こんにちは。世界にはたくさんの国があり、その国にそれぞれ国旗があります。国旗は国を象徴するものであり、他に変わるものはありません。
日本のように白地に赤い丸で日の丸を象徴し、簡単に描けるものもあれば、複雑で難しい模様の旗もあります。
旗の介入は支配の証
世界中の国旗で一番多く利用されているのは、大英帝国のユニオン・フラッグです。様々な国の国旗の左上にユニオン・フラッグがついています。
これは、この国は大英帝国の海外領土であったか、もしくは、独立後にイギリス連邦に参加していることを意味します。また、海外領土であったとしても独立後に連邦に参加しなかった国は、このユニオン・フラッグを旗につけていません。
しかしこのユニオン・フラッグ、見た目は色も多くない為簡単そうに見えますが、実際にはバランスを取るのが難しい国旗です。
会話
ロンドンにいるエマも国旗を描くことに苦労しています。エマとおばあちゃんの会話をみてみましょう。
Grandmother: You look upset, Emma. What happened?
おばあちゃん:調子が悪いようね、エマ。どうしたの?
Emma: I can’t draw The Union Flag well. It’s too hard for me.
ユニオン・フラッグを上手に描くことができないの。私にはとっても難しいわ。
Grandmother: I see. That’s why the paper became messy. Let’s draw it with me. I can teach you the technique.
なるほどね。それで紙が汚くなったのね。
Emma: Really? Then I’ll get new papers.
本当に?それなら新しい紙を持ってくるわね。
Grandmother: First, draw the flag of England. It is the red cross on the white background.
始めに、イングランドの旗を描いてね。白地に赤い十字架よ。
Emma: Okay, I can draw it.
わかったわ、それなら私にも描けそう。
Grandmother: Then, draw the flag of Scotland, blue background with white diagonal cross. But be careful, take a white space between red cross and blue background.
そして、スコットランドの旗、青地に斜めの十字を描いてね。でも気を付けてね、赤の十字架と青地の間に白い部分を残してね。
Emma: Okay, I did it.
オッケー、できたよ。
Grandmother: At last, add the flag design of Ireland, red diagonal cross with white background. Then you can see The Union Flag, Emma.
最後にアイルランドの旗のデザイン、白地に赤の斜めの十字架をたして。そうしたらユニオン・フラッグが見えるわよ、エマ。
Emma: Oh, I’m done! I draw The Union Flag! You are so smart, thank you nanny.
うわぁ、できた!ユニオン・フラッグが描けた!とっても頭いいね、おばあちゃん。
Grandmother: The sense comes with age, honey.
亀の甲より年の功よ、かわいい子。
おばあちゃんはユニオン・フラッグの成り立ちと共に、エマに描き方を教えました。
ポイント
会話で出てきた単語や言い回しをみてみましょう。
- You look upset 調子が悪い
- The Union Flag ユニオン・フラッグ
英国国旗。この呼び方以外にも、”The Union Jack”「ユニオン・ジャック」という言い方もあります。
- messy 汚い、よごれた
ユニオン・フラッグは大英帝国の旗という通り、連邦王国そのものの旗らしく、4つの国の旗を組み合わせて作られています。しかし、エマとおばあちゃんの会話では、イングランド、スコットランド、そしてアイルランドの3つの国しかでてきません。
なぜウェールズが出てこないのかというと、ウェールズは早いうちにイングランドに従ってしまった為、国旗を作る際に組み込んでもらう事が出来なかったのです。
ユニオン・フラッグは実は難しい
ユニオン・ジャック、何度か書き馴れてしまうと簡単にも感じられますが、実はこの国旗上下左右非対称なのです。
スコットランドとアイルランドの斜め十字が重ならないように、アイルランドの斜め十字が反時計回りに回転しており、上下左右非対称となっています。
このように簡単に特徴を掴んだとしても、新たな事実が判明しやはりユニオン・フラッグは描くのには難しい旗です。どのような国旗でもサイズがきっちり決まっています。それだけ旗はその国にとってとても大事な物なのです。
それではまた、See you!