スーパーで売られているお菓子は国によって様々です。海外旅行に行った際、現地のお菓子を楽しむ・お土産に購入する人も多いのではないでしょうか?
今回は“アメリカで人気の日本のお菓子”をテーマに、日常でも使える英語表現を学んでいきましょう。
英語で「ハイチュウ」欧米で人気の日本のお菓子
レッスンの内容
お菓子は英語で「Snacks」
お菓子を表す最も代表的な単語は Snacks です。日本語の「おやつ」に近い言葉で、間食として楽しめる軽めのスナック菓子はもちろん、ケーキやドーナッツといったスイーツまで幅広く含んだ表現です。
日本ではスナックというと、ポテトチップスなどの揚げ菓子やチョコレート味のコーン菓子などがイメージされがちですが、軽食類全般を意味します。
日本人のイメージするスナック菓子は、英語で Chips ですので、間違えないようにしましょう。
日本人のイメージするスナックのもう一つの意味に、「カラオケなどを備えたお酒を楽しむお店」があります。これは、英語の「Snack Bar」が語源となっています。
Snack Bar とは、お酒と軽食を楽しむカウンター形式のお店のことです。女性がお酌をするというニュアンスは含まれていません。
このことからも、Snack はおやつや軽食といった軽い間食を意味する言葉であることが分かるでしょう。
ジャンルごとの“お菓子”を表す英語表現
単に“お菓子”といっても、和菓子・洋菓子・焼き菓子など日本語でもお菓子のジャンルごとにそれぞれ呼び名がついていますね。これは英語でも同じで「どのようなお菓子か」によって呼び方が異なります。
全てを総称して Snacks といってもよいですが、ワンランク上の英語力を身に着けるためにも、細かな表現方法を覚えておきましょう。
【Savory snack】
Savory とは、香ばしさを表現する形容詞です。また、Sweet の対義語として「Not sweet (甘くない)」という意味でも使われます。
Snack 以外にも、Muffin や Bread と組み合わせて「おかず系○○」というニュアンスでも使われます。日常的によく見る単語ですので、覚えておきましょう。
Savory snack はプレッツェルやポテトチップスなど、(甘くない)塩気のあるお菓子という意味になります。アメリカでは、チーズ味のポップコーンやしょっぱい系のトッピングがのったクラッカーも Savory snack に含まれます。
I like savory snacks like chips.
私は、ポテトチップスなどのしょっぱい系お菓子が好きです。
【Sweet snack】
上述した Savory snack の対義語として使われるのが Sweet snack で、チョコレートやクッキーなどの甘いお菓子を意味します。
検索サイトで「sweet snack recipes」と入力すると、クッキーやチョコプディングなど世界各国の甘いお菓子のレシピがたくさん出てきますよ。
I want you to buy me some sweet snacks.
何か甘いお菓子を買ってきてほしいなぁ。
When I’m tired, I want to eat sweet snacks.
疲れた時には、甘いお菓子が食べたくなります。
【Confectionery】
日本語に訳すと「製菓」と表現され、若干ではありますが畏まった印象を与える単語です。
Baker’s confectionery(焼き菓子)や Sugar confectionery(砂糖菓子)のように、どのようなお菓子かを意味する単語と一緒に使うこともあります。
My friend works at a confectionery shop.
私の友人は製菓店で働いています。
【Treat】
日本語にすると「ご褒美」や「ご馳走」とも訳される Treat ですが、お菓子という意味でも使われる単語です。ハロウィンの掛け声である「Trick or Treat」にも使われており、聞き馴染みがある人も多いのではないでしょうか。
A cupcake is my favorite treat.
カップケーキは私のお気に入りのおやつです。
There is a bag of sweet treats to give to the children.
子どもたちにあげるお菓子が入ったバックがあります。
お菓子に関する英単語
- Chocolate bar 板チョコ
- Caramel キャラメル
- Marshmallow マシュマロ
- Biscuit ビスケット
- Macaron マカロン
- Pretzel プレッツェル
- Cracker クラッカー
- Ice cream アイスクリーム
- Pudding プリン
- Churros チュロス
- Sweet bun 菓子パン
- Chewy bars シリアルバー
- Potato chips ポテトチップス
イギリス英語では、Crisps と表現することもあります。
日本のお菓子
Yokan(Sweet azuki bean jelly)
ようかん(あまい小豆のゼリー)
Maccha ice cream(Green tea flavor ice cream)
抹茶アイス(緑茶味のアイスクリーム)
Hoshiimo(Dried sweet potatoes)
干し芋(乾燥させたさつまいも)
Hoshigaki(Dried persimmons)
干し柿(乾燥させた柿)
Dorayaki(Pancakes with sweet bean)
どら焼き(パンケーキと甘い豆)
Anmitsu(Agar jelly with brown sugar syrup)
あんみつ(寒天と黒蜜)
Tokoroten(A type of seaweed jelly with brown sugar syrup)
ところてん(海藻ゼリーと黒蜜)
日本のお菓子を英語で表現する時は、基本的にローマ字表記に直すだけでOKです。例えば、おまんじゅうであれば「Manjyu」や「Omanjyuu」のように書きます。
しかし、おまんじゅうがどのようなものか分からない海外の人向けの表現としては少し配慮に欠けています。そこで、そのお菓子がどのようなものかを英語で簡単に説明した文章も添えると良いでしょう。
おまんじゅうの場合には、「生地の中に甘い小豆が入ったもの」と分かるように「Sweet bun with sweet beans」といった具合です。
もっと詳しく日本のお菓子について説明したい場合には、後述している「日本のお菓子を紹介してみよう」も参考にしてください。
会話
ケイ(Kei)とブライアン(Brian)が日本のお菓子について話をしています。
ブライアンはハイチュウが好きなようですが、何味が好きなのでしょうか。みてみましょう。
Kei:Hi, Brian! I have heard that you have passed the baseball tryout, congratulation!
やあ、ブライアン!野球のトライアウトに合格したって聞いたよ、おめでとう!
Brian:Thank you Kei. I’m having a great time in the baseball team.
ありがとう、ケイ。このチームで素晴らしい時間をすごしているよ。
Kei:Do you have any practice game soon? I would like to go cheer for you!
もうすぐ練習試合でもある?応援しに行きたいよ!
Brian:We have it on this weekend. It’s in our home ground.
今週末にゲームがあるよ。私達のホームグラウンドでね。
Kei:That’s great, Let me pencil you in for now.
それはいいね、予定に入れておくよ。
Brian:From now I’m going to the grocery store to buy Hi-Chew, for this game.
これから食料雑貨店でハイチュウを買うんだ。
Kei:I know many MLB players love to eat Hi-Chew during the games. Which flavor do you like?
多くのメジャーリーガーが、ゲーム中にハイチュウを食べるのが好きなの知ってるよ。どの味が好きなの?
Brian:I like green apple one. How about you?
青りんご味が好きだよ。君は?
Kei:Same as you. I also like melon flavor. It’s a special flavor which sells in only Hokkaido.
同じだよ。僕はメロンの味も好きだよ。それは北海道でだけ売っている味なんだ。
Brian:Sounds delicious.
美味しそうだね。
Kei:I’ll give you when I get one. I ask my friend who lives in Hokkaido to send me.
もし手に入れたとき、あげるね。北海道に住んでいる友達に送ってくれるよう頼むよ。
Brian:Thank you. I’m looking forward to eat it.
ありがとう。食べるのを楽しみにするよ。
ポイント
会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。
Practice game 練習試合
Go cheer for you 応援しに行く
応援を意味する Cheer に For を付けて「(あなたを)応援しに行く」という意味になります。Cheer は Root でも代用でき、特別な意味の違いはありません。
例)I am rooting for that team. 私は、そのチームを応援しています。
例)He is cheering for his favorite team. 彼は、お気に入りのチームを応援しています。
Pencil in 予定にいれる
鉛筆を意味する Pencil ですが、in と一緒に動詞として使うことで「予定を書き込む」→「予定を入れておく」という意味になります。
基本的には Pencil +人+in の形で使われ、まだ確定的ではないものの、予定として把握しておく・暫定的にスケジュールに入れておくといったニュアンスを持ちます。
例)Let me pencil you in for next Monday, and I’ll let you know later! 次の月曜日ってことで予定いれておくね、また連絡する!
例)Shall we pencil in an online meeting for tomorrow. オンライン会議は、明日を予定しておきましょうか。
Grocery store 食糧雑貨店
Same as you 君と同じ
Me too と同じようなニュアンスで使える表現です。よりカジュアルにしたい場合には、Same だけでも通じます。
メジャーリーグとハイチュウ
ハイチュウは会話文でも出てきた通り、渡米した日本人の野球選手が広めたことで大人気となったお菓子です。
ボストンレッドソックスに移籍した田澤純一選手が、自分が食べているハイチュウをチームメイトに渡したら、あまりの美味しさにメジャーリーグ中に広まったということです。
現在ではいくつもの野球チームが、ハイチュウの製造会社森永とスポンサー契約を結ぶまでに至っています。
アメリカ人は昔からガムを噛む習慣を持つ人が多いです。得にスポーツ選手では野球に限らず、サッカーであったり、バスケットボールであったりと、集中力を高める為に噛んでいる人がたくさんいます。
しかしガムは噛み終わった後に捨てなくてはならず、少し面倒。その点、チューイングキャンディーであるハイチュウは、ガムのような噛み応えがありながらも食べかすが出ない利便性があり、現在はガムの代替えとして多くの選手に愛されています。
【アメリカで人気のフレーバー】
アメリカ全土で大人気のハイチュウは、日本にはないアメリカオリジナルフレーバーも多々登場しています。中でも、逆輸入され日本でも販売された下記のような味は高い人気を誇ります。
- RAINBOW SHERBET(レインボーシャーベット)
- BLUE RASPBERRY(ブルーラズベリー)
- Mango(マンゴー)
- Kiwi(キウィフルーツ)
もちろん、アメリカにもハイチュウに似たようなチューイングキャンディーは存在していましたが、日本のハイチュウが多くの人に愛されている一番の理由は「味の良さ」だと言われています。
従来のチューイングキャンディーと比べて、単に甘いだけでなくリアルなフルーツ感や繊細な味が「さすが日本のお菓子」と高く評価されています。
値段は1つ1.5ドルほどで、コンビニエンスストアや日系のスーパーはもちろん、Costco や Ralphs といったアメリカ系の大型スーパーでも売られています。
ハイチュウはグミの仲間?
ハイチュウは、日本のメーカーが作るチューイングキャンディですが、海外でも「HI-CHEW」の名称で親しまれています。柔らかさと噛み応えを併せ持った独特の食感は、唯一無二といっても過言ではありません。
このようなお菓子を英語では Soft candy や Chewy Candy と表現します。ソフトキャンディとグミの境があまりなく、「噛みごたえがあるキャンディ風のお菓子」ということでグミも仲間だと考える人もいます。
日本に観光に来た外国人からは、地方ごとの「ご当地ハイチュウ」が大人気で、アメリカにはないフレーバーをお土産として買い求める人が多く見受けられます。
和菓子に関する英語
日本独自の伝統のお菓子は、以下のように表現しましょう。
- Japanese traditional confectionery 日本の伝統的な製菓
- Japanese sweets 日本のスイーツ
I will explain about Japanese traditional confectionery.
日本の伝統的なお菓子について説明します。
Many Japanese sweets are made with red bean paste.
多くの日本のスイーツには、あんこが使われています。
「和菓子」という言葉や、和菓子全般の話をするのも良いでしょう。
“Wagashi” means traditional sweets from Japan.
「和菓子」とは、日本の伝統的なお菓子のことです。
The kanji for “和” in Wagashi means something from Japan.
和菓子の「和」という漢字には、「日本のもの」という意味があります。
Many of wagashi use anko paste made from red beans.
多くの和菓子は、小豆から作られた「あんこ」というペーストを使っています。
Wagashi are sweet but use less sugar than western sweets.
和菓子は甘いお菓子ですが、比較的砂糖の量は控えめです。
Sushi(寿司)やTeriyaki(照り焼き)のように、海外でも広く認識されている日本語は多く存在しますが、和菓子の名前を知っている人は少ないでしょう。
日本独自のものを紹介する時に役に立つのが「Kind of ~」という表現です。説明だけではなかなか伝わりにくいことでも、「~のような感じ、~のみたいなもの」と相手の分かる物体に例えてあげることでスムーズな意思疎通が図れるでしょう。
和菓子を紹介してみよう
代表的な日本のお菓子である、お煎餅とお団子について紹介する例文を集めました。
【Rice cracker(お煎餅)】
“Senbei” means Japanese rice cracker.
煎餅とは、日本のライスクラッカー(米でできたクラッカー)です。
Senbei is made by shaping and baking a dough made by steaming rice flour.
煎餅は、米粉を蒸して作った生地を成形して焼き上げたお菓子です。
If you add “o” in front of “Senbei”, it will be a polite way to say it.
煎餅の前に“お”を付けると、少し丁寧な言い方になります。
Senbei has different flavors such as Salt, Dried seaweed and Soy souse.
煎餅には、塩や海苔、醤油などさまざまな味があります。
The Senbei is hard, but we enjoy the texture of it.
煎餅は固いですが、私たちはその食感を楽しみます。
Senbei lasts for a long time, so I think it’s good as a souvenir.
煎餅は日持ちがするので、お土産に向いていると思います。
【Rice dumpling(お団子)】
“Dango” is a small dumpling shaped food made of sticky rice flour.
“団子”とは、もち粉でできた小さな団子状の食べ物です。
There are not only sweetly one, but also salty flavor Dango.
甘みのあるものだけでなく、塩味のだんごもあります。
“Mitarashi dango” are rice dumplings with sweet soy sauce flavor.
みたらし団子とは、あまい醤油味の団子のことです。
Some are stuck on skewers for ease of eating.
食べやすいように、串にささっているものもあります。
Green tea goes well with sweet rice dumplings.
甘いお団子には、日本の緑茶がとてもよく合います。
まとめ
日本のお菓子を通して交流が深まって、新しく話す人との会話もはずみそうです。
海外へ行くときに、その国で日本の何が流行っているのか、調べてからいく事もいいかもしれません。
それではまた、See you!