こんにちは。漢方が東洋医学とよばれるように、ヨーロッパではハーブを西洋医学とよび、多くの人がハーブによって体調不良を改善しています。
ですが一般の日本人がハーブと聞くと、趣味として嗜むものと思っている人が多いのではないでしょうか。
町医者が多くないイギリス
日本では町医者が多くいる為、体調が悪くなるとすぐ病院にかかりますが、ヨーロッパではすぐに病院にはいけません。緊急でない買い切り限りは紹介状が必要になります。
イギリスでは基本的に病院に行く前に、かかりつけのホームドクターへ行きます。しかし、このホームドクターもすぐに予約がとれるとは限りません。
その為薬ではなく、ハーブの処方も行う薬局で相談しながら体調を治していきます。
会話
イギリス在住の竹井夫人がハーブの処方をしてもらうようです。会話をみてみましょう。
Mrs. Takei: Hello, I heard that I can get some medical herbs in this pharmacy.
こんにちは、この薬局で薬用のハーブを頂けると聞いたのですが。
Medical Herbalist: Hello. Yes, you can. What happens to you?
メディカルハーバリスト:こんにちは。ここで大丈夫ですよ。どうされましたか?
Mrs. Takei: I have a sore throat.
喉が痛いのです。
Medical Herbalist: Do you have running nose?
鼻水が出ていますか?
Mrs. Takei: No, I don’t. But I have bad coughs.
いいえ、でていません。でも咳がたくさんでます。
Medical Herbalist: Okay, then I prescribe mullein for you. I give you in tea bags for 2 weeks.
わかりました。ではマレインをあなたに処方しますね。2週間分の茶葉をお渡しします。
Mrs. Takei: Thank you.
ありがとうございます。
Medical Herbalist: If you have any problems which worry you in chronic bad condition, come here and have counseling. We can give you appropriate herbs to you.
もし慢性的な不調で悩むようなことがありましたら、ここに相談にきてください。適切なハーブをお渡しできますよ。
Mrs. Takei: Thank you, again.
度々ありがとうございます。
喉の痛みと咳で訪れた薬局では、慢性の不調にきくハーブも処方してもらえることがわかりました。
ポイント
会話ででてきた単語や言い回しをみてみましょう。
- pharmacy 薬局
イギリスでは Pharmacy か Chemist’s shop が使われ、アメリカでは drugstore が使われます。
- Medical Herbalist メディカルハーバリスト
治療を目的としてハーブを処方することができる職業であり、イギリスでは国が認定しています。
- I have a sore throat 喉が痛い、喉がイガイガする
- I have running nose 鼻水がたれる
- prescribe 処方する
- mullein マレイン
あまり聞かないハーブの名前ですが、喉の不調や咳、気管支炎などの呼吸器系の症状緩和の効果をもっています。
- chronic bad condition 慢性的な不調
ハーブを処方できない日本
日本では人間が作った薬を使う医療が発達して、万人が使う事が出来るようになった為、漢方は今では少し遠い存在になっています。
しかしイギリスではこれとは逆に、ハーブは現在でも身近な存在であり、人々の心身を癒し、そして治しています。
どちらが良くてどちらが悪いというわけではありません。薬には薬の、ハーブにはハーブの、漢方には漢方の効果があります。自分の体質に一番合った治療方法を見つけるのが一番ですね。
メディカルハーバリストは、イギリスでは国が認定している職業の為、患者の具合に合わせたハーブを処方することができますが、日本ではハーブの処方は医療行為とは認められていない為、職業としては成り立ちません。
しかし、最近はハーブについて勉強する人々も増えてきており、アドバイスなどをすることはできます。日本で売られているハーブの種類は少ないですが、その中でも自分の不調に効くハーブを見つけられるといいですね。
それではまた、See you!