友人や家族と旅行について英語で話そうとすると、「行き先は言えるけれど、その後の相談が続かない」「ホテルに泊まるときの前置詞が分からない」と戸惑うことがあります。旅行計画では、目的地だけでなく、観光、食事、交通、宿泊、予算、予約条件まで話題が次々に移るからです。

けれども、初めから長い英文を作る必要はありません。「希望を尋ねる」「候補を出す」「理由を添える」「条件を比べる」「賛成または懸念を伝える」という順番を覚えれば、短い表現でも相談を前へ進められます。本記事では、知床への旅行相談を例に、行き先を決めるところから予約前の確認までを一続きで練習します。

自分だけでは発音や応答の練習が難しい場合は、英語教室で旅行場面を想定した会話を試す方法もあります。まずはこの記事の例文を、自分が行ってみたい場所に置き換えながら読み進めてください。

旅行計画の英語は5段階で組み立てる

この章の要点
  • 旅行相談は希望、提案、比較、確認、決定の順に進める
  • 最初から一文に多くの情報を詰め込まない

旅行計画を英語で話すときの基本は、会話の順番を固定することです。覚えた表現が少なくても、何を尋ねる段階なのかが分かっていれば、質問と返答を組み合わせられます。

第一段階では、Where do you want to go? で相手の希望を確認します。第二段階では、How about Shiretoko? のように候補を出し、第三段階で景色、食事、移動時間、費用などを比べます。第四段階はホテルの空室や取り消し条件の確認、第五段階は Shall we book it? による決定です。

  1. 希望を尋ねる:Where do you want to go?
  2. 候補を提案する:How about Shiretoko?
  3. 理由と条件を比べる:It’s beautiful, but it may be far.
  4. 必要事項を確認する:Is breakfast included?
  5. 決定する:Shall we book it?

この順番なら、相手と意見が異なっても、すぐに賛成か反対かを迫らずに済みます。理由や条件を確認してから決められるため、会話にも自然な間が生まれます。では、旅行を計画していること自体は英語でどう伝えるのでしょうか。

北海道の地図と旅程表を使って旅行計画の項目を整理している様子
行き先、交通、宿泊、食事、予算の順に整理すると英語でも話しやすくなります。

「旅行を計画する」を英語で表す

この章の要点
  • 一回の旅行なら plan a trip が使いやすい
  • 具体的な日程表には itinerary を使う

「旅行を計画する」の基本形は plan a trip です。目的地、日程、交通、宿泊、現地での活動を考える行為を広く表せるため、旅行相談の入口として使いやすい組み合わせです。

フレーズ
I’m planning a trip to Hokkaido.
日本語訳
北海道への旅行を計画しています。
使う場面
旅行先を調べ始めた段階や、最近していることを相手に伝える場面で使います。
注意点・誤用例
一回の旅行を指して I’m planning a travel. とするのは一般的ではありません。trip を使って I’m planning a trip. とします。
発音・ニュアンス
planning は「プラニング」に近く、最初の pla をはっきり出します。trip は短い一回の旅行という輪郭がある語です。

trip・travel・vacation・holidayの違い

trip は、目的地へ行って戻る一回の旅行を表す数えられる名詞です。a day trip は「日帰り旅行」、a business trip は「出張」、a three-day trip は「3日間の旅行」となります。

travel は、移動や旅行という行為全般を表します。I love traveling. や Air travel can be tiring. のように使い、一回の旅行を数える場面では通常 trip を選びます。

vacation は仕事や学校を休む期間、または休暇中の旅行を表し、アメリカ英語でよく聞かれます。holiday は休日や休暇を表し、イギリス英語では go on holiday のように旅行を伴う休暇にも使われます。地域差を気にせず一回の旅行について話したいなら trip が便利です。

itineraryは日ごとの旅程

itinerary は、移動、宿泊、観光などを時系列に並べた「旅程」です。旅行の構想段階では plan a trip、日ごとの予定を組む段階では plan our itinerary や work out our itinerary が合います。

  • We need to plan our itinerary.:旅程を考える必要があります。
  • Have you finished the itinerary?:旅程は完成しましたか。
  • Our itinerary includes two nights in Sapporo.:旅程には札幌での2泊が含まれています。

itinerary の発音は「アイティネラリィ」に近く、つづりから音を推測しにくい語です。旅行会話では無理に使わなくても、schedule や plan で言い換えられます。基本語を押さえたら、次は相手が行きたい場所を尋ねてみましょう。

行きたい場所を尋ねる英語

この章の要点
  • 広い目的地を尋ねるときは Where do you want to go?
  • visit の直後には場所を置き、to は入れない

旅行先を広く尋ねるなら、Where do you want to go? が最も基本的です。go は移動先を意識するため、国、地域、都市がまだ決まっていない段階に合います。

フレーズ
Where would you like to go?
日本語訳
どちらへ行きたいですか。
使う場面
相手の希望を穏やかに尋ねたい場面に向いています。友人同士なら Where do you want to go? でも自然です。
注意点・誤用例
Where would you like going? ではなく、would like to の後ろに動詞の原形 go を置きます。
発音・ニュアンス
would you は会話で「ウッジュ」に近くつながります。want よりも相手の希望を尊重する柔らかな響きがあります。

候補があるかどうかも分からない場合は、Is there anywhere you want to go? と尋ねられます。「どこか行きたいところはある?」という意味で、特定の答えがすでにあることを前提にしない聞き方です。

  • Is there anywhere in Hokkaido you’d like to visit?:北海道でどこか訪れたい場所はありますか。
  • Is there anywhere you’ve always wanted to go?:以前から行ってみたい場所はありますか。
  • Do you have a specific area in mind?:具体的に考えている地域はありますか。

goとvisitを使い分ける

go は「行く」という移動を表し、目的地の前に通常 to が必要です。I want to go to Hokkaido. のように使います。一方の visit は場所や人を直接目的語に取るため、I want to visit Hokkaido. となります。

注意点

I want to visit to Hokkaido. のように visit と場所の間へ to を入れないようにします。go to Hokkaido と visit Hokkaido を一組で音読すると区別しやすくなります。

最初は Where do you want to go? で広い目的地を尋ね、その後に Which places do you want to visit? で具体的な観光地へ絞ると自然です。北海道のように広い地域なら Which part of Hokkaido would you like to see? と続けられます。

候補を押しつけずに提案する

この章の要点
  • How about の後ろには名詞または動名詞を置く
  • We could は選択肢の一つとして控えめに提案できる

旅行先を提案するときは、命令ではなく選択肢として差し出す表現が役立ちます。最初に覚えたいのは How about ~? です。

フレーズ
How about visiting Shiretoko?
日本語訳
知床を訪れるのはどうですか。
使う場面
目的地や活動の候補を気軽に出すときに使います。How about Shiretoko? のように地名だけを続けることもできます。
注意点・誤用例
How about visit Shiretoko? とはせず、動詞を置くなら visiting のように動名詞にします。
発音・ニュアンス
How about は「ハウアバウト」と滑らかにつなげます。語尾を軽く上げると、相手の反応を待つ提案らしく聞こえます。

What about ~? も候補を示せますが、すでに出た話題に関連する別の問題を持ち出す働きもあります。We’ve chosen the destination, but what about the hotel? なら「目的地は決めたけれど、ホテルはどうする?」となります。

提案の強さを調整する4表現

  • Why don’t we go to Shiretoko?:知床へ行かない?
  • We could rent a car.:レンタカーを借りる方法もあるね。
  • Shall we stay for two nights?:2泊しましょうか。
  • I’m leaning toward Hokkaido.:北海道がいいかなと思っています。

Why don’t we ~? は親しみのある提案です。We could ~. は「そういう選択肢もある」という控えめな響きがあり、複数案を比較するときに向いています。Shall we ~? は一緒に行動する提案で、予約など決定に近い場面でも使えます。

I’m leaning toward ~. は、最終決定ではないものの気持ちが特定の案へ傾いている状態です。I’m leaning toward staying near the coast. なら「海岸の近くに泊まるほうがいいかなと思っています」と伝えられます。候補を出したら、次はその場所の魅力を説明します。

場所の特徴と行きたい理由を伝える

この章の要点
  • 場所、魅力、できることの3点を短い文で伝える
  • 人の興味には interested、物事の特徴には interesting を使う

提案を伝わりやすくするには、場所・魅力・活動を一文ずつ足します。知床を例にするなら、位置、自然環境、現地でしたいことを順番に伝えると、相手が旅を想像しやすくなります。

  • Shiretoko is in northeastern Hokkaido.:知床は北海道北東部にあります。
  • It is a UNESCO World Heritage Site.:そこはユネスコの世界遺産です。
  • We can enjoy beautiful scenery and local wildlife.:美しい景色や現地の野生動物を楽しめます。

be located は「位置している」という少し説明的な表現です。Shiretoko is located in northeastern Hokkaido. と言えますが、日常会話なら Shiretoko is in northeastern Hokkaido. でも十分です。

フレーズ
I’m interested in visiting the area.
日本語訳
その地域を訪れることに興味があります。
使う場面
候補に前向きな興味を示しつつ、まだ決定はしていない場面で使えます。
注意点・誤用例
I’m interesting in the area. とはしません。興味を感じている人には interested、興味深い物事には interesting を使います。
発音・ニュアンス
interested は会話で中央の音が弱まり、「イントレスティド」に近く聞こえることがあります。in の後ろには名詞または動名詞を置きます。

相手から魅力を引き出す質問

  • What’s special about it?:そこは何が特別なの?
  • What’s it like?:どんなところ?
  • What can we do there?:そこでは何ができる?
  • Why do you want to go there?:なぜそこへ行きたいの?

What is that? は、知らない言葉や物について「それは何?」と尋ねる表現です。場所の雰囲気や魅力を聞きたいなら What’s it like? や What’s special about it? のほうが意図を明確にできます。

場所の名前を聞いたことがある程度なら I’ve heard of it. が自然です。I know Shiretoko. と言うと、その場所についてある程度の知識があるように響きます。では、旅行の楽しみである食事について相談してみましょう。

現地の食事について相談する

この章の要点
  • 現地で食べられる物は What kind of food can we eat there? で尋ねる
  • 旅行中の魚介類には seafood が自然

食事の相談では、料理名を知らなくても地域の名物を尋ねる質問が使えます。What kind of food can we eat there? と聞けば、「そこではどんな食べ物を食べられる?」という意味になります。

フレーズ
What local dishes should we try?
日本語訳
どんな郷土料理を食べてみるとよいですか。
使う場面
旅行仲間との相談だけでなく、現地の案内所や宿泊施設でおすすめを尋ねる場面にも使えます。
注意点・誤用例
dish は皿という意味もありますが、ここでは料理を指します。What food should we challenge? のように日本語の「挑戦する」を直訳せず、try を使います。
発音・ニュアンス
local は「ロウカル」に近い音です。should we は「シュドウィ」とつなげると滑らかです。
  • What is the area famous for?:その地域は何で有名ですか。
  • Is there anything special we should eat?:何か特に食べたほうがよい物はありますか。
  • Do they have good seafood there?:そこは海鮮がおいしいですか。

食事として魚介類を話すなら seafood が自然です。marine products は水産業や貿易などの文脈で、水産加工品を含む海産物全般を指すことがあります。旅行中の食事なら The area is famous for its seafood. と言えば十分です。

especiallyとspeciallyを区別する

「特にカニで有名です」なら The area is especially famous for its crabs. と言えます。especially は「とりわけ」という意味です。一方、specially は「特別な目的のために」という意味で、This meal was specially prepared for you. のように使われます。

料理名が出てこない場合は、It’s a local specialty. と説明できます。specialty は地域や店の「名物」「得意料理」です。食事候補が決まったら、滞在の拠点となるホテルを選びます。

北海道の地図を指しながらホテルと交通手段を英語で相談する旅行者
質問、提案、理由の順で話すと、短い英文でも相談が続きます。

ホテルと宿泊条件を決める

この章の要点
  • 特定のホテルには stay at、都市や地域には stay in を使う
  • 空室、食事、眺望、移動、取り消し条件を確認する

宿泊の英語で特に重要なのは、stayの後ろの前置詞です。特定のホテルや施設には at、都市、国、地域、部屋には in、人の家に泊めてもらうときは with を使います。

  • We’ll stay at a hotel near the coast.:海岸近くのホテルに泊まります。
  • We’ll stay in Sapporo for two nights.:札幌に2泊します。
  • We’re going to stay with a friend.:友人の家に泊まる予定です。
フレーズ
Which hotel should we stay at?
日本語訳
どのホテルに泊まりましょうか。
使う場面
複数のホテル候補から相談して選ぶ場面で使います。より広く尋ねるなら Where should we stay? と言えます。
注意点・誤用例
Which hotel should we stay? では hotel と stay の関係を示す語が不足します。文末の at を忘れないようにします。
発音・ニュアンス
should we は「シュドウィ」に近くつながります。相談中は will より should のほうが「どれにしようか」という響きを出しやすくなります。
注意点

few hotels は「ホテルがほとんどない」という否定的な響きです。a few hotels は「ホテルがいくつかある」という肯定的な意味になります。空室についても a few rooms available とすれば、利用できる部屋がいくつかあることを表せます。

ホテル選びで確認したい質問

  • Is breakfast included?:朝食は含まれていますか。
  • Does the hotel offer free parking?:無料駐車場はありますか。
  • Is there a shuttle service from the station?:駅から送迎サービスはありますか。
  • Does the room have a private bathroom?:部屋に専用の浴室はありますか。
  • How far is it from the hotel to the park?:ホテルから公園までどのくらい離れていますか。
  • Can we cancel the reservation for free?:無料で予約を取り消せますか。

空室は vacancy で表せます。Do you have any vacancies for Friday night? と尋ねられますが、Are there any rooms available? も会話で使いやすい表現です。オンライン画面を見ながらなら This hotel still has a few rooms available. と状況を共有できます。

温泉と眺望を伝える

温泉は hot spring、温泉の浴槽や入浴施設を明確にするなら hot spring bath と表せます。The hotel has indoor and outdoor hot spring baths. なら「そのホテルには内湯と露天風呂があります」という意味です。

  • There’s an open-air bath overlooking the sea.:海を見渡せる露天風呂があります。
  • The room has an ocean view.:その部屋から海が見えます。
  • Some rooms overlook the ocean.:海を見渡せる客室もあります。
  • We can see the ocean from these rooms.:これらの部屋から海が見えます。

from と form はつづりが似ていますが、from は「~から」、form は「形」「用紙」などを表します。We can see the ocean from the room. のように、景色を見る位置の前に from を置きます。

交通手段・日程・予算を比べる

この章の要点
  • 移動方法は How should we get there? から始める
  • 価格だけでなく時間、便利さ、快適さを比較する

交通手段を決めるときは、How should we get there? が出発点です。get there は「そこへ着く」という意味で、飛行機、鉄道、バス、車のどれにも限定しません。

フレーズ
Should we fly or take the train?
日本語訳
飛行機と電車のどちらにしましょうか。
使う場面
二つの交通手段を比較し、相手の希望を確認する場面で使います。
注意点・誤用例
交通手段には fly、take the train、take a bus、rent a car のように、それぞれ自然な動詞の組み合わせがあります。
発音・ニュアンス
or は強く発音しすぎず、二つの選択肢を滑らかにつなぎます。語尾を上げすぎず、相手に判断を委ねる調子で言います。
  • Do we need to rent a car?:レンタカーを借りる必要がありますか。
  • How long does it take to get there?:そこまでどのくらいかかりますか。
  • Is there any public transportation?:公共交通機関はありますか。
  • Can we get there without a car?:車なしでそこへ行けますか。

日程を数字だけで終わらせない

日程の相談では When should we go? と How many days should we stay? を組み合わせます。「2泊3日」は two nights and three days と表せますが、会話では a three-day trip や stay for two nights のほうが簡潔な場合があります。

  • How about a three-day trip?:3日間の旅行はどうですか。
  • We need at least three days.:少なくとも3日は必要です。
  • Are you free on the first weekend of June?:6月最初の週末は空いていますか。
  • I can take Friday off.:金曜日は休みを取れます。

予算を柔らかく確認する

予算は What’s our budget? や How much are you willing to spend per night? で確認できます。後者は「1泊にいくらまで出せる?」という意味なので、親しい相手との具体的な相談に向いています。

  • How much will the trip cost?:旅行にはいくらかかりますか。
  • That’s a little over our budget.:それは少し予算を超えています。
  • Can we find a more affordable option?:もっと手頃な選択肢を探せますか。
  • We can save money by traveling on weekdays.:平日に旅行すれば費用を抑えられます。

cheap は「安い」という意味ですが、文脈によっては品質も低いように響くことがあります。価格が手頃だと前向きに伝えるなら affordable や reasonably priced が便利です。

その場で調べて予約条件を確認する

この章の要点
  • 情報検索には look up、状態確認には check を使える
  • 仮予約という語より保持期限や取り消し条件を明確にする

旅行相談では、候補が出るたびに地図、料金、時刻、空室を調べます。そのときは Let’s check it now. と言えば、会話から調査へ自然に移れます。

  • Let’s look it up online.:オンラインで調べてみましょう。
  • Can you check the train schedule?:電車の時刻表を確認してくれますか。
  • Let’s compare the prices.:料金を比較しましょう。
  • I’ll search for hotels near Shiretoko.:知床近くのホテルを探します。

look up は辞書やインターネットで特定情報を調べるときに向いています。check は情報や状態を確認する語です。search for hotels のように search の後ろに for を置けば、「ホテルを探す」という対象が明確になります。

フレーズ
Shall we book it now if cancellation is free?
日本語訳
無料で取り消せるなら、今予約しましょうか。
使う場面
候補を確保したいものの、予定変更の可能性が残っている場面で使います。
注意点・誤用例
free cancellation の期限や対象プランは施設によって異なります。英語表現だけで判断せず、支払い条件と期限を確認します。
発音・ニュアンス
book は名詞の「本」と同じ音ですが、ここでは動詞の「予約する」です。条件を示す if の前後で短く区切ると伝わりやすくなります。

reservation・booking・book

make a reservation は「予約する」、booking は「予約」、book は動詞で「予約する」です。ホテルやレストランでは reservation と booking のどちらも使われます。

  • I’d like to make a reservation.:予約をしたいのですが。
  • I’d like to book a double room.:ダブルルームを予約したいです。
  • I have a reservation under the name Sato.:佐藤の名前で予約しています。
注意点

tentative reservation は意味を理解してもらえる可能性がありますが、「仮予約」の制度は宿泊施設ごとに異なります。Can you hold the room until tomorrow?、Can we cancel for free?、Do we need to pay now? のように、保持期限、取り消し、支払いを分けて確認すると誤解を減らせます。

賛成・迷い・反対を自然に伝える

この章の要点
  • 賛成表現は温度差に合わせて選ぶ
  • 反対するときは懸念点と代案を一緒に伝える

提案への返答は Yes だけでも成立しますが、理由や次の行動を添えると相談が続きます。That sounds good. は幅広く使え、Good idea. は提案そのものを評価する表現です。

  • That sounds great.:とてもよさそうです。
  • That works for me.:私はそれで大丈夫です。
  • I’m up for that.:それ、いいですね。
  • Let’s do it.:そうしましょう。
  • I’m sold on this hotel.:このホテルに決めたいです。

be sold on ~ は、説明や比較を経て納得し、その案を支持するようになった状態です。The ocean views look beautiful. I’m sold on this hotel. と言えば、海の眺めが決め手になったことも伝わります。

フレーズ
That sounds nice, but it may be too far.
日本語訳
よさそうですが、遠すぎるかもしれません。
使う場面
相手の提案を受け止めたうえで、移動距離への懸念を伝える場面です。
注意点・誤用例
No, it’s too far. と断定すると強く響く場合があります。nice, but や may を使うと、相談を続ける余地が残ります。
発音・ニュアンス
but の前で一度区切り、後半を落ち着いて伝えます。may は断定を避ける働きをします。

懸念の後ろに代案を置く

  • I’m a little worried about the cost.:費用が少し心配です。
  • I’d rather stay closer to the station.:できれば駅にもっと近いところに泊まりたいです。
  • Could we look at a few more options?:もう少し別の選択肢を見てもよいですか。
  • What if the weather is bad?:天気が悪かったらどうしますか。

反対だけで止めず、Could we stay near the station instead? のように代案を添えると、共同作業としての旅行相談を維持できます。安全面が気になるなら Are there any areas we should avoid? と尋ね、必要な情報を確認してから判断します。

知床旅行を相談する会話例

この章の要点
  • 行き先から予約までを質問と返答でつなげる
  • 一度に長く話さず、一つの発言で一つの役割を果たす

ここまでの表現を使うと、短い発言の積み重ねで旅行計画を進められます。次の会話では、希望確認、提案、魅力、食事、宿泊、予約条件の順に話題が移ります。

会話
学習者A:Where do you want to go on our trip?
学習者B:I’d like to go to Hokkaido.
学習者A:Hokkaido is huge. Which part would you like to visit?
学習者B:How about Shiretoko Peninsula?
学習者A:What’s special about it?
学習者B:It’s a UNESCO World Heritage Site in northeastern Hokkaido.
学習者A:That sounds interesting. What can we do there?
学習者B:We can enjoy the scenery and try fresh seafood.
学習者A:Where should we stay?
学習者B:Let’s look up hotels near the coast.
学習者A:This hotel has hot spring baths and a few rooms available.
学習者B:Is breakfast included?
学習者A:Yes. Some rooms also have an ocean view.
学習者B:Can we cancel for free?
学習者A:Yes, until three days before check-in.
学習者B:Shall we book it?
学習者A:That works for me. Let’s do it.
日本語訳
学習者A:旅行はどこへ行きたい?
学習者B:北海道へ行きたいな。
学習者A:北海道は広いよ。どの地域を訪れたい?
学習者B:知床半島はどう?
学習者A:そこは何が特別なの?
学習者B:北海道北東部にあるユネスコの世界遺産だよ。
学習者A:興味深そうだね。そこでは何ができる?
学習者B:景色を楽しんで、新鮮な海鮮を食べられるよ。
学習者A:どこに泊まろうか?
学習者B:海岸近くのホテルを調べよう。
学習者A:このホテルには温泉があって、空室もいくつかあるよ。
学習者B:朝食は含まれている?
学習者A:うん。海が見える部屋もあるよ。
学習者B:無料で取り消せる?
学習者A:うん、チェックインの3日前までならね。
学習者B:予約しようか?
学習者A:私はそれで大丈夫。そうしよう。
使う場面
友人や家族と、旅行先の候補からホテル予約までを相談するときの基本型として使えます。
注意点・誤用例
実際の空室、食事、眺望、取り消し期限は宿泊プランごとに確認します。会話例の条件を個別施設へそのまま当てはめないようにします。
発音・ニュアンス
各発言を一息で言おうとせず、意味のまとまりごとに区切ります。質問の後に短い間を置くと、実際の相談らしいリズムになります。

会話を別の目的地へ置き換える

Shiretoko を Kyoto、Okinawa、London などへ置き換え、special の答えも変更します。場所だけでなく、食事、活動、ホテルの条件まで一緒に変えると、丸暗記ではなく自分の情報を組み立てる練習になります。

  • It’s famous for traditional architecture.:伝統建築で有名です。
  • We can visit museums and local markets.:博物館や地元の市場を訪れられます。
  • I’d like to stay somewhere near the city center.:中心部に近い場所へ泊まりたいです。

発音を整えて聞き返されにくくする

この章の要点
  • 単語を一語ずつ切らず、意味のまとまりで読む
  • 重要語を強くし、機能語を弱く発音する

旅行会話では、個々の音を完璧にすることより、重要語が相手へ届くリズムが大切です。Where、want、go のような意味の中心をやや強くし、do、you、to は短く弱めます。

  • Where do you WANT to GO?
  • HOW about visiting SHIRETOKO?
  • Which HOTEL should we STAY at?
  • Shall we BOOK it NOW?

大文字部分を少し強く読み、ほかを軽くつなげます。Where do you は「ウェアドゥユ」より「ウェアジュ」に近く聞こえる場合がありますが、最初から速さをまねる必要はありません。ゆっくり意味を区切り、慣れてから音をつなげます。

3段階の音読練習

  1. 英文を見ながら、意味のまとまりごとに斜線を入れる。
  2. 重要語だけを少し強くして、3回ゆっくり読む。
  3. 目的地や日数を変え、英文を見ずに1回話す。

たとえば Where do you want to go? を練習したら、Where would you like to go?、Is there anywhere you want to go? へ広げます。同じ目的の質問を複数持つと、相手や場面に合わせて言い換えられます。

自分の旅行計画で行う実践トレーニング

この章の要点
  • 8つの質問へ自分の情報で答える
  • 単独回答の後に比較と会話練習へ進む

表現を実際に使える形へ近づけるには、自分の旅行計画に置き換える練習が必要です。次の8問に、一文ずつ英語で答えてください。

  1. Where do you want to go?
  2. Why do you want to go there?
  3. What would you like to do there?
  4. What kind of food do you want to try?
  5. Where would you like to stay?
  6. How should you get there?
  7. How many days do you want to stay?
  8. What is your budget?

京都を想定するなら、I’d like to go to Kyoto.、I’m interested in traditional architecture.、I’d like to visit temples and try local food. のように答えられます。一文を長くするより、質問ごとに情報を分けることが大切です。

比較する練習

一つの目的地について答えられたら、候補を二つ用意します。比較には but を使うだけでも十分です。

  • Kyoto is easier to get to, but Hokkaido has more natural scenery.
  • This hotel is cheaper, but that one is closer to the station.
  • Traveling by train takes longer, but it may be more relaxing.
  • The morning flight costs less, but we need to leave home very early.

次に、一人で二役を担当します。質問役として Where should we stay? と言い、返答役として I’d rather stay near the station. と答えます。さらに Why? と尋ね、It will be easier to carry our luggage. と理由を足してください。

7日間の復習プラン

  • 1日目:plan a trip、trip、travel、itineraryを区別する。
  • 2日目:行き先を尋ねる質問を3種類音読する。
  • 3日目:How about、We could、Shall weで提案する。
  • 4日目:stay at、stay in、stay withを例文で確認する。
  • 5日目:交通、日程、予算の質問に自分の情報で答える。
  • 6日目:知床の会話例を別の目的地へ置き換える。
  • 7日目:英文を見ず、行き先から予約まで一人二役で話す。

一度にすべてを暗記するのではなく、質問と返答を一組ずつ増やします。言葉が止まった箇所だけを確認し、同じ場面をもう一度話すと、自分に不足している表現が見えやすくなります。

旅行英会話のフレーズカードを使って音読と録音練習をする英語学習者
目的地を置き換えて録音すると、言いにくい表現と発音を確認できます。

旅行相談の直前に使える確認表

この章の要点
  • 話題ごとに一つの基本質問を準備する
  • 決定前に費用と変更条件を確認する

実際の相談前には、次の質問を一度声に出しておくと安心です。すべてを使う必要はなく、必要な話題を選んで使うことが目的です。

  • 行き先:Where do you want to go?
  • 地域:Which part would you like to visit?
  • 魅力:What’s special about it?
  • 活動:What can we do there?
  • 食事:What local dishes should we try?
  • 交通:How should we get there?
  • 日程:How many days should we stay?
  • 宿泊:Where should we stay?
  • 空室:Are there any rooms available?
  • 予算:What’s our budget?
  • 条件:Can we cancel for free?
  • 決定:Shall we book it?

旅行計画の会話は、難しい単語の量ではなく、相手の希望を聞いて次の質問へつなげられるかどうかで進み方が変わります。Where do you want to go? から始め、How about ~? で候補を出し、条件を確認してから Shall we book it? へ進む流れを繰り返してください。

旅行計画の英語に関するQ&A

この章の要点
  • 迷いやすい前置詞と単語の違いを再確認する
  • そのまま使える短い答えを覚える

最後に、旅行計画の英語で特に迷いやすい点を確認します。質問ごと覚えると、会話中にも取り出しやすくなります。

「旅行を計画しています」は英語で何と言いますか?

I’m planning a trip. が基本です。目的地を加えるなら I’m planning a trip to Hokkaido.、次の旅行について最近ずっと準備しているなら I’ve been planning my next trip. と言えます。

Where do you want to go? と Where do you want to visit? はどう違いますか?

広く旅行の目的地を尋ねるなら Where do you want to go? が自然です。visit は具体的な都市、施設、人などを訪れることに意識が向くため、Which places do you want to visit in Hokkaido? のように候補を絞る場面で便利です。

stay at と stay in はどう使い分けますか?

特定のホテルや施設には stay at を使い、都市、国、地域、部屋には stay in を使います。We’ll stay at this hotel. と We’ll stay in Sapporo for two nights. を一組で覚えると区別しやすくなります。

How about の後ろには何を置きますか?

名詞または動名詞を置きます。How about Shiretoko?、How about taking the train?、How about staying for three nights? のように使います。動詞の原形をそのまま置く How about take the train? は避けます。

ホテルの空室は英語でどう確認しますか?

Are there any rooms available? が分かりやすい表現です。日付を指定するなら Do you have any rooms available for Friday night? と尋ねられます。vacancy を使い Do you have any vacancies? と言うこともできます。

提案へ柔らかく反対するにはどう言いますか?

That sounds nice, but ~. で相手の案を受け止めてから懸念を伝えます。That sounds nice, but it may be too expensive. の後に Could we find a more affordable option? と代案を加えると相談を続けやすくなります。

Why not? は賛成と反対のどちらですか?

提案への返答なら「そうしよう」という賛成になり得ます。一方、I don’t want to go. に対する Why not? は「なぜ行きたくないの?」という理由の質問です。意味は直前の発言と声の調子で決まります。