ネイティブが教える「普通」の英語|Normalだけじゃない!状況別・7つの表現と80例文で完璧マスター

  1. 会話で学ぶ英語表現
提供:英語教室S1エスワン

ネイティブが教える「普通」の英語|Normalだけじゃない!状況別・7つの表現と80例文で完璧マスター

「この服、普通かな?」「普通に美味しいね」「普通はこうするでしょ?」
私たちの日常会話には、「普通」という言葉が驚くほどたくさん登場します。とても便利な言葉ですが、いざ英語で表現しようとすると、「あれ? Normalでいいんだっけ? Usual? それとも…?」と手が止まってしまうことはありませんか?

実は、日本語の「普通」が持つ幅広いニュアンスは、英語では複数の単語で表現されるのが一般的です。そのため、文脈に合わせて適切な単語を選ばないと、意図が正確に伝わらなかったり、不自然な響きになったりすることがあります。

この記事では、英語学習者が抱える「普通」の英語表現に関する悩みを根本から解決します。Normal, Usual, Common, Ordinary, General, Averageといった基本単語の意味とニュアンスの違いを、豊富な例文とともに徹底的に解説。さらに、日常会話でそのまま使える実践的なフレーズや、類似表現との違いまで深掘りします。

この記事を読み終える頃には、あなたは「普通」を自在に操り、より豊かで正確な英語表現ができるようになっているはずです。さあ、一緒に「普通」の英語をマスターしましょう!

レッスンの内容

日本語の「普通」が持つ多様な顔 – なぜ英語で迷うのか?

英語で「普通」を表現するのが難しいと感じるのには、明確な理由があります。それは、日本語の「普通」という一言が、実に多くの意味合いを含んでいるからです。まずは、私たちが普段どのように「普通」を使っているのか、そしてなぜそれが英語への翻訳を難しくするのかを探ってみましょう。

日常会話で頻出する「普通」のシーン

少し意識してみるだけで、日常生活の様々な場面で「普通」という言葉が使われていることに気づくでしょう。

  • 体調・気分: 「今日の体調? うん、普通だよ」
  • 評価: 「あのレストラン、味は普通だったな」
  • 基準・標準: 「普通は、電車で行くのが早いよ」
  • 習慣: 「普通、朝はコーヒーを飲むんだ」
  • 外見・様子: 「今日は普通の格好で大丈夫」
  • normality (正常性): 「彼が遅刻するのは普通じゃない」

これらはほんの一例ですが、これだけでも「普通」が文脈によって異なる意味で使われていることがわかります。

「普通」に隠されたニュアンスの違い

日本語の「普通」は、単に「平均的」という意味だけでなく、以下のようなニュアンスを含んでいます。

  • 「正常であること」: 異常ではない、標準的な状態。
  • 「いつものこと」: 習慣的、日常的なこと。
  • 「ありふれていること」: 珍しくない、よく見かけること。
  • 「平凡であること」: 特筆すべき点がない、並のこと。
  • 「一般的なこと」: 多くの人に当てはまる、大半のこと。
  • 「平均的なこと」: 中間レベル、標準的な水準。

私たちはこれらのニュアンスを無意識のうちに使い分けていますが、英語ではこれらのニュアンスごとに異なる単語が存在するのです。

英語では複数の単語で表現するのが「普通」

英語には、日本語の「普通」に対応する万能な一語は存在しません。代わりに、状況に応じて `Normal`, `Usual`, `Common`, `Ordinary`, `General`, `Average` といった単語を使い分ける必要があります。

これが、英語学習者が「普通」の表現で混乱する最大の理由です。しかし、逆に言えば、これらの単語の核心的な意味とニュアンスを理解すれば、より正確でネイティブらしい英語表現が可能になります。次のセクションから、それぞれの単語を詳しく見ていきましょう。

核心に迫る!「普通」を表す基本の英単語6選【形容詞編】

ここからは、「普通」を意味する代表的な6つの英単語を、それぞれの核心的な意味、ニュアンス、そして対義語とともに詳しく解説します。例文を通して、具体的な使い方をマスターしましょう。

Normal, Usual, Common, Ordinary, General, Averageと書かれた6枚のフラッシュカードがテーブルに並んでいる

「普通」を表す6つの基本単語。それぞれの違いを理解しよう。

1. Normal – 「正常・標準」の普通

`Normal` は、「基準や標準に合致している」「異常ではない」「正常な」という意味合いで使われる「普通」です。医学的な文脈や、社会的な規範、期待される状態を指す場合によく使われます。カタカナの「ノーマル」に近い感覚です。

It’s normal to feel anxious before a big presentation.
(大きなプレゼンの前に不安を感じるのは普通のことだ)

His body temperature is back to normal.
(彼の体温は平熱[普通]に戻った)

She’s just a normal kid who loves playing outside.
(彼女は外で遊ぶのが大好きな、ごく普通の子供だ)

Under normal circumstances, we would finish by 5 PM.
(通常の[普通の]状況であれば、午後5時までには終わるだろう)

対義語: `Abnormal` (異常な)

They noticed an abnormal growth on the plant.
(彼らはその植物に異常な成長を見つけた)

2. Usual – 「いつもの・普段通り」の普通

`Usual` は、「習慣的に行われる」「いつも通りの」「普段の」という意味での「普通」です。過去の経験や習慣に基づいて、「いつもこうだよね」という状況を表します。`as usual` (いつものように) という形で頻繁に使われます。

I’ll meet you at the usual time and place.
(いつもの[普通の]時間と場所で会おう)

He arrived later than usual today.
(彼は今日、いつも[普通]より遅く到着した)

It’s not usual for him to be so quiet.
(彼がそんなに静かなのは普通じゃない[珍しい])

She was, as usual, full of energy.
(彼女はいつものように、元気いっぱいだった)

対義語: `Unusual` (珍しい、普通でない)

It’s unusual to see snow here in April.
(ここで4月に雪を見るのは珍しい)

3. Common – 「よくある・ありふれた」の普通

`Common` は、「頻繁に見られる」「多くの人に共通する」「ありふれた」という意味での「普通」です。珍しくなく、どこにでもある、よく起こること、といったニュアンスです。「共通の」という意味も重要です。

Traffic jams are quite common in this city during rush hour.
(この都市ではラッシュアワーの交通渋滞はごく普通のことだ)

It’s a common mistake among learners.
(それは学習者の間ではよくある[普通の]間違いだ)

These birds are common throughout Europe.
(これらの鳥はヨーロッパ中で普通に見られる)

“Smith” is a very common surname in England.
(「スミス」はイギリスでは非常にありふれた[普通の]苗字だ)

対義語: `Uncommon` (珍しい), `Rare` (稀な)

It’s uncommon for him to ask for help.
(彼が助けを求めるのは珍しい)

4. Ordinary – 「平凡・並」の普通

`Ordinary` は、「特別ではない」「平凡な」「並の」という意味での「普通」です。何も際立った特徴がなく、ごくありきたりな人や物を指します。`Normal` が「基準内」であるのに対し、`Ordinary` は「特別でない」点に焦点があります。

It was just an ordinary Tuesday morning.
(それはただの普通の火曜日の朝だった)

He lives in an ordinary house in the suburbs.
(彼は郊外の普通の家に住んでいる)

I’m just an ordinary person, like everyone else.
(私は他の皆と同じ、ただの普通の人です)

This isn’t your ordinary cup of coffee.
(これは普通のコーヒーとは一味違う)

対義語: `Extraordinary` (並外れた), `Special` (特別な)

She has an extraordinary talent for music.
(彼女には音楽に対する並外れた才能がある)

5. General – 「一般的・全体的」の普通

`General` は、「全体にわたる」「一般的な」「大まかな」という意味での「普通」です。特定のケースではなく、大多数に当てはまることや、全体的な傾向を指します。`in general` (一般的に) という形でよく使われます。

The general opinion is that the plan will succeed.
(一般の[普通の]意見では、その計画は成功するだろう)

This article is for the general public.
(この記事は一般大衆[普通の人々]向けだ)

In general, summers here are hot and humid.
(一般的に、ここの夏は蒸し暑い)

What is the general procedure for applying?
(申し込みの一般的な[普通の]手順は何ですか?)

対義語: `Specific` (特定の), `Particular` (特定の), `Special` (特別な)

Do you have any specific questions?
(何か特定の質問はありますか?)

6. Average – 「平均的」の普通

`Average` は、文字通り「平均の」「平均的な」という意味での「普通」です。数値的な平均や、能力・品質などが「中の上」から「中の下」くらい、つまり標準的なレベルであることを示します。特に優れても劣ってもいない状態です。

The average temperature in July is 25 degrees Celsius.
(7月の平均気温は摂氏25度だ)

He’s an average student, but he works hard.
(彼は平均的な[普通の]学生だが、一生懸命努力している)

The restaurant was okay, but the food was only average.
(レストランは悪くなかったが、食事は普通[平均的]だった)

On average, I sleep about 7 hours a night.
(平均して、私は一晩に約7時間眠る)

対義語: 文脈によりますが、`Above average` (平均以上), `Below average` (平均以下), `Exceptional` (例外的な) などがあります。

これらの形容詞のニュアンスを理解することで、より的確に「普通」を表現する第一歩となります。次は、これらの形容詞に対応する副詞を見ていきましょう。

表現力をアップ!「普通に」を表す基本の英単語6選【副詞編】

形容詞が名詞を修飾するのに対し、副詞は動詞、形容詞、他の副詞、あるいは文全体を修飾し、「どのように」「どのくらい」「いつ」「どこで」といった情報 を加えます。「普通は~する」「普通に~だ」のように言いたいときは、副詞の出番です。

ここで紹介する副詞は、先ほど解説した形容詞に `-ly` をつけた形が基本で、形容詞が持つニュアンスを引き継いでいます。それぞれの副詞がどのように使われるか、例文で確認しましょう。

1. Normally – 「正常に・普通は」

`Normally` は `Normal` の副詞形で、「正常な状態では」「たいていは」「普通は」といった意味を表します。`Normal` と同様、基準や標準的な状況を指します。

The heart normally beats around 70 times a minute.
(心臓は普通、1分間に約70回鼓動する)

Normally, I get up at 6:30 AM.
(普通は、午前6時半に起きる)

We don’t normally see him here.
(普通は彼をここで見かけることはない)

対義語: `Abnormally` (異常に)

2. Usually – 「いつもは・たいてい」

`Usually` は `Usual` の副詞形で、「いつもは」「たいてい」「普段は」という意味です。頻度が高いこと、習慣的なことを表す際に最もよく使われる副詞の一つです。

I usually walk to work.
(私は普通、歩いて通勤する)

What time do you usually have lunch?
(普通、何時に昼食をとりますか?)

He is usually very punctual.
(彼はたいてい、とても時間を守る)

対義語: `Unusually` (珍しく、異常に)

3. Commonly – 「一般的に・よく」

`Commonly` は `Common` の副詞形で、「一般的に」「普通は」「よく」という意味です。`Common` と同様に、広く知られていたり、頻繁に起こったりすることを示します。

This word is commonly used in everyday conversation.
(この単語は日常会話で普通に使われる)

Stress is commonly known to cause health problems.
(ストレスが健康問題を引き起こすことは一般的に知られている)

These ingredients are commonly found in Asian cuisine.
(これらの材料はアジア料理でよく見られる)

対義語: `Uncommonly` (珍しく)

4. Ordinarily – 「普通は・通常」

`Ordinarily` は `Ordinary` の副詞形で、「普通は」「通常は」「普段は」という意味です。特別でない、いつもの状態を表します。`Normally` や `Usually` と似ていますが、やや硬い響きを持つことがあります。

Ordinarily, the shop closes at 8 PM, but today it’s open until 10 PM.
(通常、その店は午後8時に閉まるが、今日は午後10時まで開いている)

She doesn’t ordinarily wear makeup.
(彼女は普段、化粧をしない)

He behaves more politely than he ordinarily does.
(彼は普段よりも礼儀正しく振る舞っている)

対義語: `Extraordinarily` (並外れて)

5. Generally – 「一般的に・概して」

`Generally` は `General` の副詞形で、「一般的に」「概して」「大体は」という意味です。全体的な傾向や、ほとんどの場合に当てはまることを述べるときに使われます。

Generally, people here are very friendly.
(一般的に、ここの人々はとても親切だ)

Winters are generally cold and snowy in this region.
(この地域の冬は概して寒く、雪が多い)

I generally agree with your opinion.
(私は概してあなたの意見に賛成です)

対義語: `Specifically` (特に), `Particularly` (特に)

6. Averagely – 「平均的に」

`Averagely` は `Average` の副詞形で、「平均的に」という意味です。形容詞や他の副詞を修飾して、「平均的なレベルで~だ」ということを示します。ただし、`Averagely` は他の副詞ほど頻繁には使われません。`on average` (平均して) や `average` を形容詞として使う方が自然な場合が多いです。

He’s an averagely talented musician.
(彼は平均的に才能のある音楽家だ)

The film was averagely received by critics.
(その映画は批評家には平均的に受け入れられた)

これらの副詞を使いこなせるようになると、表現の幅がぐっと広がります。次は、これらの単語を実際のシチュエーションでどのように使い分けるか、実践的なドリルで確認しましょう。

ニュアンスを掴む!「普通」の使い分け実践ドリル

単語の意味を覚えるだけでは、実際の会話でスムーズに使い分けるのは難しいかもしれません。ここでは、具体的なシチュエーションを設定し、どの「普通」が最も適切かを考える実践的なドリルに挑戦してみましょう。なぜその単語が選ばれるのか、その理由を考えることが重要です。

交差点に立つ人物と、様々な状況を示す方向指示の標識

どの道を選ぶ? 状況に合わせて最適な「普通」を選ぼう。

Case 1: 体調や気分が「普通」なとき

「元気?」と聞かれて「普通だよ」と答えたい。この「普通」は、「特に良くも悪くもない、正常な状態」を指します。

適切な表現:

  • I’m okay. / I’m alright. (これが最も一般的で自然です)
  • I feel normal. (特に病気だった後などで、「正常に戻った」というニュアンスを伝えたい場合)
  • Nothing special. / Same as usual. (「いつもと変わらないよ」というニュアンス)

避けるべき表現 (文脈による):

  • `I’m average.` (自分の状態を「平均的」と言うのは不自然)
  • `I’m common.` (意味が通じません)

ポイント: 挨拶への返答としては `Okay` や `Alright` が最も無難です。`Normal` は少し医学的な響きや、何か異常な状態と比較している響きを持つことがあります。

Case 2: 状況や出来事が「普通」なとき

「彼が時間に遅れるのは普通のことだ」と言いたい。これは、「よくあること」「いつものこと」という意味合いです。

適切な表現:

  • It’s usual for him to be late. (彼にとって「いつものこと」)
  • It’s common for him to be late. (彼が遅れるのは「よくある光景」)
  • It’s normal for him to be late. (彼が遅れることは「驚くべきことではない、標準的なこと」)

ポイント: この場合、`Usual`, `Common`, `Normal` はいずれも使えますが、ニュアンスが少しずつ異なります。`Usual` は彼の習慣、`Common` はその事象の頻度、`Normal` はそれが驚きでないことを強調します。

「今日はごく普通の一日だった」と言いたい。これは、「特別なことが何もない、平凡な」日という意味です。

適切な表現:

  • It was just an ordinary day. (最も一般的で自然)
  • It was a normal day. (特に異常なことがなかった日)
  • It was a usual day. (いつも通りの一日)

ポイント: 「平凡さ」を強調したいなら `Ordinary` が最適です。

Case 3: 人や物が「普通」なとき

「彼はごく普通のサラリーマンだ」と言いたい。これは、「平均的で、特に目立たない」という意味です。

適切な表現:

  • He’s just an ordinary office worker. (平凡さを強調)
  • He’s an average office worker. (平均的なレベルであることを示唆)
  • He’s a normal guy who works in an office. (「変わった人ではない」ことを強調)

「この辺りでは、こういう家は普通だ」と言いたい。これは、「よく見かける、ありふれた」という意味です。

適切な表現:

  • Houses like this are common around here. (最も自然)
  • Houses like this are quite normal here. (標準的であることを示す)
  • These are ordinary houses for this area. (特別な家ではないことを示す)

ポイント: `Common` は「よく見かける」頻度に、`Ordinary` は「特別でない」性質に、`Normal` は「標準的」であることに焦点を当てます。

Case 4: 「普通は~する」と習慣を言うとき

「普通、週末は家で過ごす」と言いたい。これは、「たいていの場合」「習慣的に」という意味です。

適切な表現:

  • I usually spend weekends at home. (最も一般的で自然)
  • Normally, I spend weekends at home. (「例外がなければ」というニュアンス)
  • Generally, I spend weekends at home. (「大まかに言って」というニュアンス)
  • Ordinarily, I spend weekends at home. (やや硬い表現)

ポイント: 個人の習慣を表すには `Usually` が最もよく使われます。`Normally` や `Generally` も可能ですが、ニュアンスが少し異なります。

このように、同じ日本語の「普通」でも、伝えたいニュアンスによって最適な英単語が変わってきます。これらの例を参考に、様々な文脈で使い分けを練習してみてください。

日常会話で役立つ「普通」関連フレーズ集

これまでに学んだ単語を使って、実際の会話でよく使われる「普通」に関するフレーズを見ていきましょう。これらのフレーズを覚えておくと、コミュニケーションがよりスムーズになります。

カフェで自然に会話している二人の人物。吹き出しに 'It was okay.' と書かれている。

「どうだった?」「普通だったよ」- 日常会話で使えるフレーズを学ぼう。

感想を聞かれたときの「普通だよ」

映画や食事の感想を聞かれて、「まあまあだった」「特筆すべきほどではない」と言いたいときの「普通だよ」には、いくつかの表現があります。

A: How was the movie? (映画どうだった?)

B: It was okay. (まあまあだったよ / 普通だったよ)

B: It was alright. (悪くなかったよ / 普通だったよ)

B: Not bad. (悪くなかったよ)

B: It was pretty average, to be honest. (正直、かなり普通[平均的]だったね)

B: Nothing special. (特別なことはなかったよ / 普通だったよ)

注意: `It was normal.` や `It was ordinary.` は、感想としてはあまり使われません。`Okay` や `Alright` が最も一般的ですが、これらは必ずしもポジティブな意味ではなく、「期待以上ではなかった」というニュアンスを含むことが多いです。

“How are you?”への返答「普通だよ」

挨拶として「元気?」と聞かれたときの「普通だよ」は、先ほども少し触れましたが、改めて確認しましょう。

A: How are you doing? (元気?)

B: I’m okay. How about you? (まあまあだよ。君は?)

B: Alright, thanks. (普通だよ、ありがとう。)

B: Not bad. (悪くないよ。)

B: Same as usual. (いつも通りだよ。)

B: Can’t complain. (文句はないよ = まあまあだよ)

注意: `I’m normal.` や `I’m ordinary.` は、この文脈では使いません。

「普通に考えて」って英語で?

「常識的に考えれば」「論理的に考えれば」という意味で「普通に考えて」と言いたいときは、以下のような表現が使えます。

  • Logically, … (論理的に言えば、…)
  • Realistically, … (現実的に考えれば、…)
  • It’s common sense that … (…は常識だ)
  • Obviously, … (明らかに、…)
  • If you think about it normally / reasonably, … (普通に/合理的に考えれば、…) – やや直訳的ですが通じます。

「普通の〇〇」 – 名詞と組み合わせる表現

日本語でよく使う「普通の〇〇」という表現も、英語では文脈によって使う単語が変わります。元原稿にもあった例を参考に、いくつか見てみましょう。

日本語 英語表現 ニュアンス
普通預金 ordinary deposit / savings account 特別なものではない、標準的な預金
普通列車 local train 各駅に停まる列車(特急などではない)
普通紙 plain paper / regular paper 特別な加工のない、標準的な紙
普通のかぜ the common cold ありふれた、よくある風邪
普通の生活 normal life / ordinary life 標準的な生活/平凡な生活
普通のサイズ regular size / medium size 標準的なサイズ (S/M/LのMに近い)

* `Regular` も「普通の」「標準的な」という意味でよく使われます。

これらのフレーズを覚えることで、より自然な英語表現に近づくことができます。

「普通」の先へ – 類似表現との違いを理解する

「普通」という言葉の周辺には、似ているようで異なる意味を持つ言葉があります。これらとの違いを理解することで、「普通」という概念をより深く把握し、表現の精度を高めることができます。

「常識的 (Common sense)」との違い

`Common` (よくある) と似ていますが、`Common sense` (常識) は、「多くの人が当然持っていると期待される、健全で実践的な判断力」を指します。「普通」が単なる頻度や標準を示すのに対し、「常識」は判断や行動の妥当性に関わります。

It’s common sense to lock your door when you leave.
(外出するときにドアに鍵をかけるのは常識だ)

He showed great common sense in handling the situation.
(彼はその状況を処理する上で、素晴らしい常識を示した)

Use your common sense!
(常識で考えなさい!)

「普遍的 (Universal)」との違い

`General` (一般的) と似ていますが、`Universal` (普遍的) は、「場所や時間に関わらず、すべてに当てはまる」という、より強力で広範な意味を持ちます。「一般的」が大多数を指すのに対し、「普遍的」は例外なくすべてを指します。

The need for love is a universal human experience.
(愛への欲求は、普遍的な人間の経験だ)

Music is often called the universal language.
(音楽はしばしば普遍的な言語と呼ばれる)

「習慣的 (Habitual)」との違い

`Usual` (いつもの) と似ていますが、`Habitual` (習慣的) は、「繰り返し行われることによって身についた、個人の癖や習慣」をより強く示します。`Usual` が単に「いつも通り」である状況を指すのに対し、`Habitual` はその行動が根付いていることを強調します。時にはネガティブな意味合い(常習的な)で使われることもあります。

He is a habitual liar.
(彼は常習的な嘘つきだ)

Taking a morning walk is his habitual routine.
(朝の散歩は彼の習慣的な日課だ)

これらの類似表現との違いを意識することで、より繊細なニュアンスを英語で表現できるようになります。

まとめ – 「普通」を自在に操り、英語表現を豊かにしよう

この記事では、日本語の「普通」という便利な言葉が、英語では `Normal`, `Usual`, `Common`, `Ordinary`, `General`, `Average` といった様々な単語で表現されること、そしてそれぞれの単語が持つ独自のニュアンスと使い方について詳しく解説してきました。

最初は難しく感じるかもしれませんが、重要なのは、「どの『普通』を伝えたいのか?」を意識することです。

  • Normal: 異常ではない、標準的な状態か?
  • Usual: いつも通り、習慣的なことか?
  • Common: よくある、ありふれたことか?
  • Ordinary: 特別ではない、平凡なことか?
  • General: 全体的に見て、一般的なことか?
  • Average: 平均レベルのことか?

この問いかけを意識しながら、今回学んだ例文を参考にしたり、実際に英語を使ってみたりすることで、徐々に感覚的に使い分けられるようになります。

「普通」をマスターすることは、あなたの英語をより自然で、正確で、表現力豊かなものへと導きます。恐れずに、どんどん使って練習していきましょう!あなたの英語力は、きっと「普通」以上に向上するはずです。

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オリビア (Olivia) この記事を書いた人

英語講師として10年以上の指導経験を持つ。イギリスにルーツを持ち、多様な文化背景を活かした視点からの英語指導が得意。実践的な英会話力の育成はもちろん、丁寧な発音・文法指導で学習者の目標達成をサポートすることに情熱を注ぐ。
自身の経験に基づき、キャリアアップや異文化理解に繋がる英語学習のヒント、言語を通したコミュニケーションの魅力などを発信していく。モットーは「楽しく、着実に」。教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

  
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