英語で会話をする中で、なんとなく表現の仕方がワンパターンになっていませんか?単語をたくさん覚えるのも大切ですが、接続詞を変えるだけでも表現の幅はグンと広がります。
今回は中級レベルの最重要接続詞を6つ、例文を交えて紹介します。
レッスンの内容
英語はシンプルな文章の足し算でできている!
英語は文法が非常に重要な役割を担う言語です。日本語は「が」「を」「に」といった助詞さえ正しければ、多少主語や述語の順番が変化しても自分の言いたいことを相手に伝えることができます。
しかし英語は「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」のように、文章の組み立て方に一定の法則があり、このシンプルな文章の足し算で英語は成り立っています。
そのため文と文を繋ぐ接続詞の語彙力をアップさせることで、英会話のレベルをワンランクアップさせることができるでしょう。
And や So・Because といった基礎的な接続詞に加えて、絶対に覚えておきたい中級レベルの接続詞を学びましょう。
接続詞とは
接続詞とは、語・文・句などを結びつける語句のことです。単体の文章を並べてもよいですが、接続詞を使って文章を組み合わせた方がよりスマートで分かりやすくなります。
ケーキを作ろうとしたら牛乳がなく、スーパーに買いに行った所でトムに会った
↓
【接続詞を使っていない文】
I wanted to make a cake.There was no milk.I went to buy milk.I met Tom at supermarket.
【接続詞を使った文】
I wanted to make a cake, but there was no milk, so I went to buy it.That’s when I met Tom at the supermarket.
英語において、接続詞は「等位接続詞」と「従属接続詞」の2つの種類に分類することができます。
等位接続詞 | 従属接続詞 | |
概要 | 要素同士を「対等な関係」でつなぐ | 「主」と「従」の関係でつなぐ |
主な単語 | And For But So Or | Before After When Because Since Though As |
等位接続詞は比較的種類も少なく、英語学習の始めに習うシンプルなものが多いことが分かるでしょう。一方、従属接続詞は非常に種類が多く、難しいもの・あまり日常会話では聞かないものもあります。
覚えておきたい従属接続詞6選
自分の伝えたいことを、より自然でスマートに表現するために役立つ「6つの従属接続詞」を紹介します。
例文を繰り返し読んで使い方を頭に入れ、最終的には自分でオリジナルの文章が作れるようになることを目標にしましょう。
Even if :たとえ~でも
主となる文章に対して条件や譲歩を付加する役割をもつ従属接続詞です。
ポイントは Even if の後には必ず「仮定」の内容がくるという点です。主となる文章を強調する仮定や想定を入れましょう。これは、Even if が文頭にきても文中に来ても同じです。
I will go camp today even if it rains.
たとえ雨がふっても、私は今日キャンプに行きます。
Even if we run fast, we will still miss the train.
走ったとしても、私たちは電車に間に合わないよ。
By the time:~までに
主となる文章に対して、時間上どのような制約があるかを説明する従属接続詞です。
By the time の後には「主語+述語」と続くのが基本で、この部分を過去系にすることで「~した時には」とすることもできます。
I need to clean up my room by the time father back home.
お父さんが帰るまでに部屋を片付けないと。
I want to get married by the time I’m 25 years old.
私は、25歳までには結婚したい。
By the time I realized, it was too late.
私が気がついた時には、もう遅すぎた。
Otherwise:そうでなければ
主となる文章に条件を付け加える役割を持つ従属接続詞です。
ポイントは、Otherwise の後ろには「待ちうける結果」が主語+述語の形式でくるという点です。文中はもちろん、文頭に置いて前の文を修飾する形で使うこともできます。
I don’t eat french fry, otherwise I get fat.
私フライドポテトは食べないわ、そうでなければ太ってしまうもの。
You must be on time, otherwise you’ll be sorry.
時間通りにつかないと、後悔することになるよ。
We got stuck in a traffic jam. Otherwise we would have been here by lunch.
渋滞に巻き込まれた。そうでなければお昼までにはここに着いていたのに。
In that:ということで、という点で
主となるの文章の理由や原因を説明する従属接続詞です。
Because や The reason that と置き換えることもできますが、In that のほうがフォーマルでビジネスシーンや目上の人と話す場に適した表現です。
In that の後には、主となる文章が「なぜそうなるのか」を説明するための文章をおきましょう。
Those two projects are similar in that they both target women.
その2つの企画は、どちらも女性をターゲットとしているという点で似ている。
I feel so relieved in that I’ve completed that large project.
大きな仕事が終わったことで、気持ちが楽になった。
For fear that:~しないように、~するといけないので
主となる文章の目的を説明するための従属接続詞です。
起きてほしくない出来事を For fear that の後に置き、主となる文章を行う理由や目的を説明する役割を持ちます。
I study hard for fear that I should fail to pass the exam.
試験に落ちないよう、私は一生懸命勉強した。
Take your umbrella with you for fear that it should rain.
雨がふるといけないので、傘をもっていきなさい。
I put my computer away for fear that my son plays with it.
私は息子が遊ばないように、パソコンを片づけました。
In case:~かもしれないから念のため、~に備えて
主となる文章の目的や条件を説明する働きをもつ従属接続詞です。
In case の後には、想定される出来事を表す文章を置きます。For fear that との違いは、In case の後は「想定する未来(良い事も悪いことも)」・ For fear that の後は「避けるべき事態」であるという点です。
I’m studying hard in case I have a snap test.
抜き打ちテストがあった時に備えて、私は一生懸命勉強した。
In case you didn’t know, that elevator is out of order.
知らないかもしれから念のため言うけど、あのエレベーターは使えないよ。
We should buy more food in case one more person joining us.
もう一人来るかもしれないから、食べ物は多めに買っておこう。
会話
SarahとNatashaが会話をしています。
Sarah:It’s almost my mother’s birthday. So I want to take her to a popular restaurant.
もうすぐお母さんの誕生日だし、あの人気のレストランに連れて行ってあげたいな。
Natasha:I think it is a great idea! You should make a reservation soon for fear that completely booked.
素敵な考えね。席が埋まるといけないし、すぐ予約した方がいいと思うよ。
Sarah:In case my father has another idea, that I ask to him.
お父さんも何か考えがあるかもしれないから、念のため聞いてからにしよう。
Natasha:I see. That would be good.
そうね。それがいいと思うわ。
Sarah:Have you ever been to that restaurant, Natasha?
Natashaは、あのレストラン行ったことある?
Natasha:Yes, I went there and it was great.
ええ行ったわ、すごくよかった。
Sarah:What is your recommendation? I’m not a fussy eater though.
何かおすすめのメニューはある?特に好き嫌いはないけど。
Natasha:Umm..Even though restaurant’s recommendation is pasta, Every one of those menu was really good.
そうね。パスタがおすすめってことだったけど、どのメニューも本当に美味しかったわ。
Sarah:Wow, sounds great.
いいね!最高じゃん。
ポイント
会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。
It’s almost ~:もうすぐ~
It’s almost my birthday. は直訳すると「ほとんど私の誕生日」となりますが、「もうすぐ私の誕生日」という意味で使われます。非常によく使われる表現なので、覚えておきましょう。
例)It’s almost X’mas! もうすぐクリスマス!
Completely booked:予約でいっぱい
That would be good.:いいと思う。
That’s good. でも通じますが、Would を挟むことで表現を柔らかくする効果があります。Would の代わりに Probably が用いられることもあります。
Every one of those:どれもこれも、全てが
まとめ
接続詞は、文と文を繋ぐ大切な役割を担います。接続詞の語彙を増やすだけで、単調な文章も一気にワンランク上の言い方に変化するでしょう。
今回紹介した6つの従属接続詞をマスターして、英語表現の幅を広げてください。
それではまた See you!