【完全網羅】「など」の英語は etc. / and so on だけじゃない!ネイティブが使う表現20選【使い分け解説】
日本語で会話や文章を作成する際、「~など」「~とか」「~といった」という言葉は、例を挙げたり、話をまとめたりするのにとても便利ですよね。英語を学ぶ際、これらに対応する表現として etc.
や and so on
を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
確かにこれらは代表的な表現ですが、英語には「など」を表すフレーズが実はもっとたくさん存在します。フォーマルな場面に適した表現、カジュアルな会話で自然な口語表現、特定のニュアンスを持つ表現など、状況に応じて使い分けることで、あなたの英語は格段に洗練され、ネイティブスピーカーのような自然さを帯びるようになります。
この記事では、「など」を表す英語表現を、定番の etc.
や and so on
から、ネイティブが日常的によく使う口語フレーズ、さらには少しニュアンスの異なる関連表現まで、20種類以上を厳選し、8000字以上のボリュームと豊富な例文で徹底解説します。使い分けのポイントや注意点も詳しく説明するので、ぜひ最後まで読んで、あなたの英語表現の引き出しを増やしてください!
レッスンの内容
- 1 この記事で「など」マスターに!
- 2 もう迷わない!「など」の英語表現、使い分けの重要性
- 3 【基本】”etc.” vs “and so on” – 書き言葉と話し言葉の違い
- 4 “and so forth”, “and the like” – 定番表現のバリエーション
- 5 ネイティブ頻出!口語的な「など」”like”, “and stuff like that”
- 6 具体例を示す “such as”, “including”, “among other things”
- 7 知ってると便利!その他の「など」関連フレーズ
- 8 【要注意】英語で「など」を使いすぎると不自然?
- 9 【一覧表】シーン別「など」の英語表現 使い分け早見表
- 10 まとめ:「など」をマスターして、英語表現をレベルアップ!
この記事で「など」マスターに!
etc.
とand so on
の違いと正しい使い方を理解できる。- 20種類以上の多様な「など」表現を学べる。
- ネイティブが使うカジュアルな口語表現を習得できる。
- フォーマルな場面で使える適切な表現がわかる。
- 書き言葉と話し言葉での使い分けが明確になる。
- 「など」の使いすぎに関する注意点がわかる。
- 状況に合わせて最適な「など」を選べるようになる!
もう迷わない!「など」の英語表現、使い分けの重要性
日本語の「など」は非常に便利で、一つの言葉で様々な状況に対応できます。しかし英語では、場面やニュアンスによって使うべき表現が異なります。「いつでも etc.
や and so on
でいいや」と考えていると、不自然に聞こえたり、意図が正確に伝わらなかったりする可能性があります。
- フォーマル vs カジュアル: ビジネスメールで友達に話すような
and stuff like that
を使うのは不適切ですよね。逆も然りです。 - 書き言葉 vs 話し言葉:
etc.
は主に書き言葉で使われます。会話で使うと少し硬い印象になります。 - ニュアンスの違い: 単に例を続けるのか、同種のものを指すのか、「その他いろいろ」と含みを持たせるのか、表現によって伝わるニュアンスが異なります。
適切な表現を選ぶことで、より正確で、状況に合った、洗練された英語コミュニケーションが可能になります。それでは、具体的な表現を見ていきましょう。

選択肢を知って、表現の幅を広げよう!
【基本】”etc.” vs “and so on” – 書き言葉と話し言葉の違い
まずは、多くの人が知っているであろう二つの定番表現、etc.
と and so on
です。これらは似ていますが、使い方に違いがあります。
1. etc. – 書き言葉の定番「〜など」
etc.
は、ラテン語の et cetera (「そして残りのもの」「その他」) の略語です。「など」「その他」という意味で、主に書き言葉(論文、レポート、メールなど)で使われます。例をいくつか挙げた後に、リストの最後に置きます。
使い方・注意点:
- 例を列挙した後、最後に
etc.
を置く。 etc.
の前には通常カンマ(,)を置く。(例: A, B, C, etc.)etc.
の後には必ずピリオド(.)をつける。文末の場合はピリオドは一つでOK。- “and etc.” の形では使わない。(et がラテン語で “and” の意味を含むため)
- “such as” や “including” と一緒に使わない。(意味が重複するため)
- 主に物事のリストに使われ、人のリストには通常使わない。
- 話し言葉で使う場合は「エトセトラ(et cetera)」と発音するが、やや硬い印象。
例文:
• Please buy some fruits: apples, bananas, oranges, etc.
訳: 果物をいくつか買ってきてください。リンゴ、バナナ、オレンジなど。
• The report covers sales figures, marketing strategies, customer feedback, etc.
訳: そのレポートは売上高、マーケティング戦略、顧客からのフィードバックなどを網羅しています。

書き言葉でよく見る “etc.”
2. and so on – 話し言葉でもOKな「〜など」
and so on
は「そして、そのように続く」という意味合いから、「~など」「その他いろいろ」という意味で使われます。etc.
と同様に例を列挙した後に使いますが、こちらは話し言葉でも書き言葉でも使えます。etc.
よりも口語的で柔らかい印象があります。
使い方・注意点:
- 例を列挙した後、最後に
and so on
を置く。 and
が含まれているので、etc.
のように前のカンマは必須ではないが、置くことも多い。(例: A, B, C, and so on. / A, B, and C and so on.)- 人のリストの後には通常使わない。(その場合は
and others
などを使う)
例文:
• He enjoys outdoor activities like hiking, camping, fishing, and so on.
訳: 彼はハイキング、キャンプ、釣りなどのアウトドア活動を楽しんでいます。
• The presentation covered the project goals, timeline, budget, and so on.
訳: そのプレゼンテーションはプロジェクトの目標、スケジュール、予算などを扱っていました。
“and so forth”, “and the like” – 定番表現のバリエーション
and so on
と似た表現もいくつかあります。
3. and so forth – and so on よりフォーマル
and so forth
は and so on
とほぼ同じ意味・用法ですが、よりフォーマルで硬い響きがあります。ビジネス文書や公式なスピーチなどで使われることがあります。and so on and so forth
と続けて使うこともあります。
例文:
• We need to prepare charts, graphs, reports, and so forth for the meeting.
訳: 私たちは会議のために図表、グラフ、報告書などを準備する必要があります。
4. and the like – 「〜やその他同種のもの」
and the like
は、「そして、それと同様のもの」という意味で、列挙した例と同じ種類のものが他にもあることを示します。and so on
などと比べると少し硬い表現で、書き言葉で使われることが多いです。
例文:
• The museum displays paintings, sculptures, pottery, and the like.
訳: その美術館は絵画、彫刻、陶器、その他同種のものを展示しています。
ネイティブ頻出!口語的な「など」”like”, “and stuff like that”
友人とのカジュアルな会話など、インフォーマルな場面では、もっとくだけた「など」の表現がよく使われます。
5. like – 超カジュアルな「〜とか」「〜みたいな」
like
は「例えば」の記事でも紹介しましたが、「~とか」「~みたいな」という意味で、例を挙げる際に非常によく使われるカジュアルな表現です。特に若い世代の会話で頻繁に耳にします。
ただし、フォーマルな場面には全く適していません。また、使いすぎると幼稚に聞こえたり、考えがまとまっていない印象を与えたりする可能性があるので注意が必要です。
相手の話を受けて「例えば何?」と聞きたい時には Like what?
、Like who?
(誰?)、Like how?
(どうやって?)のように使うこともできます。
例文:
• I want to eat something sweet, like chocolate cake or ice cream.
訳: 何か甘いもの、例えばチョコレートケーキとかアイスクリームみたいなのが食べたいな。
• A: I bought some souvenirs.
B: Oh yeah? Like what?
訳: A: お土産いくつか買ってきたよ。 B: へえ? 例えばどんなの?

友達との会話では “like” が活躍!
6. and stuff like that / and things like that – 口語的な「〜とかそういうの」
and stuff like that
や and things like that
も、非常に口語的でカジュアルな表現です。例をいくつか挙げた後に文末につけて、「~とか、まあそんな感じのもの」「~とかいろいろ」といった、少し漠然としたニュアンスを加えます。具体的に全てを挙げるのが面倒な時や、細かく説明する必要がない時に便利です。
stuff
は不可算名詞で「もの、こと」を漠然と指し、things
は可算名詞の複数形で「もの、こと」を指しますが、このフレーズにおいては意味的な違いはほとんどありません。stuff
の方がややスラングに近い響きがあります。
例文:
• At the party, we just chatted, ate some snacks, and stuff like that.
訳: パーティーでは、ただおしゃべりしたり、お菓子食べたり、まあそんな感じだったよ。
• My hobbies are reading books, listening to music, and things like that.
訳: 私の趣味は本を読んだり、音楽を聴いたり、まあそんな感じです。
7. blah blah blah / yada yada yada – 「〜とかいろいろ(以下省略)」
blah blah blah
(ブラーブラーブラー) や yada yada yada
(ヤダヤダヤダ) は、非常にインフォーマルな表現で、「(分かりきったことや、退屈な話、重要でない話などが)延々と続く」様子を表し、「~とかいろいろ」「~うんぬんかんぬん」「(以下省略)」といったニュアンスで使われます。
相手の話を遮ったり、皮肉を込めて使われたりすることもあるため、使い方には注意が必要です。親しい友人との間で、ユーモラスに使うのが一般的です。
例文:
• He went on and on about his new car, how fast it is, how cool it looks, blah blah blah.
訳: 彼は新しい車について延々と話してたよ、どれだけ速いか、どれだけカッコいいか、とかいろいろね。
• My boss told me I need to work harder, be more proactive, yada yada yada.
訳: 上司にもっと一生懸命働けとか、もっと積極的に、とかなんとか言われたよ。
具体例を示す “such as”, “including”, “among other things”
「~など」の中でも、特に具体例を提示する際に役立つ表現です。
8. such as – フォーマルにも使える「〜のような」
such as
は、「例えば~のような」という意味で、あるカテゴリーに属する具体例を挙げる際に使われます。like
よりもフォーマルで、書き言葉やビジネスシーンでも問題なく使えます。
例を複数挙げる場合は such as
の前にカンマを置くのが一般的ですが、文の構造によっては置かない場合もあります。
例文:
• We offer various services, such as consulting, training, and technical support.
訳: 私たちはコンサルティング、トレーニング、技術サポートなどの様々なサービスを提供しています。
• Artists such as Van Gogh and Monet are world-famous.
訳: ゴッホやモネのような芸術家は世界的に有名です。

“such as” で具体例を提示
9. including – 例が一部であることを示す「〜を含めて」
including
は「~を含めて」という意味の前置詞で、これも具体例を示す際に使えます。such as
と似ていますが、including
は挙げた例が全体の一部であることをより明確に示すニュアンスがあります。フォーマルな文脈でも使われます。
例文:
• The price is $50, including tax.
訳: 価格は税込みで50ドルです。
• Many people attended the event, including local celebrities.
訳: 地元の有名人を含め、多くの人々がそのイベントに参加しました。
10. among other things – 「とりわけ」「数ある中で(これも)」
among other things
は「他の多くの事柄の中で」「とりわけ」「例えば~など」という意味で、他にも色々あるけれど、その中でも特にこれを挙げる、というニュアンスで使われます。少し改まった表現です。
例文:
• During the meeting, we discussed the budget, the schedule, and, among other things, the marketing plan.
訳: 会議では、予算、スケジュール、そしてとりわけマーケティング計画について話し合いました。(他にも議題はあったが、これらを特に)
知ってると便利!その他の「など」関連フレーズ
最後に、これまで紹介したもの以外で、「など」と関連する、あるいは似たような場面で使える表現をいくつか補足します。
11. you name it – 口語的な「〜など何でも」
you name it
は、「名前を挙げられるものなら何でも」という意味から、「〜など、ありとあらゆるもの」というニュアンスで使われる口語表現です。例をいくつか挙げた後に使い、その種類が豊富であることや、網羅性を強調します。(「例えば」の記事でも紹介しましたが、ここでも関連表現として挙げます)
例文:
• They sell electronics, furniture, groceries, clothes, you name it.
訳: 彼らは電化製品、家具、食料品、衣類など、とにかく何でも売っている。
12. and what not – 口語的な「〜やその他もろもろ」
and what not
は、and stuff like that
に似た口語表現で、「~やその他もろもろ」「~やら何やら」といった意味です。少し古風な響きもありますが、日常会話で使われることがあります。
例文:
• The desk was covered with papers, pens, coffee cups, and what not.
訳: 机の上は書類やらペンやらコーヒーカップやら、その他もろもろで覆われていた。
【要注意】英語で「など」を使いすぎると不自然?
日本語では、「~など」「~等」といった表現を頻繁に使う傾向があります。「ご不明な点などございましたら」「お飲み物等はいかがでしょうか」のように、丁寧さを出すためや、断定を避けるために使われることも多いですよね。
しかし、英語では、日本語ほど「など」にあたる表現を多用しません。特にビジネスシーンやフォーマルな文書では、具体的に言及するか、範囲を明確にする方が好まれます。「など」を使いすぎると、曖昧で、具体性に欠け、自信がないような印象を与えてしまう可能性があります。
「など」を使いすぎないためのヒント
- 具体例を絞る: 本当に重要な例だけを挙げる。
- カテゴリーでまとめる: 個別の例ではなく、「various types of ~(様々な種類の~)」や「different kinds of ~(異なる種類の~)」のように表現する。
- 範囲を明確にする: 「mainly(主に)」「especially(特に)」などを使って、焦点を当てる部分を示す。
- 本当に「など」が必要か考える: 日本語の感覚で反射的に「など」をつけず、英語でその表現が本当に必要か、不自然でないか一考する。
もちろん、「など」が便利な場面も多いですが、特にフォーマルなコミュニケーションにおいては、明確さと具体性を意識することが重要です。
【一覧表】シーン別「など」の英語表現 使い分け早見表
最後に、今回ご紹介した主な「など」の表現について、フォーマル度や使われる場面の目安を一覧表にまとめました。表現選びの参考にしてください。
表現 | フォーマル度 | 主な用途 | ポイント |
---|---|---|---|
etc. |
高 | 書き言葉 | ルール厳守、人に使わない |
and so on |
中 | 話し言葉・書き言葉 | 一般的、etc.より口語的 |
and so forth |
高 | 話し言葉・書き言葉 | and so on よりフォーマル |
and the like |
中〜高 | 書き言葉中心 | 同種のものを指す |
like |
低 | 話し言葉 | 非常にカジュアル、多用注意 |
and stuff like that |
低 | 話し言葉 | 非常にカジュアル、漠然と |
such as |
中 | 話し言葉・書き言葉 | 具体例を導入、likeより丁寧 |
including |
中 | 話し言葉・書き言葉 | 例が一部であることを示す |
among other things |
中〜高 | 話し言葉・書き言葉 | 他の要素を示唆しつつ例示 |
まとめ:「など」をマスターして、英語表現をレベルアップ!
「など」を表す英語表現、いかがでしたか? etc.
や and so on
だけでなく、状況やニュアンスに合わせて様々な表現を使い分けることで、あなたの英語はより豊かで自然になります。
表現力向上のポイント!
- 定番の
etc.
and so on
such as
はしっかりマスター。 - カジュアルな会話では
like
やand stuff like that
も使ってみる。 - フォーマル度を意識して表現を選ぶ。
- 書き言葉と話し言葉の違いを理解する。
- 使いすぎに注意! 英語では具体性が好まれることを忘れずに。
今回学んだフレーズを、ぜひ実際の英会話やライティングで試してみてください。最初は意識して使う必要がありますが、慣れてくれば自然と口から出てくるようになります。表現の選択肢が増えることで、コミュニケーションはもっと楽しく、スムーズになるはずです。
Choose the right phrase and express yourself more effectively!