「頑張れ」を英語で伝えたい!ネイティブが使う応援フレーズ20選【場面別・完全ガイド】

  1. 会話で学ぶ英語表現

「頑張れ」を英語で伝えたい!ネイティブが使う応援フレーズ20選【場面別・完全ガイド】

レッスンの内容

日本語の「頑張れ」は便利だけど、英語では要注意?

「明日の試験、頑張れ!」「プレゼン頑張ってね!」「最後まで頑張ろう!」…私たちは日常のあらゆる場面で「頑張れ」という言葉を使って、相手を励まし、自分を鼓舞します。この一言には、応援、激励、期待、共感といった様々なニュアンスが含まれており、非常に便利な言葉です。

しかし、この便利な「頑張れ」を英語にしようとすると、途端に難しく感じませんか?学校で習った「Fight!」や「Do your best!」だけでは、どうもしっくりこない。それもそのはず、日本語の「頑張れ」に100%一致する万能な英語フレーズは存在しないのです。

直訳できない「頑張れ」の奥深さ

英語で応援の気持ちを伝える際は、「誰が」「誰に」「どんな状況で」「どんな気持ちを伝えたいか」によって、使うべきフレーズが大きく変わります。相手をプレッシャーに感じさせてしまったり、意図が全く伝わらなかったりすることさえあるのです。例えば、日本語の「ファイト!」と同じ感覚で「Fight!」と言うと、相手に「喧嘩を売っている」と誤解される可能性があることは、有名な話です。

だからこそ、状況や相手との関係性に合わせて最適な表現を選ぶスキルが、より豊かで自然な英会話には不可欠です。独学も素晴らしいですが、こうした微妙なニュアンスを掴むには、ネイティブの講師がいる英語教室などで、生きた英語に触れるのが一番の近道かもしれません。

気持ちが伝わる英語表現を使い分ける重要性

この記事では、シンプルな定番フレーズから、ネイティブが使うこなれた表現、そして避けるべき注意点まで、20のフレーズを厳選して徹底解説します。それぞれの言葉が持つ本当のニュアンスを理解し、あなたの「応援したい」という温かい気持ちが、大切な人にまっすぐ伝わるための完全ガイドです。さあ、一緒に見ていきましょう!

まずは覚えたい!「頑張れ」の基本となる定番英語フレーズ5選

最初に、どんな場面でも比較的使いやすく、覚えておくと非常に便利な基本フレーズを5つご紹介します。まずはここからマスターして、応援表現の引き出しを増やしましょう。

図書館で友人を励ます学生

温かい一言が、友人の一番の力になります。

1. Good luck: 相手の成功や幸運を祈る「頑張ってね」

「幸運を祈る」という意味の Good luck は、「頑張れ」の代わりとして最も広く使われる表現の一つです。これから何か新しいこと(試験、面接、試合、プレゼンなど)に挑戦する人に対して、成功を祈る気持ちを伝えるのに最適です。

例文

A: I have a job interview this afternoon.
(今日の午後、就職の面接があるんだ。)

B: Oh, really? Good luck! I hope you get it.
(そうなの?頑張ってね!受かるといいね。)

Good luck with/on 〜 の形で、「〜を頑張ってね」と具体的に伝えることもできます。

  • Good luck on your test! (テスト、頑張ってね!)
  • Good luck with your presentation. (プレゼン、頑張ってね。)

目上の人に対しては I wish you the best of luck. と言うと、より丁寧な印象になります。

2. Go for it: 目標に向かう人を勢いづける「いけいけ!やってみなよ!」

Go for it は、目標に向かって進もうとしている人や、何かをしようか迷っている人の背中を力強く押してあげるニュアンスの「頑張れ」です。「いけ!」「やっちまえ!」「思い切ってやってみなよ!」といった、勢いのある応援に使われます。

例文

A: I’m thinking of applying for that scholarship to study abroad.
(海外留学の奨学金に応募しようか考えてるんだ。)

B: That’s a great idea! You should definitely go for it!
(いい考えじゃない!絶対に挑戦すべきだよ!頑張れ!)

試合の応援で「いけー!」と叫ぶ時などにもピッタリです。相手の決断を後押しするポジティブなエネルギーに満ちたフレーズです。

3. You can do it: 相手の能力を信じて励ます「君ならできる!」

相手が自信をなくしていたり、不安を感じていたりするときに、「あなたにはそれだけの能力があるんだから」と信じている気持ちを伝えるのが You can do it! です。最高の励ましの言葉の一つと言えるでしょう。

例文

A: This math problem is too difficult for me. I don’t think I can solve it.
(この数学の問題、難しすぎるよ。僕には解けないと思う。)

B: Don’t say that. You can do it! Just take another look.
(そんなこと言わないで。君ならできるよ!もう一度よく見てごらん。)

相手を勇気づけ、自信を取り戻させる力強い一言です。ただし、明らかに無理な状況や、目上の人に対して使うのは不適切な場合があるので注意しましょう。

4. Keep it up: 努力を継続している人への「その調子で頑張れ!」

Keep it up は、すでに何かを上手にこなしていて、良い状態を保っている人に対して「その調子で頑張り続けてね」と伝えるときに使います。努力や成果を認めた上での応援なので、言われた側は「このやり方でいいんだ」と安心できます。

例文

(A teacher speaking to a student) Your English has improved so much. Keep it up!
((先生が T 生徒に)あなたの英語、すごく上達しましたね。その調子で頑張ってください!)

Keep up the good work. というと、さらに丁寧で素晴らしい仕事ぶりを称えるニュアンスが強まります。

5. Do your best: 全力を尽くすようシンプルに促す「ベストを尽くしてね」

「最善を尽くす」という意味の Do your best は、結果がどうであれ、持てる力をすべて出し切ってほしい、という気持ちを込めた「頑張れ」です。過度なプレッシャーを与えず、シンプルに応援の気持ちを伝えたいときに便利です。

例文

A: I’m so nervous about my first marathon tomorrow.
(明日の初マラソン、すごく緊張するよ。)

B: Don’t worry about the time. Just have fun and do your best.
(タイムのことは気にしないで。楽しんで、ベストを尽くしてきて。)

結果よりもプロセスを重視する、温かい励ましの言葉です。

【状況別】ネイティブのように使い分ける!「頑張れ」の応用フレーズ10選

基本フレーズに慣れてきたら、次はより具体的な状況や感情に合わせた応用フレーズに挑戦してみましょう。これらを使いこなせれば、あなたの英語表現は一気にネイティブらしくなります。

6. Hang in there: 困難な状況にいる人への「負けないで!持ちこたえて!」

病気、仕事のトラブル、人間関係の悩みなど、辛く厳しい状況にいる人に対して「今は大変だろうけど、なんとか持ちこたえて」「くじけないで頑張って」と励ますのが Hang in there です。「しがみついて落ちないで」という直訳の通り、崖っぷちで頑張っているような人にかける言葉です。

例文

A: This project is overwhelming. I’ve been working overtime every day.
(このプロジェクト、手に負えないよ。毎日残業続きなんだ。)

B: I know it’s tough, but hang in there. The deadline is next week.
(大変なのはわかるけど、頑張って持ちこたえて。締め切りは来週だよ。)

7. Break a leg: 舞台に立つ人へ贈る、ユニークな「頑張れ!」の符丁

これは演劇や音楽の世界で使われる特殊な表現です。「脚を折れ」という不吉な言葉ですが、実は「成功を祈る」「頑張れ」という意味の符丁(隠語)なのです。舞台に立つ前に「Good luck」と言うと逆に不運を招くという迷信から、あえて反対の言葉をかけるようになったと言われています。

例文

(Before a play starts) Break a leg tonight!
((劇が始まる前に)今夜の公演、頑張って!)

プレゼンやスピーチなど、大勢の前でパフォーマンスをする友人にかける、気の利いた一言としても使えます。

嵐の中で険しい山を登る登山者

苦しい時こそ、「Hang in there」という言葉が心に響きます。

8. I’m rooting for you: 心から応援していることを伝える「応援してるからね!」

I’m rooting for you は、スポーツチームや特定の選手を熱心に応援するように、「あなたのことを心から応援しています」という気持ちを伝える表現です。個人的なつながりを感じさせ、温かいサポートの意思を示せます。

例文

A: I’m running for class president.
(生徒会長に立候補するんだ。)

B: Wow! I’m rooting for you! You’ll be a great president.
(すごい!応援してるよ!君なら素晴らしい会長になるよ。)

9. You got this: 絶大な信頼を込めて背中を押す「君なら大丈夫!」

You can do it と似ていますが、You got this はよりカジュアルで、「もう君はそれ(成功)を手に入れたようなものだ」「君なら余裕だよ」といった、相手への絶対的な信頼を示すスラング的な表現です。スポーツの試合前や、友人が何かを成し遂げようとしているときに最適です。

例文

A: I’m so nervous. I have to make the final shot.
(すごく緊張する。最後のシュートを決めなきゃいけないんだ。)

B: Relax. You got this.
(リラックスして。君ならできるさ。)

10. I’m behind you: 陰ながら支える姿勢を示す「私がついてるよ」

「あなたの後ろにいる」という直訳から、「陰ながら応援しているよ」「いつでもサポートするからね」というニュアンスを伝える表現です。I'm with you. も同様の意味で使えます。表立って何かをするわけではないけれど、精神的に支えていることを示したいときに使います。

例文

Whatever you decide, know that I’m behind you 100%.
(あなたがどんな決断をしようと、私が100%ついているってことを知っておいてね。)

11. You go, girl / boy!: 頑張る人を褒め称えるスラング「いいぞ、その調子!」

特に女性(girl)や男性(boy)が何か素晴らしいことをしているときや、堂々としているときに使うスラングです。「その調子!」「いいぞ、かっこいい!」「あなたは正しい!」といった、称賛と応援が入り混じったニュアンスです。友人同士で使うと、場が盛り上がります。

12. Keep pushing: 限界に挑戦する人にかける「もっといける、追い込め!」

ジムでのトレーニングや、スポーツの試合中など、肉体的・精神的な限界に挑戦している人に対して「もっと自分を追い込んで!」「まだいける!」と励ますときに使う、力強い表現です。

13. Don’t give up: ストレートに伝える「諦めないで!」

シンプルで直接的な表現ですが、それゆえに心に響く言葉です。相手が本当にもうダメだ、と諦めかけているときに、真剣な気持ちを込めて使います。

14. You’re almost there: ゴール直前の人への「あと少しだよ!」

マラソンやプロジェクトの締め切りなど、ゴールまであと一歩というところで頑張っている人にかける言葉です。「目的地はもうすぐそこだよ!」と伝えることで、最後のひと踏ん張りを後押しします。

15. I have faith in you: あなたの成功を信じている「信頼してるよ」

「faith(信頼、信念)」という言葉を使うことで、「あなたの能力や人格を深く信じている」という、非常に強い信頼感を示すことができます。相手にとって、大きな心の支えとなるでしょう。

もっと気持ちを伝えたい!「頑張れ」に添えるプラスαの共感フレーズ

応援の言葉に、さらに共感やいたわりの気持ちを添えることで、より温かいメッセージになります。

16. I’m proud of you: 相手の努力や成果そのものを称える

結果がどうであれ、「あなたが頑張っていること自体を誇りに思う」と伝えるフレーズです。特に親子や親しい友人、先生と生徒の間などで使われると、非常に心温まる言葉になります。

17. I’m always on your side: どんな時も味方であることを伝える

「いつでもあなたの味方だからね」という、無条件のサポートを約束する言葉です。孤独や不安を感じている人にとって、これ以上ない励ましとなるでしょう。

18. Take your time: 「焦らないで頑張って」と気遣う

頑張りすぎて空回りしている人や、プレッシャーを感じている人に対して、「自分のペースでいいんだよ」と気遣う一言です。相手をリラックスさせ、落ち着かせる効果があります。

これはNG?「頑張れ」の英語で誤解を招く可能性のある表現

良かれと思って言った言葉が、相手を傷つけたり、誤解されたりすることもあります。ここでは特に注意が必要な2つの表現を見ていきましょう。

「ファイト!」と言われて困惑する欧米人のイラスト

文化の違いが、思わぬ誤解を生むこともあります。

19. “Fight!” はなぜ危険?日本語の「ファイト」との絶望的な違い

日本人が応援で使う「ファイト!」は、英語の “Fight!” とは全く意味が異なります。英語の “Fight!” は「戦え!」「喧嘩しろ!」という、非常に攻撃的で直接的な命令です。そのため、スポーツの応援のつもりで選手に “Fight!” と叫ぶと、「(相手を)殴れ!」という意味に聞こえてしまい、相手を困惑させるか、最悪の場合、喧嘩をけしかけていると捉えられかねません。

日本語の「ファイト」に近いニュアンスを伝えたい場合は、Go for it!Come on!You can do it! などを使うのが正解です。

20. “Work hard” が「もっと働け」というプレッシャーになる場合

“Work hard” は「一生懸命働く、熱心に勉強する」という意味の動詞句ですが、これを命令形で “Work hard!” と言うと、「もっと真面目にやれ」「もっと働け」という、上から目線の命令や叱責のように聞こえることがあります。

特に、すでに一生懸命頑張っている人に対して使うと、「私の頑張りは認められていないのか」と相手を不快にさせてしまう可能性があります。相手の努力をねぎらいつつ応援したい場合は、Keep up the good work.You're doing great. の方がはるかに適切です。

まとめ:心のこもった「頑張れ」で、大切な人を応援しよう!

今回は、日本語の「頑張れ」にあたる様々な英語表現をご紹介しました。

  1. 基本の「頑張れ」を覚える: まずは Good luck, Go for it, You can do it などの定番フレーズから使ってみましょう。
  2. 状況と相手を考える: 相手はどんな状況にいるか?どんな気持ちを伝えたいか?を考えて、Hang in thereBreak a leg などの応用フレーズを選びましょう。
  3. 気持ちをプラスする: I’m proud of youI’m on your side などを添えて、より温かいメッセージを伝えましょう。
  4. NG表現を避ける: “Fight!”“Work hard!” のような誤解を招きやすい表現には注意が必要です。

言葉は、単なる記号ではありません。相手を思いやる気持ちを乗せて初めて、人の心を動かすことができます。今日学んだフレーズを使って、あなたの周りにいる大切な人を、心を込めて応援してあげてください。きっと、あなたの気持ちは正しく、そして温かく伝わるはずです。

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オリビア (Olivia) この記事を書いた人

英語講師として10年以上の指導経験を持つ。イギリスにルーツを持ち、多様な文化背景を活かした視点からの英語指導が得意。実践的な英会話力の育成はもちろん、丁寧な発音・文法指導で学習者の目標達成をサポートすることに情熱を注ぐ。
自身の経験に基づき、キャリアアップや異文化理解に繋がる英語学習のヒント、言語を通したコミュニケーションの魅力などを発信していく。モットーは「楽しく、着実に」。教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

  
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