【料理で学ぶ英会話】ハンバーグの作り方を英語で完全ガイド!レシピと頻出フレーズ80選
「好きな料理は何ですか?」と聞かれたら、多くの人が「ハンバーグ」と答えるのではないでしょうか。家庭料理の王様とも言えるハンバーグですが、その作り方を英語で説明できますか?
英語学習は、机に向かって参考書を開くだけではありません。むしろ、私たちの日常生活の中にこそ、生きた英語を学ぶチャンスが溢れています。特に「料理」と「英会話」の組み合わせは、学習効果を飛躍的に高める最強のメソッドの一つです。
この記事では、料理が苦手だった私が料理教室で学んだ「本当に美味しいハンバーグの作り方」を題材に、調理の全工程を英語で解説します。リアルな会話形式で、キッチンで本当に使える単語やフレーズを楽しく学んでいきましょう!
レッスンの内容
なぜ「料理×英語」が最強の学習法なのか?3つのメリット
まず、なぜ料理をしながら英語を学ぶのがこれほど効果的なのでしょうか。その理由は主に3つあります。
メリット1:五感を使って記憶に定着しやすい
玉ねぎを炒める香り、ひき肉をこねる感触、ハンバーグが焼ける音…料理は五感をフル活用するアクティビティです。単に単語を「見る」「聞く」だけでなく、匂いや味、触感といった身体的な体験と結びつけることで、記憶への定着率が格段に向上します。「玉ねぎをみじん切りにする」という行為は、”chop the onion finely”というフレーズを、ただの文字列ではなくリアルな体験として脳に刻み込みます。
メリット2:日常で使えるリアルな単語やフレーズが身につく
料理で使う言葉は、海外のスーパーでの買い物、レストランでの注文、友人との食事など、日常生活でそのまま使える実用的な表現ばかりです。「中火で」「ひとつまみの塩」「ひっくり返す」など、覚えておくと必ず役立つフレーズが満載。教科書では学べない、生活に根差した「生きた英語」を効率的に習得できます。
メリット3:成果が「美味しい料理」として現れ、モチベーションが続く
英語学習が続かない理由の一つに、「成果が見えにくい」ことがあります。しかし、料理なら学習の成果が「美味しいハンバーグ」という具体的で嬉しい形で現れます。家族や友人に「美味しい!」と言ってもらえれば、それは英語学習の成功体験にも繋がり、「次は別の料理に挑戦してみよう!」というポジティブな学習サイクルが生まれるのです。
【実践】ハンバーグの作り方を英語で学ぼう!
それでは、ケンイチさんと一緒に料理教室に参加して、ハンバーグ作りの工程を英語で学んでいきましょう。まずは、必要な材料と調理器具をチェックします。
材料 (Ingredients) & 調理器具 (Utensils)
材料リスト (Ingredients)
- Mixture of ground beef and pork (牛肉と豚肉の合い挽き肉)
- Onion (玉ねぎ)
- Egg (卵)
- Bread crumbs (パン粉)
- Milk (牛乳)
- Salt and pepper (塩、こしょう)
- For the sauce: Ketchup and Worcester sauce (ソース用: ケチャップ、ウスターソース)
調理器具リスト (Utensils)
- Frying pan (フライパン)
- Lid (蓋)
- Bowl (ボウル)
- Knife and cutting board (包丁とまな板)
- Plastic film/wrap (ラップ)
- Spatula (ヘラ)

まずは材料を揃えるところからスタート!英語で何と言うか確認しましょう。
料理教室での会話シーン
準備はいいですか?ケンイチが先生に教わりながら料理を進めていきます。会話に耳を傾けてみましょう。
Kenichi is at the cooking class.
Teacher: We will make hamburger steak. There are a mixture of ground beef and pork, bread crumbs, onion, milk, salt, pepper, egg, Worcester sauce, and ketchup here. First, presoak bread crumbs in the milk.
(ハンバーグを作ります。牛と豚の合い挽き肉、パン粉、タマネギ、牛乳、塩、こしょう、卵、ウスターソース、ケチャップがここにあります。まず、牛乳にパン粉を浸しておきます。)
Kenichi: How much quantity of milk do I use?
(牛乳はどれくらい使いますか?)
Teacher: Pour 100 grams of milk into the bowl.
(100グラムの牛乳をボウルに入れます。)
Kenichi: I see.
(わかりました。)
Teacher: Chop the onion finely. Heat the frying pan and fry the onion on a medium flame for a while.
(タマネギを細かくみじん切りにします。フライパンを熱してタマネギを中火でしばらく炒めます。)
Kenichi: Until when should I fry it?
(いつまで炒めますか?)
Teacher: Until it becomes transparent.
(透明になるまで炒めます。)
Kenichi: It’s become transparent now.
(今、透明になりました。)
Teacher: Put the meat in a bowl. And add the soaked bread crumbs and mix them.
(ボウルに肉を入れます。そして、浸したパン粉を加えて混ぜます。)
Kenichi: Add the soaked bread crumbs and mix them, OK.
(浸したパン粉を混ぜる、はい。)
Teacher: Next, add a nip of salt and pepper and mix them up. Add the fried onion and a beaten egg and mix them with your hand.
(次に、ひとつまみの塩、こしょうを加えて混ぜます。炒めたタマネギと溶き卵を加え、手で混ぜます。)

手でこねることで、愛情も混ざって美味しくなります!
Kenichi: With my hand?
(手で?)
Teacher: Yes. Cover it with plastic film, and leave it in a refrigerator for an hour.
(はい。それをラップで覆い、冷蔵庫に1時間入れておきます。)
(One hour later)
Teacher: Divide it into three. Shape them oval. Preheat the frying pan with oil and put them on it. When one side becomes brown, flip them over. Cover the frying pan with a lid and wait for a while.
(それを3つに分けます。形を楕円形にしてください。油を引いたフライパンを温めておき、そこにそれらを入れます。片側が茶色になったら、ひっくり返します。フライパンに蓋をし、しばらく待ちます。)
Kenichi: They smell good.
(良いにおいがします。)
Teacher: OK! Take them out and put them on dishes. Mix the Worcester sauce and ketchup. Fry them on the frying pan a little and pour them over the hamburgers. That’s all.
(オーケー!取り出して、皿にのせて下さい。ウスターソースとケチャップを混ぜます。フライパンで少し温めてハンバーグにかけます。これでできあがり。)
会話で学ぶ!ハンバーグ作りで役立つ英語フレーズ徹底解説
会話に出てきた重要なフレーズを、より詳しく見ていきましょう。言い換え表現やニュアンスを知ることで、あなたの表現力はさらに豊かになります。
1. How much quantity of milk do I use? (牛乳はどれくらい使いますか?)
文法的には間違いではありませんが、より自然な表現は “How much milk should I use?” や “How much milk do I need?” です。”quantity” は少し硬い、科学的な響きがあります。日常会話では、不可算名詞(数えられない名詞)には “How much ~?”、可算名詞(数えられる名詞)には “How many ~?” を使うのが基本です。
2. Chop the onion finely. (玉ねぎを細かくみじん切りにします)
“chop” は「ザクザクと切る」イメージの単語です。”finely” (細かく) をつけることで「みじん切り」を表現できます。他にも “dice” (サイの目切りにする) や “slice” (薄切りにする) など、切り方によって動詞を使い分けると、より正確に伝えることができます。
- Mince the garlic: ニンニクをみじん切りにする (“mince” はより細かいみじん切り)
- Slice the cucumber: きゅうりをスライスする
3. Until it becomes transparent. (透明になるまで)
玉ねぎを炒める際の決まり文句です。”transparent” (透明な) の代わりに “Until it’s softened and translucent” (柔らかく、半透明になるまで) という表現もよく使われます。”translucent” は「半透明」という意味で、より正確かもしれません。
4. add a nip of salt and pepper. (ひとつまみの塩、こしょうを加える)
“a nip of” も使えますが、塩やスパイスの「ひとつまみ」には “a pinch of” を使うのが最も一般的です。量の表現は他にも色々あります。
- a dash of soy sauce: 醤油をひと振り
- a tablespoon of sugar: 大さじ一杯の砂糖
- a cup of flour: 1カップの小麦粉
5. flip them over. (ひっくり返します)
ハンバーグやパンケーキなどを「ひっくり返す」時の定番フレーズです。シンプルに “turn them over” とも言えます。フライ返しは英語で “spatula” や “turner” と言います。
もっと広がる!料理英会話のステップアップフレーズ集
ハンバーグ作り以外でも使える、便利な料理フレーズをカテゴリ別に紹介します。これらを覚えれば、どんなレシピにも対応できる英語力が身につきますよ!
調理工程で使える動詞フレーズ
- Stir gently: 優しくかき混ぜる
- Bring to a boil: 沸騰させる
- Simmer on low heat: 弱火でコトコト煮る
- Drain the pasta: パスタの水を切る
- Grease the pan: フライパンに油を塗る
- Whisk the eggs: 卵を泡立て器で混ぜる
質問・確認で使えるフレーズ
- Is this the right consistency?: この硬さ(とろみ)で合っていますか?
- How long should I cook it for?: どれくらいの時間、火を通せばいいですか?
- Should I preheat the oven?: オーブンは予熱したほうがいいですか?
- Can you pass me the salt?: 塩を取ってもらえますか?
褒め言葉・感想を伝えるフレーズ
- It smells amazing/delicious!: ものすごくいい匂いがする!
- The texture is perfect!: 食感が最高!
- This is the best hamburger I’ve ever had.: 今まで食べた中で一番美味しいハンバーグだよ。
- It melts in your mouth.: 口の中でとろけるね。
日本の家庭料理を英語で紹介してみよう!
ハンバーグ作りで自信がついたら、今度は日本の家庭料理を海外の友人に紹介する練習をしてみましょう。ここでは「肉じゃが」の簡単な説明を例に挙げます。
「肉じゃが」の作り方を英語で説明する
“Nikujaga is a classic Japanese home-cooked dish. It’s a sweet and savory stew of meat, potatoes, and onions.”
(肉じゃがは日本の伝統的な家庭料理です。甘くてしょっぱい、肉とじゃがいもと玉ねぎの煮物なんですよ。)
“First, you stir-fry thinly sliced beef. Then, add potatoes, carrots, and onions. After that, you add dashi stock, soy sauce, sugar, and mirin, and let it simmer until the potatoes are tender.”
(まず、薄切り牛肉を炒めます。次に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを加えます。その後、だし汁、醤油、砂糖、みりんを加えて、じゃがいもが柔らかくなるまで煮込みます。)
まとめ:料理を通じて、世界とつながる英会話を
いかがでしたか?ハンバーグ作りという一つのレシピを通して、たくさんの実用的な英語表現が学べたことを実感いただけたのではないでしょうか。

英語学習の成果が、こんなに美味しい形になるなんて最高ですね!
料理は、言葉の壁を越えて人と人とをつなぐ魔法のツールです。レシピを読み解き、手順を追い、完成した料理を誰かと分かち合う。その全てのプロセスが、最高のコミュニケーションであり、最高の英語学習の場となります。
今日学んだフレーズを一つでもいいので、ぜひ次の料理の際に声に出して使ってみてください。
キッチンは、あなたの新しい英語教室です。楽しみながら、美味しい英語力を育てていきましょう!