友人の近況を知ったり気軽にやり取りをするためのツールとして、今やSNSは欠かせないツールとなっています。
外国籍の知り合いともSNSで繋がることができればいいなぁと思ったことはありませんか?SNSについて尋ねる英会話を学んでいきましょう。
レッスンの内容
英語での SNS の利点
「英会話力を高めたい!」「使える英語表現をもっと知りたい。」と感じている方は、すぐにでも英語でSNSをスタートするのがおすすめです。
英語学習で大切なのは、“生きた英語に触れること”+“学習を継続すること”だといわれています。SNSは、一見すると学習とは正反対のコンテンツのようにも思えるでしょう。
しかし上手に活用すれば、誰でも簡単にネイティブが使う生きた英語に触れることができる、英語学習にピッタリのツールとなるのです。
具体的なメリットについて詳しく解説します。
海外の人との繋がり
SNSには、顔見知り程度の間柄でも気軽にフォローしあえるという利点があります。
海外に行くとSNSのフォローは、よりカジュアルで気軽に聞き合えるものとして認識されています。留学中など「私、日本人の友達が作りたかったの。SNSやってない?」と声をかけられたことがきっかけで、友人ができたという話も多く聞かれます。
街中で少し話しただけの人と、電話番号やメールアドレスを交換するのは少し抵抗があるという方でも、SNSのフォローだったらOKしやすいですよね。街中などで海外の人と交流する機会があった際には、それっきりになるのではなくSNSを使って繋がりを持っておくと良いでしょう。
また、SNSを海外の人と知り合うきっかけにする使い方もあります。SNSにはそれぞれ検索機能があり、興味のある事柄に関するワードで投稿している人を探すことが可能です。これを英語で入力して検索すると、その分野が好きな海外の人の投稿を見つけられるでしょう。
フォローしてコメントを通して仲良くなれたらベストですが、投稿を見ているだけでも良い勉強になるはずです。
日常的な口語とフランクな表現
SNSは日常的にネイティブが良く使う表現や、フランクな口語を学ぶのに最適なツールです。
投稿の内容やコメント欄・動画内での会話など、全てが生きた英語です。How are you? I’m fine thank you, and you? のように「使っている人なんて居ないよ…」と言われてしまうような表現ではなく、ネイティブが正に今使っているリアルな言い回しに触れることができるのです。
SNSというカジュアルな場だからこそ、日常的な口語や友人・親しい人に向けたフランクなフレーズを中心に学びを深めていけるでしょう。
勉強のアウトプットにも使える
英語だけに限らず、効率よく学習を進めていく中で大切なのは「アウトプット」だといわれています。日々の学習の成果を投稿という形でアウトプットしてみるのも、SNSの上手な使い方です。
日記のように使うのも良いですし、学習した内容の復習として短い文章を書く練習をするのもおすすめ。スピーキングという形でアウトプットをする機会は限られますが、ライティングによるアウトプットも、記憶の定着や学習の振り返りに高い効果を発揮します。
人気の英語圏SNS
日本での人気SNSと言えば「LINE」「X」「Instagram」「Facebook」といった所でしょう。特に国内でのLINEの利用率は80%を超えており、LINEの普及によりメールをほとんど使わなくなったという方も多いと言われています。
アメリカやイギリスでは「Facebook」と「Facebook Messenger」が圧倒的なシェア率を誇っています。知り合った相手とまずは Facebookで友達になり、Facebook Messengerでやりとりをするといったイメージです。
他には「Whats App」というメッセージアプリも人気です。Whats Appは世界的にもかなり多くのユーザーがおり、欧米やアフリカなどで支持されています。
それぞれのSNSについて、特徴や利用者の傾向などを見ていきましょう。
FacebookとMessenger
アメリカ発のSNSであるFacebookは、利用者数が世界で30億人以上と他のSNSと比べて圧倒的なシェア率を誇ります。ハーバード大学の学生が交流を深めるためのツールとして作られたのが始まりで、2023年時点では世界最大級のSNSにまで成長しています。
「実名登録制」という特徴があり、会った事のない人も積極的に交流するというよりは、リアルな知り合いを繋がるための手段として使われる傾向にあります。
Facebook上での友人同士が連絡を取り合うために使うのがFacebook Messengerです。インターネット上のFacebookページからのアクセスはもちろん、Messenger単体のアプリもあり、Facebookユーザーの多くが利用しています。
Instagram(インスタグラム)は、アメリカサンフランシスコにあるベンチャー企業発のコミュニケーション型SNSです。画像やショート動画を投稿する形式のサービスで、30代以下のユーザーが多いのが特徴。
匿名性が高く、メールアドレスさえあれば個人でも複数のアカウントを持つことができます。自分のことを友達登録してくれている人数(フォロワー数)が1つのステータスとなっている部分もあり、相互フォローなどで知り合いを増やしやすいのもポイントです。
ハッシュタグ(#)検索など自分と似た趣味を持つ人を見つけやすく、ネット上で友達を作りたいという方に便利なSNSです。
Whats App
インスタグラムと同じメタ・プラットフォームが提供するメッセージサービスです。2023年時点でメッセージアプリ市場最多のユーザー数を誇り、世界最大のチャットアプリと呼ばれています。
主な仕様は、チャット・通話・写真や動画の共有で、LINEの世界版といったイメージです。ゲームやニュースといったコンテンツはなく、連絡に特化したシンプルな仕様が特徴。
海外に行くと「FacebookかWhats App、どちらかやってる?」と聞かれることも多いため、渡航予定がある方はどちらか一方でアカウントを作成しておくと良いでしょう。
TicTok
TikTok(ティックトック)は、中国発のショート動画に特化した形式のSNSです。アプリでは、投稿だけでなく撮影・編集・特殊効果の追加もでき、ちょっとした動画編集アプリとしての機能も持っています。
こちらもInstagramと同様に、匿名性が高い・フォロワー数が1つのステータスとなる傾向にあるため、趣味が同じだと感じる人に対して積極的にフォローをしても問題ないでしょう。また、DM(ダイレクトメッセージ)も送れるため、知り合いを増やすツールとしても活用できます。
会話
SNSについて、AlecとNaoが会話をしています。
Nao: What social media do you use?
AlecはどのSNSを使っているの?
Alec:I’m on Facebook and Instagram.
フェイスブックとインスタグラムをやっているよ。
I often post a photo on Facebook. But I don’t post anything on Instagram, I just use it to follow.
フェイスブックにはよく写真を載せたりしているんだ。でもインスタグラムはフォローしてるだけだな。
Nao:What kind of accounts are you follow on Instagram?
インスタグラムではどんな人をフォローしているの?
Alec:Mmm.. My favorite actors and singers or like that. How about you Nao ?
えーっと、好きな映画俳優とか歌手をフォローしているよ。Naoは?
Nao:I mainly use “LINE” to exchange message. I post some photos on my Instagram.
メッセージのやりとりは主にラインかな。写真を載せたりするのは、インスタグラムって感じ。
Alec:Are you on Facebook?
フェイスブックのアカウントは持っている?
Nao:Of course! I have an account, but I rarely use Facebook these days.
もちろん。でも最近あんまり見てなかったわ。
Alec:I don’t have LINE account. So can I send you a Facebook request?
僕はラインをしていないから、フェイスブックで繋がろうよ。
Nao:Sure. Can you add me?
いいわよ。申請してくれる?
Alec:OK…Found it! Accept my friend request.
オッケー。出た出た!承認して~。
Nao:Thank you for adding me. Keep in touch.
追加してくれてありがとう。また連絡するわ。
ポイント
会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。
Social media ソーシャルメディア
Social Networking Service を略してSNSといいますが、このSNS(エスエヌエス)という表現英語圏ではあまり使われません。英語圏で一般的なのは“Social media”です。
今回のテーマである、FacebookやXなどのSNSサービスの総称として Social media という言葉が使われます。
例)I spend a lot of time checking social media. SNSを見て多くの時間をつぶします。
例)Can I upload this photo to my social media? この写真をSNSに載せてもいい?
Post a photo 写真を投稿する
SNSなどに自分で取った写真を投稿することを意味する表現です。類語に Upload や Share などがありますが、いずれもインターネット上にデータを載せる(あげる)時にも使えます。
例)I uploads photos on Facebook every morning. 私は毎朝Facebookに写真を投稿しています。
Mainly 主に
「主に・主として」という意味をもつ単語は、品詞によって「Main(形容詞)・・・主な」「Mainly(副詞)・・・主に」と使い分けられています。メインという単語は日本語の中でも頻繁に使われますが、全てのシーンで「メイン」と言ってしまう傾向にあるため、英語に言い替えた時に間違いが起きがちです。
Mainly は副詞なので、文の中でほかの言葉の意味をくわしく説明する役割を果たします。
例)I am mainly stay at home. 私は主に家にいます。
例)This bird mainly eats the fruit off trees. この鳥は、主に木の実を食べて生活します。
Rarely めったに~しない、まれにしか~しない
先ほどの Mainly の反対語ともいえるのが、こちらの Rarely です。発音は Really と似ていますが、微妙に違いがあるので注意しましょう。
- Rarely(réərli)レアリー
- Really(ríː(ə)li)リァリー
Add me (私を)追加する
Keep in touch 連絡を取り合おうね、また連絡するね、連絡してね
直訳すると別れ際に「じゃあ、またね」というような感じで頻繁に使われます。口頭だけでなくメールや手紙の締めに用いられることも多く、非常に多くのシーンで使われている表現です。ぜひ覚えておきましょう。
英語でのSNS・会話の基本
SNSをしているかを聞くには
SNSをやっているかどうかを聞くには、
Are you on ○○ ?
※○○の部分には、SNS名を入れます
正式にいうのであれば「Do you have a 〇○ account?」や「Have you got a ○○ account?」となります。しかしネイティブがカジュアルに尋ねる時は「Are you on ○○?」が最もポピュラーな言い回しです。
Are you on Twitter?
Are you on Facebook?
Are you on Instagram?
それと対になって「私は○○をやっています」という言い回しは「I’m on ○○.」です。
I’m on Twitter.
I’m on Facebook
I’m on Instagram.
相手がSNSをやっているかどうかを知りたい時にはこれらの表現を使いましょう。
SNS上でのカジュアルなやり取り
SNS上でのやりとりは、手紙やメールよりもカジュアルで口語をそのまま使うケースが多く、I や You といった主語の抜けや、短い文章で端的な表現が好まれます。
Got a photo.(元の文:I got a photo. )
写真受け取ったよー。/ 私は写真を受け取りました。
At work?(元の文:Are you at work right now?)
仕事中?/あなたは仕事をしている最中ですか?
また、感情を強く表したい時には語尾を伸ばして書きます。日本語でいうところの「本当にありがとう。」と「ほんっっとうにありがとお~~。」の違いのようなイメージです。
Thank youuuuuu
ありがとお~~。
Oh, sorryyy.
あっごめーーーん。
Gonna sleep now! Byeeeee
もうねるわ!ばいばーい。
チャットの文末には、ピリオドが付かないことも多いという点も覚えておきましょう。
主な省略表現
カジュアルなやりとりの中では、英単語もより省略した形で使われます。いざ送られてきた時に意味を正しく理解できるよう、どのような略語があるのか知っておきましょう。
- How→Ho
- with→w
- Private message→PM
- For Your Information→FYI
- Picture→pic
- Pictures→pix
- Please→Pls
SNS上で非常によく使われる表現ばかりですが、目上の人や初めてやりとりをする人に使ってしまうと失礼な印象を与えてしまいます。SNS上とはいえ、TPOはわきまえて使うよう心がけて下さい。
コメントを残してみる
気になるアカウントがあったら、コメントを残して交流を図ってみましょう。おすすめのコメント文を紹介します。
Where are you standing?
どこにいるのですか?/(写真などにコメントして)どこの景色ですか?
I’m always looking forward to seeing your pictures.
あなたの写真をいつも楽しみにしています。
Lovely smile!
素敵な笑顔!
I love this one, too!
私もそれ大好き!
Thank you for your comment.
コメントありがとう。
Amazing shot!
すごく良い写真!
These look delicious!
とても美味しそう!
英語学習用のアカウントを作ってみよう
英語学習や海外の人との交流のためにSNSを活用してみようと思う方は、自身のプライベートと分けて「英語学習専用のアカウント」を作ってみることがおすすめです。
日常で関わりのある人も見ているかもしれないと思うと、「急に英語で投稿や発信を行うのは…」と思う方も多いでしょう。
匿名性の高いSNSを使って英語学習専用のアカウントを作り、「このアカウントでは英語だけで投稿する」と自分の中でルールを決めて活用すると、モチベーションも上がって楽しく続けられるでしょう。
プロフィールの書き方
英語学習専用のアカウントを作る際には、プロフィールにちょっとした工夫をしてみましょう。
- 英語の勉強中
- 自身の趣味
- 知り合いを増やしたいと思っている
これらを書くことで、同じような英語学習者と知り合いになれたり、英語を母国語とする人から声をかけてもらいやすくなるでしょう。
キーワード | 例文 |
英語の勉強中 | I’ve just started studying English. 英語を勉強し始めたばかりです。 I’m only a beginner at English. 英語の初心者です。 I’m still learning English. 私は英語を勉強している途中です。 |
趣味 | Love dogs and cars!! 車と犬が大好き!! Love MANGA!(One peace, NARUTO)漫画大好き!(ワンピース、ナルト) Grow vegetables for fun. 趣味で野菜を育てています。 |
知り合いを増やしたい | Wanna make foreign friends on FB! Facebookで海外の友人を作りたいと思ってます! I want friends worldwide. 世界中に友達が作りたい。 I want to make friends with the same interests. 同じ趣味を持つ友達が欲しい。 Let’s be friends. 友達になりましょう。 |
一言 | Feel free to leave a comment! 気軽にコメントください。 I hope we get along. 仲良くなれたら嬉しいです。 |
上記の英語表現を参考に、オリジナリティーのある自己紹介文を作ってみてください。
まとめ
英語勉強で大切なことは、続けること・楽しむことです。SNSを使えば、日本国内にいながらして世界中の人と繋がることができ、生きた英語を見たり聞いたりすることができます。
外国籍の友人だけでなく、好きな海外アーティストや好きなブランドなど、SNSを使ってどんどん海外と繋がっていきましょう。かしこまった堅い表現だけでなく、日常的な口語やフランクな表現を知るきっかけにもなりますよ。
それではまた、See you!