過去のことを表現する時の方法として「過去形を用いる」以外にも「used to で表現する」という方法があります。これらの使い分けをマスターして、英語力をアップさせましょう。
過去形とは
V+ed be動詞を過去形にする:~した、~だった
単純に過去のことを表す
過去形にすることで、すでに起きたことを表現することができます。『どのくらい過去のことなのか』といった現在との時間差や『今はどうなのか』といった現在との比較のニュアンスは含みません。
I lived inLondon.
私はロンドンに住んでいました。
I watched mystery movies.
私はミステリー映画を見ました。
He gave meflowers.
彼は私に花をくれた。
I listened to this song.
私はその曲を聞いた。
used toとは
used to ~:昔~していた、前に~だった
『今現在の状態と比較しながら、現在とは違うというニュアンスを含んで話す時』や『過去の一定期間にしていたこと』を表現する時に使われる
過去形が“単純に過去のことを表していた”のに対して、used to は現在との比較を含んだ表現になり、イメージとしては直近というよりも少し前の期間のことを話すときに使われます。
例文を見てみましょう。
I used to live in London.
私は以前ロンドンに住んでいました。
I used to watch mystery movies.
私は昔よくミステリー映画を見ていました。
He used to give me flowers.
彼は昔よく花をくれた。
I used to listen to this song.
私は以前この曲をよく聞いていた。
注意点
used be と似ている be used to は『慣れている』という意味を持ちます。
I used to live inShanghai.
私は以前、上海に住んでいました。
I am used to living inShanghai.
私は上海での生活に慣れています。
I used to speak English.
私は前に英語を話した。
I’m used to speaking English.
私は英語を話すのに慣れている。
このように、be動詞と一緒に使うだけで意味が大きく変わってしまうので注意しましょう。
会話
EmiとSarahが会話をしています。
Emi:I haven’t been here in a long while.
この辺に来るのも久しぶりだわ。
Sarah:Yeah, exactly.We used to hang out around here after school, is that right?
そうね。昔は放課後によくこの辺で遊んだよね?
Emi:Oh, that’s right!I miss those times.
そうだったね!懐かしいわ。
Sarah:This building used to be a hair salon.
この建物は、元々ヘアサロンだったね。
Emi:You have a good memory!
よく覚えていたね!
Sarah:I’m confident with mymemory! Anyway,would you like some tea here?
記憶力には自信があるの!ところで、ここでお茶でもしない?
Emi:Sounds good!
賛成!
ポイント
Hang out ぶらぶら遊ぶ
遊ぶというと play がイメージされがちですが、play では小さな子供が公園などで遊ぶという意味なので、大人や学生に使うには適していません。
hung out や spend time などを使って表現すると良いでしょう。
例)Hey let’s hang out tonight! ねぇねぇ今夜遊ぼうよ!
例)I hung out with them outside. 彼らと外で遊んだ。
例)We often spend time at the beach in summer. 私たちは夏の間よくビーチで時間を過ごします。
例)He enjoyed spending time with his friend. 彼は友達と楽しい時間を過ごした。
After school 放課後/学校帰り
I miss those times. 懐かしい。
よく使う鉄板フレーズです。洋楽のタイトルにも多く使われています。昔のことを懐かしみながら、少し寂しさを込めたようなノスタルジックなニュアンスを持っています。
Good memory 記憶力が良い
相手の記憶力を褒める時によく使われます。
Confident 自信
まとめ
used to を使った過去の表現は、よく使われる言い回しです。海外の英語やドラマでも耳にする機会があるはずです。単純な過去形と使い分けて、上手に自分の気持ちを伝えてみましょう。
それではまた、See you!