英単語は分かるのに、会話になると意味がつかめない。そんな戸惑いを生みやすいのが英語のイディオムです。たとえば、pull someone’s legを一語ずつ訳すと「人の脚を引っ張る」ですが、会話では「冗談でからかう」という意味になります。
最初から全問正解する必要はありません。「見れば分かる」知識を「自分で言える」表現へ変えるには、思い出そうとする時間が役立ちます。空欄を見たら、答えを開く前に一度だけでも声に出してみてください。会話練習を増やしたい場合は、導入の選択肢として英語教室も確認できます。
英語イディオムクイズを始める前に知りたい体の部位
イディオムは、訳だけを眺めるよりも、空欄に入る単語を考え、身体の動きや色の印象を思い浮かべると覚えやすくなります。この記事では、体の部位と色を使った表現を中心に、19問のクイズ、意味の成り立ち、自然な使用場面、誤用しやすい形、発音練習まで順番に確認できます。
まずは、クイズの正答率を上げる土台となる「足」の呼び分けから始めましょう。日本語では一語で済む部分を英語で区別できると、イディオムの単語も迷いにくくなります。
- 日本語の「足」は英語では部位によって単語が変わる
- 身体の位置と動きを思い浮かべるとイディオムを推測しやすい
- 痛みやけがを伝えるときは具体的な部位を選ぶ
先に押さえたいのは、英語では足首から下がfoot、脚がlegだという区別です。日本語の「足が痛い」は便利な言い方ですが、英語では痛む場所に応じて単語を選ぶほうが正確です。
- foot:足首から下の部分
- leg:脚。日常会話では比較的広い範囲を指すこともある
- thigh:太もも
- knee:ひざ
- ankle:足首
- heel:かかと
- toe:足の指
- sole:足の裏、靴底
- calf:ふくらはぎ。複数形はcalves
たとえば、運動後に脚全体が痛むならMy leg hurts.が使えます。足の裏に小さな物が刺さった場合は、legではなくfootやsoleを使うと、聞き手が場所を正しく把握できます。
足の裏に何かが刺さっています。
soleは「ソウル」に近く、soulと同音です。stuck in theを一語ずつ切らず、「スタック・イン・ザ」と続けて発音します。
小石やとげのような物が足の裏に入り、痛む場所を具体的に伝える場面です。
soleは足の裏や靴底です。脚全体を指してMy sole hurts.とは言いません。場所が分からないときはMy foot hurts.のほうが使いやすい表現です。

体の部位は、実際の身体について話すときだけでなく、慣用表現にも頻繁に登場します。背中は「自分から見えない場所」、開いた腕は「歓迎」、上を向いたあごは「前向きな姿勢」というように、まず映像を作ってから意味へつなげましょう。
では、身体のイメージを手がかりに9問へ進みます。答えを紙に書くか、空欄を含む文全体を声に出してから答え合わせをしてください。
体の部位を使った英語イディオムクイズ9問
- 空欄だけでなく英文全体を音読して答える
- 所有格や単数形・複数形も正答の一部として確認する
- 答えの背景にある身体の姿を思い浮かべる
このクイズでは、意味が分かるだけでなく、前置詞や所有格を含むまとまりを再現できるか確かめます。選択肢はback、arms、head、heads、tails、leg、mouth、nose、skin、chinです。同じ単語を使うとは限りません。
問題1〜3|隠れて・歓迎・理解できない
問題4〜6|コイン・冗談・口コミ
問題7〜9|問題回避・いら立ち・励まし
答えは順に、1 back、2 arms、3 head、4 heads / tails、5 leg、6 mouth、7 nose、8 skin、9 chinです。正解数だけを確認して終えるのではなく、迷った問題では「なぜその部位なのか」を言葉にしてみましょう。
behind someone’s back|本人に隠れて
彼らは私に黙ってその決定をしました。
behind my backは「ビハインド・マイ・バック」に近い流れです。秘密や不信感を伴うことが多く、中立的な「不在中」より感情のある表現です。
本人が知らないところで相談、決定、陰口などが行われた場面です。自分から見えない背中側で何かが起きる姿を連想します。
「彼女に隠れて」はbehind her backです。behind someoneだけでは物理的な位置を表しやすく、秘密裏に行う意味を明確にするにはbackまで必要です。
with open arms|心から歓迎して
新しい同僚たちは彼女を温かく迎えました。
open armsは語末と母音がつながり、「オウプン・アームズ」に近く聞こえます。単なる受け入れよりも、積極的で温かな歓迎を表します。
新しい人、提案、機会などを喜んで受け入れる場面です。welcomeと組み合わせる形が特に使いやすいでしょう。
通常は両腕を開く姿から複数形のarmsを使います。with an open armやwith open armとはしません。
go over someone’s head|難しすぎて理解できない
説明や冗談が頭の上を通り過ぎ、理解の中に入ってこないイメージです。Most of the lecture went over my head.なら「講義の大部分は難しすぎて理解できなかった」となります。
同じ形には「直属の担当者を飛び越えて上位者へ話を持っていく」という意味もあります。She went over her manager’s head and contacted the director.では、難易度ではなく組織上の経路が問題になっています。lecture、joke、explanationが主語なら「理解できない」、人が主語で上位者への連絡が続けば「頭越しに進める」と判断できます。
heads or tails|コインの表か裏か
コインの表はheads、裏はtailsで、通常はどちらも複数形です。Call it—heads or tails?は「どちらか選んで。表?裏?」という意味です。「コインを投げる」にはtoss a coinとflip a coinの両方が使われます。
pull someone’s leg|冗談でからかう
本気なの?それとも私をからかっているの?
pulling my legは「プリン・マイ・レグ」に近い滑らかな流れです。多くの場合、悪意の弱い、親しい間柄の冗談を表します。
信じがたい話を聞き、相手が軽い冗談を言っているのか確かめる場面です。自分から種明かしするならI’m just pulling your leg.と言えます。
空欄にはfootではなくlegが入ります。深刻ないじめや侮辱には軽すぎるため、make fun of、mock、bullyなど、行為に合う語を選びます。
相手が不安や苦痛を感じるからかいを「軽い冗談」と決めつけないようにしましょう。pull someone’s legは、種明かしのあとに双方が笑える程度の冗談に向く表現です。
word of mouth|口コミ
人から人へ口頭で伝わる情報や評判を指します。I heard about the restaurant through word of mouth.なら「そのレストランは口コミで知りました」です。決まった形ではmouthを単数形にします。
名詞の前から別の名詞を修飾するときは、word-of-mouth recommendationsのようにハイフンを入れることがあります。一方、through word of mouthのように独立した名詞句として置く場合は、ハイフンなしが一般的です。
keep one’s nose clean|問題を起こさずにいる
Keep your nose clean.は「悪いことをせず、面倒を起こさないように」という意味です。似たkeep your nose out of itは「そのことに首を突っ込むな」であり、意味が異なります。
- keep your nose clean:問題を起こさず品行を保つ
- keep your nose out of it:他人のことに口を出さない
- keep your hands clean:不正や責任に関わらず潔白でいる
似た単語を含む表現は、訳だけでは混ざりやすくなります。Keep your nose clean and stay out of trouble.のような短い文で覚えると、意味と場面を一緒に取り出せます。
get under someone’s skin|神経に障る
彼の発言にいらいらさせられないで。
under yourをなめらかにつなぎます。一瞬の激怒よりも、じわじわと神経に触れる不快感に合います。
人の話し方、癖、音などが心に引っかかり、継続的ないら立ちを感じる場面です。
所有格を相手に合わせます。「私をいら立たせる」はget under my skinです。文脈によっては歌などが心の奥に残り、忘れられない意味にもなります。
keep one’s chin up|元気を出す
落ち込んで下を向くのではなく、あごを上げて前を見る姿から、希望を失わずにいる意味へつながります。Keep your chin up. Things may get better.のように、励ましとして使えます。
深刻な悲しみの直後に励ましだけを伝えると、感情を軽く扱っているように響くことがあります。I’m sorry you’re going through this.やI’m here if you want to talk.で寄り添ってから使うと、相手への配慮が伝わりやすくなります。

9問で使った部位以外にも、身体の姿から意味を推測しやすい表現があります。次は、会話へ取り入れやすい追加表現を、似た言い方と一緒に見ていきましょう。
身体の動きから覚える追加イディオム6選
- 頭からつま先、腕と脚、胸、目、手、耳の姿を映像化する
- 一つの表現につき、自分に関係する短文を一つ作る
- 前置詞まで含めて一つの音のまとまりとして練習する
from head to toe|頭の先からつま先まで
全身に及ぶ状態を表すときに便利です。She was dressed in black from head to toe.なら「彼女は全身黒ずくめだった」、I was soaked from head to toe.なら「私は全身ずぶぬれだった」となります。
服装だけでなく、雨、泥、痛みなど全身に広がる状態にも使えます。from head to footという形もありますが、会話ではfrom head to toeをまとまりで覚えておくと使いやすいでしょう。
cost an arm and a leg|非常に高い
修理には大金がかかりました。
arm and aの部分をつないで発音します。客観的な価格説明ではなく、話し手の「高すぎる」という感覚が表れます。
修理、家賃、旅行、買い物などが、負担に感じるほど高かった場面です。
少し割高だった程度より、驚くほど高い場合に適します。通常はan arm and a legという順序と冠詞を保ちます。
get something off one’s chest|胸の内を話す
秘密や心配事が胸に重く乗っていて、それを下ろすようなイメージです。I need to get something off my chest.は「打ち明けたいことがあります」という会話の切り出しに使えます。
話したあとの変化ならShe felt better after getting it off her chest.と言えます。somethingを使う形と、すでに話題が分かっているときのitを使う形を区別して練習しましょう。
see eye to eye|意見が一致する
互いの目線が同じ位置にある姿から、考えや意見が一致する意味になります。We don’t always see eye to eye.は「私たちはいつも意見が一致するわけではない」です。
話題を後ろへ続ける場合はonがよく使われます。They see eye to eye on most issues.なら「彼らは大半の問題について意見が一致している」となります。実際に目を見るという意味ではないため、look into someone’s eyesとは分けてください。
lend someone a hand|手を貸す
日本語の「手を貸す」に近く、作業を助ける意味です。Could you lend me a hand with these boxes?なら「この箱を運ぶのを手伝ってもらえますか」となります。
help meより少し表情のある言い方ですが、日常的な依頼に使えます。相手が手そのものを貸すわけではないため、give me your handと混同しないようにしましょう。
be all ears|ぜひ聞かせて
何があったのか話して。ちゃんと聞くよ。
all earsは音をつなげて「オール・イアーズ」に近く発音します。全身が耳になるほど注意を向ける、親しみのある比喩です。
相手の話に強い関心があり、聞く準備ができていると親しく伝える場面です。
I have all earsではなくI’m all earsです。改まった報告より、親しい会話や軽い打ち合わせに合います。
身体の表現が見えてきたら、次は向きの違いです。inside outとupside downは簡単な単語だけで作られていますが、とっさの会話では入れ替わりやすいため、物の状態を見分けて練習します。
inside outとupside downを場面で使い分ける
- 内側と外側の逆転はinside out
- 上と下の逆転はupside down
- 表裏や向きが逆ならbackwardsやthe wrong way aroundも検討する
最も簡単な判断基準は、何と何が入れ替わったかです。縫い目や裏地が外に出ていればinside out、上部が下を向いていればupside downを選びます。
inside out|裏返し
Tシャツが裏返しだよ。
inside outはoutをやや強くすると状態が伝わりやすくなります。put a sweater on inside outなら「セーターを裏返しに着る」です。
服、靴下、袋などの内側にあるはずの面が外に出ている場面です。
服の首側が下を向いているだけならupside downの発想です。名詞の前ではan inside-out shirtのようにハイフンを入れる形があります。
upside down|上下逆さま
地図を上下逆さまに持っていますよ。
upside downはdownに重点を置くと方向の変化が伝わります。Turn the bottle upside down.のように動作の指示にも使えます。
地図、写真、ボトルなど、上にあるべき部分が下を向いている場面です。
内側が外へ出た状態には使いません。比喩のturn someone’s life upside downは「生活を大きく混乱させる」「生活を一変させる」という意味です。
2択ミニクイズ
- The seams are showing. Your shirt is(inside out / upside down).
- The picture’s top edge is pointing toward the floor. It’s(inside out / upside down).
- Turn the socks(inside out / upside down)before washing them.
- The unexpected move turned our lives(inside out / upside down).
答えは、1 inside out、2 upside down、3 inside out、4 upside downです。4は比喩で、生活の秩序が上下逆さまになるほど大きく変わった感覚を表しています。
向きの違いを見分けられたら、色の問題へ進みましょう。日本語と英語では色に結びつく感情や性質が異なるため、色名を訳すのではなく、表現全体を一単位として考えます。
色を使った英語イディオムクイズ10問
- 選択肢はred、blue、green、brown、white、silver、gold
- 同じ色が複数の意味で使われることがある
- 現代の会話で自然か、古風に響くかも確認する
色のクイズでは、日本語の色彩感覚だけで推測しないことが大切です。英語では怒りがred、沈んだ気分がblue、未熟さがgreenと結びつきます。
答えは、1 red、2 blue、3 gold、4 green、5 brown、6 white、7 silver、8 green、9 red、10 blueです。同じredでも怒りと現行犯、同じgreenでも許可と未熟さを表します。単色に一つの意味を固定しないことがポイントです。
see red|カッとなる
だまされていたと気づき、彼は激怒しました。
saw redは二語を短く強く言うと感情が出ます。過去の具体的なきっかけと一緒に使いやすい表現です。
知らせや行動をきっかけに、怒りが一気に込み上げた場面です。
単に不満がある状態より、強い怒りに向く表現です。I was redだけでは「赤くなっていた」など身体の色として受け取られます。
redを使う関連表現には、問題の兆候を表すa red flag、赤字のin the red、複雑で形式的な手続きを指すred tapeがあります。catch someone red-handedは後ほど、現場を押さえる表現として扱います。
feel blue|気分が沈む
友人たちに別れを告げたあと、彼女は寂しい気持ちになりました。
feel blueはblueを少し伸ばすと、沈んだ感情のニュアンスが出ます。日常的な落ち込みを表せますが、医療上の状態を特定する言葉ではありません。
別れや失敗などで、悲しい、寂しい、気分が沈んでいると伝える場面です。
You look blue.は文脈により、顔色が青い、寒そうという身体的な意味にも取れます。相手の感情を推測するならYou seem a little down.のほうが明確な場合があります。
as good as gold|とても行儀がよい
主に子どもや動物が静かで行儀よくしていたことを表します。The baby was as good as gold during the flight.なら「赤ちゃんは飛行中ずっとおとなしくしていました」です。
成人に使うと、相手を子ども扱いしているように響く場合があります。大人の礼儀正しさならpolite、considerate、well-behavedなどを状況に応じて選びましょう。
give the green light|許可を出す
私たちは依頼主から許可が出るのを待っています。
green lightを一まとまりにし、greenを明確に発音します。単なる好意的な反応ではなく、進行を認める意味があります。
企画、工事、制作などを正式に進めてよいという許可を待つ場面です。
日本語では進行信号を青と呼びますが、英語はgreen lightです。許可を得る側を主語にするならThe project got the green light.とします。
brown-bag it|昼食などを持参する
茶色い紙袋に昼食を入れて持参する習慣から生まれた、主にアメリカ英語のくだけた表現です。I usually brown-bag it.やShe brought a brown-bag lunch to work.のように使えます。
地域や世代によって使用頻度に差があります。広く分かりやすく伝えたいならI bring my lunch from home.と言い換えられます。動詞として使うbrown-bag、名詞を修飾するbrown-bag lunchではハイフンを入れます。
show the white feather|臆病な態度を見せる
白い羽が混じった闘鶏は闘争心が弱いと考えられていたことに関係する表現です。ただし、日常会話では古風に聞こえることがあります。
現代の会話で「怖じ気づかないで」と言うならDon’t lose your nerve.、「引き下がらないで」ならDon’t back down.、「気持ちを強く持って」ならStay strong.が候補になります。古い表現は読書や映像作品の理解に役立ちますが、自分で使う際は場面を選びます。
be born with a silver spoon in one’s mouth|裕福な家に生まれる
銀製の食器を使えるほど裕福な家庭に生まれたという文化的なイメージです。生まれた時点から経済的な恵まれた条件や特権があった、という含みがあります。
話し方によっては批判や皮肉に聞こえます。He was born with a silver spoon.と短くする形も見られますが、学習段階ではin his mouthまで含む形を覚えると、表現のイメージを保ちやすくなります。
be green|経験が浅い
若い植物や熟していない果実の色から、経験不足や世間知らずを表します。He’s still green, but he learns quickly.なら「彼はまだ経験が浅いが、覚えるのは早い」です。
同じgreenでも、green with envyは「嫉妬でいっぱい」、have a green thumbは「園芸が得意」、go greenは「環境への負担を減らす方向へ移る」です。色だけで意味を決めず、後ろに続く語まで確認してください。
be caught red-handed|現場を押さえられる
彼女は彼が答えを写している現場を押さえました。
red-handedの二語を一続きで発音します。犯罪だけでなく、日常の小さな悪さにも、少し大げさでユーモラスに使えます。
盗み、カンニング、つまみ食いなど、してはいけない行為の最中に見つかった場面です。
悪いことが後から判明しただけではなく、行為中または明白な証拠がある場面に合います。形容詞部分はred-handedとハイフンで結びます。
once in a blue moon|ごくたまに
私たちが外食することはめったにありません。
in aを弱くつなぎ、「ワンス・イナ・ブルー・ムーン」に近いリズムで練習します。文頭にも文末にも置けます。
外食、連絡、旅行など、起こる頻度が非常に低いことを伝える場面です。
sometimesより頻度が低い表現です。具体的に何か月ごとかを示す言葉ではなく、話し手が「めったにない」と感じていることを表します。
色の表現にはほかにも、相手を傷つけないための小さな嘘を表すa white lie、集団の中で問題視される人を指すthe black sheep、大喜びしているtickled pink、非常によい機会を表すa golden opportunityがあります。
ここまでで意味と背景を確認できました。次は、知識を会話で取り出せる形へ変えるため、クイズの解き方、発音、言い換え、復習の順序を組み立てます。
英語イディオムを忘れにくくするクイズ練習法
- 選択肢を見る前に一度思い出す
- 不正解は似た表現との違いまで確認する
- 主語・時制・所有格を変え、間隔を空けて復習する
手順1|最初は選択肢を隠す
選択肢だけを見て正解を選べても、会話中に表現が出てくるとは限りません。まず日本語と空欄だけを見て、3秒から10秒ほど自力で思い出す時間を作ります。
出てこなければ、最初の文字だけを見る、選択肢を見る、答えを見るという順でヒントを増やします。大切なのは長く悩み続けることではなく、一度記憶を探してから答えと結び直すことです。
手順2|間違えた理由を一行で残す
keep your nose cleanをkeep your hands cleanと答えたなら、正答を書き写すだけではなく、「noseは問題を避ける、handsは不正への関与を避ける」と一行で違いを残します。
inside outとupside downを混同した場合は、絵を描いても構いません。縫い目が外ならinside out、上部が下ならupside downと、判断の分岐を短く記録します。誤答は、似た表現の境界を見つける材料になります。
手順3|主語・時制・所有格を変える
元の文がHe gets under my skin.なら、His comments got under my skin yesterday.と過去形にできます。Don’t let them get under your skin.なら、命令形と所有格の変化も練習できます。
- They welcomed me with open arms.
- We’ll welcome the new members with open arms.
- She was welcomed with open arms.
同じ表現でも、能動態、受動態、未来の予定へ変えると、文中での位置が見えてきます。一度に多く変えず、主語だけ、次に時制だけという順番にすると混乱を抑えられます。
手順4|自分に関係する短文を作る
自分が想像しやすい内容へ置き換えると、表現を思い出す手がかりが増えます。事実を公開する必要はなく、学習用の場面として具体的に想像できれば十分です。
- I eat fast food once in a blue moon.
- Long meetings sometimes get under my skin.
- My teammates welcomed me with open arms.
- The first part of the lecture went over my head.
- I need to get something off my chest.
文を作ったら、和訳を見て英語へ戻せるか試します。書くだけで終わらず、スマートフォンを伏せた状態で一度言い直すと、会話に近い取り出し練習になります。
手順5|音のまとまりを保って発音する
イディオムは単語ごとに切るより、意味のまとまりごとに読みます。behind my back、with open arms、over my head、word of mouth、once in a blue moonを、それぞれ一息で言ってみましょう。
- behind my back:behind / my / backと均等に切らない
- with open arms:open armsを滑らかにつなぐ
- over my head:over myを一まとまりにする
- word of mouth:ofを弱く短くする
- once in a blue moon:in aを弱くつなぐ
最初はゆっくり正確に読み、次に自然な速さへ近づけます。録音を聞くときは発音の美しさだけでなく、所有格や前置詞が抜けていないかも確認してください。
手順6|間隔を空けて小テストをする
学習直後に一度、翌日に一度、数日後に一度、その次の週に一度というように、少しずつ間隔を空けます。毎回一覧を読み直す前に、空欄クイズへ答えてください。
正解した表現でも、意味は分かるが発音できなかった、単語は合ったが所有格を間違えた、会話場面を説明できなかった、という弱点があります。「正解」「少し不安」「再確認」の三つに分けると、復習対象を選びやすくなります。

仕上げの会話クイズ6問
今度は日本語訳ではなく、会話の流れから選びます。空欄を埋めたら、話者を交代しながら二回ずつ読んでください。
自習では気づきにくい発音や使用場面を、会話の中で試したい場合もあります。無理のない頻度や学習目的に合うかを確認しながら、練習環境の候補を見てみましょう。
最後に、クイズ学習で迷いやすい疑問を確認します。復習回数、発音、古い表現、正答率の考え方まで整理して、今日の学習を次の練習へつなげてください。
英語イディオムクイズに関するQ&A
- 全問正解より、思い出せなかった表現の再テストを優先する
- 意味、形、場面、発音を分けて理解度を確認する
- 古風な表現は理解用と発話用を分けて扱う

