英語で食事に誘いたいのに、「急に誘ったら失礼かもしれない」「デートだと誤解されたらどうしよう」「断られた後に何と言えばいいのだろう」と迷い、結局声をかけられなかった経験はありませんか。
英語の誘い方は、難しい単語を並べるより、相手との関係、食事の内容、日時、二人なのかグループなのかを分かりやすく伝えることが大切です。親しい相手には短く、仕事関係の相手には断る余地を残して丁寧に伝えると、自然な会話になりやすくなります。
この記事では、友人、同僚、上司、取引先、気になる相手を食事や飲みに誘う表現から、日時と店の決め方、誘いを受ける返事、角の立ちにくい断り方まで順番に身につけます。音声を聞きながら練習したい場合は、英語教室で実際の会話の速さや間の取り方に触れる方法もあります。
まず覚えたいのは、親しい相手への「Do you want to get dinner?」と、丁寧な「Would you like to have dinner with me?」です。この二つを軸にすれば、lunch、coffee、a drinkなどを入れ替えるだけで多くの場面に対応できます。
英語で食事に誘うときは「相手・内容・日時」を伝える
- 親しい相手には短い表現、仕事関係では丁寧な表現を選ぶ
- lunchやdinnerなど、誘う内容を具体的に伝える
- 日時を添えると実際の予定として返事をもらいやすい
英語で食事に誘うときの基本は、誰を何に誘うのかをはっきりさせることです。日本語の「今度、食事でも」という言葉は幅広く使えますが、英語ではlunch、dinner、coffee、a drinkのように内容を示すほうが、相手は予定を想像しやすくなります。
たとえば、友人への「Do you want to get lunch?」は気軽な誘いです。一方、「Would you like to have lunch with us?」には丁寧さがあり、まだ親しくない同僚や仕事関係の相手にも使いやすい表現です。
さらに、this Fridayやafter workを加えると、社交辞令ではなく具体的な提案になります。「Would you like to get dinner sometime?」への反応がよければ、「How about Friday evening?」と続けましょう。候補日を一つ示すだけでも会話が前へ進みます。

最初に覚えたい早見表
| 英語表現 | 意味と雰囲気 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Do you want to get dinner? | 夕食に行かない? | 友人、親しい同僚 |
| Would you like to have dinner with me? | 私と夕食をご一緒しませんか | 丁寧な誘い、二人での食事 |
| Would you like to join us for lunch? | 私たちとランチをご一緒しませんか | グループ、職場 |
| Are you free after work? | 仕事後は空いていますか | 予定の確認 |
| Let’s grab a bite. | 軽く何か食べよう | 親しい相手、短時間の食事 |
| How does dinner on Friday sound? | 金曜日の夕食はどうですか | 具体的な日程の提案 |
この表を一度に暗記する必要はありません。まずはカジュアルな一文、丁寧な一文、グループへの一文を選び、自分が実際に誘いたい相手を思い浮かべて声に出してみましょう。では、それぞれの表現をどのように使い分けるのでしょうか。
定番フレーズを丁寧さ別に使い分ける
- Do you want toは親しい相手への自然な誘い
- Would you like toは丁寧で幅広い関係に使える
- How aboutの後ろには名詞か動名詞を置く
Do you want to ~?:友人や親しい同僚に
親しい相手を誘うなら、Do you want to ~?が使いやすい基本形です。直訳は「あなたは~したいですか」ですが、日常会話では「~しない?」という自然な誘いになります。
- フレーズ
- Do you want to get dinner after work?
- 日本語訳
- 仕事の後、夕食に行かない?
- 使う場面
- 友人、家族、普段から気軽に話せる同僚を誘う場面。
- 注意点・誤用例
- 上司や取引先には直接的に聞こえる場合があります。丁寧にするならWould you like to have dinner with us?を選びます。
- 発音・ニュアンス
- want toは会話で「ワナ」に近くつながることがあります。ただし、最初は各語を明瞭に発音して問題ありません。語尾を穏やかに上げると質問らしく聞こえます。
get dinnerは「夕食を取る」「夕食に行く」という日常的な表現です。get lunch、grab lunch、get coffeeのように中身を入れ替えられます。短く「Want to grab lunch?」と言うこともありますが、かなりカジュアルなので親しい相手に限定しましょう。
Would you like to ~?:丁寧に誘いたいとき
あまり親しくない相手や仕事関係の人には、Would you like to ~?が安心です。「~はいかがですか」に近い丁寧さがありながら、堅すぎないため、職場から私的な食事まで幅広く使えます。
- フレーズ
- Would you like to join us for lunch?
- 日本語訳
- 私たちとランチをご一緒しませんか。
- 使う場面
- 新しい同僚、上司、来客などをグループの食事へ招く場面。
- 注意点・誤用例
- join usはグループへの参加、join meは話し手と一緒に行く意味です。人数を曖昧にしたくないときに使い分けます。
- 発音・ニュアンス
- Would youは会話で「ウッジュー」に近く連結します。likeを少し明瞭にすると、誘いの中心が聞き取りやすくなります。
How about ~?:候補を気軽に出す
How aboutは、日時、店、食事内容の候補を出すときに便利です。後ろには名詞か動名詞を置きます。「How about lunch tomorrow?」「How about trying the new café?」のように使います。
- フレーズ
- How about having lunch together on Thursday?
- 日本語訳
- 木曜日に一緒にランチを取るのはどうですか。
- 使う場面
- 誘いへの反応が前向きで、具体的な候補を示す場面。
- 注意点・誤用例
- How about go to lunch?とは言わず、How about going to lunch?またはHow about lunch?とします。
- 発音・ニュアンス
- aboutを強く言いすぎず、後ろの候補をはっきり発音します。相手の反応を尋ねる柔らかな提案です。
How aboutの後ろに動作を置く場合は、動詞の原形ではなく動名詞を使います。「How about go」は避け、「How about going」に直しましょう。
Why don’t we ~?とLet’s ~の違い
Why don’t we get dinner?は「一緒に夕食を取りませんか」という提案です。話し手も参加することが明確です。Why don’t you join us?なら、すでにあるグループへ相手を招く意味になります。
Let’s get dinner.は「夕食に行こう」という積極的な表現です。親しい相手には自然ですが、予定を確認せずに使うと強く聞こえることがあります。「Are you free after work? Let’s grab a bite if you are.」とすれば、相手への配慮も示せます。
仕事後や職場で自然に食事へ誘う
- 予定確認から始めると唐突な印象を抑えられる
- グループへの誘いではjoin usを使う
- 上司や取引先には目的と時間を明確にする
職場では、いきなり食事を提案するより、予定を確認してから誘うと自然です。「Do you have any plans after work?」や「Are you free for lunch today?」を入口にすると、相手は自分の都合を伝えやすくなります。
親しい同僚を仕事後に誘う会話
- 会話
- 同僚:Do you have any plans after work?
学習者:Not really. Why?
同僚:A few of us are going out for drinks. Would you like to join us?
学習者:Sure. That sounds fun. What time are you leaving?
同僚:Around six thirty. We’ll meet in the lobby.
学習者:Great. I’ll see you there. - 日本語訳
- 同僚:仕事の後、何か予定はありますか。
学習者:特にありません。どうしてですか。
同僚:何人かで飲みに行きます。一緒にどうですか。
学習者:いいですね。楽しそうです。何時に出ますか。
同僚:6時30分ごろです。ロビーで待ち合わせます。
学習者:分かりました。そこで会いましょう。 - 使う場面
- 親しい同僚を複数人の集まりへ誘い、集合時間まで決める場面。
- 注意点・誤用例
- go drinkingでも意味は通じますが、軽い集まりならgo out for drinksやgrab a drinkが会話になじみます。
- 発音・ニュアンス
- plans、drinksは語末の複数形を軽く残します。That sounds fun.は明るく応じる自然な返事です。
a drinkは「一杯」「軽く飲むこと」を表し、必ずしも大量の飲酒を意味しません。お酒を飲まない場合でも、「I don’t drink, but I’d be happy to join you.」と言えば、飲酒しない意思と参加したい気持ちを同時に伝えられます。

新しく入った同僚を誘う
新しい同僚には、「You’re welcome to join us.」が便利です。参加を歓迎しながら、断る余地も残せます。「We’re going to a café near the office. You’re welcome to join us.」なら、行き先も分かるため親切です。
- フレーズ
- If you’re free, we’d be happy to have you join us for lunch.
- 日本語訳
- お時間があれば、ランチにご一緒いただけるとうれしいです。
- 使う場面
- 新しい同僚や、まだ距離のある人をグループランチへ招く場面。
- 注意点・誤用例
- 丁寧な句を重ねすぎると、かえって要件が見えにくくなります。この一文の後に時間と店を簡潔に伝えます。
- 発音・ニュアンス
- If you’re freeの後で短く間を置くと、条件と誘いが聞き取りやすくなります。we’dはwe wouldの短縮形です。
上司や取引先を誘う
上司や取引先には、丁寧さだけでなく、会食の目的、参加者、所要時間を分かりやすくすることが重要です。「Would you like to have lunch with us after the meeting?」なら、会議後のグループランチだと伝わります。
会社として招待するなら「We’d like to invite you to dinner this evening.」も使えます。ただし、inviteには招待側が費用を負担する印象が伴うことがあります。支払いの扱いや社内ルールを事前に確認しておきましょう。
仕事上の会食では、個人的な誘いなのか会社としての招待なのかを曖昧にしないことが大切です。参加者、場所、時間、費用の扱いを社内の慣習に沿って確認してください。
デートとして誘う場合と友人として誘う場合
- coffeeやlunchは比較的軽い誘いに向いている
- go on a dateは恋愛的な意図を明確にする
- 二人かグループかを言葉で示すと誤解を減らせる
気になる相手を誘うときは、意図の明確さを自分で選びます。まず気軽に話したいならcoffeeやlunch、恋愛的な意味を明確にしたいならdateやtake you outを使えます。
控えめに二人の時間を提案する
- フレーズ
- Would you like to get coffee sometime?
- 日本語訳
- 今度、コーヒーでも飲みませんか。
- 使う場面
- 相手へ強い圧力を与えず、二人で話す機会を提案したい場面。
- 注意点・誤用例
- sometimeだけでは予定が決まりにくいため、相手が応じたらHow about Saturday afternoon?と具体化します。
- 発音・ニュアンス
- sometimeは一語で「いつか」です。sometimesと複数形にすると「ときどき」という頻度になるため区別します。
デートだと明確に伝える
「Would you like to go on a date with me?」は、デートであることを明確に伝えます。「Can I take you out to dinner?」も恋愛的な誘いとして使われ、誘った側が支払う印象を伴う場合があります。
- フレーズ
- I’ve really enjoyed talking with you. Would you like to have dinner with me this Friday?
- 日本語訳
- あなたとお話しできてとても楽しかったです。今週の金曜日、私と夕食に行きませんか。
- 使う場面
- 好意を穏やかに示しながら、二人での夕食を具体的に提案する場面。
- 注意点・誤用例
- go out with someoneは文脈によって「交際する」という意味になります。一度の食事ならhave dinner with meと内容を示すほうが明確です。
- 発音・ニュアンス
- enjoyed talkingの部分は急がず、気持ちを伝えてから短く間を置きます。その後の質問が唐突に聞こえにくくなります。
hang outは「一緒に時間を過ごす」というカジュアルな表現で、通常はデートの意味を確定しません。「Do you want to hang out this weekend?」だけでは友人としての誘いにも聞こえます。恋愛的な意図を伝えたいなら、食事内容やdateという言葉を加えます。
逆に、恋愛的な誤解を避けたい職場の誘いでは、「A few coworkers and I are going out for dinner. Would you like to join us?」と参加者を示しましょう。join usでグループだと伝えることができます。
誘いが通ったら日時・場所・食事制限を確認する
- What time works for you?で都合のよい時間を尋ねる
- 待ち合わせ場所は前置詞までセットで覚える
- 食事上の制限は理由を決めつけずに確認する
相手が誘いを受けたら、会話をそこで終わらせず、日時と場所を確定するところまで進めます。「What time works for you?」は、相手にとって都合のよい時間を尋ねる定番表現です。
都合のよい時間を尋ねる
- What time works for you?:何時が都合いいですか。
- When would be convenient for you?:いつがご都合よろしいですか。
- Is seven okay with you?:7時で大丈夫ですか。
- Would six thirty work for you?:6時30分で都合は合いますか。
- Any time after seven works for me.:7時以降ならいつでも大丈夫です。
work for someoneは「人にとって都合がよい」という意味です。「Friday works for me.」なら「金曜日なら大丈夫です」、「Seven doesn’t work for me.」なら「7時は都合が合いません」と伝えられます。
場所を決める
- フレーズ
- Shall we meet outside the restaurant at seven?
- 日本語訳
- 7時にレストランの外で待ち合わせましょうか。
- 使う場面
- 店と時間が決まり、待ち合わせ位置を確認する場面。
- 注意点・誤用例
- 建物内のロビーならin the lobby、入口のそばならby the entrance、店の外ならoutside the restaurantを使います。
- 発音・ニュアンス
- Shall weは「シャルウィ」に近くつながります。提案として穏やかで、予定を一緒に決める響きがあります。
店と料理を提案する
店の候補があるなら「How about the Italian place near the station?」と提案できます。placeは会話でrestaurantやcaféの代わりによく使われます。候補がない場合は「Do you have anywhere in mind?」と尋ねましょう。
「How does sushi sound?」は「お寿司はどうですか」という提案です。料理だけでなく、「How does Friday sound?」「How does dinner at seven sound?」のように曜日や時間にも使えます。
アレルギーや食事上の制限を尋ねる
店を予約する前に、dietary restrictionsを確認すると安心です。この言葉は、アレルギー、宗教、健康上の事情、菜食などを含む食事上の制限を、理由を決めつけずに尋ねられます。
- Do you have any dietary restrictions?:食事上の制限はありますか。
- Do you have any food allergies?:食物アレルギーはありますか。
- Is there anything you don’t eat?:食べないものはありますか。
- Are you okay with spicy food?:辛い食べ物は大丈夫ですか。
- Do you drink alcohol?:お酒は飲みますか。
返答には「I’m allergic to shellfish.」「I don’t eat pork.」「I’m vegetarian.」「I can’t handle very spicy food.」などがあります。食べられない理由を詳しく話したくない場合は、「I don’t eat ~」だけでも意思を伝えられます。
誘いを受ける・保留する・断る返事
- I’d love to.は喜んで受ける返事
- 保留するときは返答時期を伝える
- 断るときは感謝、断り、代案の順にすると柔らかい
喜んで受ける
誘いを受けるなら、I’d love to.が温かく自然です。toの後ろには、相手が提案した行動が省略されています。「That sounds great.」「I’d be happy to join you.」も使えます。
- 会話
- 同僚:Would you like to have dinner with us?
学習者:I’d love to. Thanks for inviting me.
同僚:Great. We’re leaving at six.
学習者:Six works for me. - 日本語訳
- 同僚:私たちと夕食をご一緒しませんか。
学習者:ぜひ。誘ってくれてありがとうございます。
同僚:よかった。6時に出発します。
学習者:6時で大丈夫です。 - 使う場面
- 参加したい気持ちを示し、時間まで確認する場面。
- 注意点・誤用例
- Yes, can I?より、I’d love to. Is that okay?やReally? Can I come?のほうが意図を明確に伝えられます。
- 発音・ニュアンス
- I’d love toはloveを少し強くすると、喜んでいる気持ちが伝わります。
条件つきで受ける・返事を保留する
- I’d love to, but I can’t stay long.:ぜひ行きたいですが、長くはいられません。
- I can join you after seven.:7時以降なら合流できます。
- Can I let you know tomorrow?:明日返事をしてもいいですか。
- Let me check my schedule.:予定を確認させてください。
- I’ll get back to you this afternoon.:今日の午後に返事をします。
保留する場合は、単に「Maybe.」で終わらせず、いつ返答できるかを添えると相手が予定を立てやすくなります。誘った側は「No rush. You can let me know tomorrow.」と返せます。
丁寧に断る
断るときは、感謝・断り・必要なら代案の順にすると柔らかく聞こえます。詳しい理由を説明したくなければ、「I already have plans.」だけでも十分です。
- フレーズ
- Thanks for asking. I can’t make it on Friday, but I’m free on Saturday.
- 日本語訳
- 誘ってくれてありがとうございます。金曜日は都合がつきませんが、土曜日なら空いています。
- 使う場面
- 提案された日は難しいものの、別の日には会いたい場面。
- 注意点・誤用例
- Maybe another time.だけでは社交的な断りに聞こえる場合があります。本当に会いたいなら具体的な日を出します。
- 発音・ニュアンス
- can’t make itは「参加できない」「都合がつかない」というまとまりで覚えます。butの後の代案を明るく伝えると前向きさが出ます。
メッセージで食事に誘う書き方
- 目的、候補日、場所を短く書く
- 相手との関係に合わせて文体を選ぶ
- 返答を急かさない一文を添えることもできる
チャットやメールでは、目的と候補日を一通で伝えると返事をもらいやすくなります。長い前置きより、「Are you free after work tomorrow? Want to grab dinner near the station?」のような二文が実用的です。
友人への短いメッセージ
- フレーズ
- Hey! Are you free after work tomorrow? Want to grab dinner near the station?
- 日本語訳
- こんにちは。明日の仕事後は空いている?駅の近くで夕食を食べない?
- 使う場面
- 友人や親しい同僚へ、翌日の夕食を気軽に提案する場面。
- 注意点・誤用例
- Want toはDo you want toを省略したカジュアルな形です。仕事上の正式な連絡には省略しない形が向いています。
- 発音・ニュアンス
- 文章で使う場合も、声に出すときと同じく明るく気軽な表現です。感嘆符は親しさを出せますが、多用する必要はありません。
気になる相手へのメッセージ
「I really enjoyed talking with you the other day. Would you like to have dinner with me this Saturday?」なら、誘う理由と具体的な日が一度に伝わります。相手の好みに合いそうな店があるなら、「There’s a restaurant I think you’d like.」から始めても自然です。
同僚への丁寧なメッセージ
「Would you like to join us for dinner after the meeting tomorrow? We’re planning to go to the Italian restaurant across from the office.」のように、会議後、グループ、店の場所を示せば、相手は参加できるか判断しやすくなります。
すぐに返事が必要でなければ、「No rush. Let me know when you can.」を添えられます。ただし、予約期限がある場合は、「Could you let me know by Thursday?」のように必要な期限を穏やかに伝えます。

支払いについて自然に伝える
- 誘った人が必ず全額支払うとは限らない
- おごる意思があるなら言葉で明確にする
- 仕事上の会食では会社の方針も確認する
英語で食事に誘ったからといって、誘った人が必ず全額支払うとは限りません。友人や同僚との食事では、それぞれが自分の分を払ったり、割り勘にしたりすることもあります。おごる意思があるなら、It’s on me.と明確に伝えます。
- It’s on me.:私が払います。
- Dinner is my treat.:夕食は私のおごりです。
- Let me get this.:ここは私に払わせてください。
- Shall we split the bill?:割り勘にしますか。
- Let’s each pay for our own meal.:それぞれ自分の食事代を払いましょう。
「Can I take you out to dinner?」やinviteという表現は、誘った側が支払う印象を持たれる場合があります。支払いについて認識の違いが起きそうな場面では、誘う段階か会計前に確認するほうが安心です。
特に仕事上の会食では、個人で支払うのか会社の経費なのかによって扱いが変わります。相手に伝える英語だけでなく、社内方針や贈答に関する規則も確認してください。
よくある不自然な英語を自然な形に直す
- Let’sの後ろには動詞の原形を置く
- 通常の食事を指すlunchやdinnerに冠詞は付けない
- homeの前には通常toを置かない
Let’s go to eat.を直す
Let’s go to eat.でも意図は推測できますが、外食を提案するなら「Let’s go out to eat.」、夕食なら「Let’s get dinner.」、軽い食事なら「Let’s grab a bite.」が自然です。食事の場面ごとに一まとまりで覚えましょう。
Let’s drinking.を直す
Let’sの後ろには動詞の原形を置くため、Let’s drinking.とはしません。「Let’s have a drink.」「Let’s grab a drink.」「Let’s go out for drinks.」を使います。
go straight to homeを直す
homeを「家へ」という副詞として使う場合、通常はtoを置きません。「I have to go straight home.」が自然です。一方、officeやstationのような場所には、「go straight to the office」「go straight to the station」とtoを使います。
a dinnerをいつも使わない
通常の食事を表すbreakfast、lunch、dinnerは、基本的に冠詞なしで使います。「have lunch」「have dinner」「go out for breakfast」が基本形です。ただし、「We had a wonderful dinner.」のように、形容詞を伴って特定の食事を表す場合にはaが付くことがあります。
Can youとWould you like toを区別する
Can you meet me at six?は、6時に会うことが可能かを確認する表現です。食事への丁寧な誘いには「Would you like to have dinner with us?」が向いています。「Can you have dinner with me?」でも意味は伝わりますが、誘いより予定や能力の確認に聞こえやすくなります。
不自然な一文を単語ごとに修正するより、「Would you like to join us for dinner?」のような自然なまとまりをそのまま覚えるほうが、実際の会話で取り出しやすくなります。
場面別ロールプレイで会話を完成させる
- 誘いだけでなく返事と予定調整まで練習する
- 役割を交代して両方の立場を経験する
- 自分の予定や店名に置き換えて音読する
会話で必要なのは誘いの一文だけではありません。返答を聞き、時間、場所、食事の希望まで進める必要があります。次の会話は、役割を交代しながら音読してください。
友人を新しい店へ誘う
- 会話
- 学習者:Have you heard about the new Thai restaurant downtown?
友人:Yes, I’ve heard it’s really good.
学習者:Do you want to try it this weekend?
友人:I’d love to. How about Saturday night?
学習者:Saturday works for me. Shall we meet there at seven?
友人:Perfect. - 日本語訳
- 学習者:街の中心部にできた新しいタイ料理店を知っていますか。
友人:はい、とてもおいしいと聞きました。
学習者:今週末、行ってみない?
友人:ぜひ。土曜日の夜はどう?
学習者:土曜日で大丈夫。7時に店で会おうか。
友人:それで決まり。 - 注意点・発音
- heard aboutは「ハード アバウト」を分断しすぎずにつなげます。最初の話題から誘いへ移る流れを意識してください。
都合が合わず別の日を提案する
- 会話
- 同僚:Would you like to get lunch on Wednesday?
学習者:Thanks for asking. I can’t make it on Wednesday, but I’m free Thursday.
同僚:Thursday works for me too.
学習者:Great. How about noon?
同僚:Noon is perfect. - 日本語訳
- 同僚:水曜日にランチへ行きませんか。
学習者:誘ってくれてありがとうございます。水曜日は難しいですが、木曜日なら空いています。
同僚:私も木曜日で大丈夫です。
学習者:よかった。正午はどうですか。
同僚:正午で大丈夫です。 - 注意点・発音
- 断る箇所だけを弱くせず、代案のThursdayを明瞭にします。会いたい意思が伝わる会話になります。
食事制限まで確認する
- 会話
- 学習者:Would you like to join us for dinner after the meeting?
取引先:Thank you. I’d be happy to join you.
学習者:Do you have any dietary restrictions?
取引先:I don’t eat meat, but I eat dairy products.
学習者:Thank you for letting me know. I’ll find a restaurant with vegetarian options. - 日本語訳
- 学習者:会議後、私たちと夕食をご一緒しませんか。
取引先:ありがとうございます。喜んでご一緒します。
学習者:食事上の制限はありますか。
取引先:肉は食べませんが、乳製品は食べます。
学習者:教えていただきありがとうございます。菜食の選択肢がある店を探します。 - 注意点・発音
- 制限の理由を推測せず、相手が伝えた内容を確認します。dietaryは「ダイアテリ」に近い音ですが、ゆっくり明瞭に発音して構いません。
発音練習と短期間の復習メニュー
- 単語ではなく意味のまとまりで区切る
- 速さよりも聞き取りやすさを優先する
- 自分の予定に置き換えると記憶に残りやすい
発音練習では、最初から速く話そうとせず、意味のまとまりで区切ることを優先します。「Would you like to / have dinner with me / this Friday?」の三つに分け、それぞれを言えたら全体をつなげます。
練習したい五つの音のつながり
- Would you:会話では「ウッジュー」に近くつながる。
- Want to:会話では「ワナ」に近くなる場合がある。
- How about:二語を分断しすぎず、後ろの提案を明瞭にする。
- Can’t make it:一まとまりで「都合がつかない」と覚える。
- Let me know:letとme、meとknowを滑らかにつなぐ。
音が変化しても、無理にまねる必要はありません。まず相手が聞き取りやすい速度で各語を明瞭に発音し、慣れてきたら自然につなげます。誘いでは表情、目線、短い間も意味を支えます。
五日間の実践メニュー
- 一日目:Do you want toとWould you like toの例文を三回ずつ読む。
- 二日目:lunch、dinner、coffee、a drinkを入れ替えて四文作る。
- 三日目:誘いを受ける返事と断る返事をそれぞれ二つ音読する。
- 四日目:曜日、時間、店を自分の予定に置き換え、会話を完成させる。
- 五日目:画面を見ずに、誘い、返事、時間確認、待ち合わせの四段階を話す。
たとえば、「Would you like to have lunch with me this Friday?」「I’d love to.」「What time works for you?」「Let’s meet outside the restaurant at noon.」の四文を続けます。途中で言葉が止まったら、最初からやり直すのではなく、その箇所だけ確認して再開しましょう。
独学では、自分の発音が相手にどう聞こえるかを判断しにくいことがあります。会話の間や丁寧さまで含めて練習したい場合は、実際に質問と返答を交互に話せる環境を利用する方法もあります。
今日から使える自分用テンプレート
- 関係、食事、日時を空欄へ入れる
- 返事を受けた後の一文も用意する
- 実際に使う内容で一つの会話を完成させる
実践では、たくさんの表現を同時に使う必要はありません。次の型から一つ選び、空欄を自分の予定に置き換えましょう。一つの誘いを最後まで完成させることが目標です。
友人向け
Are you free after work on【曜日】? Do you want to grab【lunch/dinner/a drink】at【場所】?
グループへの招待
A few of us are going to【店】on【曜日】. Would you like to join us?
丁寧な誘い
If you’re available, would you like to have【lunch/dinner】with us after【予定】?
二人での食事
I enjoyed talking with you. Would you like to have dinner with me on【曜日】?
誘いを受けた後
Great. What time works for you? How about【時刻】? Shall we meet【待ち合わせ場所】?
最初の一歩として、誘いたい相手を一人だけ思い浮かべてください。次に、カジュアルか丁寧かを選び、食事内容と候補日を一つ決めます。それを英語で書き、三回音読すれば、使う準備が整います。
英語で食事に誘うときのQ&A
- 迷いやすい丁寧さや単語の違いを確認する
- 誘いから返答までの疑問を短く整理する
- 必要なカードを会話前に読み返す
最後に、食事へ誘う場面で迷いやすい点を確認します。会話の直前には、自分の場面に近い質問だけを読み返しても構いません。
友人を食事に誘う最も簡単な英語は何ですか?
Do you want to get lunch?やDo you want to get dinner?が使いやすい表現です。さらに気軽に言うならWant to grab a bite?も使えますが、親しい相手に向いています。
上司や取引先にはどの表現が適していますか?
Would you like to have lunch with us after the meeting?のように、Would you like toを使い、参加者と時間を明確にすると丁寧です。会社としての招待なら、費用や社内方針も事前に確認します。
grab a biteはどのくらいの食事を意味しますか?
軽く何かを食べるという意味で、料理の種類は限定しません。短時間の食事や、まだ店を決めていない気軽な誘いに向いています。
食事への誘いをデートだと明確にするにはどう言いますか?
Would you like to go on a date with me?なら恋愛的な意図が明確です。夕食へ誘うならCan I take you out to dinner?も使えますが、誘った側が支払う印象を伴う場合があります。
誘いを断るとき、理由を詳しく話す必要はありますか?
詳しい説明は必須ではありません。Thanks for asking, but I already have plans.で丁寧に断れます。別の日に会いたい場合は、I’m free on Saturday.のように具体的な代案を添えます。
Are you free tonight?だけでも誘いになりますか?
予定の確認にはなりますが、目的が分からず相手が身構えることがあります。Are you free tonight? Would you like to get dinner?のように、何をしたいのかまで続けると親切です。
誘った人が食事代を払うのでしょうか?
必ずしも誘った人が全額を払うとは限りません。おごるならIt’s on me.やDinner is my treat.と明確にし、割り勘ならShall we split the bill?と確認できます。
親しい相手には「Do you want to get dinner?」、丁寧に誘うなら「Would you like to have dinner with me?」、グループへ招くなら「Would you like to join us?」が軸になります。
誘いを受けてもらえたら、「What time works for you?」で時間を決め、「Shall we meet outside the restaurant?」で場所を確認します。都合が悪いときは、「I can’t make it on Friday, but I’m free Saturday.」のように代案を出せます。
まずは自分が使いそうな誘いを一つ、受ける返事を一つ、断る返事を一つ選んでください。三つを声に出し、自分の曜日と店に置き換えるだけでも、実際の会話で取り出しやすくなります。

