海外旅行に行って、何らしかの理由で帰国の飛行機を変更しなければいけない時、どのように対応すればいいのでしょうか。
そんな時に使える英単語や英語表現を、シチュエーション別に解説します。安心して渡航できるよう、学びを深めましょう。
旅行中の英語:フライト予約変更に必要な単語とフレーズ
レッスンの内容
旅行中の予期せぬトラブルとその対応
渡航先からフライトの予約変更をするのは、どのような時でしょうか?
- 体調不良や怪我などで、予定の日に帰国が難しくなった
- 窃盗や事件などに巻き込まれ、滞在期間を延長せざるをえない
- バスや電車の遅延で、フライト時間までに空港に着くことができない
- 急に実家に帰ることになり、予定と違う空港に着く便を使いたい
このように、様々な理由から予定していた飛行機に乗れなくなるケースが考えられます。そんな時は、フライトの時間や日程・行先の変更手続きを取りましょう。
フライトの予約変更は、各航空会社によってルールが異なることに加えて、今持っている航空券の種類・適用プランなどの諸条件によって対応が変わってくる、比較的難しい手続きです。
それを英語で対応するとなると、戸惑ってしまうのも当然です。いざという時に焦らず対応できるよう、必要な単語や表現を覚えておくのがおすすめです。
フライト予約に関する基本的な英語
Airplane は「飛行機」を意味する英単語(名詞)です。口語では、これを省略して Plane と言いますが、書き言葉では略さずに Airplane と表現します。
一方で Flight は「空中を移動すること」を意味する名詞です。「空の旅」「飛行機を使った移動」という意味でも使われ、日常会話でも頻繁に出てくる単語です。
I want to go to Hawaii by airplane.
私は、飛行機でハワイへ行きたい。
I saw an airplane.
飛行機を見ました。
The airplane made a safe landing.
飛行機は、無事に着陸した。
What time is your flight?
あなたのフライトは何時ですか?
Is there a flight in the afternoon?
午後の便はありますか?
Have a nice flight.
空の旅を楽しんで!
航空券は英語で“Airplane ticket”といいます。他にも、Flight ticket や Air ticket、Plane ticket と表現することもあります。正式に「搭乗券」といいたい場合には、Boarding pass といいましょう。
Do you have a boarding pass?
搭乗券はお持ちですか?
Have you got your plane ticket?
航空券はありますか?
I lost an airplane ticket here.
私はここで飛行機のチケットをなくしました。
I haven’t arranged the flight ticket yet.
航空券の手配をまだしていません。
航空券の“予約”といいたい時には、Booking を使いましょう。予約本(Book)に書きこむ様子がこの単語の由来となったといわれています。
I booked a plane ticket to Osaka.
私は、大阪行きの航空券を予約した。
Have you booked your flight yet?
もう、航空券の予約した?
I could have completed booking the airline tickets.
航空券の予約はできているはずです。
予約という意味を持つ単語として Reservation もあります。大きな意味の違いはありませんので、どちらを使っても問題はありませんが、飛行機・航空券の予約については Booking を使うのが主流です。
予約番号やフライト番号の確認方法
予約内容の確認や変更時の手続きに必ず必要となるのが、「予約番号」と「フライト番号」です。
- 予約番号:Record locator…個別の予約内容を管理するための番号
Customer ID(お客様番号)、Confirmation number(予約ID) と書かれている場合もあります。
- フライト番号:Flight number・・・搭乗する飛行機を特定するための番号
予約番号は予約完了時に割り当てられる個別の番号で、予約状況や支払い状況の確認などに使います。一方のフライト番号は、飛行機の番号なので空港の電光掲示板から、自分の乗る飛行機が何番ゲートから出発するかの確認に使います。
いずれも予約時の控えやメール、そしてモバイルチケットや紙の航空券にも書かれています。問い合わせの際には2つの番号が分かる状態で電話をするとスムーズでしょう。
フライト変更に関する重要な単語とフレーズ
フライトの変更手続きをする際には「希望日」「時間」「座席の種類」これらを事前に考えてから問い合わせをしましょう。
I would like to change my flight.
フライトを変更したいのですが。
こちらが基本のフレーズです。Would like to を使うことで、丁寧に要望を伝えることができます。また、Flight の後に「何を」を付け加えることで、より具体的な文章になる点も覚えておきましょう。
I would like to change my flight time.
フライトの時間を変えたいです。
I would like to change my flight date.
フライトの日付を変えたいです。
I would like to change my flight destination.
フライトの目的地を変えたいです。
I would like to change my flight seat.
フライトの座席を変更したいです。
まずはこのように切りだした上で、相手の質問に合わせて名前や予約番号といった情報を伝えていきましょう。
変更内容の希望を言う際には Would like to のほかに、May I ~や Is it possible to ~を使うと好印象です。
Is it possible to change my flight to the next one?
次の便に変更することはできますか?
I’d like to change to the 2:30pm flight.
午後の2:30のフライトに変更したいです。
May I change my flight to a later date?
フライトを後日に変更できますか?
Could you find a seat from earlier flights?
もう少し早くに出る便を探してもらえますか?
I would like to go to Tokyo, not Osaka.
大阪行きではなく、東京行きを希望します。
予約変更時に聞いておきたい内容と使えるフレーズ
予約変更時には、併せていくつか聞いておくべき事項があります。便によっては、使うターミナルが異なる場合や所要時間・搭乗券の発券締め切り時間などが異なるケースもありますので注意しましょう。
【空港について】
What time does check in close?
チェックイン時間の締め切りは何時ですか?
How long do I have to check in before the flight time?
何分前までにチェックインしなければなりませんか?
Which terminal is the flight?
このフライトは、どこのターミナル発ですか?
What time can I expect to arrive at○○?
○○空港には、何時に到着しますか?
【フライトについて】
Can I check in 2 suitcases?
スーツケースを2つほど預けることはできますか?
Could I apply frequent flyer points?
マイレージポイントは使えますか?
Do you have an aisle seat?
通路側の席は空いていますか?
How much more expensive is it?
差額はいくらですか?
I’d like to add one more person.
もう一人追加でお願いします。
予約変更時によく使われる単語・表現リスト
- Immediate morning 直近の午前中
- Immediate afternoon 直近の午後
- Other vacant days 他の空いている日
- Other departing time 他の出発時間
- Window seat 窓側の席
- Aisle seat 通路側の席
- Nonstop flight 直行便
- Connecting flight 乗継便
- Departure gate 出発ゲート
- Next to each other 隣同士
- Refund 払い戻し(返金)
I’d like to have a refund for the air ticket, please.
航空券の払い戻しをお願いします。
- Cancel 取り消し
Can I cancel my reservation once?
一旦、予約を取り消してもらえますか?
- Bit もう少し
Do you have any seat a bit cheaper?
もう少し安い席はありますか?
Do you have any flight a bit earlier?
もう少し早いフライトはありますか?
Do you have any flight a bit later?
もう少し遅いフライトはありますか?
実際の会話例
フライトの日付変更について、佐藤さんがABC航空に電話で問い合わせをしています。係員(Staff)との会話を見てみましょう。
Staff:Hello, this is ABC Airplane. May I help you?
こんにちは、こちらはABC航空です。ご用件をお伺いします。
Sato:Hello, I have a flight reservation on your airline, and I would like to change the flight.
こんにちは、私はあなたの航空会社でフライト予約をしていますが、飛行機を変更したいのです。
Staff:I will check your reservation first. Could you tell me your full name and reservation number?
最初にあなたの予約を確認させてください。お名前と予約番号を教えて頂けますか。
Sato::My name is Masaru Sato, and my reservation number is 329A.
私の名前は佐藤マサルで、そして予約番号は329Aです。
Staff:I found your reservation, Mr. Sato. Your reserved flight is ABC123.
あなたの予約を確認しました、佐藤さん。あなたの予約した飛行機はABC123便ですね。
And, the plane departs London to Tokyo at 13:30 tomorrow. Is it correct?
その飛行機は明日の13:30にロンドン発東京行きとなっていますがお間違いないですか?
Sato::Yes it is. I would like to change the flight date from tomorrow to day after tomorrow in the same time. Can I change the flight?
はい、そうです。私は飛行機の日付を明日から明後日に変えたいのです。飛行機を変えられるでしょうか?
Staff:Yes, you can. We still have some vacant seats on that day.
はい、できますよ。その日にはまだいくつか空席があります。
Sato:That is good, please change the flight. Do I have to pay extra fee?
それはよかったです、飛行機を変更してください。追加料金を払わなければならないでしょうか?
Staff:Your ticket is free for one time change. This is the first time change, so you do not have to pay.
あなたのチケットは1回の変更は無料です。今回は1回目の変更なので、費用を払う必要はありません。
Sato:Thank you very much. I’m so glad to hear that.
ありがとうございます。それを聞けて安心しました。
Staff:You are welcome. Have a nice stay!
どういたしまして、良い滞在を!
ポイント
Full name 氏名(フルネーム)
日本語でも「苗字+名前」のことをフルネームといいますが、英語でも同様の意味で使われます。国と地域によっては、ミドルネームを持つ人も多く Full name というと、「ミドルネームも含めた正式な名前」という意味を持ちます。
Vacant seat 空席
例)Is this seat vacant? この席、空いていますか?
例)There being no vacant seat in the bus. バスには空席が無かった。
Departs A to B A発B行き
例)Departs London to Tokyo ロンドン発東京行き
I’m so glad to hear that. それを聞けてよかった、安心した
直訳すると「それを聞いてとても嬉しかった」となりますが、Glad には嬉しい以外にも「安心」というニュアンスが含まれます。このシーンでは、安心という意味を含めて「良かった」と安堵している気持ちを表現しています。
ネット上での変更手続き
インターネットで航空券を予約している場合など、WEB上でフライトの変更手続きができる場合があります。航空会社によっても仕様が異なりますが、マイページにログインして自分で手続きをすすめるのも手段の一つです。
航空券は、一度キャンセルしてしまうと同じ価格で再購入できないこともあるので、手続き自体は慎重に行うようにしてください。
WEBと電話とでは、手続きの締め切り時間が異なる場合もあります。詳しくは、利用先の航空会社ホームページを確認してください。
知っておくと便利な単語
ネットでの変更手続きに便利な単語や表現を紹介します。
- Surname 苗字
- Middle name 名前
- Title 性別
- Cabin Class 座席の種類(エコノミー、ビジネス、ファースト)
- Change a Reservation 予約内容の変更
- Member Login 会員ログイン
- Show password パスワードを表示する
- Forgotten your passwords パスワードを忘れた方
- Search 検索(次へ)
- Electronic ticket Eチケット
- Make a Purchase 購入する
- My Bookings 予約状況
- Payment お支払い
- Multi city 複数都市
フライト予約変更時の注意事項
フライト予約は、レストランの予約のように簡単に変更できるものではありません。航空会社によって異なる細かなルールがたくさんあり、これを英語で行うとなると難易度は非常に高いでしょう。
そこで活用したいのが、クレジットカードや海外旅行保険に付帯しているトラベルデスクサービスです。航空券の手配を代行して行ってくれるサービスを提供しているケースも多いため、自身の持っているカードや加入している保険の内容をチェックしてみましょう。
フライト予約を変更する際に、理解しておくべき注意事項を2つ紹介します。
手数料がかかる
航空券の値段は、電車のように区間で料金が決まっているものではありません。同じ区間であっても時間帯や座席の種類によって価格は変動します。
ホテルの予約も、使う予約サイト・期間限定のキャンペーン・予約時期など様々な要因によって値段が変化しますよね。航空券も同じであるとイメージしましょう。
出発地や目的地を変えなくても「変更手数料」や「運賃の差額」「キャンセル料」など様々な手数料が発生する可能性があると頭に入れておきましょう。
もちろん「実際の会話例」の佐藤さんのように、所定の回数までは無料で変更できるサービス付きの航空券もありますので、一概に全ての方に手数料がかかる訳ではありません。
まずは自分の購入した航空券の仕様を確認してみましょう。その上で手数料が発生する際には「合計でいくらになるのか」をチェックし、納得した上で手続きを進めてください。
変更できない航空券もある
チケットの種類によっては、変更に対応していないものも存在します。その場合には、現在の予約をキャンセルして新たな航空券を買いなおす必要が出てきます。
特に早割や乗り継ぎ割りなど、割引サービスを適用して購入したチケットの場合は、変更に対応していない可能性が高いので要注意です。格安航空券と呼ばれるLCCのチケットも、プランによっては変更不可でキャンセルによる払い戻しも不可というケースも…。
航空券を選ぶ際には、フライトの変更やキャンセルに対応しているか否かもしっかりと確認してから購入するのがおすすめです。
まとめ
プライベートで旅行に行くと、帰国の日が近づくたびに「もう帰る日かぁ…」と少し気持ちが後ろ向きになることもあるでしょう。
もしかしたらリラックスが足りていないのかもしれません。そういう時は、帰国日までしっかり気持ちと心を休めてみてはいかがでしょうか。
しっかり休めてもまだまだ帰りたくない場合、その時はやはり飛行機の変更の出番ですね。リラックス日を延長させるためにも覚えておいて損はないかもしれません。
それではまた、See you!