海外旅行前に必読!支払い方法とレジでの英会話をマスターしてスマートに旅しよう
海外旅行は楽しみな反面、言葉の壁、特に「お金の支払い」に関するコミュニケーションに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、ご安心ください!この記事では、海外のレジで戸惑うことなく、スマートに支払いができるようになるための必須英語表現、様々な支払い方法、そして覚えておくと役立つ海外のキャッシュレス事情やチップ文化まで、具体例を交えながら徹底的に解説します。これであなたも、海外旅行でのショッピングや食事がもっと楽しく、もっとスムーズになること間違いなしです!
レッスンの内容
【基本】まずは押さえたい!支払いに関する重要英単語&フレーズ
海外での支払いをスムーズに行うためには、まず基本的な英単語とフレーズをしっかりと押さえておくことが大切です。ここでは、日常会話からビジネスシーンでも役立つ可能性のある支払い関連の言葉を見ていきましょう。
「支払い」の基本単語:Payment と Pay の使い分け
英語で「支払い」を意味する代表的な名詞は Payment です。動詞として「支払う」と言いたい場合は Make a payment と表現しますが、これは比較的フォーマルな言い方で、主にビジネスの場面や公的な手続きなどで使われます。
Make a payment の例文:
You need to make a payment by the end of this month. (今月末までにお支払いいただく必要があります。)
Please make a payment at counter number 3. (3番カウンターでお支払いください。)
友人や家族との日常的な会話では、もっとシンプルに動詞の Pay を使うのが一般的です。
Pay の例文 (日常会話):
I’ll pay for dinner tonight. (今夜の夕食は私が払うよ。)
Can you pay me back later? (後で払ってくれる?)
「支払い方法」を伝える/尋ねる英語表現
お店などで「支払い方法」について尋ねたり、自分の希望を伝えたりする際には、Payment methods や Payment options という言葉が使えます。これらは「支払い手段」や「支払いの選択肢」といったニュアンスです。
Payment methods / Payment options の例文:
What payment methods do you accept? (どのような支払い方法が利用できますか?)
We offer several payment options for your convenience. (お客様の便宜のために、いくつかのお支払い方法をご用意しております。)
店員側が支払い方法を尋ねる時は、以下の2つのフレーズが定番です。
How will you pay? (どのようにお支払いしますか?)
How do you want to pay? (どのように支払いたいですか?)
「支払い方法」という単語は使わずに、How (どのように) + Pay (払う) の形で表現するのが一般的です。
こちらから特定の支払い方法が使えるかどうかを尋ねる時には、Accept (受け入れる) や Use (使う) を使います。
Do you accept credit cards? (クレジットカードは使えますか?)
Can I use Apple Pay here? (ここでアップルペイは使えますか?)
これらのフレーズは、支払い方法の部分を入れ替えるだけで様々な場面で応用できるので、ぜひ覚えておきましょう。カジュアル過ぎず、かといって不自然にかしこまった言い方でもないので、どのような場面でも使える便利な表現です。
支払い関連で役立つその他の重要ボキャブラリー
通販サイトなどインターネット上の決済では「支払い情報:Payment Information」という言葉が使われることもあります。今回のテーマは「支払い方法」ですが、支払いに関するその他の英語表現も併せて覚えておくと、海外旅行中はもちろん、様々な場面で役に立ちますよ。
- Payment date / Date of payment: 支払い日
- Due date / Payment deadline: 支払い期限
- Invoice / Bill: 請求書 (Billはイギリス英語でよく使われます)
- Receipt: レシート、領収書
- Debit: 引き落とし (デビットカードの「デビット」です)
- Credit: 掛け売り、信用貸し (クレジットカードの「クレジット」です)
- Paid: 支払い済み
- Unpaid: 未払い
- Refund: 返金
- Split the bill: 割り勘にする
- It’s on me. / My treat.: 私のおごりです。
- Cash only: 現金のみ
- NO split checks / NO separate bills: 個別会計お断り (張り紙などに使われるフレーズ)
これらの単語を知っていると、請求書の内容を確認したり、支払い条件を理解したりする際に非常に役立ちます。
【実践】シーン別!支払い方法とその英語表現を徹底解説
ここからは、具体的な支払い方法「現金」「カード」「QRコード決済・電子マネー」を使う際の英語表現や、覚えておきたいポイントについて、より詳しく解説します。どの支払い方法を選ぶかによって、使う前置詞や表現が微妙に異なる点に注意しながら、例文を声に出して練習し、しっかりと身につけていきましょう。

サブ画像1: 多様な支払い方法のイメージ (現金、カード、スマホ決済)
現金 (Cash) での支払い:基本フレーズと注意点
現金は英語で Cash です。海外旅行では、カードが使えない小さなお店や市場、チップの支払いなどのために、ある程度の現地通貨の現金を持っておくと安心です。
紙幣と硬貨の英語表現
それぞれのお金は、アメリカ英語では主に「Bill:紙幣」「Coin(s):硬貨(コイン)」と表現します。イギリス英語では紙幣を Note と言います(詳細は後述)。
例えば、「10ドル紙幣」は a ten-dollar bill、「50セント硬貨」は a fifty-cent coin のように表現します。
現金で支払うことを伝えるフレーズは以下の通りです。
Cash, please. (現金でお願いします。)
I’ll pay in cash. (私は現金で支払います。)
前者の方がよりカジュアルで、後者の方が少し丁寧な印象を与えますが、どちらも一般的に使われる失礼のない表現です。Cash に付ける前置詞は “in” である点を間違えないようにしましょう。
稀に高額紙幣での支払いを断られたり、逆に細かいお金がないか尋ねられたりすることもあります。
“Do you have anything smaller?” (もっと細かいお金はありませんか?) や
“Sorry, we can’t accept this large bill.” (すみません、この高額紙幣は受け取れません。)
といったフレーズも覚えておくと良いでしょう。
お釣り (Change) に関するフレーズ
お釣りは英語で Change と表現します。この Change には、交換や小銭(少額のお金)という意味もあります。
That’s $2 change. / Your change is $2. (2ドルのおつりです。)
You forgot your change! (お釣りを忘れていますよ!)
Keep the change. (お釣りは取っておいてください。/ お釣りは要りません。) → チップとして渡す場合など。
お釣りが正しいか確認する際は、“Excuse me, I think the change is incorrect.” (すみません、お釣りが間違っていると思います。) のように丁寧に伝えましょう。
カード (Card) での支払い:種類と伝え方、トラブル回避術
カード類は英語で総称して Card です。海外旅行では最も一般的な支払い方法の一つで、多額の現金を持ち歩くリスクを減らせます。
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード
支払いに使えるカードには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。一般的に海外でよく利用されるのは以下のカードです。
- Credit card (クレジットカード): 後払いのカード。国際ブランド (VISA, Mastercardなど) であれば、多くの国で利用可能です。
- Debit card (デビットカード): 銀行口座直結で即時払いのカード。ヨーロッパなどで非常に普及しています。
- Prepaid card (プリペイドカード): 事前にチャージした金額分だけ使えるカード。使いすぎを防げるメリットがあります。トラベルプリペイドカードなどもあります。
カード利用時の重要フレーズと店員からの質問対応
カードで支払うことを伝えたい時は、以下のフレーズを使います。
I’ll pay by card. (私はカードで支払います。)
I’ll pay with a/my card. (私はカードで支払います。)
By card, please. / Card, please. (カードでお願いします。)
Cash の場合は前置詞が in でしたが、Card の場合には by や with を使うことができます。どちらを使っても意味は同じですので、自分の言いやすい方で覚えましょう。
上記のような言い方をした場合、特に見慣れないデザインのカードだと「Debit or credit? (デビットですか、クレジットですか?)」や「What kind of card is this? (これは何カードですか?)」と聞かれることがあります。これは、提示したカードがデビットカードなのかクレジットカードなのか、種類を尋ねられていますので、“It’s a credit card.” や “It’s a debit card.” のようにカードの種類を答えましょう。カード会社名 (VISA、Mastercard、JCBなど) を答えるのではない点に注意が必要です。
店員: “Debit or credit?” (デビットとクレジットどっち?)
あなた: “Credit, please.” (クレジットです。)
店員: “What kind of card is this?” (これは、何カードですか?)
あなた: “This is a Visa credit card.” (これはVISAのクレジットカードです。)
また、支払い時には暗証番号 (PIN code / PIN number) の入力を求められるか、サイン (Signature) を求められることがあります。
- “Please enter your PIN code.” (暗証番号を入力してください。)
- “Could you sign here, please?” (ここにサインをお願いします。)
- タッチ決済 (Contactless payment) の場合は、“You can just tap your card.” (カードをかざすだけで結構です。) と言われることもあります。その際は Tap to pay というサインを探しましょう。
海外でのカード利用時の注意点(不正利用対策など)
海外でカードを安全に利用するためには、いくつか注意点があります。
- スキミング対策: ATMや決済端末に不審な装置が取り付けられていないか確認しましょう。特に屋外のATMや人通りの少ない場所のものは注意が必要です。カードの処理は店員の目の前で行ってもらうようにし、カードから目を離さないようにしましょう。
- 暗証番号の管理: 暗証番号は誰にも教えず、入力する際は手元を隠すなどして覗き見されないように注意しましょう。
- 利用明細の確認: 旅行中や帰国後にカードの利用明細をこまめに確認し、身に覚えのない請求がないかチェックしましょう。
- 緊急連絡先の準備: 万が一カードを紛失したり盗難に遭ったりした場合に備え、カード会社の緊急連絡先(海外からかけられる番号)を控えておきましょう。すぐに連絡してカードの利用を停止してもらうことが重要です。その際、“I’ve lost my credit card. I need to cancel it immediately.” (クレジットカードを紛失しました。すぐに利用停止してください。) や “My card has been stolen.” (カードが盗まれました。) といったフレーズが役立ちます。
- 海外利用設定の確認: クレジットカードによっては、海外での利用に際して事前の届け出や設定が必要な場合があります。出発前にカード会社に確認しておきましょう。
- DCC (Dynamic Currency Conversion) に注意: 外貨建ての支払いを自国通貨建てで決済できるサービスですが、多くの場合、不利な為替レートが適用されます。支払い時に現地通貨か自国通貨かを選択できる場合は、現地通貨での決済 (Pay in local currency) を選ぶのが一般的にお得です。
QRコード決済・電子マネーでの支払い:海外での普及状況と使い方
日本国内でも利用者の多いQRコード決済や電子マネーは、英語では以下のように表現されることが一般的です。
- QR code payment: QR決済
- E-money / Electronic money: 電子マネー
- Mobile payment / Smartphone payment: モバイル決済、スマホ決済
- Contactless payment: 非接触型決済 (NFCを使ったものなど)
主要な決済サービスの英語名称
日本でお馴染みのQRコード決済や電子マネーが海外でそのまま使えるとは限りません。しかし、Apple PayやGoogle Payのような国際的に展開されているサービスは、対応している国や店舗であれば利用できる可能性があります。
会計時にこれらのサービスを利用したい場合は、日本と同様に使いたい決済サービスの名称をレジで伝えましょう。
Apple Pay, please. (アップルペイでお願いします。)
Can I use Google Pay? (グーグルペイは使えますか?)
Do you take Alipay? (アリペイは使えますか?) ← 中国で普及
利用可否を尋ねるフレーズと注意点
日本では多くのお店がQRコード決済や電子マネーによる支払いに対応していますが、渡航先によっては、これらの支払い方法がほとんど普及していない地域もあります。特に欧米では、クレジットカードやデビットカードが主流で、QRコード決済は限定的な場合があります。一方で、中国や一部のアジア諸国ではQRコード決済が非常に普及しています。
小規模なお店や屋台・出店などでは使えない場合が多いため、事前に利用可能か確認するか、現金も用意しておくのが賢明です。レジ周りに対応している決済サービスのロゴが表示されていることが多いので、チェックしてみましょう。
利用できるか分からない場合は、“Can I pay with this app?” (このアプリで支払えますか?) や “Do you accept mobile payments?” (モバイル決済は使えますか?) のように尋ねてみましょう。
【豆知識】海外旅行がもっとスムーズに!国による支払い文化の違い
日本と諸外国では、支払い事情が大きく異なります。最も確実なのは現地の通貨(現金)を用意しておくことですが、慣れない紙幣やコインを使いこなすのは大変ですし、防犯の観点からも多額の現金を持ち歩くのはおすすめできません。渡航先のキャッシュレス事情について事前にきちんと下調べをし、現金とカード、その他の決済方法を上手に使い分けられると、よりスマートで安全な旅行が楽しめます。

サブ画像2: レジでのスムーズなカード支払いシーン
世界のキャッシュレス事情:日本との違いと主要国の動向
日本のキャッシュレス決済比率は年々上昇していますが、世界的に見るとまだ現金への依存度が高い国と言えます。海外では、日本以上にキャッシュレス化が進んでいる国や地域が多く存在します。
アメリカ・カナダのキャッシュレス事情
アメリカやカナダでは、クレジットカードとデビットカードの利用が非常に一般的です。ほとんどのお店でカード払いが可能で、少額の買い物でも気軽にカードを使います。非接触型決済 (Tap to pay) も普及しており、スピーディーな支払いが可能です。Apple PayやGoogle Payといったモバイル決済も広く使われています。ただし、一部の小規模な個人商店や屋台、ファーマーズマーケットなどでは現金のみ (Cash only) の場合もあるので注意が必要です。
ヨーロッパのキャッシュレス事情
ヨーロッパ諸国、特に北欧(スウェーデン、ノルウェーなど)は世界でも有数のキャッシュレス先進地域で、現金がほとんど使われないお店も珍しくありません。デビットカードがクレジットカードと同等、あるいはそれ以上に普及しており、日常生活のあらゆる場面でカードが利用されます。非接触型決済も広く浸透しています。ドイツなど一部の国では、依然として現金払いを好む傾向が他のヨーロッパ諸国より強い場合もありますが、都市部ではカード利用が一般的です。旅行の際は、念のため少額のユーロ現金と、VISAやMastercardブランドのカード(できればICチップ付きでタッチ決済対応のもの)を用意しておくと良いでしょう。
アジアのキャッシュレス事情
アジアのキャッシュレス事情は国によって大きく異なります。
中国では、Alipay (支付宝) や WeChat Pay (微信支付) といったQRコード決済が圧倒的なシェアを誇り、現金よりもこれらのモバイル決済が主流です。外国人旅行者がこれらのサービスを利用するには設定が難しい場合がありましたが、近年では一部国際カードとの連携も進んでいます。
韓国もキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードやデビットカードの利用率が非常に高い国です。T-moneyのような交通系ICカードが小額決済にも使えます。
東南アジア諸国(シンガポール、タイ、マレーシアなど)でも、都市部を中心にクレジットカードやGrabPay、ShopeePayなどのモバイル決済が普及しつつありますが、屋台や地方では現金が依然として重要な支払い手段です。
渡航先の国や地域の最新情報を確認し、複数の支払い手段を準備しておくことが推奨されます。
その他地域の注意点
オーストラリアやニュージーランドもキャッシュレス化が進んでおり、カード決済が主流です。中南米やアフリカの一部の国々では、依然として現金が主要な支払い手段である地域も多く、都市部の大規模な店舗やホテル以外ではカードが使えないこともあります。渡航前には必ず現地の支払い事情を調査しましょう。
電子マネーについては、SuicaやPASMOのような日本の交通系ICカードが海外でそのまま使えることは基本的にありません。一部、提携している現地の交通系ICカードがある場合もありますが、限定的です。海外では、その国独自の交通系ICカードがコンビニやスーパーの支払いにも使えるとは限らず、主に公共交通機関専用であることが多いです。
これで混乱しない!アメリカ英語とイギリス英語の支払い関連表現の違い
「アメリカ英語」と「イギリス英語」は、同じ英語でも細かい点で表現の仕方や発音が異なることがあります。支払いに関する英語にフォーカスして、両者の代表的な違いを解説します。これらの違いを知っておくと、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
今回紹介する3つの単語は、アメリカ英語とイギリス英語で違いがあることは非常に有名です。そのため、アメリカでイギリス流の表現をしたとしても、全く通じないということは稀ですので安心してください。ただ、渡航先に応じて現地の表現を意識して使うと、より自然なコミュニケーションに繋がります。
お会計:Check vs Bill
- アメリカ英語: Check
- イギリス英語: Bill
レストランなどで会計をお願いする際に使う「お会計」という言葉は、アメリカ英語では Check、イギリス英語では Bill と言います。これは日常会話でも頻繁に使う単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
Can I get the check, please? / Check, please. (お会計お願いします。 – アメリカ英語)
Can I have the bill, please? / Bill, please. (お会計お願いします。 – イギリス英語)
紙幣:Bill vs Note
- アメリカ英語: Bill(s)
- イギリス英語: Note(s)
お札・紙幣を意味する単語もまた、アメリカ英語とイギリス英語とで異なります。アメリカでは Bill、イギリスでは Note と言います。
注目したいのが「Bill」です。Bill は、アメリカ英語では「お札・紙幣」という意味ですが、イギリス英語では先述の通り「お会計(請求書)」という意味になります。それぞれお金にまつわるワードではあるものの、異なる意味になってしまうのが非常に興味深いですね。
A ten-dollar bill (10ドル紙幣 – アメリカ英語)
A ten-pound note (10ポンド紙幣 – イギリス英語)
小切手:Check vs Cheque
- アメリカ英語: Check
- イギリス英語: Cheque
日常会話で旅行者が使うことは少ないかもしれませんが、「小切手」という単語は、発音はほとんど同じですが、スペルに違いがあります。アメリカ英語では Check、イギリス英語では Cheque となります。アメリカ英語の Check は「お会計」と「小切手」の両方の意味を持つことになります。
【会話例】これで安心!レジでの英語やり取りロールプレイング
これまでに学んだ表現を使って、実際のレジでの会話例を見ていきましょう。登場人物になりきって声に出して練習すると、より実践的な感覚が掴めます。
ケーススタディ1:スムーズなクレジットカードでの支払い
Nanaさんがお土産屋さんで会計をしています。ここではアメリカ英語の例で見てみましょう。
Nana: “Hi, I’d like to buy these souvenirs. Check, please.” (こんにちは、これらのお土産を買いたいです。お会計お願いします。)
Cashier: “Certainly! Just a moment while I scan these… Okay, your total comes to thirty dollars and fifty cents.” (かしこまりました!少々お待ちください、スキャンしますね… はい、合計で30ドル50セントです。)
Nana: “Great. I’ll pay by credit card.” (わかりました。クレジットカードで払います。)
Cashier: “Sure. Please insert or tap your card here.” (どうぞ。こちらにカードを挿入するか、タッチしてください。)
(Nanaさんがカードを端末に挿入する)
Cashier: “Thank you. And could you please enter your PIN code?” (ありがとうございます。暗証番号を入力していただけますか?)
(Nanaさんが暗証番号を入力する)
Cashier: “Alright, it’s approved. Here is your card and your receipt.” (はい、承認されました。こちらがカードとレシートです。)
Nana: “Thank you very much!” (どうもありがとう!)
Cashier: “You’re welcome! Have a nice day!” (どういたしまして!良い一日を!)
Nana: “Thanks, you too.” (ありがとう、あなたもね。)
ポイント解説:
- Check, please: アメリカ英語での「お会計お願いします」。
- Your total comes to…: 「合計は~になります」という定番表現。
- Insert or tap your card: カードを「挿入するかタッチする」という指示。最近の端末では両方対応していることが多いです。
- PIN code: 暗証番号。
- It’s approved: (支払いが)承認されました。
ケーススタディ2:現金不足?カードが使えない時の対処法
Tomさんがレストランでお会計をしようとしていますが、少し困った状況のようです。
Restaurant Staff (R.S.): “That’ll be 25 euros, sir.” (25ユーロになります。)
Tom: “Okay. Is tax included in the price?” (わかりました。その値段には税金は含まれていますか?)
R.S.: “Yes, tax is included.” (はい、税込みです。)
Tom: “Great. I’d like to pay by credit card, please.” (良かったです。クレジットカードでお願いします。)
R.S.: “I’m very sorry, but our card machine is currently out of order. We can only accept cash at the moment.” (大変申し訳ございませんが、現在カードの機械が故障しておりまして、現金のみのお取り扱いとなります。)
Tom: “Oh, really? I’m afraid I don’t have enough cash on me… Let me see. I only have 20 euros. Is there an ATM nearby?” (え、本当ですか?すみません、現金があまりなくて…ええと、20ユーロしかありません。近くにATMはありますか?)
R.S.: “Yes, there’s one just around the corner, next to the bakery. Or, if you have coins, maybe you can make it up to 25 euros?” (はい、角を曲がったパン屋さんの隣にあります。もしくは、もし小銭をお持ちでしたら、25ユーロになりませんか?)
Tom: “Let me check my pockets… Ah, found some coins! Yes, I think I can make it. Here you go, 25 euros exactly.” (ポケットを探してみます… あ、小銭がありました!はい、これで足りると思います。どうぞ、ちょうど25ユーロです。)
R.S.: “Perfect! Thank you very much. Sorry for the inconvenience with the card machine.” (完璧です!どうもありがとうございます。カードの機械の件ではご不便をおかけし申し訳ありませんでした。)
Tom: “No problem at all. Thank you for your help!” (いえいえ、大丈夫です。助かりました!)
ポイント解説:
- Is tax included in the price?: 「税金は価格に含まれていますか?」海外では税抜表示の場合もあるので確認すると良いでしょう。
- Our card machine is out of order.: 「カードの機械が故障中です。」予期せぬトラブルです。
- We can only accept cash.: 「現金のみ受け付けます。」
- I’m afraid I don’t have enough cash on me.: 「残念ながら、十分な現金を持っていません。」
- Is there an ATM nearby?: 「近くにATMはありますか?」現金が足りない時の定番フレーズ。ATMは Automated Teller Machine の略です。
- Make it up to…: 「~(金額)になるようにする、不足分を補う」。
- Sorry for the inconvenience.: 「ご不便をおかけし申し訳ありません。」店員が使う丁寧な謝罪表現。
【重要】チップ文化と支払い時のマナー
海外旅行で戸惑うことの一つに「チップ」があります。国や地域、サービスの種類によってチップの習慣は大きく異なるため、事前に渡航先のチップ文化について調べておくことが非常に重要です。

サブ画像3: レストランでのチップのイメージ
チップ (Tip) とは?基本知識と英語での表現
チップは英語で Tip または Gratuity と言います。Tip は名詞(チップ、心付け)であると同時に、「チップを渡す」という動詞としても使えます。発音は「ティップ」に近いです。「チップ」と日本語のカタカナ読みで発音すると、ポテトチップなどの「Chip」と間違われる可能性があるので注意しましょう。
チップは、特定のサービス業の従業員に対して、サービスへの感謝の気持ちを込めて支払う追加料金のようなものです。国によっては、チップが従業員の給与の重要な一部となっている場合もあります。
Should I leave a tip? (チップは置いた方がいいですか?)
How much should I tip? (チップはいくらくらい置けばいいですか?)
Is the service charge included? (サービス料は含まれていますか?) → これが含まれていれば、通常チップは不要か少額で良いことが多い。
チップが必要な場面と相場
チップが必要とされる代表的な場面と、一般的な相場(主にアメリカの場合)は以下の通りです。ただし、国や地域、店の格によって大きく異なるため、あくまで目安としてください。
- レストラン (テーブルサービス): 税抜きの食事代の15%~20%程度。サービスが良ければそれ以上。
- バーテンダー: 飲み物1杯につき1~2ドル、または合計金額の15%~20%。
- タクシー運転手: 運賃の10%~15%程度。荷物を運んでもらったら追加で。
- ホテルのポーター (荷物を運んでくれる人): 荷物1個につき1~2ドル程度。
- ホテルのハウスキーピング (部屋の清掃係): 1泊につき1~5ドル程度を毎朝枕元などに置く。
- 美容師・ネイリストなど: 料金の15%~20%程度。
一方で、ファストフード店やカフェテリア形式のお店、小売店などでは基本的にチップは不要です。また、オーストラリアやニュージーランド、ヨーロッパの一部の国(特に北欧など)では、チップの習慣がほとんどないか、料金にサービス料が含まれていることが多いです。アジアの多くの国でもチップは必須ではありませんが、高級ホテルやレストランでは渡すと喜ばれることがあります。
「お釣りはいらないよ」という形でチップを渡す場合、Keep the change. というフレーズが使えます。丁寧に伝えたい場合は、Please keep the change. や、会話例にもあったように文末に as a tip (チップとして) を付けると、より丁寧さが増します。
チップのスマートな渡し方(現金・カード)
チップは基本的に現金で渡すのが最もスマートですが、クレジットカードで支払う際にチップを加算することも可能です。
- 現金で渡す場合: レストランでは、会計時に伝票がテーブルに置かれた際に、伝票の金額にチップを加えた現金を挟んでおくか、支払いを済ませてお釣りが来た後に、テーブルにチップ分の現金を残して立ち去ります。ポーターやハウスキーピングには、サービスを受けた直後に直接手渡します。
- クレジットカードで支払う場合: レストランの伝票 (Bill/Check) には、チップを記入する欄 (Tip / Gratuity) と合計金額を記入する欄 (Total) があることが多いです。自分でチップの金額を計算して記入し、合計金額を書き込んでサインします。カード決済端末で直接チップのパーセンテージを選んだり、金額を入力したりする形式もあります。
チップの習慣は非常にデリケートな問題なので、渡航前には必ずその国の習慣を調べておき、失礼のないように対応しましょう。迷った場合は、現地の人やホテルのスタッフに控えめに尋ねてみるのも良いかもしれません。(例: “Is it customary to tip here?” – ここではチップを渡す習慣がありますか?)
【応用】ホテルチェックアウトも怖くない!支払いトラブル回避のコツ
ホテルをチェックアウトする際、最終的な精算を行います。予約時の金額と異なる場合や、身に覚えのない請求がある場合は、遠慮せずにしっかりと確認することが大切です。英語だからといって躊躇せず、疑問点は明確にしてから支払いましょう。
ホテルでのチェックアウト:明細確認と支払い時の会話例
ある宿泊客 (Customer) がホテルの受付 (Receptionist) でチェックアウトをしています。
Customer: “Good morning. I’d like to check out, please. My room number is 2021.” (おはようございます。チェックアウトをお願いします。部屋番号は2021です。)
Receptionist: “Certainly, sir. Just a moment, I’ll pull up your bill… Alright. Your total comes to $380.45.” (かしこまりました。少々お待ちください、請求書をお出しします… はい。合計で380ドル45セントでございます。)
Customer: “Hmm, $380.45? That seems a bit higher than I expected. Could I see an itemized bill, please?” (うーん、380ドル45セントですか?少し思ったより高いようです。明細書を見せていただけますか?)
Receptionist: “Of course, sir. Here you are. It looks like there are charges for four long-distance calls to Japan and some minibar items: a bottle of wine and a can of beer.” (もちろんです。こちらです。日本への長距離電話4件と、ミニバーのご利用(ワイン1本と缶ビール1本)が加算されておりますね。)
Customer: “Oh, that’s right! I did make those calls, and yes, the minibar… I completely forgot about those. My apologies. Okay, that makes sense then.” (ああ、そうでした!確かに電話をかけましたし、ミニバーも…すっかり忘れていました。すみません。なるほど、それなら納得です。)
Receptionist: “No problem at all, sir. So, how would you like to pay the $380.45?” (いえいえ、とんでもございません。では、380ドル45セントのお支払いはいかがなさいますか?)
Customer: “I’ll pay by credit card.” (クレジットカードで支払います。)
請求内容に疑問がある場合の英語フレーズ
上記の会話例のように、請求額に疑問を感じた場合は、遠慮なく質問しましょう。以下のようなフレーズが役立ちます。
- “Could you explain this charge, please?” (この請求について説明していただけますか?)
- “I don’t think I used this service.” (このサービスは利用していないと思うのですが。)
- “I believe there might be a mistake on the bill.” (請求書に間違いがあるかもしれません。)
- “Can you double-check this for me?” (これについて再確認していただけますか?)
丁寧な言葉遣いを心がけ、具体的にどの項目について疑問があるのかを伝えることが大切です。
まとめ:海外での支払いをマスターして、旅行を最大限に楽しもう!
今回は、海外旅行での支払いに関する英語表現や、知っておくと便利な知識について幅広くご紹介しました。様々な支払い方法の英語表現、レジでの店員さんとのやり取り、国によるキャッシュレス事情の違い、そしてチップの習慣など、覚えることはたくさんありますが、一度身につけてしまえば、どんな国へ行っても自信を持って行動できるようになるはずです。
多くの国では、レジの周りやお店の入り口に対応している支払い方法のロゴ(クレジットカードのブランドやモバイル決済のマークなど)がステッカーや看板で表示されています。支払い前にこれらを確認する習慣をつけると良いでしょう。
言葉の壁を感じることなく、スムーズで快適な支払いができるようになれば、海外旅行の楽しさは一層増すことでしょう。この記事で学んだことを活かして、素晴らしい旅の思い出をたくさん作ってくださいね!
それではまた、See you next time and happy travels!