食事について「How was it?(どうだった?)」と聞かれたとき、”It was delicious.” の一言で会話が止まってしまった経験はないでしょうか。相手はせっかく話のきっかけをくれたのに、そこから先が続かない。あの気まずい数秒は、多くの学習者が通る場面です。
日本語なら「甘みがあってまろやか」「外はカリッとして中はふわふわ」「出汁が効いていて後味が上品」と、いくらでも言葉が出てきます。ところが英語になると、味も食感も香りも全部ひとまとめにして「おいしい」で済ませてしまいがちです。
この記事を読み終えたときには、「おいしい」の言い換えを場面と強さで選び分けられるようになり、味・食感・香りをそれぞれ一語ずつ足して2〜3文の感想を組み立てられるようになります。さらに、口に合わなかったときに相手を傷つけない伝え方、tasty と tasteful のような誤用しやすい組み合わせまで整理します。独学で語彙を増やしたい方は、英語教室のように口に出す機会を持つのも近道ですが、まずはこの記事の表現をそのまま真似するところから始めれば十分です。
味覚の語彙は、覚えれば覚えた分だけそのまま会話の広がりに直結します。食事は誰にとっても共通の話題で、しかも毎日何度も訪れる練習機会でもあります。では、なぜ「おいしい」の一言だけでは足りないのか、そこから見ていきましょう。

「おいしい」だけでは表現力不足になる理由
- 感想を一言で終えると、相手が用意してくれた会話のきっかけを閉じてしまう
- 「どう美味しいのか」「何が美味しいのか」まで答えるのが大人の感想
- 全体評価・味・食感や香り・気持ちの4層で組み立てると、自然に2〜3文になる
- 単語を一語ずつ足していくだけで、食レポらしい厚みが出る
食事や味について聞かれたときに「美味しい」だけで終わってしまうと、その後の会話が広がりに欠けてしまいます。相手は感想を聞くことで会話のきっかけを作ってくれているのに、一言で返してしまえば話は続きません。
理由はシンプルで、感想は情報だからです。「おいしい」だけでは、相手が次に質問する手がかりが残りません。反対に「肉が柔らかい」「燻したような香りがする」と一言添えれば、そこから「どこの店?」「何が入っているの?」と会話が転がっていきます。
“どう美味しい”のかを答えられてこそ大人の感想です。何を食べても「おいしい!」の一点張りでは、語彙の少ない子どものような印象を与えてしまうこともあります。
感想は「4つの層」で組み立てると自然に長くなる
英語で食事の感想を組み立てるときは、次の4つの層を意識すると、無理なく2〜3文の受け答えになります。頭の中に4つの引き出しを用意し、それぞれから一語ずつ引き出すイメージです。
- 全体の評価:good / delicious / amazing など、まずおいしいかどうか
- 味の要素:sweet / savory / rich / light など、どんな味なのか
- 食感や香り:tender / crispy / smoky など、口や鼻で感じたこと
- 気持ちや行動:I could eat this every day. / I want to come back. など、感想の締め
たとえばステーキなら、次のような4文になります。難しい構文はひとつもなく、短い文を並べているだけです。
- フレーズ
- It’s amazing. The meat is so tender and juicy. It has a nice smoky flavor. I’d order this again.
- 日本語訳
- 最高だね。お肉がとても柔らかくてジューシー。燻したような良い風味がある。これはまた注文したいな。
- 使う場面
- レストランで友人や店員に感想を求められたとき。1文目が全体評価、2文目が食感、3文目が香り、4文目が気持ちという4層の見本です。
- 注意点
- 4文すべてを毎回言う必要はありません。慣れないうちは1文目と2文目の2文で十分です。全部を暗記しようとすると口が止まるので、層の順番だけ覚えます。
- 発音・ニュアンス
- tender は「テンダー」ではなく前を強く「テンダァ」、smoky は「スモゥキィ」と最初を伸ばします。so tender の so を長めに伸ばすと、感嘆の気持ちが自然に乗ります。
単語をひとつずつ足していくだけで、食レポらしい厚みが出てきます。逆に言えば、必要なのは長い文を作る力ではなく、引き出しに入れる単語の数です。
では、その引き出しの中身を増やしていきましょう。まずは「おいしい」そのものの言い換えを、カジュアルさと強さの度合いで整理します。
「美味しい」を伝える英語表現をレベル別に整理する
- 日常でいちばん頻繁に使われるのは good / so good という素朴な表現
- delicious・amazing・divine などは感動を伝える強めの語で、場面を選ぶと効果的
- yummy は子どもっぽく響くため、相手と場面で使い分ける
- tasty と tasteful の混同、very delicious の重複は要注意
「おいしい」を表す形容詞は数が多く、しかもカジュアルさや強さの度合いが違います。同じ「おいしい」でも、上司との会食で使う語と、友人とカフェで使う語は別だと考えてください。
まずは日常で使う頻度の高いものから押さえていきましょう。ここを固めるだけで、日々の受け答えはぐっと楽になります。
日常的に使える「おいしい」
- good / so good おいしい(最も汎用的で、どんな場面でも使える)
- taste good 味がおいしい(”It tastes good.” の形で)
- nice おいしい(カジュアル。イギリス英語圏で特によく使われる)
- tasty おいしい、味がしっかりしている(カジュアル寄り)
- lovely おいしい(イギリス英語圏で好まれる。食べ物以外にも幅広く使える)
- palatable まずくはない、食事として問題ないレベル(褒め言葉としては弱い)
- フレーズ
- It tastes great.
- 日本語訳
- 美味しい。
- 使う場面
- 一口食べた直後に、相手に向けて感想を返すとき。家庭でも店でも使えます。
- 注意点
- 主語を it にするか料理名にするかで印象が変わります。目の前の一皿を指すなら This tastes great. のほうが自然です。
- 発音・ニュアンス
- tastes の語末は「ツ」ではなく「ツス」に近い音で、great とつながって「テイスツグレイト」と一息で言います。
- フレーズ
- This soup is really tasty.
- 日本語訳
- このスープ、ほんとに味がいいね。
- 使う場面
- 友人の家や気軽な食堂で、味がしっかりしていることを褒めるとき。
- 注意点
- tasty はカジュアル寄りなので、格式の高い店でシェフに伝えるなら delicious や excellent のほうが場に合います。
- 発音・ニュアンス
- tasty は「テイスティ」と最初を強く。really を「リアリィ」と伸ばすと感情がこもります。
palatable は「食べられる」という意味に近く、褒めているつもりで使うと「まあ普通」というニュアンスに受け取られます。相手の手料理に対しては避けたほうが無難な単語です。褒める意図があるなら、good や lovely に置き換えてください。
感動を伝える強い「とても美味しい」
心から感動したときは、強い語を選ぶと気持ちがそのまま伝わります。ただし強い語は使いすぎると軽くなるので、本当に良かった一皿にだけ使うのが効果的です。
- delicious とてもおいしい(tasty よりフォーマルで、誰にでも使える万能表現)
- delish delicious のくだけた省略形(会話や投稿で人気)
- great / amazing / fantastic / wonderful 最高においしい
- fabulous すばらしくおいしい(やや大げさで華やかな響き)
- excellent 申し分なくおいしい(レストランでの評価にも合う)
- divine / heavenly この世のものとは思えないほどおいしい(デザートやチョコレートに特に合う)
- scrumptious ものすごくおいしい(幸福感のこもった言い方)
- flavorful 風味豊かでおいしい
- savory うま味や塩気の風味が効いていておいしい
- mouthwatering よだれが出そうなほどおいしい/おいしそう
- appetizing 食欲をそそる(主に見た目や香りに対して)
- finger-licking good 指までなめたくなるほどおいしい(フライドチキンなど手で食べる料理に)
- フレーズ
- How delish is this bread!
- 日本語訳
- なんて美味しいパンだろう。
- 使う場面
- 友人とパン屋やカフェで、思わず声が出たとき。感嘆文の形なので気持ちが強く出ます。
- 注意点
- delish は略語なので、仕事上の会食や文書では delicious に戻します。疑問符ではなく感嘆符で終わる点にも注意してください。
- 発音・ニュアンス
- delish は「ディリッシュ」と後ろにアクセント。文末を下げて言うと感嘆、上げると質問に聞こえてしまいます。
- フレーズ
- The chocolate cake was absolutely divine.
- 日本語訳
- あのチョコレートケーキ、本当に最高だった。
- 使う場面
- 後日、食事の話題を振り返ってデザートを絶賛するとき。
- 注意点
- divine は甘いものや芳醇なものに向く語で、ラーメンや定食のような日常食に使うとやや芝居がかった響きになります。
- 発音・ニュアンス
- divine は「ディヴァイン」と後ろを強く。absolutely は「アブソルートリィ」ではなく「アブソルーッリィ」と t を軽く落とすと自然です。
- フレーズ
- The grilled mushrooms have a rich savory flavor.
- 日本語訳
- 焼いたきのこに濃厚なうま味がある。
- 使う場面
- きのこ、だし、チーズ、しょうゆなど、うま味の強い食材を説明するとき。
- 注意点
- savory は「甘くない」という対比の意味でも使われます。savory dishes は「甘い菓子ではない料理」という意味になるため、文脈で判断してください。
- 発音・ニュアンス
- savory は「セイヴォリィ」と最初を強く。rich と続けると「リッチセイヴォリィ」と滑らかにつながります。
子どもっぽく聞こえる表現とその使いどころ
- yum うまっ(食べた瞬間の感嘆)
- yummy おいしい(子どもや、親しい相手とのくだけた会話で)
yummy は子どもが使う言葉というイメージが強く、大人が仕事関係の食事会で使うと幼く聞こえます。逆に、友人同士のカフェや個人の投稿ではむしろ自然で親しみのある響きになります。
つまり yummy は「悪い語」ではなく「場面が限られる語」です。相手と場面を選べば強い味方になります。食べた瞬間の “Yum.” は年齢を問わずよく使われるので、こちらは覚えておくと便利です。
気持ちごと伝えるフレーズ
形容詞を並べるより、「どれだけ気に入ったか」を伝えたほうが感情が伝わる場面もあります。単語の難しさより、気持ちの強さが伝わるかどうかが重要です。
- I love it! 大好き/すごく美味しい!
- It was the best ○○ ever! いままで食べた中で一番おいしい○○!
- It’s one of the best! これ最高だ!
- I can eat this all day long! 一日中食べてられるわ!
- The wine is much to my taste. このワインは私の好みの味です。
- Why is this so tasty? なんでこんなにおいしいの?
- I enjoyed every bite. 一口一口ぜんぶおいしかった。
- This is right up my alley. まさに私の好みだよ。
- I’m going to dream about this. これ、夢に出てくるレベル。
“Why is this so tasty?” のような疑問形は、感嘆のニュアンスを持ちます。答えを求めているわけではなく、「おいしすぎて理由が知りたくなる」という気持ちの表現です。
同じように “How is this so good?” もよく使われます。文法的には質問の形でも、語尾を下げて言えば感嘆として伝わります。
間違いやすい使い分け
語彙が増えると、似た形の語を取り違える場面も出てきます。特に次の3点は、日本人学習者がつまずきやすいところです。
tasty と tasteful:混同しやすい組み合わせです。tasty は味そのものがおいしいこと、tasteful はテーブルセッティングや内装など、見た目が趣味よく美しいことを指します。
- フレーズ
- The dinner was tasty and the table arrangement was tasteful.
- 日本語訳
- ディナーはおいしく、テーブルの飾り付けは上品だった。
- 使う場面
- 招待されたホームパーティーや結婚式の食事を振り返るとき。
- 注意点
- 誤用例として「この料理は tasteful だった」と言うと、味ではなく盛り付けの趣味を褒めたことになり、意図が伝わりません。
- 発音・ニュアンス
- どちらも taste の部分は同じ「テイス」。tasteful は「テイストフル」と f をしっかり出すと区別がつきます。
very delicious は不自然です。delicious は「とてもおいしい」という強い意味をすでに含んでいるため、very を付けると重複した響きになります。強調したいときは absolutely / really / so / truly を使い、”absolutely delicious” のように言ってください。
good を軽く見ない:ネイティブの会話でいちばん頻繁に登場するのは、実は good や so good です。難しい単語を無理に使うより、”This is so good.” と心から言ったほうが伝わることも多くあります。
ここまでで「おいしい」の言い換えは十分に揃いました。次は、その「おいしさ」の中身を説明する味の語彙に進みます。

味を表す英語表現
- 甘い・酸っぱい・苦い・辛い・濃い・あっさりの6方向で覚えると整理しやすい
- 酸味は sour / tart / tangy と強さやニュアンスが分かれる
- spicy と hot はほぼ同義だが、hot は「熱い」とも取れるため確認には spicy が安全
- bland は深みのなさ、weak は濃度不足を指す別の語
味の輪郭を伝える形容詞を押さえると、「おいしい」の中身を説明できるようになります。ここが「delicious の一言で止まる状態」から抜け出す最大の分岐点です。
一覧をまとめて眺めておき、実際の食事のときに一語だけ引き出す使い方をしてください。全部を暗記する必要はありません。
- sweet 甘い
- salty しょっぱい、塩気がある
- sour 酸っぱい
- tart 甘酸っぱい、キリッとした酸味がある
- tangy 爽やかな酸味がある
- bitter 苦い
- bittersweet ほろ苦い
- astringent 渋い(緑茶や渋みのある果物に)
- hot 舌が焼けるように辛い
- spicy 香辛料が効いて辛い
- peppery 胡椒が効いてピリッとする
- pungent ツンと刺激がある(わさび、しょうが、マスタードなど)
- savory / umami うま味がある(umami はそのまま英語として通じる地域も増えています)
- rich コクがある、濃厚
- mild まろやか、辛くない
- mellow 熟成された丸みのあるまろやかさ
- light あっさりしている
- refreshing さっぱりしている
- strong 味が濃い
- bland 味が薄く物足りない
- weak 本来の濃さが足りない(コーヒーやお茶などに)
- fruity フルーティーな
- smoky 燻したような風味がある
- fresh 新鮮な
では、実際の文の中でどう使うのかを見ていきましょう。単語だけを覚えるより、一文まるごと覚えたほうが口から出やすくなります。
- フレーズ
- The dark chocolate has a bittersweet taste that balances sweetness and bitterness.
- 日本語訳
- このダークチョコレートは甘さと苦さのバランスが取れたほろ苦い味わい。
- 使う場面
- お土産のチョコレートを人に説明するときや、カカオ含有率の高い菓子の感想として。
- 注意点
- bittersweet は感情面で「切ない」という意味にも使われます。文脈が食べ物なら誤解は起きませんが、人生の話では意味が変わります。
- 発音・ニュアンス
- bittersweet は「ビタースウィート」と前半を強く。長い文なので that の前で軽く息を切ると聞き取りやすくなります。
- フレーズ
- The fresh lemon has a tangy flavor that adds a refreshing kick to the dish.
- 日本語訳
- 新鮮なレモンの酸味が、料理に爽やかなアクセントを加えている。
- 使う場面
- 魚料理やサラダ、ドレッシングの酸味を前向きに評価するとき。
- 注意点
- sour は「酸っぱい」で否定的にも響きますが、tangy は基本的に褒め言葉です。傷んだ食べ物には tangy は使いません。
- 発音・ニュアンス
- tangy は「タンギィ」と鼻に抜ける音。kick は「刺激」という比喩で、料理の話題では頻出します。
- フレーズ
- The green tea has a slightly astringent taste that leaves your mouth feeling refreshed.
- 日本語訳
- この緑茶はほんのり渋みがあって、口の中がさっぱりする。
- 使う場面
- 日本茶や渋みのあるワイン、柿などを外国の方に説明するとき。
- 注意点
- astringent だけを言うと否定的に響くことがあるため、slightly を添えるか refreshed のような肯定語で締めると好意的に伝わります。
- 発音・ニュアンス
- astringent は「アストリンジェント」と2音節目を強く。長い語なのでゆっくり言って構いません。
- フレーズ
- This curry is a bit too hot for me, but the flavor is fantastic.
- 日本語訳
- このカレーは私には少し辛すぎるけど、味は最高。
- 使う場面
- 辛さが自分の許容範囲を超えたとき、料理そのものは褒めながら正直に伝える場面。
- 注意点
- for me を落として “This curry is too hot.” と言うと、料理そのものへの批判に聞こえます。for me は角を丸くする重要な2語です。
- 発音・ニュアンス
- a bit too の部分は「アビッツー」と一息で。but の前で軽く止めると、後半の褒め言葉が引き立ちます。
spicy と hot の違い
結論から言えば、ネイティブはこの2語をほぼ同じ意味で使います。強いて区別するなら、spicy は香辛料の効いたピリ辛、hot は体が熱くなるような強い辛さというイメージです。
ただし実用面では大きな違いが一つあります。hot には「熱い」という意味もあるため、”Is this hot?” と聞くと「熱いの?」「辛いの?」のどちらにも取れてしまいます。
誤解を避けたいときは “Is this spicy?” と尋ねるほうが確実です。辛いものが苦手な方は、この一文をそのまま覚えておくと海外の食堂で役に立ちます。
bland と weak の違い
どちらも「薄い」と訳せますが、bland は味に深みがなく面白みがない状態、weak は本来あるべき濃度が足りない状態を指します。飲み物が薄いときは weak、料理に味気がないときは bland と覚えると迷いません。
- フレーズ
- The sauce was disappointingly bland. / The coffee tasted weak, so I added an extra scoop.
- 日本語訳
- ソースは残念なくらい味気なかった。/コーヒーが薄かったので、粉を一杯足した。
- 使う場面
- 前者は友人同士で店の話をするとき、後者は自宅で自分の淹れ方を振り返るとき。
- 注意点
- 誤用例として、作ってくれた本人の前で bland と言うのは避けてください。同じ内容なら “It could use a little more salt.” のほうが穏やかです。
- 発音・ニュアンス
- bland は「ブランド(brand)」と混同しやすいので、l をはっきり出して「ブレァンド」に近く発音します。
味の語彙が揃ったら、次は感想を立体的にする食感の言葉です。ここが加わると、聞き手の頭の中に料理の映像が浮かびます。
食感を表す英語表現
- 柔らかい系、なめらか系、サクサク系、噛みごたえ系の4グループで整理する
- tender は肉や煮込み、soft はパンなど全般に向く
- crispy は軽くサクッと、crunchy は硬くカリッとした噛みごたえ
- 食感語だけを言うと分析的に響くため、評価の語を添えると感想になる
味と食感をセットで言えるようになると、感想が一気に立体的になります。日本語の擬音語が豊かな分、日本人学習者はここに苦労しますが、対応語を知れば一気に楽になります。
- tender 柔らかい(肉や煮込み料理に)
- soft 柔らかい(パンなど全般)
- fluffy ふわふわな
- smooth なめらか
- creamy クリーミー
- juicy / succulent ジューシー(succulent は「ジューシーでおいしい」という褒め言葉寄り)
- crispy サクサク、パリパリ
- crunchy カリカリ、ジャリっとした噛みごたえ
- chewy 噛み応えがある、コシがある
- sticky ねばねば
- gooey とろり、ねっとり
- flaky 層になってほろほろ崩れる(パイやクロワッサンに)
- tough 硬くて噛みにくい
- hard 硬い
- soggy 湿気てべちゃっとしている
- mushy 崩れて柔らかすぎる
- mealy ぱさぱさしている
- greasy / oily / fatty 脂っこい
- melt in your mouth 口の中でとろける
- フレーズ
- The slow-cooked beef is incredibly tender and melts in your mouth.
- 日本語訳
- じっくり煮込んだ牛肉はとても柔らかくて、口の中でとろける。
- 使う場面
- ビーフシチュー、角煮、ローストビーフなど、長時間加熱した肉料理の感想。
- 注意点
- melt in your mouth は決まった言い方で、melt in my mouth より your を使う形が一般的です。パンや野菜には基本的に使いません。
- 発音・ニュアンス
- melts in your mouth は「メルツィンヨァマウス」とつながります。incredibly は「インクレディブリィ」と2音節目を強く。
- フレーズ
- The freshly baked bread has a crunchy crust and a soft interior.
- 日本語訳
- 焼きたてのパンは外がカリッとして中はふんわりしている。
- 使う場面
- パン屋やホテルの朝食で、外側と内側の対比を伝えるとき。唐揚げや天ぷらにも応用できます。
- 注意点
- crust は「パンの外皮」を指す名詞です。日本語の「皮」を skin と訳すとパンでは通じにくいので、crust を覚えておきます。
- 発音・ニュアンス
- crunchy は「クランチィ」、crispy は「クリスピィ」。前者のほうが硬く重い噛みごたえを表します。
- フレーズ
- The cheesecake is smooth and creamy.
- 日本語訳
- このチーズケーキはなめらかでクリーミー。
- 使う場面
- デザートやスープ、ソースなど、口当たりの良さを褒めるとき。
- 注意点
- creamy は乳製品が入っていなくても使えます。かぼちゃのポタージュのように、なめらかで濃度のあるものに幅広く使えます。
- 発音・ニュアンス
- smooth の th は舌先を軽く歯に当てて「スムーズ」。and を「ン」と弱く言うと自然につながります。
- フレーズ
- The French fries were soggy and the meat was tough.
- 日本語訳
- ポテトはべちゃっとしていて、肉は硬かった。
- 使う場面
- 友人同士で、行った店の残念だった点を共有するとき。
- 注意点
- soggy も tough もはっきりした否定です。店員や作ってくれた人の前では避け、必要なら「もう少し○○だと良い」という言い方に変えます。
- 発音・ニュアンス
- soggy は「ソギィ」、tough は「タフ」。tough は「大変な」という意味でも使われるため、食べ物の文脈で使うことを明確にします。
“The chicken is so tender and great.” や “This is sweet and tastes really good.” のように、食感の単語と「おいしい」をつなげて使うのがおすすめです。食感だけを述べると分析のような響きになりますが、評価の言葉を添えるだけで感想らしくなります。
味と食感が言えたら、残るは香りと見た目です。ここは日本語との対応がずれやすい部分なので、注意点も含めて整理します。
香りと見た目を表す英語表現
- 日本語の「香ばしい」に対応する一語は英語にないため、対象で使い分ける
- nutty はナッツ系、roasty は焙煎、toasty はパンのこんがり感
- smell は単独で使うと否定的に響くので good や pleasant を添える
- scent や fragrance は香水や花向きで、料理には smell や aroma を使う
味覚と同じくらい、香りと見た目の言葉も食事の会話を彩ります。実際、料理が運ばれてきた瞬間に言えるのは香りと見た目の感想だけなので、ここを押さえると会話の入口が広がります。
- It smells good. 良い匂いがする
- aroma / aromatic 芳香、香り高い
- nutty ナッツを炒ったような香ばしさ
- roasty コーヒーや焙じ茶のような焙煎の香ばしさ
- toasty こんがり焼けたパンのような香ばしさ
- citrusy 柑橘の香りがする
- smoky 燻製のような香り
- fishy 生臭い
- That looks delicious. おいしそうに見える
- appetizing 食欲をそそる見た目
- フレーズ
- The freshly brewed coffee had a rich, roasty aroma that filled the room.
- 日本語訳
- いれたてのコーヒーの香ばしい香りが部屋いっぱいに広がった。
- 使う場面
- カフェや自宅でコーヒーを淹れたとき、香りについて語るとき。
- 注意点
- aroma は基本的に良い香りを指す名詞です。悪臭には smell や odor を使うため、置き換えはできません。
- 発音・ニュアンス
- aroma は「アロゥマ」と2音節目を強く。日本語の「アロマ」とアクセント位置が違います。
- フレーズ
- The roasted almonds have a nutty and aromatic fragrance.
- 日本語訳
- ローストしたアーモンドは香ばしくて良い香りがする。
- 使う場面
- ナッツ、ごま、きな粉など、炒った香ばしさのある食材を説明するとき。
- 注意点
- nutty は人に対して使うと「変わっている」という意味になります。食べ物の話題であることが明確な場面で使ってください。
- 発音・ニュアンス
- nutty は「ナッティ」、aromatic は「アロマティック」と3音節目を強く。
日本語の「香ばしい」に対応する一語は英語に存在せず、対象によって nutty / roasty / toasty / spicy を使い分けます。ここは日本語からの直訳が効かない部分なので、食材とセットで覚えるのが近道です。
smell の扱いには注意
単に “It smells.” と言うと「変なにおいがする」という否定的な意味に受け取られます。良い意味で使うときは good や pleasant をセットにし、不快なにおいという意味で使うときは nasty や bad と合わせてください。手料理を出してくれた相手の前での言い間違いは、そのまま失礼になります。
scent や fragrance は良い香りを指す単語ですが、料理に使われることは一般的ではありません。香水や花に使う語というイメージが強いためです。料理の香りには smell や aromaを使いましょう。
ここまでで単語の引き出しはかなり充実しました。では、それを実際の会話の流れの中でどう使うのか、具体例を見ていきます。

会話で使ってみる
- 香り、見た目、味、食感の順に話が進むのが自然な流れ
- polish off、have a bite など、食事特有の言い回しを覚える
- veggies のようなくだけた語は、親しい間柄の会話で自然に響く
- absolutely のような副詞を添えると気持ちの温度が上がる
学習者Aと学習者Bがパスタを食べながら会話をしている場面です。単語がどう会話の中に組み込まれるかに注目してください。
- 学習者A
- Wow. It smells good. That looks delicious.
わぁ〜!良い匂い。美味しそうね。 - 学習者B
- That’s so true. It contains plenty of vegetables, doesn’t it?
本当だ。野菜がたっぷりだよね。 - 学習者A
- Umm… I absolutely love it. I can taste the natural sweetness of the veggies.
ん〜美味しいっ。野菜の甘味を感じられるわ。 - 学習者B
- This pasta is very rich and has a mild taste.
私のはコクがあってまろやかな味がするわ。 - 学習者A
- I haven’t had this kind of lovely lunch in a long time.
こんなに素敵なランチは久しぶりだわ。 - 学習者B
- I’m sure I can polish it off soon!
さっと完食できちゃいそう! - 学習者A
- Have a bite!
ちょっと食べてみてよ! - 学習者B
- Thank you. Here you are.
ありがとう。こちらもどうぞ。 - 学習者A
- I want to try something else. Let’s come here again someday.
他の料理も食べてみたい。またここに来ようね。
会話に出てきた表現のおさらい
会話は流れで読むと自然に感じますが、一つずつ取り出すと使える部品になります。ここでは特に持ち帰りやすいものを整理します。
That’s so true.
その通り/本当に。相手の感想に同意するときの自然な一言です。”Exactly.” や “I know, right?” も同じ場面で使えます。相手の言葉をまず受け止める癖がつくと、会話が続きやすくなります。
natural sweetness
自然な甘味。野菜や果物、米などの素材そのものの甘さを表すときに便利です。”You can really taste the natural sweetness.” のように使います。砂糖の甘さと区別したいときに重宝します。
veggies
野菜。vegetables をカジュアルに言った形です。会話では veggies のほうがよく耳にします。書き言葉や正式な場面では vegetables に戻します。
mild
まろやか。辛くない、刺激が少ないという意味でも使われ、メニューの辛さ表示(mild / medium / hot)でもおなじみです。辛さが苦手なときは注文時に “Mild, please.” と伝えられます。
polish off
食べきる/たいらげる。finish よりも、ササッと勢いよく完食するニュアンスがあります。”Polish off a bottle of wine.”(ワインを1本飲み切る)、”Polish off the whole cake.”(ケーキを丸ごと食べきる)のように使います。
have a bite
一口食べてみて。あわせて “Do you want a bite?”(一口食べる?)、”Can I have a bite?”(一口ちょうだい?)、”Wanna try some?”(ちょっと食べてみる?)も覚えておくと、料理をシェアする場面で困りません。
I absolutely love it.
absolutely は「本当に、心から」という強調です。love だけでも十分ですが、副詞を添えると気持ちの温度が上がります。really / totally / genuinely なども同じ位置に置けます。
では、いよいよ本題の「How was it?」への答え方です。相手によって答え方が変わるので、場面別に見ていきましょう。
「どうだった?」に答える受け答えのパターン
- 「料理名+どこがどう良かったか」の順で言うと伝わりやすい
- 店員には My compliments to the chef. が最も喜ばれる一言
- 友人には pricey / worth every penny / signature dish が便利
- 手料理にはレシピを聞く、おかわりを頼むという行動が最大の褒め言葉
レストランのスタッフに感想を伝える
- 店員
- How was everything?
お食事はここまでお読みいただきありがとうございます? - 学習者
- Everything was perfect. The steak was cooked exactly how I asked, and the wine you recommended paired beautifully with it. The meat was so tender and succulent — probably the best steak I’ve had. The chocolate cake at the end was divine, too.
すべて完璧でした。ステーキはお願いした通りの焼き加減で、おすすめしていただいたワインとの相性も見事でした。お肉はとても柔らかくてジューシーで、たぶん今まで食べたステーキで一番です。最後のチョコレートケーキも素晴らしかった。 - 使う場面
- 食後に店員から声をかけられたとき。全部を言う必要はなく、最初の1文だけでも十分丁寧です。
- 注意点
- paired の代わりに matched を使っても通じますが、飲み物と料理の相性には pair のほうが自然です。
- 発音・ニュアンス
- succulent は「サキュレント」と最初を強く。exactly は「イグザクトリィ」で、t を軽くすると滑らかになります。
料理を褒めるときは、「料理名+どこがどう良かったか」の順で言うと伝わりやすくなります。抽象的な絶賛より、具体的な一点を挙げたほうが相手の記憶に残ります。
My compliments to the chef.(シェフに賞賛を)や “Please tell the chef it was excellent.”(シェフに素晴らしかったとお伝えください)は、店側にとても喜ばれる一言です。少し古風な響きもありますが、今も現役の表現です。
友人にレストランの感想を伝える
- 友人
- How was the dinner last night?
昨夜のディナーはどうだった? - 学習者
- The food was amazing. I enjoyed every bite. It’s a bit pricey, but worth every penny. If you go, make sure to try their signature dish — it’s a classic seafood stew with saffron and tomato. The dessert will make you fall in love, too.
料理は素晴らしかった。一口ごとにおいしかったよ。少し高めだけど払う価値はある。行くならお店の看板料理を試してみて。サフランとトマトの本格的なシーフードシチューなんだ。デザートもきっと気に入るよ。 - 使う場面
- 友人や同僚に店をすすめるとき。値段の話に触れられるのが友人同士の会話の特徴です。
- 注意点
- pricey は「高めだけど納得できる」という軽い響きですが、expensive は単に高いという事実、overpriced は「高すぎる」という批判になります。
- 発音・ニュアンス
- worth every penny は「ワースエヴリペニィ」と一息で。決まった言い方なのでまとめて覚えます。
worth every penny(払った分の価値がある)、signature dish(看板料理)、pricey(値段が高め)は、食事の話題で頻出する組み合わせです。この3語を覚えるだけで、店の評価がぐっと具体的になります。
手料理をふるまってもらったときの一言
家庭に招かれた場面では、味の感想に加えて作ってくれた人への感謝を添えると印象が変わります。相手は評論ではなく、喜んでもらえたかどうかを知りたいのです。
- フレーズ
- You’re such a good cook! / Did you make this from scratch? It’s incredible. / Could I get the recipe? / Can I have seconds? / I’m stuffed, but I can’t stop eating.
- 日本語訳
- 料理上手だね!/これ一から作ったの?すごくおいしい。/レシピを教えてもらえる?/おかわりしてもいい?/もうお腹いっぱいなのに、食べるのが止まらない。
- 使う場面
- ホームパーティーや友人宅での食事。食べている途中と食べ終わりの両方で使えます。
- 注意点
- seconds は「おかわり」という意味の複数形で、a second とは言いません。from scratch は「一から手作りで」という決まった言い方です。
- 発音・ニュアンス
- I’m stuffed は「アイムスタフト」。full より満腹感が強い言い方で、くだけた場面向きです。
「レシピを聞く」「おかわりを頼む」という行動そのものが、言葉以上の褒め言葉になります。Could I get the recipe? は、英語圏で最も喜ばれる感想の伝え方のひとつです。
とはいえ、いつも「おいしい」とは限りません。次に、正直な感想を失礼にならずに伝える方法を見ていきます。
口に合わなかったときの言い方
- disgusting や inedible は極めて強い語で、作った人の前では使わない
- for me を添えると「料理が悪い」ではなく「好みが違う」に変わる
- 仮定法の I would prefer it if… は柔らかく響く
- 否定的な感想は、最後を肯定で締めると空気が壊れない
正直な感想を伝える必要がある場面もあります。ただし、直接的な単語は強さの度合いが大きく違うので、相手と状況を選ぶ必要があります。
まず、強さの順に並べた語を確認しておきましょう。下に行くほど強い否定になります。
- bland 味が薄くて物足りない
- tasteless 味がしない
- unappetizing 食欲がわかない
- unpalatable 食べられないほどまずい
- horrible ひどくまずい
- disgusting 吐き気がするほど不快
- inedible まずくて食べられない
disgusting や inedible は非常に強い言葉で、料理を作った人の前で使えば人間関係に傷が残ります。友人同士でレストランの話をするときに限る、くらいに考えておくのが安全です。学習段階では、これらは「言うため」ではなく「聞いて意味が分かるため」に覚えてください。
やわらかく伝えたいときは、次のような言い方が便利です。どれも相手を否定せずに自分の感覚を伝える形になっています。
- フレーズ
- This is not really for me. / It could use a little more salt. / This is a bit too sweet for me. / It’s an interesting flavor. I’ve never had anything like this. / I think I prefer the milder version.
- 日本語訳
- 私の口には合わないみたい。/もう少し塩気があるといいかな。/私にはちょっと甘すぎるかも。/面白い味だね。こういうのは初めて食べた。/私はもっとマイルドなほうが好きかも。
- 使う場面
- 相手に感想を求められたが、素直に絶賛はできないとき。関係を保ちながら正直さも守れます。
- 注意点
- “It’s an interesting flavor.” は言い方次第で皮肉に聞こえます。表情や声のトーンを穏やかに保ち、続けて具体的な感想を添えると誤解されません。
- 発音・ニュアンス
- could use は「クッジューズ」とつながります。「〜があるといい」という控えめな提案の定型です。
ポイントは for me(私には)を添えることです。「料理が悪い」ではなく「自分の好みと違う」という言い方に変わるため、相手を否定せずに済みます。
同じ理由で、”I would prefer it if it had less salt.” のような仮定法の形も柔らかく響きます。断定を避ける文型そのものが、配慮のしるしになるわけです。
否定的な感想を述べるときは、良かった点をひとつ添えるのも定石です。”The sauce was a little heavy for me, but the soup was flavorful and delicious.” のように、最後を肯定で終えると会話の空気が壊れません。
ここまでで感想の言い方は網羅できました。あとは食事の話題全体を回すための周辺語彙を押さえておきましょう。
あわせて覚えたい食事まわりの語彙
- meal は形容詞と組み合わせて食事の重さや温度を表せる
- dinner は「一日のメインの食事」、supper はその後の軽い食事
- 英語の snack は菓子に限らず、果物やナッツも含む
- grab a bite、leftovers、takeout などは日常会話で頻出
味の表現と一緒に押さえておくと、食事の話題全体が回るようになります。感想だけ言えても、食事そのものを指す語が曖昧だと会話が止まってしまうためです。
meal は一般的な「食事」を指し、形容詞と組み合わせて幅を出せます。a light meal(軽い食事)、a heavy meal(重い食事)、a hot meal(温かい食事)のように使います。
breakfast(朝食)、lunch(昼食)、dinner(夕食)はおなじみですが、supper はやや紛らわしい単語です。dinner はもともと「一日のメインの食事」を意味し、必ずしも夜のものではありませんでした。
昼にしっかりした食事をとってそれを dinner と呼ぶ人もいて、その後の軽い食事が supper です。イギリスでは supper は夜に食べる軽めの食事という意味で使われることが多くあります。dinner は一日のメイン、supper はその後の軽い食事と覚えておくと、昼の食事を dinner と呼ぶ人に出会っても混乱しません。
snack は「おやつ」ですが、日本語のスナック菓子とは範囲が違います。英語ではフルーツやナッツ、野菜スティックなども snack です。「昼に食べ過ぎたから夜は snack にする」と言われても、お菓子を食べるわけではありません。
動詞では eat(食べる)が基本、dine は「メインの食事をとる」という少し格式のある言い方です。
- フレーズ
- Let’s eat out tonight. / We dined by candlelight.
- 日本語訳
- 今夜は外食しよう。/キャンドルの灯りの中で食事をした。
- 使う場面
- 前者は家族や友人への日常的な提案、後者は特別な食事を振り返る文章の中で。
- 注意点
- dine は日常会話でカジュアルに使うと大げさに響きます。友人との普段の食事には eat や have dinner を使ってください。
- 発音・ニュアンス
- eat out は「イーダウト」とつながります。dine は「ダイン」と一音節。
そのほか、grab a bite(軽く食べる)、I’m full / I’m stuffed(お腹いっぱい)、leftovers(残り物)、takeout(持ち帰り)、food coma(食べ過ぎて眠くなる状態)なども、日常会話でよく登場します。
語彙は揃いました。では、これをどうやって「使える状態」に変えていくのでしょうか。

表現を定着させる練習の工夫
- 食べた瞬間に頭の中で英語の一文を作る習慣が効く
- スマートフォンのメモに一日一文だけ感想を残す
- 写真に短い英語のキャプションを付ける練習は負担が軽い
- 同じ料理でも日ごとに違う単語を使うと決めると依存を抜け出せる
語彙は覚えた数ではなく、口から出た回数で身につきます。食事は一日に何度も訪れる機会なので、練習の場としてこれほど都合のいいものはありません。
食べた瞬間に、頭の中で英語の一文をつくる習慣が効果的です。味噌汁を飲んだら “This has a deep umami flavor.”、唐揚げをかじったら “The outside is crispy and the inside is juicy.” と、短くていいので言葉にしてみます。
声に出せなくても、心の中でつぶやくだけで十分に練習になります。大切なのは、感じたことを英語に変換する回路を毎日通すことです。
一日一文の記録から始める
もうひとつは、スマートフォンのメモに一日一文だけ食事の感想を英語で残す方法です。同じ料理でも日によって違う単語を使うよう決めておくと、good や delicious への依存から抜け出せます。
一週間続けるだけで、使える形容詞が目に見えて増えていきます。書いた文を週末に読み返し、同じ語ばかり使っていないか確認するのも効果的です。
写真にキャプションを付ける
食べ物の写真に英語のキャプションを付けるのも、負担が少なく続きやすい練習です。”Flaky croissant and a strong cup of coffee.”(層になったクロワッサンと濃いコーヒー)のように、名詞に形容詞を一つ添えるところから始めれば、自然と語彙が並べられるようになります。
この方法の良さは、文を作る必要がない点です。動詞を考えずに済むので、形容詞そのものに集中できます。
三方向から一語ずつ選ぶ練習
仕上げの練習として、目の前の料理について味・食感・香りから一語ずつ選ぶという方法があります。ラーメンなら rich(味)、chewy(食感)、savory(香り)のように3語を決め、それを並べて一文にします。
“The broth is rich, the noodles are chewy, and it smells savory.” と口に出すだけで、すでに立派な感想です。この3語選びを習慣にすれば、聞かれてから慌てることもなくなります。
一人で続けるのが難しいときは、聞いてくれる相手がいる環境を用意するのも選択肢です。実際に相手の反応が返ってくると、どの語が伝わったのかが分かります。
よくある質問
- 迷ったときは good や so good に一語足すだけで十分伝わる
- umami は英語圏でもそのまま通じる場面が増えている
- 強い否定語は「聞いて分かる」ために覚え、使う語とは分けて考える
- 覚える順番は、まず味の6語、次に食感の4語がおすすめ
delicious と tasty はどちらを使えばよいですか
相手や場面で選びます。delicious はフォーマルな場面でも家庭でも使える万能な語で、初対面の相手や上司との会食にも安心して使えます。tasty はカジュアル寄りで、味がしっかりしていることを褒めるニュアンスがあります。迷ったら delicious を選べば失礼になりません。
very delicious はなぜ使わないほうがよいのですか
delicious 自体が「とてもおいしい」という強い意味を含んでいるため、very を付けると意味が重複した響きになります。強調したいときは absolutely delicious、really delicious、so delicious、truly delicious のように、別の副詞を使ってください。通じないわけではありませんが、不自然に聞こえます。
spicy と hot はどう使い分けますか
実際の会話ではほぼ同じ意味で使われます。強いて分けるなら spicy は香辛料の効いたピリ辛、hot は体が熱くなるような強い辛さです。ただし hot には「熱い」という意味もあるため、料理の辛さを確認したいときは Is this spicy? と尋ねるほうが誤解が起きません。
umami はそのまま英語で通じますか
日本食が広く知られている地域では、umami をそのまま使って通じることが増えています。相手が知らない可能性もあるため、savory を添えて “It has a deep umami, or savory, flavor.” のように言い換えを用意しておくと安心です。だしやきのこ、チーズの説明でよく登場します。
yummy は大人が使っても問題ありませんか
場面を選べば問題ありません。友人とのカフェや家族との食事では親しみのある響きになります。ただし子どもが使う言葉というイメージが強いため、仕事関係の会食や格式のある店では delicious や excellent に置き換えるほうが無難です。
口に合わないとき、どう言えば失礼になりませんか
for me を添えるのが基本です。This is a bit too sweet for me. のように言えば、料理への批判ではなく自分の好みの話になります。さらに It could use a little more salt. のような控えめな提案の形や、良かった点を最後に添える言い方も有効です。
まずどの単語から覚えるべきですか
味は sweet、salty、sour、bitter、rich、light の6語から始めるとよいでしょう。次に食感の tender、crispy、chewy、creamy の4語を加えます。この10語があれば、たいていの料理について一言添えられるようになります。
料理の香りに fragrance を使ってもよいですか
一般的ではありません。fragrance や scent は香水や花に使う語というイメージが強いため、料理の香りには smell や aroma を使ってください。良い香りだと伝えたいときは It smells good. や It has a nice aroma. が自然です。
感想を自分の言葉で言えるようになるために
- 言い換えを増やすことは、感じたことを言葉にする練習でもある
- good に一語足すだけでも、聞き手に伝わる情報は大きく増える
- 味・食感・香りの三方向から一語ずつ選ぶ習慣をつける
- 今日食べたものを一つだけ英語で言い表すところから始める
「おいしい」の言い換えを増やすことは、単なる単語の暗記ではありません。何をどう感じたかを言葉にする練習であり、それは相手との会話を豊かにする力そのものです。
最初のうちは、good に一語足すだけでも構いません。”It’s good.” から “It’s really good — so juicy.” に変えるだけで、聞き手には情報が伝わり、そこから「どこの店?」「何が入っているの?」と会話が転がっていきます。
味・食感・香りの三方向から一語ずつ選ぶ練習を重ねれば、聞かれてから慌てることもなくなります。語彙は使った分だけ自分のものになるので、完璧を待たずに口に出してみてください。
今日食べたものを、ひとつだけ英語で言い表してみるところから始めてみてください。それではまた、See you!

