英語 接続詞 完全ガイド|等位・従属・相関接続詞の種類・使い方一覧
等位・従属・相関接続詞って何?and, but, because, if, when, not only…but also…など主要49+αの使い方と違いを例文で完全マスター!カンマのルールも解説!
レッスンの内容
はじめに:英語の文を繋ぐ「接続詞」をマスターして表現力UP!
英語で文章を書いたり、会話をしたりする時、「and」や「but」、「because」といった単語を使って文と文、語と語を繋いでいますよね。これらが「接続詞」と呼ばれる言葉です。接続詞は、文の構造を豊かにし、論理的な流れを作り、より複雑で nuanced な内容を表現するために不可欠な要素です。
しかし、「接続詞って種類が多すぎて、どれをどう使えばいいのか分からない…」「等位接続詞?従属接続詞?相関接続詞?何が違うの?」「カンマはどこに打てばいいの?」「However って接続詞じゃないの?」など、接続詞のルールや使い方に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな英語の接続詞に関するあらゆる疑問を解消し、基礎から応用までを体系的に理解できるよう、網羅的に解説します!
この記事を読めば、あなたも接続詞マスターに!
- 接続詞の基本的な役割と3つの種類(等位・従属・相関)の違いが明確になる!
- 【等位接続詞】FANBOYS (for, and, nor, but, or, yet, so) の使い方を完全マスター!
- 【従属接続詞】because, if, when, although… 意味別(時・理由・条件・譲歩など)に使い方を徹底解説!
- 【相関接続詞】both A and B, not only A but also B… ペアで覚える重要表現!
- 混同しやすい接続副詞 (however, therefore…) との違いもスッキリ!
- もう迷わない!接続詞とカンマの正しい使い方ルール。
- 主要な接続詞を網羅した一覧表で知識を整理!
- 実践練習ドリルで理解度をチェック&定着!
接続詞を正しく使いこなせるようになると、あなたの英語はより論理的で、洗練されたものになります。この記事をガイドに、接続詞の世界を探求し、英語表現のレベルアップを目指しましょう!
接続詞って何?その役割と3つの種類(等位・従属・相関)
まず、接続詞が英語の文の中でどのような働きをするのか、そして主な種類について理解しましょう。
接続詞 (Conjunction) の役割:繋ぐこと!
接続詞の基本的な役割は、その名の通り「繋ぐ」ことです。何を繋ぐかというと、
- 単語と単語 (例: apples and oranges)
- 句と句 (例: in the morning or in the afternoon)
- 節と節 (例: I was tired, but I finished the work.)
- 文と文 (※接続副詞が主に担うが、一部の接続詞も文頭で使われる)
接続詞を使うことで、短い文を繋げてより複雑な情報を伝えたり、文と文の関係性(原因と結果、対比、条件など)を明確にしたりすることができます。
接続詞の3つの種類
英語の接続詞は、その働きによって大きく3つの種類に分類されます。
- 等位接続詞 (Coordinating Conjunctions): 文法的に対等な関係にある語・句・節を繋ぎます。 (例: and, but, or)
- 従属接続詞 (Subordinating Conjunctions): メインとなる文(主節)に従属する節(従属節/副詞節)を導き、主節と従属節の関係性(時、理由、条件、譲歩など)を示します。(例: because, if, when, although)
- 相関接続詞 (Correlative Conjunctions): ペアで使われ、文法的に対等な要素を繋ぎます。(例: both A and B, either A or B)
次章から、それぞれの種類について詳しく見ていきましょう。
【等位接続詞】FANBOYSの使い方完全ガイド
等位接続詞は、文法的に対等な関係にある単語、句、節(主節と主節など)を繋ぎます。数は少なく、代表的な7つは頭文字を取って「FANBOYS」として覚えることができます。

FANBOYSで等位接続詞を覚えよう!
それぞれの意味と使い方を見ていきましょう。
F = For (〜というわけは…だから) [理由]
前の文で述べたことの理由や根拠を、後の文で補足説明します。Because よりも文語的で硬い表現で、現代の会話ではあまり使われません。カンマ + for + 節 の形で使われます。
I decided to go home early, for I was feeling unwell. (体調が悪かったので、早めに家に帰ることにした。)
A = And (そして、〜と〜) [追加・並列]
最も基本的な接続詞。単語、句、節を対等に繋ぎ、情報を追加したり、動作が連続したりすることを示します。
I like apples and bananas. (私はリンゴとバナナが好きだ。)
She opened the door and went inside. (彼女はドアを開けて中に入った。)
He is tall, and she is short. (彼は背が高く、そして彼女は背が低い。)
N = Nor (〜もまた…ない) [否定の追加]
前の否定文を受けて、「〜もまた…ない」と否定を付け加える時に使います。Nor の後の節は疑問文の語順(倒置)になるのが特徴です。やや硬い表現。
He doesn’t like coffee, nor does he like tea. (彼はコーヒーが好きではないし、紅茶もまた好きではない。)
She cannot swim, nor can she ride a bike. (彼女は泳げないし、自転車にも乗れない。)
B = But (しかし、でも) [逆接・対比]
前の内容と対照的・対立的な内容を繋ぎます。
I studied hard, but I failed the exam. (一生懸命勉強したが、試験に落ちた。)
He is rich but unhappy. (彼はお金持ちだが、不幸せだ。)
O = Or (または、あるいは、さもないと) [選択・言い換え]
二つ以上の選択肢を示したり、言い換えたりする場合に使います。命令文の後では「さもないと」という意味にもなります。
Would you like coffee or tea? (コーヒーか紅茶はいかがですか?)
Hurry up, or you’ll be late. (急ぎなさい、さもないと遅刻しますよ。)
Y = Yet (しかし、それにもかかわらず) [逆接]
But と似ていますが、予想外の、驚きを伴う逆接を表すニュアンスがあります。But よりやや硬い表現。
The weather was cold, yet bright and sunny. (天気は寒かったが、それでも明るく晴れていた。)
He worked hard, yet he couldn’t succeed. (彼は一生懸命働いたが、それでも成功できなかった。)
S = So (だから、それで) [結果・結論]
前の文が原因・理由となり、後ろの文がその結果や結論となることを示します。
It was raining, so I took an umbrella. (雨が降っていたので、傘を持っていった。)
He was very tired, so he went to bed early. (彼はとても疲れていたので、早く寝た。)
等位接続詞とカンマのルール
- 単語や短い句を繋ぐ場合は、通常カンマは不要です。(例: apples and oranges)
- 3つ以上の要素を繋ぐ場合は、最後の接続詞の前にカンマを置くことが多いです(Oxford comma と呼ばれる)。(例: apples, oranges, and bananas) ※カンマを省略する場合もある。
- 独立した節(主語+動詞のある文)を繋ぐ場合は、接続詞の前にカンマを置くのが一般的です。(例: I went home, but he stayed.)
【従属接続詞】文に深みを与える!意味別 徹底解説
従属接続詞は、文のメイン部分である主節に、従属節(副詞節)を繋げる働きをします。従属節は単独では文として成立せず、主節に対して時、理由、条件、譲歩、目的、結果などの補足情報を提供します。種類が非常に多いですが、意味のカテゴリー別に覚えると効果的です。

従属接続詞は、主節と従属節の関係性を示す
ここでは代表的な従属接続詞を意味別に紹介します。
① 時 (Time)
- when: ~する時 (I was happy when I saw her.)
- while: ~する間 (Please be quiet while I’m talking.)
- as: ~する時、~しながら (He waved as he drove away.)
- before: ~する前に (Before you go, please lock the door.)
- after: ~した後で (After I finished work, I went home.)
- since: ~して以来 (I haven’t seen him since he moved.)
- until/till: ~するまで(ずっと) (Wait here until I come back.)
- as soon as: ~するとすぐに (Call me as soon as you arrive.)
- whenever: ~する時はいつでも (Come whenever you like.)
② 理由・原因 (Reason/Cause)
- because: (なぜなら)~だから (I stayed home because I was sick.)
- since: (~だから(相手も知っている理由)) ( Since you are tired, you should rest.)
- as: (~なので(理由付け)) (As it was raining, we cancelled the picnic.)
- now that: 今や~だから ( Now that you are here, we can start.)
③ 条件 (Condition)
- if: もし~ならば ( If it rains tomorrow, I will stay home.)
- unless: ~でない限り、もし~でなければ (You cannot enter unless you have a ticket.)
- provided/providing (that): ~という条件で、もし~ならば (You can go out provided that you finish your homework.)
- as long as: ~する限りは (You can stay here as long as you keep quiet.)
- in case (that): ~するといけないから、~の場合に備えて (Take an umbrella in case it rains.)
④ 譲歩・対比 (Concession/Contrast)
- although/though/even though: ~だけれども、~にもかかわらず ( Although it was raining, he went out.)
- even if: たとえ~だとしても (I will go even if it snows.)
- while/whereas: 一方で、~に対して (He is rich, while his brother is poor.)
- no matter how/what/where etc.: たとえどんなに~でも ( No matter how tired I am, I have to finish this.)
⑤ 目的 (Purpose)
- so that … (can/will/may)…: ~するために (He studied hard so that he could pass the exam.)
- in order that … (can/will/may)…: ~するために(so thatよりフォーマル) (We left early in order that we might avoid the traffic.)
⑥ 結果 (Result)
- so + 形容詞/副詞 + that …: とても~なので…だ (He was so tired that he fell asleep immediately.)
- such + (a/an) + 形容詞 + 名詞 + that …: とても~な名詞なので…だ (It was such a beautiful day that we went for a picnic.)
従属接続詞とカンマのルール
- 従属節が主節の前に来る場合 → 従属節の後にカンマ(,)を置きます。
例: Because it was raining, we stayed home. - 従属節が主節の後に来る場合 → 通常カンマは不要です。
例: We stayed home because it was raining.
【相関接続詞】ペアで覚える!重要な組み合わせ
相関接続詞は、二つの単語がペアになって機能し、文法的に対等な語、句、節を繋ぎます。セットで覚えることが重要です。

相関接続詞はペアで覚えて、バランス良く使おう!
代表的な相関接続詞のペアと使い方を見ていきましょう。
both A and B (AもBも両方)
繋がれる A と B は文法的に同じ形(名詞と名詞、形容詞と形容詞など)になります。主語になる場合は複数扱い。
I like both dogs and cats. (私は犬も猫も両方好きだ。)
Both my father and my mother are teachers. (私の父も母も教師です。)
either A or B (AかBかどちらか)
AとBのどちらか一方を選択することを示します。主語になる場合、動詞は通常Bに合わせます。
You can choose either coffee or tea. (コーヒーか紅茶かどちらかを選べます。)
Either you or he has to go. (あなたか彼かどちらかが行かなければならない。)
neither A nor B (AもBもどちらでもない)
AとBの両方を否定します。主語になる場合、動詞は通常Bに合わせます(肯定形を使う)。
I like neither dogs nor cats. (私は犬も猫も好きではない。)
Neither he nor his friends are coming. (彼も彼の友人たちも来ません。)
not only A but also B (AだけでなくBも)
Aに加えてBも同様であることを示します。「but also」の「also」は省略されることもあります。主語になる場合、動詞は通常Bに合わせます。
She is not only beautiful but also kind. (彼女は美しいだけでなく、親切でもある。)
Not only you but also I am responsible. (あなただけでなく私も責任がある。)
as A as B (Bと同じくらいA)
AとBが同程度であることを示します。Aには形容詞または副詞の原級が入ります。
He is as tall as his father. (彼は父親と同じくらいの背の高さだ。)
whether A or B (AであろうとBであろうと / AかBか)
二つの選択肢を示し、「どちらの場合でも」あるいは「どちらか一方か」という意味を表します。
I don’t care whether you go or stay. (君が行こうととどまろうと気にしない。)
Please tell me whether it is true or not. (それが本当かどうか教えてください。)
相関接続詞と並列構造 (Parallelism)
相関接続詞を使う上で最も重要なルールは、繋がれる要素AとBが文法的に同じ形(=並列構造)でなければならないということです。例えば、名詞と動詞、形容詞と副詞などを繋ぐことはできません。
- OK: She likes both reading and watching movies. (動名詞と動名詞)
- NG: She likes both reading and to watch movies. (動名詞と不定詞)
- OK: He is not only famous but also rich. (形容詞と形容詞)
- NG: He is not only famous but also has much money. (形容詞と動詞句)
要注意!接続詞と間違いやすい「接続副詞」との違い
接続詞と働きが似ていて混同しやすいのが「接続副詞 (Conjunctive Adverbs)」です。However, therefore, moreover, nevertheless などが代表例です。これらは意味的には文と文を繋ぎますが、文法的には接続詞とは異なります。
接続詞 (例: but, because) | 接続副詞 (例: however, therefore) | |
---|---|---|
役割 | 節と節(または語句)を文法的に繋ぐ | 文と文の意味的な繋がりを示す副詞 |
位置 | 繋ぐ要素の間に置かれることが多い | 文頭、文中、文末など比較的自由 |
句読点 | 等位接続詞が独立節を繋ぐ場合、前にカンマ(,)。 従属接続詞が導く節が文頭なら後にカンマ(,)。 |
文頭なら後にカンマ(,)。 文中に挿入なら前後にカンマ(,)。 独立節を繋ぐ場合、前にセミコロン(;)後ろにカンマ(,)、またはピリオド(.)で文を分ける。 |
例文で句読点の違いを見てみましょう。
接続詞 (but): He was tired, but he continued working.
接続副詞 (however):
He was tired; however, he continued working.
He was tired. However, he continued working.
He was tired. He, however, continued working.
接続副詞を接続詞と同じようにカンマだけで文を繋ぐと「コンマ・スプライス」という文法エラーになるので注意が必要です。
実践ドリル:接続詞の種類分け・選択・作文練習
最後に練習問題で理解度を確認しましょう。
【種類分けクイズ】次の接続詞は 等位・従属・相関 のどれ?
- although
- or
- not only … but also
- since (理由)
- yet
【接続詞選択】文脈に合うように ( ) に適切な接続詞を入れましょう。
- I was tired, ( ) I went to bed early. (but / so / or)
- ( ) you study hard, you will pass the exam. (Because / Although / If)
- She can play ( ) the piano ( ) the violin. (either…or / neither…nor / both…and)
- He speaks English well, ( ) he has never been abroad. (so that / even though / unless)
- You need to finish this report ( ) Friday. (when / until / since)
【作文練習】次の2つの文を、指定された接続詞を使って繋いでみましょう。
- 11. It was cold. I wore a coat. (接続詞: because)
- 12. He is smart. He is lazy. (接続詞: but)
- 13. We can go to the park. We can go to the museum. (接続詞: either … or)
(解答例は下にスクロール)
【解答例】
【種類分けクイズ】
- 1. 従属接続詞
- 2. 等位接続詞
- 3. 相関接続詞
- 4. 従属接続詞
- 5. 等位接続詞
【接続詞選択】
- 6. so
- 7. If
- 8. both…and
- 9. even though
- 10. until
【作文練習】
- 11. I wore a coat because it was cold. / Because it was cold, I wore a coat.
- 12. He is smart, but he is lazy.
- 13. We can go either to the park or to the museum.
まとめ:接続詞を使いこなして、論理的で豊かな英語表現を
英語の接続詞について、3つの種類(等位・従属・相関)とその使い方、代表的な接続詞の一覧、カンマのルール、そして接続副詞との違いなどを詳しく解説しました。
接続詞は、単語や文を繋ぐだけでなく、文と文の関係性を示し、文章全体の流れをスムーズにするための重要な「接着剤」のような役割を果たします。接続詞を正しく、そして効果的に使うことで、あなたの英語はより論理的で、分かりやすく、そして表現力豊かなものになるでしょう。
- 等位接続詞 (FANBOYS) は対等な要素を繋ぐ!
- 従属接続詞は主節と従属節の関係性を示す!
- 相関接続詞はペアで使い、並列構造に注意!
- 接続副詞との違いと句読点ルールを理解!
- 意味と機能に合わせて適切な接続詞を選ぼう!
- 練習を重ねて使い方をマスター!
最初は種類が多くて混乱するかもしれませんが、基本的なルールと代表的な接続詞から一つずつ着実に身につけていきましょう。たくさんの例文に触れ、実際に自分で使ってみることが上達への近道です。
接続詞を自在に操り、あなたの英語コミュニケーション能力をさらに向上させてください!