こんにちは。日本で結婚式といえば、挙式に披露宴に二次会という流れが一般的です。特に披露宴では、あいさつ、お色直し、余興に手紙と新郎新婦にとっては晴れ晴れしい日であると共に、とても忙しい日になります。
では、アメリカの結婚式はどうなのでしょうか。
レッスンの内容
アメリカの結婚式はシンプル
アメリカの結婚式は日本とは流れがたいぶ違います。
まずは新郎新婦が決めた結婚式のドレス・コードがあり、お祝いは新郎新婦が予め指定した「欲しい物リスト」から選択して贈り、余興などはほとんどなく新郎新婦やその場にいた人々と会話を楽しみながらすごします。
どちらが良くてどちらが悪いというわけではありませんが、日本の結婚式の流れも、アメリカの結婚式の流れも、昔から代々受け継がれてきたお祝いの方法です。
そして、この代々受け継がれてきたというところで、新婦は結婚式で「4つのもの」というものを身に着けて式に出席します。
会話
では、この「4つのもの」についてキャロラインと、すでに結婚している彼女の姉サラが会話をしています。会話をみてみましょう。
Caroline: Hi, what are you looking for?
こんにちは、何を探しているの?
Sarah: Hi, I’m looking for the necklace which Jessica wants to borrow. I thought I placed it in here, but I can’t find it.
こんにちは、ジェシカが借りたいっていうネックレスを探しているのよ。ここに片づけたかと思ったんだけど、見つからないのよ。
Caroline: Why don’t you lend other one?
他のものを貸したら?
Sarah: No, I can’t. Because she will have wedding ceremony and that necklace is “Something Borrowed”.
それはできないわ。彼女は結婚式を行うのだけど、あのネックレスが「何か1つの借りたもの」だから。
Caroline: Does she merry? That great! I look for it, too. What does it look like?
彼女結婚するの?すごいわね!私も探すわ。それはどんな物なの?
Sarah: Thank you. It has a big Sapphire stone.
ありがとう。それは大きなサファイアの石がついているのよ。
Caroline: I remember that one. I will find this place.
それなら覚えているわ。この場所を探すわね。
Sarah: Jessica already has “Something Old” and “Something New”.
ジェシカはもう「何か1つの古いもの」と「何か1つの新しいもの」は持っているのよ。
Caroline: They are traditional things.
それらは伝統的なものだからね。
Sarah: She wants to borrow my necklace because she thinks me as a representative of happy wife.
私が幸せな奥さん代表にみえるらしくて、だから私からネックレスを借りたいんだって。
Caroline: That’s glad for you! Oh, I find the necklace! Isn’t this?
それはうれしいわね!あら、ネックレスが見つかったわ!これじゃない?
Sarah: Yes, that one! Thank you!
そうそれだわ!ありがとう!
会話では”Something Old”、”Something New”と”Something Borrowed”の3つ、「何か1つの古いもの」、「何か1つの新しいもの」と「何か1つの借りたもの」がでてきました。
さて、新婦が必要なものは「4つ」です。最後の1つは”Something Blue”「何か1つ青いもの」があります。これらはそれぞれ以下のような物でそろえます。
4つのもの
Something Old
祖先や伝統を意味します。先祖代々受け継がれた宝飾品を付けるのが習わしですが、最近では母や祖母の結婚衣装やヴェール、レースなどを使う事が多いです。
Something New
新しい生活を意味します。新調するものなら何でも大丈夫ですが、花嫁衣裳の白いサテン性の上靴や長手袋を用意する人々が多いです。
Something Borrowed
隣人や友人との縁を意味します。既婚され幸せな生活を送っている友人から、ハンカチやアクセサリーを借ります。今回の会話での出来事ですね。
Something Blue
純潔を意味します。聖母マリアのシンボルカラーでもある青を、目立たない場所に着けますが、白いガーターベルトに青いリボンをつけたものを一般的には用意します。
男性の為の「ガータートス」
“Something Blue”のガーターベルトですが、このガーターベルトを使った簡単な余興も行われます。
新郎が新婦のスカートの中にもぐりこみ、ガーターベルトを外して未婚男性に投げる、という男性版のブーケトスのようなものです。海外ならではのセクシーなイベントですね。
Something Fourは和製英語
さて、今回説明した「4つのもの」を”Something Four”と日本では呼びますが、これは和製英語なので日本でしか通用しません。間違ってもアメリカで使わないようにしましょう。
またこの「4つのものは」マザーグースから引用しているとも言われていますが、こちらは確証されていません。
しかし昔から受け継がれてきている、大切な結婚式で新婦が身に着ける大事なものです。近年日本でも取り入れている人々も多いため、参考の1つとして考えてみてもいいかもしれませんね。
それではまた、See you!