「夕方」はEvening?Night?英語の時間帯を表す言葉をイラストで徹底解説!
「朝方」「昼過ぎ」「夕暮れ時」など、私たちは日常会話でごく自然に時間帯を表す言葉を使っています。英語にももちろん、1日の流れを豊かに表現する単語がたくさんあります。しかし、「夕方って英語で言いたいけど、Evening? それともNight?」のように、どの単語がどの時間帯を指すのか、意外と曖昧に覚えていませんか?この記事では、そんな英語の時間帯に関する表現をイラスト付きで徹底解説!基本の4単語の違いから、より細かな表現、便利なフレーズまで、これを読めばスッキリ解決します。表現力を高めて会話を楽しみたい方は、英語教室でネイティブの感覚を学ぶのもおすすめです。さあ、時間帯マスターへの一歩を踏み出しましょう!
レッスンの内容
なぜ使い分けが必要?英語の時間帯の捉え方
日本語の「時間帯」を英語で表現する場合、フォーマルな場面では Time slot(時間枠)や Span of time(時間の幅)といった言葉が使えます。しかし、日常会話では「この時間帯は混むね」のように、もっとカジュアルな言い方をしますよね。
It’s really crowded this time of day.
(この時間帯はとても混んでいます。)There are hardly any people out at this hour.
(この時間帯、ほとんど人がいません。)
このように、英語では1日をいくつかのブロックに分け、それぞれの時間帯に名前をつけて呼ぶのが一般的です。その「区切り」の感覚が日本語と少し違うため、正しい使い分けを覚えることが自然な英会話への鍵となります。
【基本の4分割】Morning, Afternoon, Evening, Nightの境界線
まずは、1日を大きく4つに分ける基本の単語たち。それぞれの「境界線」はどこにあるのでしょうか?
Morning: 「朝」だけじゃない「午前中」の感覚 ☀️
Morning は、多くの人が「朝」と覚えている単語ですが、英語の感覚では「午前中(正午まで)」という広い範囲をカバーします。日の出から昼の12時までが “Morning” です。そのため、午前11時でも挨拶は “Good morning.” となります。
He usually studies in the morning.
(彼は、いつも午前中に勉強します。)It’s three o’clock in the morning.
(午前3時です。)※深夜ではありますが、午前中なのでmorningを使います。
Afternoon: 日が沈む前の「午後」 🏙️
Afternoon は、正午 (noon) の後 (after) という言葉の通り、昼の12時から日が暮れる前(夕方)までを指します。具体的には午後5時か6時くらいまでの、まだ空が明るい時間帯のイメージです。
There’s a meeting on Wednesday afternoon.
(水曜日の午後に会議があります。)Are you free this afternoon?
(今日の午後、空いていますか?)
Evening: 「夕方」から「夜の始まり」 🌆
ここが最重要ポイントです。Evening は、日が暮れ始めた夕方から、人々が寝る時間より前までを指します。感覚的には午後6時頃から午後9時か10時頃まで。夕食を食べたり、テレビを見たり、友人と会ったりする「活動的な夜」の始まりが “Evening” です。”Good evening.” はこの時間帯に会ったときの挨拶になります。
She is usually out on Friday evenings.
(金曜の夜、彼女はたいてい外出しています。)Will you be at home this evening?
(今晩は家にいますか?)
Night: 人々が眠る「夜」 🌙
Night は、”Evening” が終わった後、人々が寝静まる時間帯から深夜、そして日の出前までを指します。「おやすみなさい」の意味で使われる “Good night.” は、これから寝る、あるいはその場を去るときの別れの挨拶であり、誰かに会ったときに使うことはありません。

Eveningは活動的な夜、Nightは静かな夜、というイメージの違いがあります。
I woke up twice during the night.
(私は夜中に2回目が覚めました。)Many animals hunt by night.
(多くの動物は夜間に狩りをします。)
ひと目でわかる!時間帯イメージ・比較表
単語 | 時間帯の目安 | イメージ | 挨拶 |
---|---|---|---|
Morning | 日の出~12:00 | 午前中 | Good morning. |
Afternoon | 12:00~17:00頃 | 昼過ぎ~夕方前 | Good afternoon. |
Evening | 17:00頃~21:00頃 | 夕方~夜の早い時間 | Good evening. |
Night | 21:00頃~日の出 | 夜更け・深夜 | Good night. (別れ際) |
もっと細かく表現!1日の流れを彩る英単語
基本の4単語以外にも、時間帯をより具体的に表現する便利な単語がたくさんあります。
夜明けから正午まで
- Dawn / Twilight: 夜明け、明け方
- Sunrise: 日の出
- Early morning: 早朝
- Late morning: 昼前(午前中の遅い時間)
I got up before sunrise.
(私は日の出前に起きました。)
正午から日没まで
- Noon / Midday: 正午
- Early afternoon: 昼過ぎ
- Sunset / Sundown: 日没
- Dusk: 夕暮れ、たそがれ時

Dawn(夜明け)とDusk(夕暮れ)は、一日の始まりと終わりの美しい時間帯です。
We reached our destination around sunset.
(私たちは日没ごろに目的地に着きました。)
日没から深夜まで
- Prime time: ゴールデンタイム(テレビ視聴率の高い時間帯)
- Midnight: 午前0時、真夜中
- In the middle of the night: 夜の真ん中に(夜中に)
I’ve been working from dawn to dusk.
(夜明けから日没まで(一日中)働いたよ。)
会話で実践!一日のスケジュールを話してみよう
BillとEmiが、お互いの様子について話しています。
【会話で学ぶ】BillとEmiの忙しい一日
Emi: You look tired, Bill. Are you OK?
(ビル、なんだか疲れて見えるけど大丈夫?)
Bill: I’m a little busy with my part-time jobs. After this, I have to go to my other job in the middle of the night.
(ちょっとバイトが忙しくてね。この後、また夜中のバイトに行かなきゃいけないんだ。)
Emi: What? I thought you worked at the café during the day?
(え?昼間はカフェで働いてるんじゃなかったの?)
Bill: That’s right. I’m working three part-time jobs right now. I desperately want to buy a car.
(そうだよ。今3つ掛け持ちしてるんだ。どうしても車が欲しくてね。)
Emi: Three jobs? Are you getting enough sleep?
(3つも?ちゃんと寝られてるの?)
Bill: So far, so good. I’m still young!
(今のところは大丈夫。まだまだ若いからね!)
Emi: I see. Well, please take it easy.
(そうなのね。まあ、無理しないでね。)
Bill: Thanks. Oh, look at the time! I’ve got to go. See you later.
(ありがとう。わ、もうこんな時間だ!行かなくちゃ。じゃあまたね。)
会話で役立つキーフレーズ解説
- be busy with ~: 「~で忙しい」。忙しい理由を具体的に言うときに使います。
- part-time job: アルバイト、パートタイムの仕事。
- desperately want ~: 「どうしても~が欲しい」「~することを切望する」。強い欲求を表します。
- Look at the time!: 「もうこんな時間だ!」と驚きを表す定番フレーズ。話を切り上げるきっかけにも使えます。
「~時ごろ」を表現する便利な副詞
「昼過ぎ」のように幅のある時間帯だけでなく、「だいたい〇時くらい」とおおよその時刻を伝えたい場面も多いですよね。そんな時に役立つのがこれらの副詞です。

正確な時間ではなく「~頃」と伝えたいときに便利な表現です。
“About” vs. “Around”: ニュアンスの違いは?
About と Around はどちらも「~頃、約~」という意味で、日常会話ではほとんど同じように使えます。厳密な違いを言うと、`About` の方が時刻に近く、`Around` の方が少し時間的な幅が広いイメージですが、ネイティブもあまり意識して使い分けてはいません。
I’ll be there around noon.
(だいたいお昼くらいに行きますね。)He called me about 6 o’clock.
(彼が電話をかけてきたのは6時頃だった。)
“Roughly” と “Approximately” の使い方
Roughly は「大雑把に、だいたい」という意味で、`About` や `Around` と似ていますが、より「正確ではないけれど目安として」というニュアンスが強まります。一方、Approximately は「およそ」という意味で、よりフォーマルで、数値的な正確さを意識した表現です。ビジネス文書や科学的なレポートなどでよく見られます。
I will arrive at roughly 5:00.
(だいたい5時くらいに到着します。)It takes approximately two hours to complete.
(完了までにおよそ2時間かかります。)
まとめ:時間帯の感覚を掴んで、表現豊かな英会話を
英語で時間帯を表す言葉は、1日の中での「活動」や「太陽の位置」と密接に結びついています。特に、日本人が混同しがちな Evening(活動的な夜)と Night(静かな夜)の違いを理解するだけで、あなたの英語はぐっと自然になります。
今回ご紹介した様々な表現を覚えることで、「いつ」なのかをより正確に、そして豊かに伝えることができるようになります。まずは基本の4分割をマスターし、そこから少しずつ語彙を増やしていきましょう。実際の会話で使ってみることが、上達への一番の近道です。
それではまた、See you!