数回にわたりご紹介してきた「数字」シリーズ、最終回となる今回は、ネイティブの間で日常的によく使われるフレーズをクイズ形式で出題してみたいと思います。
知っていると得をする?? 数字を使ったフレーズ
次の —- の箇所には数字を使った表現が入ります。さぁ、何問出来るかトライしてみてください。
1. Our wine cellars are stocked with wines from the —- corners of the world.
私たちのワインセラーは世界中のあらゆる国からのワインでいっぱいだ。
2. She is behind the —- ball.
彼女はまずい状況に陥っている。
3. It takes —- to tango.
それには両方に責任があるよ。
4. I made a very important decision at the —- hour.
私は土壇場でとても重大な決意をした。
5. He wears —- hats.
彼は二足のわらじを履いている。
6. After a haircut, I feel like a —- dollars!
髪を切ったら気分は最高!
7. You look very tired. Why don’t you catch —- winks?
疲れてるみたいね。一眠りしたら?
8. They seem to have —- thoughts about this project.
彼らはこのプロジェクトについて再考しているようだ。
9. I shaved this morning, but I’ve got a —- o’clock shadow already!
今朝剃ったのに、もうヒゲが生えてきてる!
10. He finally proposed to me! I’m on cloud —-!
彼がついにプロポーズしてくれたの!とっても幸せな気分よ!
では、正解を見ていきましょう。
1. four
from the four corners of the world で、世界中の、世界の隅々から、という意味になります。ちなみにこの world は、earth としてもOKです。
2. eight
behind the eight ball で、窮地に陥っている、困った状況にいる、という意味です。実はコレ、ビリヤード用語なんです。ビリヤードをする人はお分かりかもしれませんが、8番のボールはポケットには落としてはいけないというルールがあります。つまり、そのボールの後ろ(behind)に自分がいるということは、非常に不利な状況・困難な状態である、ということになります。
3. two
takes two to tango 直訳すると、タンゴを踊るには2人必要である、です。
つまり、1人だけの責任ではそうはならない=両方に責任がある、という訳になります。T で始まる単語が続いてゴロがいいからか、結構よく聞くフレーズです。
4. eleventh
at the eleventh hour で、ギリギリで、瀬戸際で、最後の最後で、というような意味になります。この表現はマタイ福音書20章「ぶどう園の労働者のたとえ」に由来しています。11番目の時間(eleventh hour )=夕方5時になると現れて、あたかも丸1日働いたようにして1日分のお給料をもらう人たちのことが書かれているのですが、ここから“ギリギリで、瀬戸際で”というようなニュアンスに解釈されるようになったようです。
5. two
wear two hats はそのまま、“2つの帽子”をかぶっている、ですが、日本語の二足のわらじと同じようなニュアンスなので、覚えやすいのではないでしょうか?
6. million
feel like a million dollars で、最高の気分だ、という意味です。「100万ドルの気分」ですから、もう超幸せ~ってところでしょうか?ちなみにこれ、feel like a million bucks とも言います。
7. forty
catch forty winks で一眠りする、うたたねをする、まどろむといった意味になります。なぜ40という中途半端な数なのかはナゾですが・・・(苦笑) かるく横になる、という感じで覚えればいいでしょう。
8. second
have second thoughts は直訳すれば「2番目の考え」、つまりは一度決めたことをもう一度考え直す、二の足を踏む、という意味になります。
9. five
five o’clock shadow 「5時の影」とは一体なんでしょう・・・?これは夕方になるとうっすらと姿を現し始める「ヒゲ」のことです。ヒゲが濃い男性は、是非覚えておくといいかと思います。
10. nine
on cloud nine で、最高の気持ち、天にも昇る心地、という意味。
ユダヤ教で至上の極楽とされているseventh heaven から on cloud seven という言い方が始まり、それと気象学分類上の cloud nine(もっとも高く上昇する入道雲)が一緒になって、最終的にこの on cloud nine という言い方が定着した、とされています。
まぁとにかく、“雲の上にでも乗っているかのように浮かれた気持ち“を表すフレーズだという事で覚えていただければOKです(笑)
数字を使ったフレーズはこれ以外にもたくさんあります。機会があれば是非、まとめて覚えてみるといいかもしれないですね。
PHRASE OF THE WEEK
今週のフレーズは、
”Get serious.” (うそでしょ?/ふざけないで)
シリアスになれ=ふざけないで、なんですが、会話の中では「冗談はやめてよ、ウソでしょ?」という感じでよく使われます。
A : I’m getting married next week. (来週結婚するんだ。)
B : Get serious!(うそだろ?)
映画やドラマのセリフでもよく出てきます。注意して聞いてみてくださいね。ちなみにこのフレーズは親しい間柄の人同士のみで使うようにしましょう。