サイズ表がインチだけ。素材の記載がどこにもない。日本に送ってくれるのかも書いていない。海外のショップで買い物をしようとすると、注文ボタンを押す直前で手が止まる瞬間があります。

「英語でメールを送るなんて自分には無理」と思って、そのままタブを閉じてしまった経験はないでしょうか。けれど購入前の質問は、英語のやり取りの中でもっとも気楽な部類に入ります。相手は売りたい側で、こちらは買いたい側。文法が少し崩れていても、好意的に読んでもらえる場面です。

この記事では、件名から署名までそのまま書き換えて送れるメールの型、言い換えのきく質問フレーズ、通販サイトに頻出する単語の意味、失礼になりやすい表現の直し方までを順番に並べています。読み終えたときには、気になっていたあの商品ページに戻って一通送れる状態になっているはずです。英語での問い合わせを継続的に練習したい場合は英語教室のような場で添削を受ける方法もありますが、まずは自力で送れる型を手に入れてしまいましょう。

では、そもそも何を聞けばいいのでしょうか。最初に、質問すべき項目の優先順位から整理していきます。

購入前に確認しておきたい5つのポイント

この章の要点
  • 後悔しやすいのは「寸法・素材・発送可否と送料・在庫・日本で使えるか」の5点
  • 表記サイズではなく実測値(measurements)を聞くのが確実
  • 1通に詰め込みすぎると返信が遅れるため、優先度の高い2〜3項目に絞る

問い合わせは、やり取りの回数が少ないほど成功です。そのために、送る前に「何を確かめたいのか」を日本語で書き出しておきます。海外通販でトラブルの種になりやすい項目は、だいたい次の5つに集約されます。

第一に寸法です。海外ブランドのS・M・Lの基準は日本と大きく異なり、同じMサイズでも肩幅が数センチ変わることがあります。だからこそ表記サイズより実測値を確認するほうが確実です。

第二に素材と生産国。ウールの混率か、本革か合皮かという情報は、その価格に納得できるかどうかを左右します。第三に日本への発送可否と送料。商品ページには何も書かれていないのに、決済画面で「この国には送れません」と弾かれることは珍しくありません。

第四に在庫と再入荷の見込みです。カートに入れられても実店舗の在庫と連動していないショップは多く、注文後に「在庫がありませんでした」と返金されるケースがあります。第五に日本で使えるかどうか。家電の電圧、ゲーム機のリージョン、化粧品の成分規制など、届いても使えない商品は意外とあります。

この5つを一度のメールにすべて詰め込むと、担当者は調べる項目が多くなり返信が後回しになります。自分にとって購入判断を左右する2〜3項目だけを選んで書くほうが、結果的に早く答えが返ってきます。

聞くことが決まったら、次は器を用意します。英文メールには決まった型があり、その型に沿って埋めていくだけで意図は伝わります。

問い合わせメールの5ブロック構成

この章の要点
  • 英文メールは「件名→宛名→書き出し→本文→結び」の5ブロックで完成する
  • 件名は中身が想像できる語句にし、商品番号を入れると返信が早まる
  • 本文は挨拶の直後に用件を書き、商品リンクを必ず添える

英文の問い合わせメールは、5つのブロックの積み重ねでできています。この順番を守るだけで、文法に自信がなくても「何を聞きたいのか分からないメール」にはなりません。逆に順番を崩すと、読み手は用件を探すために全文を読む必要が生じ、それが後回しの原因になります。

5つのブロックに色付きタブで区切られたメールのひな型が、万年筆と付箋とともにデスクに置かれている様子
件名・宛名・書き出し・本文・結びの5ブロックに分けて考えると、英文メールは驚くほど組み立てやすくなる。

件名は中身が想像できるものにする

メールフォームではなくメールで送る場合、返信率をもっとも左右するのが件名です。カスタマーサポートは一日に何十通も処理しているため、件名を見た瞬間に「在庫の質問だ」「配送の質問だ」と判断できるものから先に開かれます。

目的別に、そのまま使える件名を並べておきます。

目的 件名の例
商品詳細を知りたい Request for Details for ○○ / Inquiry about ○○
日本への発送を確認したい Shipping to Japan
送料を知りたい Inquiry about Shipping Costs
在庫・再入荷を知りたい Inquiry about the Stock / When will ○○ be available again?
サイズや色の在庫を知りたい Size and Color Availability of ○○

避けたいのは「Question」「Hello」「Help」だけの件名です。中身が分からないうえ、迷惑メールフィルタに引っかかることもあります。商品番号(item # や SKU)が分かっているなら件名に入れておくと、担当者が商品を探す手間が消え、返信が一段早くなります。

宛名は分かる範囲で具体的に

担当者名が判明しているなら Dear Mr. Smith, / Dear Ms. Smith, とします。名前が分からない場合の正式な形は To Whom It May Concern, や Dear Sir or Madam, ですが、個人商店やハンドメイド系のショップには硬すぎる印象を与えます。

実用的な落としどころは Dear Customer Service, / Hello, / Hi, の三択です。購入前の気軽な質問なら、Hello, のひと言を置いてから本文に入るだけで印象が柔らかくなります。

注意点

挨拶を一切書かず、いきなり要求から始まる英文は、読み手に「要求書」のように見えてしまいます。日本語では省略しても失礼にならない場面でも、英語では Hello, の一語があるかないかで受け取られ方が変わります。宛名と挨拶は削らないでください。

書き出しは名乗る程度で十分

自己紹介を長く書く必要はありません。My name is Hanako Yamada. や I hope you are doing well. のような一文があれば、それだけで文面はぐっと柔らかくなります。

商取引の交渉ではないので、なぜ欲しいのか、どこでその商品を知ったのかといった事情説明は不要です。むしろ背景が長いほど、用件が埋もれてしまいます。

本文は要点を1行目に置く

日本語のメールは背景から入って最後に用件を書きがちですが、英語では順番が逆です。挨拶のすぐ後に、何のために書いているのかを明示します。使いやすい書き出しは次の3つです。

  • I would like to inquire about item number XX.(商品番号XXについてうかがいたいです)
  • I am writing with reference to the jacket below.(下記のジャケットに関してご連絡しています)
  • I am writing to ask about shipping to Japan.(日本への発送についてお尋ねします)

そのうえで質問を1問ずつ改行して並べると、相手も順番に答えやすくなります。そして忘れてはならないのが商品リンクです。同じ名前で色違い・型違いが並ぶショップでは、リンクがないだけで一往復増えます

結びは定型文でよい

締めには「返信をお待ちしています」という定型文と、感謝の言葉を添えるのが基本です。ここは創意工夫の必要がなく、覚えた文をそのまま貼れば十分です。

用途 表現
返信を待つ I look forward to hearing from you (soon).
検討をお願いする Thank you for your consideration.
早めの返信を願う I would appreciate it if you could get back to me at your earliest convenience.
感謝を伝える Thank you for your help. / Thank you for your kindness.
結語 Regards, / Best regards, / Kind regards, / Sincerely,

Regards, の後に自分の名前を書けば完成です。ファーストネームだけでも失礼にはなりません。型が分かったところで、次は実際に送れる完成形のメールを場面別に見ていきましょう。

そのまま送れる購入前メールの例文

この章の要点
  • 採寸・再入荷・発送可否・送料・同梱の5場面は、完成形をそのまま流用できる
  • 寸法を聞くときは width / height / depth と単位(centimeters)を明示する
  • 依頼は Could you 〜 / Would you be able to 〜 にすると柔らかくなる

ここからは商品名と番号を差し替えるだけで送れる形でお伝えします。各例文には使う場面と注意点、読み上げるときの感覚も添えてあります。声に出して一度読んでおくと、書くときの語順が体に残ります。

商品の詳細(採寸)を聞く

フレーズ
Subject: Request for Details for the Wool Jacket
Hello,
I am interested in the jacket below, and I would like to know a little more about it.
How many centimeters are the body length and the shoulder width?
Item: https://○○○
I look forward to hearing from you soon.
Regards,
Risa
日本語訳
件名:ウールジャケットの詳細について
こんにちは。下記のジャケットに興味があり、もう少し詳しく知りたいと思っています。着丈と肩幅は何センチメートルでしょうか。商品リンク。お返事をお待ちしています。
使う場面
サイズ表がインチのみ、あるいは実寸の記載がない衣類を買うとき。レビューが少なく着用感の判断材料がないときにも有効です。
注意点・誤用例
How many centimeters the body length? のように be動詞が抜ける形は日本語話者に多い誤りです。are を入れるか、What are the measurements of this jacket? と言い換えます。単位を確実にしたいときは in centimeters, if possible を添えます。
発音・ニュアンス
centimeters は「センチミーターズ」ではなく「センティミーターズ」に近く、先頭を強く読みます。I would like to know は「アイウド・ライク・トゥ・ノウ」と区切ると通じやすく、I want to know より落ち着いた響きになります。

家具や家電のように寸法が命の商品では、width(幅)・height(高さ)・depth(奥行き)の3語をセットで覚えておくと便利です。次のように短く書いても十分伝わります。

フレーズ
Hello,
I am interested in the desk (product# xxxx), and I would like to know more details about it. What are the width, the height and the depth in centimeters?
Thank you in advance.
日本語訳
こんにちは。このデスク(商品番号xxxx)に興味があり、詳細を知りたいです。幅・高さ・奥行きはセンチメートルで何センチですか。よろしくお願いします。
使う場面
家具・家電・収納用品など、設置場所に収まるかを事前に確かめたいとき。
注意点・誤用例
Thank you in advance. は「先にお礼を言う」表現で、依頼を前提にしている響きがあります。相手に選択の余地を残したい高額商品の交渉では、Thank you for your help. のほうが無難です。
発音・ニュアンス
depth は「デプス」で th を軽く息で抜きます。width は「ウィドゥス」に近く、d をはっきり出さなくても伝わります。

再入荷の時期を聞く

フレーズ
Subject: When will this jacket be available again?
Hi,
I really like this jacket, but your site says that it is out of stock.
Item: https://○○○
Do you know when it will be back in stock? Could you please notify me when it comes in?
Thank you.
Risa
日本語訳
件名:このジャケットはいつ再入荷しますか
こんにちは。このジャケットをとても気に入っているのですが、サイトでは在庫切れと表示されています。商品リンク。いつ再入荷するか分かりますか。入荷したら連絡をいただけますか。よろしくお願いします。
使う場面
欲しい色やサイズだけが売り切れているとき。入荷通知の登録機能がないショップでは、この一通が実質的な予約になります。
注意点・誤用例
Please add me to the waiting list if you have one.(順番待ちリストがあれば入れてください)を添えると親切です。一方で When will you restock? だけの一文は素っ気なく響くため、挨拶と感謝は残します。
発音・ニュアンス
back in stock は「バッキン・ストック」とつなげて読みます。notify me は「ノウティファイ・ミー」で、頭の no を長めに。
タブレットとメジャーを持ち、ソファに置いたジャケットの袖丈を測りながら英語のメモを取る日本人男性
手持ちの服の実寸を測ってから質問すると、返ってきた数字をそのまま判断材料にできる。

日本へ送ってもらえるか確認する

フレーズ
Subject: Shipping to Japan
Hello,
Do you ship this item (product# xxxx) to Japan?
If it can be arranged, please let me know the shipping cost and the estimated delivery time.
Thank you.
日本語訳
件名:日本への発送について
こんにちは。この商品(商品番号xxxx)を日本へ発送していただけますか。可能であれば、送料とおおよその配送期間を教えてください。よろしくお願いします。
使う場面
配送先の国の一覧に日本が見つからないとき、または国際配送について何も書かれていないとき。
注意点・誤用例
より丁寧にしたい場合は Is it possible to ship this item to Japan? や Is this item available for delivery to Japan? に置き換えます。カジュアルに済ませたいなら Do you ship to Japan? だけでも通じます。
発音・ニュアンス
estimated は「エスティメイティド」で ma を強く。ship は「シップ」と短く切ると、sheep(羊)と混同されません。

送料と関税の扱いを聞く

フレーズ
Subject: Inquiry about Shipping Costs
Hello,
How much would it cost to send this item (product# xxxx) to Japan?
1. Which carrier do you use?
2. Does the shipping include tracking and insurance?
3. Are customs duties included in the price, or do I pay them on arrival?
Regards,
Kenta
日本語訳
件名:送料についてのお問い合わせ
こんにちは。この商品(商品番号xxxx)を日本へ送る場合、送料はいくらになりますか。1. 配送業者はどこですか。2. 追跡と保険は付きますか。3. 関税は価格に含まれますか、それとも到着時に支払いますか。
使う場面
高額商品や壊れやすい商品を買うとき。総額を把握してから購入判断したいときに使います。
注意点・誤用例
質問は番号を振って3つまでに抑えます。関税の申告額を実際より低く書いてほしいという依頼は違法行為につながるため、絶対に書かないでください。
発音・ニュアンス
carrier は「キャリア」で先頭にアクセント。customs duties は「カスタムズ・デューティーズ」。customs は必ず複数形で税関を指します。
注意点

Could you mark the parcel as a gift?(贈り物として申告してもらえますか)のような依頼は、関税を回避する目的だと受け取られ、ショップ側が取引を断る理由になります。信頼関係を損なううえ法的な問題にもなり得るため、購入前の問い合わせでは触れないのが安全です。

複数商品の同梱を相談する

フレーズ
Hello,
I would like to order the three items below. Would you be able to combine them into one shipment to reduce the shipping cost?
1. https://○○○
2. https://○○○
3. https://○○○
Thank you for your help.
日本語訳
こんにちは。下記の3点を注文したいと思っています。送料を抑えるため、1つの荷物にまとめて発送していただくことは可能でしょうか。よろしくお願いします。
使う場面
個人出品者が多いマーケットプレイスで、同じ出品者から複数買うとき。同梱で送料が大きく下がることがあります。
注意点・誤用例
Can you accept combined shipping? でも通じますが、Would you be able to 〜 にすると相手が断れる余地が残り、交渉ではなく相談のトーンになります。
発音・ニュアンス
combine は動詞で「コンバイン」(後ろにアクセント)、名詞的に使う combined shipping は「コンバインド・シッピング」。Would you be able to は「ウッジュビ・エイブルトゥ」と一息で読みます。

実店舗で確認するときの会話例

メールで使う表現は、旅行先の店頭でもそのまま通用します。役割を決めて読んでみると、語順が定着しやすくなります。

会話例
学習者:Excuse me, do you have this jacket in a smaller size?
店員:Let me check. … We have a size S in navy.
学習者:Could you tell me the shoulder width in centimeters?
店員:Sure, it’s about 42 centimeters.
学習者:Thank you. Do you ship to Japan if I order online?
店員:Yes, we do. The shipping cost depends on the weight.
日本語訳
学習者:すみません、このジャケットの小さいサイズはありますか。/店員:確認します。ネイビーのSサイズがあります。/学習者:肩幅をセンチで教えてもらえますか。/店員:はい、約42センチです。/学習者:ありがとうございます。オンラインで注文したら日本へ送ってもらえますか。/店員:はい、送れます。送料は重さによります。
使う場面
現地の店舗で在庫を確認し、そのまま国際配送の可否まで聞きたいとき。
注意点・誤用例
Excuse me を省いて Do you have 〜 から入ると、急かしている印象になります。声をかける一語を先に置くのが基本です。

完成形のメールが手元に揃ったら、次は自分の状況に合わせて言い換えられるように、一文で聞ける質問を増やしておきましょう。

一文で聞ける質問フレーズ集

この章の要点
  • 在庫・色サイズ・素材・発送・保証の5系統で覚えると応用が効く
  • Please 〜 でも通じるが、Could you 〜 にすると丁寧さが上がる
  • 使いたい表現は3つだけ選んでメモに残すと定着しやすい

聞きたいことを一文で言い切れると、メールの組み立てが一気に楽になります。系統ごとに並べておくので、自分がよく買うジャンルに近いものから覚えてください。

在庫と色・サイズについて。

  • Do you have [商品名] in stock?(在庫はありますか)
  • Do you have any green ones left?(緑色はまだ在庫がありますか)
  • Do you have it in a smaller size?(小さめのサイズはありますか)
  • Does it come in any other colors or sizes?(他の色やサイズはありますか)
  • Do you know when it will be back in stock?(再入荷はいつ頃ですか)
  • How many pieces do you have in stock?(在庫は何点ありますか)

素材と状態について。

  • What is this coat made of?(このコートは何でできていますか)
  • Could you tell me the fabric composition?(混率を教えてもらえますか)
  • Is this item brand new or used?(新品ですか、中古ですか)
  • Could you send me a photo of the actual item?(実物の写真を送ってもらえますか)
  • Does this jacket run small?(このジャケットは小さめの作りですか)

発送と支払いについて。

  • Can you ship this item to Japan?(日本への発送はできますか)
  • How much is the shipping cost to Japan?(日本への送料はいくらですか)
  • How long does shipping to Japan usually take?(日本までどのくらいかかりますか)
  • How many days does it take before you ship it out?(発送までに何日かかりますか)
  • Could you let me know the shipping cost?(送料を教えてもらえますか)
  • Which payment methods do you accept?(どの支払い方法が使えますか)

保証・返品・その他について。

  • Can this product be used in Japan?(日本で使える商品ですか)
  • Does it come with a warranty valid in Japan?(日本で有効な保証は付きますか)
  • Could you tell me the return policy for international orders?(海外注文の返品条件を教えてください)
  • Could you include an invoice with the package?(インボイスを同梱してもらえますか)
  • Do you offer any discount for a bulk order?(まとめ買いの割引はありますか)
  • Is this the current model?(これは現行モデルですか)

Please 〜 で始める依頼は失礼ではありませんが、Could you 〜 に置き換えるだけで全体の印象が柔らかくなります。迷ったら Could you を選んでおけば大きく外しません。

とはいえ、質問文を用意できても相手の返信やサイト表記が読めなければ判断できません。次に、通販サイトで繰り返し登場する単語を確認します。

通販サイトで頻出する英単語辞典

この章の要点
  • 採寸・素材・在庫・配送・支払いの5分野に分けて覚えると迷わない
  • billing address と shipping address の違いは決済成功を左右する
  • business day は土日祝を含まない営業日を指す

単語が読めれば、そもそも問い合わせが不要になる場合もあります。買い物中に何度も出会う語を分野ごとにまとめました。

採寸・サイズに関する語

英語 日本語
body length 着丈
shoulder width 肩幅
bust width / chest width 身幅
sleeve length 袖丈
waist / hip ウエスト/ヒップ
inseam / rise 股下/股上
cuff 裾口・袖口
true to size 表記どおりのサイズ感
runs small / runs large 小さめ/大きめの作り
size chart / measurements サイズ表/実寸

素材に関する語

衣類では cotton(綿)、linen(麻)、wool(毛)、cashmere(カシミヤ)、silk(絹)、polyester(ポリエステル)、nylon(ナイロン)、rayon(レーヨン)が基本です。革製品では genuine leather(本革)と faux leather / synthetic leather(合皮)の区別が価格の根拠になります。

雑貨や家具では suede(スエード)、stainless steel(ステンレス)、solid wood(無垢材)、made of wood(木製)、ceramic(陶器)を覚えておくと商品説明が読み解けます。

在庫・注文まわりの用語

英語 日本語
in stock / out of stock 在庫あり/在庫なし
sold out 売り切れ
back in stock 再入荷
pre-order / backorder 予約注文/入荷待ち注文
quantity / QTY 個数
description 商品説明
regular price / unit price 定価/単価
basket / cart 買い物かご
promo code 割引コード
check out レジに進む
remove / edit 削除/変更

配送に関する用語

英語 日本語
shipping method 配送方法
standard / express shipping 通常配送/お急ぎ配送
shipping address 配送先住所
shipping charge / delivery fee 配送料
handling charge 手数料
insurance 保険
free shipping / free delivery 送料無料
business day / working day 営業日
delay 遅延
being shipped / delivered 配送中/配達完了
tracking number 追跡番号
combined shipping 同梱発送

なお shipping は主に海外からの発送、delivery は同じ国内の配達に使われる傾向があります。そしてbusiness day は土日祝を含みません。「3〜5 business days」は実際には1週間前後という意味だと理解しておくと、待つ間のストレスが減ります。

支払い・アカウント登録の用語

英語 日本語
create an account アカウント作成
personal details / profile 個人情報
surname / last name
first name
postal code / zip code 郵便番号
mandatory 必須
terms of use / privacy policy 利用規約/個人情報の取り扱い方針
payment method 支払い方法
card holder カード名義人
expiration date / security code 有効期限/セキュリティコード
billing address 請求先住所(カード登録住所)
subtotal / total 小計/合計
sales tax 消費税
customs duty / import duty 関税
order confirmation 注文確認
注意点

billing address はクレジットカードに登録された住所、shipping address は荷物の届け先です。両者が同じでも構いませんが、欄が分かれているときに混同すると決済が通らないことがあります。転送サービスを使う場合は特に、この2つを正確に書き分けてください。

住所の欄が出てきたところで、日本の住所を英語で書く順番も確認しておきましょう。

住所を英語で書くときの順番

この章の要点
  • 英語表記は日本語と逆で、小さい単位から大きい単位へ並べる
  • 国名は最後に大文字で書くのが安全
  • 番地から下はローマ字のままで問題ない

問い合わせの中で発送先を伝える場面もあるため、住所表記の順番を押さえておきます。日本語と英語では並びが完全に逆になります。

日本語は「郵便番号→都道府県→市区町村→町名→地番→建物名→部屋番号」。英語は「部屋番号・建物名→地番→町名→市区町村→都道府県→郵便番号→国名」の順です。

たとえば「〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-2-3 サンプルマンション401」は、#401 Sample Mansion, 1-2-3 Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo 150-0001, JAPAN となります。国名は最後に大文字で置くのが安全です。

番地より下を読むのは日本国内の配達員なので、そこはローマ字のままで問題ありません。凝った訳語を当てる必要はなく、読み間違いのないつづりを選ぶことのほうが大切です。

住所まで書けたら、あとは返信をもらえるかどうかです。返信率を上げる書き方の工夫を見ていきます。

返信をもらいやすくするための工夫

この章の要点
  • 要点を先に、質問は3つまで。多いときは番号を振る
  • 催促は主語を I にして、一度だけ送る
  • 日付は月名で書き、短縮形やスラングは控える

返信が来ないメールには共通点があります。長い、用件が分かりにくい、答えるのに調べ物が必要、この3つです。逆にすれば返信率は上がります。

まず要点を先に書き、質問は3つまでに絞ります。数が多いときは番号を振ると、相手が順番に答えられるため回答漏れが減ります。商品リンクと商品番号を添えるのは、相手の作業を減らす配慮でもあります。

次に主語の選び方です。返信を促すときに You haven’t replied.(あなたは返信していない)と書くと、意図せず責める調子になります。主語を I にするだけで、同じ内容が穏やかに伝わります。

フレーズ
I emailed you a week ago regarding the jacket below, but I haven’t heard back yet. Could you kindly check?
日本語訳
1週間前に下記のジャケットについてメールを差し上げましたが、まだお返事をいただけていません。ご確認いただけますか。
使う場面
個人ショップなら3〜5営業日、大手なら1〜2営業日を過ぎても返信がないとき。
注意点・誤用例
Why don’t you reply to me?(なぜ返信しないのですか)は詰問に聞こえます。催促は一度だけにとどめ、連日送るのは避けてください。元のメールを引用して転送する形にすると、相手が探す手間も省けます。
発音・ニュアンス
haven’t heard back は「ハヴント・ハードバック」とつなげます。kindly を入れると角が取れ、丁寧に依頼している響きになります。

日付の書き方にも注意が必要です。数字だけの「01/02」はアメリカでは1月2日、イギリスでは2月1日と読まれます。誤解を避けるため、January 2 あるいは 2 January のように月名を綴ります。

短縮形とスラングも控えめにします。don’t や I’m、gonna、ASAP といった表現は、親しくない相手にはくだけすぎに映ります。堅苦しくする必要はありませんが、迷ったら丁寧側に寄せるほうが無難です。

最後に時差と休業日です。欧米は週末に加えて長期休暇があり、クリスマスから年始、夏季休業、旧正月の時期は返信も発送も止まりがちです。急ぎの買い物は、この時期を避けるほうが安心です。

では、実際にどんな英語が相手に誤解されやすいのでしょうか。日本語話者が引っかかりやすい表現を具体的に直していきます。

間違えやすい表現と直し方

この章の要点
  • 命令形は強く響くため Could you 〜 に置き換える
  • stock は不可算名詞なので How many stock は誤り
  • 相手の文面のトーンに合わせるのが最善の丁寧さ

日本語をそのまま英語に置き換えると、意味やトーンが変わってしまう表現があります。よくあるものを直し方とセットで並べます。

Tell me some more information. は文法的には正しいものの、命令形なので少し強く響きます。購入前の気軽な問い合わせでは許容範囲ですが、丁寧にしたいなら Could you tell me a little more about it? に置き換えます。冒頭に Hello, を添えておけば、命令形の印象はかなり和らぎます。

How many centimeters the body length? のように動詞が抜ける形は日本語話者に多いミスです。How many centimeters are the body length and the shoulder width? か、What are the measurements of this jacket? とすれば自然になります。

数量を尋ねる How many stock do you have? は誤りです。stock は不可算名詞なので、How much stock do you have? または How many pieces do you have in stock? とします。

Can you accept combined shipping? は通じますが、Would you be able to combine shipping? にすると相手が断れる余地が残り、依頼として洗練されます。I want to buy it. も率直すぎるわけではありませんが、I would like to purchase it. にすると落ち着いた響きになります。

注意点

Send me the item now. や I need it immediately. のような表現は、購入前の段階では相手に一方的な要求と受け取られ、返信をもらえなくなる原因になります。急ぎの事情がある場合も、I would like to receive it by the end of the month, if possible. のように条件付きで伝えてください。

値引きの依頼は文化によって受け止め方が異なります。個人出品者が多いマーケットプレイスでは自然でも、正規ブランドの直営サイトでは意味がありません。聞く相手を選ぶ判断も、丁寧さの一部です。

逆に、個人出品者に対して堅すぎる英語を使うと距離が生まれることもあります。相手の文面がカジュアルなら自分も少しくだけて返す、というトーンの合わせ方がもっとも自然です。

書けるようになったら、次は声に出して確かめる段階です。読み上げると語順の違和感に気づきやすくなります。

声に出して覚える発音・音読ドリル

この章の要点
  • 依頼の型は音のかたまりで覚えると口に定着しやすい
  • 数字と単位は強く、はっきり発音する
  • 音読はチャットや店頭でも同じ表現を使えるようにする準備になる

メールの表現は、チャットサポートや店頭でもほぼそのまま使えます。だからこそ、書けるだけでなく言えるようにしておくと役立つ場面が広がります。

依頼の型はひとつの音のかたまりとして覚えます。Could you tell me は「クッジュ・テルミー」、Would you be able to は「ウッジュビ・エイブルトゥ」、I would like to know は「アイウド・ライクトゥ・ノウ」。単語ごとに区切らず、この単位で口を動かします。

数字と単位は、はっきり強く発音するのが基本です。forty-two centimeters のように単位まで言い切ると、聞き返される回数が減ります。fifty と fifteen の混同は問い合わせでも起こりやすいので、fifteen は後ろを強く読んで区別します。

次の3文を、1日1回ずつ声に出してみてください。in stock、shipping cost、back in stock という頻出のかたまりが自然に身につきます。

音読フレーズ
1. Do you have this item in stock?
2. Could you let me know the shipping cost to Japan?
3. Do you know when it will be back in stock?
日本語訳
1. この商品の在庫はありますか。2. 日本への送料を教えてもらえますか。3. 再入荷の時期は分かりますか。
発音・ニュアンス
in stock は「インストック」と一語のように読みます。shipping cost は shipping を強め、to Japan は軽く添える程度で十分です。3文とも語尾を上げると質問だと伝わりやすくなります。
注意点
チャットサポートでは同じ文をそのまま打ち込めます。ただし相手が自動応答の場合は短い語句のほうが認識されやすいため、in stock? のように区切って送ると話が早いこともあります。

購入前の準備はここまでで整いました。ただ、注文したあとに想定外のことが起こる可能性も残っています。先に備えておきましょう。

購入後に必要になる表現も先に押さえる

この章の要点
  • 注文番号・注文日・商品名・写真の4点を揃えると解決が早い
  • 感情ではなく、事実と希望する対応(交換か返金か)を明記する
  • 未着・誤配送・不良品・返金の4場面の型を覚えておく

購入後のやり取りで大切なのは、情報の揃え方です。注文番号、注文日、商品名、そして問題が見える写真。この4点があるだけで、解決までの速度が変わります。

確認メールが届かないときは、注文が通っているかどうかの確認から入ります。

フレーズ
I purchased a bag from your site on June 1 but have not received a confirmation email. I just wanted to confirm that you received my order.
日本語訳
6月1日に貴店でバッグを購入しましたが、確認メールが届いていません。注文が受け付けられているか確認したいです。
使う場面
決済は完了したのに注文確認メールが来ないとき。二重注文を防ぐためにも早めに確認します。
注意点・誤用例
送る前に迷惑メールフォルダを確認してください。海外ドメインからのメールは振り分けられていることが多く、実は届いていたという例は少なくありません。

発送連絡が来ない、あるいは商品が届かないときは、注文情報を明示して状況の確認を依頼します。

  • I purchased [商品名] on [日付] (Order #[番号]), but I haven’t received a shipping confirmation yet. Could you please check the status of my order?(発送連絡がまだ届きません。注文状況を確認いただけますか)
  • I ordered a desk (order# xxxx) on April 12th, but I haven’t received it yet. Could you inform me of the expected delivery date?(まだ届いていません。到着予定日を教えていただけますか)
  • Could you please provide a tracking number for my order?(追跡番号を教えていただけますか)

キャンセル、誤配送、不良品、返金の場面では、起きた事実と希望する対応をセットで書きます。

  • I ordered a table (order# xxxx) on April 12th, but I would like to cancel it, as I accidentally ordered it twice.(誤って二重注文したのでキャンセルしたいです)
  • I ordered [商品A], but I received [商品B] instead. Please send me the correct item.(違う商品が届きました。正しい商品を送ってください)
  • I received the product, but when I opened the box, there was a crack on the surface. Please see the attached picture. Since it is under warranty, I would like to exchange it.(開封したら表面に割れがありました。写真を添付します。保証期間内なので交換を希望します)
  • As the T-shirt I received was stained, I would like to get a refund. Please let me know how to proceed with the return.(汚れがあったため返金を希望します。返品手続きを教えてください)

感情的な言葉を並べるより、事実と希望する対応を明記するほうが確実に前進します。交換なのか返金なのかを最初に決めておくと、やり取りの往復が減ります。

ここまでの表現が揃えば、購入前から購入後まで一通りカバーできます。あとは送る前の確認だけです。

送信前の最終チェックと1週間の復習プラン

この章の要点
  • 件名・商品リンク・質問数・単位・署名・受信環境の6点を確認する
  • 返信が迷惑メールフォルダに入る例が多いので数日は要確認
  • 1週間で型を身につける小さな練習を積み重ねる

送信ボタンを押す前に、次の6点だけ見直してください。多くのやり直しは、この確認で防げます。

  1. 件名で用件が分かるか。Question だけになっていないか。
  2. 商品リンクまたは商品番号が入っているか。
  3. 質問は3つ以内に絞られているか。番号を振ったか。
  4. 単位はセンチかインチか明示したか。
  5. 結びの一文と自分の名前を書いたか。
  6. 返信先のメールアドレスが受信可能か。海外ドメインが弾かれる設定になっていないか。

特に見落としやすいのが6番目です。返信は迷惑メールフォルダに入っていることがよくあります。問い合わせを送ってから数日は、そちらも確認する習慣をつけておくと安心です。

ノートパソコンの横に国際小包が積まれたデスクで、印刷されたチェックリストを確認する手元
送信前の6項目を確認する習慣が、やり取りの往復を減らしてくれる。

記事を読んだだけで終わらせないために、1週間の小さな練習も置いておきます。1日10分程度で回せる分量にしてあります。

  1. 1日目:欲しい商品を1つ決め、聞きたいことを日本語で3つ書き出す。
  2. 2日目:件名を3パターン書いてみる。目的が伝わるかを自分で読み返す。
  3. 3日目:本文の書き出しと結びを、この記事の定型文から選んで写す。
  4. 4日目:質問を英語1文ずつに直す。動詞が抜けていないかだけ確認する。
  5. 5日目:完成したメールを声に出して読む。長すぎる文は2文に割る。
  6. 6日目:実際に送る。送信後は迷惑メールフォルダも確認先に加える。
  7. 7日目:返信が来たら、知らない単語を辞書で引いて1つメモに残す。

返ってきた英文メールは、そのまま生きた教材になります。ショップが使う自然な言い回しを次の問い合わせで真似すれば、それだけで文面の質が上がっていきます。

ひとりで続けるのが難しいと感じたら、書いた英文を誰かに見てもらう方法もあります。実際のやり取りを題材に練習すると、覚えた表現が使える形で残りやすくなります。

最後に、問い合わせの場面でよく寄せられる疑問をまとめておきます。

よくある質問

この章の要点
  • 翻訳ツールの併用は問題なく、短い文に区切るのが要点
  • 返信を待つ目安は個人ショップで3〜5営業日
  • 丁寧さは Could you 〜 を選ぶだけで十分に担保できる

翻訳ツールで作った英文をそのまま送っても大丈夫ですか

問題ありません。ただし日本語を長い一文で入力すると訳が乱れやすいため、「このジャケットの着丈は何センチですか」のように短く区切って訳し、出てきた英文を並べる方法をおすすめします。訳した英文をもう一度日本語に戻して意味が変わっていないか確認すると、誤解のリスクをさらに下げられます。

返信が来ないときは何日待てばよいですか

目安は個人ショップで3〜5営業日、大手で1〜2営業日です。営業日には土日祝が含まれないため、実際には1週間ほどかかることもあります。それを過ぎたら、元のメールを引用しつつ一度だけ確認を送ってください。連日送るのは逆効果です。

丁寧さはどのくらいを目指せばよいですか

Please 〜 でも通じますが、迷ったら Could you 〜 を選べば十分です。挨拶と感謝の一文を入れ、命令形と短縮形を避ければ、失礼になることはほとんどありません。相手の返信がカジュアルなら、こちらも少し肩の力を抜いたトーンに合わせるのが自然です。

問い合わせフォームとメールはどちらを使うべきですか

ショップが窓口を指定している場合は、その窓口を使うのが確実です。フォームにはボリューム制限があることが多いため、質問を2つ程度に絞ります。件名欄があるなら、メールと同じ考え方で用件が分かる語句を入れてください。

サイズをセンチで答えてもらうにはどう書けばよいですか

質問文の末尾に in centimeters, if possible を添えます。インチ表記が標準の国でも、この一言があれば換算して答えてもらえることが多いです。届いた数値がインチだった場合は、1インチ約2.54センチで換算してください。

値引きをお願いしても失礼になりませんか

個人出品者が多いマーケットプレイスや個人商店では自然なやり取りの一部です。一方で正規ブランドの直営サイトでは応じる仕組みがないため、聞いても意味がありません。相手がどういう販売者かを見て判断してください。

business day とはどういう意味ですか

土日祝を含まない営業日を指します。したがって「3〜5 business days」は、週末をまたぐと実質1週間前後になります。配送日数を計算するときは、この点を踏まえて余裕を持って考えると待つストレスが軽くなります。

質問できると買い物の選択肢が広がる

この章の要点
  • 挨拶・商品リンク・短い質問・返信待ちと感謝の4要素で1通が完成する
  • 型を覚えれば次からは商品名を差し替えるだけで済む
  • 返ってきた英文そのものが次の教材になる

海外の通販サイトでは、日本のサイトなら当然書かれている情報が抜けていることがあります。だからこそ購入前の質問が効きますし、逆に言えば質問できる人だけが手を出せる領域が確実に存在します。

やり取りは3往復もいりません。挨拶をひと言添えて、商品リンクを貼り、聞きたいことを短く並べ、返信を待つ旨と感謝を書く。この型を一度覚えてしまえば、次からは商品名を差し替えるだけです。

そして返ってきた英語のメールを読むこと自体が、教科書より実感のある教材になります。気になっていた商品ページを開いて、一通目を書いてみてください。

それではまた。See you!