レッスンの内容
欧米と日本でのゼスチャーの違い
ちょうど日本からお友達家族が泊まりに来ていて大忙しのです。
久しぶりに会う彼女とは話しても話しても話し足りず・・・連日夜中までおしゃべり大会を繰り広げています。なんだか久しぶりに学生時代に戻ったような気分・・・ですが、体は正直ですね、寝不足がかなりシンドイです。
そんなガールズトークの最中、彼女にふと気になる一言を言われました。
日頃全く意識すらしていなかったのですが、私のゼスチャーが見ていてとても面白いという彼女。
日本人は絶対そんなゼスチャーしないって!と散々ダメ出しされて思い出したのですが、そう言えばうちの夫も日本人の不可解なゼスチャーを見て苦笑いしていたことがあったな・・。
という訳で、今回のメルマガでは、欧米と日本でのゼスチャーの違いについて少しお話してみたいと思います。
気をつけよう!誤解を招くこんなゼスチャー
日本で普通に通じるゼスチャーも、外国人にとっては全く意味が不明だったり、あるいは失礼・下品にあたることがあります。
お互いに間違った解釈をされて気まずくなってしましまうことのないよう、日頃から気をつけたいですね。
顔の前で手を左右に振るゼスチャー
1日に最低1回はしているかもしれない日本では至ってフツーなこのゼスチャー。
「ちがう」「いらない」など、基本的に「NO」を意味しますよね。
道で突然外国人に「Do you speak English?」と助けを求められて、このゼスチャーをしてしまう人も少なくないのではないでしょうか?
これ、ハッキリ言って外国人には100%通じません。
「臭い」と思われているのかな?と気にしてしまう外国人だっているくらいです。
もしあながたこんなシチュエーションになった時には、YES/NOで分かりやすく返事をしてあげてくださいね。
「自分」と言いたい時、かわりに人差し指で自分の鼻を指す
これも全く通じません。
えっ?鼻がどうしたの?私の鼻に何か付いてる?というのが、ネイティブの率直な解釈です。このゼスチャーも、日本限定にしましょう。
ちなみにネイティブが 「me?」と尋ねる時は、片手を胸のあたりに置くゼスチャーがポピュラーです。
中指を立てる
これは言わずと知れたタブー行為ですね。
以前アメリカ人の友人が、日本の幼稚園児が「おはなしゆびさん」という童謡を、ゼスチャーつきで歌っているのをみて愕然とした、と言っていました。
このゆび、にいさ~んと歌いながら、堂々と中指を立てる、あの歌ですね。
もちろんその園児に悪気があったわけではないと思いますが、欧米ではかなり下品&失礼にあたりますので、くれぐれも注意しましょう。
中指でボタンを押したり、何かを触る行為も同様に不快を与えることがあるので、気をつけてくださいね。
・・・どうですか?思い当たる節がありましたか?
文化の違いとは言え、お互いが不快な思いをするのは出来れば避けたいところ。是非気をつけたいものですね。
次回は、外国人のゼスチャーに焦点を当てて、もう少しお話したいと思います。
PHRASE OF THE WEEK
今日のフレーズは
I’m sick of it.(もうそれにはウンザリ!)
何か(誰か)に対して、もういい加減にして!という時に使います。
Sally : Do you mind if we have leftover stew for dinner? (夕飯、残り物のシチューでもいいかな?)
Dave : Not again! I’m so sick of it! (カンベンして!もうシチューは飽きたよ。)
口調によっては少しキツイ感じになってしまうので、気をつけて使ってくださいね!
ネイティブスピーカーの気になるゼスチャーどんな意味があるの?ネイティブのこんなゼスチャー
手のひらを下にして、ゆらゆらと揺らす
これは「イマイチ・・・」とか「何とも言えない・・・」という、ネガティブな意味のゼスチャーです。
Jake : How was the job interview?(仕事の面接はどうだった?)
Finn : Well…so-so.(うーん、イマイチかな・・・)
ここで、前述のゼスチャーが出ます。このゼスチャーをする場合、顔はたいてい苦笑いしてることが多いですね。
両手の人差し指と中指をピースサインのようにして、目元の高さで指先を折り曲げる
これは日本語の“二重引用”に当たりますね。英語だとair quotes (エアークォーツ)とか、finger quotes (フィンガークォーツ)などと呼ばれ、ネイティブの間でよく使われています。
文字通り、引用したい言葉にこのゼスチャーを使うのですが、ちょっと使い方が難しいのが難点。というのも、大抵の場合は、皮肉やからかいの意味が込められていて、ネガティブに使われることが多いからです。
例えば、
You said you were going to “teach her a lesson”, but all you did was to give in.
(彼女に“思い知らせてやる”って言ってたクセに、結局あっさり折れただけじゃない!)
きっと話に行く前は、「俺がガツンと言ってやるよ!」くらいのことを言っていたのでしょうね。
「調子のいい事ばかり言って!」という批判や皮肉を表すために、このfinger quotesが入っています。
They said they were going to do some “research” at the library, but it is closed today.I wonder what they are doing.
(図書館で“リサーチ”してくるって言ってたけど、今日は閉館日だよ。本当のところ、何してるのかね?)
こちらは、リサーチするだなんて言ってたけど、本当のところはどうなんだか・・・?という疑問と批判が入り混じったようなケースです。フィンガークォーツの使い方とニュアンス、なんとなく分かっていただけましたか?
使いこなせるようになるまではちょっと難しいかもしれませんが、ネイティブは本当にコレをよく使うんですよ。私は最初、何のことだかさっぱり分からず戸惑いました。
日本人が見慣れないネイティブのゼスチャーはまだまだいっぱいあります。
今後海外のドラマや映画を観る際に、こんな点にも気を配ってみると、新たな発見があって面白いかもしれないですよ。
日本人と比べると、欧米人は断然ゼスチャーを大事にします。静止した状態で会話する人が、逆に不自然に見えてしまうくらい、ゼスチャーが浸透していると言っても過言ではないと思います。
“相手にわかってもらいたい、伝えたい”という意思の表れだとは思いますが、以心伝心を大切にする日本人にとっては、戸惑うこともあるかもしれません。
ネイティブの派手なゼスチャーを全て真似する必要はありませんが、せめて相手のゼスチャーの意味するところが理解出来れば、それだけでも今後のお互いのコミュニケーションもよりスムーズに行くのではないでしょうか?
PHRASE OF THE WEEK
今週も、前回に続きちょっとした“愚痴フレーズ”(笑)をお届けします。
Here you go again.(やれやれ、また始まった。)
自慢ばかりする人、うわさ話が好きな人・・・世の中には色々な人がいますが、今日のフレーズは、いつも同じパターンを繰り返す相手に嫌気がさした時に使えるフレーズです。
Emily : Look at this bracelet. My boyfriend gave it to me on my birthday.
(このブレスレット見て。彼氏が誕生日にくれたの。)
Cindy : Here you go again.
(あ~また始まったよ。)
状況に応じて Here they go again. Here she goes again. など、you の部分を変えて使うことも出来ます。
こんな日常シーンでのつぶやき英語なら気軽に1人で練習出来ると思うので、「やれやれ、またか・・・」と思った時は是非、今日のフレーズを思い出して発声練習をしてみてくださいね。