブでなくても多くの人が使っている言語です。そのため、それぞれが微妙な感覚の違いを持ちながら使っていることがあるため、小さな間違いやニュアンスの違いは気にしないで良いという意見もあります。
友人との日常会話だけでなくビジネスシーンや目上の人と話す機会がある方は、どのような表現に気を配った方が良いか、知っておいて損はないでしょう。
それではまた、See you!