英語のリダクション:発音ルール習得で会話レベルをあげる②

    1. 英語勉強・基本

    英会話力をグッと底上げするために、是非とも習得したいのが「音変化のルール」です。音の変化を理解して、リスニング力とスピーキング力をアップさせましょう。

    複数あるルールの内、今回は『リダクション』について紹介します。

    英語のリダクションとは

    リダクション(Reduction)とは発音ルールの1つで、日本語にすると「脱落」や「縮小」と表現することができます。

    単語や文章をスムーズに発音するために、本来あるべき音を発音しないこと・曖昧にすることを意味し、「意図しない省略表現」と言いかえることができるでしょう。

    Interesting の場合】

    リダクション無し

    Interesting

    発音記号:ɪntʌˌrestɪŋ

    リダクションあり

    Int(e)restin(g)

    発音記号:íntrəstɪ

    What are you doing? の場合】

    リダクション無し

    What are you doing?

    発音記号:wάt ə; juː dúːɪŋ

    リダクションあり

    What (are) you doin(g)?

    発音記号:w’dr juː dúːɪ

    英語だけに限らず、日本語にリダクションは存在します。

    例えば「おはようございます」という言葉では、「おは(ようご)ざいます」や「おはよ(うご)ざいま(す)」のように括弧の部分をほとんど発音せずに言う人も多いでしょう。

    文字通りに1つ1つしっかりと発音するのではなく、特定の音を限りなく弱く発音するのがリダクションです。

    「どのような文字ならびのときに発生するか」という明確なルールはなく、人によって・地域によっても異なることが多いので少し難しいですが、リダクションを意識すると発音がネイティブに一歩近づきます。

    黄色の背景に英語のテキストが表示された何かを指している若い女性。

    リダクションの具体例一覧

    定番リダクション

    単語音が無くなる(弱くなる)部分発音の仕方
    WaitWai(t)ウェイッ
    SickSi(ck)スィッ
    Because(Be)causeコーズ
    ThinkingThinkin(g)シンキン
    And(a)n(d)エン

    接続語や前置詞などの機能語

    単語音が無くなる(弱くなる)部分発音の仕方
    ButBu(t)バッ
    Or(O)rアー
    ForF(or)フー
    ThatTha(t)ザッ
    It(I)tッツ
    AtA(t)

    アクセントのない母音

    単語音が無くなる(弱くなる)部分発音の仕方
    SomeS(o)m(e)サン
    ImportantImport(a)ntインポートゥント
    CommunicationC(o)mmunicati(o)nカミュニケーシェン

    単語の最後

    単語音が無くなる(弱くなる)部分発音の仕方
    Can’tCan'(t)キャン(ト) 弱く
    StartStar(t)スター
    Don’tDon’(t)ドン
    HotHo(t)ホッ

    「発音の仕方」は、分かりやすいようカタカナで表記していますが、個々の感覚で異なる聞こえ方になる場合もあります。

    どの部分にリダクションが起こるのかを頭にいれ、何の音が脱落しているのか予想しながら意識的に英語を聞いてみましょう。

    机に座って英語で話す 2 人の女性。

    例文

    リダクションが起こる部分に注意して発音してみましょう。

    I’m sorry, bu(t) I can(‘t) hel(p) you.

    残念だけど、私には手伝えない。

    Wai(t) a minute. I’ll make you a ho(t) coffee.

    ちょっとまって。温かいコーヒーを淹れるわ。

    Don'(t) forge(t) what I just tell you.

    今私が言ったことを忘れないでね。

    My daughter is twen(t)y years old.

    私の娘は20歳です。

    (Le)t’s find ou(t) on the in(t)erne(t).

    インターネットで調べてみよう。

    まとめ

    今回は、声に出す中で一部の音が無くなる・弱くなる「リダクション」について学びました。

    当記事で紹介したリダクションは一例で、他にも日常会話の中には数多くの音の変化が隠れています。リダクションを意識した発音で、スピーキングレベルをアップさせましょう。

    それではまた、See you!

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