国内外問わず、英語で写真撮影を頼まれた経験はありませんか?そんな時、スムーズにやり取りができたらカッコいいですよね。
そんな写真撮影に関する英単語や使える表現をまとめてご紹介します。
レッスンの内容
写真撮影の英語表現とフレーズ
- 観光客に写真撮影を頼まれた
- 渡航先で写真撮影を頼みたい
- 写真を撮ってほしそうな観光客に声をかけてあげたい
そんな時、スムーズに英語が話せたらスマートですよね。まずは、基本となる「写真撮影の依頼をする時」「写真を撮ってあげたいとき」に使えるフレーズや表現を確認しましょう。
写真撮影の依頼をするとき
写真撮影をお願いする時の基本的なフレーズは以下の2つです。
Could you please take our picture?
Would you mind taking a picture of us?
いずれも「私たちの写真を撮ってくれませんか?」という意味の文章です。被写体が自分1人の場合には「Our」の部分に「Me」を使いましょう。1番目はカジュアルな印象で、2番目はより丁寧に頼んでいる感じが伝わります。
Thanks. Press this button, please.
ありがとう。このボタンを押してください。
Thanks, Just press here.
ありがとう。ここを押してくれれば。
Thanks. I need that building in the background.
ありがとう。あの建物が入るようにしてください。
承諾してくれたら、感謝の気持ちと撮り方を伝えましょう。背景に入れたい建造物や山・花などがある場合、Need を使って相手に希望を伝えます。
Thank you so much. Have a nice day!
ありがとうございます。良い旅を!
It looks great. Thank you.
とても良い写真です。ありがとう。
Do you want take a picture too?
あなたの写真も撮りましょうか?
Would you like to take a photo too?
あなたも写真撮影いかがですか?
撮影後には、写真を確認してお礼の気持ちを伝えましょう。その際、相手側にも「撮りましょうか?」と提案してあげられると親切ですね。
写真を撮ってあげたい時は
写真を撮ってほしそうにしている人への基本的な声のかけ方は以下の通りです。
Do you want me to take the picture for you guys?
Would you like me to take your picture?
Shall I take a picture of you?
いずれも「写真を撮りましょうか?」という意味です。こちらも1番目はカジュアルな印象で、2番目・3番目はより丁寧な口調という違いがあります。相手の人数によって「You」や「Yours」を当てはめて使い分けましょう。
I’m going to take a picture.
撮りますよ~。
Are you ready?
準備はいいですか?
撮る前には、相手に聞こえるように声をかけてあげましょう。見切れている・もう少し移動した方が良い写真が取れるなど、シチュエーションごとの細かい声かけについては「写真撮影時に使える表現のポイント」で紹介していますので参考にしてください。
No Problem, Bye.
大丈夫ですよ。バイバイ。
You are welcome. Have a nice trip.
どういたしまして。よい旅を。
Could you please take our picture too?
私たちの写真もとってもらえますか?
写真を撮り終えた後は、相手の「ありがとう」に対してしっかりと答えた上で、別れ際の定番フレーズを使いましょう。
「よい旅を」や「よい1日を」は、日本人にはあまり聞き馴染みがありませんが、英語ではメジャーなフレーズです。笑顔で言ってあげられると非常にスマートな印象を与えます。
「写真撮りましょうか?」は警戒される?
諸外国では「チップを稼ぐため」に地元の人が観光地に居るケースも少なくありません。写真撮影や観光案内など声をかけ、撮影後にチップを要求するのです。
チップ制度が当たり前の国であれば、よくあることのようですが「高額なチップを要求される」「そのままカメラやスマホを盗まれる」というトラブルも聞かれます。
そのため「写真を撮りましょうか?」と聞かれることに対して警戒心を抱く人も多いといいます。声をかけた際、こちらを警戒しているなと思ったら、下記のフレーズをプラスして伝えてあげるのがおすすめです。
After that, Would you mind taking a photo for us too?
その後、私たちの写真も撮ってくださいますか?
There’s no need to tip in Japan.
日本ではチップは必要ありませんよ。
基本的に日本は治安がよい国であることが世界的にも知られているため、日本人が親切心で声をかけたことで嫌悪されることはまずないでしょう。
但し、英語と触れ合う機会を設ける為など子供が声をかけると「チップ目的」や「窃盗目的」と感じられてしまう可能性があるため注意してください。
Picture と Photo の違い
写真という単語、皆さんは「Picture」と「Photo」どちらを使っていますか?
結論からいうと、今回のテーマである写真撮影というシーンでの「写真」という意味ではどちらを使っても問題ありません。自分の言いやすい方を使いましょう。
2つの単語は「写真」という意味を持つ点は同じですが、それ以外の意味を含むかどうかに違いがあります。
Picture | Photo(Photograph) | |
意味 | 写真、絵画、映像、描写、情勢 | 写真 |
定義 | ・a painting or drawing, etc. 絵画など人により描かれたもの ・a photograph 写真 | ・a picture produced using a camera カメラを使って撮ったもの |
Photo が写真のみを表す言葉であるのに対し、Picture は絵画や映像・描写など様々な美術的要素を表す言葉として使われます。「パン」と「食パン」のようなイメージで、様々な種類の要素を含むか1つのものだけを指しているかという違いです。
カメラを持って明らかに写真撮影を頼んでいるというシーンにおいては、Picture で写真のことを指しているのは明確に伝わりますので、Picture と Photo どちらを使ってもOKです。
しかし、下記のような文章の場合、Picture を使ってしまうと「絵」をイメージされやすいです。
He showed me a picture.
彼は私に「Picture」を見せた。
Take を含まずに「写真」といいたい場合には Photo を使うと写真であることを確実に伝えられるでしょう。
英語圏での掛け声とその使い方
日本で写真撮影といえば「はい!チーズ」が定番です。年齢やシーンを問わずこの掛け声が使われていることでしょう。
日本で使われているこの掛け声は、英語の「Say cheese!!(チーズって言って!)」に由来しています。カメラマンが「Say cheese!!」と声をかけると、撮られる側の人達が「Cheese!」と答えます。
この「チー」の発音の時に自然と口角が上がり、楽しそうな表情で撮影ができることから始まった掛け声だと考えられています。
しかし日本では、撮影する側が「はい、チーズ」と言うだけで撮られる側の人が「チーズ!」と言うのはあまり見かけませんね。
「はい、チーズ」以外に英語での掛け声を学ぶのであれば以下の4つがおすすめです。国籍や相手の英語力を問わず、万国共通で伝わるでしょう。
Are you ready? Smile!
OK, three, two, one!
Three, two, one, Smile!
Ready, everybody? Here we go.
これらをそのまま使っても、自分の言いやすいようにアレンジしてもOKです。掛け声に合わせて、指で3.2.1とカウントをとってあげるのも良いでしょう。
ローカル文化に触れる:各国の写真撮影習慣とルール
皆さんは写真撮影をする際に、どのような点に配慮していますか?また、撮影した写真をSNSなどに載せる際は、どのような点に注意していますか?
- 「撮影NG」となっているエリアでは写真を撮らない
- SNSに載せる際は、移りこんでしまっている人の顔はスタンプなどで消す
このような配慮をしている人は多いでしょう。しかし、世界には撮影により細かい配慮が必要な国もあります。
イタリアやフランス、デーンマークなどヨーロッパの一部の国では、建物にも著作権が適用されることから、パノラマの撮影が禁止されています。
パノラマとは「見渡す限りの風景」という意味の言葉で、写真撮影においては「道など公共の場から見える風景・景観・建物」を指します。
エッフェル塔は建設後70年が経過しているため、著作権上自由に写真を撮ることができます。一方、同じエッフェル塔でも、夜間のライトアップが始まったのは1985年で、まだ70年が経過していません。
そのため、個人用に撮影するのはOKですが、ブログや商用などに使用するためには、著作権のライセンスを取得しなければなりません。
また、アメリカではパノラマの撮影は自由ですが「彫像(彫刻・銅像など)」の撮影には著作権が適用されます。制作からまだ年月の浅い彫像に対しては、単体での撮影や商用・SNSへの無断投稿は禁止されています。
他にも、料理の写真を撮ることを禁止しているレストランや、宗教的なエリアでの撮影や歓迎されないことが多いなど、気を配る点はさまざまです。トラブルを防ぐためにも、写真撮影のルールについては十分下調べをしておきましょう。
実践!観光地での会話例
Mikiが観光地で写真撮影を頼まれています。
Tourists:Excuse me. Could you please take a picture of us?
すみません。写真を撮ってもらえますか?
Miki:Sure. Just press here right?
いいですよ。このボタンを押せばいいの?
Tourists:Yes. Please, thank you.
そうです。お願いします。
Miki:Get closer. Ah..yes. OK! Are you ready? Three, two, one, Smile!
もうちょっと寄ってください。うん。そんな感じ。撮りますよ。3・2・1 笑って~
One more picture just in case.
念のため、もう一枚撮るわね。
Tourists:Thank you for your kindness.
親切にありがとう。
Miki:Would you like to check the photo?
一応確認してみてくださる?
Tourists:Looks good. Thanks.
うん。とてもきれいに撮れているわ。ありがとう。
Miki:That’s OK. Have a nice day!
どういたしまして。良い1日を!
ポイント
会話で出てきた単語や表現をおさらいしましょう。
Press here ここを押す(この場合は、シャッターボタンのこと)
押すという意味の単語で「Push」をイメージする方も多いでしょう。いずれも押すという意味を持ちますが、Push の方がしっかりと強めに押すニュアンスを含みます。カメラの撮影ボタンの操作方法では Press のほうが伝わりやすいです。
また、スマートフォンのやタブレット端末など「ボタン」というよりも画面をタッチするようなシーンであれば、Tap が最適です。
Get closer 寄る/近づく
類似表現として“Move a little bit to right/left. もう少し右(左)に動いて”というものもあります。
Just in case 念の為
日常会話だけでなくビジネスシーンでも使える表現です。
例)Just in case, I call him later. 念のため後で彼に電話しておくわ
例)You should bring an umbrella just in case. 念のため傘を持っていった方がいい。
写真撮影時に使える表現のポイント
写真撮影をお願いするときは「初対面の人にいきなり話しかける」ことになるのが普通です。
観光地やイベントなどはカジュアルな雰囲気であることが多いため、いきなり声をかけても特別失礼な印象は与えないでしょう。しかし、見ず知らずの人に突然話しかけるということを踏まえてより気を配りたい場合もあります。
そんな時には「Excuse me(すみません)」や「Sorry to bother you(申し訳ないのですが)」と言ってから会話をスタートさせると失礼がありません。
但し「もう少し寄って」や「撮りますよ~」と言う時に、過剰なまでに敬語を意識する必要はありません。構え過ぎず、明るく対応することを心がけましょう。
写真撮影の際に使えるその他の表現を確認
写真撮影に関する英単語や、覚えておきたいフレーズをまとめました。
【単語・表現】
- Commemorative photo 記念写真
- Full body 全身
- Back shot 後ろ向き
- Eyes are closed 目が閉じている
- Closing your eyes 目が閉じかけてる(半目)
- Scenery 景色
【フレーズ】
Please take it standing up.
縦向きに撮ってください。
Please take it sideways.
横向きに撮ってください。
One more picture just in case.
念のためもう一枚撮ります。
Can you take it with another one, please?
こっちのカメラでも撮っていただけますか?
Can I take pictures here?
ここで写真を撮ってもいいですか?
Can I use a flash?
フラッシュを使ってもいいですか?
Would you like to check the photos?
(撮った写真を)確認してくださいますか?
It’s against the sun.
逆光です。
What do you want in the background?
背景に何をいれますか?
世界のピースサインとポージング
写真撮影の時、もう一つ重要となるのがポーズですね。日本では多くの人がピースサインをしますが、ピースサインをするのは日本人だけとネット上で書かれているのをご存知ですか?
そのようにいわれていた時期もあるようですが、実際には世界中の人がピースサインをして写真を撮ります。ですが、ピースサインをする率が高いのは日本であるといえるかもしれません。
ピースサイン以外の世界の定番ポージングをご紹介します。
- 特にポージングをしないでカメラに向かって微笑む
- 腰に手をあてる
- 肩を組む
- 片手を高くあげる
近年では、インスタグラムやFacebookなど、SNSを使って世界中の人の写真を見ることができます。観光地に出向く際には、フォトスポットを探しながら様々な国の人のポージングも参考にしてみてはいかがでしょうか?
SNS投稿時の英語キャプションのアイデア
キャプション(caption)とは、写真や挿絵などに付けられた「説明文」を意味します。SNSにおいては、投稿時に写真や動画の内容を補足すだけでなく、投稿を見つけてもらいやすくするためにハッシュタグを記載するケースも見られます。
写真をSNSにアップする際に、使える英語のキャプションのアイデアをいくつか紹介します。
Guess where I took this pics…
どこで撮ったか当ててみて
Can you see?
見える?
I am chilling at ○○.
○○でまったり中。
Highly recommended!
最高にオススメ!
What a lovely day!
最高な1日!
It has a great atmosphere!
最高の雰囲気!
I’m crazy about 〇〇.
最近○○にハマり中。
併せて、英語の人気ハッシュタグの意味も確認しましょう。
- #Buddies 親友、仲間
- #Epic 最高、イケてる
- #Soulmate 強い絆で結ばれた関係(恋人同士にも使われる)
- #like4like イイね返しします。
- #follow4follow フォローバックします。
- #Sunday Funday 最高な日曜日
- #OOTD 今日のコーデ(Outfit of the dayの略)
英語のキャプションやハッシュタグを活用することで、SNSを通して世界中の人と繋がるきっかけになるでしょう。
顔出しパネルは日本だけ?
日本の観光地では、顔を出して撮影するパネルをよく見かけますよね。私たちは、見た瞬間に「後ろに回って顔をはめるんだな」とイメージできますが、海外の人からすると初見ではなんのためのパネルか理解できないことも多いそうです。
このパネルは英語で「Comic foreground」や「Face cutout」と表現されます。日本特有のものということではないようですが、海外の観光地ではあまり見かけません。
Your face here.
ここに顔をいれて
Taken from this side.
こちら側から撮ります。
It is often seen in Japan tourist spots.
これは日本の観光地によくあります。
まとめ
英語でスムーズにコミュニケーションを取りながら写真を撮ってあげることができると、カッコいいですし自信にもつながります。
今回ご紹介した言い回しを是非試してみてください。それではまた、See you!